JP2892552B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

Info

Publication number
JP2892552B2
JP2892552B2 JP4179725A JP17972592A JP2892552B2 JP 2892552 B2 JP2892552 B2 JP 2892552B2 JP 4179725 A JP4179725 A JP 4179725A JP 17972592 A JP17972592 A JP 17972592A JP 2892552 B2 JP2892552 B2 JP 2892552B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
channel transistor
bit line
signal
electrode
memory device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4179725A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0628866A (ja
Inventor
清恭 赤井
正之 山下
喜行 原口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP4179725A priority Critical patent/JP2892552B2/ja
Publication of JPH0628866A publication Critical patent/JPH0628866A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2892552B2 publication Critical patent/JP2892552B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Static Random-Access Memory (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体記憶装置を使
用中に電源電位が急激に降下したとき(以下この現象を
電圧バンプと称する)、ビット線の電位を正常なビット
線電位まで降下させるための回路を備えた半導体記憶装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の半導体記憶装置の一例を
示すブロック図である。図8に示す半導体記憶装置は、
外部端子として、行アドレス信号RAを入力するRA端
子、列アドレス信号CAを入力するCA端子、書込デー
タDiを入力するデータ入力端子Di、読出データDo
を出力するデータ出力端子Do、セレクト信号CSを入
力するCS端子、および読出/書込制御信号を入力する
制御信号入力端子RWCを含む。図8に示す半導体記憶
装置はさらに内部回路として、行アドレス信号RAを増
幅または反転するための行アドレスバッファ2、行アド
レス信号RAを復号化するための行アドレスデコーダ
3、列アドレス信号CAを増幅または反転するための列
アドレスバッファ5、列アドレス信号CAを復号化する
ための列アドレスデコーダ6、情報を記憶するメモリセ
ルがマトリクス状に配列されたメモリセルアレイ7、マ
ルチプレクサ8、小振幅の読出電圧を感知増幅するセン
スアンプ9、センスアンプ9の出力をさらに半導体記憶
装置の外部に取出すレベルまで増幅するための出力デー
タバッファ10、データ入力端子Diに与えられた信号
を増幅するための入力データバッファ13、および読出
/書込制御回路16を含む。読出/書込制御回路16
は、チップセレクト信号CS、読出/書込制御信号RW
Cに応答して、センスアンプ9、出力データバッファ1
0、入力データバッファ13などを制御する。
【0003】図9は図8に示したメモリセルアレイの周
辺部を示す回路図である。図9を参照して、表示の簡単
化のため、メモリセルアレイ7内の4つのメモリセル2
4aないし24dだけが示される。メモリセル24aお
よび24cは、ビット線20aと20bとの間に接続さ
れる。メモリセル24bおよび24dは、ビット線21
aと21bとの間に接続される。
【0004】ビット線負荷回路17は、各々が電源電位
Vccと対応する一方のビット線20a,20b,21
aおよび21bとの間に接続されたNMOSトランジス
タ25a、25b、26aおよび26bを含む。一方、
マルチプレクサ8はI/O線対29a,29bとビット
線20a,20b,21aおよび21bとの間に接続さ
れたNMOSトランジスタ27a,27b,28aおよ
び28bを含む。I/O線対29aおよび29bは、セ
ンスアンプ9の入力および書込バッファ13の出力に接
続される。
【0005】行デコーダ3は、アクセスされるべきメモ
リセルに接続されているワード線22およびワード線2
3の1本を選択的に活性化する。ワード線22に接続さ
れたメモリセル24aおよび24bは、1つのメモリセ
ル行を構成する。ワード線22が活性化されたとき、メ
モリセル24aおよび24bは、メモリセル行がアクセ
スされる。一方、列デコーダ6は、アクセスされるべき
メモリセル列が選択されるための列選択信号Y0および
Y1の一方を活性化する。たとえば、列選択信号Y0が
活性化されたとき、トランジスタ27aおよび27bが
オンするので、メモリセル24aおよび24cを含むメ
モリセル列がアクセスされる。
【0006】図10は、図9に示したメモリセルの一例
を示す回路図である。図10を参照して、このメモリセ
ルMC1(たとえば図9の24a)は、記憶ノード45
aおよび45bと、NMOSトランジスタ41aおよび
4bと、高抵抗負荷としての抵抗42aおよび43b
と、アクセスゲートとしてのNMOSトランジスタ42
aおよび42bとを含む。
【0007】図11は図9に示したメモリセルの別の例
を示す回路図である。図11を参照して、このメモリセ
ルMC2は、記憶ノード45aおよび45bと、NMO
Sトランジスタ41aおよび41bと、負荷として働く
PMOSトランジスタ44aおよび44bと、アクセス
ゲートとしてのNMOSトランジスタ42aおよび42
bとを含む。
【0008】図12は図9に示したメモリセル24aの
読出動作を説明するためのタイミング図である。図12
を参照して、横軸は時間の経過を示し、縦軸は電位(ボ
ルト)を示す。ラインADiは、行アドレスバッファ2
および列アドレスバッファ5の入力信号の変化を示す。
ラインADoは、行および列アドレスバッファ2および
5の出力信号の変化を示す。ラインWLは、メモリセル
24aに接続されたワード線22の変化を示す。ライン
I/Oは、I/O線対29aおよび29bの変化を示
す。ラインSAoは、センスアンプ9の出力電圧の変化
を示す。ラインDoは、データ出力バッファ10の出力
信号の変化を示す。
【0009】まず、時刻t0において、メモリセル24
aが位置する行に対応した行アドレス信号ADiが入力
される。時刻t1において、行アドレスバッファ2の出
力信号ADoの電位が変化し、時刻t2において、メモ
リセル24aが接続されたワード線22が選択(たとえ
ば高レベル)レベルになり、他のワード線23は非選択
(たとえば低レベル)レベルにされる。同様に、ビット
線20a、20bが位置する列に対応した列アドレス信
号ATiが入力され、次に列アドレスバッファ5の出力
信号Yoが変化してこのビット線対20a、20bに接
続されたトランスファーゲート27a,27bのみが導
通する。したがって選択されたビット線20a,20b
のみがI/O線対29a,29bに接続され、他のビッ
ト線21a,21bは非選択となり、I/O線対29
a,29bから切離される。したがって時刻t3におい
て、I/O線対29aおよび29bの電位が変化する。
【0010】時刻t4において、センスアンプ9が、読
出/書込制御回路16から与えられる制御信号に応答し
て活性化されるので、センスアンプ9によるデータ信号
の増幅が行なわれる。したがって、時刻t5において、
データ出力バッファ10の出力信号Doが、メモリセル
24aから読出されたデータに従って変化する。
【0011】前記読出動作をさらに詳細に説明する。今
メモリセルの記憶ノード45aが高レベルであり、記憶
ノード45bが低レベルであるとする。このとき、メモ
リセル24aの一方のドライバトランジスタ41aは非
導通状態にあり、他のドライバトランジスタ41bは導
通状態にある。ワード線22が高レベルで選択された状
態にあるから、メモリセル24aのアクセストランジス
タ42a,42bはともに導通状態にある。したがっ
て、電源電圧Vcc→ビット線負荷25b→ビット線2
0b→アクセストランジスタ42b→ドライバトランジ
スタ41b→接地端子の経路に直流電流が発生する。し
かし、もう一方の経路である電源電圧Vcc→ビット線
負荷20a→ビット線20a→アクセストランジスタ4
2a→ドライバトランジスタ41a→接地端子の経路で
は、ドライバトランジスタ41aが非導通状態であるの
で、直流電流は流れない。このとき直流電流の流れない
方のビット線20aの電位は、ビット線負荷トランジス
タ25a、25b、26a、26bのしきい値電圧をV
thとすると、“電源電位−Vth”となる。また、直
流電流の流れる方のビット線20aの電位は、ドライバ
トランジスタ41b、アクセストランジスタ42bとビ
ット線負荷25bとの導通抵抗で抵抗分割されて、“電
源電位−Vth”からΔVだけ電位が低下し、“電源電
位−Vth−ΔV”になる。ここで、ΔVはビット線振
幅と呼ばれて通常50mV〜500mV程度であり、ビ
ット線負荷の大きさにより調節される。このビット線振
幅は、トランスファーゲート27a,27bを介してI
/O線対29a,29bに現われ、これをセンスアンプ
9により増幅し、さらに出力バッファ10で増幅し、デ
ータ出力Doとして読出される。なお、読出の場合に
は、入力データバッファ13は読出/書込制御回路16
によりI/O線対29a,29bを駆動しないようにで
きている。
【0012】なお、書込の場合にはLowデータを書込
む側のビット線の電位を強制的に低電位に引下げ、他方
のビット線の電位を高電位に引上げることにより書込を
行なう。たとえば、メモリセル24aに反転データを書
込む場合には、入力データバッファ13により一方のI
/O線対29aを低レベルに、他方のI/O線対29b
を高レベルにし一方のビット線20aを低レベルに、他
方のビット線20bを高レベルにして書込動作を行な
う。
【0013】図13は従来の半導体記憶装置のもう1つ
の例を示すブロック図である。図13に示す半導体記憶
装置は、一般にカラムセンス型半導体記憶装置と呼ばれ
ている。図13を参照して、表示を簡単化するために、
2行2列分のみを示す。この半導体記憶装置は、書込列
を選択するとともに、書込データをメモリセルに書込む
書込用列デコーダ6と、複数のビット線対に対応して設
けられる複数の第1段センスアンプ63と、列デコード
信号に応答して複数の第1段センスアンプ63を選択的
に活性化する読出用列デコーダ6′とを含む。
【0014】この半導体記憶装置では、図9に示した半
導体記憶装置と異なり、ビット線負荷25a,25b,
26a,26bの上に列選択ゲート27a,27b,2
8a,28bが設けられ、ビット線20a,20b,2
1a,21bの終端に第1段センスアンプ63が設けら
れている。
【0015】図13に示した半導体記憶装置の動作を説
明する。
【0016】行選択は、図9の半導体記憶装置の場合と
同様に、行デコーダ3により1本のワード線22を選択
することにより行なわれる。列選択は書込時において
は、列デコード信号Y0に応答して、列選択ゲート27
a,27bがオンし、入力データバッファ13から与え
られる書込データがビット線20a,20bに伝達さ
れ、メモリセル24aに書込まれる。
【0017】読出時においては、読出用列デコーダから
の列デコード信号Y0に応答して、対応の第1段センス
アンプ63が活性化し、ビット線20a,20bに現わ
れた電位を感知増幅する。この感知増幅された信号SA
0,/SA0が、I/O線対29a,29bを介してセ
ンスアンプ9に与えられる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体記憶装置
は、以上のように構成されているので、電圧バンプ(V
Bump)が生じたとき、ビット線がGNDへ抜けるパ
スを持っていないため、ビット線電位は一時的に電源電
位より高くなる。このために、センスアンプにより感知
増幅された読出データに誤りが生ずる。この対策として
従来はI/O線に電位引抜き回路を設けビット線電位を
降下させていた。
【0019】図14は従来のビット線電位引抜回路およ
びその周辺回路を示す回路図である。図14に示すビッ
ト線引抜回路67は、I/O線対29a,29bに接続
される。なお、図14においては、マルチプレクサとし
てトランスファーゲート50a,50b,51a,51
bと、インバータ52,53とが設けられている。
【0020】ビット線引抜回路67は、信号CS1に応
答して活性化し、イコライズ信号EQに応答してI/O
線29a,29b間の電位を等しくし、電圧バンプが生
じたときには、I/O線の電位を降下させる。
【0021】図15は図14に示したビット線引抜回路
67の詳細を示す回路図である。図16は、ビット線引
抜回路の動作を示すタイミングチャートである。
【0022】図16を参照して、信号CS1は、時間的
に発生されるチップセレクト信号/CSから作られ、ア
ドレス信号の1サイクル分のパルス幅を有する。イコラ
イズ信号EQは信号CS1の立上がりからワード線が立
上がるまでの間に挿入されるパルスである。
【0023】図15を参照して、ビット線引抜回路67
は、信号CS1に応答してオン/オフするNMOSトラ
ンジスタTR6と、イコライズ信号EQに応答してオン
/オフするNMOSトランジスタTR1ないしTR5
と、NMOSトランジスタTR1〜TR6よりもL(ゲ
ート幅)が非常に大きくされたNMOSトランジスタT
R7およびTR8とを含む。NMOSトランジスタTR
4とTR5とは、互いのソース−ドレイン間に流れる電
流が等しくなるようにそのサイズが調節される。
【0024】次にビット線引抜回路67の動作を説明す
る。電源電圧が正常の場合、すなわち通常動作の場合に
は、信号CS1がNMOSトランジスタ6のゲート電極
に与えられ、トランジスタTR6がオンし、ビット線引
抜回路67が活性化される。次にイコライズ信号EQが
トランジスタTR1〜TR5のゲート電極にあたらえ
れ、これらのトランジスタTR1〜TR6がオンする。
このとき、電源端子Vccからビット線対29a,29
bに電源電圧に従った電流I1が流れ込み、トランジス
タTR4,TR5およびTR6を通して電流I2が接地
端子に流れる。電流I1とI2とは、ほぼ等しいため、
I/O線29aとI/O線29bの電位はほとんど下が
らない。
【0025】次に電圧バンプすなわち電源電位が急激に
降下すると、トランジスタTR1,TR2を流れる電流
I1が減少する。そのためI1<I2となり、I/O線
対29aおよび29bの電位は降下する。その後電圧バ
ンプにより降下した電圧に従ってビット線が充電され
る。この結果ビット線の電位と電圧バンプが生じたとき
の電位とが等しくなり、センスアンプ9によるデータ読
出に誤差が生じなくなる。
【0026】しかしながら、前述したカラムセンス型の
半導体記憶装置では、各ビット線ごとに第1段センスア
ンプを設けているため、各ビット線ごとにビット線引抜
回路を設ける必要がある。しかし、カラムセンス型の半
導体記憶装置に図15に示したような素子数の多いビッ
ト線引抜回路を設けると、ビット線引抜回路の占める面
積が非常に大きくなる。このため、カラムセンス型半導
体記憶装置では、ビット線引抜回路を設けることができ
ないという問題があった。
【0027】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされものであり、カラムセンス型半導体記憶装
置においても電圧バンプが生じたときにビット線に正常
なビット線電位を与えることを目的としている。
【0028】また、この発明のもう1つの目的は、ビッ
ト線引抜回路のサイズを小さくすることである。
【0029】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る半
導体記憶装置は、行方向に配設された複数のワード線
と、列方向に配設された複数のビット線と、各前記ワー
ド線と各前記ビット線との交点に配設され、列選択信号
および行選択信号によりアドレス指定される複数のフリ
ップフロップ型のメモリセルと、各前記ビット線の対に
接続された複数のセンスアンプとを含む半導体記憶装置
であって、一方電極が前記ビット線に接続され、他方電
極が接地端子に接続されたPチャネルトランジスタ、入
力されるアドレス信号の変化に応答して、パルス信号を
発生するパルス信号発生手段、一方電極およびゲート電
極が電源電圧に接続され、他方電極が前記Pチャネルト
ランジスタのゲート電極に接続された第1のNチャネル
トランジスタ、一方電極が前記第1のNチャネルトラン
ジスタの他方電極に接続され、他方電極が前記発生され
たパルス信号を受けるように接続され、ゲート電極が前
記列選択信号を受けるように接続された第2のNチャネ
ルトランジスタを含み、前記第1のNチャネルトランジ
スタと前記第2のNチャネルトランジスタとは、電源電
圧が降下したとき、第2のNチャネルトランジスタに流
れる電流が第1のNチャネルトランジスタに流れる電流
よりも大きくなる関係に形成されることを特徴とする。
【0030】また、請求項2の発明に係る半導体記憶装
置は、行方向に配設された複数のワード線と、列方向に
配設された複数のビット線と、各前記ワード線と各前記
ビット線との交点に配設され、行選択信号および列選択
信号により選択される複数のフリップフロップ型のメモ
リセルと、前記メモリセルから読出されたデータを伝達
するためのデータ入出力線と、前記データ入出力線によ
り伝達されたデータを増幅するセンスアンプとを含む半
導体記憶装置であって、一方電極が前記データ入出力線
に接続され、他方電極が接地端子に接続されたPチャネ
ルトランジスタ、入力されるアドレス信号の変化に応答
して、パルス信号を発生するパルス信号発生手段、一方
電極およびゲート電極が電源電圧に接続され、下方電極
が前記Pチャネルトランジスタのゲート電極に接続され
た第1のNチャネルトランジスタ、一方電極が前記第1
のNチャネルトランジスタの他方電極に接続され、他方
電極が前記発生されたパルス信号を受けるように接続さ
れ、ゲート電極が前記列選択信号を受けるように接続さ
れた第2のNチャネルトランジスタを含み、前記第1の
Nチャネルトランジスタと前記第2のNチャネルトラン
ジスタとは、電源電圧が降下したとき、第2のNチャネ
ルトランジスタに流れる電流が第1のNチャネルトラン
ジスタに流れる電流よりも大きくなるような関係に形成
されることを特徴とする。
【0031】
【作用】請求項1の発明は、各ビット線の対に接続され
た複数のセンスアンプを含む半導体記憶装置、すなわち
カラムセンス型半導体記憶装置に関する。Pチャネルト
ランジスタは各ビット線ごとに接続される。第1のNチ
ャネルトランジスタと第2のNチャネルトランジスタと
は、電源電圧が降下したとき、第2のNチャネルトラン
ジスタに流れる電流が第1のNチャネルトランジスタに
流れる電流よりも大きくなるような関係に形成されてい
るため、電源電圧が降下したときは、Pチャネルトラン
ジスタのゲート電極の電圧が降下し、Pチャネルトラン
ジスタはオンする。したがって、ビット線の電位が降下
する。その後、ビット線が電圧バンプに従った電源電圧
に充電されるため、ビット線の電位を適切な電位にする
ことができる。請求項1の半導体記憶装置は、以上のよ
うに、Pチャネルトランジスタと第1および第2のNチ
ャネルトランジスタとで構成されるため、従来の素子数
の多いビット線引抜回路と比較して、面積を小さくする
ことができる。
【0032】請求項2の発明は、カラムセンス型半導体
記憶装置以外の半導体記憶装置に関する。請求項2の発
明では、各Pチャネルトランジスタがデータ入出力線対
に接続されており、このPチャネルトランジスタが請求
項1と同様に制御される。この結果、電圧バンプが生じ
ても、ビット線の電位は電圧バンプに従った電位に充電
され、読出1サイクルによって読出データの誤差が発生
しなくなる。また、ビット線の電圧を降下させるための
手段が、Pチャネルトランジスタと、第1および第2の
Nチャネルトランジスタとで構成されているため、従来
例よりもビット線引抜回路の面積を小さくすることがで
き、ひいては半導体記憶装置の面積を小さくすることが
できる。
【0033】
【実施例】図1はこの発明に係る半導体記憶装置の一実
施例を示すブロック図である。図1を参照して、この半
導体記憶装置は、図13に示した半導体記憶装置と同様
にカラムセンス型の半導体記憶装置であり、各第1段セ
ンスアンプ63に差動的に結合されるビット線引抜回路
66が設けられ、かつ各ビット線引抜回路66を制御す
るための/EQ発生回路61が設けられている。/EQ
発生回路61は、ATD(アドレス・トランディション
・ディテクション)に基づいて、列デコード信号が立上
がった直後もしくは同時ぐらいに立下がり、ワード線が
立上がるまでに立上がる信号/EQを発生する。
【0034】各ビット線引抜回路66は、電圧バンプ時
には、列デコード信号Y0〜Yn−1に応答して、信号
/EQが低レベルの期間中ビット線の電位を降下させ
る。また、電源電圧が正常な場合および信号/EQが高
レベルの期間には、ビット線をフローティング状態にす
る。
【0035】図2は図1に示したビット線引抜回路66
の詳細を示す回路図である。図2を参照して、表示を簡
単化するために1ビット分のみを示す。ビット線引抜回
路66は、Pチャネルトランジスタ62aおよび62b
と、インバータ65とを含む。Pチャネルトランジスタ
62aは、その一方電極がビット線20aに接続され、
その他方電極が接地端子に接続され、そのゲート電極が
インバータ66の出力ノードに接続される。Pチャネル
トランジスタ62bは、その一方電極がビット線20b
に接続され、その他方電極が選択端子に接続され、その
ゲート電極がインバータ65の出力を受けるように接続
される。インバータ65は、Nチャネルトランジスタ5
8および59を含む。トランジスタ58は、その一方電
極およびゲート電極が電源電圧Vccに接続され、その
他方電極が出力ノードに接続される。Nチャネルトラン
ジスタ59は、その一方電極が出力ノードに接続され、
その他方電極が信号/EQを受けるように接続され、そ
のゲート電極が列デコーダ信号Y0を受けるように接続
される。上記Pチャネルトランジスタ62aおよび62
bのゲート電位は、インバータ65の出力電位でありこ
のインバータ65のβ比を調節することにより、Pチャ
ネルトランジスタ62aおよび62bのインピーダンス
を調節し、電圧バンプが生じたときにビット線電位を正
常電位まで降下させるようにする。
【0036】図3は図1に示した/EQ発生回路61の
詳細を示すブロック図である。/EQ発生回路61は、
アドレスバッファ71、ローカルATDバッファ72、
サブグローバルATDバッファ73、およびインバータ
74を含む。アドレスバッファ71、ローカルATDバ
ッファ72、サブグローバルATDバッファ73は、カ
ラムセンス型半導体記憶装置には一般に用いられている
回路であり、このサブグローバルATDバッファ73か
ら出力される信号を反転させて信号/EQを発生させ
る。ローカルATDバッファ72は、各アドレスピンに
それぞれ1個設けられ、アドレス信号の変化に応答し
て、ワンショットパルスを出力する。サブグローバルA
TDバッファ73は、複数のローカルATDバッファ7
2から出力されるワンショットパルスのORをとる。イ
ンバータ74はサブグローバルADTバッファの出力を
反転させ、信号/EQを発生する。信号/EQは、ワー
ド線選択信号より先に立上がる必要があるため、サブグ
ローバルATDバッファの出力を一定期間遅延させるこ
とにより作られる。
【0037】上記/EQ信号およびワード線活性化信号
の発生過程を図4に示す。図5は図1および図2に示し
た半導体記憶装置の読出1サイクルのタイミングチャー
トである。図5を参照して、図1および図2に示した半
導体記憶装置の読出動作を説明する。
【0038】ノーマルモード時には、列アドレス信号R
Aに応答して、読出用列デコーダ6′は、メモリセル2
4aを選択するため列デコード信号Y0を発生し、対応
の第1段センスアンプ63に与える。この列デコード信
号Y0の出力タイミングとほぼ同時に、/EQ発生回路
の出力信号/EQは低レベルになる。このとき、Nチャ
ネルトランジスタ59がPチャネルトランジスタ62a
および62bのゲートの電位を引抜く。通常動作時に
は、電源電圧から流れ込む電流I1とNMOSトランジ
スタ59により引き抜かれる電流I2とがほぼ等しいた
め、ビット線20a,20bの電位はほとんど下がらな
い。逆に言うと、通常動作時には、ビット線の電位がそ
れほど下がらないようにNMOSトランジスタ58およ
び59のサイズが決定されている。また、信号/EQが
高レベルのときには、Pチャネルトランジスタ62a,
62bのソース電極とゲート電極とが同電位のため、P
チャネルトランジスタ62a,62bはオフしている。
【0039】次に電圧バンプが生じたときには、Nチャ
ネルトランジスタ58に流れる電流I1とNチャネルト
ランジスタ59に流れる電流I2との関係は、I1<I
2となり、Pチャネルトランジスタ62a62bのゲ
ート電位がビット線電位よりも非常に小さくなる。この
ためPチャネルトランジスタ62aおよび62bがオン
する。この結果、ビット線の電位が降下する。その後、
信号/EQが高レベルになると、インバータ65の出力
も高くなり、Pチャネルトランジスタ62aおよび62
bがオフし、ビット線はフローティング状態にもたらさ
れる。そして、ビット線は電源電圧Vcc−Vthの電
位まで上昇する。したがって、電圧バンプが生じてもビ
ット線電位は一度降下し、すぐに電圧バンプに追従した
電源電位に立上がる。それにより適正なビット線電位に
なる。
【0040】第1の実施例は、以上のように、Pチャネ
ルトランジスタ62aおよび62bと、Nチャネルトラ
ンジスタ58および59とにより構成されるビット線引
抜回路を設けているため、ビット線引抜回路の面積が非
常に小さくなる。したがって半導体集積回路装置の面積
を小さくすることができる。
【0041】なお、ビット線20aと接地端子との間に
Pチャネルトランジスタを用いたのは、GNDまで完全
に落しきるNチャネルトランジスタより、降下したとき
の電圧がPチャネルトランジスタのしきい値電圧Vtp
分高くなり、センスアンプのフルスケール範囲を外れる
ことがなくなるためである。
【0042】図6は、この発明の第2の実施例を示す回
路図である。図6に示すビット線引抜回路と図2に示す
ビット線引抜回路とが異なるところは、Nチャネルトラ
ンジスタ58を隣接する2つのカラムで共有しているこ
とである。ビット線引抜回路をこのように構成すること
により、各カラムごとにビット線引抜回路を設ける必要
がなくなり、レイアウト面積を小さくすることができ
る。
【0043】図7はこの発明に係る半導体記憶装置の第
3の実施例を示す回路図である。図3に示すビット線引
抜回路66はI/Oセンス型の半導体記憶装置に設けら
れている。このビット線引抜回路66は、I/O線29
aに一方電極が接続され、他方電極が接地端子に接続さ
れるPチャネルトランジスタ62aと、I/O線29b
に一方電極が接続され他方電極が接地端子に接続される
Pチャネルトランジスタ62bを含む。Nチャネルトラ
ンジスタ58および59のサイズおよび接続構成は図2
に示したビット線引抜回路と同様である。なお、Nチャ
ネルトランジスタ59のゲート電極には、列デコード信
号のORをとった信号もしくはブロック選択信号が入力
される。ブロック選択信号はメモリセルアレイ7が複数
のブロックに分割されているときに入力される信号であ
る。
【0044】図7に示すビット線引抜回路66は、図1
5に示したビット線引抜回路よりも素子数が少なく面積
が小さいため、I/Oセンス型の半導体記憶装置の面積
を小さくすることができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、ビット線の電位を降下させるための手段の面積が従
来例よりも小さくされているため、カラムセンス型半導
体記憶装置においてもビット線電位引抜回路を設けるこ
とができ、電圧バンプが生じた場合でも正常なビット線
電位を得ることができる。それにより、センスアンプに
より読出されるデータに誤差が生じないという効果が得
られる。
【0046】請求項2の発明によれば、ビット線電位を
降下させるための手段の面積が小さくされているため、
半導体記憶装置の面積を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る半導体記憶装置の一実施例を示
すブロック図である。
【図2】図1に示したビット線引抜回路の詳細を示す回
路図である。
【図3】図1に示した/EQ信号発生回路の詳細を示す
ブロック図である。
【図4】/EQ信号およびワード線活性化信号の発生を
説明するためのタイミングチャートである。
【図5】図1に示した半導体記憶装置のタイミングチャ
ートを示す図である。
【図6】この発明の第2の実施例を示す回路図である。
【図7】この発明の第3の実施例を示す回路図である。
【図8】従来の半導体記憶装置の一例を示すブロック図
である。
【図9】図8に示したメモリセルアレイ周辺を示す回路
図である。
【図10】図9に示したメモリセルの一例を示す回路図
である。
【図11】図9に示したメモリセルの別の例を示す回路
図である。
【図12】図9に示したメモリセル24aの読出動作を
説明するためのタイミング図である。
【図13】カラムセンス型の半導体記憶装置を示すブロ
ック図である。
【図14】従来のビット線引抜回路の周辺を示す回路図
である。
【図15】図14に示すビット線引抜回路の詳細を示す
回路図である。
【図16】図15に示すビット線引抜回路の動作を説明
するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
3 行デコーダ 6 書込用列デコーダ 6′ 読出用列デコーダ 20a,20b,21a,21b ビット線 58,59 Nチャネルトランジスタ 61 /EQ発生回路 62a,62b Pチャネルトランジスタ 63 第1段センスアンプ 65 インバータ 67 ビット線引抜回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11C 11/413 G11C 11/41

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行方向に配設された複数のワード線と、
    列方向に配設された複数のビット線と、各前記ワード線
    と各前記ビット線との交点に配設され、列選択信号およ
    び行選択信号によりアドレス指定される複数のフリップ
    フロップ型のメモリセルと、各前記ビット線の対に接続
    された複数のセンスアンプとを含む半導体記憶装置であ
    って、 一方電極が前記ビット線に接続され、他方電極が接地端
    子に接続されたPチャネルトランジスタ、 入力されるアドレス信号の変化に応答して、パルス信号
    を発生するパルス信号発生手段、 一方電極およびゲート電極が電源電圧に接続され、他方
    電極が前記Pチャネルトランジスタのゲート電極に接続
    された第1のNチャネルトランジスタ、 一方電極が前記第1のNチャネルトランジスタの他方電
    極に接続され、他方電極が前記発生されたパルス信号を
    受けるように接続され、ゲート電極が前記列選択信号を
    受けるように接続された第2のNチャネルトランジスタ
    を含み、 前記第1のNチャネルトランジスタと前記第2のNチャ
    ネルトランジスタとは、電源電圧が降下したときのみ
    前記第2のNチャネルトランジスタに流れる電流が前記
    第1のNチャネルトランジスタに流れる電流よりも大き
    くなる関係に形成されることを特徴とする半導体記憶装
    置。
  2. 【請求項2】 行方向に配設された複数のワード線と、
    列方向に配設された複数のビット線と、各前記ワード線
    と各前記ビット線との交点に配設され、行選択信号およ
    び列選択信号により選択される複数のフリップフロップ
    型のメモリセルと、前記メモリセルから読出されたデー
    タを伝達するためのデータ入出力線と、前記データ入出
    力線により伝達されたデータを増幅するセンスアンプと
    を含むスタティック型半導体記憶装置であって、 一方電極が前記データ入出力線に接続され、他方電極が
    接地端子に接続されたPチャネルトランジスタ、 入力されるアドレス信号の変化に応答して、パルス信号
    を発生するパルス信号発生手段、 一方電極およびゲート電極が電源電圧に接続され、他方
    電極が前記Pチャネルトランジスタのゲート電極に接続
    された第1のNチャネルトランジスタ、 一方電極が前記第1のNチャネルトランジスタの他方電
    極に接続され、他方電極が前記発生されたパルス信号を
    受けるように接続され、ゲート電極が前記列選択信号を
    受けるように接続された第2のNチャネルトランジスタ
    を含み、 前記第1のNチャネルトランジスタと前記第2のNチャ
    ネルトランジスタとは、電源電圧が降下したときのみ
    前記第2のNチャネルトランジスタに流れる電流が前記
    第1のNチャネルトランジスタに流れる電流よりも大き
    くなるような関係に形成されることを特徴とする半導体
    記憶装置。
JP4179725A 1992-07-07 1992-07-07 半導体記憶装置 Expired - Lifetime JP2892552B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4179725A JP2892552B2 (ja) 1992-07-07 1992-07-07 半導体記憶装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4179725A JP2892552B2 (ja) 1992-07-07 1992-07-07 半導体記憶装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0628866A JPH0628866A (ja) 1994-02-04
JP2892552B2 true JP2892552B2 (ja) 1999-05-17

Family

ID=16070783

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4179725A Expired - Lifetime JP2892552B2 (ja) 1992-07-07 1992-07-07 半導体記憶装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2892552B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3100018U (ja) 2003-08-25 2004-04-30 アルプス電気株式会社 テレビジョンチューナ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0628866A (ja) 1994-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5267197A (en) Read/write memory having an improved write driver
USRE37176E1 (en) Semiconductor memory
US5305268A (en) Semiconductor memory with column equilibrate on change of data during a write cycle
US6373745B2 (en) Semiconductor memory cell and semiconductor memory device
US5969995A (en) Static semiconductor memory device having active mode and sleep mode
KR100824798B1 (ko) 에지 서브 어레이에 전체 데이터 패턴을 기입할 수 있는 오픈 비트 라인 구조를 가지는 메모리 코어, 이를 구비한 반도체 메모리 장치, 및 에지 서브 어레이 테스트 방법
US5777935A (en) Memory device with fast write recovery and related write recovery method
KR940006994B1 (ko) 다이나믹 랜덤액세스메모리와 그 데이터 기록방법
JPH05166365A (ja) ダイナミック型半導体記憶装置
KR0158933B1 (ko) 반도체 기억 장치
US6307772B1 (en) Static type semiconductor memory device for lower current consumption
US5646892A (en) Data reading circuit
JP2718577B2 (ja) ダイナミックram
KR100299901B1 (ko) 반도체 메모리장치
JP2892552B2 (ja) 半導体記憶装置
KR100594418B1 (ko) 반도체 기억 장치
US4768168A (en) Memory circuit having an improved writing scheme
KR100318464B1 (ko) 재쓰기회로를갖는스태틱램디바이스
KR100249160B1 (ko) 반도체 메모리장치
JP4334038B2 (ja) 半導体記憶装置
KR100298030B1 (ko) 저전원전압하에서고속으로동작하는스태틱형반도체기억장치
JPH065093A (ja) 半導体記憶装置の冗長回路
US7075840B1 (en) Low impedance memory bitline eliminating precharge
JP3766710B2 (ja) 半導体記憶装置
JPH0863962A (ja) 記憶装置及び半導体記憶装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990216