JP2892425B2 - まな板 - Google Patents

まな板

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は調理用のまな板に係り、まな板の少なくとも
一方の面が合成樹脂の板からなる複層型のまな板の構造
に関するものである。
[従来の技術] 従来調理用まな板は木製単板構造のものと、合成樹脂
単板構造のものが広く用いられている。このような木製
単板構造のものは軽くて包丁の刃当たりがよいので使い
やすい反面、包丁の刃によって刻まれた細溝や板の横切
れ目から毛細管現象によって汁等が浸入し、匂いが残っ
たり、細菌の繁殖源となる等の不具合がある。これに対
し合成樹脂のまな板は乾燥性が良いことから衛生上優れ
た利点を有するが、重量が重く、滑りやすいこと、及び
合成樹脂と包丁の刃のなじみが必ずしも適当ではなく、
扱いにくいなどの不具合を有している。
このように木製まな板と合成樹脂製まな板にはそれぞ
れ一長一短がある。
また、そこで、このような使い勝手の改善を図った
り、まな板の軽量化を図るなどのため表面板と裏面板と
が異なった材質からなる複層構造のまな板、例えば木製
と合成樹脂等の非木製の2層構造のまな板などが多く提
案されている。
[発明が解決しようとする課題] 従来技術として多く木製板と合成樹脂等の非木製板と
を接着剤により単純に接合する方法によって形成するも
のが提案されているが、木製板と合成樹脂板を単純に貼
着したものは、木材と合成樹脂の線膨張係数の違いか
ら、主として合成樹脂の温度変化による伸長、収縮によ
ってまな板に反り曲がりとねじれを生じる。更に木材は
水濡れ時には膨潤し、乾燥時には収縮するが、非木材は
吸湿、乾燥によって膨潤収縮を生じないため、短時間で
全体が湾曲してしまう。また木材と合成樹脂との接着面
には、合成樹脂の伸長、収縮による応力と木材膨潤、収
縮による応力が常に作用し、更に木材の水濡れによる接
着力の低下によって木材と合成樹脂との接着面が剥離し
易くなる。
このように、木材と非木材を単純に接合しようとして
も、両者の性質の違いから著しい反りを生ずるか、容易
に剥離してしまうという問題があった。
また、従来合成樹脂製のまな板にあっては、商品価値
を高めるため、まな板材に用いる合成樹脂板を種々の顔
料で着色したものが知られているが、包丁によってまな
板表面が傷がつくと、顔料が食品と一緒に調理品に混入
することになるため、まな板材は食品を調理する関係
上、これに顔料などの化学物質が含まれない方が安全上
好ましい。
本発明はこのような不具合を解消し、従来得られなか
った、合成樹脂からなる板を有しながら軽量であり、し
かも一方の面に木などの材料からなる板材を配設可能と
し、また任意の色彩に着色可能であるにも拘わらず、顔
料等がまな板表面になく衛生的で、しかも反りや剥離を
生じないまな板を提供する事を目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するための手段は前記特許請求の範
囲に記載のとおり、 表面側に無着色層を、内面側に不透明層を有する合成
樹脂板を剛性を有する板材に直接又は間接に接着して一
体化したまな板 である。
以下、本発明について実施例に基づいて詳細に説明す
る。
[実施例1] 第1〜2図は本発明の基本的な実施例を示す図で、一
方の面に木製まな板材1を、他方の面に合成樹脂製まな
板材2を貼着したまな板の例である。第1図はそれぞれ
の板材を貼着したまな板の斜視図、第2図は貼着前の各
まな板材の斜視図である。木製まな板材1は、長さ460m
m、幅230mmであり、その厚さが20mmであり、合成樹脂ま
な板材2はポリエチレン製で厚さ2.5mmである。木製ま
な板材はその充分な厚みにより合成樹脂まな板材に対し
相対的に剛性があり、双方のまな板材がしっかりと貼着
されているので、まな板材の伸縮による反りやねじれを
効果的に防止するものである。
第1表は2.5mm厚の合成樹脂と種々の木製まな板を張
り合わせ、24時間浸水してその長さ方向の反りと幅方向
の反りを測定した結果であり、その結果に示すように、
木製板材の厚さが15mm以下であると、幅方向の反りが急
激に増すので、木製板材の厚みは15mmを下らないことが
望ましい。合成樹脂まな板材は、2層から形成されてお
り、その表面側がエンボス加工を施した半透明の無着色
層2であり、木製まな板材との接着面側が着色した不透
明層3である。不透明層は、任意の色彩に着色するか印
刷を施すなどの方法によってもよく、更に発泡合成樹脂
などを用いることも可能である。まな板材は食品を調理
する関係上、これに顔料などの化学物質が含まれない方
が安全上好ましいが、上記のような構成にすることで、
調理面を形成するまな板材には一切このような化学物質
を包含しない構成としながら、任意の色彩、印刷などを
施し、外観上も好ましいまな板を得ることができる。特
に木製まな板材と半透明の合成樹脂を直接貼付する本実
施例のようなまな板にあっては、合成樹脂まな板材を2
層にすることで、合成樹脂まな板材側から木製まな板材
が透けて見えることを防ぎ、商品価値を高める効果もあ
る。
[実施例2] 第3図〜第4図他の実施例を示す図で第3図と第4図
の関係は第1図と第2図について述べたのと同じであ
る。この例では木製まな板材11は第4図に示すように、
合成樹脂まな板材12側の周縁部が切り欠かれ、該切り欠
き部と同一寸法の合成樹脂製の枠材14が嵌合されてい
る。該枠材14と合成樹脂まな板材12及び枠材14と木製ま
な板材11はそれぞれ接着され一体化されているものであ
る。この例の合成樹脂まな板材12は約2.5mmの薄板であ
るのに対し、木製まな板材11は厚さ約22.5mmであり周囲
の切り欠き部分が約10mm欠かれているだけで、全体は厚
みを保っているので、充分な剛性を有し、合成樹脂と木
材の張り合わせでありながら捩れ、反りに対する耐性が
得られる。なお、このような木製まな板材11は、2枚の
寸法の異なる板材を重ねて接着したものであってもよ
く、このことは以下の実施例でも同様である。切り欠き
部に設けられた枠材14は耐水性があり、いずれも木製ま
な板材11と合成樹脂まな板材12との境界面への水の浸透
を防止するので、剥離防止に効果がある。
[実施例3] 第5図及び第6図は、実施例2とほぼ同様の実施例で
ある。この例では木製まな板材31は第6図に示すよう
に、合成樹脂まな板材32側の上方周縁部が切り欠かれて
いる。第4図の例では、該切り欠き部と同一寸法の合成
樹脂製の枠材14が嵌合されているが、この例では該枠材
34は合成樹脂まな板材32と一体に形成されており、該枠
材34が木製まな板材の切り欠き部に嵌合され、木製まな
板材31と接着され一体化されているものである。この例
の合成樹脂まな板材もその主要部が約2.5mmの薄板であ
るのに対し、木製まな板材はその大部分が約22.5mmの厚
さであり、充分な剛性を有し、合成樹脂と木材の張り合
わせでありながら捩れ、反りに対する耐性が得られる。
切り欠き部に設けられた枠材34は木製まな板材31と合
成樹脂まな板材32との境界面への水の浸透を防止するの
で、剥離防止に効果がある。
[実施例4] 第7図〜第8図は実施例2とほぼ同様の他の実施例を
示す図である。この例でも木製まな板材41は第8図に示
すように、合成樹脂まな板材42側の周縁部上部が切り欠
かれ、該切り欠き部と同一寸法の合成樹脂製の枠材44が
嵌合されている。該枠材44と合成樹脂まな板材42及び枠
材44と木製まな板材41はそれぞれ接着され一体化されて
いるものである。この例の合成樹脂まな板材は、2層か
ら形成されており、その表面側がエンボス加工を施した
半透明の無着色層42であり、木製まな板材との接着面側
が着色した不透明層43である。不透明層43は、任意の色
彩に着色するか印刷を施すなどの方法によってもよく、
更に発泡合成樹脂などを用いることも可能である。
該構成の効果については、実施例1及び実施例2で述
べたところと同様である。
[実施例5] 第9図〜第10図は、剛性を有する板材の両面に合成樹
脂まな板材を接着した例である。
この例では剛性を有する板材として木製の芯材51を用
い、該芯材51の外周部に防水材料からなる枠材54を設
け、その一方の面に無着色層52と着色した不透明層53か
ら成る合成樹脂まな板材を、他方の面に同様に無着色層
56と不透明層55から成る合成樹脂まな板材を貼付けて一
体化したものである。この例のように芯材の両面に合成
樹脂まな板材を設ける場合は、まな板の一方に面と他方
の面とでその伸縮率に大きな差がないので、芯材として
木製板を用いる場合にも、その厚さは上述の例に比べ比
較的に薄いもので足りるものである。以上のような構成
により両面が従来の合成樹脂のまな板と同様でありなが
ら、従来のものに比べ軽量で、しかも剛性があり、変形
に強く、前述したところと同様任意な着色ができながら
表面に顔料が現れることがなく衛生的なまな板が得られ
るものである。
なお、本発明で用いる剛性を有する板材としては、木
材の外、例えば本発明者が特願平1−2830、特願平1−
2831、特願平1−180188の発明などで開示した如く軽量
の芯材の両面に繊維強化プラスチックなどの補強材を設
けたものや、木材の木目の方向を同一面で異なる方向に
組み合わせた芯材をそのまま実施例5の芯材に応用した
り、また他の実施例の木製まな板材に前記発明の芯材を
組み合わせて用いることで、更に剛性の高い板材とする
ことができ、より軽量で変形に強いまな板を得ることが
できる。
[発明の効果] 本発明によれば、上記実施例において詳細に説明した
ごとく、合成樹脂まな板材を無着色層と不透明層とで形
成してあるから、使用に際し顔料が食品に混入するのを
防ぎ衛生的でしかも美麗なまな板を得ることができる。
木製まな板材と合成樹脂製まな板材との貼合構造のまな
板にあっては、上記利点に加え堅牢で変形に強いまな板
を得ることが可能になる。またこのようにして得られた
まな板は、特に軽量であり性質の異なるいずれの面をも
任意に使用できるから複数のまな板を用意する必要がな
く、使い勝手に優れている、など多くの利点がある。
また、両面が合成樹脂まな板材であるまな板にあって
も同様に軽量で、剛性があり、衛生的で美麗なまな板を
得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1〜10図は本発明の実施例を示す図で、第1図、第3
図、第5図、第7図、第9図はそれぞれの板材を貼着し
たまな板の斜視図、第2図、第4図、第6図、第8図、
第10図は貼着前の各まな板材の斜視図である。 1、21、31、41……木製まな板材 2、22、32、42、52、56……合成樹脂まな板材14、34、
44、54……枠材、51……(木製)芯材

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面側に無着色層を、内面側に不透明層を
    有する合成樹脂板を剛性を有する板材に直接又は間接に
    接着して一体化したまな板。
  2. 【請求項2】剛性を有する板材が木製板材である請求項
    第1項のまな板。
  3. 【請求項3】剛性を有する板材の両面側に合成樹脂板を
    設けた請求項1項のまな板。
  4. 【請求項4】剛性を有する板材と合成樹脂板の接着面の
    周囲に防水性材料から成る枠材を設けてなる請求項第1
    項または第2項または第3項のまな板。
  5. 【請求項5】中央部に凸部を有する木製板材と中央部に
    凹部を有する合成樹脂板を接着した請求項第2項または
    第3項のまな板。
  6. 【請求項6】剛性を有する板材が複数の板材の貼り合わ
    せ構造である請求項第1項のまな板。
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