JP2689765B2 - ノイズ付与装置 - Google Patents

ノイズ付与装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子楽器等で楽音を
合成する際に楽音にノイズ信号を付与するノイズ付与装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子楽器等で楽音を合成する
場合においてノイズデータは様々な場面で使用されてい
る。例えば、発音される楽音に自然的なゆらぎを与える
ために、楽音波形に適宜のノイズ信号を付与している。
【0003】このノイズ信号を楽音に付与するものとし
て、従来は適宜のエンベロープ信号のかけられたノイズ
信号を楽音波形信号に加算するノイズ単純加算方式や、
波形メモリの読み出し位相データの特定位相部分(区
間)でノイズ信号のゲートを開き、その位相データの特
定位相部分に対応した楽音波形信号にそのノイズ信号を
付与する位相ゲート方式などが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】自然楽器におけるノイ
ズの発生メカニズムによると、ノイズは楽音の周期波形
の特定部分、すなわち特定の位相部分で顕著に重畳して
いることが知られている。しかし、上述のノイズ単純加
算方式は、自然楽器のノイズ発生メカニズムに応じて変
化するエンベロープ信号を周期波形に応じて発生するこ
とが非常に困難であるために、ノイズ信号と楽音波形信
号とが融合せず、ノイズ信号の付与された楽音波形信号
に不自然さが残るという問題を有していた。
【0005】また、位相ゲート方式は、位相データの特
定位相部分を指定して、その部分にノイズ信号を付与す
ることができるので、比較的自然楽器に近い楽音波形信
号を合成することができる。しかし、ノイズ信号の重畳
される特定位相部分が固定化しているために、ノイズの
発生が単調となり、自然楽器の音に比べて不自然な感じ
を与えるという問題がある。
【0006】この発明は上述の点に鑑みてなされたもの
であり、電子楽器等で楽音を合成する際に自然楽器のノ
イズ発生メカニズムと近似した形でノイズ信号を楽音波
形信号に付与することのできるノイズ付与装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】 この発明に係るノイズ
付与装置は、楽音に関する波形信号を入力し、この波形
信号の傾きを抽出し、それに応じた制御信号を発生する
制御信号発生手段と、前記制御信号に応じたノイズ信号
を発生するノイズ発生手段と、前記ノイズ信号を前記波
形信号に重畳するノイズ重畳手段とを備えたことを特徴
とするものである。
【0008】
【作用】 制御信号発生手段は、電子楽器等の音源から
出力される楽音波形信号を入力し、この楽音波形信号の
特性のうち特にその傾きを抽出し、それに応じた制御信
号を発生する。すなわち、制御信号発生手段は、楽音波
形信号の特性として、波形信号の傾き値(微分値)を抽
出する。ノイズ発生手段はこの制御信号に応じたノイズ
信号を発生する。ノイズ重畳手段はノイズ発生手段から
のノイズ信号を波形信号に重畳して出力する。
【0009】 従来は楽音波形信号を生成する段階でノ
イズ信号を楽音波形信号に重畳していた。ところが、こ
の発明では制御信号発生手段は、一旦生成された楽音波
形信号を入力し、その楽音波形信号の特性特にその傾き
を抽出して制御信号を発生する。ノイズ発生手段はこの
制御信号に応じたノイズ信号を発生するので、ノイズ信
号の発生時点等が楽音波形信号の傾きに応じて種々変化
するため、ノイズの発生が単調となることもなく、より
自然楽器の音に近似したノイズを発生することができ
る。
【0010】 なお、この発明の実施の態様として、制
御信号発生手段は楽音波形信号の傾き値(微分値)を抽
出し、その値が所定値以上の場合にゲート信号を制御信
号として発生し、ノイズ発生手段はこのゲート信号に応
じてゲートを開き、ノイズ信号を発生する。
【0011】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照しな
がら説明する。図1はこの発明の一実施例であるノイズ
付与装置の構成を示すブロック図である。図2は図1の
各ブロックから出力される信号の波形を示す図である。
【0012】図1おいて、制御信号発生手段1は楽音波
形信号TWの傾き(微分値)を抽出し、その値が所定値
以上の場合にゲート制御信号GCをノイズ発生手段5に
出力する。制御信号発生手段1はローパスフィルタ2、
微分回路3及びゲート制御回路4からなる。楽音波形信
号TWの一例が図2の(a)に示されている。楽音波形
信号TWは電子楽器等の音源(図示せず)から出力され
る。この実施例では、楽音波形信号TWはエンベロープ
信号のかけられたものである。
【0013】楽音波形信号TWは楽音の音色、音高等を
特定するものであれば、加算合成方式、フィルタ方式、
FM方式、PCM方式等、どの方式の音源から出力され
た波形信号であってよい。従来の位相ゲート方式のよう
に位相データの特定部分にノイズを付与しようとする場
合には、音源は加算合成方式やFM方式でなければなら
なかった。従って、音源がPCM方式の場合には、アド
レス発生器に位相という概念がないため、特定位相を検
出することができず、結果としてノイズを付与すること
ができなかった。しかし、この発明は音源方式はどのよ
うなものであってもよい。
【0014】ローパスフィルタ2は楽音波形信号TWの
高域成分をカットするためのフィルタである。楽音波形
信号TWに高調波成分が多い場合に、その楽音波形信号
TWを直接次段の微分回路3に入力すると、微分回路3
は多数の短パルスの集合した微分波形信号DWを出力す
るようになる。この短パルスの集合はノイズ成分となる
ため、制御信号発生手段1は楽音波形信号TWの特性を
正確に抽出できなくなる。そこで、微分回路3の前段に
ローパスフィルタ2を設け、楽音波形信号TWの高調波
成分をカットするようにした。
【0015】微分回路3はローパスフィルタ2を通過し
た楽音波形信号TWを微分して、その微分波形信号DW
をゲート制御回路4に出力する。微分波形信号DWは図
2の(b)に示されるように楽音波形信号TWの傾きに
応じた信号である。すなわち、微分波形信号DWは楽音
波形信号TWの傾きに応じた振幅の信号波形である。
【0016】ゲート制御回路4は微分回路3からの微分
波形信号DWとしきい値電圧VTを入力し、微分波形信
号DWが正又は負のしきい値電圧VTよりも大きい期間
のみゲート制御信号GCを出力する。ゲート制御信号G
Cは図2の(c)に示されている。このゲート制御信号
GCの出力されている期間は、楽音波形信号TWの傾き
が大きい部分であり、この箇所にノイズを重畳すること
によって自然なノイズ付与が可能となる。
【0017】ノイズ発生手段5は制御信号発生手段1か
らのゲート制御信号GCに応じてノイズ信号N1を出力
するものである。ノイズ発生手段5はホワイトノイズ発
生回路6、バンドパスフィルタ7、乗算器8及びゲート
回路9からなる。ホワイトノイズ発生回路6は合同法に
よって得られたホワイトノイズ信号WNを出力する。
【0018】バンドパスフィルタ7はホワイトノイズ発
生回路6からのホワイトノイズ信号WNとカットオフ周
波数指定信号fcを入力し、カットオフ周波数指定信号
fcに基づいてホワイトノイズ信号WNの周波数帯域を
決定する(帯域制限する)。このカットオフ周波数指定
信号fcの値は楽音波形信号TWの音色に応じて可変と
してもよい。
【0019】乗算器8はバンドパスフィルタ7からのホ
ワイトノイズ信号WNと乗算係数ANを入力し、乗算係
数ANに応じてホワイトノイズ信号WNの振幅を制御
し、振幅の制御されたノイズ信号N0をゲート回路9に
出力する。この乗算係数ANの代わりに時間変化するノ
イズエンベロープを乗算器8に入力するようにしてもよ
い。例えば、キーオン直後は振幅が大きく、これ以降は
徐々に振幅の減少するようなノイズエンベロープを乗算
器8に入力すればよい。
【0020】ゲート回路9はゲート制御回路4からのゲ
ート制御信号GCと乗算器8からのノイズ信号N0を入
力し、ゲート制御信号GCに応じてゲートを開き、ノイ
ズ信号N1を加算器10に出力する。ゲート回路9によ
って制御されたノイズ信号N1は図2の(d)に示され
るように、ゲート制御信号GCに同期して出力される。
すなわち、ノイズ信号N1はゲート制御信号GCがハイ
レベルの間だけ出力される。
【0021】加算器10はゲート回路9からのノイズ信
号N1を電子楽器等の音源(図示せず)からの楽音波形
信号TWに加算して、ノイズの重畳された楽音波形信号
NTWとして出力する。このノイズの重畳された楽音波
形信号NTWは図2の(e)に示されている。
【0022】次に、この実施例の動作について説明す
る。まず、楽音波形信号TWは制御信号発生手段1に入
力されると同時に、加算器10にも入力される。制御信
号発生手段1は楽音波形信号TWをローパスフィルタ2
によってその高域成分を除去し、微分回路3に出力す
る。微分回路3は楽音波形信号TWを微分して微分波形
信号DW(図2の(b))としてゲート制御回路4に出
力する。ゲート制御回路4は微分波形信号DWを所定の
しきい値VTと比較し、微分波形信号DWがしきい値V
Tよりも大きい場合にハイレベルのゲート制御信号GC
(図2の(c))をゲート回路9に出力する。
【0023】ノイズ発生手段5はノイズエンベロープの
乗算されたノイズ信号N1をゲート制御回路4からのゲ
ート制御信号GCに応じて出力する。すなわち、ホワイ
トノイズ発生回路6は、ホワイトノイズ信号WNを常時
出力しており、バンドパスフィルタ7はこのホワイトノ
イズ信号WNの帯域を制限して乗算器8に出力する。乗
算器8は帯域制限されたノイズ信号に所定のノイズエン
ベロープをかけてゲート回路8に出力する。ゲート回路
8は乗算器8から出力されているノイズ信号N0をゲー
ト制御信号GCに同期してゲートを開き、加算器10に
出力する。加算器10は楽音波形信号TWとゲート回路
9からのノイズ信号N1を加算して、ノイズの重畳され
た楽音波形信号NTWを出力する。
【0024】このように制御信号発生手段1は楽音波形
信号TWに基づいてノイズを重畳する位置を決定し、ノ
イズ発生手段5のゲートを制御し、ノイズの出力位置を
制御する。ノイズ発生手段5から出力されたノイズ信号
N1は加算器10によって、元の楽音波形信号TWに加
算処理され、図2(e)のような楽音波形信号TWの変
化の急峻な部分にノイズの重畳された楽音波形信号NT
Wに変換される。ノイズの重畳された楽音波形信号NT
W(図2の(e))は、ノイズの重畳されていない楽音
波形信号TW(図2の(a))に比べて、振幅の変化の
急峻な部分にノイズが重畳しているので、擦弦モデル等
のように非線形系の動摩擦領域でのスリップによって生
じたノイズを含む楽音波形信号、すなわち自然楽器の発
する楽音に非常に近いものである。
【0025】図3はこの発明の他の実施例を示す図であ
る。図3において図1と同じ構成のものには同一の符号
が付してあるので、その説明は省略する。図3の実施例
が図1のものと異なる点は、ゲート制御回路4及びゲー
ト回路9の代わりにノンリニアテーブ4a及び乗算器9
aを用いた点である。
【0026】ノンリニアテーブル4aは図4に示すよう
な特性のテーブルであり、横軸の微分波形信号DWに応
じて縦軸の乗算係数AN2を出力する。ノンリニアテー
ブル4aは音色ナンバTNに応じて種々のものが選択さ
れるようになっている。図4のノンリニアテーブル4a
の特性はその一例である。従って、ノンリニアテーブル
4aは図2の(b)の微分波形信号DWを図4のような
特性で変換し、乗算係数AN2として乗算器9aに出力
する。
【0027】乗算器9aはノンリニアテーブル4aから
の乗算係数AN2に応じてノイズ信号N0の振幅を制御
し、その振幅の制御されたノイズ信号N2を加算器10
に出力する。図1の実施例では、微分波形信号DWがし
きい値VT以上になった場合のみ、ノイズ信号N1が楽
音波形信号に重畳していたが、図3の実施例によれば楽
音波形信号TWの変化の割合に応じてノイズ信号が重畳
するので、ノンリニアテーブル4aを自然楽器のノイズ
発生メカニズムに応じて適宜設定してやることによって
自然的なノイズの重畳を行うことができる。
【0028】図5は図1又は図3のノイズ付与装置の電
子楽器への適用例を示す図であり、電子楽器の楽音合成
に関する部分のみを示す図である。図において、楽音波
形発生手段11は、複数のチャンネルで楽音波形信号の
同時発生が可能であり、鍵盤回路等からの演奏情報(キ
ーコードKC、キーオンKON、タッチデータIT、音
色データTC等)を入力し、このデータに基づき楽音波
形信号を発生し、乗算器13に出力する。
【0029】楽音波形発生手段11における楽音信号発
生方式はいかなるものを用いてもよい。例えば、発生す
べき楽音の音高に対応して変化するアドレスデータに応
じて波形メモリに記憶した楽音波形サンプル値データを
順次読み出すメモリ読み出し方式、又は上記アドレスデ
ータを位相角パラメータデータとして所定の周波数変調
演算を実行して楽音波形サンプル値データを求めるFM
方式、あるいは上記アドレスデータを位相角パラメータ
データとして所定の振幅変調演算を実行して楽音波形サ
ンプル値データを求めるAM方式等の公知の方式を適宜
採用してもよい。
【0030】エンベロープ発生手段12は鍵盤回路等か
らキーオンKONが与えられると、そのタイミングで楽
音波形発生手段11からの楽音波形信号に対応したエン
ベロープ信号を発生して乗算器13に出力する。乗算器
13は楽音波形発生手段11からの楽音波形信号にエン
ベロープ信号を乗算して出力する。このようにエンベロ
ープの付加された信号が図1又は図3の楽音波形信号T
Wとして、ノイズ付与装置の制御信号発生手段1及び加
算器10に入力される。
【0031】乗算器13から出力された楽音波形信号T
Wは図1又は図3に示したノイズ付与装置に取り込ま
れ、所定のノイズが重畳された後、D/A変換器14に
入力される。D/A変換器14はノイズの重畳されたデ
ジタルの楽音波形信号NTWをアナログの楽音波形信号
に変換してサウンドシステム15に出力する。サウンド
システム15はアンプ及びスピーカで構成され、アナロ
グの楽音波形信号を楽音として発音する。
【0032】図6は図1又は図3のノイズ付与装置の電
子楽器への他の適用例を示す図である。図6において図
5と同じ構成のものには同一の符号が付してあるので、
その説明は省略する。図6のものが図5のものと異なる
点は、楽音波形発生手段11から出力される楽音波形信
号(エンベロープの付加されていないもの)がノイズ付
与装置の制御信号発生手段1及び加算器10に直接入力
し、加算器10から出力されるノイズ信号が乗算器13
でエンベロープをかけられている点である。
【0033】図7は図1又は図3のノイズ付与装置の電
子楽器へのさらに他の適用例を示す図である。図7にお
いて図5と同じ構成のものには同一の符号が付してある
ので、その説明は省略する。図7のものが図5のものと
異なる点は、楽音波形発生手段11から出力される楽音
波形信号(エンベロープの付加されていないもの)がノ
イズ付与装置の制御信号発生手段1に直接入力し、乗算
器13でエンベロープのかけられた信号が加算器10に
入力している点である。
【0034】図6又は図7のように楽音波形発生手段1
1からの楽音波形信号をノイズ付与装置の制御信号発生
手段1に直接入力してノイズ付与処理を行うと、ノイズ
付与装置は正規化された楽音波形信号の特定部分に対し
てノイズを重畳するようになるため、楽音波形信号の特
定の位相部分に顕著にノイズが重畳され、自然楽器のノ
イズ発生に近いメカニズムでノイズを付与できるという
効果がある。
【0035】なお、上述の実施例では、微分波形信号D
Wの大きさに応じてノイズ信号を重畳する場合について
説明したが、楽音波形信号TWの絶対レベルの大きさに
応じてノイズ信号の重畳の割合を制御するようにしても
よい。また、微分波形信号DWと楽音波形信号TWとの
両方の大きさに応じてノイズの重畳の割合を制御しても
よい。例えば、微分波形信号DW及び楽音波形信号TW
が共にそれぞれ所定のしきい値を越えた場合に、ノイズ
を重畳するようにすればよい。
【0036】上述の実施例ではゲート制御信号GCと楽
音波形信号TWとがほぼ同じタイミングで加算器10に
入力するように制御しているが、ゲート制御信号GCを
楽音波形信号TWに対して所定時間DTだけ遅延させ、
それを新たなゲート制御信号としてゲート回路9に入力
するようにしてもよい。ゲート制御信号GCを遅延させ
るためには、制御信号発生手段1の各構成要素間のいず
れかの箇所に遅延回路を挿入すればよい。例えば、ロー
パスフィルタ2の直前に遅延回路を設け、制御信号発生
手段1に入力される楽音波形信号TWを遅延させてもよ
いし、微分回路3の出力端に遅延回路を設け、微分波形
信号DWを遅延させてもよいし、さらにはゲート制御回
路4の出力端に遅延回路を設け、ゲート制御信号GCそ
のものを遅延させてもよい。いずれの場合も、遅延回路
の遅延時間DTはピッチ情報によってスケーリングする
必要がある。
【0037】上述の実施例では、ゲート回路9のゲート
を開いている期間は、ゲート制御回路において微分波形
信号DWがしきい値VTを越えている期間としている
が、この期間を別に設けたワンショット回路によって、
新たに生成するようにしてもよい。その場合、ワンショ
ットの設定期間はピッチに比例した1周期以内の値とす
ればよい。
【0038】図1のノイズ付与装置のノイズ重畳の割合
を決定する各種パラメータ、すなわちカットオフ周波数
指定信号fc、乗算係数AN,AN1,AN2、しきい
値VT及び遅延時間DT等は、音色に応じて制御して
も、タッチに応じて制御しても、パネル操作子やペダル
等の操作量に応じてリアルタイムに制御してもよい。上
述の実施例では、加算器10によってノイズを楽音波形
信号TWに加算処理して付与しているが、これに限らず
乗算や位相方向の変調によって付与してもよいことはい
うまでもない。
【0039】
【発明の効果】この発明によれば、ノイズ信号を楽音波
形信号に重畳して楽音に変化を付ける場合において、楽
音波形信号の傾きを抽出し、抽出した傾きに応じてノイ
ズ信号の発生態様を種々変化させるようにしたので、ノ
イズ信号の発生が単調となることもなく、例えば楽音波
形信号の傾きが所定値以上のときノイズ信号を発生させ
て楽音に付与する等の制御によって、より自然楽器の音
に近似した形でノイズ信号を楽音波形信号に付与するこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例であるノイズ付与装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の各ブロックから出力される信号の波形
を示す図である。
【図3】 この発明の他の実施例を示す図である。
【図4】 図3のノンリニアテーブルの特性を示す図で
ある。
【図5】 図1又は図3のノイズ付与装置の電子楽器へ
の適用例を示す図である。
【図6】 図1又は図3のノイズ付与装置の電子楽器へ
の他の適用例を示す図である。
【図7】 図1又は図3のノイズ付与装置の電子楽器へ
のさらに他の適用例を示す図である。
【符号の説明】
1…制御信号発生手段、2…ローパスフィルタ、3…微
分回路、4…ゲート制御回路、4a…ノンリニアテーブ
ル、5…ノイズ発生手段、6…ホワイトノイズ発生回
路、7…バンドパスフィルタ、8,9a…乗算器、9…
ゲート回路、10…加算器、11…楽音波形発生手段、
12…エンベロープ発生手段、13…乗算器、14…D
/A変換器、15…サウントシステム

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽音に関する波形信号を入力し、この波
    形信号の傾きを抽出し、それに応じた制御信号を発生す
    る制御信号発生手段と、 前記制御信号に応じたノイズ信号を発生するノイズ発生
    手段と、 前記ノイズ信号を前記波形信号に重畳するノイズ重畳手
    段とを備えたことを特徴とするノイズ付与装置。
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