JP2881937B2 - 電磁調理器 - Google Patents
電磁調理器Info
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- JP2881937B2 JP2881937B2 JP8990490A JP8990490A JP2881937B2 JP 2881937 B2 JP2881937 B2 JP 2881937B2 JP 8990490 A JP8990490 A JP 8990490A JP 8990490 A JP8990490 A JP 8990490A JP 2881937 B2 JP2881937 B2 JP 2881937B2
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- electromagnetic cooker
- top plate
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- glass
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、セラミックス板をトッププレートとして有
する電磁調理器に関する。
する電磁調理器に関する。
従来の技術 従来より電磁調理器のトッププレートには機械的強度
の優れた結晶化ガラス板が用いられている。
の優れた結晶化ガラス板が用いられている。
これは上述したように結晶化ガラス板は機械的強度が
優れるとともに耐熱性,耐熱衝撃性表面硬度など電磁調
理器に要求される特性を十分に満足しているためであ
る。
優れるとともに耐熱性,耐熱衝撃性表面硬度など電磁調
理器に要求される特性を十分に満足しているためであ
る。
発明が解決しようとする課題 しかし、この結晶化ガラス板は一度ガラス素材を溶融
し、ガラス板に加工した後、再度熱処理を加えて結晶化
させることにより製造されるため大変コストアップとな
り、他の安価な素材が強く望まれていた。
し、ガラス板に加工した後、再度熱処理を加えて結晶化
させることにより製造されるため大変コストアップとな
り、他の安価な素材が強く望まれていた。
このため、本発明は上記従来の課題を解決し、安価で
機械的強度の優れたトッププレートを用いた電磁調理器
を提供することを目的とするものである。
機械的強度の優れたトッププレートを用いた電磁調理器
を提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するため本発明は陶磁器もしくはセラ
ミックファイバ成形品などのセラミック基板の表面と接
して前記セラミック基板全体を覆うようにガラスもしく
は結晶化ガラスからなる被覆層を形成させてなる複合セ
ラミックス板をトッププレートとして有する電磁調理器
とする。
ミックファイバ成形品などのセラミック基板の表面と接
して前記セラミック基板全体を覆うようにガラスもしく
は結晶化ガラスからなる被覆層を形成させてなる複合セ
ラミックス板をトッププレートとして有する電磁調理器
とする。
作用 本発明の電磁調理器に用いるトッププレートは、積層
構造でセラミックス基板が一種の緩衝材として作用し、
機械的強度が優れたものとなる。
構造でセラミックス基板が一種の緩衝材として作用し、
機械的強度が優れたものとなる。
実 施 例 以下、本発明の電磁調理器の実施例について添付図面
に基づいて説明する。第1図において、1はトッププレ
ートであり、気孔率が20%のコージィライト質からなる
セラミックス基板1aの表面に酸化リチウム−酸化アルミ
ニウム−酸化ケイ素を主成分とし、熱膨張率が2.5×10
-6の結晶化ガラスからなる被覆層1bを形成した複合セラ
ミックス板からなっている。第2図はトッププレート1
を電磁調理器本体2の上部に設けた状態を示している。
に基づいて説明する。第1図において、1はトッププレ
ートであり、気孔率が20%のコージィライト質からなる
セラミックス基板1aの表面に酸化リチウム−酸化アルミ
ニウム−酸化ケイ素を主成分とし、熱膨張率が2.5×10
-6の結晶化ガラスからなる被覆層1bを形成した複合セラ
ミックス板からなっている。第2図はトッププレート1
を電磁調理器本体2の上部に設けた状態を示している。
なおセラミックス基板としては陶磁器もしくはセラミ
ックファイバ成形品などからなり、機械的衝撃に対する
緩衝効果を高めるため、気孔率が10%以上である比較的
多孔質のものがよい。またセラミックス基板の厚みとし
ては3mm程度がよく、被覆層を含めた複合セラミックス
板全体として4mm程度がよい。被覆層の厚みとしては機
械的強度をより高め、信頼性を確保するために厚くした
方がよいが、コストアップの要因になることから少くと
も0.5mmを確保し、1mm前後にするのがよい。
ックファイバ成形品などからなり、機械的衝撃に対する
緩衝効果を高めるため、気孔率が10%以上である比較的
多孔質のものがよい。またセラミックス基板の厚みとし
ては3mm程度がよく、被覆層を含めた複合セラミックス
板全体として4mm程度がよい。被覆層の厚みとしては機
械的強度をより高め、信頼性を確保するために厚くした
方がよいが、コストアップの要因になることから少くと
も0.5mmを確保し、1mm前後にするのがよい。
このような構成の電磁調理器の特にトッププレートの
評価を下記に示す方法により実施した。
評価を下記に示す方法により実施した。
なお、比較のために従来の結晶化ガラスのみからなる
トッププレートを使用した電磁調理器についても同様に
行った。
トッププレートを使用した電磁調理器についても同様に
行った。
鋼球落下試験 −直径50.8mm,重量535gの鋼球を一定の
高さより落下させ、トッププレートが割れる高さを求め
る。
高さより落下させ、トッププレートが割れる高さを求め
る。
耐熱性試験 −電磁調理器用土鍋をのせ、所定の消費
電力をインプットし、一定時間空炊きを行う。このとき
のトッププレートの割れなどの変化を見る。
電力をインプットし、一定時間空炊きを行う。このとき
のトッププレートの割れなどの変化を見る。
耐熱衝撃性試験−電磁調理器用土鍋をのせ、所定の消費
電力をインプットし、一定時間空炊きを行い、この後土
鍋を除去し、トッププレートに水200c.c.を一気にか
け、トッププレートの割れなどの変化をみる。
電力をインプットし、一定時間空炊きを行い、この後土
鍋を除去し、トッププレートに水200c.c.を一気にか
け、トッププレートの割れなどの変化をみる。
硬 度 試 験−電磁調理器用土鍋に2kgの砂をいれ、
トッププレートの上で前後左右100回擦りつけ、トップ
プレートの傷の付き度合を見る。
トッププレートの上で前後左右100回擦りつけ、トップ
プレートの傷の付き度合を見る。
これらの結果を第1表に示した。
上記表より明らかなように本実施例のトッププレート
を用いた電磁調理器は従来のものと同様の特性を示し、
実用上問題のないことが明らかとなった。
を用いた電磁調理器は従来のものと同様の特性を示し、
実用上問題のないことが明らかとなった。
その他、特に記述しなかったが電磁調理器に要求され
る特性についても本実施例のトッププレートを使用した
電磁調理器において特に問題は見られなかった。
る特性についても本実施例のトッププレートを使用した
電磁調理器において特に問題は見られなかった。
ところでセラミックス基板として使用する陶磁器もし
くはセラミックファイバ成形品などは安価であり、また
この表面にガラスもしくは結晶化ガラスからなる被覆層
を形成させるのも、吹き付けおよび熱処理だけで済むこ
とから従来の結晶化ガラス単独のものに比較して安価な
ものとなる。
くはセラミックファイバ成形品などは安価であり、また
この表面にガラスもしくは結晶化ガラスからなる被覆層
を形成させるのも、吹き付けおよび熱処理だけで済むこ
とから従来の結晶化ガラス単独のものに比較して安価な
ものとなる。
また、このような積層構造を有するためガラスもしく
は結晶化ガラスからなる被覆層の厚みが従来のもの(約
4mm)に比較して薄くても、セラミックス基板がこの下
に一体化されているため、セラミックス基板が一種の緩
衝材として作用し、機械的強度の優れたものとなる。
は結晶化ガラスからなる被覆層の厚みが従来のもの(約
4mm)に比較して薄くても、セラミックス基板がこの下
に一体化されているため、セラミックス基板が一種の緩
衝材として作用し、機械的強度の優れたものとなる。
一方、ガラスもしくは結晶化ガラスからなる被覆層と
しては従来とほぼ同様に熱膨張率が4×10-6以下のもの
を使用するため耐熱性や耐熱衝撃性などの特性において
劣ることはない。
しては従来とほぼ同様に熱膨張率が4×10-6以下のもの
を使用するため耐熱性や耐熱衝撃性などの特性において
劣ることはない。
このような理由により本実施例のトッププレートを用
いた電磁調理器は安価で従来と同様の使い勝手がよい。
なお、本実施例の電磁調理器のトッププレートに用いる
セラミックス基板および結晶化ガラスは実施例で使用し
たものに限定されるものではなく、上記特性を有するも
のであれば適用できる。
いた電磁調理器は安価で従来と同様の使い勝手がよい。
なお、本実施例の電磁調理器のトッププレートに用いる
セラミックス基板および結晶化ガラスは実施例で使用し
たものに限定されるものではなく、上記特性を有するも
のであれば適用できる。
発明の効果 以上の実施例の説明から明らかなように、本発明の電
磁調理器によれば、陶磁器もしくはセラミックファイバ
成形品などのセラミック基板の表面と接して前記セラミ
ック基板全体を覆うようにガラスもしくは結晶化ガラス
からなる被覆層を形成させてなる複合セラミックス板を
トッププレートとして有する電磁調理器とすることによ
り、安価で機械的強度の優れたトッププレートを用いた
電磁調理器を提供することができる。
磁調理器によれば、陶磁器もしくはセラミックファイバ
成形品などのセラミック基板の表面と接して前記セラミ
ック基板全体を覆うようにガラスもしくは結晶化ガラス
からなる被覆層を形成させてなる複合セラミックス板を
トッププレートとして有する電磁調理器とすることによ
り、安価で機械的強度の優れたトッププレートを用いた
電磁調理器を提供することができる。
第1図は本発明の実施例の電磁調理器に用いるトッププ
レートの要部断面図、第2図は同電磁調理器の外観斜視
図である。 1……トッププレート、1a……セラミックス基板、1b…
…被覆層。
レートの要部断面図、第2図は同電磁調理器の外観斜視
図である。 1……トッププレート、1a……セラミックス基板、1b…
…被覆層。
Claims (1)
- 【請求項1】陶磁器もしくはセラミックファイバ成形品
などのセラミック基板の表面と接して前記セラミック基
板全体を覆うようにガラスもしくは結晶化ガラスからな
る被覆層を形成させてなる複合セラミックス板をトップ
プレートとして有する電磁調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8990490A JP2881937B2 (ja) | 1990-04-04 | 1990-04-04 | 電磁調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8990490A JP2881937B2 (ja) | 1990-04-04 | 1990-04-04 | 電磁調理器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03289084A JPH03289084A (ja) | 1991-12-19 |
JP2881937B2 true JP2881937B2 (ja) | 1999-04-12 |
Family
ID=13983710
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8990490A Expired - Fee Related JP2881937B2 (ja) | 1990-04-04 | 1990-04-04 | 電磁調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2881937B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4224405A1 (de) * | 1992-03-14 | 1993-09-16 | Ego Elektro Blanc & Fischer | Induktive kochstellenbeheizung |
DE10159682A1 (de) * | 2001-11-30 | 2003-06-26 | Ego Elektro Geraetebau Gmbh | Vorrichtung zur Markierung einer Induktionsspule durch Beleuchtung |
JP4699870B2 (ja) * | 2005-02-08 | 2011-06-15 | 株式会社ミヤオカンパニ−リミテド | 電磁調理器用トッププレート |
-
1990
- 1990-04-04 JP JP8990490A patent/JP2881937B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03289084A (ja) | 1991-12-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |