JP2893202B2 - 圧力容器検出装置 - Google Patents

圧力容器検出装置

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JP2893202B2
JP2893202B2 JP2116450A JP11645090A JP2893202B2 JP 2893202 B2 JP2893202 B2 JP 2893202B2 JP 2116450 A JP2116450 A JP 2116450A JP 11645090 A JP11645090 A JP 11645090A JP 2893202 B2 JP2893202 B2 JP 2893202B2
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、圧力容器の検査装置に係り、特に原子炉圧
力容器の供用期間中の検査を原子炉圧力容器内面側から
行うのに好適な検査装置に関するものである。
〔従来の技術〕
発電用原子炉は、年に1回の供用期間中検査(In−Se
rvice Inspection、以下これを“ISI"と略す)が義務づ
けられており、原子炉圧力容器(Reactor Pressure Yes
sel、以下これを“RPV"と略す)等にあっては、耐圧溶
接部等の検査が要求されている。
ISIを実施する目的は、原子炉の供用期間中(又は寿
命期間中)にわたり、RPV等の耐圧部に欠陥がなく、健
全であり破損する恐れがないことを定期的に確認するこ
とにある。RPVについてみれば、炉心に近い部分は、鋼
材の中性子照射脆化が予想されるため、ISIによる健全
確認という点からは、特に重要な部分である。
このため、近年建設されている沸騰水型原子力発電プ
ラント(Boiling Water Reactor、以下これを“BWRプラ
ント”と略す)においては、第19図〜第20図に示すよう
に、RPV1の外径に対し、生体遮蔽体2の内径をやや大き
めなものとし、RPV1と保温材3の間に適切な隙間4を設
け、この隙間4に検査用機器を設置して移動させ、RPV1
のISIをRPV外面側から実施できるような配慮のもとにプ
ラントの設計・製作がなされている。
しかしながら、定期検査が義務づけられる以前に設計
・製作された古いプラントにあっては、近年行われてい
るようなRPV外面側からのISI実施の配慮がなされておら
ず、したがって、隙間4が狭く、保温材3を取り外し可
能な構造となっていないため、実質的にRPV外面側からI
SIを実施することは困難である。
したがって、このような古いプラントの場合には、RP
V内面側からISIを実施することが考えられる。実際、も
ともと構造上の制約のため、RPV外面側からのISI実施が
不可能な加圧水型原子力発電プラント(Pressurized Wa
ter Reactor、以下これを“PWRプラント”と略す)のRP
Vにおいては、RPV内面側から水中にてISIを実施するの
が常であり、このようなISIのための装置が考案され実
用に供している。
しかしながら、BWRの場合、PWRほどRPV内面側からのI
SI実施は容易ではない。すなわちPWRの場合、ISI実施時
には、RPV内の炉内構造物をRPV外に取り除くことができ
る。したがって炉内には、ISI実施のための障害物が存
在しないため、炉内側からRPV内壁への接近は容易であ
る。
一方、BWRの場合は、第21図〜第23図に示すように、
炉内には恒久設備であるシュラウド5,上部シュラウド6,
給水スパージャ7,炉心スプレイ内管8,シュラウドヘッド
ボルトラグ9等が存在するため、炉心10近傍のRPV炉心
領域内壁に接近するためには、これらの炉内構造物を避
けながら接近する必要がある。特に隙間dは、約10cm程
度と極端に狭く、またRPV1とシュラウド5間の隙間eも
狭いため、大型であるPER,RPV用の機器では寸法上の制
約によりBWR,RPV炉心領域内壁に接近し、ISIを行うこと
はできない。このため、炉内構造物を避けてRPV炉心領
域内壁に接近し、狭いスペース内でISIを行える装置の
出現が切望されている。
第24図は従来の圧力容器検査装置を示す斜視図であ
り、この圧力容器検査装置は、RPV1の主フランジ12上に
設置されるリングガータ13と、このリングガータ13に沿
って移動するキャリッジ14A,14Bと、このキャリッジ14
A、14Bに装着されるマストガイド15と、このマストガイ
ド15により炉心内に案内される上部マスト16及びこの上
部マスト16を補強する上部マスト補強体17と、上部マス
ト16に連結された下部マスト18と、この下部マスト18に
移動自在に支持されたアーム19と、このアーム19の一端
に取り付けられたヘッド20と、を主要構成要素として構
成されている。なお、21はキャリッジ駆動源、22は上部
マスト駆動源、23は下部マスト駆動源、24はマスト傾斜
調整機構、25はアーム駆動源である。
上記した従来の原子炉検査装置は、アーム19及び下部
マスト18を駆動することによってヘッド20を所定の範囲
走査させる方式を採っている。しかし、下部マスト18及
びアーム19の駆動頻度が高く、その重量が大きいために
下部マスト支持部及びアーム支持部に摩耗が発生すると
いう問題があった。そのため、ヘッド20の位置決め精度
の低下及びアーム19に振動が発生し超音波探傷に支障を
きたすという問題があった。特に振動については細長い
マストを上端のみで支持していることから避けられない
現象であった。
また、RPV1とシュラウド5の間に下部マスト18を挿入
するためには第25図〜第27図に示すように、マスト全体
を傾斜させて給水スパージャ7,炉心スプレイ内管8とア
ーム19,ヘッド20との干渉を回避し、その後下部マスト1
8を伸長する方式を採っていた。このことから、マスト
全体を傾斜させる時にリングガータ13に大きなモーメン
トが作用するため、リンダガータ13は十分なねじり剛性
が必要となり、リングガータ13の大型化、大重量化を招
いていた。さらにリングガータ13とキャリッジ14は剛に
接続する必要があり、また同時にこのキャリッジ14はリ
ングガータ13上を円周方向に移動する機能を要求される
ことから、現地組立・調整に多大な時間を要していた。
なお、この種の装置としては上記した従来技術(特開
昭62−854号公報)の他に、特開昭61−130867号公報が
ある。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は、下部マスト18及びアーム19の支持部
に摩耗が発生し、それによって振動が発生することにつ
いて配慮がされておらず、圧力容器の検査に支障をきた
すという問題があった。また、現地組立・調整に多大な
時間を要するという問題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、信頼
性が高く、取扱性の容易な圧力容器検査装置を提供する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、 圧力容器の内面側から検査する装置において、前記圧
力容器の主フランジ部に据えつけるリングガータと、こ
のリングカータに沿って移動するキャリッジと、このキ
ャリッジにより支持されたマストガイドとこのマストガ
イド内に移動自在に設けられた上部マスト内を移動自在
に設けられた下部マストとからなり上下方向に伸縮自在
なマストと、この下部マストに設けられ前記圧力容器の
壁面に沿って圧力容器の円周方向に移動可能なアーム
と、前記圧力容器の内面壁より圧力容器を検査するセン
サーを搭載し前記アーム上に移動可能なヘッドと、前記
下部マスト下端部に揺動自在に設けられ先端部にガイド
ローラを有するガイドレバーと、を備えていることを特
徴とする圧力容器検査装置。
によって達成される。
前記マストは、前記キャリッジ上を圧力容器半径方向
に移動自在に設けられていることが望ましく、また、キ
ャリッジ上に、マスト駆動信号、アーム駆動信号および
ヘッド駆動信号を出力する制御装置を搭載することが望
ましい。
〔作用〕
アームを下部マスト上に沿って昇降させ、アーム上に
ヘッドを移動させてヘッドの位置決めをし、マストを上
部マストと、この上部マスト内に移動自在に設けた下部
マストとから構成し、下部マストに沿ってアームを移動
自在に設けたこと、マスト全体をキャリッジ上を圧力容
器半径方向に移動自在に設けたことによって、ヘッドの
スキャニング中、下部マストは静止したままであり、ア
ームのみ移動する。
したがって、マストは単に伸縮機能だけを持ち、マス
ト支持部の間も摩耗によるガタ等が解消されると共に複
雑な調整を容易にする。
下部マストの下端部が圧力容器底部に接触するように
したことによって、下部マストは2点支持となり、荷重
アンバランスによる振動およびヘッドの姿勢上の問題が
解消される。
〔実施例〕
本発明になる圧力容器検査装置の実施例を第1図に示
す。本実施例は下記のA〜Gに示す要素よりなる。
A 原子炉圧力容器(RPV)主フランジ12上に固定ボル
ト28により固定される(部分)リングガータ13 B リングガータ13上をRPV1の円周方向に移動可能なキ
ャリッジ14 C キャリッジ14上においてRPV1の半径方向に移動可能
なマスト支持台26 D マスト支持台26に固定されたマストガイド15に設け
られた上部マスト駆動源22により鉛直方向に昇降する上
部マスト16及び上部マスト16の上部に設けられた下部マ
スト駆動源23により鉛直方向に昇降する下部マスト18 E 上部マスト18に沿って鉛直方向に走行しうるアーム
駆動源25 F アーム駆動源25により支持され、かつRPV1の円周方
向に移動可能なアーム19 G アーム19上を走行するヘッド20 H キャリッジ14上に設置された制御装置27なお、マス
トガイド15,上部マスト16及び下部マスト18は組み立て
られた後、一体物としてキャリッジ14上のマスト支持台
26の上に固定される。すなわちマストはキャリッジから
取り外すことができる。
また、本実施例において、RPV1を検査するためのセン
サは後述するようにヘッド20内に組込まれており、セン
サにより得られた信号は、制御装置27の制御信号と共
に、別途設置されるデータ収録装置30に収録される。
(1)先ずマストガイド15,上部マスト16,下部マスト18
等の動作について第2図を用いて説明する。
マストガイド15の上端,下端には、マスト支持輪38a
〜38dが設けられている。また上部マスト15に設けられ
た上部マスト駆動源22(第1図参照)の中には上部マス
ト駆動モータ37及び上部マスト駆動ピニオン36が設けら
れており、このピニオン36は、上部マスト16の外側に固
定された上部マスト駆動ラック(図示せず)と噛み合っ
ている。
このような機構により、マストガイド15の中で、上部
マスト16は、鉛直姿勢を保ったまま、鉛直方向に昇降す
るようになっている。一方、上部マスト16の中には、上
部マスト支持輪39a〜39dが設けられている。
下部マスト18の上端は、ワイヤ33により吊り下げられ
おり、ワイヤ33は、上部マスト16の頂部に設けられた下
部マスト駆動源23の中のワイヤリール31に巻き取られる
構造となっている。すなわちワイヤリール31は下部マス
ト18の昇降用動力を有する。
このような機構により、下部マスト18は鉛直姿勢を保
ったまま、鉛直方向に昇降される。また、下部マスト18
の頂部には、アーム昇降駆動源40が設けられており、ス
プロット41aを回転させることにより、チェイン42を駆
動させる。チェイン42は、下部マスト下端近傍に設置さ
れたスプロケット41bと前記スプロケット41a間に懸架さ
れており、チェイン端部はアーム駆動源25に固定されて
いる。
このような機構により、アーム駆動源25及びこれに支
持されたアーム19は、下部マスト18に沿って鉛直方向に
昇降される。
(2)次にアーム19,ヘッド20等の動作について、第3
図を用いて説明する。
前記したように、下部マスト18に沿って鉛直方向に昇
降するマスト駆動源25は、第3図に示すようにアーム支
持輪56a〜56dを有しており、これらのアーム支持輪56a
〜56dはアーム19の姿勢を保持する。またアーム駆動源2
5の中には、アーム駆動モータ53及びこれに取りつけら
れたアーム駆動ピニオン52を有しておりアーム19に設け
られたアーム駆動ラック51と、アーム駆動ピニオン42が
噛み合っている。
このような機構によりアーム19は、その姿勢を保った
まま、RPV1の円周方向に駆動される。
一方、ヘッド20は、ヘッド支持輪57a〜57dによりアー
ム19上に取り付けられており、ヘッド20内にはヘッド駆
動モータ55が設けられている。ヘッド駆動モータ55に取
り付けられたヘッド駆動ピニオン54は、アーム駆動ラッ
ク51と噛み合っている。
このような機構により、ヘッド20はアーム19に沿って
RPV1の内周方向に駆動される。
(3)次に、マストのRPV半径方向の動作について、第
4図を用いて説明する。
マストガイド15はマスト支持台26の上に設置されてお
り、マスト支持台26は、キャリッジ14上に固定されたレ
ール63上に取り付けられている。マスト支持台26には、
マスト移動ラック60が取り付けられており、キャリッジ
14上に固定されたマスト移動モータ62に設けられたマス
ト移動ピニオン61と噛み合っている。
このような機構において、マスト移動用モータ62を回
転させることにより、マスト支持台26がレール63に沿っ
てRPV1の半径方向に駆動され、マストガイド15及び上部
マスト16並びに下部マスト18が一体となってRPV半径方
向に駆動される。
(4)次にキャリッジ14のRPV円周方向の動作につい
て、第5図を用いて説明する。
キャリッジ14はリングガータ13の上部に固定された支
持レール70a,70bの上に支持輪74a,74bを介して取り付け
られており、支持輪74c,74d,74e,74fによってリングガ
ータ13に沿って案内され、RPV1の内周方向に移動自在と
なっている。
リングガータ13にはラック72が取り付けられており、
キャリッジ上に固定されたモータ73に設けられたピニオ
ン71と噛み合っている。
このような機構において、モータ73を回転させること
により、キャリッジ14が支持レール70に沿ってRPV1の半
径方向に駆動される。
(5)次に本実施例においてヘッド20をシュラウド5と
RPV1間の狭いアニュラス部に挿入し、撤去する方法につ
いて第6図〜第13図を用いて説明する。
第6図は、装置を最初にセットした状態を示すもので
ある。キャリッジ14及びリングガータ13をRPV主フラン
ジ12上に置いた後、第1図に示した固定ボルト28及び固
定ナットにより、リングガータ13及びキャリッジ14が固
定される。
次に、第7図に示すようにマストガイド15,上部マス
ト16及び下部マスト18をマスト支持台26の上に置き固定
する。
この状態において、ヘッド20及びアーム19は、上部マ
スト16又は下部マスト18を鉛直方向に降下させた場合
に、給水スパージャ7又は炉心スプレイ内管8に干渉し
ない位置にある。
次に、第8図に示す如く上部マスト16を下降させる。
上部マスト16のみを駆動するため、上部マスト16内の下
部マスト18及びこれに取り付けられたアーム19及びヘッ
ド20も下部マスト16の下降と共に下降する。第8図は上
部マスト16が降下し切った状態を示す。
次に、第9図に示す如く下部マスト18下端部のガイド
ローラ44(第2図参照、また第12図及び第13図を用いて
ガイドローラ44の役割を後述する)が、上部シュラウド
6に接近するまで降下させる。
アーム19及びヘッド20は下部マスト18の下降と共に降
下するため、鉛直方向の位置関係からすると、下部マス
ト18の降下が停止した時点で、アーム19及びヘッド20
は、給水スパージャ7及び炉心スプレイ内管8より下方
にある。
次に、第10図に示すように(第4図に示したマストの
RPV半径方向移動機構を駆動させ)下部マスト18及び上
部マスト16をRPV1の半径方向外側に移動させる。すなわ
ち下部マスト18及び上部マスト16をRPV1の壁面に近づ
け、アーム19及びヘッド20を給水スパージャ7及び炉心
スプレイ内管8の直下にもぐり込ませる。
次に第11図に示すように下部マスト18を下降させ、下
部マスト18下端部のガイドローラ44がシュラウドサポー
トプレート91に接触し、さらにその後ガイドローラ44が
RPV1の内壁に接触するまで下降させる。
なお、下部マスト18下端部のガイドローラ44の動作に
ついては、第12図及び第13図に示す通りであり、下部マ
スト18とガイドローラ44はガイドバー43により結合され
ており、ガイドバー43と下部マスト18はヒンジ構造とな
っている。
すなわち、第12図に示す如く、下部マスト18が降下
し、ガイドローラ44がシュラウドサポートプレート91に
接触すると、ガイドバー43及びガイドローラ44は、RPV1
内壁側に移動する。
以上、第13図に示す如くガイドローラ44がRPV1内壁1
に接触し下部マスト18の下端部がシュラウドサポートプ
レート91上に接触した時点で下部マスト18の下降動作は
終了する。
この時点で、アーム19及びヘッド20はRPV1とシュラウ
ド5間のアニュラス部にある。
上記によりアーム19とヘッド20のセットは全て完了す
る。あとは、アーム19とヘッド20を自由に走査すること
により、RPV1内壁からのISIが自由にできる。
なお装置を撤去する場合は、上述の〜の手順を逆
に行えば良い。
(6)次に、ISI中の動作について第14図,第15図を用
いて説明する。
14図及び第15図は、RPV1内壁側からアーム19,ヘッド2
0を見た図である。
アーム19はアーム駆動源25を用いて第14図又は第15図
に示す位置のいずれの位置にも駆動できる。したがって
第14図の場合は、ヘット20をアーム19に沿ってLの範囲
内で走査でき、第15図の場合は反対側のヘッド20をLの
範囲内で走査できる。
なお、第14図に示すようにアームをセットした場合、
右側のヘッド20は走査せず停止したままであり、第15図
の場合は、左側のヘッド20が停止したままである。
すなわち、第14図又は第15図のいずれかのパターンを
選択することにより、走査するヘッド20を選択し、ヘッ
ド20を走査する。
アーム19の鉛直方向走査とヘッド20のRPV円周方向走
査を組み合わせ、RPV内壁よりRPV1長手方向溶接線のISI
を行う場合のパターンの例を第16図(パターン1)及び
第17図(パターン2)に示す。
第16図及び第17図は、RPV1の中心側からアーム19及び
ヘッド20を見た図である。
第16図の場合は次のようなステップでヘッド20をRPP
内壁に沿って走査し、RPVのISIを行う。なお第16図にお
いて、ヘッド20内のセンサである探触子79の走査軌跡を
103の線で示す。
(a)ヘッド20を左側より右側へLの長さだけ走査す
る。
(b)アームをピッチdだけ降下させる。
(c)ヘッド20を右側よりLの長さだけ左側へ走査す
る。
(d)以下(a)〜(c)を順次繰り返す。
このようにして、RPV内面のスキャニングによるISIが
できる。
第17図は、ヘッド20の左右方向の走査ピッチを小刻み
に取り、アームの昇降ピッチが大きく取った場合の走査
パターンである。
第16図又は第17図に示した走査パターンを用いれば、
RPV円周方向溶接線のISIを行うことができる。
(7)本実施例の効果を列挙すると以下の通りである。
第24図に示した従来技術の場合、下部マスト18は片持
構造であるため、2本のアームを常に互いに反対方向に
駆動し、下部マスト18下端部の荷重バランスを維持しな
いと、下部マスト18が変形し、ヘッド20の姿勢を正しく
保てないという欠点があった。
しかしながら本実施例の場合は、第11図に示すように
下部マスト18の重量は、シュラウドプレート91の上にあ
ずけられており、下部マスト18は、上部マスト16とシュ
ラウドプレート91による2点支持であり、下部マストま
わりの荷重アンバランスによるヘッド20の姿勢の問題は
大巾に緩和される。
すなわち、第14図又は第15図に示したアーム19及びヘ
ッド20の荷重アンバランス状態においても、下部マスト
18が2点支持であることにより、下部マスト18の変形が
ほとんどなく、したがって、ヘッド20の姿勢の問題もほ
とんどなくなる。
また、従来技術の場合、ISI中に経微な地震が発生す
ると、片持構造であるため、下部マスト18の下端部が揺
れ、ヘッド20又はアーム19がRPV1内壁又はシュラウド5
に接触し損傷する危険性があった。しかし、本実施例の
場合は下部マスト18の自重をシュラウドレード91上にあ
ずけており、大地震が生じない限り、下部マスト18は動
かない。したがって装置の耐震性を大巾に高めることが
できる。
従来技術の場合、第16図又は第17図に示したヘッドの
スキャニングを行う場合、左右2本のアーム19の同時走
査と、下部マスト18の走査を交互に行う必要がある。
この場合、アーム及びヘッドを各々同時に動かすこと
は、被駆動物の重量が大きいため、アーム駆動源25に大
容量のモータを必要とすると共にアームを支持する車輪
に大きな荷重が加わるため、アーム自身の摩耗又は車輪
の摩耗の問題があり、この摩耗が進行すると摩耗による
ガタのため、振動が生じる懸念があった。振動が生じる
とヘッドの位置決めが正しく行われず、ヘッド20内のセ
ンサ(探触子79)によるISIが困難になる可能性があ
る。
しかしながら本実施例の場合、第16図及び第17図に示
す如く、ヘッドのスキャニング中アームは左右に動かず
静止したままであり、ヘッドのみ(アームとヘッドの合
計重量に比べて軽量なヘッドのみ)が動く。したがって
上述した従来技術の問題点を大巾に緩和される。また、
アーム駆動はスキャニング前に1回しか行われないた
め、小さな容量のモータで低速で行えば良い。
また、従来技術の場合、ヘッド20を走査するために下
部マスト18を頻繁に駆動するが、被駆動物の重量が大き
いため、下部マスト駆動用のモータに大容量ものを必要
とすると共に、下部マストを頻繁に駆動するために、下
部マストの支持部の摩耗が早く、ガタを生じ、下部マス
ト駆動により、振動が生じる懸念があった。
しかしながら、本実施例の場合、第16図及び第17図に
示す如く、ヘッドのスキャニング中、下部マスト18は静
止したままであり、アームのみ(下部マストとアームの
合計重量に比して軽量なアームのみ)が動く、したがっ
て、上述した従来技術の問題点が大巾に緩和される。
従来技術の場合、運転員(装置オペレータ)がキャリ
ッジの上で走査することはできないが、本実施例の場
合、オペレータは、キャリッジの上に搭載された制御装
置に介して操作することができ、したがって装置の動作
を至近で見ることができ、オペレータの目,耳等で確認
することができる。
したがって、操作上の不安を解消することができると
共に、万一の場合の装置の操作も迅速にできる。
従来技術の場合、RPV主フランジ12の全周に設置する
大型のリングガータを採用していたが、本実施例におい
ては、RPV主フランジ12の内周上の一部に設置する部分
リングガータ13を採用しており(第1図参照)リングガ
ータの小型化が可能となり、リングガータの取扱い性が
良好である。
〔発明の他の実施例〕 本発明の他の実施例を第18図に示す。本実施例は、ア
ーム19の端部から他方の端部までヘッド20を移動自在に
設けたものである。
この実施例の効果は、ヘッド20の操作範囲を変更する
ことなくヘッド20の員数を2個から1個に低減が可能で
あること、及び下部マスト18の前面にヘッド20を位置す
ることを可能にし、下部マスト18を移動させることな
く、アーム駆動源及びその付近においてもヘッドが可動
し、このためヘッド20の可動範囲が広くなることが挙げ
られる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、常時重量物を駆動することがなく、
支持部の摩耗による振動を解消できる。また、マスト下
端を圧力容器底部で支持することによって、上記振動を
更に発生しにくくし圧力容器検査の信頼性を向上する効
果がある。
さらに、圧力容器中の障害物回避動作を容易にするこ
とによって、安全性を向上すると共に現地組立・調整が
容易になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の圧力容器検査装置に一実施例を示す斜
視図、第2図は本発明におけるマスト構造を示す断面
図、第3図はアーム,ヘッドの駆動原理を示す模式図、
第4図は本発明におけるマストの圧力容器半径方向移動
原理を示す斜視図、第5図は本発明におけるキャリッジ
の圧力容器円周方向移動原理を示す断面図、第6図、第
7図、第7図、第8図、第9図、第10図及び第11図は各
々本発明におけるマストの挿入手順を示す断面図、第12
図及び第13図は各々本発明におけるヘッドを圧力容器の
アニュラス部に挿入したときの下部マストの下端部の状
態を示す断面図、第14図及び第15図は本発明におけるヘ
ッドの走査範囲を示す模式図、第16図及び第17図は本発
明における探触子の走査パターンを示す模式図、第18図
(A)は本発明におけるヘッド部の他の実施例を示す正
面図、第18図(B)は第18図(A)の側面図、第19図は
沸騰水型原子力発電設備の構成を示す断面図、第20図は
第19図の要部拡大断面図、第21図はRPV内部構造物の配
置を示す断面図、第22図は第21図のB−B線断面図、第
23図は第22図のC部拡大部、第24図は従来の圧力容器検
査装置の例を示す斜視図、第25図、第26図及び第27図は
第24図の装置におけるマスト挿入手順を示す断面図であ
る。 1……RPV、5……シュラウド、6……上部シュラウ
ド、7……給水スパージャ、8……炉心スプレイ管、12
……原子炉圧力容器主フランジ、13……リングガータ、
14……キャリッジ、15……マストガイド、16……上部マ
スト、18……下部マスト、19……アーム、20……ヘッ
ド、26……マスト支持台、27……制御装置、30……デー
タ収録装置、33……ワイヤ、34……電気ケーブル、35…
…上部マスト駆動ラック、36……上部マスト駆動ピニオ
ン、37……上部マスト駆動モータ、38a〜38d……上部マ
スト支持輪、39a〜39d……下部マスト支持輪、40……ア
ーム昇降駆動源、43……ガイドレバー、44……ガイドロ
ーラ、51……アーム駆動ラック、52……アーム駆動ピニ
オン、53……アーム駆動モータ、54……ヘッド駆動ピニ
オン、55……ヘッド駆動モータ、56a〜56d……アーム支
持輪、57a〜57d……ヘッド支持輪、60……マスト移動ラ
ック、61……マスト移動ピニオン、62……マスト移動モ
ータ、63……レール、75……スタッドボルト、91……シ
ュラウドサポートプレート、101……溶接線、103……探
触子走査線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−854(JP,A) 特開 昭58−182551(JP,A) 特開 昭55−18962(JP,A) 特開 昭58−38855(JP,A) 特開 昭62−67446(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 29/00 - 29/28 G21C 17/00 - 17/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧力容器の内面側から検査する装置におい
    て、前記圧力容器の主フランジ部に据えつけるリングガ
    ータと、このリングカータに沿って移動するキャリッジ
    と、このキャリッジにより支持されたマストガイドとこ
    のマストガイド内に移動自在に設けられた上部マスト内
    を移動自在に設けられた下部マストとからなり上下方向
    に伸縮自在なマストと、この下部マストに設けられ前記
    圧力容器の壁面に沿って圧力容器の円周方向に移動可能
    なアームと、前記圧力容器の内面壁より圧力容器を検査
    するセンサーを搭載し前記アーム上に移動可能なヘッド
    と、前記下部マスト下端部に揺動自在に設けられ先端部
    にガイドローラを有するガイトレバーと、を備えている
    ことを特徴とする圧力容器検査装置。
  2. 【請求項2】前記マストが、前記キャリッジ上を圧力容
    器半径方向に移動自在に設けられていることを特徴とす
    る請求項(1)記載の圧力容器検査装置。
  3. 【請求項3】前記キャリッジ上に、マスト駆動信号、ア
    ーム駆動信号およびヘッド駆動信号を出力する制御装置
    を搭載したことを特徴とする請求項(1)記載の圧力容
    器検査装置。
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