JP2890530B2 - 音声速度変換装置 - Google Patents
音声速度変換装置Info
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- JP2890530B2 JP2890530B2 JP1262391A JP26239189A JP2890530B2 JP 2890530 B2 JP2890530 B2 JP 2890530B2 JP 1262391 A JP1262391 A JP 1262391A JP 26239189 A JP26239189 A JP 26239189A JP 2890530 B2 JP2890530 B2 JP 2890530B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は音声の基本周波数を変えずに継続時間長のみ
を変える音声速度変換装置に関するものである。
を変える音声速度変換装置に関するものである。
従来の技術 従来より、テープレコーダ等に記録されている音声信
号の早聞きや遅聞きを行なうために音声速度変換装置が
利用されている。
号の早聞きや遅聞きを行なうために音声速度変換装置が
利用されている。
以下、図面を参照しながら、上述したような従来の音
声速度変換装置について説明を行なう。
声速度変換装置について説明を行なう。
第9図は従来の音声速度変換装置の構成を示すもので
ある。第9図において、91はA/D変換器、92はバッフ
ァ、93は速度制御回路、94はデータ読出回路、95はミュ
ーティング回路、96はD/A変換器である。
ある。第9図において、91はA/D変換器、92はバッフ
ァ、93は速度制御回路、94はデータ読出回路、95はミュ
ーティング回路、96はD/A変換器である。
以上のように構成された音声速度変換装置について、
以下その動作を説明する。
以下その動作を説明する。
まず入力信号はA/D変換器91でディジタル信号に変換
され、バッファ92へ書込まれる。次に速度制御回路93は
速度変換比に応じてデータ読出回路94を制御し、バッフ
ァ92からデータを読み出させる。このデータの読み出し
方法によって、再生速度を様々に変化させることができ
る。再生速度を早くする場合には、ブロック単位で読み
出すデータを間引く。再生速度を遅くする場合には、ブ
ロック単位で読み出すデータを繰返す。そして各ブロッ
ク間の不連続部分はミューティング回路95でミューティ
ングをかけ、D/A変換器96でアナログ信号に変換して出
力する。
され、バッファ92へ書込まれる。次に速度制御回路93は
速度変換比に応じてデータ読出回路94を制御し、バッフ
ァ92からデータを読み出させる。このデータの読み出し
方法によって、再生速度を様々に変化させることができ
る。再生速度を早くする場合には、ブロック単位で読み
出すデータを間引く。再生速度を遅くする場合には、ブ
ロック単位で読み出すデータを繰返す。そして各ブロッ
ク間の不連続部分はミューティング回路95でミューティ
ングをかけ、D/A変換器96でアナログ信号に変換して出
力する。
第10図は速度変換比αが0.5と2.0の場合を模式的に示
したものである。ここで速度変換比αは次式で定義され
るものとする。
したものである。ここで速度変換比αは次式で定義され
るものとする。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記のような構成では、速度を早める
場合には、データを間引くために子音などの了解度が劣
化し、また波形の不連続点をミューティングしているた
めに、自然性に乏しい音声しか得られないという課題を
有していた。
場合には、データを間引くために子音などの了解度が劣
化し、また波形の不連続点をミューティングしているた
めに、自然性に乏しい音声しか得られないという課題を
有していた。
また、ピッチ周期を用いる方法は、音楽や雑音が重畳
している場合にはピッチの抽出が難しいので適用できず
適当なものではなかった。
している場合にはピッチの抽出が難しいので適用できず
適当なものではなかった。
本発明は上記課題に鑑み、波形の不連続性がなく、デ
ータの欠落を生じない自然性に富んだ音声を出力するこ
とのできる音声速度変換装置を提供するものである。
ータの欠落を生じない自然性に富んだ音声を出力するこ
とのできる音声速度変換装置を提供するものである。
課題を解決するための手段 この目的を達成するために本発明の音声速度変換装置
は、バッファ(12)、切換手段(14)、第1のメモリ
(15)、第2のメモリ(16)、相関手段(17)、窓関数
発手段(18)、第1の乗算手段(19)、第2の乗算手段
(20)、加算手段(21)、選択手段(22)、速度制御手
段(13)から構成され、 バッファ(12)は、入力される音声信号を蓄え、 切換手段(14)は、速度制御手段(13)の制御によ
り、バッファ(12)内の音声信号を第1のメモリ(1
5)、第2のメモリ(16)、選択手段(22)へ切り換え
て出力し、 第1のメモリ(15)は、所定時間長の音声信号を蓄
え、 第2のメモリ(16)は、所定時間長の音声信号を蓄
え、 相関手段(17)は、第1のメモリ(15)と第2のメモ
リ(16)に蓄えられた音声信号の相関値を計算し、 窓関数発生手段(18)は、相関手段(17)の相関値に
基づいて、第1の乗算手段(19)と第2の乗算手段(2
0)に窓関数を出力し、 第1の乗算手段(19)は、第1のメモリ(15)に蓄え
た音声信号に窓関数を乗算し、 第2の乗算手段(20)は、第2のメモリ(16)に蓄え
た音声信号に窓関数を乗算し、 加算手段(21)は、相関手段(17)の相関値が大きい
位置で第1の乗算手段(19)と第2の乗算手段(20)の
出力を加算し、 選択手段(22)は、加算手段(21)もしくは切換手段
(14)の出力を出力し、 速度制御手段(13)は、入力される速度変換比に基づ
いて切換手段(14)を制御することを特徴とする。
は、バッファ(12)、切換手段(14)、第1のメモリ
(15)、第2のメモリ(16)、相関手段(17)、窓関数
発手段(18)、第1の乗算手段(19)、第2の乗算手段
(20)、加算手段(21)、選択手段(22)、速度制御手
段(13)から構成され、 バッファ(12)は、入力される音声信号を蓄え、 切換手段(14)は、速度制御手段(13)の制御によ
り、バッファ(12)内の音声信号を第1のメモリ(1
5)、第2のメモリ(16)、選択手段(22)へ切り換え
て出力し、 第1のメモリ(15)は、所定時間長の音声信号を蓄
え、 第2のメモリ(16)は、所定時間長の音声信号を蓄
え、 相関手段(17)は、第1のメモリ(15)と第2のメモ
リ(16)に蓄えられた音声信号の相関値を計算し、 窓関数発生手段(18)は、相関手段(17)の相関値に
基づいて、第1の乗算手段(19)と第2の乗算手段(2
0)に窓関数を出力し、 第1の乗算手段(19)は、第1のメモリ(15)に蓄え
た音声信号に窓関数を乗算し、 第2の乗算手段(20)は、第2のメモリ(16)に蓄え
た音声信号に窓関数を乗算し、 加算手段(21)は、相関手段(17)の相関値が大きい
位置で第1の乗算手段(19)と第2の乗算手段(20)の
出力を加算し、 選択手段(22)は、加算手段(21)もしくは切換手段
(14)の出力を出力し、 速度制御手段(13)は、入力される速度変換比に基づ
いて切換手段(14)を制御することを特徴とする。
作用 この構成によって、窓関数を掛け、さらに相関関数の
値が大きくなるように音声波形を重畳加算することによ
り、波形の不連続性やデータの欠落なしに音声の速度変
換が行なえることとなる。
値が大きくなるように音声波形を重畳加算することによ
り、波形の不連続性やデータの欠落なしに音声の速度変
換が行なえることとなる。
実施例 以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら
説明する。
説明する。
本発明は、波形の振幅及び位相の不連続性がなく、デ
ータの欠落を生じない自然性に富んだ音声を出力するこ
とができ、かつ簡単なハードウェアで実現することので
きる音声速度変換装置を提供するものである。
ータの欠落を生じない自然性に富んだ音声を出力するこ
とができ、かつ簡単なハードウェアで実現することので
きる音声速度変換装置を提供するものである。
第1図は本発明の一実施例における音声速度変換装置
の構成図を示すものである。第1図において、11はA/D
変換器、12はバッファ、13は速度制御回路、14はデマル
チプレクサ、15は第1のメモリ、16は第2のメモリ、17
は相関器、18は窓関数発生器、19は第1の乗算器、20は
第2の乗算器、21は加算器、22はマルチプレクサ、23は
D/A変換器である。
の構成図を示すものである。第1図において、11はA/D
変換器、12はバッファ、13は速度制御回路、14はデマル
チプレクサ、15は第1のメモリ、16は第2のメモリ、17
は相関器、18は窓関数発生器、19は第1の乗算器、20は
第2の乗算器、21は加算器、22はマルチプレクサ、23は
D/A変換器である。
以上のように構成された音声速度変換装置について、
以下その動作について説明する。
以下その動作について説明する。
まず、入力信号はA/D変換器11でディジタル信号に変
換され、バッファ12へ書込まれる。次に、速度制御回路
13は速度変換比に応じてデマルチプレクサ14を制御し、
バッファ12のデータを、第1のメモリ15、第2のメモリ
16及びマルチプレクサ22に出力する。そして第1のメモ
リ15の内容と第2のメモリ16の内容の相関関数を相関器
17が計算し、その情報を速度制御回路13、窓関数発生器
18及び加算器21に出力する。そして窓関数発生器18は相
関器17からの情報に基づき窓関数を第1の乗算器19と第
2の乗算器20に出力する。次に第1の乗算器19は第1の
メモリ15の内容と窓関数発生器18の出力との乗算を行な
い、第2の乗算器20は第2のメモリ16の内容と窓関数発
生器18の出力との乗算を行なう。加算器21は相関器17か
らの情報に基づき、第1の乗算器19の出力と第2の乗算
器20の出力とを、相関関数が大きな値の位置にずらして
加算を行ない、マルチプレクサ22に出力する。マルチプ
レクサ22は加算器21の出力とデマルチプレクサ14の出力
とを切り換える選択回路の役割を果たし、両出力を選択
してD/A変換器23に出力し、D/A変換器23によりアナログ
信号に変換される。
換され、バッファ12へ書込まれる。次に、速度制御回路
13は速度変換比に応じてデマルチプレクサ14を制御し、
バッファ12のデータを、第1のメモリ15、第2のメモリ
16及びマルチプレクサ22に出力する。そして第1のメモ
リ15の内容と第2のメモリ16の内容の相関関数を相関器
17が計算し、その情報を速度制御回路13、窓関数発生器
18及び加算器21に出力する。そして窓関数発生器18は相
関器17からの情報に基づき窓関数を第1の乗算器19と第
2の乗算器20に出力する。次に第1の乗算器19は第1の
メモリ15の内容と窓関数発生器18の出力との乗算を行な
い、第2の乗算器20は第2のメモリ16の内容と窓関数発
生器18の出力との乗算を行なう。加算器21は相関器17か
らの情報に基づき、第1の乗算器19の出力と第2の乗算
器20の出力とを、相関関数が大きな値の位置にずらして
加算を行ない、マルチプレクサ22に出力する。マルチプ
レクサ22は加算器21の出力とデマルチプレクサ14の出力
とを切り換える選択回路の役割を果たし、両出力を選択
してD/A変換器23に出力し、D/A変換器23によりアナログ
信号に変換される。
第2図は速度制御回路13における速度変換比αが0.5
と2.0の場合を模式的に示したものである。
と2.0の場合を模式的に示したものである。
以上のように本実施例によれば、第1のメモリ15の内
容及び第2のメモリ16の内容に、窓関数発生器18から出
力した窓関数を第1の乗算器19及び第2の乗算器20を用
いて乗算し、加算器21でそれぞれの乗算器の出力を加算
することにより、波形の振幅の不連続性がなく、データ
の欠落を生じない自然性に富んだ音声を出力することが
できる。さらに相関器17が第1のメモリ15の内容と第2
のメモリ16の内容との相関関数を計算し、加算器21が第
1の乗算器19の出力と第2の乗算器20の出力とを相関関
数の値が大きくなる位置にずらして加算を行なうことに
より、波形の位相の不連続性がなく高品質の音声を出力
することができる。
容及び第2のメモリ16の内容に、窓関数発生器18から出
力した窓関数を第1の乗算器19及び第2の乗算器20を用
いて乗算し、加算器21でそれぞれの乗算器の出力を加算
することにより、波形の振幅の不連続性がなく、データ
の欠落を生じない自然性に富んだ音声を出力することが
できる。さらに相関器17が第1のメモリ15の内容と第2
のメモリ16の内容との相関関数を計算し、加算器21が第
1の乗算器19の出力と第2の乗算器20の出力とを相関関
数の値が大きくなる位置にずらして加算を行なうことに
より、波形の位相の不連続性がなく高品質の音声を出力
することができる。
本発明の一実施例における音声速度変換装置は、マイ
クロコンピュータ等によるソフトウェア処理で実現する
こともできる。以下、速度変換比がα≧1.0の場合の処
理手順について、流れ図を用いて説明する。
クロコンピュータ等によるソフトウェア処理で実現する
こともできる。以下、速度変換比がα≧1.0の場合の処
理手順について、流れ図を用いて説明する。
第3図は本実施例における音声速度変換装置の流れ図
を示すものである。
を示すものである。
以下その動作について説明する。
まず、入力ポインタをリセットする。次に、入力ポイ
ンタからT区間の波形(XA)を入力する。そして、入力
ポインタにTを加える。次に、入力ポインタからT区間
の波形(XB)を入力する。そして、XAとXBの相関関数を
計算する。次に、XAに漸増する窓を掛ける。そして、XB
に漸減する窓を掛ける。次に、先ほど求めた相関関数に
基づいて、XAとXBを相関関数の値の大きい位置にずらし
た後に加算して出力する。そして、入力ポインタからT/
(α−1)区間の波形を入力し出力する。次に、入力ポ
インタにT/(α−1)−Tを加える。そして、初めから
2ステップ目に戻る。
ンタからT区間の波形(XA)を入力する。そして、入力
ポインタにTを加える。次に、入力ポインタからT区間
の波形(XB)を入力する。そして、XAとXBの相関関数を
計算する。次に、XAに漸増する窓を掛ける。そして、XB
に漸減する窓を掛ける。次に、先ほど求めた相関関数に
基づいて、XAとXBを相関関数の値の大きい位置にずらし
た後に加算して出力する。そして、入力ポインタからT/
(α−1)区間の波形を入力し出力する。次に、入力ポ
インタにT/(α−1)−Tを加える。そして、初めから
2ステップ目に戻る。
第4図は速度制御回路13における速度変換比αが2.0
と3.0の場合を模式的に示したものである。
と3.0の場合を模式的に示したものである。
以上のように本実施例によれば、XAとXBに窓関数を掛
け、それらを加算した波形をXBの前に挿入するという操
作を繰り返すことにより、波形の振幅の不連続性がな
く、データの欠落を生じない自然性に富んだ音声を速度
変換比αがα≧1.0の範囲で出力することができる。さ
らにXAとXBとの相関関数を計算し、相関関数の値が大き
くなる位置にずらして加算を行なうことにより、波形の
位相の不連続性がなく高品質の音声を出力することがで
きる。
け、それらを加算した波形をXBの前に挿入するという操
作を繰り返すことにより、波形の振幅の不連続性がな
く、データの欠落を生じない自然性に富んだ音声を速度
変換比αがα≧1.0の範囲で出力することができる。さ
らにXAとXBとの相関関数を計算し、相関関数の値が大き
くなる位置にずらして加算を行なうことにより、波形の
位相の不連続性がなく高品質の音声を出力することがで
きる。
次に、速度変換比が0.5≦α≦1.0の場合の処理手順に
ついて、流れ図を用いて説明する。
ついて、流れ図を用いて説明する。
第5図は本実施例における音声速度変換装置の流れ図
を示すものである。
を示すものである。
以下その動作について説明する。
まず、入力ポインタをリセットする。次に、入力ポイ
ンタからT区間の波形(XA)を入力する。そして、入力
ポインタにTを加える。次に、入力ポインタからT区間
の波形(XB)を入力する。そして、入力ポインタにTを
加える。次に、XAとXBの相関関数を計算する。そして、
XAに漸減する窓を掛ける。次に、XBに漸増する窓を掛け
る。そして、先ほど求めた相関関数に基づいて、XAとXB
を相関関数の値の大きい位置にずらした後に加算して出
力する。次に、入力ポインタから(1/(1−α)−2)
T区間の波形(XC)を入力し出力する。そして、入力ポ
インタに(1/(1−α)−2)Tを加える。次に、初め
から2ステップ目に戻る。
ンタからT区間の波形(XA)を入力する。そして、入力
ポインタにTを加える。次に、入力ポインタからT区間
の波形(XB)を入力する。そして、入力ポインタにTを
加える。次に、XAとXBの相関関数を計算する。そして、
XAに漸減する窓を掛ける。次に、XBに漸増する窓を掛け
る。そして、先ほど求めた相関関数に基づいて、XAとXB
を相関関数の値の大きい位置にずらした後に加算して出
力する。次に、入力ポインタから(1/(1−α)−2)
T区間の波形(XC)を入力し出力する。そして、入力ポ
インタに(1/(1−α)−2)Tを加える。次に、初め
から2ステップ目に戻る。
第6図は速度変換比αが2/3と0.5の場合を模式的に示
したものである。
したものである。
以上のように本実施例によれば、XAとXBにに窓関数を
掛け、それらを加算した波形を出力し、XCを出力すると
いう操作を繰り返すことにより、波形の振幅の不連続性
がなく、データの欠落を生じない自然性に富んだ音声を
速度変換比αが0.5≦α≦1.0の範囲で出力することがで
きる。さらにXAとXBとの相関関数を計算し、相関関数の
値が大きくなる位置にずらして加算を行なうことによ
り、波形の位相の不連続性がなく高品質の音声を出力す
ることができる。
掛け、それらを加算した波形を出力し、XCを出力すると
いう操作を繰り返すことにより、波形の振幅の不連続性
がなく、データの欠落を生じない自然性に富んだ音声を
速度変換比αが0.5≦α≦1.0の範囲で出力することがで
きる。さらにXAとXBとの相関関数を計算し、相関関数の
値が大きくなる位置にずらして加算を行なうことによ
り、波形の位相の不連続性がなく高品質の音声を出力す
ることができる。
次に、速度変換比がα≦0.5の場合の処理手順につい
て、流れ図を用いて説明する。
て、流れ図を用いて説明する。
第7図は本実施例における音声速度変換装置の流れ図
を示すものである。
を示すものである。
以下その動作について説明する。
まず、入力ポインタをリセットする。次に出力ポイン
タをリセットする。そして、入力ポインタからT/(1−
α)区間の波形(X)を入力する。次に、入力ポインタ
にT/(1−α)を加える。そして、1つ前の出力とXと
の相関関数を出力ポインタの位置を基準にして計算す
る。次に、Xに初めは漸増し終わりは漸減する窓を掛け
る。そして、先ほど求めた相関関数に基づいて、Xを相
関関数の値の大きい位置にずらした後に出力信号に加算
して出力する。次に、出力ポインタにαT/(1−α)を
加える。次に、初めから3ステップ目に戻る。
タをリセットする。そして、入力ポインタからT/(1−
α)区間の波形(X)を入力する。次に、入力ポインタ
にT/(1−α)を加える。そして、1つ前の出力とXと
の相関関数を出力ポインタの位置を基準にして計算す
る。次に、Xに初めは漸増し終わりは漸減する窓を掛け
る。そして、先ほど求めた相関関数に基づいて、Xを相
関関数の値の大きい位置にずらした後に出力信号に加算
して出力する。次に、出力ポインタにαT/(1−α)を
加える。次に、初めから3ステップ目に戻る。
第8図は速度制御回路13における速度変換比αが1/3
と1/4の場合を模式的に示したものである。
と1/4の場合を模式的に示したものである。
以上のように本実施例によれば、Xに窓関数を掛け、
それを出力信号に加算して出力するという操作を繰り返
すことにより波形の振幅の不連続性がなく、データの欠
落を生じない自然性に富んだ音声を速度変換比αがα≦
0.5の範囲で出力することができる。さらに1つ前の出
力とXとの相関関数を計算し、相関関数の値が大きくな
る位置にずらして加算を行なうことにより、波形の位相
の不連続性がなく高品質の音声を出力することができ
る。
それを出力信号に加算して出力するという操作を繰り返
すことにより波形の振幅の不連続性がなく、データの欠
落を生じない自然性に富んだ音声を速度変換比αがα≦
0.5の範囲で出力することができる。さらに1つ前の出
力とXとの相関関数を計算し、相関関数の値が大きくな
る位置にずらして加算を行なうことにより、波形の位相
の不連続性がなく高品質の音声を出力することができ
る。
発明の効果 以上のように本発明は、第1のメモリの内容及び第2
のメモリの内容に、窓関数発生器から出力した窓関数を
第1の乗算器及び第2の乗算器を用いて乗算し、加算器
でそれぞれの乗算器の出力を加算することにより、波形
の振幅の不連続性がなく、データの欠落を生じない自然
性に富んだ音声を出力することができる。さらに相関器
が第1のメモリの内容と第2のメモリの内容との相関関
数を計算し、加算器が第1の乗算器の出力と第2の乗算
器の出力とを相関関数の値が大きくなる位置にずらして
加算を行なうことにより、波形の位相の不連続性がなく
高品質の音声を出力するという効果を得ることができ
る。
のメモリの内容に、窓関数発生器から出力した窓関数を
第1の乗算器及び第2の乗算器を用いて乗算し、加算器
でそれぞれの乗算器の出力を加算することにより、波形
の振幅の不連続性がなく、データの欠落を生じない自然
性に富んだ音声を出力することができる。さらに相関器
が第1のメモリの内容と第2のメモリの内容との相関関
数を計算し、加算器が第1の乗算器の出力と第2の乗算
器の出力とを相関関数の値が大きくなる位置にずらして
加算を行なうことにより、波形の位相の不連続性がなく
高品質の音声を出力するという効果を得ることができ
る。
第1図は本発明の一実施例における音声速度変換装置の
構成図、第2図は本発明の一実施例における音声速度変
換装置による処理波形の模式図、第3図は本発明の一実
施例におけるα≧1.0の場合の音声速度変換装置の流れ
図、第4図は本発明の一実施例における音声速度変換装
置によるα≧1.0の場合の処理波形の模式図、第5図は
本発明の一実施例における0.5≦α≦1.0の場合の音声速
度変換装置の流れ図、第6図は本発明の一実施例におけ
る音声速度変換装置による0.5≦α≦1.0の場合の処理波
形の模式図、第7図は本発明の一実施例におけるα≦0.
5の場合の音声速度変換装置の流れ図、第8図は本発明
の一実施例における音声速度変換装置によるα≦0.5の
場合の処理波形の模式図、第9図は従来の音声速度変換
装置の構成図、第10図は従来の音声速度変換装置による
処理波形の模式図である。 12……バッファ、13……速度制御回路、14……デマルチ
プレクサ、15……第1のメモリ、16……第2のメモリ、
17……相関器、18……窓関数発生器、19……第1の乗算
器、20……第2の乗算器、21……加算器、22……マルチ
プレクサ(選択回路)。
構成図、第2図は本発明の一実施例における音声速度変
換装置による処理波形の模式図、第3図は本発明の一実
施例におけるα≧1.0の場合の音声速度変換装置の流れ
図、第4図は本発明の一実施例における音声速度変換装
置によるα≧1.0の場合の処理波形の模式図、第5図は
本発明の一実施例における0.5≦α≦1.0の場合の音声速
度変換装置の流れ図、第6図は本発明の一実施例におけ
る音声速度変換装置による0.5≦α≦1.0の場合の処理波
形の模式図、第7図は本発明の一実施例におけるα≦0.
5の場合の音声速度変換装置の流れ図、第8図は本発明
の一実施例における音声速度変換装置によるα≦0.5の
場合の処理波形の模式図、第9図は従来の音声速度変換
装置の構成図、第10図は従来の音声速度変換装置による
処理波形の模式図である。 12……バッファ、13……速度制御回路、14……デマルチ
プレクサ、15……第1のメモリ、16……第2のメモリ、
17……相関器、18……窓関数発生器、19……第1の乗算
器、20……第2の乗算器、21……加算器、22……マルチ
プレクサ(選択回路)。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G10L 3/02 G11B 20/02
Claims (6)
- 【請求項1】バッファ(12)、切換手段(14)、第1の
メモリ(15)、第2のメモリ(16)、相関手段(17)、
窓関数発手段(18)、第1の乗算手段(19)、第2の乗
算手段(20)、加算手段(21)、選択手段(22)、速度
制御手段(13)からなる音声速度変換装置であって、 バッファ(12)は、入力される音声信号を蓄え、 切換手段(14)は、速度制御手段(13)の制御により、
バッファ(12)内の音声信号を第1のメモリ(15)、第
2のメモリ(16)、選択手段(22)へ切り換えて出力
し、 第1のメモリ(15)は、所定時間長の音声信号を蓄え、 第2のメモリ(16)は、所定時間長の音声信号を蓄え、 相関手段(17)は、第1のメモリ(15)と第2のメモリ
(16)に蓄えられた音声信号の相関値を計算し、 窓関数発生手段(18)は、相関手段(17)の相関値に基
づいて、第1の乗算手段(19)と第2の乗算手段(20)
に窓関数を出力し、 第1の乗算手段(19)は、第1のメモリ(15)に蓄えた
音声信号に窓関数を乗算し、 第2の乗算手段(20)は、第2のメモリ(16)に蓄えた
音声信号に窓関数を乗算し、 加算手段(21)は、相関手段(17)の相関値が大きい位
置で第1の乗算手段(19)と第2の乗算手段(20)の出
力を加算し、 選択手段(22)は、加算手段(21)もしくは切換手段
(14)の出力を出力し、 速度制御手段(13)は、入力される速度変換比に基づい
て切換手段(14)を制御する 音声速度変換装置。 - 【請求項2】入力される速度変換比が1.0倍以上の場
合、 速度制御手段(13)は、切換手段(14)に第1から第4
の処理を繰り返し行わせ、 第1の処理は、基準時刻から所定時間長の音声信号を、
第1の信号として第1のメモリ(15)に出力し、 第2の処理は、第1の信号に続く所定時間長の音声信号
を、第2の信号として第2のメモリ(16)に出力し、 第3の処理は、第1の信号に続き、かつ、入力された速
度変換比に基づいて決定された時間長の音声信号を、第
3の信号として選択手段(22)へ出力し、 第4の処理は、入力された速度変換比に基づいて決定さ
れた時間長、基準時刻を更新する 請求項(1)に記載の音声速度変換装置。 - 【請求項3】入力される速度変換比が1.0倍以上の場
合、 速度制御手段(13)は、切換手段(14)に第1から第4
の処理を繰り返し行わせ、 第1の処理は、基準時刻からT時間長の音声信号を、第
1の信号として第1のメモリ(15)に出力し、 第2の処理は、第1の信号に続くT時間長の音声信号
を、第2の信号として第2のメモリ(16)に出力し、 第3の処理は、第1の信号に続くT/(α−1)時間長の
音声信号を、第3の信号として選択手段(22)へ出力
し、 第4の処理は、基準時刻をT/(α−1)時間長更新する 請求項(1)または請求項(2)に記載の音声速度変換
装置。 但し、T:任意の固定時間、α:速度変換比 - 【請求項4】入力される速度変換比が0.5倍以上1.0倍以
下の場合、 速度制御手段(13)は、切換手段(14)に第1から第4
の処理を繰り返し行わせ、 第1の処理は、基準時刻から所定時間長の音声信号を、
第1の信号として第1のメモリ(15)に出力し、 第2の処理は、第1の信号に続く所定時間長の音声信号
を、第2の信号として第2のメモリ(16)に出力し、 第3の処理は、第2の信号に続き、かつ、入力された速
度変換比に基づいて決定された時間長の音声信号を、第
3の信号として選択手段(22)へ出力し、 第4の処理は、第3の信号に続く時刻を基準時刻とする 請求項(1)に記載の音声速度変換装置。 - 【請求項5】入力される速度変換比が0.5倍以上1.0倍以
下の場合、 速度制御手段(13)は、切換手段(14)に第1から第4
の処理を繰り返し行わせ、 第1の処理は、基準時刻からT時間長の音声信号を、第
1の信号として第1のメモリ(15)に出力し、 第2の処理は、第1の信号に続くT時間長の音声信号
を、第2の信号として第2のメモリ(16)に出力し、 第3の処理は、第2の信号に続く(1/(1−α)−2)
T時間長の音声信号を、第3の信号として選択手段(2
2)へ出力し、 第4の処理は、第3の信号に続く時刻を基準時刻とする 請求項(1)または請求項(4)に記載の音声速度変換
装置。 但し、T:任意の固定時間、α:速度変換比 - 【請求項6】入力される速度変換比が0.5倍以下の場
合、 速度制御手段(13)は、 切換手段(14)が、第1のメモリ(15)と第2のメモリ
(16)に所定の時間長の音声信号を交互に出力するよう
に制御する 請求項(1)記載の音声速度変換装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1262391A JP2890530B2 (ja) | 1989-10-06 | 1989-10-06 | 音声速度変換装置 |
DE69024919T DE69024919T2 (de) | 1989-10-06 | 1990-10-04 | Einrichtung und Methode zur Veränderung von Sprechgeschwindigkeit |
EP90119083A EP0427953B1 (en) | 1989-10-06 | 1990-10-04 | Apparatus and method for speech rate modification |
US07/993,526 US5341432A (en) | 1989-10-06 | 1992-12-16 | Apparatus and method for performing speech rate modification and improved fidelity |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1262391A JP2890530B2 (ja) | 1989-10-06 | 1989-10-06 | 音声速度変換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03123397A JPH03123397A (ja) | 1991-05-27 |
JP2890530B2 true JP2890530B2 (ja) | 1999-05-17 |
Family
ID=17375116
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1262391A Expired - Lifetime JP2890530B2 (ja) | 1989-10-06 | 1989-10-06 | 音声速度変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2890530B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2955247B2 (ja) * | 1997-03-14 | 1999-10-04 | 日本放送協会 | 話速変換方法およびその装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6042959A (ja) * | 1983-08-19 | 1985-03-07 | Fuji Facom Corp | 差動型同時双方向伝送回路 |
JPS6170900A (ja) * | 1984-09-14 | 1986-04-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 平板スピ−カユニツト |
-
1989
- 1989-10-06 JP JP1262391A patent/JP2890530B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03123397A (ja) | 1991-05-27 |
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