JP2892529B2 - 折曲型 - Google Patents

折曲型

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JP2892529B2
JP2892529B2 JP18948491A JP18948491A JP2892529B2 JP 2892529 B2 JP2892529 B2 JP 2892529B2 JP 18948491 A JP18948491 A JP 18948491A JP 18948491 A JP18948491 A JP 18948491A JP 2892529 B2 JP2892529 B2 JP 2892529B2
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敏男 本郷
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属製の板材を折曲げる
折曲機に関し、特に一台の折曲機で曲げ角度が異なる複
雑な折曲げを行うことのできる折曲げ型に関する。
【0002】
【従来技術】窓枠などの製作に当たっては、板材の所定
箇所を折曲機などを用いて折曲げ、さらに端部を折曲げ
てパッキン挿入溝などを形成しているが、溝などの折曲
げは曲げ角度が複雑であるため、複数の折曲機を用いた
り、あるいは枠材を所定部分に分断して曲げ加工を行
い、これらを溶接によって固着するようにしている。こ
のため作業工程が複雑になったり、コスト高となる欠点
がある。そこで一台の折曲機で複雑な曲げ形状に折曲げ
ることの出来る折曲機が提案されている。この折曲機は
上型と下型を加工工程に応じて組合わせるもので、特に
下型を前後に複数個配置しておき、これらの下型を選択
して折曲げ加工を行うものである。そして下曲げ加工の
場合には型間隔を広くとったり、不用の下型又は上
を回転させてワークとの干渉を避けるようにしたりして
いる。また各下型の下部にシリンダ配置し、このシリ
ンダを作動させて必要な下型のみを突出させて使用する
ようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
形の折曲型は、操作性が悪く、また装置が複雑でコスト
高となるという欠点がある。本発明は前記従来形の難点
を排除するためになされたもので、その目的とするとこ
ろは構造簡単にして操作性がよく、低廉でしかも保守点
検の容易な折曲型を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の折曲型は、ラム(11)に取付けた単一もしくは
複数の上型(10)と、ベッド(13)上に配置され下型ホルダ
ー(14)と、下型ホルダー(14)に保持された複数の下型か
らなる下型群(12)と、前記下型ホルダー(14)の後側に連
結され、かつ下型群(12)のうち選択された下型を上型に
対応させるべく、型長さ方向と直交する方向にスライド
させるスライド機構とを備えた折曲型において、前記下
型群(12)の両端部には、各下型の両端部に当接して回動
するレバー(37)により各下型を同時に所定高さに持上げ
リフト機構(30)を配設し、所定高さにリフトアップさ
れた下型群(12)の下面に挿入すべく下型ホルダー(14)内
に配置された複数個のスペーサであって、スライド機構
の作動によって選択された下型のみを折曲機の加工高さ
位置に保持するスペーサ(24)を配設した、ことを特徴と
するまた、スペーサ(24)は、下型ホルダー(14)後壁の
長さ方向に所定間隔に挿通したロッド(26)の先端に固着
され、各ロッドの後端部は前記ベッド(13)の後壁から
設させたブラケット(27)に固着されていることを特徴と
する
【0005】本発明の折曲型は、下型の両端部に配置し
たリフト機構によって下型を所定高さに持上げた上で、
スライド機構によって下型ホルダーを型長さ方向と直
する方向にスライドさせ、所望の金型を折曲機の折曲げ
加工線まで移動させてリフト機構を下降させると所望の
金型がスペーサ上に載置され、他の下型よりも突出した
状態で折曲げ位置に保持されるものである。
【0006】
【実施例】以下図示の実施例に基づき本発明を具体的に
説明する。図1は本発明の折曲型の断面図で、図中符号
10は折曲機の昇降自在なラム11に固定した上型、1
2は下型群である。
【0007】下型群12は、本実施例においては3
下型12a、12b、12cから構成されると共に、こ
れらの頂部には、V溝幅、V溝形状を異にした加工溝1
2d、12e、12fがそれぞれ形成されており、ベッ
ド13に配置した下型ホルダー14に配設されている。
【0008】前記下型ホルダー14は、ホルダー本体1
5と金型保持部材16から構成されており、ホルダー本
体14下面に設けたガイド溝17をベッド13に敷設し
たガイドレール18に嵌合させている。そしてホルダー
本体15の後側に固着したブラケット19にエアシリン
ダ20のピストンロッド21を取付け、このシリンダ2
0が作動したとき下型ホルダー14が折曲機の型長さ方
向と直交する方向にスライドするようにしている。
【0009】一方下型ホルダー14を構成する金型保
持部材16の底部にはアジャストスクリュー22によっ
て作動するクサビ部材23を配置すると共に、この上面
には型長さ方向に沿って断面長方形状のスペーサ24が
配設されている。このスペーサ24には図1及び図2に
示すように金型保持部材16の後壁16に所定間隔で
穿設した透孔25から保持部材16内に貫通させたロッ
ド26の先端が固着されると共に、このロッドの後端部
はブラケット27を介してベッド13に固定されてお
り、スペーサ24の中心が常時折曲げラインCの直下に
位置するようにしている。そして前記金型保持部材16
内には、下型群12を構成する第1〜3の下型12a、
12b、12cが配設されており、後述のリフト機構を
作動させて下型群12を持上げ、下型ホルダー14をス
ライドさせていづれかの下型をスペーサ24の上面に
載置させ折曲げ加工位置に突出保持できるようにしてい
る。なお下型はいづれも同一高さであるが、第2、3
下型12b、12cにはスペーサ24のロッド26に
干渉しないようロッド2に対応する箇所には下方に向
けて開口する 凹み28、29が形成されている。
【0010】つぎにリフト機構30について説明す
このリフト機構30は、下型群12の両端部には、
各下型の両端部に当接して回動するレバー37により、
各下型を同時に所定高さに持上げるためのものである。
すなわち図3及び図4に示すようにベッド13の端
部に型幅方向に一対のブラケット31、31を立設し、
シャフト32を架設すると共に、このシャフト32の中
央部にはアーム33を固定し、ベッド13に配置したエ
アシリンダ34のピストンロッド35とヨーク36を用
いピンPで連結する一方シャフト32の両端部には
回動アーム37、37を取付け、これらの回動アーム3
7、37間には頂部に弧状面38が形成された押圧部
材39を固着している。この押圧部材39の先端は下型
群12の端部下面に位置しており、前記エアシリンダ3
4のピストンロッド35を伸長させたとき回動アーム3
7が上向きに回動して押圧部材39上面に下型群12を
載置して上昇し、下型群12の下面がスペーサ24の上
面を越える位置に至るまで持上げるものである。後述す
るように、このスペーサ24は、リフト機構30によっ
て所定高さにリフトアップされた下型群12の下面に挿
入されて、リフト機構の作動でリフトダウンしたとき、
スライド機構によって選択された1つの下型12a、1
2b又は 、12cのみを折曲機の加工高さ位置に保持す
るためのものである。
【0011】前記構成の本実施例の作用について説明す
まず図1の状態から下型12bを選択する場合に
リフト機構30のエアシリンダ34を作動してピス
トンロッド35を伸長させると、アーム33が上向きに
回動しシャフト32を同方向に回転させる。シャフト3
2には回動アーム37、37が取付けられ、かつこの回
動アームには押圧部材39が固定されているので前記
アーム37、37の回動により押圧部材39は図4に二
点鎖線で示すように下型群12を弧状面38に載置して
上昇し、スペーサ24の上面を越える位置に至った時点
で停止する(図5)。ついでエアシリンダ20を作動
させて下型ホルダー14をスライドさせスペーサ24の
上面に第2の下型12bが位置するようにセットする
つぎにリフト機構30のエアシリンダ34を作動させ
てピストンロッド35を縮させる、回動アーム37
が下向きに回動して押圧部材39が降下すると共に、
1、3の下型12a、12cは押圧部材39との係合を
解いて自重で降下し、下型12bのみが加工位置に突出
状態でセットされる。なお前記下型降下の際、下型1
2cの下面に凹み29が形成されているのでロッド26
と干渉することなく所定位置に降下する(図6)。第2
下型12bが折曲げ位置にセットされたならば、定法
により下型12b上にワークWを載置し、ラム11を降
下させて上型10と下型12bによって折曲げ加工をお
こなう。
【0012】図6の状態から第3の下型12cを選択す
る場合には前記同様にリフト機構30を駆動させて下
型群12を上昇させ、さらにエアシリンダ20を作動さ
せて下型ホルダー14を押圧し、下型12cがスペーサ
24の上面に位置するようにスライドさせる。ついでリ
フト機構30を降下方向に作動させると前記同様の作用
によって第1、2の下型12a、12bは降下し、第3
下型12cが折曲げ位置に突出セットされるものであ
る(図7)。また図7の状態から第1の下型12aを
選択する場合にも前記同様にリフト機構30で下型群
12を一端上昇させ、ついでエアシリンダ20を作動さ
せて下型12aをスペーサ24の上面に位置させ、さら
リフト機構30を作動させて下型12b、12cを
下降させることよって下型12aを加工位置にセットす
ることができる。
【0013】なお前記実施例においては、下型群3個
の下型からなるものを示したこれに限定されるもの
でなく、また上型は単一でなく複合型の上型であっても
よい。
【0014】さらに本発明は前記実施例に限定される
ものではなく、発明の趣旨を変更しない限度において種
々の修正、設計変更が可能であることはいうまでもな
い。
【0015】
【発明の効果】上記のとおり本発明は、下型群の両端部
に、各下型の両端部に各下型を同時に所定高さに持上げ
るリフト機構を配設し、所定高さにリフトアップされた
下型群ののうち選択された下型のみをスペーサによって
折曲機の加工高さ位置に保持するようにしたので、型段
取りを省力化し、選択した下型の前後に型高さの異なる
下型を配置するので特に下曲げの際、ワークと下型が干
渉せず、複合折曲げ加工の自動化に貢献する。また構造
が簡単で操作性がよく、保守、点検が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明折曲型の一実施例を示す断面図であ
る。
【図2】図1の一部省略して示した右側面図である。
【図3】リフト機構の拡大平面図である。
【図4】図3の縦断側面図である。
【図5】上型と第1の下型とによる折曲げ加工状態を示
断面図である。
【図6】上型と第2の下型とによる折曲げ加工状態を示
断面図である。
【図7】上型と第3の下型とによる折曲げ加工状態を示
断面図である。
【符号の説明】
10 上型 11 ラム 12 下型群 12a、12b、12c 下型 12d、12e、12f 加工溝 13 ベッド 14 下型ホルダー 15 ホルダー本体 16 金型保持部材 17 ガイド溝 18 ガイドレール 19 ブラケット 20、34 エアシリンダ 21、35 ピストンロッド 22 アジャストスクリュー 23 クサビ部材 24 スペーサ 25 透孔 26 ロッド 27 ブラケット 28、29 凹み 30 リフト機構 31 ブラケット 32 シャフト 33 アーム 36 ヨーク 37 回転アーム 38 弧状面 39 押圧部材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラム(11)に取付けた単一もしくは複数の
    上型(10)と、ベッド(13)上に配置され下型ホルダー(14)
    と、下型ホルダー(14)に保持された複数の下型からなる
    下型群(12)と、前記下型ホルダー(14)の後側に連結さ
    れ、かつ下型群(12)のうち選択された下型を上型に対応
    させるべく、型長さ方向と直交する方向にスライドさせ
    るスライド機構とを備えた折曲型において 前記下型群(12)の両端部には、各下型の両端部に当接し
    て回動するレバー(37)により各下型を同時に所定高さに
    持上げる リフト機構(30)を配設し、 所定高さにリフトアップされた下型群(12)の下面に挿入
    すべく下型ホルダー(14)内に配置された複数個のスペー
    サであって、スライド機構の作動によって選択された
    のみを折曲機の加工高さ位置に保持するスペーサ(24)
    を配設した、ことを特徴とする折曲型。
  2. 【請求項2】 スペーサ(24)は、下型ホルダー(14)後壁
    の長さ方向に所定間隔に挿通したロッド(26)の先端に
    着され、各ロッドの後端部は前記ベッド(13)の後壁から
    立設させたブラケット(27)に固着されている請求項1に
    記載の折曲型。
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