JPH11322147A - 巻取り装置及び巻取り方法 - Google Patents

巻取り装置及び巻取り方法

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JPH11322147A
JPH11322147A JP10131620A JP13162098A JPH11322147A JP H11322147 A JPH11322147 A JP H11322147A JP 10131620 A JP10131620 A JP 10131620A JP 13162098 A JP13162098 A JP 13162098A JP H11322147 A JPH11322147 A JP H11322147A
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JP
Japan
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web
winding
moving
guide
width direction
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JP10131620A
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English (en)
Inventor
Kei Hasegawa
圭 長谷川
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で品質の向上を図ることができる
巻取り装置及び巻取り方法を提供する。 【解決手段】 移動ガイドローラ23,24は、B1
向及びB2 方向に所定の周期で所定の角度θだけ回転し
て、A方向に走行するウェブ1をA1 ’方向及びA2
方向に案内する。エッジガイド装置2がウェブ1を幅方
向に移動すると、ウェブ1は、蛇行しながら巻取り部6
に向かって走行する。巻取り部6は、端部1aの位置が
不揃いになったウェブ1を巻き取るために、巻取り10
の端面10aも不揃いになる。このために、ウェブ1の
流れ方向に印刷層1bが形成されていても、巻取り10
内で印刷層1bが重ならない。その結果、巻取り10内
において、印刷層1aを形成した部分とそれ以外の部分
との間に、圧力差が生じるのを防止して、圧力分布を均
一にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウェブなどを巻き
取る巻取り装置及び巻取り方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の巻取り装置を概略的に示
す側面図である。図5は、従来の巻取り装置を概略的に
示す平面図である。ウェブ1は、例えば、紙、プラスチ
ック、繊維、金属箔などのテープ又はフィルムなどの帯
状物である。ウェブ1は、図示しないロール給紙装置か
ら巻き出されてA方向に走行している。ウェブ1は、印
刷などの所定の加工がされた後に、エッジガイド装置2
を通過して、巻取り部6によって巻き取られる。
【0003】エッジガイド装置2は、走行するウェブ1
の幅方向における端部(流れ方向に沿った端部)1aが
常に同じ位置にあるように、このウェブ1を幅方向に平
行移動して、この端部1aの位置を修正する装置であ
る。エッジガイド装置2は、可動フレーム20と、固定
ガイドローラ21,22と、移動ガイドローラ23,2
4と、油圧シリンダ25と、電磁弁26などからなる。
【0004】固定ガイドローラ21,22は、ウェブ1
の流れる方向を変えるためのローラである。固定ガイド
ローラ21は、固定フレーム5に取り付けられた軸受2
1a,21bに、回転自在に支持されており、固定ガイ
ドローラ22は、固定フレーム5に取り付けられた軸受
22a,22bに、回転自在に支持されている。固定ガ
イドローラ21は、A方向(水平方向)に流れるウェブ
1を、移動ガイドローラ23に向けて上方(垂直方向)
に案内している。また、固定ガイドローラ22は、移動
ガイドローラ24から下方(垂直方向)に向けて流れる
ウェブ1を、A方向に案内している。
【0005】可動フレーム20は、軸20aを中心とし
て、B1 方向及びB2 方向に回転可能な部材である。可
動フレーム20は、固定フレーム5に回転自在に支持さ
れた軸20aと、ピストンロッド25cの軸25dを回
転自在に支持する軸受20bと、移動ガイドローラ23
を回転自在に支持する軸受23a,23bと、移動ガイ
ドローラ24を回転自在に支持する軸受24a,24b
とを備えている。可動フレーム20には、ウェブ1が通
過可能な開口部20cが形成されている。
【0006】移動ガイドローラ23,24は、ウェブ1
の流れる方向を変えるためのローラである。移動ガイド
ローラ23は、固定ガイドローラ21によって案内され
たウェブ1を、移動ガイドローラ24に向けて水平方向
に案内している。また、移動ガイドローラ24は、水平
方向に流れるウェブ1を、固定ガイドローラ22に向け
て下方に案内している。移動ガイドローラ23,24
は、図5に示すように、互いに平行な位置関係を維持し
つつ、可動フレーム20とともに軸20aを中心に回転
する。
【0007】油圧シリンダ25は、軸20aを中心とし
て、可動フレーム20をB1 方向及びB2 方向に回転す
るためのアクチュエータである。油圧シリンダ25は、
図5に示すように、圧力油が供給されるシリンダ25a
と、この圧力油によってシリンダ25a内を往復運動す
るピストン25bと、このピストン25bに連結され、
1 方向及びC2 方向に伸縮するピストンロッド25c
と、このピストンロッド25cの先端に形成された軸2
5dと、シリンダ25aを固定フレーム5に固定する取
付部25eなどを備えている。油圧シリンダ25は、ピ
ストンロッド25cをC1 方向及びC2 方向に伸縮し
て、移動フレーム20を軸20aを中心にB1 方向及び
2 方向方向に回転する。
【0008】電磁弁26は、ピストンロッド25cの前
進及び後退を切り換えるものである。電磁弁26は、図
4に示すように、図示しない油圧ポンプに接続された配
管27cと配管27a,27bとの間に配置されてお
り、配管27a,27bを介して油圧シリンダ25に圧
力油を流入させる。
【0009】エッジセンサ3は、走行するウェブ1の端
部1aの位置をモニタするセンサである。エッジセンサ
3は、端部1aが基準位置を通過しているか否かを検出
し、この端部1aの位置に関する位置検出信号を出力す
る。エッジセンサ3は、移動ガイドローラ24と固定ガ
イドローラ22との間に、ウェブ1の端部1aを挟むよ
うに配置されている。エッジセンサ3は、図示しない位
置決め部材を介して固定フレーム5に固定されている。
エッジセンサ3は、ウェブ1の幅に応じて、最適な位置
に位置決めされる。
【0010】制御装置4は、エッジセンサ3が出力する
位置検出信号に基づいて、電磁弁26を切り換えて、エ
ッジガイド装置2を駆動制御する装置である。制御装置
4は、エッジガイド装置2によってウェブ1の幅方向に
端部1aを移動させて、この端部1aの位置を修正させ
る。制御装置4には、エッジセンサ3と、電磁弁26と
が接続されている。
【0011】巻取り部6は、ウェブ1をロール状に巻き
取るものである。巻取り部6は、図5に示すように、図
示しない制御装置によって駆動制御される駆動モータ6
0と、この駆動モータ60の駆動軸60aと、この駆動
軸60aによって回転し、ウェブ1を巻き取る巻取り軸
62と、巻取り軸62を回転自在に支持する軸受62
a,62bなどからなる。巻取り部6は、エッジガイド
装置2によって端部1aの位置が揃えられたウェブ1を
巻き取って、巻取り10の端面10aを揃えている。
【0012】つぎに、従来の巻取り装置の動作を説明す
る。ガイドセンサ3は、A方向に走行するウェブ1の端
部1aの位置をモニタし、位置検出信号を制御装置4に
出力する。制御装置4は、この位置検出信号に基づい
て、ガイドセンサ3を通過する端部1aの位置が基準位
置からずれているか否かを判断する。制御装置4は、端
部1aが基準位置からずれていると判断したときには、
例えば、ピストンロッド25cがC1 方向に縮むよう
に、電磁弁26を切り換える。移動フレーム20は、図
5に示すように、軸20aを中心に角度θだけ回転し、
移動ガイドローラ23,24は、互いに平行な位置関係
を保った状態で、移動フレーム20と一体となって移動
する。そして、移動ガイドローラ23,24は、A方向
に走行するウェブ1をA’方向に案内する。その結果、
ウェブ1がエッジガイド装置2を通過すると、通過前に
おけるウェブ1の幅方向の中心Dが、通過後には中心
D’まで移動して、ウェブ1が幅方向に距離xだけ移動
する。巻取り部6は、エッジガイド装置2によって端部
1aの位置が揃えられたウェブ1を巻き取る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の巻取り装置は、
蛇行するウェブ1の端部1aを同じ位置に揃えるため
に、エッジガイド装置2によって端部1aの位置を修正
した後に、巻取り部6によってウェブ1を巻き取って、
巻取り10の端面10aを揃えていた。しかし、生産す
る製品によっては、巻取り10の端面10aを揃えない
ほうがよい場合がある。例えば、厚さが10μm程度の
ウェブ1の流れ方向に沿って、所定幅の連続したスリッ
ト線などを印刷すると、印刷層1bを形成した部分は、
インキの肉厚分(1〜3μm)だけ他の部分よりも厚く
なってしまう。
【0014】例えば、グラビア印刷は、ウェブ1の幅方
向に多面付け印刷をすることが多く、この巻取りを1面
幅の小巻(この状態の巻取りで食品メーカなどに納入す
る)に分割する必要がある。また、一面付け印刷をする
ときにも、ウェブ1の両端には見当マークを入れた非製
品部分(不要部分)があるために、少なくともこの不要
部分を取り除いた小巻を作る必要がある。このような除
去工程や分割工程は、印刷後工程のスリッタ工程と称す
るものであって、具体的には、大巻の巻取りを巻き戻し
つつ、ウェブ1にスリット刃を押し当てて、製品部分の
小巻に巻き取る工程である。このときに、スリット刃を
ウェブ1に押し当てる幅方向の位置を示すのがスリット
線であって、印刷工程で印刷したウェブ1の流れ方向に
連続する線である。このために、巻取り10内におい
て、印刷層1bを形成した部分(厚い部分)が重なる
と、巻取り10の外周面の一部が盛り上がってしまうと
い問題点があった。
【0015】また、巻取り10の端面10aを不揃いに
するために、巻取り軸60をその軸方向に往復移動させ
て、ウェブ1を巻き取る巻取り装置がある。この巻き取
り装置は、印刷層1bを形成した部分とそれ以外の部分
とが重なるように、巻取り軸60によってウェブ1を巻
き取るために、巻取り10内の幅方向の圧力を均一にす
ることができる。しかし、巻取り軸60がその軸方向に
往復移動するために、巻取り部6の構造が複雑化してし
まうという問題点があった。また、巻取り軸60aを、
例えば、1〜10分毎に往復移動させるための操作が作
業者に必要となり、作業効率が低下してしまうという問
題点があった。さらに、巻取り軸60の軸方向の位置が
変動するために、例えば、無人搬送車などによって巻取
り10を搬出するときに、巻取り部6と無人搬送車との
間で、巻取り10を受け渡す位置が変動してしまうとい
う問題点があった。
【0016】本発明の課題は、簡単な構造で品質の向上
を図ることができる巻取り装置及び巻取り方法を提供す
ることである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定するものではない。すなわ
ち、請求項1の発明は、ウェブ(1)の幅方向における
端部(1a)位置を検出する検出手段(3)と、前記ウ
ェブを前記幅方向に移動して、前記端部位置を修正する
修正手段(2)と、前記検出手段の検出結果に基づい
て、前記修正手段を制御する修正制御手段(4)とを含
み、前記ウェブを巻き取る巻取り装置において、前記検
出手段を前記幅方向に移動する移動手段(7)と、前記
移動手段を制御する移動制御手段(4)とを含むことを
特徴としている巻取り装置である。
【0018】請求項2の発明は、請求項1に記載の巻取
り装置において、前記移動制御手段は、所定の移動量及
び/又は所定の周期で前記検出手段が往復移動するよう
に、前記移動手段を制御することを特徴とする巻取り装
置である。
【0019】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載の巻取り装置において、前記ウェブは、その流れ
方向に沿って印刷層(1b)を備えることを特徴とする
巻取り装置である。
【0020】請求項4の発明は、ウェブ(1)の幅方向
における端部(1a)位置を検出手段(3)によって検
出し、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記端部位
置を修正手段(2)によって修正して、前記ウェブを巻
き取る巻取り方法において、前記検出手段を前記幅方向
に移動しつつ、前記修正手段によって前記ウェブを前記
幅方向に移動して、前記ウェブを巻き取ることを特徴と
している巻取り方法である。
【0021】請求項5の発明は、請求項4に記載の巻取
り方法において、所定の移動量及び/又は所定の周期で
前記検出手段を往復移動させることを特徴とする巻取り
方法である。
【0022】請求項6の発明は、請求項4又は請求項5
に記載の巻取り方法において、前記ウェブは、その流れ
方向に沿って印刷層(1b)を備えることを特徴とする
巻取り方法である。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、図面を参
照して、本発明の第1実施形態について、さらに詳しく
説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る巻取り
装置を概略的に示す斜視図である。図2は、本発明の第
1実施形態に係る巻取り装置における移動装置を概略的
に示す側面図である。なお、図4及び図5に示した部材
と同一の部材は、同一の番号を付して、その詳細な説明
を省略する。
【0024】移動装置7は、ウェブ1の幅方向にガイド
センサ3を移動する装置である。移動装置7は、図1及
び図2に示すように、駆動モータ70と、送りねじ71
と、往復台72などからなる。
【0025】駆動モータ70は、送りねじ71を正転及
び逆転するモータである。駆動モータ70は、制御装置
4によって駆動制御される。駆動モータ70は、所定速
度で所定時間毎に送りねじ71の正転及び逆転を繰り返
して、E1 方向及びE2 方向にガイドセンサ3を所定の
周期で所定距離だけ往復移動(揺動)する。
【0026】送りねじ71は、往復台72を往復移動す
るための部材である。送りねじ71は、移動ガイドロー
ラ24と固定ガイドローラ22との間に配置されてい
る。送りねじ71は、その回転軸線が固定ガイドローラ
22の回転軸線と略平行になるように、ウェブ1が走行
する方向に対して略直交する方向に伸びている。送りね
じ71の外周部には、雄ねじが形成されている。
【0027】往復台72は、送りねじ71の正転及び逆
転によって往復移動する部材である。往復台72には、
ガイドセンサ3が固定されている。往復台72には、図
2に示すように、送りねじ71が貫通する貫通孔72a
が形成されており、この貫通孔72aの内周部には、送
りねじ71の雄ねじと噛み合う雌ねじが形成されてい
る。往復台72は、送りねじ71が正転及び逆転する
と、ガイドセンサ3の姿勢を一定に維持しつつ、送りね
じ71の雄ねじと噛み合いながら往復移動する。
【0028】エッジセンサ3は、第1のセンサ部30
と、この第1のセンサ部30と所定の間隔を開けて対向
して配置された第2のセンサ部31とを備えている。エ
ッジセンサ3は、第1のセンサ部30と第2のセンサ部
31との間に、ウェブ1の端部1aを通過させている。
エッジセンサ3は、第1のセンサ部30から第2のセン
サ部31に向けて空気を噴出している。ウェブ1が空気
の流れを遮ると、第1のセンサ部30と第2のセンサ部
31との間を流れる空気の流量が変化する。エッジセン
サ3は、この空気の流量の変化に基づいて、端部1aが
基準位置から移動した距離を検出する。エッジセンサ3
は、空気の流量の変化に応じた位置検出信号を、制御装
置4に出力する。
【0029】つぎに、本発明の第1実施形態に係る巻取
り装置の動作を説明する。図3は、本発明の第1実施形
態に係る巻取り装置の動作を説明するための図である。
図3(A)は、エッジガイド装置2が停止した状態を示
し、図3(B)は、図3(A)に示す状態からエッジガ
イド装置2がB1 方向に回転した状態を示し、図3
(C)は、図3(B)に示す状態からエッジガイド装置
2がB2 方向に回転した状態を示したものである。
【0030】送りねじ71が所定速度で所定時間毎に正
転及び逆転するように、制御装置4が駆動モータ70を
制御すると、ガイドセンサ3及び往復台72は、E1
向及びE2 方向に所定の周期で所定の距離だけ往復移動
(揺動)する。ガイドセンサ3は、A方向に走行するウ
ェブ1の端部1aの位置をモニタしつつ、ガイドセンサ
3の移動量に応じた位置検出信号を制御装置4に出力す
る。制御装置4は、この位置検出信号に基づいて、端部
1aが基準位置からずれていると判断するために、ピス
トンロッド25cをC1 方向及びC2 方向に伸縮するよ
うに、所定の周期で電磁弁26を切り換える。
【0031】移動フレーム20は、図3(B)及び図3
(C)に示すように、B1 方向及びB2 方向に所定の周
期で所定の角度θだけ回転し、移動ガイドローラ23,
24は、A方向に走行するウェブ1をA1 ’方向及びA
2 ’方向に案内する。その結果、ガイドセンサ3の往復
移動に応じて、エッジガイド装置2がウェブ1を幅方向
に移動する。このために、端部1aの位置が変化し、ウ
ェブ1は、蛇行しながら巻取り部6に向かって走行す
る。巻取り部6は、端部1aの位置が不揃いになったウ
ェブ1を巻き取るために、図3(B)及び図3(C)に
示すように、巻取り10の端面10aも不揃いになる。
【0032】以上説明したように、本発明の第1実施形
態に係る巻取り装置及び巻取り方法は、以下に記載する
ような効果を有する。 (1) 本発明の第1実施形態は、ウェブ1の幅方向に
ガイドセンサ3が往復移動して、このガイドセンサ3の
往復移動に追従して、エッジガイド装置2がウェブ1を
幅方向に移動している。その結果、ウェブ1の流れ方向
に印刷層1bが形成されていても、巻取り10内で印刷
層1bが重ならないように、巻取り部6によってウェブ
1を巻き取ることができる。このために、巻取り10内
において、印刷層1aを形成した部分とそれ以外の部分
との間に圧力差が生じるのを防止し、巻取り10内の圧
力分布を均一にして、局所的な巻き締まりを生ずるのを
防止することができる。また、簡単な構造の移動装置7
を追加することによってガイドセンサ3を移動し、走行
するウェブ1の蛇行を修正するためにのみ使用するエッ
ジガイド装置2を、走行するウェブ1を蛇行させるため
に利用することができる。さらに、エッジガイド装置2
を通過する前のウェブ1が不規則に蛇行していても、ガ
イドセンサ3が端部1aをモニタするために、このエッ
ジガイド装置2によってウェブ1を規則的に蛇行させる
ことができる。
【0033】(2) 本発明の第1実施形態は、巻取り
軸62を往復移動させずに、図3に示すように、B1
向及びB2 方向に所定の周期で所定の角度θだけエッジ
ガイド装置2を回転させている。その結果、巻取り軸6
2の位置が所定の位置に固定されるために、巻取り10
の搬出時に、無人搬送車などの巻取り取出装置を巻取り
10に対して正確に位置決めすることができる。
【0034】(他の実施形態)本発明は、以上説明した
実施形態に限定するものではなく、以下に記載するよう
に、種々の変形又は変更が可能であって、これらも本発
明の均等の範囲内である。 (1) 本発明の実施形態は、グラビア印刷機や塗工機
などに使用する巻取り装置を例に挙げて説明したが、ウ
ェブ状のものを加工する圧延機やウェブ状のものを製造
する装置などについても、本発明を適用することができ
る。
【0035】(2) 本発明の第1実施形態は、ウェブ
1の流れ方向に沿って、連続した印刷層1bを形成した
場合を例に挙げて説明したが、ウェブ1の流れ方向に沿
って、連続又は不連続な絵柄などを印刷した場合につい
ても、本発明を適用することができる。
【0036】(3) 本発明の第1実施形態は、E1
向及びE2 方向にガイドセンサ3を、所定の周期で所定
の距離だけ往復移動させているが、移動量や周期を任意
の値に設定して、ガイドセンサ3を往復移動させてもよ
い。例えば、ガイドセンサ3の移動量や周期を、任意の
値に設定可能なコントローラなどを制御装置4に設けて
もよい。この場合には、印刷層1bの幅や大きさに応じ
て、移動量や周期を可変することができる。
【0037】(4) 本発明の第1実施形態は、E1
向及びE2 方向にガイドセンサ3を往復移動させている
が、いずれか一方の方向に移動させるだけでもよい。ま
た、本発明の第1実施形態は、ウェブ1の走行方向と直
交する方向に、ガイドセンサ3を移動しているが、これ
に限定するものではなく、ウェブ1の走行方向と交差す
る方向であればよい。
【0038】(5) 本発明の第1実施形態は、空気の
流量の変化によって、端部1bの位置を検出するセンサ
を例に挙げて説明したが、発光素子と受光素子とによっ
て、端部1bの位置を検出するセンサであってもよい。
【0039】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、ウェブの幅方向における端部位置を検出する検出
手段を移動手段が移動し、この移動手段を制御手段が制
御するので、ウェブの端部が不揃いな状態で巻き取られ
て、ウェブの品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る巻取り装置を概略
的に示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る巻取り装置におけ
る移動装置を概略的に示す側面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る巻取り装置の動作
を説明するための図である。
【図4】従来の巻取り装置を概略的に示す側面図であ
る。
【図5】従来の巻取り装置を概略的に示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 ウェブ 1a 端部 1b 印刷層 2 エッジガイド装置 3 ガイドセンサ 4 制御装置 6 巻取り部 7 移動装置 10 巻取り 10a 端面 25 油圧シリンダ 26 電磁弁 70 駆動モータ 71 送りねじ 72 往復台

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェブの幅方向における端部位置を検出
    する検出手段と、 前記ウェブを前記幅方向に移動して、前記端部位置を修
    正する修正手段と、 前記検出手段の検出結果に基づいて、前記修正手段を制
    御する修正制御手段とを含み、 前記ウェブを巻き取る巻取り装置において、 前記検出手段を前記幅方向に移動する移動手段と、 前記移動手段を制御する移動制御手段と、 を含むことを特徴とする巻取り装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の巻取り装置において、 前記移動制御手段は、所定の移動量及び/又は所定の周
    期で前記検出手段が往復移動するように、前記移動手段
    を制御すること、 を特徴とする巻取り装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の巻取り装
    置において、 前記ウェブは、その流れ方向に沿って印刷層を備えるこ
    と、 を特徴とする巻取り装置。
  4. 【請求項4】 ウェブの幅方向における端部位置を検出
    手段によって検出し、前記検出手段の検出結果に基づい
    て、前記端部位置を修正手段によって修正して、前記ウ
    ェブを巻き取る巻取り方法において、 前記検出手段を前記幅方向に移動しつつ、前記修正手段
    によって前記ウェブを前記幅方向に移動して、前記ウェ
    ブを巻き取ること、 を特徴とする巻取り方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の巻取り方法において、 所定の移動量及び/又は所定の周期で前記検出手段を往
    復移動させること、 を特徴とする巻取り方法。
  6. 【請求項6】 請求項4又は請求項5に記載の巻取り方
    法において、 前記ウェブは、その流れ方向に沿って印刷層を備えるこ
    と、 を特徴とする巻取り方法。
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