JP2895461B2 - 線材巻取装置 - Google Patents

線材巻取装置

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JP2895461B2 JP17553997A JP17553997A JP2895461B2 JP 2895461 B2 JP2895461 B2 JP 2895461B2 JP 17553997 A JP17553997 A JP 17553997A JP 17553997 A JP17553997 A JP 17553997A JP 2895461 B2 JP2895461 B2 JP 2895461B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撚線機、伸線機、
押出機等の線材加工機械における線材を巻き取るための
線材巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】線材巻取装置におけるボビンは、クレド
ルに支持軸を介して回転自在に支持され、モータ等によ
って回転駆動されることにより線材を巻き取っていく。
このとき、線材の始端部は次工程で使用するため、ボビ
ンから外部に取り出しておく必要がある。
【0003】そこで、線材の始端部は、ボビンのフラン
ジの外面に形成されたホイールに巻き付けられたり、あ
るいはフランジに対向して配された挟持板により挟みつ
けられて保持されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ボビンは工
場等において転がして搬送されることがあるため、ボビ
ンのフランジの外周縁に傷がつくことがある。一方、線
材はフランジの外側から外周縁を通って内側に案内さ
れ、ボビンに巻き付けられる。したがって、このような
ボビンを線材巻取装置に使用した場合、線材がフランジ
の外周縁と擦れて線材に傷がついたり、線材の表面のメ
ッキが剥がれてしまって不良品となる。また、線材がフ
ランジの傷に引っ掛かって、運転中の振動により切断さ
れることがある。
【0005】本発明は、上記に鑑み、ボビンのフランジ
との接触を避けて線材をボビンのフランジの外側から内
側に案内できる線材巻取装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、回転駆動される線材巻取用ボビンと、線材の始端
部をボビンのフランジ外面側に保持する保持手段と、線
材をボビンの軸方向に移動させながらボビンに案内する
トラバース機構とを備えた線材巻取装置において、線材
をフランジの外周縁に非接触状態でフランジの外側から
内側に案内する案内爪と、該案内爪をフランジの外面に
沿って半径方向に移動させる移動手段と、前記案内爪を
フランジから遠ざかる方向に折り畳む折畳手段とが設け
られたものである。
【0007】また、保持手段は、線材をボビンのフラン
ジ外面との間で挟みつける挟持板と、線材をボビンのフ
ランジと前記挟持板との間に導くために線材の始端を把
持してボビンの軸周りを回転するチャック体とを備えて
いる。
【0008】そして、線材の始端はチャック体に把持さ
れ、チャック体を移動させて線材をフランジ外面と挟持
板との間に導くと、挟持板により線材が挟みつけられて
保持される。このとき、案内爪は折り畳まれて、フラン
ジに接触しておらず線材を保持するとき邪魔にはならな
い。
【0009】次に、線材をフランジの外側から内側に導
くとき、案内爪をフランジの外周縁に当接するように移
動させ、この案内爪を介して線材をフランジの内側に案
内する。したがって、線材はフランジの外周縁とは接触
しない。
【0010】
【実施の形態】本実施形態の線材巻取装置は、図1,2
に示すように、フレーム1に回動自在に支持された矩形
状のクレドル2と、クレドル2の外周部に左右一対の回
転軸3,4を中心として回転自在に配された一対の弓5
とを備えており、ボビン6がクレドル2の内側にピント
ル7,8を介して回転自在に支持されている。
【0011】そして、回転軸3,4は、それぞれ軸受9
を介してフレーム1に支持されており、回転軸3,4に
は、線材が通る線材通過用中心孔10,11が貫通して
いる。一方の回転軸3が駆動モータにプーリ、ベルトを
介して連結されている。
【0012】弓5は回転軸3,4に取り付けられ、弓5
の根元部にそれぞれガイドローラ12,13が回転自在
に取付けられている。他方のガイドローラ13は、他方
の回転軸4の中心孔11を通ってきた線材に一度目の撚
りをかけて弓5の内周面に導き、一方のガイドローラ1
2は、弓5に沿ってきた線材に二度目の撚りをかけてク
レドル2内に導くようになっている。
【0013】クレドル2は、その左右両側が回転軸3,
4に軸受を介して支持されており、前後両側に回転軸
3,4と直交する方向にピントル7,8が装着されてい
る。クレドル2の内側には、二度撚りされた線材を一旦
巻き取る一対の引取車14と、線材の張力の変動を吸収
するダンサーローラ15と、線材を軸方向に移動させな
がらボビン6に案内するトラバース機構とが設けられて
いる。
【0014】トラバース機構は、トラバースローラ16
と、トラバースローラ16を軸方向に往復動させるトラ
バース送りモータ17と、トラバースローラ16を軸方
向に案内する螺刻されたガイド軸18からなり、ガイド
軸18の回転によりトラバースローラ16がボビン6の
軸方向と平行に往復移動する。
【0015】ボビン6は、両フランジ20の外面にホイ
ール21を備えており、線材の始端側が巻き付けられ
る。そして、ボビン6の中心孔22に、各ピントル7,
8の先端に取り付けられた凸状の係合体23が係合さ
れ、ボビン6をクレドル2に対して支持している。一側
のピントル7は、エアーの供給によりクレドル2に対し
て軸方向に移動自在とされており、ピントル7に内装さ
れたばねにより内方向に付勢され、ボビン6の回転によ
って従動回転する。他側のピントル8は、その一端がク
レドル2より外部に突出しており、ボビン駆動プーリ2
4が取付けられている。なお、ピントル7にエアーが供
給されてピントル7が後退することによって、ボビン6
がクレドル2から着脱可能となる。
【0016】そして、ボビン6を回転駆動するためのボ
ビン駆動手段は、回転軸用の上記駆動モータの駆動力を
ピントル8に伝達するもので、駆動モータと、駆動プー
リと、回転軸3にタイミングプーリ、ギアを介して連結
されたパウダークラッチ25と、クラッチ軸に取付けら
れたクラッチプーリ26と、ボビン駆動プーリ24と、
各プーリ間に掛巻きされたベルトおよびプーリを結ぶ連
結軸とからなる。駆動モータの駆動力が回転軸3からパ
ウダークラッチ25、クラッチプーリ26、ベルト、ボ
ビン駆動プーリ24を介してピントル8に伝達される。
さらに、ピントル8には、後述する挟持板27が取り付
けられており、この挟持板27にケリーが取り付けら
れ、ボビン6のフランジ20に形成された孔にケリーが
係合することにより、ピントル8の駆動力がボビン6に
伝達され、ボビン6が回転する。また、弓5とボビン6
とは同じ駆動系であり、ボビン6を一定の回転速度で回
転すると、線材の巻取径が大になるにしたがってその周
速が速くなるため、駆動系にパウダークラッチ25が介
在され、ボビン6とトラバースローラ16間の線材張力
に応じてボビン6の回転速度が制御されている。また、
ボビン6を逆回転させるための逆転モータ28も設けら
れている。
【0017】ここで、本実施形態の線材巻取装置には、
線材の始端部をボビン6のフランジ20外面側に保持す
る保持手段と、線材をフランジ20の外周縁に非接触状
態でフランジ20の外側から内側に案内する案内爪30
と、案内爪30をフランジ20の外面に沿って半径方向
に移動させる移動手段と、案内爪30をフランジ20か
ら遠ざかる方向に折り畳む折畳手段とが設けられてい
る。
【0018】保持手段は、線材をボビン6のフランジ2
0外面との間で挟みつける挟持板27と、線材をボビン
6のフランジ20と挟持板27との間に導くために線材
の始端を把持してボビン6の軸周りを回転するチャック
体31とを備え、またホイール21も線材を保持するた
めの構成部材となる。
【0019】挟持板27は、両ピントル7,8に取り付
けられた円板であり、そのフランジ20との対向面にゴ
ム、ポリウレタン等の軟質材32が装着され、線材の始
端をホイール21の側面に押し付けて固定する。
【0020】チャック体31は、図3〜5に示すよう
に、線材を把持するチャック部と、線材の把持とほぼ同
時に線材を切断するカッタ部と、これらを軸周りに回転
させる回転部とを備えている。
【0021】チャック部は、固定爪33および可動爪3
4を有し、固定爪33は取付板35に固定されており、
可動爪34はシリンダ36のロッド37に取り付けられ
た可動板38にピン39を介して可動板38に対して移
動可能に支持され、両者の間にばね40が介装され、可
動爪34を可動板38から離間する方向に付勢してい
る。そして、可動爪34および可動板38はガイド棒4
1に案内され、シリンダ36の作動により固定爪33に
対して近接離間する。
【0022】カッタ部は、一方の刃42が固定爪33に
取り付けられ、他方の刃43が可動板38に取り付けら
れてなり、シリンダ36が作動してチャック部がばね4
0の付勢力により閉じた後、さらに可動板38が移動す
ることにより線材を切断する。すなわち、線材が把持さ
れると、すぐ線材の始端に近い側が切断される。
【0023】取付板35は、ピントル8に回転自在に支
持されたアーム44に取り付けられており、フランジ2
0の外周縁から少し離れた位置にあるため、チャック部
およびカッタ部は、フランジ20の外周縁と対向して、
これに沿って回転する。
【0024】回転部は、チャック用モータ45によりア
ーム44をピントル8周りに回転させるもので、モータ
45がクレドル2に取り付けられ、そのプーリ46がチ
ェーンを介してアーム44に取り付けられたプーリ47
に接続される。そして、チャック体31がトラバースロ
ーラ16と同じ側にある定位置からフランジ20の外周
縁に沿って反時計回りに回転するように、モータ45は
駆動される。
【0025】案内爪30は、図6〜8に示すように、そ
の上面に斜め方向に線材が嵌まる溝50が形成されてい
る。案内爪30の表面にメッキ処理等を施して、滑らか
に仕上げておけば、線材が案内爪30に引っ掛かったと
きに切断される危険性がなくなる。
【0026】そして、案内爪30は移動板51に軸52
を介して回動自在に支持され、移動板51は挟持板27
に取り付けられた案内爪取付板53に移動自在に支持さ
れており、図示しないシリンダの作動により半径方向に
配されたガイド棒54に沿って半径方向に移動する。そ
して、移動板51と案内爪取付板53の外側部材55と
の間にはばね56が介装され、移動板51をボビン6の
中心に向かう内方向に付勢している。したがって、これ
らにより移動手段が構成される。なお、図8中、57は
移動板51に当接してその移動を規制する当接筒であ
る。
【0027】また、移動板51には、半径方向に移動自
在なロッド60が設けられ、ロッド60の先端にリンク
61が回動自在に取り付けられ、このリンク61に案内
爪30の端部が回転自在に取り付けられている。ロッド
60にはカラー62が取り付けられ、カラー62と案内
爪取付板53の内固定片63との間に押上げばね64が
介装され、カラー62を外周縁に向かう外方向に付勢し
ている。したがって、ロッド60が押上げばね64によ
り外方向に移動されると、案内爪30が軸52周りに回
動してフランジ20から遠ざかるように折り畳まれた折
畳状態Aとなる。
【0028】また、案内爪取付板53に固定された外固
定片65に押下げばね66が取り付けられ、案内爪30
が外方向に移動されたとき、押下げばね66にカラー6
2が当接して、その付勢力によりカラー62が押し下げ
られ、案内爪30は持ち上げられて待機状態Bとなる。
したがって、これらにより折畳手段が構成される。
【0029】移動板51には、運転中にボビン6の回転
の遠心力で案内爪30が飛び出さないようにロックする
ロック体67が設けられている。これは、案内爪取付板
53に摺接したコロ68と、コロ68を保持する保持体
69とからなり、保持体69が移動板51に取り付けら
れている。そして、案内爪取付体53に凹み70が形成
され、ロック体67のコロ68が没入することにより移
動板51の移動が規制され、運転中に案内爪30が外方
向に移動することはない。
【0030】そして、この線材巻取装置には、満巻きボ
ビン6を空ボビン6に自動的に交換する周知のボビン交
換装置を備えている。また、各モータやシリンダの駆動
を所定のタイミングで駆動制御するマイクロコンピュー
タあるいはコントローラ等の制御部が設けられており、
この出力信号によって線材巻取装置の各手段、機構が駆
動される。
【0031】以下に、これらの運転動作を図9〜13に
基づいて順次説明する。なお、図9〜12に示す動作に
は案内爪30が関係していないので、その図示は省略し
ている。
【0032】運転中は図9に示すように、ボビン6が反
時計回りに回転され、線材Wはトラバースローラ16に
より軸方向に移動されながらボビン6に巻き取られる。
このとき、案内爪30は、図1に示すようにフランジ2
0の外周縁に当接した案内状態Cにあり、ボビン6とと
もに回転している。また、チャック体31はトラバース
ローラ16の軸線の延長線の下方の定位置に停止してい
る。このように、チャック体31は運転中に回転移動し
ないので、装置全体の回転バランスが崩れることがな
く、安定したボビン6の回転が得られ、その結果線材W
の巻姿も良好となる。
【0033】巻き取られた線材Wは計尺器によりその長
さが計尺されており、満巻きに近づくと満尺予報信号が
計尺器から出力されると、トラバースローラ16がチャ
ック体31のある一側に移動される。そして、満尺にな
ると、ボビン6の回転が停止される。
【0034】ボビン6の停止後、図10に示すように、
チャック体31が反時計回りに回転されると同時に、逆
転モータ28の駆動によりボビン6が時計回りに回転さ
れ線材Wが巻き戻されながら、トラバースローラ16と
ボビン6との間にある線材Wがチャック体31のガイド
棒41に引っ掛けられる。チャック体31が水平位置で
停止すると同時にボビン6の逆回転も停止する。
【0035】そして、チャック部のシリンダ36の作動
により可動爪34が固定爪33に対して近接し、チャッ
ク部が線材Wを把持すると、カッタ部がすぐボビン6側
の線材Wを切断する。したがって、線材Wの始端はチャ
ック部により把持される。なお、ボビン6側の線材Wの
端部はボビン6に巻き付けられた線材Wの上にテープ等
により固定されている。
【0036】この後、図11に示すように、一側のピン
トル7が後退され、満巻きボビン6がクレドル2から下
降して取り外される。このとき、ボビン6の外周に沿っ
て巻き付けられていた線材Wは緩むが、ダンサーローラ
15により線材Wの張力の緩みが吸収されるので、トラ
バースローラ16とチャック体31との間で線材Wは張
った状態に保持される。
【0037】また、ボビン6が取り外されると、フラン
ジ20の外周縁に当接していた案内爪30の回動を規制
するものがなくなり、押上げばね64の付勢力によりカ
ラー62が押し上げられロッド60が上昇して、案内状
態Cにあった案内爪30が自動的に折畳状態Aとなる。
【0038】次に、図12に示すように、空ボビン6が
両ピントル7,8の間まで上昇してくると、チャック体
31が少し回転して、線材Wがボビン6のフランジ20
と挟持板27との間の空間に入る。そして、一側のピン
トル7が前進され、空ボビン6が両ピントル7,8に係
合されて、ボビン6が装着される。このとき、ピントル
7の前進によって挟持板27とフランジ20との間に線
材Wが挟まれる。
【0039】このように線材Wが挟持されると、チャッ
ク体31が開いて線材Wの始端を解放し、チャック体3
1は回転して定位置で停止される。そして、ボビン6の
回転が開始されると、トラバースローラ16がフランジ
20の近傍にあるため、線材Wがホイール21の溝21
aに巻き付けられる。このとき、案内爪30は折畳状態
Aにあるので、ホイール21に線材Wを巻き付けるとき
邪魔にならない。
【0040】ボビン6を数回転させてホイール21に数
回巻き付けた後、トラバースローラ16を他側に向けて
移動させる。これと同時に移動手段のシリンダを作動さ
せると、ロック体67によるロックが外れ、移動板51
は外方向に移動される。移動体51の移動に伴って案内
爪30がフランジ20の外周縁よりも外に突出した位置
に達し、案内爪30にロッド60を介して連結されたカ
ラー62も移動して、カラー62は押上げばね64の付
勢力から解放され、押下げばね66に当接する。カラー
62を押し下げる付勢力が働いて、案内爪30は持ち上
げられて待機状態Bとなる。そして、シリンダを作動さ
せて、移動板51を内方向に移動させると、案内爪30
はフランジ20の外周縁に当接して案内状態Cとなっ
て、この状態で保持される。
【0041】線材Wは、トラバースローラ16の移動に
よって、フランジ20の外側から内側に案内されるが、
案内爪30に引っ掛かってその溝50に嵌まり込む。図
13に示すように、線材Wは、フランジ20の外周縁に
は非接触な状態で案内爪30に接触して、フランジ20
の内側に導かれる。その後、線材Wはボビン6に巻き付
けられていく。
【0042】このように、線材Wの始端部の必要な長さ
を確保して、線材Wをフランジ20の外周縁を滑らさな
いでフランジ20の内側に案内することができ、フラン
ジ20の外周縁との接触による線材Wの傷付きや切断を
防止できる。また、案内爪30はボビン6がなくなると
折り畳まれ、ボビン6から離れた位置まで半径方向に移
動したときに持ち上げられるので、ボビン6とクレドル
2との狭いスペースでも動きに制限されることなく設置
することができる。
【0043】ここで、図14に示すように、フランジ2
0に線材Wを案内する切欠70が形成されたボビン6を
使用する場合、線材Wは切欠70を介して外側から内側
に案内されるため、フランジ20の外周縁に擦られるこ
とはない。このとき、案内爪30を使用しなくてもよ
い。あるいは、折畳状態にある案内爪30を切欠70の
近傍に配して、線材Wを切欠70に案内するようにして
もよい。
【0044】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正および変更を加え得ることは勿論である。例え
ば、ホイールが設けられていないボビンを使用する場
合、保持手段として、線材を粘着テープにより直接フラ
ンジ外面に固定するものでもよい。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、線材をフランジの外周縁に非接触状態でフラン
ジの外側から内側に案内する案内爪を設け、案内爪は、
線材を案内するときフランジの外周縁に当接するように
移動され、かつ線材をボビンに保持するとき邪魔になら
ないように折り畳まれるので、線材をフランジの外周縁
を滑らさないでフランジの内側に案内することができ、
フランジの外周縁との接触による線材の傷付きや切断を
防止できる。また、案内爪は半径方向に移動し、かつ折
り畳まれるので、軸方向に移動させる場合に比べてスペ
ースを取らず、ボビン近傍の狭いスペースでも設置する
ことができる。
【0046】また、線材を保持するためのチャック体は
運転中に回転せず定位置にあるので、装置全体の回転バ
ランスが崩れることがなく、安定したボビンの回転が得
られ、また線材の巻姿も良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の線材巻取装置の主要部を示
す断面図
【図2】線材巻取装置の全体構成図
【図3】チャック体の正面図
【図4】同じく平面図
【図5】同じく断面図
【図6】案内爪、移動手段および折畳手段の構成図
【図7】案内爪の平面図
【図8】案内爪、移動手段および折畳手段をフランジ側
から見た図
【図9】(a)線材巻取中の線材巻取装置の主要部の断
面図、(b)同じく正面図
【図10】(a)線材を把持するときの線材巻取装置の
主要部の断面図、(b)同じく正面図
【図11】(a)満巻きボビンを取り外したときの線材
巻取装置の主要部の断面図、(b)同じく正面図
【図12】(a)空ボビンを装着したときの線材巻取装
置の主要部の断面図、(b)同じく正面図
【図13】線材をフランジの外側から内側に案内したと
きの線材巻取装置の主要部の正面図
【図14】他の実施形態のボビンの平面図
【符号の説明】
6 ボビン 20 フランジ 27 挟持板 30 案内爪 31 チャック体 W 線材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される線材巻取用ボビンと、線
    材の始端部をボビンのフランジ外面側に保持する保持手
    段と、線材をボビンの軸方向に移動させながらボビンに
    案内するトラバース機構とを備えた線材巻取装置におい
    て、線材をフランジの外周縁に非接触状態でフランジの
    外側から内側に案内する案内爪と、該案内爪をフランジ
    の外面に沿って半径方向に移動させる移動手段と、前記
    案内爪をフランジから遠ざかる方向に折り畳む折畳手段
    とが設けられ、前記案内爪は、線材を案内するときフラ
    ンジの外周縁に当接するように移動され、かつ線材をボ
    ビンに保持するとき邪魔にならないように折り畳まれる
    ことを特徴とする線材巻取装置。
  2. 【請求項2】 保持手段は、線材をボビンのフランジ外
    面との間で挟みつける挟持板と、線材をボビンのフラン
    ジと前記挟持板との間に導くために線材の始端を把持し
    てボビンの軸周りを回転するチャック体とを備え、該チ
    ャック体は線材巻取中にボビンが回転しているとき定位
    置にあることを特徴とする請求項1記載の線材巻取装
    置。
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JPH1121018A (ja) 1999-01-26

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