JP2004092229A - 床材 - Google Patents
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Abstract
【目的】基板に水分や湿気が侵入して反り・膨れ・変色などを生ずることを防止することのできる新規な構成の床材を提供する。
【構成】基板1上に化粧合成樹脂シート2が貼着されてなる床材において、化粧合成樹脂シートの表面にはその長手方向全長に亘って化粧合成樹脂シートの厚さ範囲内の深さの凹溝3が形成されている。基板上に複数枚の化粧合成樹脂シートを積層した構成としてもよく、この場合は、表面側の化粧合成樹脂シート(2a)の厚さ以上の深さを有する凹溝として形成される。
【選択図】 図1
【構成】基板1上に化粧合成樹脂シート2が貼着されてなる床材において、化粧合成樹脂シートの表面にはその長手方向全長に亘って化粧合成樹脂シートの厚さ範囲内の深さの凹溝3が形成されている。基板上に複数枚の化粧合成樹脂シートを積層した構成としてもよく、この場合は、表面側の化粧合成樹脂シート(2a)の厚さ以上の深さを有する凹溝として形成される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は床材に関する。
【0002】
【従来の技術】
基板上に突板、化粧紙、化粧合成樹脂シートなどの化粧シートを貼着し、その表面から凹溝を形成した後、凹溝を含む全表面に塗装を施して化粧塗膜を形成した床材が従来より用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の床材にあっては、きわめて薄い化粧シートを用い、凹溝は化粧シートを貫通して基板にまで達する深さに形成されている。このため、化粧塗膜が切れたり、剥がれたりしたときに、その間隙から水分や湿気が侵入して、基板に反り・膨れ・変色などを生ずることがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、上記問題を解決し、基板に水分や湿気が侵入して反り・膨れ・変色などを生ずることを防止することのできる新規な構成の床材を提供することを目的とする。
【0005】
この目的を達成するため、請求項1にかかる本発明は、基板上に化粧合成樹脂シートが貼着されてなる床材において、化粧合成樹脂シートの表面にはその長手方向全長に亘って化粧合成樹脂シートの厚さ範囲内の深さの凹溝が形成されていることを特徴とする。
【0006】
請求項2は、請求項1記載の床材において、複数枚の化粧合成樹脂シートが積層され、表面側の化粧合成樹脂シートから形成される凹溝が該表面側化粧合成樹脂シートの厚さ以上の深さを有することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1および図2は本発明の一実施形態による床材を示し、基板1上に化粧合成樹脂シート2が貼着されている。
【0008】
基板1は木質系のものであれば特に限定されず、合板、木質繊維板、パーティクルボード、単板積層材、無垢材等から任意に選択された一の木質材またはこれらを任意に積層した積層材を用いることができる。
【0009】
化粧合成樹脂シート2の材質も特に限定されず、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレートその他の周知の各種合成樹脂から任意に選択された一または複数種の合成樹脂から構成されたシートを用いることができる。同一または異なる合成樹脂からなるシートを複数枚積層した積層シートを用いてもよい。化粧合成樹脂シート2の総厚は0.5〜2.0mm程度であり、一般に化粧床材において用いられるものよりも厚めにする。
【0010】
化粧合成樹脂シート2を基板1上に貼着する際に用いる接着剤としては、たとえば、酢酸ビニル樹脂系、エチレン酢酸ビニル樹脂系、尿素樹脂系、メラミン樹脂系、エポキシ樹脂系、ゴム系、アクリル樹脂系、ウレタン樹脂系、フェノール樹脂系などを単独で、または任意混合して用いることができる。
【0011】
化粧合成樹脂シート2の表面には、その長手方向全長に亘って凹溝3,3・・・が形成される。この実施形態ではV字形の断面形状を有する凹溝3,3・・・が形成されているが、これに限定されるものではなく、その他の任意の断面形状、たとえばU字形の断面形状を有するものとして形成してもよい。
【0012】
凹溝3,3・・・の形成は化粧合成樹脂シート2の表面を切削加工することによって行うが、化粧合成樹脂シート2の製造過程で行って、凹溝3,3・・・があらかじめ表面に形成された化粧合成樹脂シート2を基板1上に貼着してもよいし、凹溝のない表面平滑な化粧合成樹脂シート2を基板1上に貼着した後に凹溝3,3・・・を形成してもよい。
【0013】
この凹溝3,3・・・は、従来技術では薄い化粧合成樹脂シートを貫通して基板に達する深さに形成されるものであるが、本発明では、その溝深さが化粧合成樹脂シート2の厚さ範囲内とされている。したがって、化粧合成樹脂シート2は凹溝形成箇所において切断されることなく基板1の全表面を被覆しているので、良好な防湿機能を発揮し、表面からの水分や湿気が基板1に達することを防止し、基板1に反り・膨れ・変色などが生ずることを防止することができる。また、凹溝3,3・・・の深さは0.2〜1.5mmとすることが好ましい。
【0014】
なお、図示実施形態では、化粧合成樹脂シート2の短手方向両端において凹溝3,3・・・の形状(傾斜面)に対応した面取り部4,4が形成されており、この床材を雄実5および雌実6の嵌合を介して短手方向に隣接施工したときに、床材同士の突き合わせ端部において、凹溝3,3・・・と同形状の溝が面取り部4,4によって形成されるようにしている。これにより床材同士の突き合わせ端部が凹溝3,3・・・と同調した疑似凹溝として看取され、目立たなくなるという意匠的効果が発揮される。
【0015】
また、図示されていないが、必要に応じて、化粧合成樹脂シート2の表面に塗装を施すことができる。この塗装は、凹溝3,3・・・および面取り部4,4を形成した後に、これら凹溝3,3・・・および面取り部4,4を含む化粧合成樹脂シート2の全表面に対して行うことができる。あるいは、凹溝3,3・・・および面取り部4,4のみを塗装するなど、化粧合成樹脂シート2の表面を部分的に塗装してもよい。本発明では上述のように化粧合成樹脂シート2が凹溝3形成箇所においても切断されることなく連続しているので、凹溝3,3・・・に塗装を施した場合においてその溝底などで塗膜が切れたり剥がれたりしても、その間隙から水分や湿気が基板1に達することがなく、基板に反り・膨れ・変色などを生じさせない。
【0016】
化粧合成樹脂シート2の表面には、上述の長手方向全長に延長する凹溝3,3・・・のほか、図3に示すように、短手方向に延長する凹溝7,7・・・を形成することができる。図3に示す実施形態では、隣接する2つの凹溝3,3間(短手方向両端に位置する凹溝3については該凹溝と面取り部4の間)に跨るものとして凹溝7,7・・・が不連続に形成されているが、短手方向全長に延長する凹溝を長手方向に所定間隔をおいて形成することによってブロック状ないしはタイル状の表面模様を表現するようにしてもよい。
【0017】
既述の実施形態では、基板1上に貼着する化粧合成樹脂シート2が単一のシートであるが、複数枚の化粧合成樹脂シートが積層された状態で基板上に貼着された構成であってもよく、この場合の実施形態が図4に示されている。
【0018】
この実施形態では2枚の化粧合成樹脂シート2a,2bを積層させて基板1上に貼着しているが、上述の長手方向全長に延長する凹溝3,3・・・は、表面側の化粧合成樹脂シート2aを貫通して裏面側の化粧合成樹脂シート2bに達し且つその溝底が裏面側の化粧合成樹脂シート2b内に位置するような凹溝として形成されている。この場合も、凹溝3,3・・・は基板1にまで達していないので、表面からの水分や湿気による基板1の反り・膨れ・変色などを防止することができる。
【0019】
この実施形態のように複数枚の化粧合成樹脂シートを積層させて基板1上に貼着する場合は、表面側の化粧合成樹脂シート2aと裏面側の化粧合成樹脂シート2bを色違いで用いることによって斬新な表面意匠を看取させることができる。すなわち、この床材の表面意匠は主として表面側の化粧合成樹脂シート2aによって発揮されるが、凹溝3,3・・・部分においてはその溝底近くで裏面側の化粧合成樹脂シート2bが露出され、しかも凹溝の傾斜面にはこれら化粧合成樹脂シート2a,2bの境界線が長手方向全長に延長するものとして看取されることになる。したがって、たとえば化粧合成樹脂シート2a,2bの色調を異ならせることにより、深みのある凹溝3,3・・・を表現することができる。あるいは、一方を無色透明、他方を有色透明の化粧合成樹脂シートとして組み合わせてもよい。
【0020】
また、複数枚の化粧合成樹脂シートを積層させて基板1上に貼着する実施形態では、上述のように単色シートでは発揮できないような色違いによる斬新な表面意匠を提供することが可能となるだけでなく、物性の異なる化粧合成樹脂シートを組み合わせて用いることで床材にそれら化粧合成樹脂シートが持つ物性を与えることも容易である。たとえば、表面側の化粧合成樹脂シート2aとして表面強度の大きな材質のものを用いるとともに、裏面側の化粧合成樹脂シート2bとして防湿性に優れた材質のものを用いた場合には、表面強度と防湿性という2つの物性を高度に兼ね備えた床材が得られる。
【0021】
なお、図4に示す実施形態では2枚の化粧合成樹脂シート2a,2bを積層させて基板1上に貼着しているが、3枚以上の化粧合成樹脂シートを積層させてもよいことは言うまでもない。この場合、凹溝3,3・・・は少なくとも最表面側の化粧合成樹脂シートを貫通し、2枚目以降の化粧合成樹脂シートの厚さ範囲内に溝底を有するものとして形成される。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、基板上に化粧合成樹脂シートが貼着されてなる床材において、化粧合成樹脂シートの表面にはその長手方向全長に亘って化粧合成樹脂シートの厚さ範囲内の深さの凹溝が形成されているので、化粧合成樹脂シートが凹溝形成箇所においても切断されることなく連続して基板の全表面を被覆している。したがって、表面からの水分や湿気が基板に達することがなく、基板の反り・膨れ・変色などを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による床材を示す断面図である。
【図2】この床材の斜視図である。
【図3】本発明の別の実施形態による床材を示す斜視図である。
【図4】本発明のさらに別の実施形態による床材を示す断面図である。
【符号の説明】
1 基板
2 化粧合成樹脂シート
2a 表面側の化粧合成樹脂シート
2b 裏面側の化粧合成樹脂シート
3 凹溝
4 面取り部
5 雄実
6 雌実
7 凹溝
【発明の属する技術分野】
本発明は床材に関する。
【0002】
【従来の技術】
基板上に突板、化粧紙、化粧合成樹脂シートなどの化粧シートを貼着し、その表面から凹溝を形成した後、凹溝を含む全表面に塗装を施して化粧塗膜を形成した床材が従来より用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の床材にあっては、きわめて薄い化粧シートを用い、凹溝は化粧シートを貫通して基板にまで達する深さに形成されている。このため、化粧塗膜が切れたり、剥がれたりしたときに、その間隙から水分や湿気が侵入して、基板に反り・膨れ・変色などを生ずることがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、上記問題を解決し、基板に水分や湿気が侵入して反り・膨れ・変色などを生ずることを防止することのできる新規な構成の床材を提供することを目的とする。
【0005】
この目的を達成するため、請求項1にかかる本発明は、基板上に化粧合成樹脂シートが貼着されてなる床材において、化粧合成樹脂シートの表面にはその長手方向全長に亘って化粧合成樹脂シートの厚さ範囲内の深さの凹溝が形成されていることを特徴とする。
【0006】
請求項2は、請求項1記載の床材において、複数枚の化粧合成樹脂シートが積層され、表面側の化粧合成樹脂シートから形成される凹溝が該表面側化粧合成樹脂シートの厚さ以上の深さを有することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1および図2は本発明の一実施形態による床材を示し、基板1上に化粧合成樹脂シート2が貼着されている。
【0008】
基板1は木質系のものであれば特に限定されず、合板、木質繊維板、パーティクルボード、単板積層材、無垢材等から任意に選択された一の木質材またはこれらを任意に積層した積層材を用いることができる。
【0009】
化粧合成樹脂シート2の材質も特に限定されず、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレートその他の周知の各種合成樹脂から任意に選択された一または複数種の合成樹脂から構成されたシートを用いることができる。同一または異なる合成樹脂からなるシートを複数枚積層した積層シートを用いてもよい。化粧合成樹脂シート2の総厚は0.5〜2.0mm程度であり、一般に化粧床材において用いられるものよりも厚めにする。
【0010】
化粧合成樹脂シート2を基板1上に貼着する際に用いる接着剤としては、たとえば、酢酸ビニル樹脂系、エチレン酢酸ビニル樹脂系、尿素樹脂系、メラミン樹脂系、エポキシ樹脂系、ゴム系、アクリル樹脂系、ウレタン樹脂系、フェノール樹脂系などを単独で、または任意混合して用いることができる。
【0011】
化粧合成樹脂シート2の表面には、その長手方向全長に亘って凹溝3,3・・・が形成される。この実施形態ではV字形の断面形状を有する凹溝3,3・・・が形成されているが、これに限定されるものではなく、その他の任意の断面形状、たとえばU字形の断面形状を有するものとして形成してもよい。
【0012】
凹溝3,3・・・の形成は化粧合成樹脂シート2の表面を切削加工することによって行うが、化粧合成樹脂シート2の製造過程で行って、凹溝3,3・・・があらかじめ表面に形成された化粧合成樹脂シート2を基板1上に貼着してもよいし、凹溝のない表面平滑な化粧合成樹脂シート2を基板1上に貼着した後に凹溝3,3・・・を形成してもよい。
【0013】
この凹溝3,3・・・は、従来技術では薄い化粧合成樹脂シートを貫通して基板に達する深さに形成されるものであるが、本発明では、その溝深さが化粧合成樹脂シート2の厚さ範囲内とされている。したがって、化粧合成樹脂シート2は凹溝形成箇所において切断されることなく基板1の全表面を被覆しているので、良好な防湿機能を発揮し、表面からの水分や湿気が基板1に達することを防止し、基板1に反り・膨れ・変色などが生ずることを防止することができる。また、凹溝3,3・・・の深さは0.2〜1.5mmとすることが好ましい。
【0014】
なお、図示実施形態では、化粧合成樹脂シート2の短手方向両端において凹溝3,3・・・の形状(傾斜面)に対応した面取り部4,4が形成されており、この床材を雄実5および雌実6の嵌合を介して短手方向に隣接施工したときに、床材同士の突き合わせ端部において、凹溝3,3・・・と同形状の溝が面取り部4,4によって形成されるようにしている。これにより床材同士の突き合わせ端部が凹溝3,3・・・と同調した疑似凹溝として看取され、目立たなくなるという意匠的効果が発揮される。
【0015】
また、図示されていないが、必要に応じて、化粧合成樹脂シート2の表面に塗装を施すことができる。この塗装は、凹溝3,3・・・および面取り部4,4を形成した後に、これら凹溝3,3・・・および面取り部4,4を含む化粧合成樹脂シート2の全表面に対して行うことができる。あるいは、凹溝3,3・・・および面取り部4,4のみを塗装するなど、化粧合成樹脂シート2の表面を部分的に塗装してもよい。本発明では上述のように化粧合成樹脂シート2が凹溝3形成箇所においても切断されることなく連続しているので、凹溝3,3・・・に塗装を施した場合においてその溝底などで塗膜が切れたり剥がれたりしても、その間隙から水分や湿気が基板1に達することがなく、基板に反り・膨れ・変色などを生じさせない。
【0016】
化粧合成樹脂シート2の表面には、上述の長手方向全長に延長する凹溝3,3・・・のほか、図3に示すように、短手方向に延長する凹溝7,7・・・を形成することができる。図3に示す実施形態では、隣接する2つの凹溝3,3間(短手方向両端に位置する凹溝3については該凹溝と面取り部4の間)に跨るものとして凹溝7,7・・・が不連続に形成されているが、短手方向全長に延長する凹溝を長手方向に所定間隔をおいて形成することによってブロック状ないしはタイル状の表面模様を表現するようにしてもよい。
【0017】
既述の実施形態では、基板1上に貼着する化粧合成樹脂シート2が単一のシートであるが、複数枚の化粧合成樹脂シートが積層された状態で基板上に貼着された構成であってもよく、この場合の実施形態が図4に示されている。
【0018】
この実施形態では2枚の化粧合成樹脂シート2a,2bを積層させて基板1上に貼着しているが、上述の長手方向全長に延長する凹溝3,3・・・は、表面側の化粧合成樹脂シート2aを貫通して裏面側の化粧合成樹脂シート2bに達し且つその溝底が裏面側の化粧合成樹脂シート2b内に位置するような凹溝として形成されている。この場合も、凹溝3,3・・・は基板1にまで達していないので、表面からの水分や湿気による基板1の反り・膨れ・変色などを防止することができる。
【0019】
この実施形態のように複数枚の化粧合成樹脂シートを積層させて基板1上に貼着する場合は、表面側の化粧合成樹脂シート2aと裏面側の化粧合成樹脂シート2bを色違いで用いることによって斬新な表面意匠を看取させることができる。すなわち、この床材の表面意匠は主として表面側の化粧合成樹脂シート2aによって発揮されるが、凹溝3,3・・・部分においてはその溝底近くで裏面側の化粧合成樹脂シート2bが露出され、しかも凹溝の傾斜面にはこれら化粧合成樹脂シート2a,2bの境界線が長手方向全長に延長するものとして看取されることになる。したがって、たとえば化粧合成樹脂シート2a,2bの色調を異ならせることにより、深みのある凹溝3,3・・・を表現することができる。あるいは、一方を無色透明、他方を有色透明の化粧合成樹脂シートとして組み合わせてもよい。
【0020】
また、複数枚の化粧合成樹脂シートを積層させて基板1上に貼着する実施形態では、上述のように単色シートでは発揮できないような色違いによる斬新な表面意匠を提供することが可能となるだけでなく、物性の異なる化粧合成樹脂シートを組み合わせて用いることで床材にそれら化粧合成樹脂シートが持つ物性を与えることも容易である。たとえば、表面側の化粧合成樹脂シート2aとして表面強度の大きな材質のものを用いるとともに、裏面側の化粧合成樹脂シート2bとして防湿性に優れた材質のものを用いた場合には、表面強度と防湿性という2つの物性を高度に兼ね備えた床材が得られる。
【0021】
なお、図4に示す実施形態では2枚の化粧合成樹脂シート2a,2bを積層させて基板1上に貼着しているが、3枚以上の化粧合成樹脂シートを積層させてもよいことは言うまでもない。この場合、凹溝3,3・・・は少なくとも最表面側の化粧合成樹脂シートを貫通し、2枚目以降の化粧合成樹脂シートの厚さ範囲内に溝底を有するものとして形成される。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、基板上に化粧合成樹脂シートが貼着されてなる床材において、化粧合成樹脂シートの表面にはその長手方向全長に亘って化粧合成樹脂シートの厚さ範囲内の深さの凹溝が形成されているので、化粧合成樹脂シートが凹溝形成箇所においても切断されることなく連続して基板の全表面を被覆している。したがって、表面からの水分や湿気が基板に達することがなく、基板の反り・膨れ・変色などを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による床材を示す断面図である。
【図2】この床材の斜視図である。
【図3】本発明の別の実施形態による床材を示す斜視図である。
【図4】本発明のさらに別の実施形態による床材を示す断面図である。
【符号の説明】
1 基板
2 化粧合成樹脂シート
2a 表面側の化粧合成樹脂シート
2b 裏面側の化粧合成樹脂シート
3 凹溝
4 面取り部
5 雄実
6 雌実
7 凹溝
Claims (2)
- 基板上に化粧合成樹脂シートが貼着されてなる床材において、化粧合成樹脂シートの表面にはその長手方向全長に亘って化粧合成樹脂シートの厚さ範囲内の深さの凹溝が形成されていることを特徴とする床材。
- 複数枚の化粧合成樹脂シートが積層され、表面側の化粧合成樹脂シートから形成される凹溝が該表面側化粧合成樹脂シートの厚さ以上の深さを有することを特徴とする請求項1記載の床材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002255670A JP2004092229A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 床材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002255670A JP2004092229A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 床材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004092229A true JP2004092229A (ja) | 2004-03-25 |
Family
ID=32061136
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002255670A Pending JP2004092229A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 床材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004092229A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006063579A1 (de) * | 2004-12-14 | 2006-06-22 | Akzenta Paneele + Profile Gmbh | Paneel mit mehrschichtigem aufbau |
JP2010121291A (ja) * | 2008-11-17 | 2010-06-03 | Noda Corp | 床材 |
-
2002
- 2002-08-30 JP JP2002255670A patent/JP2004092229A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006063579A1 (de) * | 2004-12-14 | 2006-06-22 | Akzenta Paneele + Profile Gmbh | Paneel mit mehrschichtigem aufbau |
JP2010121291A (ja) * | 2008-11-17 | 2010-06-03 | Noda Corp | 床材 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040906 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040921 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050208 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |