JP2896906B2 - 頭部用組成物 - Google Patents

頭部用組成物

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JP2896906B2 JP29871689A JP29871689A JP2896906B2 JP 2896906 B2 JP2896906 B2 JP 2896906B2 JP 29871689 A JP29871689 A JP 29871689A JP 29871689 A JP29871689 A JP 29871689A JP 2896906 B2 JP2896906 B2 JP 2896906B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はメタケイ酸アルミン酸マグネシウムを含む老
廃成分吸着用頭皮頭髪用組成物、ケイ酸アルミン酸マグ
ネシウムを含む老廃成分吸着用頭皮頭髪用組成物、粉末
状核の表面にメタケイ酸アルミン酸マグネシウムあるい
はメタケイ酸アルミン酸マグネシウムと他の粉末の1種
または2種以上とを被覆したメタケイ酸アルミン酸マグ
ネシウム被覆粉末を含む老廃成分吸着用頭皮頭髪用組成
物又は、粉末状核の表面にケイ酸アルミン酸マグネシウ
ムあるいはケイ酸アルミン酸マグネシウムと他の粉末の
1種または2種以上とを被覆したケイ酸アルミン酸マグ
ネシウム被覆粉末を含む老廃成分吸着用頭皮頭髪用組成
物に関する。
[従来の技術] 頭髪臭、汗臭等の生体由来の悪臭の原因について多く
の説明は汗のバクテリア分解により起される[J.Soc.Co
smet.Chem.,34,193(1982)]と述べられている。
また、頭髪臭、汗臭成分としては脂肪酸、アルカン、
アルケン、アルコール、アルデヒド、ケトン、γ−ラク
トン等[J.Soc.Cosmet.Chem.,39,1(1988)]が知られ
ており、これらの頭髪皮脂線由来の分泌物は臭いだけで
なく、フケの発生にも寄与していると考えられる。これ
らの頭髪部の頭髪臭や汗臭を防ぐため市場にはいくつか
の製品があるが、これらにはいずれも殺菌剤やマスキン
グ剤等が配合されている。殺菌剤としてはヒノキチオー
ル、トリクロロカルバニリド、グリチルリチン酸誘導体
等が、マスキング剤としてはオイゲノール等の快い匂い
を有する物質が用いられている。これらの殺菌剤やマス
キング剤は単独又は任意に組み合わせて製品に配合され
ているのが現状である。また、ベントナイト等の粘土鉱
物類を吸着剤として用いる(J.Invest.Dormatol.,79,22
6(1982))ことも知られている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、殺菌剤は悪臭の原因となるバクテリア
の繁殖を阻止するが、効果面で十分な量を配合すること
は頭皮への安全性上好ましくない。またマスキング剤は
頭髪臭や汗臭と混ざりあい、かえって不快な臭いを発生
するという欠点を有する。さらに粘土鉱物を吸着剤とし
て用いる場合、水分を吸収してゲル状となるため極めて
使用性が悪くなり実用的ではない。
本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなされたもので
あり、その目的は、発生した悪臭成分、皮膚老廃物、過
酸化脂質等の老廃成分を吸着し、水分を含んでも膨潤し
ない、、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム又はケイ酸
アルミン酸マグネシウムを含む老廃成分吸着用頭皮頭髪
用組成物、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム又はケイ
酸アルミン酸マグネシウム被覆粉末を含む老廃成分吸着
用頭皮頭髪用組成物を得ることを目的とする。
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究し
た結果、頭皮頭髪用組成物にメタケイ酸アルミン酸マグ
ネシウム又はケイ酸アルミン酸マグネシウム、あるいは
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム又はケイ酸アルミン
酸マグネシウム被覆粉末を配合することにより、前期の
目的を達成し得る、安全で使用性の良好な老廃成分吸着
用頭皮頭髪用組成物を得ることを見い出し、本発明を完
成するに至った。
[課題を解決するための手段] すなわち請求項1記載の発明は、メタケイ酸アルミン
酸マグネシウムを含有することを特徴とする老廃成分吸
着用頭皮頭髪用組成物である。
請求項2記載の発明は、ケイ酸アルミン酸マグネシウ
ムを含有することを特徴とする老廃成分吸着用頭皮頭髪
用組成物である。
請求項3記載の発明は、粉末状核の表面にメタケイ酸
アルミン酸マグネシウム、あるいはメタケイ酸アルミン
酸マグネシウムと他の粉末の1種または2種以上とを被
覆したメタケイ酸アルミン酸マグネシウム被覆粉末を含
有することを特徴とする老廃成分吸着用頭皮頭髪用組成
物である。
請求項4記載の発明は、粉末状核の表面にケイ酸アル
ミン酸マグネシウム、あるいはケイ酸アルミン酸マグネ
シウムと他の粉末の1種、または2種以上とを被覆した
ケイ酸アルミン酸マグネシウム被覆粉末を含有すること
を特徴とする老廃成分吸着用頭皮頭髪用組成物である。
本発明において、「老廃成分」とは、頭皮や頭髪に、
ふけ、かゆみ、不快感、悪臭等の悪影響を及ぼす原因と
なる成分であり、前述した悪臭成分、皮膚老廃物、過酸
化脂質等は、代表的な老廃成分として例示される。
そして「頭皮頭髪用組成物」とは、頭皮ないし頭髪に
おいて用いられる外用組成物を意味するものであり、例
えば、ヘアトニック、ヘアコンディショナー、ヘアトリ
ートメント、ヘアクリーム、ヘアシャンプー、ヘアリン
ス、ドリシャンプー、ヘアオイル、ポマード、ブリラン
チン、ヘアリキッド、セットローション、ヘアスプレ
ー、ヘアムース、枝毛コート剤、育毛剤等の形態をとり
得る外用組成物である。
すなわち、「老廃成分吸着用頭皮頭髪用組成物」と
は、頭皮ないし頭髪における上記の老廃成分を吸着し得
る機能を有することにより、消臭効果、ふけ・かゆみ止
め効果等の効果を発揮し得る、外用組成物を意味するも
のである。
なお、本明細書中においては、特に断らない限り、
「頭皮頭髪用組成物」又は「組成物」と記載した場合に
は、「老廃成分吸着用頭皮頭髪用組成物」を意味するも
のとする。
以下本発明の構成について詳述する。
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム又はケイ酸アルミン
酸マグネシウムを用いた老廃成分吸着用頭皮頭髪用組成
物 この態様の本発明に係わる組成物は、メタケイ酸アル
ミン酸マグネシウム又はケイ酸アルミン酸マグネシウム
を含み、皮膚老廃物、過酸化脂質等の老廃成分吸着能を
持ち、消臭効果等の効果を有する老廃成分吸着用頭皮頭
髪用組成物である。
本発明に用いられるメタケイ酸アルミン酸マグネシウ
ム又はケイ酸アルミン酸マグネシウムの粒子径は0.005
〜500μmのものである。形状はどのようなものでも良
いが、皮膚上でのなめらかな使用感を必要としている場
合には粒状、球状、板状のものが好ましい。
本発明に用いられるメタケイ酸アルミン酸マグネシウ
ム又はケイ酸アルミン酸マグネシウムの頭皮頭髪用組成
物への配合量は0.1〜100重量%である。0.1重量%未満
では、皮膚老廃物、過酸化脂質等の老廃成分吸着能、消
臭効果等が発揮されにくい。
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム又はケイ酸アルミン
酸マグネシウム被覆粉末を用いた老廃成分吸着用頭皮頭
髪用組成物 この態様の本発明に係わる組成物は、メタケイ酸アル
ミン酸マグネシウム又はケイ酸アルミン酸マグネシウム
被覆粉末を含み、皮膚老廃物、過酸化脂質等の老廃成分
吸着能を持ち、消臭効果等の効果を有する老廃成分吸着
用頭皮頭髪用組成物である。
本発明に用いられるメタケイ酸アルミン酸マグネシウ
ム又はケイ酸アルミン酸マグネシウム被覆粉末とは粉末
状核の表面にメタケイ酸アルミン酸マグネシウム又はケ
イ酸アルミン酸マグネシウムを被覆したもの、あるいは
メタケイ酸アルミン酸マグネシウムと他の粉末の一種又
は二種以上とを被覆したもの、あるいはケイ酸アルミン
酸マグネシウムと他の粉末の一種又は二種以上とを被覆
したものである。メタケイ酸アルミン酸マグネシウム又
はケイ酸アルミン酸マグネシウム被覆粉末は核となる粉
末と、これを被覆するメタケイ酸アルミン酸マグネシウ
ム又はケイ酸アルミン酸マグネシウム、あるいはメタケ
イ酸アルミン酸マグネシウム又はケイ酸アルミン酸マグ
ネシウム及び他の粉末の一種又は二種以上とから構成さ
れる。
本発明に用いられる被覆粉末の核となる粉末として
は、平均粒径0.1〜500μmの任意の有機または無機粉末
を用いることができ、核となる粉末の形態は球状、板
状、粒状、針状等どのような形態でも良い。
本発明に用いられる被覆粉末の核となる粉末の具体例
としては、ナイロン6、ナイロン12、ナイロン46、ナイ
ロン66等のポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン
等のポリオレフイン、ポリスチレン、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリカーボネート等のポリエステル、ポリ
メチルメタクリレート、アクリル酸ブチルMMA共重合体
等のアクリル樹脂、硬化ビスフェノールA−エピクロル
ヒドリン共重合体等のエポキシ樹脂、ポリ四フッソ化エ
チレン等のフッ素系樹脂、メチルポリシロキサン、架橋
ジメチルポリシロキサン等のシリコン系樹脂、ベンゾグ
アナミン樹脂等のフェノール系樹脂、ポリ塩化ビニル、
ポリビニルメチルエーテル等のビニル系樹脂、ポリ塩化
ビニリデン等のビニリデン系樹脂、ポリウレタン、セル
ロース、キチン、キトサン、フィブロイン、ケラチン、
天然ゴム等の有機粉末、マグネシウム、タルク、カリオ
ン、ベントナイト、アエロジル、マイカ、雲母チタン、
オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシ
ウム、酸化亜鉛、塩基性炭酸亜鉛、酸化チタン、軽質炭
酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸マグネシ
ウム、重質炭酸マグネシウム、黄酸化鉄、ベンガラ、黒
酸化鉄、グンジョウ、カーボンブラック、カラミン、ヒ
ドロキシアパタイト、メタケイ酸アルミン酸マグネシウ
ム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、アルミニウムハイ
ドロキシクロライド、塩化アルミニウム、硫酸アルミニ
ウム、クエン酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、塩基
性塩化アルミニウム、フェノールスルホン酸アルミニウ
ム、β−ナフトールジスルホン酸アルミニウム、酢酸
塩、過ホウ酸ナトリウム、アルミニウムジルコニウムオ
クタクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムペ
ンタクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムテ
トラクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムト
リクロロハイドレート、ジルコニウムクロロハイドレー
ト、有機顔料としては、酸化チタン被覆雲母、酸化チタ
ン被覆オキシ塩化ビスマス、オキシ塩化ビスマス、酸化
チタン被覆タルク、魚鱗箔、着色酸化チタン被覆雲母等
のパール顔料、アルミニウムパウダー、カッパーパウダ
ー等の金属粉末顔料、赤色201号、赤色202号、赤色204
号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤
色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401
号及び青色404号等の有機顔料、赤色3号、赤色104号、
赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色50
5号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄
色203号、緑色3号及び青色1号のジルコニウム、バリ
ウム又はアルミニウムレーキ等の無機粉末が挙げられ
る。
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム又はケイ酸アルミ
ン酸マグネシウムの平均粒径は核となる粉末の1/5以
下、好ましくは1/10以下とすることが好適である。
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム又はケイ酸アルミ
ン酸マグネシウムの平均粒径が、核となる粉末の1/5よ
りも大きいとメタケイ酸アルミン酸マグネシウム又はケ
イ酸アルミン酸マグネシウムの脱離安定性が極めて悪く
なるので好ましくない。
一方、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム又はケイ酸
アルミン酸マグネシウムと共に被覆する他の粉末として
は、各種有機粉末、有機粉末を用いることができるが、
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム又はケイ酸アルミン
酸マグネシウムと同様に、その平均粒径は核となる粉末
の1/5以下、好ましくは1/10以下とすることが好適であ
る。
また、その配合量はメタケイ酸アルミン酸マグネシウ
ム又はケイ酸アルミン酸マグネシウムの効果を損なわな
い量とすることが必要である。一般的には、被覆に用い
るメタケイ酸アルミン酸マグネシウム又はケイ酸アルミ
ン酸マグネシウムに対し重量比で1/2以下とすることが
好ましい。
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム又はケイ酸アルミ
ン酸マグネシウムと共に被覆に用いる他の粉末の例とし
ては、無機粉末としては無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウ
ム、タルク、カオリン、ベントナイト、アエロジル、マ
イカ、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニ
ウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、塩基性炭酸亜鉛、
酸化チタン、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウ
ム、軽質炭酸マグネシウム、重質炭酸マグネシウム、ケ
イ酸アルミン酸マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マ
グネシウム、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、グンジョ
ウ、カーボンブラック、カラミン、ヒドロキシアパタイ
ト、アルミニウムハイドロキシクロライド、塩化アルミ
ニウム、硫酸アルミニウム、クエン酸アルミニウム、酢
酸アルミニウム、塩基性塩化アルミニウム、フェノール
スルホン酸アルミニウム、β−ナフトールジスルホン酸
アルミニウム、酢酸塩、過ホウ酸ナトリウム、アルミニ
ウムジルコニウムオクタクロロハイドレート、アルミニ
ウムジルコニウムペンタクロロハイドレート、アルミニ
ウムジルコニウムテトラクロロハイドレート、アルミニ
ウムジルコニウムトリクロロハイドレート、ジルコニウ
ムクロロハイドレート、有機顔料としては、酸化チタン
被覆雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、オキシ
塩化ビスマス、塩化チタン被覆タルク、魚鱗箔、着色酸
化チタン被覆雲母等のパール顔料、アルミニウムパウダ
ー、カッパーパウダー等の金属粉末顔料、赤色201号、
赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色22
6号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、
黄色205号、黄色401号及び青色404号等の有機顔料、赤
色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230
号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄
色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号
のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等、
また、有機粉末としては、ナイロン6、ナイロン12、ナ
イロン66等のポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等のポリオレフィン、ポリスチレン、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリカーボネート等のポリエステル、ポ
リメチルメタクリレート、アクリル酸ブチルMMA共重合
体等のアクリル樹脂、硬化ビスフェノールA−エピクロ
ルヒドリン共重合体等のエポキシ樹脂、ポリ四フッ化エ
チレン等のフッ素系樹脂、メチルポリシロキサン、架橋
ジメチルポリシロキサン等のシリコーン系樹脂、ベンゾ
グアナミン樹脂等のフェノール系樹脂、ポリ塩化ビニ
ル、ポリビニルメチルエーテル等のビニル系樹脂、ポリ
塩化ビニリデン等のビニリデン系樹脂、ポリウレタン、
セルロース、キチン、キトサン、フィブロイン、ケラチ
ン、天然ゴム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン
酸カリシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン
酸亜鉛、ミリスチン酸アルミニウム、ミリスチン酸カル
シウム、ミリスチン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜
鉛、バルミチン酸アルミニウム、パルミチン酸カルシウ
ム、パルミチン酸マグネシウム、パルミチン酸亜鉛、ラ
ウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛、酢酸カルシウム等
の金属石けん、クロロフィル、タンニン粉末、フラボノ
イド等があげられる。
本発明にかかるメタケイ酸アルミン酸マグネシウム又
はケイ酸アルミン酸マグネシウム被覆粉末は、例えばメ
タケイ酸アルミン酸マグネシウム又はケイ酸アルミン酸
マグネシウム(またはメタケイ酸アルミン酸マグネシウ
ムと他の粉末の一種または二種以上、又はケイ酸アルミ
ン酸マグネシウムと他の粉末の一種または二種以上)と
核となる有機粉末(または無機粉末)とを乾式あるいは
湿式で混合することによって製造される。混合装置とし
ては、各種ボールミル、ポットミル、乳鉢、擂潰機、ア
トライター、ジェットミル、メカノフュージョンシステ
ム、オングミル、ハイブリダイゼーションシステム、コ
スモマイザー、コスモス、クリプトロン、ディスパコー
ト等の混合装置や粉砕装置が用いられる。
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム又はケイ酸アルミ
ン酸マグネシウム(またはメタケイ酸アルミン酸マグネ
シウムと他の粉末の一種または二種以上、又はケイ酸ア
ルミン酸マグネシウムと他の粉末の一種または二種以
上)と、核となる有機粉末(または無機粉末)とを混合
せしめる際の量比は、重量比で核となる有機粉末(また
は無機粉末)100部に対して、メタケイ酸アルミン酸マ
グネシウム又はケイ酸アルミン酸マグネシウム(または
メタケイ酸アルミン酸マグネシウムと他の粉末の一種ま
たは二種以上、又はケイ酸アルミン酸マグネシウムと他
の粉末の一種または二種以上)0.1〜200部が好ましく、
さらに好ましくは1〜200部であり、0.1部未満では十分
な吸着効果を有するメタケイ酸アルミン酸マグネシウム
又はケイ酸アルミン酸マグネシウム被覆粉末を得ること
ができない。
また、この際、核となる粉末の表面がメタケイ酸アル
ミン酸マグネシウム又はケイ酸アルミン酸マグネシウム
または、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム又はケイ酸
アルミン酸マグネシウムと他の粉末の一種または二種以
上に完全に被覆されていても、あるいはまばらな状態で
被覆されていても効果に変りはない。
本発明においては、被覆粉末が表面改質されたものを
用いてもよい。表面改質された被覆粉末を製造する方法
としては、粉末状核とそれに被覆される粉末のどちらか
一方あるいは両方を表面改質してから複合化する方法、
複合化する段階で粉末状核とそれに被覆される粉末に表
面改質剤を加えて製造する方法、被覆粉末調整後に表面
改質を行なう方法等が挙げられる。
表面改質剤としては、エステル油、炭化水素油、脂肪
酸、シリコーン油(例えば、メチルハイドロジェンポリ
シロキサン、1、3、5、7−テトラメチルシクロテト
ラシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニ
ルポリシロキサン等)等の油分類、鯨ロウ、木ロウ、セ
ラック、ミツロウ、ラノリン、カルナバロウ、キャンデ
リラロウ等のワックス類、シランカップリング剤(例え
ば、ビニルトリクロロシラン、トリエトキシビニルシラ
ン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン等)、シリ
ル化剤(例えば、トリメチルクロロシラン、ヘキサメチ
ルジシラザン、ジエチルアミノトリメチルシラン等)、
チタネートカップリング剤(例えば、メチルトリクロロ
チタン、イソプロピルトリイソステアロイルチタネー
ト、テトラオクチルビス(ジトリデシルホスフェート)
チタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)エ
チレンチタネート等)等のカップリング試薬、合成高分
子を形成するモノマー類(例えば、カプロラクタム等の
ポリアミド用モノマー、エチレン、プロピ等のポリオレ
フィン用モノマー、スチレンモノマー、二価芳香族フェ
ノールおよびビスフェノールA等によりなるポリエステ
ル用モノマー、メタクリル酸メチル、メタクリル酸、ア
クリル酸ブチル等のアクリル樹脂用モノマー、ビスフェ
ノールAおよびエピクロルヒドリン等からなるエポキシ
樹脂用モノマー、フッ素系樹脂用モノマー、シリコーン
系樹脂用モノマー等)、アルキルアリルスルホン酸塩、
高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルコールリン酸
エステル塩等の界面活性剤、ポリエーテル変性シリコー
ン、アミノ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、
アルコール変性シリコーン、カルボン酸変性シリコーン
等のシリコーン系界面活性剤、パーフルオロアルキルカ
ルボン酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パ
ーフルオロアルキルトリメチルアンモニウム塩、パーフ
ルオロアルキルベタイン、パーフルオロアルキルアミン
オキサイド、パーフルオロアルキルEO付加物等のフッ素
系界面活性剤、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン
酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン
酸亜鉛、ミリスチン酸アルミニウム、ミリスチン酸カル
シウム、ミリスチン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜
鉛、パルミチン酸アルミニウム、パルミチン酸カルシウ
ム、パルミチン酸マグネシウム、パルミチン酸亜鉛、ラ
ウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛、酢酸カルシウム等
の金属石けん、シリコーンレジン、シリコーンゴム、ゼ
ラチン、コラーゲン、ケラチン、フィブロイン等が挙げ
られる。改質方法としては、従来行なわれている方法な
らば、どのような方法でも良く、例えばコーティングに
よる改質、トポケミカルな改質、メカノケミカルな改
質、カプセル化による改質、放射線照射による改質、プ
ズマ照射による改質等の改質方法が挙げられ、気相中、
液相中、真空下等の条件下で処理される。
また改質剤を用いずにプラズマ照射等で表面改質した
ものでも良い。
本発明に用いられるメタケイ酸アルミン酸マグネシウ
ム又はケイ酸アルミン酸マグネシウム被覆粉末の粒子径
は0.1〜500μm程度のものである。形状はどのようなも
のでもよいが、頭皮上、頭髪状でのなめらかな使用感を
必要としている場合には粒状、球状、板状のものが好ま
しい。
上記メタケイ酸アルミン酸マグネシウム又はケイ酸ア
ルミン酸マグネシウム被覆粉末の頭皮頭髪用組成物への
配合量は0.1〜100重量%である。0.1%未満では、皮膚
老廃物、過酸化脂質等の老廃成分吸着能、消臭効果等が
発揮されにくい。
本発明の老廃成分吸着用頭皮頭髪用組成物には上記必
須成分の他に、化粧料、医薬部外品、医薬品等に汎用さ
れる任意の成分を効果を損なわない範囲で配合すること
ができる。
このように配合成分としては、例えば、水;アボガド
油、アーモンド油、オリーブ油、クレープシード油、ゴ
マ油、サザンカ油、サフラワー油、大豆油、ツバキ油、
トウモロコシ油、ナタネ油、パーシック油、ヒマシ油、
ヒマワリ油、綿実油、落花生油、カカオ油、パーム油、
ヤシ油、牛油、魚脂、硬化油、タートル油、豚油、ミン
ク油、卵黄油等の油脂類;鯨ロウ、セラック、ミツロ
ウ、ラノリン、液状ラノリン、カルナウバロウ、キャン
デリラロウ等のロウ類;流動パラフィン、流動ポリイソ
ブチレン、スクワラン、プリスタン、ワセリン、パラフ
ィン、セレシン等の炭化水素;ジメチルポリシロキサ
ン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジ
ェンポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキ
サン、デカメチルシクロペンタシロキサン等のシリコー
ン油;コハク酸、酒石酸、クエン酸、ウンデシレン酸、
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノーリ酸、リシ
ノール酸、ベヘニン酸等の脂肪族;エタノール、イソプ
ロパノール、ラウリルアルコール、セタノール、2−ヘ
キシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステア
リルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコ
ール等のアルコール;エチレングリコール、ジエチレン
グリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、
1,3−プチレングリコール、グリセリン、バチルアルコ
ール等の多価アルコール;ブドウ糖、ショ糖、乳糖、キ
シリトール、ソルビトール、マンニトール、マルチトー
ル糖の糖類;アジピン酸ジイソプロピル、イソステアリ
ン酸ヘキシルデシル、イソオクタン酸セチル、オレイン
酸オレイル、オレイン酸デシル、酢酸ラノリン、ステア
リン酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、フタル酸ジ
エチル、ラウリン酸ヘキシル等のエステル;ステアリン
酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン
酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ミリスチン酸アル
ミニウム、ミリスチン酸カルシウム、ミリスチン酸マグ
ネシウム、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸アルミニウ
ム、パルミチン酸カルシウム、パルミチン酸マグネシウ
ム、パルミチン酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン
酸亜鉛、酢酸カルシウム等の金属石けん;アラビアゴ
ム、アルギン酸アトリウム、カゼイン、アラギーナン、
カラヤゴム、寒天、クインスシード、ゼラチン、デキス
トリン、デンプン、トラガント、ペクチン等の天然水溶
性高分子化合物、前記被覆粉末の核又は外壁となる粉末
類、クロロフィル、β−カロチン等の天然色素;ソルビ
タンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレー
ト、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミ
テート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセス
キオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2
−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ
−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等の
ソルビタン脂肪酸エステル類、モノ綿実油脂肪族グリセ
リン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリ
セリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α′−オレ
イン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸
グリセリンリンゴ酸等のグリセリンポリグリセリン脂肪
酸類、モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロ
ピレングリコール脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導
体、グリセリンアルキルエーテル等の親油性非イオン性
界面活性剤;POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソ
ルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオレ
ート、POE−ソルビタンテトラオレエート等のPOEソルビ
タン脂肪酸エステル類、POEソルビットモノラウレー
ト、POEソルビットモノオレエート、POEソルビットペン
タオレエート、POEソルビットモノステアレート等のPOE
−ソルビット脂肪酸エステル類、POEグリセリンモノス
テアレート、POEグリセリンモノイソステアレート、POE
−グリセリントリイソステアレート等のPOE−グリセリ
ン脂肪酸エステル類、POE−モノオレエート、POE−ジス
テアレート、POE−モノジオレエート、ジステアリン酸
エチレングリコール等のPOE−脂肪酸エステル類、POEラ
ウリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEステアリル
エーテル、POEベヘニルエーテル、POE2−オクチルドデ
シルエーテル、POEコレスタノールエーテル等のPOEアル
キルエーテル類、POE−オクチルフェニルエーテル、POE
ノニルフェニルエーテル、POEジノニルフェニルエーテ
ル等のPOE−アルキルフェニルエーテル類、プルロニッ
ク等のプルロニック型界面活性剤類、POE・POPセチルエ
ーテル、POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル、POE
・POPモノブチルエーテル、POE・POP水添ラノリンPOE・
POPグリセリンエーテル等のPOE・POPアルキルエーテル
類、テトロニック等のテトラPOE・テトラPOPエチレンジ
アミン縮合物類、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POE
硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE硬化ヒマシ油
トワイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油モノピログ
ルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE硬化
ヒマシ油マレイン酸等のPOEヒマシ油硬化ヒマシ油誘導
体、POEソルビットミツロ等のPOEミツロウ・ラノリン誘
導体、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モ
ノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等
のアルカノールアミド、POEプロピレングリコール脂肪
酸エステル、POEアルキルアミン、POE−脂肪酸アミド、
ショ糖脂肪酸エステル、POE−ノニルフェニルホルムア
ルデヒド縮合体、アルキルエトキシジメチルアミンオキ
シド、トリオレイルリン酸等の親水性非イオン界面活性
剤;セッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム、パルミチ
ン酸ナトリウム等の脂肪酸セッケン、ラウリル硫酸ナト
リウム、ラウリル硫酸K等の高級アルキル硫酸エステル
塩、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリ
ル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル
塩、ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサ
ルコシン酸、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナ
トリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、
ラウリルメチルタウリッドナトリウム等の高級脂肪酸ア
ミドスルホン酸塩、POEオレイルエーテルリン酸ナトリ
ウム、POEステアリルエーテルリン酸等のリン酸エステ
ル塩、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウ
ム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエ
チレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピ
レングリコールスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコ
ハク酸塩、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノール
アミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等のアルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、N−ラウロイルグルタミン酸
モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナト
リウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナト
リウム等のN−アシルグルタミン酸塩、硬化ヤシ油脂肪
酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステル硫
酸エステル塩、ロート油等の硫酸化油、POE−アルキル
エーテルカルボン酸、POE−アルキルアリルエーテルカ
ルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸
エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル
塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラ
ウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N
−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミ
ン、カゼインナトリウム等の陰イオン界面活性剤;ポリ
エーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、アル
キル変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、カル
ボン酸変性シリコーン等のシリコーン系界面活性剤;パ
ーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキ
ルリン酸エステル、パーフルオロアルキルトリメチルア
ンモニウム塩、パーフルオロアルキルベタイン、パーフ
ルオロアルキルアミンオキサイド、パーフルオロアルキ
ルEO付加物等のフッ素系界面活性剤;パラオキシ安息香
酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安
息香酸エチル、パラオキシ安息香酸メチル等の防腐剤;
ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK等の
ビタミン類;エストラジオール、エチニルエストラジオ
ール、コルチゾン等のホルモン;アルミニウムヒドロキ
シクロリド、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩
基性臭化アルミニウム、アルミニウムフェノールスルホ
ン酸、タンニン酸、アルミニウムナフタリンスルホン
酸、塩基性ヨウ化アルミニウム等の制汗剤;ウロカニン
酸、シノキサート等の紫外線吸収剤;アラントイン、ア
ロエ末、グアイズレン等の消炎剤;3,4,4−トリクロロカ
ルバニリド(T.C.C)、トリエチルサイトレート(T.E.
C)、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゾニウム、塩化
アルキルトリメチルアンモニウム、レゾルシン、フェノ
ール、ソルビン酸、サリチル酸、ヘキサクロロフェン等
の殺菌剤;その他の粉末;植物性天然香料であるラベン
ダー、レモン、ライム、ジャスミン、ミント、ペパーミ
ント、ローズ、カンファー等の精油;ムスク、シベッ
ト、カストリウム等の動物性香料やその他の合成香料;
フロン11、フロン12、フロン114、プロパン、イソブタ
ン、ノルマルブタンおよびそれらの混合物である。液化
石油ガス(LPG)、ノルマルペンタン、イソペンタン、
ノルマルヘキサン、ジメチルエーテル、塩化炭化水素等
の噴射剤;炭酸ガス、窒素ガス、笑気ガス等の圧縮ガス
等を挙げることができる。
[実施例] 次に実施例により本発明をさらに詳細に説明する。な
お、本発明はこれによって限定されるものではない。ま
た、配合は重量%で示している。
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム又はケイ酸アルミン
酸マグネシウムを含有することを特徴とする老廃成分吸
着用頭皮頭髪用組成物 まず、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムを含有する
ことを特徴とする老廃成分吸着用頭皮頭髪用組成物の実
施例について説明する。
なお、以下の実施例で使用するメタケイ酸アルミン酸
マグネシウムは、主に富士化学工業(株)製のノイシリ
ンFH1、FH2、FL1、FL2、NFL2N、UFL2、S1、S2、NS2N、U
S2、SG1、SG2等、ケイ酸アルミン酸マグネシウムは、主
に富士化学工業(株)製のノイシリンAF、ノイシリンAF
L1等があるが、これらに限定されるものではない。
実施例1 ヘアトニック (1)95%エタノール 55.0 (2)ポリオキシエチレン(40モル)硬化ヒマシ油エス
テル 2.0 (3)メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(ノイシリン
NFL2N) 0.8 (4)ビタミンE酢酸エステル 0.2 (5)イオン交換水 40.0 (6)グリセリン 2.0 (7)色素 適量 (製法) 上記(1)〜(4)をブレンダーにて混合し、これに
(6)、(7)を(5)に溶解したものを加え、ヘアト
ニックを得た。
比較例1 ヘアトニック (1)95%エタノール 55.0 (2)ポリオキシエチレン(40モル)硬化ヒマシ油エス
テル 2.0 (3)タルク 0.8 (4)ビタミンE酢酸エステル 0.2 (5)イオン交換水 40.0 (6)グリセリン 2.0 (7)色素 適量 (製法) 上記(1)〜(4)をブレンダーにて混合し、これに
(6)、(7)を(5)に溶解したものを加え、ヘアト
ニックを得た。
次に、実使用テストによる効果の確認を行なった。頭
皮および頭髪の臭いに悩む男性被験者30名に対し、実施
例1で得られたヘアトニック、および比較例1に示すよ
うにメタケイ酸アルミン酸マグネシウムの代りにタルク
を配合したヘアトニックを、二週間にわたり頭皮の右半
分および左半分に一日二回(朝晩)塗布し、頭皮および
頭髪の臭い、頭皮のかゆみを各自で判定した。
試験結果を第1表および第2表に示す 同表より明らかなように、比較例1に較べて実施例1
は明らかに臭い、かゆみが少ないと答えた人が極めて多
く、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムが頭皮および頭
髪の臭い、頭皮のかゆみの予防に対して有効であること
がわかる。
実施例2 ヘアコンディショナー (1)ジメチルポリシロキサン(20cps) 3.0 (2)流動パラフィン 7.0 (3)色素 適量 (4)イオン交換水 43.0 (5)グリセリン 1.0 (6)ケイ酸アルミン酸マグネシウム(ノイシリンAF) 2.0 (7)95%エタノール 40.0 (製法) 上記(4)〜(7)をブレンダーで良く混合したもの
に(1)〜(3)を加え、ヘアコンディシナー(二層分
離、粉末分散型)を得た。
比較例2 ヘアコンディショナー (1)ジメチルポリシロキサン(20cps) 3.0 (2)流動パラフィン 7.0 (3)色素 適量 (4)イオン交換水 43.0 (5)グリセリン 1.0 (6)マイカ 2.0 (7)95%エタノール 40.0 (製法) 上記(4)〜(7)を攪拌機で良く混合したものに
(1)〜(3)を加え、ヘアコンディショナー(二層分
離、粉末分散型)を得た。
次に、実使用テストによる効果の確認を行なった。頭
髪臭に悩む女性被験者20名に対し、一週間ヘアコンディ
ショナーの使用を禁止したのち実施例2で得られたヘア
コンディショナーを三日間使用し、さらに、一週間ヘア
コンディショナーの使用を中止したのち比較例2に示す
ケイ酸アルミン酸マグネシウム代りにマイカを配合した
ヘアコンディショナーを三日間使用し、各々三日間使用
した翌日の頭髪臭について各自判定した。試験結果を第
3表に示す。
同表より明らかなように、比較例2に較べて実施例2
は明らかに頭髪臭が減ったと答えた人が多く、ケイ酸ア
ルミン酸マグネシムウが頭髪臭の予防に対して有効であ
ることがわかる。
実施例3 ドライシャンプー (1)軽質流動パラフィン(C8〜C9) 91.5 (2)イソプロパノール 0.5 (3)メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(ノイシリン
FL2) 6.0 (4)無水ケイ酸 2.0 (製法) 上記(1)〜(4)をブレンダーで混合し、ドライシ
ャンプーを得た。
比較例3 ドライシャンプー (1)軽質流動パラフィン(C8〜C9) 91.5 (2)イソプロパノール 0.5 (3)タルク 6.0 (4)無水ケイ酸 2.0 (製法) 上記(1)〜(4)をブレンダーで混合し、ドライシ
ャンプーを得た。
次に実使用テストによる効果の確認を行なった。頭皮
のかゆみに悩む男性被験者25名に対し、実施例3で得ら
れたトライシャンプー、および比較例3に示すようにメ
タケイ酸アルミン酸マグネシウムの代りにタルクを配合
したドライシャンプーを用いて行なった。一週間シャン
プーの使用を禁止したのち実施例3で得られたトライシ
ャンプーを一週間使用し、さらに一週間シャンプーの使
用を禁止したのち比較例3を示すメタケイ酸アルミン酸
マグネシウム代りにタルクを配合したドライシャンプー
を一週間使用し、各々一週間使用した翌日の頭皮臭につ
いて各自判定した。試験結果を第4表に示す。
同表より明らかなように、比較例3に較べて実施例3
は明らかに頭皮のかゆみが減ったと答えた人が極めて多
く頭皮のかゆみの予防に対して有効であることがわか
る。
実施例4 ヘアクリーム (1)ジメチルポリシロキサン(20cps) 3.0 (2)ワセリン 5.0 (3)ステアリルアルコール 2.0 (4)ソルビタンモノオレート 2.0 (5)ポリオキシエチレン(40モル)硬化ヒマシ油エス
テル 2.0 (6)トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン 8.0 (7)防腐剤 適量 (8)色素 適量 (9)グリセリン 5.0 (10)メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(ノイシリン
FH1) 3.0 (11)イオン交換水 残余 (製法) 上記(1)〜(2)を70℃を攪拌溶解し、(8)〜
(11)を混合したものの中に加え、ホモミキサーにて乳
化し、ヘアクリームを得た。
実施例4により得られたヘアクリームは、メタケイ酸
アルミン酸マグネシウムを配合していないヘアクリーム
と比較して、実使用において頭髪臭の消臭効果に優れて
いた。
実施例5 ヘアシャンプー (1)ポリオキシエチレンラウリル硫酸トリエタノール
アミン塩 16.0 (2)ラノリン酸ジエタノールアミド 5.0 (3)ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 5.0 (4)エチレングリコールジステアレート 3.0 (5)ケイ酸アルミン酸マグネシウム(ノイシリンAFL
1) 2.0 (6)プロピレングリコール 2.0 (7)安息香酸ナトリウム 0.5 (8)色素 適量 (9)香料 適量 (10)イオン交換水 残余 上記の成分を常法により混合し、シャンプーを得た。
実施例5によって得られたヘアシャンプーは、ケイ酸
アルミン酸マグネシウムを配合しないものに比べ、実使
用テストにおいて頭皮のかゆみを抑える効果により優れ
ていた。
実施例6 ヘアリキッド (1)ジプロピレングリコール 1.0 (2)ポリオキシプロピレンブチルエーテル 20.0 (3)ビタミンAアセテート 0.1 (4)ケラタン硫酸 0.2 (5)メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(ノイシリン
US2) 0.5 (6)球状キトサン粉末 0.5 (7)l−メントール 0.2 (8)カンファー 0.1 (9)香料 適量 (10)95%エタノール 40.0 (11)イオン交換水 残余 (製法) (10)に(3)、(7)、(8)、(9)を溶解した
A部、および他の成分を混合したB部を各々調製し、A
部にB部を添加してヘアリキッドを得た。
実施例6によって得られたヘアリキッドは、メタケイ
酸アルミン酸マグネシウムを配合しなかったものに比
べ、実使用テストにおいて頭髪臭の防止効果に優れてい
た。
実施例7 ヘアムース (1)流動パラフィン 3.0 (2)ジメチルポリシロキサン(20cps) 3.0 (3)グリセリン 3.0 (4)ポリエチレン(120)硬化ヒマシ油エステル 2.0 (5)メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(ノイシリン
UFL2) 1.5 (6)エタノール 15.0 (7)イオン交換水 残余 (8)n−ブタン 8.0 (9)香料 適量 (製法) (1)に(2)を溶解し、(3)、(4)の混合物に加
えて乳化したのち(5)、(6)、(7)と混合し、こ
れをエアゾール容器に入れ弁を取り付けたのち、(8)
を充填してヘアムースを得た。
実施例7によって得られたヘアムースは、メタケイ酸
アルミン酸マグネシウムを配合しなかったものに比べ、
実使用テストにおいて頭髪臭の防止効果に優れていた。
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム又はケイ酸アルミン
酸マグネシウム被覆粉末を含有することを特徴とする老
廃成分吸着用頭皮頭髪用組成物 次に、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム又はケイ酸
アルミン酸マグネシウム被覆粉末を含む老廃成分吸着用
頭皮頭髪用組成物の実施例について説明する。あわせて
実施例で用いるメタケイ酸アルミン酸マグネシウム又は
ケイ酸アルミン酸 マグネシウム被覆粉末の製造例を示す。
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム又はケイ酸アルミン
酸マグネシウム被覆粉末の製造例 製造例1 メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(27.2
%)カルシウムミリステート(0.8%)被覆球状ナイロ
ン 球状ナイロン12(平均粒径5.0μm)76.0%をメタケ
イ酸アルミン酸マグネシウム(平均粒径0.05μm)23.2
%、カルシウムミリステート(平均粒径0.1μm)0.8%
とともにヘンシェル型ミキサー(三井三池製作所FM10B
型)中にて3分間混合し、次いで得られた混合粉末を、
アルミナボール(日本化学陶業HDアルミナボール3mm
φ)を充填した回転式ボールミル(ヤマト化学ユニバー
サルボールミル)中にて6時間処理を行なった。
走査型電子顕微鏡(日立製S−510型走査電子顕微
鏡)での観察により第1図に示す粒子構造の被覆粉末が
得られたことを確認した。
なお、同図右下のスケールはμmを示す。
製造例2 メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(24.6
%)被覆粒状第二リン酸カルシウム 粒状第二リン酸カルシウム(平均粒径20μm)75.4%
をメタケイ酸アルミン酸マグネシウム(平均粒径0.3μ
m)24.6%とともに小型粉砕器(共立理工製SK−M10
型)中にて一分間混合し、次いで得られた混合粉末にア
ルミナボール(日本化学陶業HDアルミナボール2mmφ)
を充填した遊星型ボールミル(三田村理研工業製セント
リフユーガルボールミル)中で40分間処理を行なった。
得られた被覆粉末は走査型電子顕微鏡観察により粒状第
二リン酸カルシウムの表面がメタケイ酸アルミン酸マグ
ネシウムにより完全に覆われていることが確認された。
製造例3 メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(13.4
%)ハイドロキシアパタイト(5.6%)被覆球状ポリエ
チレン 球状ポリエチレン(平均粒径15μm)81.0%、メタケ
イ酸アルミン酸マグネシウム(平均粒径0.3μm)13.4
%およびハイドロキシアパタイト(平均粒径0.1μm)
5.6%をアルミナボール(アシザワアルミナボール5mm
φ)を充填した振動式ボールミル(日本スピンドルVKM
−2型)中に入れ、2時間処理を行ない被覆粉末を得
た。
得られた被覆粉末は走査型電子顕微鏡観察により、球
状ポリエチレンの表面がメタケイ酸アルミン酸マグネシ
ウム及びハイドロキシアパタイトにより完全に覆われて
いることを確認した。
製造例4 ケイ酸アルミン酸マグネシウム(9.5%)ジ
ンクオレート(0.5%)被覆球状ポリメチルメタクリレ
ート(以下、pMMAと略記する) 球状pMMA(平均粒径0.5μm)90.0%、ケイ酸アルミ
ン酸マグネシウム(平均粒径0.02μm)9.5%、ジンク
オレート(平均粒径0.1μm)0.5%をハイブリダイゼー
ションシステム(奈良機械製NHS−1型)を用いてOMダ
イザー処理を1分間、ハイブリダイザー処理(3000rp
m)を3分間行ない、被覆粉末を得た。
走査型電子顕微鏡(日立製S−510型走査電子顕微
鏡)での観察により、第2図に示す粒子構造の被覆粉末
が得られることを確認した。
なお、同図右下のスケールはμmを示す。
製造例5 ケイ酸アルミン酸マグネシウム(15.0%)カ
ルシウムテアレート(0.4%)被覆球状二酸化ケイ素 球状の二酸化ケイ素(平均粒径20μm)84.6%とケイ
酸アルミン酸マルネシウム(平均粒径1μm)15.0%、
カルシウムステアレート(平均粒状0.5μm)0.4%をメ
カノフュージョンシステム(ホソカワミクロン製AM−15
F型)の回転ケーシング部に投入し2900rpmで30分間処理
を行ない、複合粉末を得た。
得られた被覆粉末は走査型電子顕微鏡観察により、球
状二酸化ケイ素の表面がケイ酸アルミン酸マグネシウム
及びカルシウムステアレートにより完全に覆われている
ことを確認した。
製造例6 メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(20.0
%)ケイ酸アルミン酸マグネシウム(3.0%)被覆球状
ポリスチレン 球状ポリスチレン(平均粒径30μm)77.0%をメタケ
イ酸アルミン酸マグネシウム(平均粒径2.0μm)20.0
%及びケイ酸アルミン酸マグネシウム(平均粒径0.5μ
m)3.0%とともに非連続式に改造したジェットミル
(ホソカワミクロン製ミクロンジェットMJ−3型)中に
入れ、20分間処理を行ない、被覆粉末を得た。
得られた被覆粉末は走査型電子顕微鏡観察により、ポ
リスチレンの表面がメタケイ酸アルミン酸マグネシウム
により完全に覆われていたことを確認した。
製造例7 ケイ酸アルミン酸マグネシウム(39.0%)被
覆球状ジメチルポリシロキサン粉末 球状ジメチルポリシロキサン粉末(平均粒径7.0μ
m)61.0%およびケイ酸アルミン酸マグネシウム(平均
粒径0.1μm)39.0%を用い、製造例1と同様な方法で
被覆粉末を得た。
製造例8 メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(21.0
%)pMMA(1.5%)被覆粒状デンプン 粒状デンプン(平均粒径50.0μm)77.5%メタケイ酸
アルミン酸マグネシウム(平均粒状10.0μm)21.0%お
よびpMMA(平均粒径0.5μm)1.5%を用い、製造例2と
同様な方法で被覆粉末を得た。
製造例9 ジメチポリシロキサン処理メタケイ酸アルミ
ン酸マグネシウム(41.0%)被覆球状キトサン 球状キトサン(平均粒状3.0μm)59.0%およびジメ
チルポリシロキサン処理メタケイ酸アルミン酸マグネシ
ウム(平均粒径0.08μm)41.0%を用い、製造例3と同
様な方法で被覆粉末を得た。
製造例10 メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(19.0
%)酸化亜鉛(4.0%)被覆板状マイカ マイカ(平均粒径20.0μm)77.0%、メタケイ酸アル
ミン酸マグネシウム(平均粒径2.0μm)19.0%および
酸化亜鉛(平均粒径0.05μm)4.0%を用い、製造例4
と同様な方法で被覆粉末を得た。
製造例11 パーフルオロアルキルカルボン酸塩処理ケイ
酸アルミン酸マグネシウム(41.0%)被覆球状二酸化チ
タン 球状二酸化チタン(平均粒径7.0μm)59.0%および
パーフルオロアルキルカルボン酸塩処理ケイ酸アルミン
酸マグネシウム(平均粒径0.1μm)41.0%を用い、コ
スモス(川崎重工製)により処理し被覆粉末を得た。
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム又はケイ酸アルミン
酸マグネシウム被覆粉末を含むことを特徴とする老廃成
分吸着用頭皮頭髪用組成物 次にメタケイ酸アルミン酸マグネシウム又はケイ酸ア
ルミン酸マグネシウム被覆粉末を含むことを特徴とする
老廃成分吸着用頭皮頭髪用組成物の実施例について説明
する。
なお、以下の実施例で使用するメタケイ酸アルミン酸
マグネシウム又はケイ酸アルミン酸マグネシウム被覆粉
末は前記製造例に示したものであるが、これらに限定さ
れるものではない。
実施例8 ヘアトニック (1)95%エタノール 85.0 (2)ポリオキシエチレン(40モル)硬化ヒマシ油エス
テル 1.0 (3)メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(27.2%)カ
ルシウムミリステート(0.8%)被覆球状ナイロン(製
造例1のもの) 0.8 (4)ビタミンE酢酸エステル 0.2 (5)イオン交換水 40.0 (6)グリセリン 2.0 (7)色素 適量 (製法) 上記(1)〜(4)を混合し、これに(6)、(7)
を(5)に溶解したものを加え、ヘアトニックを得た。
比較例4 ヘアトニック (1)95%エタノール 85.0 (2)ポリオキシエチレン(40モル)硬化ヒマシ油エス
テル 1.0 (3)球状ナイロン 0.8 (4)ビタミンE酢酸エステル 0.2 (5)イオン交換水 40.0 (6)グリセリン 2.0 (7)色素 適量 (製法) 上記(1)〜(4)を混合し、これに(6)、(7)
を(5)に溶解したものを加え、ヘアトニックを得た。
次に実使用テストによる効果の確認を行なった頭皮及
び頭髪の臭いに悩む女性被験者25名に対し、実施例8で
得られたヘアトニック、及び比較例4に示すようにメタ
ケイ酸アルミン酸マグネシウム被覆粉末の代りに球状ナ
イロンを配合したヘアトニックを、二週間にわたり頭皮
の右半分および左半分に一日一回(朝晩)塗布し、頭皮
および頭髪の臭い、頭皮のかゆみを各自で判定した。
試験結果を第5表及び第6表に示す。
同表より明らかなように、比較例4に較べて実施例8
は明らかに臭い、かゆみが少ないと答えた人が多く、メ
タケイ酸アルミン酸マグネシウム被覆粉末が頭皮及び頭
髪の臭い、頭皮のかゆみの予防に対して有効であること
が示唆された。
実施例9 ドライシャンプー(エアゾールタイプ) (1)軽質流動パラフィン(C8〜C9) 27.5 (2)イソプロパノール 0.2 (3)メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(24.6%)被
覆粒状第2リン酸カルシウム(製造例2のもの) 1.2 (4)メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(13.4%)ハ
イドロキシアパタイト(5.6%)被覆球状ポリエチレン
(製造例3のもの) 1.1 (5)n−ブタン 40.0 (6)ジメチルエーテル 30.0 (製造法) ヘンシェル型ミキサーにより(1)〜(4)を混合し
たのちエアゾール容器に入れ、弁を取り付けたのち
(5)、(6)を充填し、ドライシャンプー(エアゾー
ルタイプ)を得た。
比較例5 ドライシャンプー(エアゾールタイプ) (1)軽質流動パラフィン(C8〜C9) 27.5 (2)イソプロパノール 1.2 (3)第2リン酸カルシウム 1.1 (4)タルク 4.0 (5)n−ブタン 40.0 (6)ジメチルエーテル 30.0 (製造法) ヘンシェル型ミキサーにより(1)〜(4)を混合し
たのちエアゾール容器に入れ、弁を取り付けたのち
(5)、(6)を充填し、ドライシャンプー(エアゾー
ルタイプ)を得た。
次に実使用テストによる効果の確認を行なった。頭皮
のかゆみに悩む女性被験者35名に対し、実施例9で得ら
れたドライシャンプー、および比較例5に示すようにメ
タケイ酸アルミン酸マグネシウム被覆粉末の代りに第2
リン酸カルシウムおよびタルクを配合したドライシャン
プーを用い、一週間シャンプーの使用を禁止したのち実
施例9で得られたドライシャンプーを一週間使用し、さ
らに一週間シャンプーの使用を禁止したのち比較例5で
得られたドライシャンプーを一週間使用し、各々一週間
使用した翌日の頭皮臭について各自判定した。
試験結果を第7表に示す。
同表より明らかなように、比較例5に較べて実施例9
は明らかに頭皮のかゆみが減ったと答えた人が極めて多
く、頭皮のかゆみの予防に対して有効であることが示唆
された。
実施例10 ヘアスプレー (1)ケイ酸アルミン酸マグネシウム(9.5%)ジンク
オレート(0.5%)被覆球状pMMA(製造例4のもの)1.0 (2)ケイ酸アルミン酸マグネシウム(15.0%)カルシ
ウムステアレート(0.4%)被覆球状二酸化ケイ素(製
造例5のもの) 1.0 (3)エタノール 28.0 (4)イソプロパノール 10.0 (5)ブタン 30.0 (6)ジメチルエーテル 30.0 (製法) 上記(1)〜(4)を攪拌機で良く混合したのち、混
合物をエアゾール容器に入れて弁を取り付け、次いで噴
射ガス(6)、(7)を充填しヘアスプレーを得た。
比較例6 ヘアスプレー (1)炭酸カルシウム 1.0 (2)カリオン 1.0 (3)エタノール 28.0 (4)イソプロパノール 10.0 (5)ブタン 30.0 (6)ジメチルエーテル 30.0 (製法) 上記(1)〜(4)を攪拌機で良く混合したのち、混
合物をエアゾール容器に入れて弁を取り付け、次いで噴
射ガス(6)、(7)を充填しヘアスプレーを得た。
次に実使用テストによる効果の確認を行なった。頭髪
臭に悩む女性被験者15名に対し、2日間シャンプーをは
じめとする頭髪用製品の使用を禁止したのち実施例10で
得られたヘアスプレーを使用し、さらに2日間シャンプ
ーをはじめとする頭髪用製品の使用を禁止したのち比較
例6に示すケイ酸アルミン酸マグネシウム被覆粉末の代
りに炭酸カルシウムとマイカを配合したヘアスプレーを
使用し、各々使用直後の頭髪臭について各自判定した。
試験結果を8表に示す。
同表より明らかなように、比較例6に較べて実施例10
は明らかに頭髪臭が減ったと答えた人が多く、ケイ酸ア
ルミン酸マグネシウムが頭髪臭の予防に対して有効であ
ることが示唆された。また、実施例10のほうが明らかに
クシ通りが良好であった。
実施例11 ヘアトリートメント (1)1,3−ブチレングリコール 4.0 (2)ポリエチレン(60モル)硬化ヒマシ油エステル 2.0 (3)ジメチルポリシロキサン(5cps) 5.0 (4)95%エノール 15.0 (5)香料 適量 (6)イオン交換水 残余 (7)メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(20.0%)ケ
イ酸アルミン酸マグネシウム(3.0%)被覆球状ポリス
チレン(製造例6のもの) 2.0 (8)ケイ酸アルミン酸マグネシウム(39.0%)被覆球
状ジメチルポリシロキサン粉末(製造例7のもの) 2.0 (製法) (2)に(3)を溶解したものを、(1)を溶解した
(6)に添加し、ホモミキサーによって乳化したのち
(4)、(5)、(7)、(8)を混合して、ヘアトリ
ートメントを得た。
実施例11により得られたヘアトリートメントは、クシ
通りがよく頭髪臭の消臭硬化に優れていた。
実施例12 ヘアクリーム (1)流動パラフィン 10.0 (2)グリセリン 3.0 (3)ポリエチレン(120モル)硬化ヒマシ油エステル
3.0 (4)95%エタノール 10.0 (5)イオン交換水 残余 (6)ポリビニルアルコール 1.0 (7)メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(21.0%)pM
MA(1.5%)被覆球状デンプン(製造例8のもの) 2.8 (8)ジメチルポリシロキサン処理メタケイ酸アルミン
酸マグネシウム(41.0%)被覆球状キトサン(製造例9
のもの) 1.2 (製法) (1)を(2)、(3)の混合物に加えて乳化し、
(4)〜(8)とくに混合してヘアクリームを得た。
実施例12により得られたヘアクリームは、頭髪臭の消
臭効果に優れ、使用性も良好であった。
実施例13 ヘアリンス (1)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0 (2)セトステアリルアルコール(C16/C18=7/13)2.0 (3)メタケイ酸アルミン酸マグネシウム19.0%酸化亜
鉛(4.0%)被覆板状マイカ(製造例10のもの) 0.5 (4)メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 0.3 (5)プロピレングリコール 5.0 (6)メチルパラベン 0.2 (7)色素 適量 (8)香料 適量 (9)イオン交換水 残余 (製法) 上記製法から、常法によってヘアリンスを得た。
実施例13により得られたヘアリンスは、頭髪臭の消臭
効果に優れ、使用性も良好であった。
実施例14 ヘアオイル (1)デカメチルシクロペンタシロキサン 50.0 (2)ジメチルポリシロキサン(5cps) 30.0 (3)エタノール 18.0 (4)パーフルオロアルキルカルボン酸塩処理ケイ酸ア
ルミン酸マグネシウム(41.0%)被覆球状二酸化チタン
(製造例11のもの) 2.0 (5)香料 適量 (製法) (1)〜(5)をブレンダーで混合し、ヘアオイルを
得た。
実施例14により得られたヘアオイルは、頭髪臭の消臭
効果に優れ、使用性も良好であった。
[発明の効果] 本発明は以上説明したように構成されており、本発明
によれば、頭皮ないし頭髪において、悪臭成分、皮膚老
廃物、過酸化脂質等の老廃成分を効果的に吸着すること
ができ、水分を含んでも膨潤しない老廃成分吸着用頭皮
頭髪用組成物が提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の製造例1により得られたメタケイ酸
アルミン酸マグネシウム被覆粉末の粒子構造を示す電子
顕微鏡写真図(8000倍)である。 第2図は、本発明の製造例4により得られたケイ酸アル
ミン酸マグネシウム被覆粉末の粒子構造を示す電子顕微
鏡写真図(10000倍)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 難波 富幸 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社資生堂研究所内 (56)参考文献 特公 昭48−11951(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メタケイ酸アルミン酸マグネシウムを含有
    することを特徴とする老廃成分吸着用頭皮頭髪用組成
    物。
  2. 【請求項2】ケイ酸アルミン酸マグネシウムを含有する
    ことを特徴とする老廃成分吸着用頭皮頭髪用組成物。
  3. 【請求項3】粉末状核の表面にメタケイ酸アルミン酸マ
    グネシウムあるいはメタケイ酸アルミン酸マグネシウム
    と他の粉末の1種または2種以上とを被覆したメタケイ
    酸アルミン酸マグネシウム被覆粉末を含有することを特
    徴とする老廃成分吸着用頭皮頭髪用組成物。
  4. 【請求項4】粉末状核の表面にケイ酸アルミン酸マグネ
    シウムあるいはケイ酸アルミン酸マグネシウムと他の粉
    末の1種または2種以上とを被覆したケイ酸アルミン酸
    マグネシウム被覆粉末を含有することを特徴とする老廃
    成分吸着用頭皮頭髪用組成物。
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