JP2897314B2 - 双眼鏡 - Google Patents

双眼鏡

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JP2897314B2
JP2897314B2 JP4027590A JP4027590A JP2897314B2 JP 2897314 B2 JP2897314 B2 JP 2897314B2 JP 4027590 A JP4027590 A JP 4027590A JP 4027590 A JP4027590 A JP 4027590A JP 2897314 B2 JP2897314 B2 JP 2897314B2
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和夫 木村
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、双眼鏡に関するものであり、特に自動合焦
機能を備えた双眼鏡に関する。
従来の技術 このような自動合焦機能を備えた双眼鏡として特公昭
62−6205号や特公昭60−46407号、特開昭56−154705号
において提案されているものがある。これらの双眼鏡で
は左右に配された一対の対物レンズの間に合焦検出モジ
ュールを配しているが、合焦検出モジュールとして二重
像合致式の構成を採用するとともに、そのモジュールに
観察体からの光を受光して与えるための受光窓は一対の
対物レンズの外側に設けられるようになっている。
発明が解決しようとする課題 これは、二重像合致式の合焦検出モジュールにおいて
は、検出を行なうために基線長を大きくする必要がある
からであり、このモジュールを採用する限り避けること
ができない。従って、受光窓が対物レンズの外側に配置
されている分だけ全体が大きくなり、小型化が期待でき
ない。
また、特公昭62−6205号には、測距用の採光窓を対物
レンズの内側に設けても良いとの記載もあるが、二重像
合致式の合焦検出モジュールを使用する場合においてそ
のように構成するには、対物レンズの内側において必要
な基線長を得るために対物レンズ間の距離を大きくする
必要があり、結局全体としては大きくならざるを得な
い。また、対物レンズの間隔を大きくすると、観察像の
質が低下したり、観察者の目に無用の負担を与えるなど
の悪影響も発生する。
また、採光窓を対物レンズの外側に配置すると、採光
窓からモジュールまで光を導くための光路配置が複雑に
なるという問題もある。
尚、上記従来例では一対の対物レンズの外側に受光窓
を設けているため、受光窓が2つになっているが、仮に
その一方の受光窓を削除して簡易化を図ろうとすると、
第20図(b)に示すように合焦検出エリアが観察体の距
離によって動くという不都合が生じる。即ち、同図
(a)に示すように対物レンズOLの外側に合焦センサSA
の受光部が配置されていると、観察体シーンがA1にある
とき合焦検出エリアは同図(b)においてA1′となる
が、観察体シーンがA2にあると、同図(b)においてA
2′となって合焦検出エリアが動いてしまうのである。
本発明はこのような問題を解決し、合焦検出エリアが
観察体の距離によって動かず、小型で外形のよい双眼鏡
を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するため、本発明の双眼鏡は、ハウジ
ングと、該ハウジングの前部に配置された対物レンズと
後部に配置された接眼レンズとよりなる第1、第2光学
系を左右に一対配してなる光学系と、前記第1、第2光
学系の間に配置され、観察体像を2つに分離し、その2
つの像の間隔を検出することによって像ずれ量を算出す
る位相差検出型のセンサを含む合焦検出モジュールと、
前記合焦検出モジュールに観察体からの光を導くため第
1、第2光学系の間に設けられた受光窓とを備える構成
となっている。
あるいは、本発明の双眼鏡は、ハウジングと、該ハウ
ジングの前部に配置された対物レンズと後部に配置され
た接眼レンズとよりなる第1、第2光学系を左右に一対
配してなる光学系と、前記第1、第2光学系の間に配置
され、観察体像のコントラストを検出する合焦検出モジ
ュールと、前記合焦検出モジュールに観察体からの光を
導くため第1、第2光学系の間に設けられた受光窓とを
備える構成となっている。
作 用 このような構成によると、合焦検出用の受光窓は一対
の対物レンズの間に設けられているので、合焦検出エリ
アが観察体の距離に拘らず動かない。また、双眼鏡の側
部に受光窓が存在しないので前記側部が膨れる構造とな
らず、その分、小型化となり、外形を損なわない。受光
窓と、合焦検出モジュールはいずれも双眼鏡の第1、第
2光学系の間に位置するので、受光窓で受光された光を
前記モジュールに導く光路の形成が容易となる。
実施例 以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
まず、第1図は本実施例の双眼鏡を平面図で示してお
り、第2図はその正面を、また第3図は裏面をそれぞれ
示している。ここで、2は双眼鏡1のハウジングをなす
カバーの上カバーであり、3は下カバーである。これら
のカバー2、3は合成樹脂の成形物で形成されている。
上カバー2には電源をON、OFFするメインスイッチのス
ライド式操作部材4(以下「第1操作部材」という)
と、自動合焦(以下「AF」という)スイッチのプッシュ
式操作部材5(以下「第2操作部材」という)とが設け
られており、一方、下カバー3には眼幅調整用のスライ
ド式操作部材6(以下「第3操作部材」という)と、視
度調整用のスライド式操作部材7、8(以下「第4、第
5操作部材」という)が設けられている。
次に、9は前カバーであり、10は後カバーである。前
カバー9には透明ガラスが取り付けられており、その前
カバー9の内側には第1、第2鏡胴11、12(第4図参
照)にそれぞれ取り付けられた第1、第2対物レンズ1
3、14と、AFのための受光レンズを備えた受光窓15が施
されている。この受光窓15の上下方向長は対物レンズ1
3、14の上下方向長以下に選ばれている。そのため受光
窓15の存在によって双眼鏡1の上下方向長(厚み)が大
きくなるということはない。後カバー10にはゴム材料よ
りなるアイピースフード10a、10bが設けられている。
上述のような外観構造をもつ双眼鏡1の光学系構造は
第4図にその概略を示すように中心軸A−A′を対称軸
として左右に第1、第2鏡胴11、12が配置され、その第
1、第2鏡胴11、12には対物レンズ13、14が前方に、プ
リズム15、16が中間に、接眼レンズ17、18が後方に配置
されている。
前記対物レンズ13、14はAFのために鏡胴11、12内を同
時に動き得るようになっており、一方、接眼レンズ17、
18は視度調整のために互いに独立にそれぞれの鏡胴11、
12内を動き得るようになっている。第1、第2鏡胴11、
12は後述するように眼幅調整のために互いに接近したり
離間したりする方向に動き得るようになっている。
前記中心軸A−A′に沿って合焦検出モジュール19が
設けられているが、この合焦検出モジュール19は前方に
固定された受光レンズ20を備えている。なお、合焦検出
モジュール19の後方にはAF用のモータ22が設けられてお
り、またこのモータ22の動作を減速して対物レンズ13、
14に伝えるための減速ギア部23が合焦検出モジュール19
とモータ22との間に設けられている。モータ22としては
例えばステッピングモータが用いられる。前記合焦検出
モジュール19は、特にこれに限る必要はないが、第5図
に示す如き位相差検出方式を採っている。
第5図において、視野マスクSM及びコンデンサレンズ
LCは結像レンズ20による結像位置の近い位置に配置され
ている。コンデンサレンズLCの後方には光軸Zを対称軸
として再結像レンズL1、L2が配置されており、これら再
結像レンズL1、L2の前面には、開口A1及びA2を有するマ
スク板24が設けられている。各再結像レンズL1、L2の結
像面にはCCDラインセンサ25が配置されている。コンデ
ンサレンズLCはマスク板24の開口A1及びA2の像を結像レ
ンズ20の所定の位置に結像するパワーを有し、且つ開口
A1及びA2の大きさは結像レンズ20を通過する観察体光の
うち特定絞り値、例えばF5.6相当の開口を通過する光の
みを通過させるように設定されている。
光軸上の像If、Io、Ibはそれぞれ結像レンズ20の前方
の観察体Of、Oo、Obに対する像を示している。これらの
像If、Io、Ibの再結像レンズL1、L2による再結像像は、
それぞれI1f、I1o、I1B及びI2f、I2o、I2bで示される。
即ち、中間距離にある観察体Ooの基準像Ioの再結像像I1
o、I2oはラインセンサ25の少し手前の位置に結ばれ、遠
距離にある観察体Ofの像Ifの再結像像I1f、I2fは再結像
像I1o、I2o前方で且つ光軸Zに近づいた位置に結ばれ、
近距離にある観察体Obの像Ibの再結像像I1b、I2bは再結
像像1o,I2oより後方で且つ光軸Zから離れた位置に結ば
れる。ここで、結像レンズ20による像の位置は、2つの
再結像像の距離に対応しており、ラインセンサ25により
2つの再結像像の距離が基準像Ioの2つの再結像像の距
離より長いか短いかによって近距離、遠距離が判別さ
れ、この距離の差がいくらかによって像のずれ量が検出
される。即ち、ラインセンサ25は再結像像の移動方向に
沿って配列された多数の画素を隔てて繰り返されるかを
検知して、再結像像の距離を検出する。この検出された
距離はマイクロコンピュータで演算処理される。そし
て、マイクロコンピュータはその処理結果によりAF状態
であるか否かを判定すると共にディフォーカス量を算出
する。
なお、位相差検出方式は、アクティブ方式の三角測距
方式に等に比し一方向の光束を受けるだけでよいから光
学的な広がりは不要であり、従って双眼鏡の中央に配す
るのに好適である。また、コントラスト検出方式も好適
である。勿論三角測距方式でも精度をあまり要求されな
い場合は双眼鏡の中央部に配することが可能である。
AF動作方式としては、上記センサの出力に基づいて後
述するシステムコントローラが所定の合焦位置からのデ
ィフォーカス量を出力し、そのディフォーカス量の分だ
けモータ22を駆動(従って対物レンズ13、14を移動)さ
せるオープン方式である。双眼鏡の場合の必要精度はカ
メラ等に比べ目に焦点調節能力があるため荒くてもよい
と考えられ、特にフィードバック方式としなくても充分
であるが、勿論フィードバック方式による制御の方が精
度面で有利であることはいうまでもない。本実施例では
対物レンズ13、14を介することなく合焦検出を行なって
いるため、一回の合焦検出データでの分だけレンズ駆動
してインフォーカスしており、その場合の精度をステッ
ヒングモータを用いることにより上げている。
第4図に戻って双眼鏡1のほぼ中央(従って第1、第
2鏡胴11、12の間)に設置されている合焦検出モジュー
ル19及びモータ22並びにその減速ギア部23は中心軸A−
A′に沿って縦に断面すると、第6図に示すようにな
る。ただし、第6図でモータ22及び減速ギア部23は断面
していない。同図において、鏡胴26はZ字状に曲折し、
第1、第2、第3反射ミラーM1,M2,M3を図示のように配
置して受光レンズ20の光軸Z1を対物レンズの光軸Z0より
下側になし、第1反射ミラーM1によって光軸をZ2で示す
如く前方上側に折曲し、続いて第2反射ミラーM2によっ
て光軸をZ3で示す如く後方に向け前記Z1と平行になるよ
うに折曲し、受光レンズ20による観察体の像がコンデン
サレンズLCの前方近傍にできるようにすることにより光
路の長さを実質的に長くとり、且つコンパクトにまとめ
ている。これは受光レンズの焦点距離を長くすると焦点
検出精度が向上するからである。即ち、無限遠位置から
のレンズ繰り出し量(ディフォーカス量)は、 レンズ繰り出し量=f2/(l−f) 但し、fはレンズの焦点距離、 lは観察体までの距離、 で表わされる。
今、f=30、l=4m→4000mのとき、 302/(4000−30)=0.22 また、f=60、l=4m→4000mのとき、 602/(4000−60)=0.9137 となり、ディフォーカス量を算出する位相差方式にとっ
ては、物体までの距離に応じて大きくディフォーカスす
る長い焦点距離を有するレンズの方が精度面で有利であ
る。
合焦検出モジュール19及びモータ22、減速ギア部23の
上部には回路基板27が配置されている。この回路基板27
はフレキシブル印刷基板で構成されており、第8図にそ
の平面図を示す。回路基板27の前方翼部28、29は合焦検
出モジュール19の側部に対接するように曲げられて配置
される。具体的には鏡胴26の側部外面に両面接着テープ
等によって部分的に貼着されることにより、その曲げら
れた形を保持する。後方には後述するシステムコントロ
ーラを構成するマイクロコンピュータ30やメインスイッ
チ用パターン31及びAFスイッチ用パターン32が設けられ
ている。回路基板27には、その他に所定の回路を構成す
る沢山のチップ部品33が取り付けられている。
再び第4図に戻って、鏡同12のほぼ中央B−B′に沿
って縦に断面すると、第7図に示すようになる。鏡胴1
1、12の下部には第7図に示すように眼幅調整用機構34
や視度調整用機構35が設けられている。これらの機構は
ベース台板36に搭載されている。8は前述した視度調整
用の第5操作部材であり、6は眼幅調整用の第3操作部
材である。
上述のように双眼鏡1の内部において、回路基板27が
上方に配置され、機構部分(眼幅調整機構34及び視度調
整機構35)が下方に配置されていることにより双眼鏡1
内のスペースの有効利用が図られ全体がコンパクトにな
る。しかも、電気部分と機構部分が分離独立しているこ
とによりそれぞれの部品の交換が容易となる。例えば、
回路基板27上の電気部品に故障が生じたとき、機構部分
に何ら手を加えることなく、電気部品若しくは回路基板
27を取り替えることができる。
なお、本実施例とは異なって、回路基板27を下に配置
し、機構部分を上方に配置する態様を採ることも可能で
あるが、眼幅調整機構34や視度調整機構35は一度調整す
れば、その後はあまり調整する必要がないものであるか
ら、本実施例の如く使用頻度の少ない、これら機構部分
を下方に配置し、一方、メインスイッチ用の第1操作部
材4やAFスイッチ用の第2操作部材5の如くよく使用す
る操作部材を上カバー2に配していることからも、これ
らに関連する回路をその近く(従って上方)に配置して
おくことは合理的であるといえる。
その他、中央部から鏡胴11、12の下部に向けてAFのた
めのレンズ駆動機構が設けられている。このAFレンズ駆
動機構は第9図〜第11図に示すように上記モータ22と、
このモータ22の回転を減速する4個のギアG1〜G4から成
る減速ギア部23と、その減速ギア部23の出力ギアG4に直
結されたカム軸37と、このカム軸37によって駆動される
レンズ駆動レバー38等からなっている。前記カム軸37は
その長手方向に沿ってカム溝39が形成されており、この
カム溝39にレンズ駆動レバー38のピン40が係合してい
る。従って、カム軸37が回転すると、レンズ駆動レバー
38がC又はD方向(第11図)に移動することになる。
レンズ駆動レバー38はモータ台板41に設けられた一対
のガイド軸42、43に遊合された筒部44、45を有してお
り、この筒部44、45を介してガイド軸42、43に支持且つ
ガイドされ、安定に移動を行なう。レンズ駆動レバー38
の左右端部には孔46、47が設けられており、この孔46、
47に対物レンズ系13、14のピン48、49が係合している。
孔46、47はレンズ駆動レバー38の移動方向とは直角の方
向に長くなっているが、これは後述する眼幅調整により
鏡胴11及び12がE方向に変位するのを許容できるように
するためである。
モータ台板41は前方に前記ガイド軸42、43の前端及び
カム軸37の前端を支持するため上方に延びた3つの支持
部50、51、52を有しており、後方には前記モータ22と減
速ギア部23及びカム軸37の後端を支持するための支持部
53を有している。前記モータ台板41の底部54には前記支
持部53に近接してバネ性の一対の接片55、56(第11図に
のみ示し、第9図、第10図には図の簡略化のため示して
いない)が設けられているが、これらの接片55、56はC
方向の終端(無限遠端)を検出するための終端検出スイ
ッチのスイッチ片をなすものであり、その一方の接片55
に前記レンズ駆動レバー38の凸片57が当接したとき接片
55、56が互いに接触するようになっている。第9図にお
いてベース台板36に設けられた支柱58、59および60、61
に支持された軸62、63は眼幅調整の時の眼幅ガイド軸で
あり、この眼幅ガイド軸62、63にそれぞれ鏡胴11、12が
移動自在に支持されている。64a〜64d、65a〜65dは鏡胴
11、12から下方に突出した突部であり、眼幅ガイド軸6
2、63はこれらの突部に形成された凹部又は孔を貫通し
ている(第13図を参照)。
第12図(a)〜第14図は眼幅調整機構を示しており、
これらの図において、66、67は第1、第2眼幅調整板で
あり、第1眼幅調整板66は第1鏡胴11に植立されたピン
68、69に孔70、71を介して嵌合する第1部分72を有して
いる。この第1部分72は第1鏡胴11の軸方向に沿って、
延びており、その両端のL字状部73、74に前記孔70、71
がそれぞれ設けられている。第1眼幅調整板66は更に第
1部分72のほぼ中央から外方に向けて延びた第2部分75
と、L字状部73に近い側にやはり外方に向けて延びた第
3部分77を有している。第2部分75には眼幅調整ピン78
が係合する長孔76が形成されており、第3部分77の先端
L字状部79にはリンク板81と結合するための孔80が設け
られている。
第1眼幅調整板66のL字状部74に近い位置には第2鏡
胴12に向けて延びた第4部分82が設けられており、この
第4部分82の端部83に眼幅調整ピン84が係合する長孔85
が形成されている。また、第4部分82には第1、第2鏡
胴11、12の軸と平行な方向に長径をなす長孔86が設けら
れているが、この長孔86には眼幅調整用の第3操作部材
6のピン88が係合する。
次に、第2眼幅調整板67は第2鏡胴12に固定するため
の第1部分89と、眼幅調整ピン84に係合する長孔91を有
する第2部分90と、第1鏡胴11側へ延びた第3部分92と
を有しており、その第3部分92の延長部93に前記リンク
板81と係合する孔95を備えるL字状部94を有している。
第3部分92は眼幅調整用の第3操作部材6のピン88が貫
通する長孔96を有している。この長孔96は前記第1眼幅
調整板66の第4部分82の長孔86と互いに直角方向をなし
ている。リンク板81は両端にL字状部97、98を有するコ
字型をなしており、その中央部99にリンク軸100が嵌合
する孔101を有している。L字状部97、98はそれぞれリ
ンク軸102、103が嵌合する長孔104、105を有している。
以上のような構成要素からなる眼幅調整機構34の動作
を説明する。
まず、眼幅を広げるべく第1、第2鏡胴11、12の間隔
を広げる場合は、矢印F方向に眼幅調整用の第3操作部
材6を移動させる。これによって、第3操作部材6のピ
ン88と係合している第1眼幅調整板66が同様に矢印F方
向に動く。このとき、第1眼幅調整板66の長孔76、85が
ベース台板36に固定された眼幅調整ピン78、84をスライ
ドすることにより第1調整板66は眼幅調整ピン78、84を
ガイド軸として安定に直線運動する。
このようにして、第1眼幅調整板66が矢印F方向に動
くと、リンク板81はリンク軸100を中心として矢印H方
向に回転する。このため、第2眼幅調整板67は第1眼幅
調整板66とは反対の方向に移動することになる。このと
き、第2眼幅調整板67は長孔106、91を介して眼幅調整
ピン78、84にガイドされ安定に直線運動をする。このよ
うに、第1、第2眼幅調整板66、67が互いに反対方向に
移動すると、それにピン68、69及び68′、69′を介して
固定された第1、第2鏡胴11、12が互いに離れる方向に
移動し、双眼鏡1の眼幅は広がる。この状態を第12図
(b)に示す。
次に、眼幅を狭めるときは、第3操作部材6を矢印F
とは反対の方向に移動させると、第1眼幅調整板66、リ
ンク板81、第2眼幅調整板67が前述とは反対の向きに動
くので、第1、第2鏡胴11、12は互いに近づき、その結
果、双眼鏡1の眼幅が狭まる。この状態を第12図(c)
に示す。
次に、第15図〜第17図を参照して視度調整機構を説明
する。
視度調整機構は左右独立に行いうるようになってい
る。従って、一方の構成についてのみ説明し、他方につ
いては説明を省略する。まず、110は全体として第1の
部分111と第2の部分112でL字状をなす視度調整レバー
であり、その第1部分111の前端には視度調整用の第4
操作部材7のピン114に係合する長孔113が形成されてい
る。第2部分112には視度調整レバー軸115が嵌合する孔
116と、視度調整軸117が嵌合する孔118が設けられてい
る。視度調整レバー軸115は視度調整レバー110が回転す
るときの中心軸となる。視度調整軸117は大径部119とピ
ン状の小径部120とからなっていて、大径部119が長孔12
2に嵌合し、小径部120は視度調整レバー110の孔118に嵌
合固定される。小径部120は大径部119に対し偏心した位
置に設けられている。
これは製造するときに第4操作部材7の基準位置を調
整するためである。この場合、終端検出スイッチによっ
て決まる対物レンズ無限遠端に対し視度調整機構(第4
操作部材7)は基準位置(下カバー上にあるクリック位
置に留めた状態)にて無限遠に焦点が合った状態にする
ため、視調整整軸117を回し鏡胴11の前後位置を微調整
する。
視度調整板121は第16図に示すようにベース台板36上
に視度調整レバー110で押さえつけられるような形で設
けられており、この視度調整板121には互いに離れた位
置に一対の長孔124、125が形成され、この長孔124、125
に視度調整板ガイド軸126、127が係合するようになって
いる。視度調整ガイド軸126、127は第16図に示す如くベ
ース台板36に固定されるが、その固定は例えば螺合固定
としてもよい。なお、視度調整レバー軸115も同様な方
法でベース台板36に固定される。そして、視度調整板12
1はこの視度調整板ガイド軸126、127をスライドするよ
うに動く。視度調整板121に形成された大長孔128には鏡
胴11の下部に突出して設けられた視度運動ピン129が係
合するようになっている。なお、視度連動ピン129は第1
6図に示すように接眼レンズ17の接眼内筒130に固定され
ている。その結果、視度調整板121が例えば矢印J方向
へ動くと、それに伴って接眼レンズ17が矢印K方向に動
く。なお、前記視度連動ピン129が係合する視度調整板1
21の孔128を長孔としている理由は上述した眼幅調整の
際に鏡胴11が矢印N方向に動くのを許容するためであ
る。
次に動作を説明する。まず、視度調整用の第4操作部
材7を矢印P方向に動かすと、視度調整レバー110が視
度調整レバー軸116を中心に矢印Q方向に回動する。そ
のため、視度調整板121が矢印J方向に動き、それに伴
って視度連動ピンが矢印K方向に駆動され、接眼内筒13
0も矢印K方向に動く。次に視度調整用の第4操作部材
7を矢印P方向とは反対の方向に動かすと、視度調整レ
バー110、視度調整板121が上記とは逆の方向に動き、接
眼内筒130も上記とは逆の方向へ移動する。
ところで、実際に視度調整する場合には、対物レンズ
が無限遠位置にある方が視度調整の精度を出し易いの
で、予め双眼鏡1のメインスイッチ(後述する)をONに
して対物レンズを無限遠位置にリセットしてから上述の
視度調整を行なうのが望ましい(ただし、この場合メイ
ンスイッチONにより自動的に対物レンズが無限遠位置へ
移動するようなメカニズムになっていることが必要であ
る)。なお、対物レンズを無限遠位置にリセットする代
わりにメインスイッチON後、AFを作動させて合焦位置に
人間の眼を合わせるように視度調整してもよい。
次に、第18図は本実施例の双眼鏡1の回路系を示して
いる。同図において、140はマイクロコンピュータより
なるシステムコントローラである。電源用電池141の出
力電圧(直流電圧)VDD0はモータ22の電源として与えら
れるとともにDC/DCコンバータ・ユニット142に与えられ
る。このDC/DCコンバータ・ユニット142はシステムコン
トローラ140から与えられるパワーコントロール用のPWC
信号に応答して所定の出力電圧(直流電圧)VDD1をシス
テムコントローラ140に与えるとともにVCC1,VCC2を合焦
検出モジュール19に与える。ここで、VDD1とVCC1は5Vに
調整され、VCC2は12Vに調整される。なお、システムコ
ントローラ140は例えば合焦検出モジュール19を作動さ
せない状態のときには電池の消費を節減するためVCC1,V
CC2を消勢するようにDC/DCコンバータ・ユニット142を
制御する。143はバッテリチェック回路であり、システ
ムコントローラ140からの指令に従って電池141の出力電
圧をチェックし、その結果をシステムコントローラ140
へ伝える。
モータ駆動回路144はシステムコントローラ140からの
コントロール信号によって作動し、モータ22を駆動す
る。145はスライド式のメインスイッチであり、146はプ
ッシュ式のAFスイッチ、147は第11図に示した接片55、5
6で形成された終端検出スイッチである。148は警告表示
用の発光ダイオードであり、バッテリチェック回路143
によるチェックの結果、バッテリが所定値以下になった
場合や双眼鏡で捕えられた対象物がローコントラストで
ある場合に点灯する。この発光ダイオードの点灯による
警告があった場合にはユーザはフォーカス調整をAFでな
く、マニュアルで操作すればよい。第18図の回路のう
ち、破線200で示す部分は第8図に示す回路基板27に設
けられる。
次に、第19図は前記電池141の取付収納部分を説明す
るための図であり、同図において(a)、(b)はそれ
ぞれ第2図、第3図に対応する図であるが、電池部分に
は線を書き加えている。なお、(c)は(a)の右側面
図である。150は双眼鏡1の下カバー3に取り付けられ
た電池蓋151より成るグリップであり、双眼鏡1の保持
はこのグリップ150を手指で把持することにより容易に
なる。グリップ150の内部には6Vの電池141が収納される
ように取り付けられているが、この電池141の保持は電
池蓋151を下カバー3に取り付け固定することにより行
なわれている。従って、電池141は電池蓋151によって支
えられる構造となっている。なお、電池蓋151が双眼鏡
1から不用意に離脱しないように同図(b)に示す如く
電池蓋解除スイッチ152を設けておき、このスイッチ152
を操作することによって電池蓋151を双眼鏡1より取り
外せるように構成しておくことが望ましい。
発明の効果 以上説明した通り、本発明によれば、合焦検出モジュ
ールとして位相差検出型、もしくはコントラスト検出型
のものを採用したので、受光窓を一対の対物レンズの間
に設置することが可能となった。このように合焦検出用
の受光窓は一対の対物レンズの間に設けられているの
で、合焦検出エリアが観察体の距離に拘らず動かない。
また、双眼鏡の側部に受光窓が存しないので前記側部が
膨れる構造とならず、その分、小型化となり、外形を損
なわない。受光窓と、合焦検出モジュールはいずれも双
眼鏡の第1、第2光学系の間に位置するので、受光窓で
受光された光を前記モジュールに導く光路の形成が容易
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施した双眼鏡の平面図であり、第2
図はその正面図、第3図は裏面図、第4図は内部の光学
系及び合焦検出モジュール等を平面的に示す図、第5図
は合焦検出モジュールの光学系を示す図、第6図は第4
図のA−A′線断面図、第7図は同じくB−B′線断面
図、第8図は本実施例において使用している回路基板を
示す平面図である。 第9図はAFレンズ駆動機構を上方から見た状態で示す
図、第10図はそれを正面から見た状態で示す図、第11図
はその分解斜視図である。 第12図(a)は眼幅調整機構を上方から見た状態で示す
図、第12図(b)、第12図(c)はその動作結果を示す
図、第13図は眼幅調整機構を側方からみた状態で示す
図、第14図はその斜視図である。 第15図は視度調整機構を上方から見た状態で示す図、第
16図は側方から見た状態で示す図、第17図はその分解斜
視図である。 第18図は本実施例の回路構成を示す回路ブロック図であ
る。 第19図は電池収納構造を示す図である。 第20図は従来例の問題点を説明するための図である。 1……双眼鏡、 4……メインスイッチ用の第1操作部材、 5……AFスイッチ用の第2操作部材、 6……眼幅調整用の第3操作部材、 7、8……視度調整用の第4、第5操作部材、 11、12……第1、第2鏡胴、 13、14……対物レンズ、17、18……接眼レンズ、 19……合焦検出モジュール、20……受光レンズ、 22……モータ、23……減速ギア部、 25……CCDラインセンサ、26……鏡胴、 27……回路基板、34……眼幅調整機構、 35……視度調整機構、36……ベース台板、 37……カム軸、38……レンズ駆動レバー、 39……カム溝、41……モータ台板、 48、49……ピン、 55、56……終端検出スイッチ用のスイッチ片、 66、67……第1、第2眼幅調整板、 81……リンク板、 110……視度調整レバー、121……視度調整板、 129……視度連動ピン、 140……システムコントローラ、 141……電池、142……DC/DCコンバータユニット、 143……バッテリチェック回路、 145……メインスイッチ、146……AFスイッチ、 147……終端検出スイッチ、 148……警告表示用発光ダイオード、 150……グリップ、151……電池蓋、 152……電池蓋解除スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長野 晴行 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (56)参考文献 特開 昭56−154705(JP,A) 実開 昭54−28452(JP,U) 特公 昭62−6205(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 23/06 G02B 23/18 G02B 7/11

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングと、 該ハウジングの前部に配置された対物レンズと後部に配
    置された接眼レンズとよりなる第1、第2光学系を左右
    に一対配してなる光学系と、 前記第1、第2光学系の間に配置され、観察体像を2つ
    に分離し、その2つの像の間隔を検出することによって
    像ずれ量を算出する位相差検出型のセンサを含む合焦検
    出モジュールと、 前記合焦検出モジュールに観察体からの光を導くため第
    1、第2光学系の間に設けられた受光窓と、 を備える双眼鏡。
  2. 【請求項2】ハウジングと、 該ハウジングの前部に配置された対物レンズと後部に配
    置された接眼レンズとよりなる第1、第2光学系を左右
    に一対配してなる光学系と、 前記第1、第2光学系の間に配置され、観察体像のコン
    トラストを検出する合焦検出モジュールと、 前記合焦検出モジュールに観察体からの光を導くため第
    1、第2光学系の間に設けられた受光窓と、 を備える双眼鏡。
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