JP2896108B2 - タイヤ加硫機用アンローダ - Google Patents
タイヤ加硫機用アンローダInfo
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29D—PRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
- B29D30/00—Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
- B29D30/06—Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
- B29D30/0601—Vulcanising tyres; Vulcanising presses for tyres
- B29D30/0603—Loading or unloading the presses
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C35/00—Heating, cooling or curing, e.g. crosslinking or vulcanising; Apparatus therefor
- B29C35/02—Heating or curing, e.g. crosslinking or vulcanizing during moulding, e.g. in a mould
Description
イヤ加硫機からポストキュアインフレータに搬送するタ
イヤ加硫機用アンローダに関するものである。
タイヤの加硫成形が完了すると、加硫済みのタイヤを高
所より落下させ、加硫済みタイヤの自重により傾斜コン
ベアによりポストキュアインフレータ(以下、PCIと
称する)に移動させた後、PCIのストッパに当接させ
て停止させることによって、加硫済みタイヤとPCIと
の中心位置を位置合わせさせるようになっていた。
ヤとPCIとの中心位置を高精度に合わせることができ
ず、タイヤの品質を低下させることになっていたため、
近年においては、タイヤ加硫機用アンローダにより加硫
済みのタイヤがタイヤ加硫機からPCIに移載されるよ
うになっている。
0および図11に示すように、タイヤ加硫機61のメイ
ンフレーム65に支持部材66・67を介してガイドロ
ッド68を縦設し、このガイドロッド68にブッシュ7
2a・72bを介してチャックブーム69を昇降および
旋回可能に設け、チャックブーム69の先端部に加硫済
みタイヤ64を把持可能なチャック機構70を取り付け
た構成にされている(特公平3−67006号公報)。
そして、この構成によれば、ガイドロッド68を中心と
した旋回とガイドロッド68に沿った昇降とで加硫済み
タイヤ64をタイヤ加硫機61からPCI62の所定位
置に搬送することができるため、ガイドロッド68を高
精度に取り付けることによって、加硫済みタイヤ64と
PCI62とを高精度に位置合わせできることになる。
機用アンローダは、図12に示すように、タイヤを高品
質化させるため、加硫済みタイヤ64をPCI62のボ
トムリム73に対して芯ズレおよび傾斜させないように
位置合わせしながら載置できることが要求されている。
この際、ボトムリム73に対する加硫済みタイヤ64の
芯ズレおよび傾斜は、チャック機構70が加硫済みタイ
ヤ64を保持してモールド71から離反させる際に、チ
ャック機構70が加硫済みタイヤ64に対して芯ズレお
よび傾斜することにより生じるものである。従って、タ
イヤ加硫機用アンローダは、チャック機構70を高精度
に位置決めできるように、また、加硫済みタイヤ64を
モールド71から剥離する際の力で芯ズレおよび傾斜し
ないように、高い剛性を有することが必要になってい
る。特に、生産性の見地よりタイヤ加硫機用アンローダ
を高速で作動させようとすると、極めて高い剛性がタイ
ヤ加硫機用アンローダに要求されることになる。
ダのように、ガイドロッド68がチャックブーム69を
介してチャック機構70を支持した構成では、加硫済み
タイヤ64をモールド71から剥離させる際に、ガイド
ロッド68に撓みが生じ、近年おけるタイヤの一層の高
品質化および生産性の向上に対応する剛性が得られない
という問題がある。また、ガイドロッド68およびメイ
ンフレーム65間の空間によって、メインフレーム65
とPCI62との間隔が増大してタイヤ加硫機全体の大
型化を招来するという問題もある。
のように、ガイドロッド68にブッシュ72a・72b
を嵌合した構成では、ガイドロッド68とブッシュ72
a・72bとのクリアランスがブッシュ72a・72b
の磨耗により経時的に増大することによって、チャック
機構70の位置決め精度が早期に低下することになると
いう問題もある。
ク機構70の位置決め精度を向上させることができると
共に、この位置決め精度を長期間に亘り維持することが
でき、さらにタイヤ加硫機全体を小型化することができ
るタイヤ加硫機用アンローダを提供しようとするもので
ある。
に、請求項1ないし請求項4の発明は、チャック機構を
昇降および水平移動させることによって、加硫済みのタ
イヤを上記チャック機構により把持してタイヤ加硫機か
らポストキュアインフレータに搬送し、該ポストキュア
インフレータの所定位置に位置決めするものであり、下
記の特徴を有している。
機のメインフレームに鉛直方向に固設されたリニアモー
ションガイドレールと、上記リニアモーションガイドレ
ールに移動自在に係合されたスライダと、上記リニアモ
ーションガイドレールに沿って昇降するように、上記ス
ライダを備えた移動台と、上記移動台に設けられ、ベア
リングにより鉛直方向に支持された旋回ロッドを備えた
旋回支持部材と、上記旋回ロッドに水平方向に旋回自在
に設けられ、上記チャック機構を支持するチャックブー
ムとを有し、上記チャックブームの旋回が、旋回用アク
チュエータによってなされ、上記旋回用アクチュエータ
の移動台に対する水平方向の移動量および/または上記
旋回用アクチュエータのスロトーク量により調整される
ようになっていることを特徴としている。
チャックブームが、タイヤ加硫機とポストキュアインフ
レータとの中間位置で固定可能にされていることを特徴
としている。
イドレールがメインフレームに固設されることにより高
い剛性を有しているため、チャック機構を昇降させる際
に、スライダからリニアモーションガイドレールに撓む
方向に大きな力が付与された場合でも、リニアモーショ
ンガイドレールは殆ど撓むことがない。また、リニアモ
ーションガイドレールおよびスライダ間には、クリアラ
ンスが発生せず、さらに、チャックブームを旋回させる
旋回ロッドがベアリングにより支持されているため、こ
れらの旋回ロッドおよびベアリング間のクリアランスも
極めて小さなものである。
よびクリアランスによるチャック機構およびチャックブ
ームの傾斜が極めて低減されたものになっているため、
高い位置決め精度で加硫済みタイヤを搬送することが可
能になっている。そして、ベアリングの摩擦係数が極め
て小さなものであるため、旋回ロッドおよびベアリング
間のクリアランスが磨耗により増大することがなく、上
記の高い位置決め精度を長期間に亘り維持することが可
能になっている。
メインフレームに固設され、リニアモーションガイドレ
ールおよびメインフレーム間に空間が存在しないため、
メインフレームとポストキュアインフレータとの間隔を
減少させてタイヤ加硫機全体を小型化させることも可能
になっている。また、旋回用アクチュエータの移動台に
対する水平方向の移動量および/または旋回用アクチュ
エータのストローク量を変更することによって、チャッ
クブームの旋回を容易に調整することが可能になってい
る。
硫機とポストキュアインフレータとの中間位置でチャッ
クブームおよびチャック機構を固定することができるた
め、保守や点検、モールド交換の作業を容易に行うこと
が可能になっている。
説明する。本実施例に係るタイヤ加硫機用アンローダ
は、図1および図2に示すように、タイヤ加硫機のメイ
ンフレーム1に設けられている。メインフレーム1は、
高い剛性を有するように、中心形材2の両面に板状部材
3・4を接合することにより角柱形状に形成されてお
り、メインフレーム1の一方の板状部材4には、中心機
構5や図示しないモールド等を有したタイヤ加硫機の加
硫成形部6・6が左右一対に設けられている。
硫済みタイヤ7を空冷するPCI8・8が左右一対に配
置されている。これらのPCI8・8側に位置するメイ
ンフレーム1の板状部材3には、図3および図4にも示
すように、タイヤ加硫機用アンローダを構成するリニア
モーションガイドレール9・9が鉛直方向に並列に配設
されており、これらのリニアモーションガイドレール9
・9には、クリアランスを生じさせないように、スライ
ダ10…が移動自在に予圧をかけた状態で係合されてい
る。
スライダ10との係合を具体的に説明すると、図5に示
すように、リニアモーションガイドレール9の肩部9b
には、4条の軌道溝9a…が形成されている。一方、ス
ライダ10には、負荷ボール列11aと逃げボール列1
1bとからなる4条のボール列11が組み込まれてい
る。ボール列11の負荷ボール列11aと逃げボール列
11bとは、両方向に循環するようになっており、負荷
ボール列11aがリニアモーションガイドレール9の軌
道溝9a…を自転しつつ公転することによって、スライ
ダ10がリニアモーションガイドレール9を走行するよ
うになっている。また、負荷ボール列11aは、リニア
モーションガイドレール9の肩部9bを四方から囲むよ
うに配置されており、スライダ10は、全方向からの荷
重を受けることができるようになっている。
スライダ10とは、それぞれが高い剛性を有していると
共に、各軌道溝9aをボール径に近似したR形状に形成
することによって、ボール12と軌道溝9aとが線接触
となるように構成されているため、全体としても高い剛
性を有するようになっている。さらに、リニアモーショ
ンガイドレール9とスライダ10とは、高精度にセット
された状態にユニット化されており、また、所定のプリ
ロードをかけて軌道溝9aとボール列11とのバックラ
ッシュをゼロにすることによって、スライダ10のがた
つきやスティックスリップのない正確な直線運動を行え
るようになっている。
レール9に係合されたスライダ10…は、図3および図
4に示すように、移動台13のメインフレーム1側の裏
面の四隅に組み込まれている。一方、移動台13の表面
上部には、板状のブーム用支持部材14が固設されてお
り、ブーム用支持部材14の中心部上面には、昇降シリ
ンダ21のシリンダロッド21aが固設されている。昇
降シリンダ21は、鉛直方向にシリンダロッド21aを
進退移動させるように、シリンダケース21bが固定部
材22を介してメインフレーム1に固設されており、シ
リンダロッド21aを進退移動させることによって、移
動台13をリニアモーションガイドレール9に沿って昇
降させるようになっている。
メインフレーム1の側方に位置するように左右対称に形
成されている。これらのブーム用支持部材14の両端部
には、図6にも示すように、上下方向に貫通穴15aを
有した旋回支持部材15・15が固設されており、各貫
通穴15aの上端部および下端部には、ベアリング35
・35が設けられている。そして、旋回支持部材15・
15には、ベアリング35に嵌合されて鉛直方向に支持
された旋回ロッド26a・26bが貫挿されている。
に示すように、上端が同一の高さ位置となる一方、下端
が異なる高さ位置となるように設定されており、旋回ロ
ッド26a・26bの上端部には、チャックブーム16
・16の一端部が固設されている。これらのチャックブ
ーム16・16には、図7のチャック機構20・20が
自由端側に設けられている。また、チャックブーム16
・16の下面には、係止部材17・17が設けられてい
る。係止部材17・17には、ピンストッパ18・18
の係合ピン18a・18aが嵌合されるようになってお
り、ピンストッパ18・18は、図1に示すように、加
硫成形部6とPCI8との中間位置に配置されるよう
に、ピンストッパ支持部材19・19を介して旋回支持
部材15・15に固設されている。そして、これらのピ
ンストッパ18・18は、係合ピン18a・18aを係
止部材17・17に嵌合させることによって、チャック
ブーム16・16およびチャック機構20・20を加硫
成形部6とPCI8との中間位置に固定させ、保守や点
検、金型交換等の作業を容易にさせるようになってい
る。
ロッド26a・26bの下端部には、旋回アーム23・
23の一端部が回動自在に連結されている。旋回アーム
23・23は、他端部が移動台13の前面に位置するよ
うに湾曲されており、これらの他端部には、旋回シリン
ダ24・24のシリンダロッド24a・24aが係合さ
れている。旋回シリンダ24・24は、トラニオンから
なるシリンダ支持部材25・25により回動自在に支持
されており、これらのシリンダ支持部材25・25は、
移動台13に対して水平方向に移動可能に設けられてい
る。そして、旋回シリンダ24・24は、シリンダロッ
ド24a・24aを進退移動させることにより旋回アー
ム23・23を押引し、旋回ロッド26a・26bを旋
回中心としてチャックブーム16を旋回させるようにな
っている。尚、チャックブーム16の旋回は、旋回シリ
ンダ24・24のストローク量と、シリンダ支持部材2
5・25の水平方向の配設位置との少なくとも一方を変
更することにより調整されるようになっている。
ケース24b・24bの端部には、旋回シリンダ24・
24のストローク量を調整できるように、シリンダスト
ッパ27・27が設けられており、チャック機構20の
PCI20に対する位置精度を調節することができるよ
うになっている。
うに、加硫済みタイヤ7のビード部に係合可能な複数の
爪部材28を有している。各爪部材28は、図7に示す
ように、円形開口部29aが形成されたチャック本体2
9に設けられている。チャック本体29の内部には、回
動シリンダ30により回動する回動盤31と、爪部材2
8を開口部29aの中心方向に進退移動自在に保持する
図示されない保持棒とが設けられている。
する位置に第1貫通穴31aが形成されており、第1貫
通穴31aは、円形開口部29aの半径方向に対して傾
斜するように形成されている。また、チャック本体29
の上面には、爪部材28に対応する位置に円形開口部2
9aが形成されておる。そして、これらのチャック本体
29の円形開口部29aおよび回動盤31の第1貫通穴
31aには、爪部材28に設けられた爪移動ピン34が
貫挿されている。これにより、チャック機構20は、回
動盤31を回動シリンダ30により矢符方向に回動させ
ることによって、回動盤31の第1貫通穴31aとチャ
ック本体29の円形開口部29aとで爪移動ピン34を
円形開口部29aの半径方向(矢符方向)に進退移動さ
せ、爪部材28を半径方向に進退移動させるようになっ
ている。
ローダの動作について説明する。図1および図2に示す
ように、タイヤ加硫機の加硫成形部6において加硫済み
タイヤ7の加硫成形が終了すると、チャック機構20が
所定位置に上昇された後、加硫成形部6方向に旋回され
ることになる。そして、加硫済みタイヤ7の上方に到達
したときに、加硫済みタイヤ7方向に下降され、加硫済
みタイヤ7がチャック機構20により把持されることに
なる。この後、チャック機構20と共に加硫済みタイヤ
7が上昇され、PCI8方向に旋回された後、PCI8
に装着されて加硫済みタイヤ7の空冷が行われることに
なる。
成形部6からPCI8に搬送する場合において、チャッ
ク機構20の昇降は、昇降シリンダ21が移動台13を
昇降させることにより行われるようになっている。この
際、移動台13は、メインフレーム1に固設されること
により極めて高い剛性を有したリニアモーションガイド
レール9・9にスライダ10…を介して係合されてい
る。従って、移動台13に支持されたチャック機構20
は、高い位置決め精度で昇降し、加硫済みタイヤ7に対
して芯ズレおよび傾斜することなく加硫済みタイヤ7を
把持し、さらに、加硫済みタイヤ7のタイヤトレッド部
のパターン溝をモールドから剥離する際の力で芯ズレお
よび傾斜することなく加硫済みタイヤ7を上昇させるこ
とになる。これにより、タイヤ加硫機用アンローダは、
加硫済みタイヤ7をPCI8に高い位置決め精度で搬送
することが可能になっている。
1に固設されたリニアモーションガイドレール9・9に
スライダ10…を介して移動台13を係合し、この移動
台13によりチャック機構20を昇降させることによっ
て、チャック機構20等を傾斜させずに高い位置決め精
度を得ることができることを、従来のガイドロッドを基
準として位置決めするタイヤ加硫機用アンローダと対比
しながら具体的に説明する。
撓みによる傾斜(平行度および同芯度)を調査した。
に、吊り下げ力F=4830kg(加硫済みタイヤ7の
重量:30kg、モールド剥離力:4800kg)、L
1 =750mm、l1 =930mm、l2 =500mm
であるとすると、荷重P=4830×930/500=
8984kgfとなる。従って、撓みδmax =−PL1
3 /3EI=0.084mm、撓み角度imax =−(3
/2L1 )δmax =0.00017rad=0.009
7°となることから、この条件下においては、平行度が
tan0.0097°×381=0.06mmであり、
同芯度がtan0.0097°×150=0.025m
mとなることが判明した。
示すように、吊り下げ力F=4830kg(加硫済みタ
イヤ7の重量:30kg、モールド剥離力:4800k
g)、L1 =1500mm、L2 =750mm、l1 =
930mm、l2 =500mm、D=100であるとす
ると、荷重P=4830×930/500=8984k
gf、I=(π/64)D4 =(π/64)1004 =
4910000mm4となる。従って、撓みδmax =−
PL1 3 /48EI=6.13mm、撓み角度imax =
−(3/L1 )δmax =0.01226rad=0.7
°となることから、この条件下においては、平行度がt
an0.7°×381=4.66mmであり、同芯度が
tan0.7°×150=1.83mmになることが判
明した。
び同芯度)は、本実施例の構成によれば、従来の構成よ
りも高い位置決め精度でPCI8に搬送できることが確
認された。
よび同芯度)を調査した。
うに、リニアモーションガイドレール9およびスライダ
10間のクリアランスと、ベアリング35・35および
支持ロッド37間のクリアランスとがチャック機構20
等を傾斜させる要因になると考えられる。従って、これ
らのクリアランスについて調査したところ、リニアモー
ションガイドレール9およびスライダ10間のクリアラ
ンスは、リニアモーションガイドレール9およびスライ
ダ10間に予圧が付与されているため、0であると判断
される。また、ベアリング35・35および支持ロッド
37間のクリアランスは、0.005mm以下の極めて
小さなものであり、長期間使用しても磨耗しないため、
この極めて小さなクリアランスを長期間に亘り維持され
ると判断される。これにより、上記の各クリアランスに
よる傾斜は、タイヤ加硫機用アンローダの精度を長期間
に亘り十分に満足することが確認された。
ガイドロッド68にブッシュ72a・72bを嵌合させ
た構成の場合、ガイドロッド68とブッシュ72a・7
2bとの嵌め合い公差によって、0.071〜0.03
6mmのクリアランスが存在する。そして、このクリア
ランスによる傾斜角の最大値(tan0.071/50
0=0.008°)から求められた平行度および同芯度
は、それぞれ0.05mmおよび0.02mmとなるた
め、従来の構成でも、要求仕様を満足したものになって
いる。ところが、ガイドロッド68とブッシュ72a・
72bとが面接触により磨耗し、クリアランスが早期に
増大するため、本実施例の構成のように、タイヤ加硫機
用アンローダの精度を長期間に亘り満足できないことは
明白である。
において、必要昇降力を求めたところ、リニアモーショ
ンガイドレール9とスライダ10との摩擦係数μが0.
002であることから、F+Pμ=4830+8984
×0.002=4848kgfの必要昇降力が求められ
た。これに対し、図9に示すように、従来の構成におけ
る必要昇降力を求めたところ、ガイドロッド68とブッ
シュ72a・72bとの摩擦係数μが0.2であること
から、F+Pμ=4830+8984×0.2=662
7kgfの必要昇降力が求められた。これにより、本実
施例の構成によれば、必要昇降力を従来の構成よりも低
減し、この昇降力に起因した傾斜を最小限に抑制できる
ことが確認されたと共に、高速動作により生産性を向上
させることが可能になることが確認された。
6における自由端側の慣性による衝撃力を調査したとこ
ろ、リニアモーションガイドレール9がメインフレー
ム1に固設されて十分に大きな剛性が得られているこ
と、リニアモーションガイドレール9およびスライダ
10間のクリアランスが0であること、ベアリング3
5・35および支持ロッド37間のクリアランスが僅少
であることから、衝撃力が小さなものであると判断され
た。
69における自由端側の慣性による衝撃力を調査したと
ころ、ガイドロッド68の剛性不足と、ガイドロッ
ド68およびブッシュ72a・72b間の大きなクリア
ランスとによって、本実施例の構成よりも大きな衝撃力
になると判断された。これにより、本実施例の構成によ
れば、従来の構成よりも自由端側の慣性による衝撃力が
小さなものになるため、この衝撃力に起因したチャック
機構20の芯ズレ等を防止できることが確認された。
は、図1に示すように、左右一対に設けられた加硫成形
部6・6に対して一つのメインフレーム1を備えたツイ
ンタイプ(TWIN TYPE) に適応した場合について説明して
いるが、これに限定されるものではなく、各加硫成形部
6に対してメインフレーム1がそれぞれ備えられた分離
型(INDIVIDUAL TYPE) に適応することも可能であり、さ
らに、バーチカルローダに適応することも可能である。
ック機構を昇降および水平移動させることによって、加
硫済みの加硫済みタイヤを上記チャック機構により把持
してタイヤ加硫機からポストキュアインフレータに搬送
し、該ポストキュアインフレータの所定位置に位置決め
するものであり、上記タイヤ加硫機のメインフレームに
鉛直方向に固設されたリニアモーションガイドレール
と、上記リニアモーションガイドレールに移動自在に係
合されたスライダと、上記リニアモーションガイドレー
ルに沿って昇降するように、上記スライダを備えた移動
台と、上記移動台に設けられ、ベアリングにより鉛直方
向に支持された旋回ロッドを備えた旋回支持部材と、上
記旋回ロッドに水平方向に旋回自在に設けられ、上記チ
ャック機構を支持するチャックブームとを有し、上記チ
ャックブームの旋回が、旋回用アクチュエータによって
なされ、上記旋回用アクチュエータの移動台に対する水
平方向の移動量および/または上記旋回用アクチュエー
タのスロトーク量により調整されるようになっている構
成である。
ルがメインフレームに固設されることにより高い剛性を
有しているため、チャック機構を昇降させる際に、スラ
イダからリニアモーションガイドレールに撓む方向に大
きな力が付与された場合でも、リニアモーションガイド
レールは殆ど撓むことがない。また、リニアモーション
ガイドレールおよびスライダ間にクリアランスが発生せ
ず、さらに、旋回ロッドおよびベアリング間のクリアラ
ンスも極めて小さなものである。従って、撓みおよびク
リアランスによるチャック機構およびチャックブームの
傾斜が極めて低減されたものになり、高い位置決め精度
で加硫済みタイヤを搬送することが可能になる。そし
て、ベアリングの摩擦係数が極めて小さなものであるた
め、旋回ロッドおよびベアリング間のクリアランスが磨
耗により増大することがなく、上記の高い位置決め精度
を長期間に亘り維持することが可能になる。さらに、リ
ニアモーションガイドレールがメインフレームに固設さ
れ、リニアモーションガイドレールおよびメインフレー
ム間に空間が存在しないため、メインフレームとポスト
キュアインフレータとの間隔を減少させてタイヤ加硫機
全体を小型化させることも可能になるという効果を奏す
る。また、旋回用アクチュエータの移動台に対する水平
方向の移動量および/または旋回用アクチュエータのス
トローク量を変更することによって、チャックブームの
旋回を容易に調整することが可能であるという効果を奏
する。
請求項1の上記チャックブームが、タイヤ加硫機とポス
トキュアインフレータとの中間位置で固定可能にされて
いる構成である。
インフレータとの中間位置でチャックブームおよびチャ
ック機構を固定することができるため、保守や点検、モ
ールド交換の作業を容易に行うことが可能になるという
効果を奏する。
成図である。
成図である。
成図である。
成図である。
の係合状態を示す説明図である。
る。
である。
た概略構成図である。
図である。
イヤの搬送状態を示す説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 チャック機構を昇降および水平移動させ
ることによって、加硫済みのタイヤを上記チャック機構
により把持してタイヤ加硫機からポストキュアインフレ
ータに搬送し、該ポストキュアインフレータの所定位置
に位置決めするタイヤ加硫機用アンローダにおいて、 上記タイヤ加硫機のメインフレームに鉛直方向に固設さ
れたリニアモーションガイドレールと、 上記リニアモーションガイドレールに移動自在に係合さ
れたスライダと、 上記リニアモーションガイドレールに沿って昇降するよ
うに、上記スライダを備えた移動台と、 上記移動台に設けられ、ベアリングにより鉛直方向に支
持された旋回ロッドを備えた旋回支持部材と、上記旋回ロッドに水平方向に旋回自在に設けられ、上記
チャック機構を支持するチャックブームと を有し、 上記チャックブームの旋回が、旋回用アクチュエータに
よってなされ、上記旋回用アクチュエータの移動台に対
する水平方向の移動量および/または上記旋回用アクチ
ュエータのスロトーク量により調整されるようになって
いることを特徴とするタイヤ加硫機用アンローダ。 - 【請求項2】 上記チャックブームが、タイヤ加硫機と
ポストキュアインフレータとの中間位置で固定可能にさ
れていることを特徴とする請求項1記載のタイヤ加硫機
用アンローダ。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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