JPH10270985A - 電圧制御発振回路 - Google Patents

電圧制御発振回路

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JPH10270985A
JPH10270985A JP9071387A JP7138797A JPH10270985A JP H10270985 A JPH10270985 A JP H10270985A JP 9071387 A JP9071387 A JP 9071387A JP 7138797 A JP7138797 A JP 7138797A JP H10270985 A JPH10270985 A JP H10270985A
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JP
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mosfet
voltage
output
current
gate
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JP9071387A
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Masao Fujiwara
正勇 藤原
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Rohm Co Ltd
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Rohm Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 源発振の段階で1/2のデューティ比を確保
することにより1/2分周回路を不要としたVCOを提
供する。 【解決手段】 電圧制御発振回路は制御電圧に応じて発
振周波数を可変する。電圧制御発振回路は前記制御電圧
が入力される全帰還バッファ3〜8、10と、MOSF
ET10の一端に接続された第1のカレントミラー回路
11、16と、MOSFET10のもう一端に接続され
た第2のカレントミラー回路9、13と、前記第1及び
第2のカレントミラー回路より出力される電流I2、I
1の合成電流が供給されるコンデンサ14と、コンデン
サ14の電圧を基準電圧VA又VBと比較するコンパレ
ータ17と、コンパレータ17の出力に応じて基準電圧
VA、VBを切り換える手段19と、コンパレータ17
の出力に応じて前記第1カレントミラー回路より出力さ
れる電流I2を遮断する手段15とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電圧制御発振回路
(以下「VCO」という)に関し、特にMOS(Metal
Oxide Semiconductor)によるIC(Integrated Circui
t)で構成されたVCOに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のVCOについて図7を用いて説明
する。図7は従来のVCOの回路図である。このVCO
は発振部91とDフリップフロップ90から成る。奇数
個の電圧制御電流源81、84・・・87に制御電圧
(CTRL)が入力される。制御電圧(CTRL)は各
電圧制御電流源81、84・・・87より出力される電
流を変化させる。各電圧制御電流源81、84・・・8
7からの電流はそれぞれインバータ(又は反転増幅器)
82、85・・・88に供給される。
【0003】インバータ82の出力側はインバータ85
の入力側に接続し、以下同様にインバータ82、85・
・・88まで直列状に接続する。インバータ88の出力
側はインバータ82の入力側に接続する。インバータ8
2、85・・・88の出力側とグランドレベルの間には
それぞれ遅延時間を設けるためにコンデンサ83、86
・・・89が挿入されている。このように発振部91が
構成される。制御電圧(CTRL)によりコンデンサ8
2、86・・・89に充電や放電を行う電流が変化して
発振部91での発振周波数が変化する。
【0004】ところで、電圧制御電流源81、84・・
・87やインバータ82、85・・・88にはデバイス
のばらつき等があるため発振周波数によって発振部91
より出力される信号のデューティ比が変化する。通常、
VCOより出力される信号のデューティ比は1/2(5
0%)であることが望ましいが、前記のばらつきによっ
てデューティ比が変化すると、50%のデューティ比が
得られなくなってしまう。そこで、発振部91より出力
される信号をDフリップフロップ90のクロック入力端
子に入力する。Dフリップフロップ90の出力端子(−
Q)はD入力端子に接続されている。これにより、Dフ
リップフロップ90では入力される信号の1/2分周が
行われて、デューティ比が1/2となる信号が出力端子
(Q)より出力される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のVCO(図
7)ではデューティ比50%のパルスが得られるが、次
のような問題がある。即ち、一般に発振部91より出力
される信号にジッタといわれる周波数のばらつきがある
が、Dフリップフロップ(1/2分周回路)90を通す
とジッタが悪化する。しかるに、源発振の段階である発
振部91はVCOより出力される信号の2倍の周波数で
発振させているため分周回路90を必要とし、ジッタが
大きくなるのを余儀なくされていた。このことはノイズ
が増加する原因となっていた。また、一般に電子回路で
は動作周波数が高いほど消費電力が増大するので、発振
部91では消費電力が増大するという問題もあった。
【0006】本発明は上記課題を解決するもので、源発
振の段階で1/2のデューティ比を確保することにより
1/2分周回路を不要としたVCOを提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的と達成するため
に本発明では、制御電圧に応じて発振周波数を可変する
MOSのICによる電圧制御発振回路において、前記制
御電圧が入力される全帰還バッファと、前記全帰還バッ
ファの帰還用のMOSFETの一端に接続されたNチャ
ネルMOSFETから成る第1のカレントミラー回路
と、前記帰還用のMOSFETのもう一端に接続された
PチャネルMOSFETから成る第2のカレントミラー
回路と、前記第1及び第2のカレントミラー回路より出
力される電流の合成電流が供給されるコンデンサと、前
記コンデンサの電圧を第1の基準電圧又は第2の基準電
圧と比較するコンパレータと、前記コンパレータの出力
に応じて前記第1又は第2の基準電圧のいずれかを選択
して前記コンパレータに与える手段と、前記コンパレー
タの出力に応じて前記第1又は第2のカレントミラー回
路のいずれかの出力電流を遮断する手段とを有してい
る。
【0008】このような構成によると、電圧制御発振回
路は制御電圧の入力により全帰還バッファから第1、第
2のカレントミラー回路の入力側に電流を送る。このと
き、両カレントミラー回路の入力側のMOSFETには
等しい電流が流れる。カレントミラー回路の出力側のM
OSFETの能力を設定することにより、例えば第1の
カレントミラー回路より出力される電流の大きさを第2
のカレントミラー回路の出力側の2倍とすることができ
る。
【0009】例えば、電圧制御発振回路は第1のカレン
トミラー回路からの電流を遮断することにより、第2の
カレントミラー回路からの電流でコンデンサを充電す
る。コンデンサの電圧が第1の基準電圧を超えたときに
電圧制御発振回路はコンパレータで比較する基準電圧を
第2の基準電圧に切り換える。第2の基準電圧は第1の
基準電圧よりも低い値とする。そして、第1のカレント
ミラー回路での電流の遮断を解除する。これにより、電
圧制御発振回路はコンデンサの放電を行う。
【0010】そして、コンデンサの電圧が第2の基準電
圧を超えれば、コンパレータの出力が反転して、第1の
カレントミラー回路の電流が遮断され、第1の基準電圧
まで再び充電が行われる。これにより、電圧制御発振回
路はコンパレータより一定周期で繰り返すパルス波形の
信号を出力する。第1及び第2のカレントミラー回路は
充電、放電を行う電流の比を発振周波数に依存せずに一
定に保つことができるので、上述の例では発振周波数に
よらずに源発振の段階で1/2のデューティ比を確保す
ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
<第1の実施形態>本発明の第1の実施形態について図
1を用いて説明する。図1は本実施形態のVCOの回路
図である。VCOは制御電圧(CTRL)により発振周
波数を可変するものである。VCOはMOSによるIC
で構成されており、定電流部1と発振部2に分けられ
る。
【0012】制御電圧(CTRL)は定電流部1に入力
される。定電流部1では制御電圧(CTRL)はNチャ
ネルMOSFET(MOS Field Effect Transistor)
5のゲートに与えられる。MOSFET5のドレインは
PチャネルMOSFET3のドレイン及びゲートに接続
される。MOSFET3のソースは電源電圧VDDに接続
される。
【0013】PチャネルMOSFET4のゲートはMO
SFET3のゲートに接続される。MOSFET4のソ
ースは電源電圧VDDに接続される。MOSFET4のド
レインはNチャネルMOSFET10のゲート及びNチ
ャネルMOSFET6のドレインに接続される。
【0014】MOSFET5、6の両ソースは定電流源
回路7に接続される。定電流源回路7のもう一端は接地
されグランドレベルとなる。MOSFET10のドレイ
ンはPチャネルMOSFET9のドレイン及びゲートに
接続される。MOSFET9のソースは電源電圧VDD
接続される。MOSFET10のソースはMOSFET
6のゲートと、NチャネルMOSFET11のドレイン
及びゲートに接続される。MOSFET11のソースは
接地される。また、MOSFET10のゲートと電源電
圧VDDの間には発振防止用のコンデンサ8が挿入されて
いる。定電流部1は以上のように構成されている。
【0015】次に、発振部2ではPチャネルMOSFE
T13のゲートがMOSFET9のゲートに接続され
る。MOSFET13のソースは電源電圧VDDに接続さ
れる。MOSFET13のドレインはコンデンサ14の
一端と、NチャネルMOSFET16のドレインと、コ
ンパレータ17の反転入力端子(−)に接続される。コ
ンデンサ14の他端は接地される。
【0016】MOSFET16のドレインは接地され
る。MOSFET16のゲートはスイッチング素子15
に接続される。スイッチング素子15はスイッチング動
作を行うMOSFET等であり、バッファ18の出力に
より制御され、MOSFET16のゲートを接地したり
MOSFET11のゲートに接続したりする。
【0017】コンパレータ17の非反転入力端子(+)
はスイッチング素子19に接続される。スイッチング素
子19はバッファ18の出力により制御され、コンパレ
ータ17の非反転入力端子(+)に基準電圧VA又はV
Bのいずれかを入力する。コンパレータ17の比較結果
はバッファ18によって信号(OUT)として出力され
る。発振部2は以上のように構成されている。
【0018】定電流部1の制御信号(CTRL)の入力
側は全帰還バッファに構成されている。MOSFET
3、4はカレントミラー回路を形成しており、MOSF
ET6のドレイン側がMOSFET10を介してゲート
に帰還している。そのため、制御電圧(CTRL)によ
りMOSFET9、11に電流Iが流れる。
【0019】MOSFET9、13はカレントミラー回
路を形成しており、MOSFET13に出力電流I1が
流れる。一方、MOSFET11と16はスイッチング
素子15により両ゲートが接続された場合にはカレント
ミラー回路を形成してMOSFET16に出力電流I2
が流れる。ただし、I2=2×I1の関係を満たすよう
にMOSFET13と16の能力を設定する。
【0020】バッファ18よりハイレベルの信号が出力
されている場合、スイッチング素子15がMOSFET
16のゲートを接地し、スイッチング素子19はコンパ
レータ1の非反転入力端子(+)に基準電圧VAを入力
する。MOSFET16はオフし、MOSFET13か
らの電流I1によりコンデンサ14が充電される。コン
デンサ14の電圧が上昇していき、基準電圧VAより高
くなるとコンパレータ17よりローレベルの信号が出力
される。
【0021】これにより、バッファ18からローレベル
の信号が出力される。さらに、バッファ18の出力によ
りスイッチング素子15がMOSFET16のゲートを
MOSFET11のゲートに接続し、スイッチング素子
19はコンパレータ17の非反転入力端子(+)に基準
電圧VBを入力する。尚、基準電圧VBはVAよりも低
くなっている。MOSFET16に電流I2が流れ、電
流I2−I1によってコンデンサ14が放電される。
【0022】コンデンサ14の電圧が低下していき、基
準電圧VBよりも低くなれば、コンパレータ17よりハ
イレベルの信号が出力される。バッファ18よりハイレ
ベルの信号が出力され、スイッチング素子15、19を
上述のようにコンデンサ14の充電時の状態に切り換え
る。これにより、バッファ18より出力されるローレベ
ルとハイレベルの信号は一定の周期Tで繰り返されるよ
うになる。Cをコンデンサ14の静電容量とすると、周
期Tは次式で表される。
【0023】
【数1】
【0024】また、周期Tにおいてハイレベル期間とロ
ーレベル期間の比は次のように表される。
【0025】
【数2】
【0026】I2=2×I1の関係があるのでハイレベ
ル期間とローレベル期間は等しくなる。そのため、デュ
ーティ比は1/2(50%)となる。本実施形態の回路
では出力される信号のデューティ比は電流I1とI2に
よって決まる。定電流部1の出力側12では、MOSF
ET9に流れる電流IとMOSFET11に流れる電流
Iは、MOSFET9と11の能力のばらつきに関係な
く等しくなっている。そのため、電流I1と電流I2を
簡単にI2=2×I1の関係を満たすように精度よく生
成できる。そして、発振周波数に依存することなく出力
される信号のデューティ比を1/2とすることができ
る。
【0027】以上説明したように本実施形態では、デュ
ーティ比を1/2に確保することができるので上記従来
の電圧制御発振回路(図7)では必要となっていたDフ
リップフロップ(1/2分周回路)90が不要となる。
そのため、ジッタが悪化することがない。また、源発振
の段階である発振部2ではVCOの出力と同一の周波数
で動作しているのでノイズも低減し、低消費電力とな
る。
【0028】<第2の実施形態>図2は本発明の第2の
実施形態のVCOの回路図である。尚、図2において図
1と同一の部分いついては同一の符号を付して説明を省
略する。本実施形態のVCOでは上記第1実施形態のV
CO(図1)とほぼ同様の構成となっており、定電流部
1では同一構成であるが、発振部2aにおいてはMOS
FET11とMOSFET16aのゲートが直接接続さ
れており、一方、MOSFET13aのゲート側にスイ
ッチング素子20が挿入されている。
【0029】スイッチング素子20はバッファ18の出
力によりMOSFET13aのゲートを電源電圧VDD
接続するかMOSFET9のゲートに接続するか切り換
える。MOSFET13aと16aは図1におけるMO
SFET13と16に対応するものであるが、能力の関
係が逆転しており、MOSFET13aに流れる電流I
1と、MOSFET16aに流れる電流I2には、I1
=2×I2の関係がある。
【0030】バッファ18の出力がハイレベルのとき、
スイッチング素子20はMOSFET13aのゲートを
MOSFET9のゲート側に接続し、スイッチング素子
19はコンパレータ17の非反転入力端子(+)に基準
電圧VAを入力する。MOSFET13aに電流I1が
流れ、コンデンサ14を充電する。コンデンサ14の電
圧が基準VAよりも高くなればコンパレータ17よりロ
ーレベルの信号が出力される。この信号はバッファ18
によりVCOより出力される。
【0031】また、このローレベルの信号によりスイッ
チング素子20はMOSFET13aのゲートを電源電
圧VDD側に接続し、スイッチング素子19は基準電圧V
Bをコンパレータ17の非反転入力端子(+)に入力す
る。尚、基準電圧VBはVAよりも低くなっている。こ
れにより、電流I1が流れなくなるので、MOSFET
16aを流れる電流I2によりコンデンサ14の放電が
行われる。コンデンサ14の電圧が基準電圧VBよりも
低くなればコンパレータ17よりハイレベルの信号が出
力される。そして、スイッチング素子19、20を切り
換えて上述の充電動作を行う。これにより、一定の周期
でパルス波形の信号がバッファ18より出力されるよう
になる。
【0032】I1=2×I2の関係があるので、出力さ
れる信号のデューティ比が1/2となる。本実施形態の
回路でもDフリップフロップ(1/2分周回路)90
(図7参照)を不要としている。しかし、CMOS(Co
mplementary MOS)のICでは、一般にNチャネルの
MOSFETよりPチャネルのMOSFETの方が能力
が等しければサイズが大きくなるので、上記第1の実施
形態のVCO(図1)のようにNチャネルMOSFET
16の能力を大きくした方が本実施形態のVCO(図
2)よりもIC全体のサイズが小さくなるのでコスト等
の面で有利である。
【0033】<第3の実施形態>本発明の第3の実施形
態について図3〜図6を用いて説明する。図3は本実施
形態のVCOのIC30の回路図である。上記第1の実
施形態のVCO(図1)とほぼ同様の構成となってお
り、それとの対応についても適当に説明を加える。端子
(avdd)に電源電圧が印加される。端子(avs
s)は接地される。端子(bias)に制御電圧が入力
される。端子(bfri)は定電流発生用の端子であ
る。全体は定電流部31と発振部32から成る。
【0034】定電流部31において端子(bias)は
NチャネルMOSFET35のゲートに接続される。M
OSFET35のドレインはPチャネルMOSFET3
3のゲート及びドレインに接続される。MOSFET3
3のソースは端子(avdd)に接続される。Pチャネ
ルMOSFET34のゲートはMOSFET33のゲー
トに接続される。MOSFET34のソースは端子(a
vdd)に接続される。MOSFET34のドレインは
NチャネルMOSFET36のドレイン及びNチャネル
MOSFET41のゲートに接続される。
【0035】MOSFET35、36の両ソースはNチ
ャネルMOSFET38のドレインに接続される。MO
SFET38のゲートはNチャネルMOSFET37の
ゲート及び端子(bfri)に接続される。MOSFE
T37のドレインも端子(bfri)に接続される。M
OSFET37、38の両ソースは端子(avss)に
接続される。
【0036】MOSFET41のドレインはPチャネル
MOSFET40のドレイン及びゲートに接続される。
MOSFET40のソースは端子(avdd)に接続さ
れる。MOSFET41のソースはNチャネルMOSF
ET42のドレイン及びゲートに接続される。MOSF
ET42のソースはNチャネルMOSFET43のドレ
インに接続される。
【0037】MOSFET43のゲートは端子(avd
d)に接続され、ソースは端子(avss)に接続され
る。MOSFET41のゲートと端子(avdd)の間
に発振防止用のコンデンサ39が設けられる。定電流部
31は以上説明したような構成となっている。
【0038】次に、発振部32ではPチャネルMOSF
ET43、44の両ゲートがMOSFET40のゲート
に接続される。MOSFET43、44の両ソースは端
子(avdd)に接続される。MOSFET43、44
の各ドレインは出力端子(oscout)と、コンデン
サ64の一端と、NチャネルMOSFET55のゲート
と、NチャネルMOSFET45、47、49、51の
各ドレインに接続される。コンデンサ64の他端は端子
(avss)に接続される。
【0039】MOSFET45、47、49、51の各
ゲートはMOSFET42のゲートに接続される。MO
SFET45、47、49、51の各ソースはそれぞれ
NチャネルMOSFET46、48、50、52の各ド
レインに接続される。MOSFET46、48、50、
52の各ソースは端子(avss)に接続される。MO
SFET46、48、50、52の各ゲートは出力端子
(out)に接続される。
【0040】MOSFET55のドレインはPチャネル
MOSFET53のドレイン及びゲートに接続される。
MOSFET53のソースは端子(avdd)に接続さ
れる。PチャネルMOSFET54のゲートがMOSF
ET53のゲートに接続される。MOSFET54のソ
ースが端子(avdd)に接続される。MOSFET5
4のドレインはNチャネルMOSFET56のドレイ
ン、PチャネルMOSFET60のゲート及びNチャネ
ルMOSFET61のゲートに接続される。
【0041】MOSFET55、56の両ソースはNチ
ャネルMOSFET57のドレインに接続される。MO
SFET57のゲートは端子(bfri)に接続され
る。MOSFET57のソースは端子(avss)に接
続される。MOSFET60のソースは端子(avd
d)に接続される。MOSFET60のドレインはPチ
ャネルMOSFET58のゲート、NチャネルMOSF
ET59のゲート及びMOSFET61のドレインに接
続される。
【0042】MOSFET58のソースは端子(avd
d)に接続される。MOSFET58のドレインとMO
SFET59のドレインが接続され、その接続中点が出
力端子(out)に接続される。MOSFET59、6
1の両ソースは端子(avss)に接続される。端子
(out)にはさらにPチャネルMOSFET62のゲ
ートと、NチャネルMOSFET63のゲートが接続さ
れている。MOSFET62のソースは端子(avd
d)に接続される。MOSFET63のソースは端子
(avss)に接続される。
【0043】端子(avdd)と端子(avss)の間
には端子(avdd)側から順に抵抗R1、R2、R
3、R4が直列に挿入されており、抵抗R1とR2の接
続中点にMOSFET62のドレインが接続される。抵
抗R3と抵抗R4の接続中点にMOSFET63のドレ
インが接続される。抵抗R2とR3の接続中点はMOS
FET56のゲートに接続される。発振部32は以上説
明したような構成となっている。
【0044】MOSFET37、38はカレントミラー
回路を形成しており、端子(bfri)に電圧が印加さ
れることにより動作する。MOSFET37、38は図
1における定電流源7に対応する。電流I1を供給する
MOSFET43、44が図1ではMOSFET13に
対応している。電流I2を発生させるMOSFET4
5、47、49、51は図1ではMOSFET16に対
応している。I2=2×I1の関係となるように、2個
のMOSFET43、44と、4個のMOSFET4
5、47、49、51が設けられている。この比を満た
すようにMOSFETを増やしても減らしてもよい。
【0045】MOSFET46、48、50、52は電
流I2を遮断することのできるスイッチング素子であ
り、図1とは異なってMOSFET45、47、49、
51のそれぞれソース側に設けられている。MOSFE
T46、48、50、52に抵抗成分が含まれているた
め、これらとマッチングをとるためにMOSFET42
のソース側にはMOSFET43が挿入されている。端
子(out)よりハイレベルの信号が出力されていると
きMOSFET46、48、50、52はオンし、一
方、ローレベルの信号が出力されているときオフする。
【0046】MOSFET55、56はコンパレータ1
7(図1参照)に対応しており、電源電圧側にMOSF
ET53、54とグランド側にMOSFET57が駆動
用に接続される。ただし、入力端子の符号が逆符号とな
る。MOSFET56のゲートには抵抗R2とR3の接
続中点の電圧が与えられる。出力端子(out)からロ
ーレベルの信号が出力されている場合にはMOSFET
62がオンし、MOSFET63がオフする。これによ
り、MOSFET56のゲートには基準電圧VAが与え
られる。
【0047】一方、端子(out)よりハイレベルの信
号が出力された場合には、MOSFET62がオフし
て、MOSFET63がオンする。これにより、MOS
FET56のゲートには基準電圧VBが与えられる。V
A>VBの関係がある。また、MOSFET55、56
は電源電圧とグランドレベルの中間点付近で有効に動作
するので、本実施形態のような構成とすることにより基
準電圧VAとVBを電源電圧とグランドレベルの中間点
付近に設定することができる。尚、MOSFET58、
59と60、61はそれぞれCMOSインバータを形成
しており、図1においてバッファ18に対応する。
【0048】本実施形態のVCOによるシミュレーショ
ン結果を図4〜図6に示す。図4は電源電圧を5V、制
御電圧を1.0Vとして発振させた場合の例である。図
4(a)は端子(oscout)より出力される信号の
波形図である。図4(b)は端子(out)より出力さ
れる信号の波形図である。図4(a)、(b)において
縦軸は電圧(V)を表し、横軸は時間(秒)を表す。た
だし、数値に付されている「N」はナノ(10の−9
乗)を表す。図5、図6においても同様である。
【0049】図4(a)に示すようにコンデンサ64の
電圧は三角波形となり、基準電圧VA(約2.8V)と
VB(約2.3V)の間を一定の周期で往復している。
これにより、図4(b)に示すように端子(out)か
ら18.7MHzのパルス波形の信号が出力される。ま
た、デューティ比はほぼ1/2(50%)となってい
る。
【0050】図5は制御電圧を2.0Vに変更した場合
の例で、端子(out)より122MHzの信号が出力
される。図6は制御電圧3.0Vに変更した場合の例
で、端子(out)より164MHzの信号が出力され
る。また、図5(b)、図6(b)に示すように発振周
波数に依存しないでデューティ比がほぼ1/2となる。
【0051】以上説明したように本実施形態によれば、
図4〜図6に示すように発振周波数が0〜164MHz
ではデューティ比が50%から大きくずれることがな
い。ばらつき等を考慮しても100MHz程度までの発
振には十分にデューティ比50%を確保することができ
る。
【0052】尚、出力端子(out)から信号を外部に
出力しないで、クロックジェネレータ等のように発振回
路を含むMOSのIC全般に本実施形態の回路(図3参
照)を組み込むことができる。
【0053】
【発明の効果】
<請求項1の効果>上述のように本発明によれば、第
1、第2のカレントミラー回路の入力側のMOSFET
の能力差に関係なく、これらのMOSFETに流れる電
流が等しくなるので、例えばコンデンサを充電する電流
と放電する電流の大きさを同一とすることができる。そ
のため、発振周波数に依存せずに源発振の段階でデュー
ティ比を50%とすることができる。これにより、従来
のVCOではデューティ比を50%に確保するために必
要となっていたDフリップフロップ(1/2分周回路)
が不要となるのでジッタが悪化することがない。電圧制
御発振回路より出力される信号の周波数の2倍で発振さ
せる必要がなくなるのでノイズも低減される。また、低
消費電力とすることもできる。
【0054】<請求項2の効果>上述のように電圧制御
発振回路より出力されるパルス波形の信号は発振周波数
に依存せずにデューティ比1/2となる。また、一般に
CMOSのICでは能力が等しければPチャネルのMO
Sの方がサイズが大きくなるので、第1のカレントミラ
ー回路の能力を増大させた構成とすることにより、全体
のサイズを小さくすることができる。これにより、コス
トの低下を図る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態のVCOの回路図。
【図2】 本発明の第2の実施形態のVCOの回路図。
【図3】 本発明の第3の実施形態のVCOの回路図。
【図4】 その制御電圧1.0Vによる発振を示す波形
図。
【図5】 その制御電圧2.0Vによる発振を示す波形
図。
【図6】 その制御電圧3.0Vによる発振を示す波形
図。
【図7】 従来のVCOの回路図。
【符号の説明】 1 定電流部 2 発振部 3、4、9、13 PチャネルMOSFET 5、6、10、11、16 NチャネルMOSFET 7 定電流源回路 14 コンデンサ 15、19 スイッチング素子 17 コンパレータ 18 バッファ VA、VB 基準電圧

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御電圧に応じて発振周波数を可変する
    MOSのICによる電圧制御発振回路において、 前記制御電圧が入力される全帰還バッファと、 前記全帰還バッファの帰還用のMOSFETの一端に接
    続されたNチャネルMOSFETから成る第1のカレン
    トミラー回路と、 前記帰還用のMOSFETのもう一端に接続されたPチ
    ャネルMOSFETから成る第2のカレントミラー回路
    と、 前記第1及び第2のカレントミラー回路より出力される
    電流の合成電流が供給されるコンデンサと、 前記コンデンサの電圧を第1の基準電圧又は第2の基準
    電圧と比較するコンパレータと、 前記コンパレータの出力に応じて前記第1又は第2の基
    準電圧のいずれかを選択して前記コンパレータに与える
    手段と、 前記コンパレータの出力に応じて前記第1又は第2のカ
    レントミラー回路のいずれかの出力電流を遮断する手段
    と、 を有することを特徴とする電圧制御発振回路。
  2. 【請求項2】 前記電流を遮断する手段は前記第1のカ
    レントミラー回路より出力される電流を遮断し、前記第
    1のカレントミラー回路より出力される電流の大きさは
    前記第2のカレントミラー回路より出力される電流の2
    倍とすることを特徴とする請求項1に記載の電圧制御発
    振回路。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR19990040007A (ko) * 1997-11-15 1999-06-05 윤종용 전압 제어 발진기
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JP2016072870A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 セイコーインスツル株式会社 発振回路

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