JP2897349B2 - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子計算機等からの文字、記号等の出力を
用紙に印字するための出力装置としての印字装置に関す
るものである。
〔従来の技術〕
この種の出力装置としてのドットインパクト式シリア
ルプリンタ等の印字装置では、一般的にプラテン体の表
面と対向するように配設したインクリボンと印字ヘッド
とをキャリッジに搭載し、該キャリッジを前記プラテン
体と平行状に順方向とその逆方向に往復移動し、順方向
に一行分印字したのち、次の行において順方向又は逆方
向に印字することを繰り返すように構成している。
この場合、先行技術の特公昭62−6997号公報では、印
字すべき用紙の厚さ、薄い用紙(例えば、セット用紙枚
数の少ない単票や一枚の連続用紙のとき)と、厚い用紙
(例えばセット用紙枚数の多い単票のとき)との選択に
応じて、印字ヘッドとプラテン体との間の隙間(以下印
字ギャップという)を変更調節することにより、印字の
品質を一定にすることを開示している。
ところで、ドット式シリアルプリンタにおける印字ヘ
ッドでは、例えば、先行技術の特公昭60−39554号公報
に開示されているように、ヘッド体(ベース)内に複数
個形成配設した平板状の渦巻きコイルと、良導体よりな
る複数の三角形状板バネ部に分割するように切欠き溝を
有する板ばねと、該各三角形状板バネ部の自由端に取り
つけた針状のドットピンとからなり、渦巻きコイルにパ
ルス電流を与えると、その箇所に対応する位置の前記三
角形状板バネ部には電磁誘導作用により二次電流が誘起
され、当該三角形状板バネ部と渦巻きコイルとの間に電
磁反発力が作用し、三角形状板バネ部に取りつくドット
ピンがプラテン体方向に押しだされて、インクリボンを
介してプラテン体表面側の用紙に衝突して印字できるの
である。
このように、印字作業時に供給するパルス電流が電磁
コイルで消費され、また良導体の板バネで発生する二次
電流が、その導体の抵抗のためジュール熱を発生させる
現象により、印字ヘッドの温度が上昇する。
従って、印字作業前に所定の印字ギャップを設定して
いても、前記印字作業を繰り返すにつれて温度上昇し蓄
熱され、そのため印字ヘッド自体が熱膨張するから、そ
の熱膨張のために印字ギャップが小さくなり、予め設定
していた印字ギャップの許容値を越えてしまう。
その結果、次のような問題が生じるのであった。
印字時には、針状のドットピンがインクリボンを介し
て用紙方向に垂直に突出打撃したのち後退するのである
が、他方、キャリッジは用紙の表面と略平行状に横移動
するから、用紙の表面に対して垂直に突出したドットピ
ンがインクリボンまたは用紙の表面に押し付けている間
に、キャリッジが横移動すると、用紙表面でドットピン
が横ずれした(引きずる)状態となり、当該ドットピン
の直径以上のインクが用紙の表面に付着して、いわゆる
影付状態となる。
この影付状態は、印字ギャップが小さいとき、換言す
れば、プラテン体への衝突力が大きいとき程ドットピン
の押し付け力が大きいから、激しくなる。
さらに、印字ギャップが小さいとき、ドットピンへの
衝撃反力も大きくなり、用紙表面に食い込んだドットピ
ンが、前記キャリッジの横移動のため曲がり、そのとき
のドットピンの振動で、次の印字位置でのドットピンに
よる印字が抜けるというドット抜けの問題が生じるし、
ドットピン自体も破損し易くなり、印字ヘッドの寿命が
短くなるという問題もあった。
このように、用紙の厚さに応じて印字ギャップを調節
しただけでは、印字ヘッドの温度上昇につれて印字品質
が悪くなる問題を解消することができないのであった。
この問題を解決するため、特開平3−87280号公報で
は、プラテンの近傍に温度センサを設けておき、この温
度センサの検出信号を制御回路(CPU)に出力し、CPUは
前記信号に応じた制御信号を出力して制御モータを作動
させて、プラテンと印字ヘッドとの隙間(印字ギャッ
プ)を広狭調整することが開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、この印字ギャップ調節の動作を印字作
業の途中、特に、1行分の印字作業中に実行されると、
隣接する文字の濃度が極端に変動するので、印刷の品質
の乱れが目立ち、文字を読む人にとって、かなりの違和
感を与えるという問題があった。
本発明は、この問題を解決することを目的とし、印字
ヘッドの温度上昇に拘らず、印字品質を一定の良好な状
態にできると共に、印字品質の乱れが目立たないように
した印字装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
前記の目的を達成するため、本発明は、プラテン体に
沿って適宜速度で移動するキャリッジに印字ヘッドを搭
載し、プラテン体表面に対する印字ヘッドの印字ギャッ
プを変更調節するための印字ギャップ調節機構を備えて
成る印字装置において、印字ヘッドの温度変化に応じて
前記印字ギャップを自動的に変更するように、前記印字
ギャップ調節機構を制御するにあたり、少なくとも1行
分の印字作業の途中で前記印字ギャップの自動変更動作
を実行しないように制限したものである。
〔実施例〕
次に、インパクトプリンタとしてのドット式シリアル
プリンタに適用した実施例について説明すると、第1図
及び第2図において、符号1は印字装置における固定式
の細長状のプラテン体、2はプラテン体1の表面に沿
い、且つその長手方向に沿って移動するように対向して
配設した印字ヘッドで、該印字ヘッド2とインクリボン
を収納した取り替え自在なリボンカセット3とを、キャ
リッジ4に搭載してあり、該キャリッジ4は前記プラテ
ン体1の長手方向に沿って平行状に配設した支軸5の軸
線に沿って移動自在となるように、ボス部4aを介して支
軸5に被嵌摺動自在に設ける。このボス部4aは、支軸5
に対して、その軸線方向に摺動可能であるが、その軸線
を中心とした回動方向に対して摺動不可となるようにそ
の形状が決定されている。またこのボス部4aの軸心に対
して支軸5の軸心は適宜量(e)だけ偏心させている。
本実施例では、プラテン体1と対面させて印字ヘッド
2を横向き状に配置している。
前記キャリッジ4を、無端帯としてのタイミングベル
ト6の適宜箇所に担持し、該タイミングベルト6を巻掛
けしている複数のプーリ7a,7b,7c,7dのうちの一つの駆
動プーリ7aは、正逆回転可能なDCサーボモータ8にて駆
動され、DCサーボモータ8の正逆駆動に応じて、タイミ
ングベルト6に取りつくキャリッジ4はプラテン体1の
長手方向(用紙15の幅方向)に沿って往復移動する構成
である。
ステップモータ9からの駆動力は、変速歯車10,11を
介して前記支軸5の一端に取りつく扇形歯車12に伝達す
るものであり、支軸5の回動角度に応じて、前記キャリ
ッジ4に搭載した印字ヘッド2とプラテン体1との隙間
(印字ギャップ)を広狭調節するように構成するもので
ある。
符号13は前記支軸5と平行状に配設した補助軸で、該
補助軸13に摺動自在に遊嵌する規制片14が前記キャリッ
ジ4から突出して、当該キャリッジ4の姿勢を保持して
いる。
なお、用紙15は図示しない搬送手段にてプラテン体1
の表面側に移送され、該用紙15と印字ヘッド2との間に
は前記リボンカセット3におけるインクリボンがキャリ
ッジ14の移動方向と略平行状に適宜移動するように介在
させるものであるが、リボンカセットを位置固定して設
け、そのインクリボンがキャリッジ4(印字ヘッド2)
に対して相対的に移動するように構成しても良い。
第3図は、本発明の制御装置としてのマイクロコンピ
ュータのブロック図を示し、そのロジック部16には、中
央処理装置(CPU)17、漢字等の文字パターンとそれを
指定する文字コードを記憶させた文字発生器(ROM)1
8、外字登録文字パターンとその指定文字コードを電気
的に書き込み消去可能した不揮発性メモリ(EEPROM)又
はRAM19、印字装置の機構部等の作動制御のための制御
信号を読み書き可能なメモリ(RAM)20、中央処理装置1
7からの指令により文字発生器18から所定の文字を呼び
出したり、その文字を縦書き用又は横書き用に変換する
ための印字用データ処理用のIC(ゲートアレイ)21、印
字のタイミング等の規制するためのデューテイカウンタ
等を記憶し、印字データ用メモリ(プリントバッファ)
を制御するIC(ゲートアレイ)22、印字ヘッド駆動回路
24を制御するためのIC(ゲートアレイ)23等を装備す
る。
符号25は、図示しないホストコンピュータとの間でデ
ータを送受信するインターフェイス、26は印字装置の操
作部としてのスイッチパネルで、該スイッチパネル26に
は、ホストコンピュータと印字装置との間でデータを交
換可能にするオフライン状態とに切替えたり、オフライ
ン時に「改行」や「改ページ」を指令する等のスイッチ
を設けてある。
符号27は用紙が無くなると感知して印字作業及び用紙
送りを停止させるためのリミットスイッチ、28は用紙送
り、用紙無しの検出時にブザー29等で警告するための警
報駆動回路、30は印字装置内部を冷却するためのフアン
31を駆動するためのフアン駆動回路で電源スイッチ32の
オンオフと関連させている。
符号33はキャリッジ4を順方向及び逆方向に移動させ
るDCサーボモータ8を駆動するためのモータ駆動回路、
34は前記DCサーボモータ8の回転数をカウントするため
のエンコーダ、35は用紙15を縦送り(行送り)するステ
ップモータ36を駆動するための用紙送り用モータ駆動回
路、37は単票用紙を自動給紙するためのオートカットシ
ートフイーダである。
なお、符号39は、印字速度を少なくとも2種類以上に
切り換えるための速度で切替えスイッチ(デイップスイ
ッチ等)であり、例えば、印字速度が標準速度(110字
/秒)と、倍速(220文字/秒)との2種類に切替え可
能となっている。
符号38は、ステップモータ9を正逆回転駆動して、前
記印字ギャップを調節するためのギャップ調節駆動回路
であり、このギャップ調節駆動回路38は、前記印字ヘッ
ド2の温度の上昇により変動した印字ギャップの変動量
を適性値に戻すように補正するもので、中央処理装置17
の演算から求められた制御信号にて制御される。
実施例では、リミットスイッチ27が紙無し状態から紙
有り状態に代わったことを検出すると、ステップモータ
9は印字ヘッド2先端が用紙に接当し、脱調する(過負
荷状態になる)まで駆動され、その後所定ステップ数戻
して、印字ヘッド2は用紙15との間の適正印字ギャップ
を確保するように構成している。
そして、実施例では、印字ヘッド2の温度上昇がドッ
トピンの駆動総数に略比例することを利用し、ソフト的
に温度上昇値を推定し、これに応じて中央処理装置17か
ら前記ギャップ調節駆動回路38に制御信号を入力し、印
字ギャップを常時一定になるように調節するのである。
即ち、印字作業指令時に、前記印字データ用メモリ
(プリントバッファ)を制御するIC(ゲートアレイ)22
で印字作動したドットピンの累計数D0をカウントする。
この場合、現実の印字ヘッド2では熱の発生と同時
に、この熱の一部が印字ヘッド2の構成部材を伝って空
中に散逸するから、実際に印字ヘッド2に蓄積される熱
量は、発生した熱量から前記散逸する熱量を差し引いた
残りの熱量が印字ヘッドの熱膨張に影響を与えるもので
ある。
従って、前記の累計数D0から熱放散係数α(1より小
の数)を考慮して、ドットカウント値(DX=D0(1−
α)を演算する。また実際の作業では、多数枚の用紙に
印字するという連続作業状態と、一時的に印字作業休止
の状態とが混在し、印字作業の休止時には熱の発生無し
で、熱の散逸だけが進行する。この作業休止の影響を考
慮すると、前記ドットカウント値 DX=D0(1−α)−αΣΔTiとなる。ここで、ΣΔTi
印字作業休止時間の累計である。第4図はその説明図
で、横軸に時間を取り、縦軸に累計数D0及びドットカウ
ント値DXを取り、累計数D0は実線で示し、ドットカウン
ト値DXを一点鎖線で示す。
第4図で理解できるように、印字作業が連続している
ときには、ドットカウント値DXは累計数D0の下方でこれ
と平行状に増加する。印字作業が休止しているときに
は、累計数D0は増大せず一定であるが、印字作業休止時
間ΔTiの長さに応じて熱の散逸だけが進行するので、α
ΔTiだけドットカウント値DXは下降するのである。
なお、前記印字休止時間ΔTiの測定は、印字装置への
電源投入時において、前回の印字終了信号が出た時点か
ら次回の印字開始指令信号が出た時点までの時間をタイ
マーカウンタで計数して求めるのである。
他方、前記ドットカウント値DXの大きさに応じて印字
ギャップの補正値ADJOの値を予め設定して、読み書き可
能メモリ(RAM)に記憶させておく。
そして、前記ドットカウント値DXの値が所定のしきい
値(比較値)以上になると、そのしきい値の大きさに応
じて、印字ギャップの補正値ADJNを決定する制御を実行
し、この補正値ADJNと前回決定した印字ギャップ補正値
ADJOとの差分だけ印字ギャップを補正し、常時初期の印
字ギャップGを保持するように制御するのである。
この一例を、第5図、第6図および第7図に示す印字
ギャップ制御サブルーチンのフローチャートに従って説
明する。
第5図において、前記サブルーチンのスタートの続
き、ステップ501で、現在印字ギャップの温度上昇過程
にあるか温度下降過程にあるかの判別を実行する。この
ため、前回のドットの累計数D0のカウント時からΔT0
間内に印字ヘッド駆動回路24が作動した(yes)であれ
ば温度上昇過程であり、作動しなかった(no)であれば
温度下降過程とする。
温度上昇過程においては、ステップ502で上昇過程の
補正値決定の制御を実行し、その設定された補正値に基
づいてステップ503で印字ギャップGの調節制御を実行
する。
また、温度下降過程においては、ステップ504で下降
過程の補正値決定の制御を実行し、その設定された補正
値に基づいてステップ505で印字ギャップGの調節制御
を実行する。
第6図は温度上昇過程における補正値決定のサブルー
チンのフローチャートを示し、そのスタートに続くステ
ップ601でドットカウント値 DX(=D0(1−α)−αΣΔT1)を演算する。
なお、ドットカウント値DXが所定のしきい値を越える
ごとに、印字ギャップの補正値ADJN(0<a<b<c<
d)を段階的に変更するものであり、温度上昇過程にお
いては、しきい値A2<B2<C2<D2とし、第8図に示すよ
うな関係に設定しておく。
そして、ステップ602でドットカウント値DXがしきい
値A2未満であるか否かを判別し、A2未満であるとき(ye
sのとき)には、補正値ADJN=0に決定し(ステップ60
3)、ドットカウント値DXがしきい値A2以上(no)のと
きには、ステップ604でドットカウント値DXがしきい値B
2未満であるか否かを判別し、A2≦DX<B2のとき(yesの
とき)には、補正値ADJN=aに決定する(ステップ60
5)。
ドットカウント値DXがしきい値B2以上(no)のときに
は、ステップ606でドットカウント値DXがしきい値C2未
満であるか否かを判別し、B2≦DX<C2のとき(yesのと
き)には、補正ADJN=bに決定する(ステップ607)。
同様に、ステップ608でドットカウント値DXがしきい
値D2未満であるか否かを判別し、C2≦DX<D2のとき(ye
sのとき)には、補正値ADJN=cに決定し(ステップ60
9)、D2<DXのとき(noのとき)には、補正ADJN=dに
決定するのである(ステップ610)。
これらの補正値ADJNを決定した後、この今回決定され
た補正値ADJNと前回決定した補正値ADJOとの差分(ADJN
−ADJO)だけ補正し(ステップ611)、常時、初期の印
字ギャップ値Gを保持するように中央処理装置17から前
記ギャップ調節駆動回路38に制御信号を入力し、印字ギ
ャップ値Gを一定に保持するように調節するのでる(ス
テップ612)。
なお、実施例では、標準温度(室温20℃)の場合、印
字ギャップ値G=0.36mmとなるように設定するものであ
り、ドットカウント値DXのしきい値を10万ごとに設定す
るものである。
次に、温度下降過程においては第9図に示すように、
しきい値(A1<B1<C1<D1)を前記温度上昇過程で設定
したものと異なる値を採用し、温度上昇過程でのしきい
値を越えて印字ギャップの補正を実行した直後に温度下
降過程に移った際、印字ギャップ補正の制御が再度すぐ
に実行されること、換言すれば温度の上昇・下降の繰り
返しが起こったとき印字ギャップ補正制御を頻繁に行っ
て印字品質に乱れが生じ易くなることを防止するもので
ある。また、印字処理能力の低下を防止することができ
る。
なお、段階的に変更する印字ギャップの補正値ADJN
(0<a<b<c<d)そのものは温度上昇過程にて設
定した値と同じであるが、 しきい値は、0<A1<A2<B1<B2<C1<C2<D1<D2とな
る関係に設定しておく。
第7図は温度下降過程における印字ギャップ補正値決
定制御のサブルーチンのフローチャートであり、詳細な
説明を省略するが、温度上昇過程での補正値決定でのフ
ローチャート(第6図)と略同様である。
また、前記印字ギャップの補正は、少なくとも1行分
の印字作業の途中で実行しないように禁則(印字ギャッ
プの自動変更動作を実行しないように制限)することが
好ましい。即ち、印字ギャップ調節の動作を印字作業の
途中、特に、1行分の印字作業中に実行されると、隣接
する文字の濃度が極端に変動するので、印刷の品質の乱
れが目立ち、文字を読む人にとって、かなりの違和感を
与えることになる。従って、前述のような禁則制御を実
行することにより、少なくとも1行分の印字の濃度は一
定であるので、隣接する文字間の濃度の差異が目立た
ず、文字を読む人にとって、違和感を与えることがない
のである。
さらに、印字装置への電源投入を一定時間以上停止し
た場合には、印字ヘッドの温度が室温まで下降している
と推察できるので、前記ドットカウント値DXを0にリセ
ットするように制御すれば良い。
このように、所定のしきい値、熱放散係数α及び補正
値を、予め読み書き可能メモリ(RAM)20またはEEPROM1
9等に入力しておき、印字装置への電源投入後には、印
字作業時に応じて増大するドット数の累計数やドットカ
ウント値等を中央処理装置17にて前記所定の演算し及び
判別の実行により、所定数のパルス信号及び回動方向指
令信号をギャップ調節駆動回路38に入力し、ステップモ
ータ9を正方向または逆方向に所定のステップ数に対応
した回動角度だけ回動駆動するのである。
なお、第3図で、扇形歯車12を矢印A方向に回動すれ
ば、この扇形歯車12と一体的に回動する支軸5はボス部
4aに対して寸法(e)だけ偏心しているので、印字ギャ
ップは大きくなり、矢印B方向に回動すれば、印字ギャ
ップは小さくなる。
なお、本実施例では、印字作動したドットピンの累計
で温度を測定しているが、印字ヘッド近傍に温度センサ
ーを設け、その検出値を用いて制御するように構成して
も良い。
〔発明の作用および効果〕
上述のように、印字作業を実行することにより、当該
印字ヘッドが発熱して温度上昇するときや、その後の印
字作業の一時的休止により熱の放散で温度下降が生じる
というように、印字ヘッドの温度の上昇・下降の変動が
あった場合、温度上昇過程と温度下降過程とが混在して
いても、それらの温度変化が一定の範囲を越えると、印
字ギャップを自動的に補正し、常時初期の印字ギャップ
と略同じになるように調節することができる。
従って、印字作業に伴う印字ヘッドの温度変化に伴っ
て生じていたドット抜けや影付きという現象を無くする
ことができ、常時一定の印字品質を保持できるという顕
著な効果を奏するのである。
この場合、本発明によれば、少なくとも1行分の印字
作業の途中で印字ギャップの自動変更動作を実行しない
ように制限しているので、少なくとも1行分の印字の濃
度は一定となり、隣接する文字間の濃度の差異が目立た
ず、文字を読む人にとって、違和感を与えることがない
という効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は印字装置の正面図、第2図は第1図のII−II視
側面図、第3図は制御装置のブロック図、第4図はドッ
ト数及びドットカウント値と時間の関係を示す図、第5
図と第6図と第7図はフローチャート、第8図は温度上
昇過程でのしきい値と補正値との関係を示す図、第9図
は温度下降過程でのしきい値と補正値との関係を示す図
である。 1……プラテン体、2……印字ヘッド、3……リボンカ
セット、4……キャリッジ、4a……ボス部、5……支
軸、6……タイミングベルト、7a……駆動プーリ、8…
…DCサーボモータ、9……ステップモータ、10,11……
変速歯車、12……扇形歯車、13……補助軸、14……規制
片、16……ロジック部、17……中央処理装置、18……文
字発生器、19……EEPROM、20……RAM、21,22,23……ゲ
ートアレイ、24……印字ヘッド駆動回路、26……スイッ
チパネル、33……モータ駆動回路、34……エンコーダ、
38……ギャップ調節駆動回路、39……速度切替えスイッ
チ。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 25/308

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラテン体に沿って適宜速度で移動するキ
    ャリッジに印字ヘッドを搭載し、プラテン体表面に対す
    る印字ヘッドの印字ギャップを変更調節するための印字
    ギャップ調節機構を備えて成る印字装置において、印字
    ヘッドの温度変化に応じて前記印字ギャップを自動的に
    変更するように、前記印字ギャップ調節機構を制御する
    にあたり、少なくとも1行分の印字作業の途中で前記印
    字ギャップの自動変更動作を実行しないように制限した
    ことを特徴とする印字装置。
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