JP2890645B2 - 電磁調理器 - Google Patents

電磁調理器

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、セラミックス基板からなるトッププレート
を用いた電磁調理器に関する。
従来の技術 従来より電磁調理器のトッププレートには機械的強度
の優れた結晶化ガラス板が用いられている。
これは上述した結晶化ガラス板が機械的強度に優れる
とともに、耐熱性、耐熱衝撃性、表面硬度など電磁調理
器に要求される特性を十分に満足しているためである。
発明が解決しようとする課題 しかし、この結晶化ガラス板は一度ガラス素材を溶融
し、ガラス板に加工した後、再度熱処理を加えて結晶化
させることにより製造されるため大変コストアップとな
り、他の安価な素材が強く望まれていた。
一方、上述した方法で製造されるため一般に平板形状
しかつくることができない。このため、調理中にトップ
プレートの上に乗せた鍋がトッププレートより滑り落ち
ることがあり、危険なことがあった。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、本発明の
第1の目的は安価で機械的強度の優れたトッププレート
を用いた電磁調理器を提供しようとするものであり、第
2の目的は安全性の優れた電磁調理器を提供しようとす
るものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するため、本発明は、セラミックス基
板の上面に結晶化ガラスからなる被覆層を設けたトップ
プレートを有し、前記トッププレートの下面を平板状と
するとともに、前記トッププレートの上面の周縁部に凸
状の滑り止め部を設けた電磁調理器とする。
作用 上記のように構成することによって、本発明の電磁調
理器は、従来の結晶化ガラス板と同様に耐熱性、耐熱衝
撃性および機械的強度において優れた特性を示し、トッ
ププレートとして十分使用に耐えることができる。ま
た、セラミックス基板の周縁部に設けた滑り止めは、鍋
のすべり落ちを防止することとなる。
実 施 例 以下、本発明の電磁調理器の実施例について添付図面
に基づいて説明する。
第1図においてトッププレート1は、熱膨張率および
気孔率がそれぞれ1.5×10-6および8%を示す、Li2O−A
l2O3−SiO2系化合物を主成分とするセラミックス基板1a
と、その表面に熱膨張率が1×10-6のLi2O−Al2O3−SiO
2系化合物を主成分とする結晶化ガラスからなる被覆層1
bを設けて構成されている。
また、トッププレート1の周縁部には鍋の滑り止め防
止のために滑り止め部1cが一体成形されている。第2図
において、周縁部に滑り止め部1cが形成されたトッププ
レート1を、電磁調理器本体2の上部に設けている。
なお、Li2O−Al2O3−SiO2系化合物を主成分とするセ
ラミックス基板の熱膨張率を2×10-6より小さなものに
限定したのは、耐熱衝撃性において300℃以上を確保し
たいためである。また特に限定はしなかったがセラミッ
クス基板の気孔率は機械的強度の面から小さい方がよ
く、少くとも10%以下であることが望ましい。またトッ
ププレート表面には水や煮汁などがしみこまないように
熱膨張率が上記セラミックス基板のそれよりやや小さい
ガラスもしくは結晶化ガラスの被覆層を形成した方がよ
い。
このような構成の電磁調理器の特にトッププレートの
評価を下記に示す方法により実施した。
なお、比較のために従来の平板形状の結晶化ガラス板
のみからなるトッププレートを使用した電磁調理器につ
いても同様に行った。
鋼球落下試験−直径50.8mm、重量535gの鋼球を一定の高
さより落下させ、トッププレートが割れる高さを求め
る。
耐熱性試験 −電磁調理器用土鍋をのせ、所定の消費電
力をインプットし、一定時間室炊きを行う。この時のト
ッププレートの割れなどの変化を見る。
耐熱衝撃性試験−電磁調理器用土鍋をのせ、所定の消費
電力をインプットし、一定時間空炊きを行い、この後に
土鍋を除去し、トッププレートに水200ccを一気にか
け、トッププレートの割れなどの変化をみる。
硬度試験 −電磁調理器用土鍋に2Kgの砂をいれ、ト
ッププレートの上で前後左右100回擦りつけ、トッププ
レートの傷の付き度合を見る。
滑り試験 −電磁調理器用土鍋に2Kgの砂をいれ、ト
ッププレートを順次傾けていき、土鍋が滑り落ちる角度
を調べる。
これらの結果を第1表にした。
上記表より明らかなように本実施例のトッププレート
を用いた電磁調理器は鋼球落下試験、耐熱性試験、耐熱
衝撃試験、硬度試験において従来のものと同様の特性を
示し、実用上問題のないことが明らかとなった。
一方、滑り試験においては従来のものが5度傾けるだ
けで土鍋が滑り落ちるのに対して滑り止め部1cを形成し
たトッププレートを用いた本実施例の電磁調理器では30
度まで滑り落ちることがなく大変安全なものになった。
本実施例ではトッププレートとしてLi2O−Al2O3−SiO
2系化合物を主成分とし、熱膨張率が2×10-6より小さ
なセラミックス基板を用いるため、従来の結晶化ガラス
板と同様に耐熱性、耐熱衝撃性および機械的強度におい
て優れた特性を示し、トッププレートとして十分使用に
耐えることができる。
一方、従来の結晶化ガラス板が上述したように大変コ
ストアップとなるのに比較して、本実施例の電磁調理器
のトッププレートに用いる上記セラミック基板は、成
形、焼成だけ済み大変安価なものになる。
また、従来の結晶化ガラス板からなるトッププレート
ではその製造上、複雑な形状に加工することができない
ためトッププレートとしては平板でしか使用できず、鍋
が調理中に滑り落ちることがあり危険であったが、本実
施例の上記セラミックス基板は成形、焼成という簡単な
行程で製造することができ、ある程度複雑な形状に加工
することが可能であるため、トッププレートの周縁部に
鍋の滑り止め部1cを形成することができた。
この結果、鍋の滑り止めを防止することができ、大変
安全なものとなる。さらにトッププレートの周縁部に垂
下壁部(図示していない)を形成し、これにねじ部材を
一体化し、本体とねじで一体化することによる構造上の
合理化なども可能である。
なお、本発明の電磁調理器のトッププレートに用いる
セラミックス基板および被覆層は実施例で使用したもの
に限定されるものではなく、上記特性を有するものであ
れば適用できる。
さらに、滑り止め部1cの形状においても実施例に示し
た形状に限定されるものではなく他の形状でも適用でき
る。
発明の効果 以上の実施例の説明から明かなように、本発明の電磁
調理器によれば、セラミックス基板の上面に結晶化ガラ
スからなる被覆層を設けたトッププレートを有し、前記
トッププレートの下面を平板状とするとともに、前記ト
ッププレートの上面の周縁部に凸状の滑り止め部を設け
ることにより、安価で機械的強度と安全性の優れた電磁
調理器を提供することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の電磁調理器のトッププレート
の断面図、第2図は同電磁調理器の外観斜視図である。 1……トッププレート、1a……セラミックス基板、1b…
…被覆層、1c……滑り止め部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 6/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミックス基板の上面に結晶化ガラスか
    らなる被覆層を設けたトッププレートを有し、前記トッ
    ププレートの下面を平板状とするとともに、前記トップ
    プレートの上面の周縁部に凸状の滑り止め部を設けた電
    磁調理器。
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