JP3342956B2 - 制御棒駆動機構ハウジング据付部の寸法・形状測定装置 - Google Patents
制御棒駆動機構ハウジング据付部の寸法・形状測定装置Info
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- JP3342956B2 JP3342956B2 JP13759094A JP13759094A JP3342956B2 JP 3342956 B2 JP3342956 B2 JP 3342956B2 JP 13759094 A JP13759094 A JP 13759094A JP 13759094 A JP13759094 A JP 13759094A JP 3342956 B2 JP3342956 B2 JP 3342956B2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原子炉内における制
御棒駆動機構ハウジング据付部の寸法・形状測定装置に
係り、特に被測定部として原子炉圧力容器の下鏡部に据
え付けられる制御棒駆動機構ハウジング、このハウジン
グを溶接固定するためのスタブチューブおよび下鏡部に
形成されるインコネル肉盛溶接部の、それぞれの位置お
よび形状等を三次元測定するための寸法・形状測定装置
に関する。
御棒駆動機構ハウジング据付部の寸法・形状測定装置に
係り、特に被測定部として原子炉圧力容器の下鏡部に据
え付けられる制御棒駆動機構ハウジング、このハウジン
グを溶接固定するためのスタブチューブおよび下鏡部に
形成されるインコネル肉盛溶接部の、それぞれの位置お
よび形状等を三次元測定するための寸法・形状測定装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】軽水炉としての沸騰水型原子炉(以下、
BWRという。)には、原子炉圧力容器の下部に制御棒
駆動機構ハウジング(以下、CRDハウジングとい
う。)が吊設状態で据え付けられており、このCRDハ
ウジングに原子炉の起動・停止や炉出力を制御する制御
棒駆動機構(以下、CRDという。)が設けられる。上
記CRDハウジングは原子炉圧力容器の下鏡部にスタブ
チューブを介して据え付けられる。
BWRという。)には、原子炉圧力容器の下部に制御棒
駆動機構ハウジング(以下、CRDハウジングとい
う。)が吊設状態で据え付けられており、このCRDハ
ウジングに原子炉の起動・停止や炉出力を制御する制御
棒駆動機構(以下、CRDという。)が設けられる。上
記CRDハウジングは原子炉圧力容器の下鏡部にスタブ
チューブを介して据え付けられる。
【0003】上記CRDハウジングの据付には、原子炉
圧力容器のCRDハウジング貫通部にインコネル肉盛溶
接とその後の成形加工によりスタブチューブ取付用開先
を形成し、このスタブチューブ取付用開先にスタブチュ
ーブを溶接にて固定する。スタブチューブ頂部にはJ開
先が成形加工されており、このスタブチューブのJ開先
にCRDハウジングを下方から挿入して溶接にて固定
し、据え付ける。
圧力容器のCRDハウジング貫通部にインコネル肉盛溶
接とその後の成形加工によりスタブチューブ取付用開先
を形成し、このスタブチューブ取付用開先にスタブチュ
ーブを溶接にて固定する。スタブチューブ頂部にはJ開
先が成形加工されており、このスタブチューブのJ開先
にCRDハウジングを下方から挿入して溶接にて固定
し、据え付ける。
【0004】一方、原子炉圧力容器内のCRDハウジン
グやスタブチューブ等を交換する場合には、それらの位
置および形状が水中テレビカメラ等で目視により確認さ
れる程度であった。
グやスタブチューブ等を交換する場合には、それらの位
置および形状が水中テレビカメラ等で目視により確認さ
れる程度であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、原子炉圧力
容器内のCRDハウジングやスタブチューブ等を交換し
ようとする時、それらの位置および形状を三次元的に測
定する場合、原子炉運転前ではその部位へ作業員が接近
できるため、ノギスやマイクロメータ等のゲージで測定
することは容易であるが、運転後では原子炉圧力容器に
炉水が充水されていたり、炉内の放射線量が高いため、
作業員が接近することが不可能で測定することができな
い。
容器内のCRDハウジングやスタブチューブ等を交換し
ようとする時、それらの位置および形状を三次元的に測
定する場合、原子炉運転前ではその部位へ作業員が接近
できるため、ノギスやマイクロメータ等のゲージで測定
することは容易であるが、運転後では原子炉圧力容器に
炉水が充水されていたり、炉内の放射線量が高いため、
作業員が接近することが不可能で測定することができな
い。
【0006】そのため、上記のように原子炉圧力容器の
CRDハウジング、このハウジングを溶接固定するため
のスタブチューブ、下鏡部に形成されるインコネル肉盛
溶接部の、それぞれの位置および形状を測定するには、
水中テレビカメラ等で遠隔にて行う必要がある。このよ
うに、従来では、水中テレビカメラで各部の位置および
形状を測定しているため、直接的且つ三次元的に形状測
定および位置の確認を行うことが不可能であった。
CRDハウジング、このハウジングを溶接固定するため
のスタブチューブ、下鏡部に形成されるインコネル肉盛
溶接部の、それぞれの位置および形状を測定するには、
水中テレビカメラ等で遠隔にて行う必要がある。このよ
うに、従来では、水中テレビカメラで各部の位置および
形状を測定しているため、直接的且つ三次元的に形状測
定および位置の確認を行うことが不可能であった。
【0007】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、原子炉圧力容器の制御棒駆動機構ハウジングや
スタブチューブ等を交換する場合、それらの位置および
形状を機械的に単純な機構で直接的且つ三次元的に測定
可能な制御棒駆動機構ハウジング据付部の寸法・形状測
定装置を提供することを目的とする。
もので、原子炉圧力容器の制御棒駆動機構ハウジングや
スタブチューブ等を交換する場合、それらの位置および
形状を機械的に単純な機構で直接的且つ三次元的に測定
可能な制御棒駆動機構ハウジング据付部の寸法・形状測
定装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の請求項1は、原子炉圧力容器内に設置
された炉心支持板の開口部に着脱自在に保持される回転
プラグと、この回転プラグに一端が支持されるシャフト
と、このシャフトの他端に設けられ制御棒駆動機構ハウ
ジングに位置決めされる芯出ヘッドと、前記シャフトに
回転自在に設けられた複数の位置調整板と、これらの位
置調整板に取り付けられ、制御棒駆動機構ハウジング据
付部の表面に接触して上下動可能な複数のスケールロッ
ドと、これらのスケールロッドに目盛られたスケールを
読み取る読取手段と、前記制御棒駆動機構ハウジングの
底部側から挿入された押上ロッドと、前記芯出ヘッドが
前記押上ロッドに近接したことを検知する位置検出手段
とを備えたことを特徴とする。
ために、本発明の請求項1は、原子炉圧力容器内に設置
された炉心支持板の開口部に着脱自在に保持される回転
プラグと、この回転プラグに一端が支持されるシャフト
と、このシャフトの他端に設けられ制御棒駆動機構ハウ
ジングに位置決めされる芯出ヘッドと、前記シャフトに
回転自在に設けられた複数の位置調整板と、これらの位
置調整板に取り付けられ、制御棒駆動機構ハウジング据
付部の表面に接触して上下動可能な複数のスケールロッ
ドと、これらのスケールロッドに目盛られたスケールを
読み取る読取手段と、前記制御棒駆動機構ハウジングの
底部側から挿入された押上ロッドと、前記芯出ヘッドが
前記押上ロッドに近接したことを検知する位置検出手段
とを備えたことを特徴とする。
【0009】
【作用】上記の構成を有する請求項1においては、シャ
フトの半径方向に列状に配列された複数のスケールロッ
ドを原子炉圧力容器の下鏡部の被測定部表面に接触さ
せ、そのスケールロッドに目盛られたスケールを読取手
段にて読み取る構成にしたので、被測定部の形状等を直
接的且つ三次元的に、容易かつ確実に把握することがで
きる。
フトの半径方向に列状に配列された複数のスケールロッ
ドを原子炉圧力容器の下鏡部の被測定部表面に接触さ
せ、そのスケールロッドに目盛られたスケールを読取手
段にて読み取る構成にしたので、被測定部の形状等を直
接的且つ三次元的に、容易かつ確実に把握することがで
きる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0011】図3は沸騰水型原子炉の下部構造を示す構
成図である。図3に示すように、BWRは原子炉圧力容
器1を備え、この原子炉圧力容器1はその支持ペデスタ
ル2上に支持スカート3を介して支持される。原子炉圧
力容器1の下部(下鏡部)には、BWRの炉心に制御棒
の挿入・引き抜きを行う制御棒駆動機構(CRD)4が
多数本林立状態で垂設されている。
成図である。図3に示すように、BWRは原子炉圧力容
器1を備え、この原子炉圧力容器1はその支持ペデスタ
ル2上に支持スカート3を介して支持される。原子炉圧
力容器1の下部(下鏡部)には、BWRの炉心に制御棒
の挿入・引き抜きを行う制御棒駆動機構(CRD)4が
多数本林立状態で垂設されている。
【0012】制御棒駆動機構4のCRDハウジング5
は、原子炉圧力容器1の下鏡部に溶接される。このCR
Dハウジング5はステンレス鋼が用いられる。また、原
子炉の出力表示や燃焼度の評価のために、原子炉炉心部
で発生する中性子束は、中性子束検出器6にて検出さ
れ、監視される。
は、原子炉圧力容器1の下鏡部に溶接される。このCR
Dハウジング5はステンレス鋼が用いられる。また、原
子炉の出力表示や燃焼度の評価のために、原子炉炉心部
で発生する中性子束は、中性子束検出器6にて検出さ
れ、監視される。
【0013】図1は本発明に係る制御棒駆動機構ハウジ
ング据付部の寸法・形状測定装置の一実施例を示す断面
図である。この図1に示す実施例では、原子炉圧力容器
1内のCRDハウジング5やスタブチューブ等を交換す
る場合、CRDハウジング5、スタブチューブおよびイ
ンコネル肉盛溶接部の内、この肉盛溶接部の位置および
形状を三次元測定することを示している。
ング据付部の寸法・形状測定装置の一実施例を示す断面
図である。この図1に示す実施例では、原子炉圧力容器
1内のCRDハウジング5やスタブチューブ等を交換す
る場合、CRDハウジング5、スタブチューブおよびイ
ンコネル肉盛溶接部の内、この肉盛溶接部の位置および
形状を三次元測定することを示している。
【0014】図1において、原子炉圧力容器1の下鏡部
には、インコネル肉盛溶接部7が溶接により形成され、
鏡面仕上げされている。原子炉圧力容器1の下鏡部の傾
斜部には溶接部8によりスタブチューブ9が溶接され
る。このスタブチューブ9の頂部には、J開先が成形加
工されており、このスタブチューブ9のJ開先にCRD
ハウジング5が下方から挿入され、溶接にて固定され
る。
には、インコネル肉盛溶接部7が溶接により形成され、
鏡面仕上げされている。原子炉圧力容器1の下鏡部の傾
斜部には溶接部8によりスタブチューブ9が溶接され
る。このスタブチューブ9の頂部には、J開先が成形加
工されており、このスタブチューブ9のJ開先にCRD
ハウジング5が下方から挿入され、溶接にて固定され
る。
【0015】測定装置10は、原子炉圧力容器1内に収
容される炉心支持板11に着脱自在に保持される。この
炉心支持板11の開口部には図示しないオペレーション
フロアからチェーン12により吊り下げられた炉心支持
板プラグ13が配置され、この炉心支持板プラグ13
は、保持手段としての回転プラグ14が収納保持される
収納凹部13aが形成されるとともに、炉心支持板11
の上面に突設されたガイドピン15により周方向に位置
決めされ、その回転が防止される。
容される炉心支持板11に着脱自在に保持される。この
炉心支持板11の開口部には図示しないオペレーション
フロアからチェーン12により吊り下げられた炉心支持
板プラグ13が配置され、この炉心支持板プラグ13
は、保持手段としての回転プラグ14が収納保持される
収納凹部13aが形成されるとともに、炉心支持板11
の上面に突設されたガイドピン15により周方向に位置
決めされ、その回転が防止される。
【0016】測定装置10の回転プラグ14は、炉心支
持板プラグ13の収納凹部13aに着脱自在に保持さ
れ、測定装置10が回転方向に移動する時には収納凹部
13aにてその回転が案内され、測定装置10の位置が
設定された後には位置決め機構14aにより位置決めさ
れる。
持板プラグ13の収納凹部13aに着脱自在に保持さ
れ、測定装置10が回転方向に移動する時には収納凹部
13aにてその回転が案内され、測定装置10の位置が
設定された後には位置決め機構14aにより位置決めさ
れる。
【0017】また、回転プラグ14から下方に延びるシ
ャフト16の下端には、CRDハウジング5頂部のシー
ト面5aに位置決めされる芯出機構17が取り付けら
れ、この芯出機構17は先端(下端)に向かって縮径す
る逆円錐体形状の芯出ヘッド18を有し、この芯出ヘッ
ド18がCRDハウジング5頂部のシート面5aに確実
に着座して測定装置10の上下および横方向の滑りが防
止される。そして、シャフト16の上端には測定装置1
0を回転方向に移動させるためのハンドル19が取り付
けられている。
ャフト16の下端には、CRDハウジング5頂部のシー
ト面5aに位置決めされる芯出機構17が取り付けら
れ、この芯出機構17は先端(下端)に向かって縮径す
る逆円錐体形状の芯出ヘッド18を有し、この芯出ヘッ
ド18がCRDハウジング5頂部のシート面5aに確実
に着座して測定装置10の上下および横方向の滑りが防
止される。そして、シャフト16の上端には測定装置1
0を回転方向に移動させるためのハンドル19が取り付
けられている。
【0018】さらに、芯出ヘッド18の下端(先端部)
には、位置検出手段としての近接スイッチ20が設けら
れる一方、CRDハウジング5底部からは押上装置21
の押上ロッド22が挿入され、この押上ロッド22の上
端に芯出機構17の芯出ヘッド18が到達した時、近接
スイッチ20の位置検出信号を確認することで、測定装
置10がセットされたことを確認する。
には、位置検出手段としての近接スイッチ20が設けら
れる一方、CRDハウジング5底部からは押上装置21
の押上ロッド22が挿入され、この押上ロッド22の上
端に芯出機構17の芯出ヘッド18が到達した時、近接
スイッチ20の位置検出信号を確認することで、測定装
置10がセットされたことを確認する。
【0019】押上装置21は、上記押上ロッド22と、
この押上ロッド22を上下動させる回転ハンドル23と
を備えており、押上ロッド22の軸方向にはスケール2
4が付されている。したがって、回転ハンドル23を操
作して押上ロッド22を上下させ、近接スイッチ20の
作動を確認する位置を押上ロッド22のスケール24で
読み取ることにより、CRDハウジング5下部のフラン
ジ面から芯出ヘッド18の下面までの距離が読み取れ
る。
この押上ロッド22を上下動させる回転ハンドル23と
を備えており、押上ロッド22の軸方向にはスケール2
4が付されている。したがって、回転ハンドル23を操
作して押上ロッド22を上下させ、近接スイッチ20の
作動を確認する位置を押上ロッド22のスケール24で
読み取ることにより、CRDハウジング5下部のフラン
ジ面から芯出ヘッド18の下面までの距離が読み取れ
る。
【0020】シャフト16の芯出機構17の上部には、
スケールロッド取付部25が固定され、このスケールロ
ッド取付部25には位置調整機構としての位置調整板2
6,26…が複数設けられ、これらの位置調整板26,
26…のそれぞれに、棒状のロッドにスケール目盛を付
したスケールロッド27が上下動可能に取り付けられて
いる。これらのスケールロッド27はシャフト16の半
径方向に列状に配列され、その先端部が原子炉圧力容器
1の下鏡部の被測定部であるインコネル肉盛溶接部7表
面に接触可能となっている。そして、位置調整板26は
遠隔操作にてスケールロッド27をシャフト16の回転
方向および半径方向に移動可能に構成されている。
スケールロッド取付部25が固定され、このスケールロ
ッド取付部25には位置調整機構としての位置調整板2
6,26…が複数設けられ、これらの位置調整板26,
26…のそれぞれに、棒状のロッドにスケール目盛を付
したスケールロッド27が上下動可能に取り付けられて
いる。これらのスケールロッド27はシャフト16の半
径方向に列状に配列され、その先端部が原子炉圧力容器
1の下鏡部の被測定部であるインコネル肉盛溶接部7表
面に接触可能となっている。そして、位置調整板26は
遠隔操作にてスケールロッド27をシャフト16の回転
方向および半径方向に移動可能に構成されている。
【0021】また、複数のスケールロッド27は、それ
ぞれ錘28が取り付けられており、この錘28を取り付
けたことにより、スケールロッド27の設置時には駆動
源を設けることなく、自重を利用して下降方向への移動
を補助するとともに、測定時には被測定部に対し適切な
測定面圧が得られる。
ぞれ錘28が取り付けられており、この錘28を取り付
けたことにより、スケールロッド27の設置時には駆動
源を設けることなく、自重を利用して下降方向への移動
を補助するとともに、測定時には被測定部に対し適切な
測定面圧が得られる。
【0022】さらに、複数の位置調整板26の上面のそ
れぞれには、図2に示すように円筒体の一部に開口窓を
形成した副尺補助スケール29が固定され、これにより
複数のスケールロッド27はそれぞれ副尺補助スケール
29が具備されることとなり、その測定精度を大幅に高
めることができる。
れぞれには、図2に示すように円筒体の一部に開口窓を
形成した副尺補助スケール29が固定され、これにより
複数のスケールロッド27はそれぞれ副尺補助スケール
29が具備されることとなり、その測定精度を大幅に高
めることができる。
【0023】スタブチューブ9の外周面にはガイド機構
30が設けられており、測定装置10を原子炉圧力容器
1の下鏡部に据え付ける時に、ガイド機構30により複
数のスケールロッド27を目的の被測定部に確実に案内
するとともに、測定時にスケールロッド27の転倒や位
置ずれが防止される。
30が設けられており、測定装置10を原子炉圧力容器
1の下鏡部に据え付ける時に、ガイド機構30により複
数のスケールロッド27を目的の被測定部に確実に案内
するとともに、測定時にスケールロッド27の転倒や位
置ずれが防止される。
【0024】スケールロッド27に目盛られたスケール
は、測定時に読取手段としてのテレビカメラ31により
機械的に読み取られ、このテレビカメラ31は図示しな
いオペレーションフロアからチェーン32で吊り下げら
れている。また、テレビカメラ31はケーブル33を介
して比較・演算処理装置34に電気的に接続されてい
る。したがって、テレビカメラ31から得られた各測定
点の数値は、比較・演算処理装置34で予め基準点から
の変位量として演算処理されるとともに、各測定点の寸
法が比較され、これらの処理結果は記録装置35にて記
録される。
は、測定時に読取手段としてのテレビカメラ31により
機械的に読み取られ、このテレビカメラ31は図示しな
いオペレーションフロアからチェーン32で吊り下げら
れている。また、テレビカメラ31はケーブル33を介
して比較・演算処理装置34に電気的に接続されてい
る。したがって、テレビカメラ31から得られた各測定
点の数値は、比較・演算処理装置34で予め基準点から
の変位量として演算処理されるとともに、各測定点の寸
法が比較され、これらの処理結果は記録装置35にて記
録される。
【0025】次に、本実施例の作用を説明する。
【0026】測定装置10を用いて原子力圧力容器1の
下鏡部のCRDハウジング5、スタブチューブ9および
インコネル肉盛溶接部7の位置および形状を三次元測定
する場合には、初めに、原子力圧力容器1の上部から測
定装置10の回転プラグ14を炉心支持板プラグ13の
収納凹部13aに収納保持した状態でオペレーションフ
ロアからチェーン12により吊り下げ、炉心支持板11
の開口部に炉心支持板プラグ13を設置して方位位置決
めするとともに、CRDハウジング5の頂部のシート面
5aに芯出機構17の芯出ヘッド18を挿入することで
測定装置10全体の位置決め、芯出しが行われる。
下鏡部のCRDハウジング5、スタブチューブ9および
インコネル肉盛溶接部7の位置および形状を三次元測定
する場合には、初めに、原子力圧力容器1の上部から測
定装置10の回転プラグ14を炉心支持板プラグ13の
収納凹部13aに収納保持した状態でオペレーションフ
ロアからチェーン12により吊り下げ、炉心支持板11
の開口部に炉心支持板プラグ13を設置して方位位置決
めするとともに、CRDハウジング5の頂部のシート面
5aに芯出機構17の芯出ヘッド18を挿入することで
測定装置10全体の位置決め、芯出しが行われる。
【0027】測定装置10を位置決め、芯出した後、複
数のスケールロッド27の先端部を原子炉圧力容器1の
下鏡部の被測定部であるインコネル肉盛溶接部7表面に
接触させる。次いで、スケールロッド27に目盛られた
スケールをテレビカメラ31により機械的に読み取り、
このテレビカメラ31から得られた各測定点の数値を、
比較・演算処理手段34で予め基準点からの変位量とし
て演算処理するとともに、各測定点の寸法を比較し、こ
れらの処理結果を記録装置35にて記録する。そして、
位置調整板26によりスケールロッド27をシャフト1
6の回転方向および半径方向に移動させて測定部位を変
えた後、上記と同様の演算処理を行うことによりインコ
ネル肉盛溶接部7の三次元傾斜面形状・寸法の測定がで
きる。
数のスケールロッド27の先端部を原子炉圧力容器1の
下鏡部の被測定部であるインコネル肉盛溶接部7表面に
接触させる。次いで、スケールロッド27に目盛られた
スケールをテレビカメラ31により機械的に読み取り、
このテレビカメラ31から得られた各測定点の数値を、
比較・演算処理手段34で予め基準点からの変位量とし
て演算処理するとともに、各測定点の寸法を比較し、こ
れらの処理結果を記録装置35にて記録する。そして、
位置調整板26によりスケールロッド27をシャフト1
6の回転方向および半径方向に移動させて測定部位を変
えた後、上記と同様の演算処理を行うことによりインコ
ネル肉盛溶接部7の三次元傾斜面形状・寸法の測定がで
きる。
【0028】このように本実施例によれば、シャフト1
6の半径方向に列状に配列された複数のスケールロッド
27を原子炉圧力容器1における下鏡部の被測定部表面
に接触させ、そのスケールロッド27に目盛られたスケ
ールをテレビカメラ31にて読み取り、このテレビカメ
ラ31にて得られた数値を予め基準点からの変位量とし
て演算処理することにより、被測定部の位置の寸法を測
定するとともに、各測定点の寸法を比較することによ
り、被測定部の形状等を直接的且つ三次元的に把握する
ことができる。
6の半径方向に列状に配列された複数のスケールロッド
27を原子炉圧力容器1における下鏡部の被測定部表面
に接触させ、そのスケールロッド27に目盛られたスケ
ールをテレビカメラ31にて読み取り、このテレビカメ
ラ31にて得られた数値を予め基準点からの変位量とし
て演算処理することにより、被測定部の位置の寸法を測
定するとともに、各測定点の寸法を比較することによ
り、被測定部の形状等を直接的且つ三次元的に把握する
ことができる。
【0029】複数のスケールロッド27はそれぞれ副尺
補助スケール29を具備したことにより、測定精度を大
幅に高めることができる。また、複数のスケールロッド
27は、それぞれ位置調整板26にてシャフト16の回
転方向および半径方向に移動可能であるので、スケール
ロッド27の測定位置を自在に移動・調整することがで
きる。複数のスケールロッド27はそれぞれ錘28を備
えたことにより、スケールロッド27を駆動するための
駆動機構を設けることもなく、下降方向への移動を確実
に補助し、自重のみで測定時の適正な測定面圧を得るこ
とができる。
補助スケール29を具備したことにより、測定精度を大
幅に高めることができる。また、複数のスケールロッド
27は、それぞれ位置調整板26にてシャフト16の回
転方向および半径方向に移動可能であるので、スケール
ロッド27の測定位置を自在に移動・調整することがで
きる。複数のスケールロッド27はそれぞれ錘28を備
えたことにより、スケールロッド27を駆動するための
駆動機構を設けることもなく、下降方向への移動を確実
に補助し、自重のみで測定時の適正な測定面圧を得るこ
とができる。
【0030】さらに、複数のスケールロッド27がガイ
ド機構30により被測定部表面に案内されるため、測定
位置が確実に維持されるとともに、測定中のスケールロ
ッド27の転倒や位置ずれを防止することができる。
ド機構30により被測定部表面に案内されるため、測定
位置が確実に維持されるとともに、測定中のスケールロ
ッド27の転倒や位置ずれを防止することができる。
【0031】さらにまた、芯出機構17の先端部に近接
スイッチ30を設けたことにより、CRDハウジング5
の底部側から押上装置21を挿入し、この押上装置21
の上面に芯出機構17が到達した時にその位置検出信号
を確認することで、測定装置10がセットされたことを
確認することができる。そして、芯出機構17は先端
(下端)に向かって縮径する逆円錐体形状の芯出ヘッド
18を有しているので、この芯出ヘッド18によりCR
Dハウジング5の頂部のシート面5aに確実に着座して
測定装置10の上下および横方向の滑りが防止され、正
確な測定点を確保することができる。
スイッチ30を設けたことにより、CRDハウジング5
の底部側から押上装置21を挿入し、この押上装置21
の上面に芯出機構17が到達した時にその位置検出信号
を確認することで、測定装置10がセットされたことを
確認することができる。そして、芯出機構17は先端
(下端)に向かって縮径する逆円錐体形状の芯出ヘッド
18を有しているので、この芯出ヘッド18によりCR
Dハウジング5の頂部のシート面5aに確実に着座して
測定装置10の上下および横方向の滑りが防止され、正
確な測定点を確保することができる。
【0032】そして、回転プラグ14は位置決め機構1
4aを備え、炉心支持板プラグ13の収納凹部13aに
着脱自在に保持され、測定装置10が回転方向に移動す
る時に収納凹部13aにてその回転が案内されるため、
測定位置を容易に回転移動することができる。
4aを備え、炉心支持板プラグ13の収納凹部13aに
着脱自在に保持され、測定装置10が回転方向に移動す
る時に収納凹部13aにてその回転が案内されるため、
測定位置を容易に回転移動することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
制御棒駆動機構ハウジング据付部の表面に接触させる進
退可能な複数のスケールロッドと、これらスケールロッ
ドに目盛られたスケールを読み取る読取手段とを備え、
制御棒駆動機構ハウジング据付部の表面測定を簡素・単
純化させる構成にしたので、故障の少ない、安定した測
定を行うことができる。
制御棒駆動機構ハウジング据付部の表面に接触させる進
退可能な複数のスケールロッドと、これらスケールロッ
ドに目盛られたスケールを読み取る読取手段とを備え、
制御棒駆動機構ハウジング据付部の表面測定を簡素・単
純化させる構成にしたので、故障の少ない、安定した測
定を行うことができる。
【0034】また、本発明によれば、制御棒駆動機構ハ
ウジングの底部側から挿入された押上ロッドと、芯出ヘ
ッドの底部に設けられ、芯出ヘッドが押上ロッドに近接
したことを検知する位置検出手段を備え、この位置検出
手段により押上ロッドと芯出ヘッドとの近接を遠隔的に
検知できるようにしたので、制御棒駆動機構ハウジング
への設置作業の完了を確実に認識させて作業者の不必要
な労力の軽減化を図ることができる。
ウジングの底部側から挿入された押上ロッドと、芯出ヘ
ッドの底部に設けられ、芯出ヘッドが押上ロッドに近接
したことを検知する位置検出手段を備え、この位置検出
手段により押上ロッドと芯出ヘッドとの近接を遠隔的に
検知できるようにしたので、制御棒駆動機構ハウジング
への設置作業の完了を確実に認識させて作業者の不必要
な労力の軽減化を図ることができる。
【図1】本発明に係る制御棒駆動機構ハウジング据付部
の寸法・形状測定装置の一実施例を示す断面図。
の寸法・形状測定装置の一実施例を示す断面図。
【図2】図1のA部拡大図。
【図3】沸騰水型原子炉の下部構造を示す構成図。
1 原子炉圧力容器 4 制御棒駆動機構(CRD) 5 CRDハウジング 8 溶接部 9 スタブチューブ 10 測定装置 11 炉心支持板 12 チェーン 13 炉心支持板プラグ 14 回転プラグ(保持手段) 16 シャフト 17 芯出機構 18 芯出ヘッド 19 ハンドル 20 近接スイッチ(位置検出手段) 21 押上装置 22 押上ロッド 23 回転ハンドル 24 スケール 25 スケールロッド取付部 26 位置調整板(位置調整機構) 27 スケールロッド 28 錘 29 副尺補助スケール 30 ガイド機構 31 テレビカメラ(読取手段) 34 比較・演算処理装置(比較・演算処理手段) 35 記録装置
Claims (1)
- 【請求項1】 原子炉圧力容器内に設置された炉心支持
板の開口部に着脱自在に保持される回転プラグと、この
回転プラグに一端が支持されるシャフトと、このシャフ
トの他端に設けられ制御棒駆動機構ハウジングに位置決
めされる芯出ヘッドと、前記シャフトに回転自在に設け
られた複数の位置調整板と、これらの位置調整板に取り
付けられ、制御棒駆動機構ハウジング据付部の表面に接
触して上下動可能な複数のスケールロッドと、これらの
スケールロッドに目盛られたスケールを読み取る読取手
段と、前記制御棒駆動機構ハウジングの底部側から挿入
された押上ロッドと、前記芯出ヘッドが前記押上ロッド
に近接したことを検知する位置検出手段とを備えたこと
を特徴とする制御棒駆動機機構ハウジング据付部の寸法
・形状測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13759094A JP3342956B2 (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | 制御棒駆動機構ハウジング据付部の寸法・形状測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13759094A JP3342956B2 (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | 制御棒駆動機構ハウジング据付部の寸法・形状測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH085778A JPH085778A (ja) | 1996-01-12 |
JP3342956B2 true JP3342956B2 (ja) | 2002-11-11 |
Family
ID=15202267
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13759094A Expired - Fee Related JP3342956B2 (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | 制御棒駆動機構ハウジング据付部の寸法・形状測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3342956B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2869447B1 (fr) * | 2004-04-23 | 2006-07-21 | Framatome Anp Sas | Procede et dispositif de controle de la realisation d'un etat de connexion ou de deconnexion d'une tige de commande de deplacement d'une grappe de commande d'un reacteur nucleaire |
CN112102974A (zh) * | 2020-09-14 | 2020-12-18 | 中核核电运行管理有限公司 | 一种核反应堆控制棒驱动杆高度测量装置 |
-
1994
- 1994-06-20 JP JP13759094A patent/JP3342956B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH085778A (ja) | 1996-01-12 |
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