JP2897706B2 - 基準電圧発生回路 - Google Patents

基準電圧発生回路

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JP2897706B2
JP2897706B2 JP8014060A JP1406096A JP2897706B2 JP 2897706 B2 JP2897706 B2 JP 2897706B2 JP 8014060 A JP8014060 A JP 8014060A JP 1406096 A JP1406096 A JP 1406096A JP 2897706 B2 JP2897706 B2 JP 2897706B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基準電圧発生回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の基準電圧発生回路の1例が図4に
示されている。図4に示されるように、本従来例は、比
較器1および2と、これらの比較器に対応するPMOS
トランジスタ3およびNMOSトランジスタ4とを備え
て構成されており、入力端子7および8より入力される
電圧V1 およびV2 は、それぞれ比較器1および2の正
相入力端子に入力され、また、これらの比較器1および
2の逆相入力端子には、出力電圧V0 が帰還入力されて
いる。そして、比較器1および2の出力電圧は、それぞ
れ出力回路を形成するNMOSトランジスタ4のゲート
と、PMOSトランジスタ3のゲートに入力されてい
る。このような回路構成により、出力端子12における
当該基準電圧発生回路の出力電圧V0 は、入力端子7お
よび8に入力される電圧V1 およびV2 の中間電位とな
る。また、図5および図6は、本従来例の動作例を示す
特性図である。以下においては、図4、図5および図6
を参照して、本従来例の動作について説明する。
【0003】図4において、出力端子12の負荷として
容量負荷が接続されており、当該容量負荷に対して外部
から電荷が充電されるような場合には、出力端子12の
出力電圧V0 は入力電圧V1 のレベルを越えようとする
状態になる。今、この時刻をt1 とする(図5を参
照)。更に、出力電圧VO がV1 +△V1 の電位まで上
昇すると(時刻t2 :図5を参照)、逆相入力端子に対
する帰還電圧V0 の入力を受けて、出力電圧VO の電位
をV1 以下の電位に下げようとして、比較器1の出力が
ハイレベルの信号として出力され、NMOSトランジス
タ4のゲートに入力される。これにより、NMOSトラ
ンジスタ4はオンの状態となって、出力電圧VO の電位
は、図5に示されるように時間とともに引き下げられ
る。そして、出力電圧VO の電位レベルが、入力電圧V
1 およびV2 の中間電位に落ちついた時刻t3 になる
と、比較器1の出力レベルはロウレベルの信号として出
力され、これにより、NMOSトランジスタ4はオフの
状態となって、出力電圧VO は、電圧V1 およびV2
中間電位に落着く。
【0004】次に、出力端子12の負荷として接続され
ている容量負荷に蓄積されている電荷が放電されるよう
な場合には、出力電圧VO の電位は低下して、電圧V2
の電位に近づく。この時刻をt3 とする(図5参照)。
更に、出力電圧VO が下がり、V2 −△V2 の電位まで
低下すると(時刻t4 :図5参照)、出力電圧VO をV
2 以上の電位に引き上げようとして、比較器2の出力が
ロウレベルの信号として出力され、PMOSトランジス
タ3のゲートに入力される。これにより、PMOSトラ
ンジスタ3はオンの状態となって、出力電圧VO の電位
は、図5に示されるように時間とともに引き上げられ
る。そして、出力電圧VO の電位レベルが、入力電圧V
1 およびV2 の中間電位に落ちついた時刻t5 になる
と、比較器2の出力レベルはハイレベルの信号として出
力され、これにより、PMOSトランジスタ3はオフの
状態となって、出力電圧VO は、電圧V1 およびV2
中間電位に落着く。
【0005】以上のようにして、基準電圧出力端に容量
負荷が接続されて、この影響を受けて出力電圧VO が変
動するような例としては、液晶ドライバの駆動電源にお
いて使用される基準電圧発生回路において見受けられ
る。このLCD駆動電源において使用される基準電圧発
生回路としては、特開平4ー255008号公報におい
てその1例が提案されており、上記の図4に示される基
準電圧発生回路は、当該特開平4ー255008号公報
による引例である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の基準電
圧発生回路においては、図4に示される比較器1および
2に流れる定常電流により比較応答速度が決定される。
従って、プロセス等のばらつきにより、この定常電流自
体にもばらつきが生じる。図4において、出力端子12
に接続される負荷に対して外部から電荷が充電される
と、時刻t11において(図6参照)、出力端子12の電
位VO はV1 の電位レベルを越えて、当該電位VO はV
1 +ΔV1 の電位になるまで上昇し続ける(時刻
12)。そして時刻t12において、始めてVO の電位が
1 の電位以下になるように、比較器1の動作が開始さ
れてハイレベルの信号が出力され、NMOSトランジス
タ4のゲートに印加される。これを受けて、NMOSト
ランジスタ4はオンし、出力端子12の電位VO のレベ
ルは引き下げられる。その後、電位VO のレベルは引き
続き下がり続けて、V1 の電位にまで低下する時刻t13
においては、比較器1の出力信号のレベルはロウレベル
に転移し、NMOSトランジスタ4のゲートに入力され
る。これにより、NMOSトランジスタ4の動作状態は
オフ状態に移行しようとするが、比較器1の比較応答速
度が遅いために、VO の電位がV2 よりも更に低レベル
の電位に低下する時刻t14において、始めて比較器2の
出力信号のレベルがロウレベルに転移してPMOSトラ
ンジスタ3のゲートに入力され、比較器2の出力信号の
レベルはロウレベルとなって、NMOSトランジスタ4
はオフの状態となる。
【0007】そして、出力電圧VO は電位V2 のレベル
以下に下がった状態となり、比較器2からはロウレベル
が出力される状態に移行しようとするが、当該比較器2
の比較応答速度が遅いために、時刻t15に至るまではP
MOSトランジスタ3はオンの状態とはならない。そし
て時刻t15においては、始めて比較器2の出力信号のレ
ベルがロウレベルとして出力されて、PMOSトランジ
スタ3がオンの状態となり、これにより出力電圧VO
電位は上昇し、時刻t16においてはV1 +△V1 の電位
にまで到達する。そして、時刻t17においては、前述の
場合と同様にNMOSトランジスタ4のオン状態に伴な
いVO の電位は低下する。この動作状態は、図6に示さ
れるとうりである。
【0008】上述のように、出力電圧VO の電位が一度
1 のレベル以上の電位またはV2のレベル以下の電位
になると、比較器の動作電流が最適でない場合には、比
較動作遅れにより、出力電圧VO の電位は、図6に示さ
れるように、V1 とV2 の電位の間に収まらずに発振状
態となり、PMOSトランジスタ3およびNMOSトラ
ンジスタ4がオンの状態となる時間が長くなって、消費
電流が増大するという欠点がある。
【0009】また、基準電源電圧の出力が、発振により
直流電圧にリップル電圧が重畳される状態となり、液晶
ドライバの電源として用いる場合には、当該液晶画面に
「ちらつき」が生じるという欠点がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の基準電圧発生回
路は、正相入力端子に第1の設定電圧が入力され、逆相
入力端子に所定の基準出力電圧が帰還入力される第1の
電圧比較手段と、正相入力端子に第2の設定電圧が入力
され、逆相入力端子に前記基準出力電圧が帰還入力され
る第2の電圧比較手段と、ソースが所定の高電位電源に
接続され、ゲートに前記第2の電圧比較手段による電圧
比較出力が入力されて、ドレインが前記基準出力電圧の
出力端子に接続されるPMOSトランジスタと、ドレイ
ンが前記PMOSトランジスタのドレインに接続され、
ゲートに前記第1の電圧比較手段による電圧比較出力が
入力されて、ソースが所定の低電位電源に接続されるN
MOSトラジスタと、正相入力端子に第3の設定電圧が
入力され、逆相入力端子に前記基準出力電圧が入力され
る第3の電圧比較手段と、前記第3の電圧比較手段によ
る電圧比較出力を入力して、前記第1および第2の電圧
比較手段におけるバイアス電流を制御調整する信号を生
成して出力するバイアス電流調整手段と、を備えて構成
され、前記基準出力電圧を所望の基準電圧として出力す
ることを特徴としている。
【0011】なお、前記第1、第2および第3の設定電
圧は、所定の直流電圧の抵抗分割により生成するように
してもよい。
【0012】また、前記バイアス電流調整手段は、前記
第3の電圧比較手段による電圧比較出力の電圧レベルを
保持するDフリップフロップと、前記第3の電圧比較手
段による電圧比較出力およびクロック信号を入力して計
数するアップカウンタと、前記Dフリップフロップに保
持されているレベル信号によりセットされ、前記第3の
電圧比較手段による電圧比較出力およびクロック信号を
入力して計数するダウンカウンタと、前記アップカウン
タより出力される第1および第2のレベル信号の論理和
を出力する第1のORゲートと、前記アップカウンタよ
り出力される第1および第2のレベル信号の論理積を出
力する第1のANDゲートと、前記ダウンカウンタより
出力される第1および第2のレベル信号の論理積を出力
する第2のANDゲートと、前記ダウンカウンタより出
力される第1および第2のレベル信号の論理和を出力す
る第2のORゲートと、ドレインが所定の高電位電源に
接続され、ゲートに前記第1のORゲートの出力信号が
入力される第1のNMOSトランジスタと、ドレインが
前記第1のNMOSトランジスタのソースに接続され、
ゲートに前記アップカウンタより出力される第2のレベ
ル信号が入力される第2のNMOSトランジスタと、ド
レインが前記第2のNMOSトランジスタのソースに接
続され、ゲートに前記第1のANDゲートの出力信号が
入力される第3のNMOSトランジスタと、ソースが前
記第3のNMOSトランジスタのソースに接続され、ゲ
ートに前記第2のANDゲートの出力信号が入力される
第1のPMOSトランジスタと、ソースが前記第1のP
MOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートに前
記ダウンカウンタより出力される第2のレベル信号が入
力される第2のPMOSトランジスタと、ソースが前記
第2のPMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲ
ートに前記第2のORゲートの出力信号が入力される第
3のPMOSトランジスタと、前記第1、第2および第
3のNMOSトランジスタのドレイン・ソース間、なら
びに前記第1、第2および第3のPMOSトランジスタ
のドレイン・ソース間にそれぞれ個別に接続される電圧
分割用の抵抗と、前記第3のPMOSトランジスタのド
レインと所定の低電位電源との間に接続される電圧分割
用の抵抗と少なくとも備えて構成し、前記第3のNMO
Sトランジスタのソースと、前記第1のPMOSトラン
ジスタのソースとの接続点を、前記バイアス電流制御用
の信号出力端子に接続するようにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
【0014】図1は本発明の第1の実施形態を示すブロ
ック図である。図1に示されるように、本実施形態は、
比較器1、2および5と、比較器1および2の比較出力
に対応するPMOSトランジスタ3およびNMOSトラ
ンジスタ4と、比較器5の比較出力を受けて、比較器1
および2のバイアス電流を制御調整するバイアス電流調
整回路6とを備えて構成されており、入力端子7および
8より入力される電圧V1 およびV2 は、それぞれ比較
器1および2の正相入力端子に入力され、また、これら
の比較器1および2の逆相入力端子には、出力電圧V0
が帰還入力されている。そして、比較器1および2の出
力電圧は、それぞれ出力回路を形成するNMOSトラン
ジスタ4のゲートと、PMOSトランジスタ3のゲート
に入力されている。更にまた、比較器5の正相入力端子
には入力端子9より入力される電圧V3 が入力され、逆
相入力端子には出力電圧V0 が入力されている。
【0015】また、図3は、本実施形態におけるバイア
ス電流調整回路6の1実施形態の構成を示す回路図であ
り、比較器5からの比較出力信号が入力される比較入力
端子40に接続されるDフリップフロップ19、2ビッ
トアップカウンタ20および2ビットダウンカウンタ2
1と、ORゲート22および25と、ANDゲート23
および24と、電源端子43および44の間に直列接続
される抵抗32〜39と、それぞれ抵抗32、33およ
び34に対して並列に接続されるNMOSトランジスタ
26、27および28と、それぞれ抵抗35、36およ
び37に対して並列に接続されるPMOSトランジスタ
29、30および31とを備えて構成される。なお、電
源端子43に対しては、電源端子44に供給される電源
電圧よも高電位の電源電圧が供給されており、クロック
入力端子41からは、2ビットアップカウンタ20およ
び2ビットダウンカウンタ21に対してカウントタイミ
ング用の制御クロックが供給されて、当該クロック周期
は、図1における比較器5の応答速度と略々等しい値に
設定されている。また、セット端子42には、Dフリッ
プフロップ19および2ビットダウンカウンタ21に対
するセット信号が供給される。
【0016】次に、図1を参照して、本実施形態の動作
について説明する。なお、本実施形態において、出力電
圧VO が発振状態とならない場合の動作については、前
述の従来例の場合と同様であるので、以下の動作説明に
おいては、基準電圧発生回路の出力が発振する場合につ
いての動作について説明するものとする。
【0017】図1において、基準電圧発生回路の出力が
発振する状態においては、出力電圧VO は、入力端子7
より入力される電圧V1 の電位レベルよりも高い電位、
または入力端子8より入力される電圧V2 の電位レベル
よりも低い電位となるために、比較器5の正相入力端子
には、電圧V1 の電位レベルよりも高い電位、または電
圧V2 の電位レベルよりも低い電位の何れかの電位が、
電圧V3 として入力端子9より供給される。なお、ここ
においては、説明の都合上、電圧V3 の電位は、電圧V
1 よりも高い電位の電圧であるものとする。出力端子1
2における出力電圧VO が発振して、当該出力電圧VO
の電位レベルが電圧V1 の電位レベルを越え、更に電圧
3 の電位レベルをも越える状態においては、比較器5
からは比較出力としてハイレベルの信号が出力され、バ
イアス電流調整回路6に入力される。バイアス電流調整
回路6においては、当該ハイレベル信号の入力を受け
て、比較器1および2に対するバイアス電流制御信号が
生成されて出力され、それぞれの比較器に入力される。
比較器1および2においては、このバイアス電流制御信
号により制御されて、それぞれにおけるバイアス電流が
増大され、これにより、これらの比較器1および2にお
ける比較動作速度が向上されることにより、当該基準電
圧発生回路における発振条件が回避される動作状態とな
り、出力端子12における発振動作が抑制される。
【0018】次に、図3を参照して、バイアス電流調整
回路6より、比較器1および2に供給されるバイアス電
流の調整方法について説明する。図3において、比較器
5より比較入力端子40に対してハイレベルの比較出力
信号が入力されると、2ビットアップカウンタ20にお
いてはカウントアップが行われ、その出力端Aおよび出
力端Bからは、それぞれハイレベルの信号およびロウレ
ベル信号が出力されて、対応するORゲート22および
ANDゲート23に入力される。これにより、ORゲー
ト22からはハイレベルの信号が出力されてNMOSト
ランジスタ26のゲートに入力され、ANDゲート23
からはロウレベルの信号が出力されてNMOSトランジ
スタ27のゲートに入力される。この状態においては、
NMOSトランジスタ26のゲートに対してのみハイレ
ベルの信号が入力され、他のNMOSトランジスタ27
および28のゲートにはロウレベルの信号が入力され
る。従って、NMOSトランジスタ26のみがオン状態
となり、抵抗32は短絡される。他方、比較器5より比
較入力端子40に対してハイレベルの比較出力信号が入
力されると、2ビットダウンカウンタ21においてはカ
ウントダウンが行われることはなく、その出力端Aおよ
び出力端Bからは、共にハイレベルの信号が出力され
て、対応するANDゲート24およびORゲート25に
入力される。これにより、PMOSトランジスタ29、
30および31のゲートには、それぞれハイレベルの信
号が入力され、これらのPMOSトランジスタは全てオ
フの状態となる。この結果、制御出力端子45より出力
されるバイアス電流制御信号の電位レベルは上昇する。
このバイアス電流制御信号は、比較器1および2に含ま
れるNMOSトランジスタ(図示されない)のゲートに
入力される。比較器1および2においては、当該NMO
Sトランジスタのゲート入力電圧のアップに伴ない、こ
れらのNMOSトランジスタの電流が増える状態とな
り、バイアス電流が増大して、これにより、比較器1お
よび2における比較応答速度が向上されて、出力端子1
2における発振状態が抑制される。この発振抑制によ
り、比較器5よりロウレベルの比較出力信号が出力さ
れ、比較入力端子40に入力される状態においては、N
MOSトランジスタ26のゲートに対してはハイレベル
の信号が入力され、依然としてオンの状態のままに保持
される。また、上記の比較器1および2に含まれるNM
OSトランジスタにおける電流増に対応して発振状態が
抑制されず、再度比較器5よりハイレベルの比較出力信
号が入力される場合には、再度2ビットアップカウンタ
20においてカウントアップが行われて、これによりN
MOSトランジスタ26および27は共にオンの状態と
なり、制御出力端子45より出力されるバイアス電流制
御信号の電位レベルは更にアップされて比較器1および
2に入力され、これらの比較器におけるバイアス電流が
増大されることにより、出力端子12における発振は抑
制される。
【0019】次に、比較器5が発振状態にない場合に、
比較器1および2におけるバイアス電流が抑制されるこ
とにより、消費電流が最適化される動作について説明す
る。まず、比較器5よりロウレベルの比較出力信号が出
力されて、バイアス電流調整回路6の比較入力端子40
に入力されると、2ビットアップカウンタ20において
はカウントアップが行われず、当該2ビットアップカウ
ンタ20の出力端AおよびBからはロウレベルの信号が
出力されて、NORゲート22およびANDゲート23
に入力され、これにより、NMOSトランジスタ26、
27および28は全てオフ状態となる。一方において、
2ビットダウンカウンタ21においては、比較器5より
ロウレベルの比較出力信号の入力に対応してカウントダ
ウンが行われ、当該2ビットダウンカウンタ21の出力
端Aからはロウレベルの信号が出力され、出力端Bから
はハイレベルの信号が出力されて、それぞれANDゲー
ト24およびNORゲート25に入力される。これによ
り、PMOSトランジスタ29のみがオン状態となり、
他のPMOSトランジスタ30および31はオフ状態と
なる。このようなNMOSトランジスタ26〜28およ
びPMOSトランジスタ29〜31の動作状態により、
制御出力端子45における電位は下降状態となり、この
バイアス電流制御信号の入力を受けて、比較器1および
2において流れるバイアス電流が減少する状態となり、
その電流値が抑制される。
【0020】このように、バイアス電流を減少させてゆ
くと、比較器1および2による比較出力に対応して、発
振状態となる比較器5の比較出力信号が再度ハイレベル
の信号として出力されて、バイアス電流調整回路6の比
較入力端子40に入力される。その際には、2ビットダ
ウンカウンタ21のセット端子42に対してDフリップ
フロップ19によりラッチされたハイレベルの信号が入
力されて、当該2ビットダウンカウンタ21の出力は保
持される状態となり、次のロウレベルの比較入力信号が
比較器5より入力されてもカウントダウンが行われるこ
とはない。一方、2ビットアップカウンタ20において
は、ハイレベルの比較出力信号の入力を受けてカウンタ
アップが行われ、上述したように、バイアス電流調整回
路6の制御出力端子45の電位は上昇する状態となり、
このバイアス電流制御信号のレベル上昇により、比較器
5の出力端における発振状態は停止される。
【0021】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図2は、当該第2の実施形態の構成を示すブロ
ック図である。図2に示されるように、本実施形態は、
比較器1、2および5と、比較器1および2の比較出力
に対応するPMOSトランジスタ3およびNMOSトラ
ンジスタ4と、比較器5の比較出力を受けて、比較器1
および2のバイアス電流を制御調整するバイアス電流調
整回路6と、比較器1、2および5の正相入力端子の電
位を設定するための抵抗13、14、15および16と
を備えて構成されており、電源端子17および18に供
給される電源電圧を分圧して生成される電圧V1 および
2 は、それぞれ比較器1および2の正相入力端子に入
力されている。そして第1の実施形態の場合と同様に、
これらの比較器1および2の逆相入力端子には、出力電
圧V0 が帰還入力されており、比較器1および2の出力
電圧は、それぞれ出力回路を形成するNMOSトランジ
スタ4のゲートと、PMOSトランジスタ3のゲートに
入力されている。更にまた、比較器5の正相入力端子に
は分圧された電圧V3 が入力され、逆相入力端子には出
力電圧V0 が入力されている。また、バイアス電流調整
回路の内部構成および機能は前述の第1の実施形態の場
合と同様である。
【0022】即ち、第1の実施形態と異なる点は、比較
器1、2および5の正相入力端子に対する入力電圧
1 、V2 およびV3 の設定方法の差異にあり、それ以
外の動作内容については、第1の実施形態の場合と全く
同様である。なお、本実施形態の動作の説明について
は、第1の実施形態と重複するために省略する。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、所定の
設定電圧のレベルと基準出力電圧のレベルとを比較する
レベル比較手段と、当該比較手段の比較出力を入力とす
るバイアス電流調整手段とを付加し、前記基準出力電圧
の帰還入力と所定の設定電圧とを比較する第1および第
2のレベル比較手段におけるバイアス電流を制御調整す
ることにより、基準電圧出力端子における発振状態を有
効に停止させることができるとともに、前記第1および
第2のレベル比較手段におけるバイアス電流を定常的に
最適化することが可能となり、消費電流を抑制すること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す構成図である。
【図2】本発明の第2の実施形態を示す構成図である。
【図3】第1および第2の実施形態におけるバイアス電
流調整回路を示す構成図である。
【図4】従来例を示す構成図である。
【図5】従来例の動作状態を示す特性図(1)である。
【図6】従来例の動作状態を示す特性図(2)である。
【符号の説明】
1、2、5 比較器 3、29〜31 PMOSトランジスタ 4、26〜28 NMOSトランジスタ 6 バイアス電流調整回路 7〜9 入力端子 10、11、17、18、43、44 電源端子 12 出力端子 13〜16、32〜39 抵抗 19 Dフリップフロップ 20 2ビットアップカウンタ 21 2ビットダウンカウンタ 22、25 ORゲート 23、24 ANDゲート 40 比較入力端子 41 クロック入力端子 42 セット端子 45 制御出力端子

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正相入力端子に第1の設定電圧が入力さ
    れ、逆相入力端子に所定の基準出力電圧が帰還入力され
    る第1の電圧比較手段と、 正相入力端子に第2の設定電圧が入力され、逆相入力端
    子に前記基準出力電圧が帰還入力される第2の電圧比較
    手段と、 ソースが所定の高電位電源に接続され、ゲートに前記第
    2の電圧比較手段による電圧比較出力が入力されて、ド
    レインが前記基準出力電圧の出力端子に接続されるPM
    OSトランジスタと、 ドレインが前記PMOSトランジスタのドレインに接続
    され、ゲートに前記第1の電圧比較手段による電圧比較
    出力が入力されて、ソースが所定の低電位電源に接続さ
    れるNMOSトラジスタと、 正相入力端子に第3の設定電圧が入力され、逆相入力端
    子に前記基準出力電圧が入力される第3の電圧比較手段
    と、 前記第3の電圧比較手段による電圧比較出力を入力し
    て、前記第1および第2の電圧比較手段におけるバイア
    ス電流を制御調整する信号を生成して出力するバイアス
    電流調整手段と、 を備えて構成され、前記基準出力電圧を所望の基準電圧
    として出力することを特徴とする基準電圧発生回路。
  2. 【請求項2】 前記第1、第2および第3の設定電圧
    を、所定の直流電圧の抵抗分割により生成することを特
    徴とする請求項1記載の基準電圧発生回路。
  3. 【請求項3】 前記バイアス電流調整手段が、前記第3
    の電圧比較手段による電圧比較出力の電圧レベルを保持
    するDフリップフロップと、 前記第3の電圧比較手段による電圧比較出力およびクロ
    ック信号を入力して計数するアップカウンタと、 前記Dフリップフロップに保持されているレベル信号に
    よりセットされ、前記第3の電圧比較手段による電圧比
    較出力およびクロック信号を入力して計数するダウンカ
    ウンタと、 前記アップカウンタより出力される第1および第2のレ
    ベル信号の論理和を出力する第1のORゲートと、 前記アップカウンタより出力される第1および第2のレ
    ベル信号の論理積を出力する第1のANDゲートと、 前記ダウンカウンタより出力される第1および第2のレ
    ベル信号の論理積を出 力する第2のANDゲートと、前記ダウンカウンタより
    出力される第1および第2のレベル信号の論理和を出力
    する第2のORゲートと、 ドレインが所定の高電位電源に接続され、ゲートに前記
    第1のORゲートの出力信号が入力される第1のNMO
    Sトランジスタと、 ドレインが前記第1のNMOSトランジスタのソースに
    接続され、ゲートに前記アップカウンタより出力される
    第2のレベル信号が入力される第2のNMOSトランジ
    スタと、 ドレインが前記第2のNMOSトランジスタのソースに
    接続され、ゲートに前記第1のANDゲートの出力信号
    が入力される第3のNMOSトランジスタと、 ソースが前記第3のNMOSトランジスタのソースに接
    続され、ゲートに前記第2のANDゲートの出力信号が
    入力される第1のPMOSトランジスタと、ソースが前
    記第1のPMOSトランジスタのドレインに接続され、
    ゲートに前記ダウンカウンタより出力される第2のレベ
    ル信号が入力される第2のPMOSトランジスタと、 ソースが前記第2のPMOSトランジスタのドレインに
    接続され、ゲートに前記第2のORゲートの出力信号が
    入力される第3のPMOSトランジスタと、 前記第1、第2および第3のNMOSトランジスタのド
    レイン・ソース間、ならびに前記第1、第2および第3
    のPMOSトランジスタのドレイン・ソース間にそれぞ
    れ個別に接続される電圧分割用の抵抗と、 前記第3のPMOSトランジスタのドレインと所定の低
    電位電源との間に接続される電圧分割用の抵抗と、 を少なくとも備えて構成され、前記第3のNMOSトラ
    ンジスタのソースと、前記第1のPMOSトランジスタ
    のソースとの接続点が、前記バイアス電流制御用の信号
    出力端子に接続される請求項1および2記載の基準電圧
    発生回路。
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