JP2890184B2 - 両面塗工型塗工装置及び塗工システム - Google Patents
両面塗工型塗工装置及び塗工システムInfo
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- B05B9/03—Spraying apparatus for discharge of liquids or other fluent material, without essentially mixing with gas or vapour characterised by means for supplying liquid or other fluent material
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Description
ラスチックフィルム、金属シート、網状の金属シートま
たは多孔性の金属シート等のウエブの両面に塗工液を同
時に塗工することができる両面塗工型塗工装置及び塗工
システムに関するものである。
り、上記のような両面塗工型塗工装置としては、ツイン
ブレード型塗工装置が知られている。
走行するウエブの搬送路の両側に一対のダイを配し、こ
の一対のダイの上方に一対のブレードを設けている。そ
して、ウエブを垂直方向に下から上に走行させ、一対の
ダイから塗工液を吐出してウエブの両面に塗工し、その
後、塗工液をブレードによって掻き落とすことにより、
その塗工厚を一定にしている(特公昭55−46223
号)。
が、左右方向にずれた場合に、その塗工厚が変化すると
いう問題があった。
うな両面塗工型塗工装置がある。
位置を走行している場合は、一対のダイから同じ圧力で
塗工液を吹き出して塗工を行い、ウエブが左右のどちら
か一方にずれた場合には、ダイの位置を移動させて吹出
す圧力を変化させ、塗工厚が均一になるようにしている
(特開平3−72976号)。
いては、塗工厚の均衡を保つために、一方のダイを移動
する必要があり、その移動による塗工厚の調整が難しい
という問題があった。
て、ウエブの両面に容易に均一な塗工厚で塗工できる両
面型塗工装置を提供するものである。
及により、これに使用されるスパイラル電極型リチウム
電池の量産が盛んとなっている。そして、このリチウム
電池の量産に際しては、銅箔やアルミニウム箔の帯状の
フープ材(すなわち、ウエブ)に電極活性物質を主体と
するスラリー合材(すなわち、塗工液)を、フープ材の
幅方向に塗布部分と無塗布部分とを交互に形成する、い
わゆるストライプ塗工する必要があり、そのうえ、フー
プ材の両面の同じ位置にスラリー合材を塗布する必要が
ある。
型塗工装置においては、ウエブに連続した塗工液を塗布
することは可能であるが、幅方向において塗布区間と無
塗布区間とを交互に形成するストライプ塗工することは
できなかった。
き、かつ、ストライプ塗工ができる両面型塗工装置を提
供するものである。
塗工型塗工装置は、ウエブの搬送路の両側に設けられた
一対のダイと、前記各ダイの内部に設けられた塗工液の
液溜め部と、前記各ダイの先端部にウエブの幅方向に沿
って設けられた塗工液を吐出する吐出口と、前記液溜め
部から前記吐出口に至る塗工液の吐出通路と、前記各液
溜め部に塗工液を供給する塗工液供給手段とよりなり、
走行するウエブに前記一対の吐出口より同じ量の塗工液
をそれぞれ吐出して、ウエブの両面に塗工液を塗工する
両面塗工型塗工装置において、前記吐出口におけるウエ
ブの搬入側の縁部を、前記吐出口におけるウエブの搬出
側の縁部より突出させて、前記一対のダイの前記搬入側
の縁部の間隔を、前記搬出側の縁部間の間隔より狭く形
成し、前記吐出通路を前記搬送方向に沿って傾斜させた
ものである。
1のものにおいて、前記一対のダイのそれぞれの吐出口
における前記搬出側の縁部を、前記吐出通路から曲面形
状をなして前記ダイの先端部へ至るように形成したもの
である。
1のものにおいて、前記一対のダイのそれぞれの吐出口
における前記搬入側の縁部の先端部を、前記搬送路と平
行となるように形成したものである。
1のものにおいて、前記一対のダイのうち少なくとも一
のダイを、前記搬送路とは直交する方向に移動させるた
めのダイ移動手段を設けて、前記一対のダイの間隔を可
変とするものである。
1のものにおいて、前記一対のダイの傾斜角度を変化さ
せるダイ回転手段を設けて、前記一対のダイの前記搬送
路に対する傾きを可変とするものである。
1の前記吐出通路において、塗工液の吐出が可能な吐出
空間と、塗工液の吐出が不可能な閉塞空間とをウエブの
幅方向に沿って交互に形成したものである。
1のものにおいて、ウエブの搬送速度Vを検出する搬送
速度検出手段と、1回転で一定の吐出量の塗工液を前記
一対のダイの液溜め部へそれぞれ同じ量を供給する定量
ポンプと、前記搬送速度検出手段からの搬送速度Vによ
って、前記定量ポンプの回転数Nを N=(D×W×V)/(K1 ×Q) (但し、Dはウエットの設定塗工厚、Wはウエブの設定
塗工幅、Qは定量ポンプの1回転当りの吐出量、K1 は
定数である。)となるように制御する第1制御手段とが
設けられたものである。
1のものにおいて、ウエブの搬送速度Vを検出する搬送
速度検出手段と、1回転で一定の吐出量の塗工液を前記
一対のダイの液溜め部へそれぞれ同じ量を供給する定量
ポンプと、ウエブの幅方向の平均塗工厚Dp を検出する
塗工厚検出手段と、前記搬送速度検出手段からの搬送速
度V及び塗工厚検出手段からの平均塗工厚Dp によって
前記定量ポンプの回転数Nを N=(Ds ×V×K0 )/Dp (但し、Ds はウエットの設定塗工厚、K0 は定数であ
る。)となるように制御する第2制御手段とが設けられ
たものである。
の両面塗工型塗工装置と、前記両面塗工型塗工装置へウ
エブを送り出すインフィードローラと、前記インフィー
ドローラとで走行するウエブを挟むように設けられたニ
ップローラと、前記インフィードローラを駆動させるイ
ンフィードモータと、前記インフィードローラと前記両
面塗工型塗工装置の間の搬送路の途中に配されたウエブ
の張力を測定するテンション測定手段と、前記両面塗工
型塗工装置によってウエブへ塗工した塗工液を乾燥させ
る乾燥手段と、前記乾燥手段によって乾燥されたウエブ
を搬送させるアウトフィードローラと、前記アウトフィ
ードローラとで走行するウエブを挟むように設けられた
ニップローラと、前記アウトフィードローラを駆動させ
るアウトフィードモータと、設定された搬送速度でウエ
ブが搬送するように前記インフィードモータを駆動さ
せ、また、前記テンション測定手段によって測定したウ
エブの張力が所定値となるように前記アウトフィードモ
ータを駆動させる第3制御手段とよりなるものである。
ついて説明する。
搬送路の両側に設けられた一対のダイの吐出口から走行
するウエブに対し同じ量の塗工液が吐出されて、ウエブ
の両面に塗工液が塗工される。
でウエブに対し塗工圧がかかり、塗工液をウエブに対し
平滑に塗工できる。そして、ウエブの搬送方向に沿って
吐出通路が傾斜しているため、塗工液はウエブの搬送方
向に沿って流れるため、かつ、一対のダイの先端部の間
から漏れ出ることがない。その上、一対の搬出側の縁部
の間隔より搬入側の縁部の間隔が狭く形成されているた
め、搬入側の縁部の間から塗工液が漏れ出るのを防止で
きる。
は、吐出口の搬出側の縁部が曲面形状に形成されている
ため、ウエブに対し次第に塗工圧が高くなり、その先端
部の位置で最大の塗工圧がかかり、吐出口から吐出され
た塗工液をウエブに塗工すると共に、その塗工面を平滑
にできる。また、ウエブに対し塗工液がスムーズに流れ
る。
の先端部の形状が搬送路と平行になるように形成されて
いるため、一対のダイの先端部の間から塗工液が漏れる
のを防止することができる。
は、一対のダイのうち少なくとも一つのダイをダイ移動
手段によって移動させることができるため、前記一対の
ダイの間隔を変化させることができる。
ることができる。また、ウエブに継ぎ目がある場合に
は、このダイ移動手段によって一対のダイの間隔を大き
くしてやり、この継ぎ目部分がスムーズに一対のダイの
間を走行させるよう配慮することができる。
は、ダイ回転手段によって、一対のダイの搬送路に対す
る傾きを変化させることができるため、塗工液の吐出方
向を必要に応じて傾斜させることができる。
は、吐出通路に吐出空間と閉塞空間がウエブの幅方向に
沿って交互に形成しているため、ストライプ塗工を行う
ことが可能となる。
は、定量ポンプの回転数Nを、 N=(D×W×V)/(K1 ×Q) となるように第1制御手段によって制御する。すると、
ウエブの設定された塗工厚に必要な塗工液が常に定量ポ
ンプから一定量供給される。そのため、常に同じ塗工厚
でウエブの両面に塗工液を塗工することができる。
は、定量ポンプの回転数Nを、 N=(Ds ×V×K0 )/Dp となるように第2制御手段によって制御する。すると、
ウエブの塗工厚に必要な塗工液が定量ポンプから一定量
供給される。そのため、ウエブの塗工量が両面において
常に同一で、かつ、均一となる。
御手段によって搬送速度及びウエブの張力を制御でき
る。
0について図1〜図11に基づいて説明する。なお、実
施例の説明において、上下及び左右とは、図1、図2、
図5、図7、図9における上下左右を言う。また、これ
ら図面の表裏の方向が前後方向となる。さらに、この前
後方向が、ウエブ7の幅方向となる。
ム1の全体構造について説明する。
設置台である。
る引出しロールである。
エブ7をインフィードローラへ案内するための3個の案
内ローラである。
符号123はインフィードローラ122を駆動させるた
めのインフィードモータであり、符号124はインフィ
ードローラ122と対向して設けられたニップローラで
ある。
から搬送されたウエブ7を、テンションローラヘ案内す
る案内ローラである。
られたテンションローラであって、これにはウエブ7の
張力を測定するテンション測定装置129が設けれてい
る。そして、ウエブ7は、テンションローラ128を通
過後に塗工装置10に搬送される。
た乾燥装置である。この乾燥装置5は、塗工装置10に
よって両面に塗工液8が塗工されたウエブ7に熱風を噴
射して乾燥させるものである。
り、符号134はアウトフィードローラ130を駆動さ
せるためのアウトフィードモータであり、符号132は
アウトフィードローラ130と対向して設けられたニッ
プローラである。
回する収納ロールである。
る。
の左右一対のダイであって、これら一対のダイ12,1
4の間をウエブ7が下から上に向かって垂直方向に移動
し、ダイ12,14の吐出口30から塗工液8をウエブ
7の両面へそれぞれ吐出する。一対のダイ12,14の
幅は、ウエブ7の幅と略同じ大きさにそれぞれ形成され
ている。
造について説明するが、ダイ12,14は、左右対称で
あるため、まず左側のダイ12について説明する。
できるように上部材16と下部材18とより形成されて
いる。
右側に行くほど先細りとなるように形成されている。
この凹部が液溜め部22となっている。液溜め部22の
右側は傾斜面を成し、その右側ほど容積が小さくなって
いる。また、液溜め部22の下面の左側は塗工液8の流
入口20が貫通している。液溜め部22の平面形状は、
図6に示すように、流入口20から両側に広がるように
扇形に形成されている。このように液溜め部22を形成
しているのは、流入口20から流入した塗工液8が、高
粘度で流れにくくてもスムーズに吐出口30に流れるよ
うにするためである。
で、上部材16と下部材18は、複数本の固定ボルト3
8によって固定されている。
とともに、上部材16と下部材18の間に吐出通路26
が形成される。この吐出通路26の右端が塗工液8の吐
出口30となっている。
る。
行になるように形成されている。また、下部材18の下
面は、液溜め部22の右端部22aから先端部24に至
るまで一直線状を成し、吐出通路26の下面26aを形
成している。また、この吐出通路26の下面26aのう
ち、先端部24近傍の箇所が吐出口30の下縁部30a
となる。
部材16が被さる。この上部材16の下面は一直線状を
成し、吐出通路26の上面右端部26bから上部材16
の先端部28に至る曲面形状の部分が上縁部30bとな
る。
ように、下部材18の先端部24の角度θが、0°<θ
<90°、好適には、30°<θ<70°となるように
設定する。
の上縁部30bより搬送路の方向に突出しており、一対
のダイ12,14を相対向させた場合には、一対の上部
材16の先端部28の間隔Aが一対の下部材18の先端
部24の間隔Bより大きくなるように形成されている。
縁部となり、上縁部30bはウエブ7の搬出側の縁部と
なる。
沿って突出した突出部である。この突出部34には、幅
方向の沿って、かつ、垂直方向に刻まれた溝32を有す
る。この突出部34には、水平方向に第1ボルト36が
配され、このボルト36の締付け具合によって溝32の
隙間の寸法が変化する。すなわち、この第1ボルト36
を締付けると、溝32の隙間が狭まり、上部材16の先
端部28が持ち上がる。これにより、吐出通路26の間
隔を大きくすることができる。なお、第1ボルト36
は、ウエブ7の幅方向に沿って複数本設けられ、ウエブ
7の幅方向において常に均等に上部材16の先端部28
が持ち上がるように形成されている。
定され、その先端部が上部材16の左端部を押圧してい
る第2ボルトである。この第2ボルト40を締付ける
と、下部材18に対し上部材16が搬送路の方向に対し
て移動し、前記で説明した間隔Aと間隔Bの寸法差が縮
まることとなる。
め部22の圧力を測定するための圧力センサである。
するためのホースである。
したそれぞれ回転軸である。この前後一対の回転軸5
0,50によって左ダイ12が支持される。
ダイ12と左右対称に同じ構成で形成されている。
右一対のダイ12,14の下方に設けられた案内ローラ
である。この案内ローラ46,48によって、ウエブ7
が垂直方向に搬送できるようにする。なお、本実施例で
は左右一対の案内ローラ44,46を設けているが、使
用する際には、左側からウエブ7が来る場合には左側の
案内ローラ46のみを使用し、右側からウエブ7が来る
場合には右側の案内ローラ48のみを使用する。
装置52について図2に基づいて説明する。
54は、左ダイ12の両側から突出した回転軸50を受
ける前後一対の軸受部56を有し、この軸受部56が左
固定台58に固定されている。この左固定台58は、設
置台2に固定されている。そして、軸受部56に対し回
転軸50が回転自在に設けられている。
は、右ダイ14から突出した回転軸50を受ける前後一
対の軸受部62を有し、軸受部62は、右移動台64に
固定されている。右移動台64は、設置台2に対し、リ
ニアレール66によって左右方向に移動自在である。こ
の右移動台64の右端部にはエアシリンダ68が設けら
れ、右移動台64を常に左側方向に付勢している。
た傾斜面70を有する。
アレール72が配され、このリニアレール72の上下方
向に沿って上下移動部材74が設けられている。この上
下移動部材74は、左固定台58の右端部上面から上下
方向に突出したネジ棒76に螺合されている。そして、
上下移動部材74の左側面は傾斜面78を有し、右固定
台64の傾斜面70と接触している。さらに、ネジ棒7
6は、左固定台の左端部上面に設けられたモータ80に
よって回動自在となっている。
を回転させると、上下移動部材74がリニアレール72
に沿って上下方向に移動する。すると、傾斜面78,7
0によって上下移動部材74に接触している右移動台6
4がエアーシリンダー68の付勢力に反して左右方向に
移動する。右移動台64がリニアレール66に沿って左
右方向に移動すると、右ダイ14が左ダイ12に対して
左右方向に移動することとなり、前記した上下左右のダ
イ12,14の間隔が変化する。
2,82が内蔵され、右ダイ14、左ダイ12の回転軸
50,50の回転角度を変化させることができる。
統のブロック図である。制御部84は、既存のコンピュ
ータよりなり、塗工装置10を操作するための操作部8
6を有している。
った装置について説明する。
して塗工液8を定量だけ塗工液タンク90から供給する
定量ポンプであって、モータ92によって動作する。
して塗工液タンク96の塗工液8を定量だけ供給する定
量ポンプであって、モータ98によって動作する。な
お、両定量ポンプ88,94共に、モータ92,98に
よって動作するが、定量ポンプ88,94の一回転当た
りの塗工液8の圧送量は常に一定である。そのため、塗
工液8の供給量を増加させるには、モータ92,98の
回転数を上げることによって行うことができる。また、
モータ92,98の回転数Nが時間的に一定であれば、
供給される塗工液8の量も一定である。
塗工厚をそれぞれ検出する塗工厚検出装置であって、β
線や赤外線厚み計等よりなる。この塗工厚検出装置10
2,104はウェットまたはドライ状態の塗工液8の塗
工厚さを測定するものである。さらに、これら塗工厚検
出装置102,104は、ウエブ7の幅方向に沿って一
定速度で移動しつつ、その塗工厚を検出するものであ
る。塗工厚検出装置102,104は、ウエブ7の幅方
向に沿って複数(例えば7つ)に分割した各区画部のそ
れぞれの両面の塗工厚の平均値を移動しながら検出す
る。そして、検出した複数の区画部のそれぞれの両面の
平均塗工厚を、計測した両面の塗工厚とする。
のモータ92、定量ポンプ94のモータ98、右移動台
64を移動させるためのモータ80及び左ダイ12の回
転角度を変えるモータ82と右ダイ14の回転角度を変
えるモータ82、インフィードモータ123、アウトフ
ィードモータ134が接続され、それぞれの回転数を制
御することができる。
ダイ14にそれぞれ設けられている圧力センサ42,4
2の信号が入力し、液溜め部22,22の内部圧力を測
定している。
ウエブ7の張力を測定している。
らの信号によってウエブ7の両面の塗工厚を測定してい
る。
しく説明する。
のアルミ製のシートであって、塗工液8としてはリチウ
ムマンガンオキサイトを主成分とするスラリー合材であ
る。このウエブ7にこの塗工液8を塗工するとリチウム
電池の電極部材となる。
は、3個の案内ローラ4,4,4を通過して、インフィ
ードローラ122に至る。
ニップローラ124の間を通り、案内ローラ126を通
過してテンションローラ128に至る。
後に塗工装置10に搬送される。
の中を通り塗工液の乾燥を行う。
ードローラ130とニップローラ132の間を通り、収
納ロール6に巻回される。
ィードモータ123によって決定される。すなわち、ウ
エブ7をインフィードローラ122とニップローラ12
4とで挟んで、インフィードローラ122を駆動させる
ことによってウエブ7が搬送速度Vで搬送される。
ドローラ122と同じ回転速度で回転さるようにアウト
フィードモータ134を制御する。これにより、アウト
フィードローラ130とニップローラ132とで挟まれ
たウエブ7は搬送速度Vで搬送する。
トであるために高い張力をかけると伸びるため、ウエブ
7を低い張力で、かつ、一定の張力で搬送する必要があ
る。そのために、テンションローラ128に設けられた
テンション測定装置129でその張力を常に監視し、測
定した張力が高くなれば、アウトフィードローラ130
の回転速度をインフィードローラ122の回転速度より
落として、ウエブ7を撓ませ張力を低くするように、フ
ィードバック制御を行う。
るウエブ7は、網状のアルミ製のシートであって、塗工
液8としてはリチウムマンガンオキサイトを主成分とす
るスラリー合材である。このウエブ7にこの塗工液8を
塗工するとリチウム電池の電極部材となる。
る前の初期状態の設定方法について説明する。
トであるため、左右一対のダイ12,14は左右対称に
設置する必要がある。
傾斜角度を、モータ82,82を使用して同じ傾斜角度
に設定する。
16と下部材18の突出状態の関係、すなわち間隔Aと
Bの間隔を設定する。この場合に、Bの間隔は塗工する
ウエブ7の幅になるべく近いように設定すれば、塗工液
8の漏れをなくすことができる。
なるように設定する。
大きさを、第1ボルト36,36によってそれぞれ調整
する。
塗工を行って微調整を行う。
びBの間隔を調整する場合には、図9に示すように、上
部材16から突出した突出部34の上部にダイヤルゲー
ジ114を配する。この場合の使用方法としては、ダイ
ヤルゲージ114の受手側の装置である固定部材116
は左ダイ12の突出部34の上に固定する。一方、数値
の計測が可能なダイヤルゲージ114の本体118は、
右ダイ14の突出部34の上に配置する。これにより、
本体118の先端部である計測部120が固定部材11
6の受面に接触する位置から、左右一対のダイの間隔を
測定する。そして、この間隔を調整する場合には、前記
したように右移動台64を移動させることによって調整
する。
を塗工する場合について説明する。
一対の左右ダイ12,14の間を垂直方向に、下から上
に移動するように配置する。
右ダイ14の液溜め部22,22に塗工液8を一定量供
給する。
0の方向に向かって流れ出す。この場合に液溜め部22
は、流入口20から扇状に広がるように形成されている
ため、吐出口30に至るまで塗工液8は滞留することが
なくスムーズに流れる。
30の付近に塗工液8が吐出されると、ウエブ7に対し
その両面から塗工液8が塗工される。
する。
対し塗工圧はかかっていない。一方、上部材12の上縁
部30bが曲面形状に形成されているため、ウエブ7に
対し次第に塗工圧が高くなり、その先端部28の位置で
最大の塗工圧がかかり、吐出口30から吐出された塗工
液をウエブ7に塗工すると共に、その塗工面を平滑にす
る。また、この場合に、上縁部30bが曲面形状に形成
されているため、ウエブ7に対し塗工液8がスムーズに
流れる。すなわち、この上部材12の上縁部30bから
先端部28までの構造が、ドクターエッジとなる。
路26が傾斜しているため、塗工液8はウエブ7の搬送
方向に沿って流れて上縁部30bの先端部28の方向に
流れるため(図7の矢印参照)、その逆方向に位置する
下部材18,18の先端部24,24の間から漏れ出る
ことがない。その上、左側の上部材16と右側の上部材
12の間隔Aより左側の下部材18と右側の下部材18
の先端部の間隔Bが狭く形成されているため、塗工液8
が漏れ出るのを完全に防止できる。
じ量の塗工液8が、ウエブ7の両面に塗工されるため、
図10に示すように、同じ塗工厚で両面が塗工される。
この場合に、図11に示すように、ウエブ7が網状の金
属シートであっても、網状によって形成された貫通孔9
内部にも同量の塗工液8が含浸され、両面が同じ塗工
厚、かつ、同じ位置に塗工される。これにより、リチウ
ム電池の電極部材としては、好適なものとなる。
右移動台64を移動させて、一対のダイ12,14の間
隔を大きくしてやり、この継ぎ目部分がスムーズに一対
のダイ12,14の間を走行させるように配慮すること
ができる。
る。
塗工液8を圧力をかけつつ噴射してウエブ7に塗工する
方法であるため、塗工厚は定量ポンプ88,94の吐出
量によって決定される。すなわち、この定量ポンプ8
8,94の単位時間当たりの吐出量は搬送速度とウエブ
7の塗工幅と塗工厚の積、すなわち塗工量の体積によっ
て決定される。
塗工厚である。また、単位時間当たりの塗工液8の吐出
量は、定量ポンプ88,94の回転数によって決定され
る。なお、ここで重要なのは、ウエブ7の両面の塗工厚
を同じにするために、ダイ12,14から同じ量の塗工
液8を噴射する必要があり、そのためには、定量ポンプ
88と定量ポンプ94とを同じように動作させて同じ吐
出量を吐出することである。
数N(rpm)は、(1)式によって決定される。
m)、Vは搬送速度(m/分) 、Qは定量ポンプ88,9
0の1回転当りの吐出量(cc/REV)、K1は定数であ
る。)Qは定量ポンプ88,94のポンプ形式が決まれ
ば定数と考えることができるので、(1)式は、 N=(D×W×V)/K2 …… (2) (但し、K2=K1×Qである。)のようになる。
Wを制御部84に操作部86を介して数値入力し、ウエ
ブ7の搬送速度VをAD変換器を介して制御部84に入
力すれば、制御部84は(2)式によって求めたポンプ
回転数Nになるように定量ポンプ88,94の回転用モ
ータ92,98を制御する。
プ88,94の回転数Nが自動的に追従して、搬送速度
Vが変化しても常に同じ塗工厚及び同じ塗工幅で塗工液
8を塗工することができる。
め、(2)式における塗工厚Dと塗工幅Wは定数と考え
られる。したがって、(2)式は、 N=K3×V …… (3) (但し、K3=D×W/K2 …… (3′)であ
る。)のように表される。
るが、塗工厚Dは変動する場合があるので、塗工厚検出
装置102,104によってそれぞれの面の全塗工幅に
対する平均値Dpを測定して、このDpの変動をK3に
反映させる必要がある。そのため、K3は、(3′)式
とは異なる観点から注目して、すなわち、塗工厚のみか
ら注目すると下記のように与えられる。
(4)式で求めた計算を(3)式に代入することによ
り、設定塗工厚に対応する定量ポンプ88,94の回転
数Nが(5)式のようになる。
の回転数Nが自動的に追従するだけでなく、塗工厚の変
化に対しても対応することができるので、常に同じ塗工
厚及び塗工幅で塗工液8を塗工することができる。
厚が制御されており、これによりウエブ7の両面に同じ
厚さの均一な塗工ができる。
の実施例について説明する。
ができるものであり、第1の実施例の塗工装置10と異
なる点は、上部材16と下部材18の間にストライプ塗
工用のストライプ塗工部材106を設けた点にある。
あり、図12に示すようにその平面形状が櫛形となって
いる。すなわち、幅方向に沿って設けられている基部1
08より、櫛状に閉塞部110が複数枚突出している。
そして、このストライプ塗工部材106を上部材16と
下部材18の間に挟み込むようにして固定し、吐出通路
26を、閉塞部112の間に複数の吐出空間112を形
成する。すなわち、閉塞部110に位置する吐出通路2
6からは塗工液8が吐出させず、閉塞部110の間の吐
出空間112から塗工液8が吐出する。そのため、一対
の左右ダイ12,14から吐出される塗工液8は塗工部
7aと無塗工部7bとに区別され、この塗工装置10に
よって塗工されたウエブ7は、図14に示すようにスト
ライプ塗工される。
先端部の形状の変更例について説明する。
8の先端部24が三角形状に尖ったものとなっている。
円弧状に形成されたものである。
状が、曲面形状でなく、多角形に形成されたものであ
る。
て網状の金属シートとしたが、これに代えて多孔性の金
属シートのものであってもよい。また、金属の種類とし
て銅を用いた場合には、これに塗工するスラリー合材と
してはカーボンを主成分とするものが好適である。
をウエブ7として用いたため、左右一対のダイ12,1
4を左右対称に配置する必要があったが、金属シートに
パンチで孔を開けた多孔性の金属シートについても同様
に左右対称に設置する必要がある。
のウエブ7に両面塗工を行う場合には、必ずしも左右対
称に設置する必要はない。すなわち、左ダイ12より右
ダイ14を多少上方にずらして設置してもよい。
ぶれても、どちらか一方のダイ12,14の先端部に接
触することがない。
下から上に垂直方向に搬送させる場合について説明した
が、これに代えてウエブ7を水平方向に搬送する場合で
あっても塗工装置10を使用することができる。この場
合には、上記で説明した左右一対のダイ12,14を上
下方向に配すればよい。
ても、塗工装置10をその搬送路に対し直交するように
配すれば、ウエブ7の搬送路が傾斜していても塗工装置
10を使用することができる。
ブ7を上から下に垂直方向に搬送する場合においても使
用することができる。この場合には特に、上から下にウ
エブ7が搬送するため、塗工液8が搬送方向とは反対、
すなわち上方に漏れ出すことが絶対になく、完全な塗工
を行うことができる。
をモータ82,82によって回転させたが、これを手動
で行わせてもよい。
ータ80によって行ったが、これに代えてネジ棒76を
ハンドル等の手動で回転させて右移動台64を移動させ
てもよい。
であると、一対のダイから同じ量の塗工液を吐出してウ
エブの両面に塗工するため、同じ塗工厚で、かつ、同じ
位置に塗工することができる。
ることがない。
交互に設けることにより、ストライプ加工も可能とな
る。
示す側面図である。
る。
である。
の平面図である。
平面図である。
配した状態の左右一対のダイの縦断面図である。
る。
Claims (9)
- 【請求項1】ウエブの搬送路の両側に設けられた一対の
ダイと、 前記各ダイの内部に設けられた塗工液の液溜め部と、 前記各ダイの先端部にウエブの幅方向に沿って設けられ
た塗工液を吐出する吐出口と、 前記液溜め部から前記吐出口に至る塗工液の吐出通路
と、 前記各液溜め部に塗工液を供給する塗工液供給手段とよ
りなり、 走行するウエブに前記一対の吐出口より同じ量の塗工液
をそれぞれ吐出して、ウエブの両面に塗工液を塗工する
両面塗工型塗工装置において、 前記吐出口におけるウエブの搬入側の縁部を、前記吐出
口におけるウエブの搬出側の縁部より突出させて、前記
一対のダイの前記搬入側の縁部の間隔を、前記搬出側の
縁部間の間隔より狭く形成し、 前記吐出通路を前記搬送方向に沿って傾斜させたことを
特徴とする両面塗工型塗工装置。 - 【請求項2】前記一対のダイのそれぞれの吐出口におけ
る前記搬出側の縁部を、前記吐出通路から曲面形状をな
して前記ダイの先端部へ至るように形成したことを特徴
とする請求項1記載の両面塗工型塗工装置。 - 【請求項3】前記一対のダイのそれぞれの吐出口におけ
る前記搬入側の縁部の先端部を、前記搬送路と平行とな
るように形成したことを特徴とする請求項1記載の両面
塗工型塗工装置。 - 【請求項4】前記一対のダイのうち少なくとも一のダイ
を、前記搬送路とは直交する方向に移動させるためのダ
イ移動手段を設けて、前記一対のダイの間隔を可変とす
ることを特徴とする請求項1記載の両面塗工型塗工装
置。 - 【請求項5】前記一対のダイの傾斜角度を変化させるダ
イ回転手段を設けて、前記一対のダイの前記搬送路に対
する傾きを可変とすることを特徴とする請求項1記載の
両面塗工型塗工装置。 - 【請求項6】前記吐出通路において、 塗工液の吐出が可能な吐出空間と、塗工液の吐出が不可
能な閉塞空間とをウエブの幅方向に沿って交互に形成し
たことを特徴とする請求項1記載の両面塗工型塗工装
置。 - 【請求項7】ウエブの搬送速度Vを検出する搬送速度検
出手段と、 1回転で一定の吐出量の塗工液を前記一対のダイの液溜
め部へそれぞれ同じ量を供給する定量ポンプと、 前記搬送速度検出手段からの搬送速度Vによって、前記
定量ポンプの回転数Nを N=(D×W×V)/(K1 ×Q) (但し、Dはウエットの設定塗工厚、Wはウエブの設定
塗工幅、 Qは定量ポンプの1回転当りの吐出量、K1 は定数であ
る。)となるように制御する第1制御手段とが設けられ
たことを特徴とする請求項1記載の両面塗工型塗工装
置。 - 【請求項8】ウエブの搬送速度Vを検出する搬送速度検
出手段と、 1回転で一定の吐出量の塗工液を前記一対のダイの液溜
め部へそれぞれ同じ量を供給する定量ポンプと、 ウエブの幅方向の平均塗工厚Dp を検出する塗工厚検出
手段と、 前記搬送速度検出手段からの搬送速度V及び塗工厚検出
手段からの平均塗工厚Dp によって前記定量ポンプの回
転数Nを N=(Ds ×V×K0 )/Dp (但し、Ds はウエットの設定塗工厚、K0 は定数であ
る。)となるように制御する第2制御手段とが設けられ
たことを特徴とする請求項1記載の両面塗工型塗工装
置。 - 【請求項9】請求項1記載の両面塗工型塗工装置と、 前記両面塗工型塗工装置へウエブを送り出すインフィー
ドローラと、 前記インフィードローラとで走行するウエブを挟むよう
に設けられたニップローラと、 前記インフィードローラを駆動させるインフィードモー
タと、 前記インフィードローラと前記両面塗工型塗工装置の間
の搬送路の途中に配されたウエブの張力を測定するテン
ション測定手段と、 前記両面塗工型塗工装置によってウエブへ塗工した塗工
液を乾燥させる乾燥手段と、 前記乾燥手段によって乾燥されたウエブを搬送させるア
ウトフィードローラと、 前記アウトフィードローラとで走行するウエブを挟むよ
うに設けられたニップローラと、 前記アウトフィードローラを駆動させるアウトフィード
モータとよりなり、 設定された搬送速度でウエブが搬送するように前記イン
フィードモータを駆動させ、また、前記テンション測定
手段によって測定したウエブの張力が所定値となるよう
に前記アウトフィードモータを駆動させる第3制御手段
とよりなることを特徴とする塗工システム。
Priority Applications (2)
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