JPH025912A - 電子レンジ用容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、電子レンジで加熱等に使われる電子レンジ用
容器に関するものである。

［従来の技術］ 従来、この種の容器としては、ガラス製のものとか、陶
磁４製のものとかが使われており、容器そのものが加熱
されるようなものがない。

［発明が解決しようとする課題］ このため、上記従来の電子レンジ用容器においては、た
とえば肉や魚等にこげめを付けることができず、こげめ
を付けたい場合にはオーブン等を併設した高価な電子レ
ンジを使う必要があった。

また、牛乳等の液状の食品を暖めた場合、容器そのもの
が暖まっていないので、電子レンジから取り出した後で
内容物がすぐに冷めてしまうという問題があっな。しか
も、容器内の液状食品が直接加熱され、暖かいものが上
に冷たいものが下に移動するので、容器の下面で加熱さ
れたものが上昇し冷えたものが下降するという対流を生
じさせることがなく、液状食品の上下の温度差が大きく
なってしまうという問題があった。

本発明は、上記問題点を解決することを目的としている
。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、上記目的を達成するため、所定の電気抵抗を
有する半導体で形成したものである。

また、表面に所定の電気抵抗を有する半導体を被覆した
ものであってもよい。

さらに、所定の電気抵抗を有する半導体を所定量含有す
るものであってもよい。

さらにまた、所定の抵抗を有する半導体で形成したもの
、または該半導体を表面に被覆したもの、または該半導
体を所定量含有するものの表面に、四ふっかエチレン樹
脂等の被覆層を形成したものであってもよい。

［作用　］ 本発明においては、所定の電気抵抗を有する半導体で形
成されている場合、電子レンジの電磁波によって容器自
信も加熱され、容器に接触されている肉等にこげめが形
成される。

また、表面に半導体が被覆されたものの場合も、該半導
体の被覆層が加熱され、該被覆層に接触する肉等にこげ
めが形成される。

さらに、上記半導体を所定量含有するものの場合、該半
導体の含有量に応じて、容器自信の暖まり方を異なら仕
ろことができる。このため、たとえば牛乳等の液状食品
と同程度に暖まるようにすれば、電子レンジから取り出
した後の内容物が急に冷えないようにして、しかも飲み
心地のよい状態に暖めることができる。また、比較的冷
たい下側の液状食品に容器から熱を与えることによって
下上方向の対流を起こさせ、内容物の上下の温度差を小
さくすることができる。

［実施例］ 以下、本発明の一実施例を説明する。

第重実施例 本発明の第１実施例としての電子レンジ用容器は、炭素
（Ｃ）と珪素（Ｓ　ｉ）との化合物である炭化珪素（Ｓ
ｉＣ）の半導体を焼結して形成したしのである。

この電子レンジ用容器においては、電子レンジで発せら
れる約３Ｃ；Ｈｚの電磁波で加熱され、約２５０℃以上
の温度に上昇する。

したがって、上記電子レンジ用容器によれば、該電子レ
ンジ用容器を皿状に形成して肉等の食品を載せ、これを
電子レンジで調理することによって、該食品を電磁波で
加熱することができるとともに、該電子レンジ用容器に
接触する面にこげめをつけることができる。また、食品
が接触する面に網目状、あるいはその他の模様の凸部あ
るいは凹部を形成することにより、食品に種々の形状の
こげめを付けることができる。さらに、電子レンジ用容
器が高温に加熱されているので、電子レンジから取り出
した後も、食品が冷めにくくなる。

第２実施例 本発明の第２実施例としての電子レンジ用容器は、炭素
（Ｃ）と珪素（Ｓ　ｉ）との化合物である炭化珪素（Ｓ
ｉＣ）の半導体を、たとえば陶磁器で形成された容器内
面に５００人から１屑肩の範囲の厚さで被覆したもので
ある。そして、炭化珪素の被覆層は、スパッタリングに
よって５００人から８０００人の厚さに、溶射によって
μ度単位の厚さに、そして粉状のものを塗って焼結させ
ることによって、約１　ｍｍ以下の厚さに形成するよう
になっている。

この電子レンジ用容器においては、電子レンジで発仕ら
れる約３　Ｇ　Ｈｚの電磁波によって上記半導体の被覆
層が加熱され、該被覆層が約１００°Ｃ／ｍｉｎの割合
で温度上昇する。

したがって、上記電子レンジ用容器によれば、該電子レ
ンジ用容器を陶磁器で皿状に形成して肉等の食品を載せ
、これを電子レンジで調理することによって、電子レン
ジ用容器の炭化珪素の被覆層に接触する面にこげめをつ
けることができる。

しかも、炭化珪素の被覆層の厚さが薄いので、該被覆層
を極めて短時間で高温にして、肉等にこげめを形成るこ
とができる。また、炭化珪素を被覆する面に、あらかじ
め網目状、あるいはその他の模様の凸部あるいは凹部を
形成することにより、種々の形状のこげめを形成するこ
とができる。

なお、この実施例においては、容器の内面に炭化珪素を
被覆するように構成したが、この炭化珪素は外周面ある
いは全面に被覆してもよい。そして、被覆する面積を大
小変えることによって、電子レンジ用容器の全体の温度
上昇の割合を調整することができる。

第３実施例 本発明の第３実施例としての電子レンジ用容器は、炭素
（Ｃ）と珪素（Ｓ　ｉ）との化合物である炭化珪素（Ｓ
ｉＣ）の半導体を所定の粒径の粉体にして、陶磁器内に
混ぜたものである。そして、炭化珪素の粉体の含有量は
、重量比でｌθ％〜ｌＯＯ％にすることが好ましい。こ
れは、１０％以下では、電子レンジでの加熱効果が得ら
れないからである。

この電子レンジ用容器においては、電子レンジで発せら
れる約３ＧＨｚの電磁波によって、含有されろ炭化珪素
の粉体が加熱され、該電子レンジ用容器全体の温度が上
昇する。この際、電子レンジ用容器の上昇の度合が、炭
化珪素の含有量によって変化する。

したがって、上記電子レンジ用容器によれば、炭化珪素
の含有１によって、該電子レンジ用容器の温度上昇の度
合を変えることができるから、たとえば牛乳等の液状食
品の温度上昇割合と同程度にすることによって、電子レ
ンジから取り出した後の液状食品内の熱を電子レンジ用
容器に逃げにくくすることができる。したがって、それ
ほど高温に加熱することなく飲み心地のよい温度に暖め
た状態でも、内容物を冷めにくくすることができる。し
かも、比較的冷たい下側の液状食品に、容器から熱を与
えて下上方向の対流を起こさせることができるので、内
容物の上下の温度差を小さくすることができる。

なお、この実施例のおいては、炭化珪素の粉体を陶磁器
内に含有するようにしたが、該炭化珪素の繊維を陶磁器
に混ぜたり、炭化珪素の繊維で線繊されたものを陶磁器
の補強材として含有させるようにしてもよい。また、上
記のように、陶磁器に炭化珪素を含有するようにしたが
、ガラス等の他の材料に含有するようにしてもよい。

また、上記第１実施例ないし第３実施例において、容器
の内面に四ふっかエチレン樹脂、上薬等を被覆するよう
にしてもよい。この場合には、電子レンジ用容器の表面
を緻密に形成することができ、食品との分離を容易にし
たり、該容器の汚れ等を防止したりする上で効果がある
。

さらに、上記第１実施例ないし第３実施例においては、
半導体として炭化珪素を用いるようにしたが、この半導
体は電気抵抗がＩＭΩ〜５０ＭΩである材料であればよ
く上記炭化珪素に限定されるものでないことはいうまで
もない。そして、電気抵抗が！ＭΩ〜５０ＭΩであれば
、ＩＧＨｚ〜５ＧＨｚの電磁波で上記電子レンジ用容器
を暖めることができる。また、上記半導体は、単にＩＧ
Ｈｚ〜５ＧＨｚの電磁波で加熱される材料であってしよ
い。

［実験例］ 実験例１ 平均粒径ｌＯμｍの炭化珪素の粉体を、皿の形状に５０
０　Ｋ　ｇ／　ｃｍ”の圧力でプレス成形し、真空中で
脱ワツクス処理を施す。そして、この成形体を、１０−
’ｔｏｒｒの真空の雰囲気で１６００℃に加熱しながら
１５０　Ｋ　ｇ／　ｃｍ”の圧力をかけて、ホットプレ
スを行う。皿の内面には、冷却後、ダイヤモンドカブタ
で網目状の溝を形成してから、表面を研摩、ラッピング
を行った。

この皿を使ってＩＫＷの電子レンジでステーキを２分間
加熱した結果、該皿の温度が２０５℃になった。

実験例２ 陶磁器のどんぶりの内面に、平均粒径１０μ屑の炭化珪
素をアルゴンプラズマ溶射法により３０μｍの厚さで被
覆し、その後、表面を研摩、ラッピングしてから上薬を
かけて、再度９００　’Ｃで焼成した。

このどんぶりを使って、ＩＫＷの電子レンジでうどんを
３分間加熱した結果、うどんが適度に暖まり、どんぶり
の温度が４０℃になった。

実験例３ 平均粒径５μｍの炭化珪素の粉体を、陶土に重量比で４
０％の割合で混合して焼き物の原料を形成し、通常の焼
き物の製造工程で酒とっくりを焼成した。焼成は、窒素
の雰囲気中で１１００℃で行った。

この酒とっくりを使って、ＩＫＷの電子レンジで酒を１
分間加熱した結果、酒が適度に暖まり、酒とっくりの温
度が５０℃になった。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明によれば、所定の電気抵抗
を有する半導体で形成されている場合、電子レンジの電
磁波によって容器自体を加熱することができるので、該
容器に接触されている肉等にこげめを形成することがで
きる。

また、表面に半導体が被覆されたものの場合は、該半導
体の被覆層が加熱されるので、被覆層に接触する肉等に
こげめを形成することができる。しかも、半導体の厚さ
が薄いので、極めて短時間で該半導体を加熱さ仕ること
ができ、肉等にこげめを形成することができる。

さらに、半導体を所定量含有するものの場合は、該半導
体の含有量に応じて、容器自体の暖まり方を異ならせる
ことができるので、たとえば牛乳等の液状食品の温度上
昇割合と同程度にすることによって、電子レンジから取
り出した後の液状食品内の熱を電子レンジ用容器に逃げ
にくくすることができる。したがって、それほど高温に
加熱することなく飲み心地のよい温度に暖めた状態でも
、内容物を冷めにくくすることができろ。しから、比較
的冷たい下側の液状食品に、容器から熱を与えて下上方
向の対流を起こさせることができるので、内容物の上下
の温度差を小さくすることができる。

さらにまた、所定の抵抗を有する半導体で形成したもの
、または該半導体を表面に被覆したしの、または該半導
体を所定量含有するものの表面に、四ふっかエチレン樹
脂等の被覆層を形成したらのの場合は、該電子レンジ用
容器の表面を緻密に形成することができ、食品との分離
を容易にしたり、該容器の汚れ等を防止したりする上で
効果がある。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）所定の電気抵抗を有する半導体で形成したことを
   特徴とする電子レンジ用容器。
2. （２）表面に所定の電気抵抗を有する半導体を被覆した
   ことを特徴とする電子レンジ用容器。
3. （３）所定の電気抵抗を有する半導体を所定量含有する
   ことを特徴とする電子レンジ用容器。
4. （４）請求項１または請求項２または請求項３記載の電
   子レンジ用容器において、表面に四ふっかエチレン樹脂
   等の被覆層を形成したことを特徴とする電子レンジ用容
   器。