JP2889924B2 - 薄膜電界効果トランジスタの製法 - Google Patents

薄膜電界効果トランジスタの製法

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JP2889924B2 JP1170799A JP17079989A JP2889924B2 JP 2889924 B2 JP2889924 B2 JP 2889924B2 JP 1170799 A JP1170799 A JP 1170799A JP 17079989 A JP17079989 A JP 17079989A JP 2889924 B2 JP2889924 B2 JP 2889924B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、液晶表示装置用アクティブマトリクス基板
の薄膜電界効果トランジスタの製法に適用して好適な薄
膜電界効果トランジスタの製法に関する。
【従来の技術】
従来、第4図を伴って次に述べる薄膜電界効果トラン
ジスタが提案されている。 すなわち、ガラスでなり且つ例えば656℃の歪点温度
を有する透光性絶縁基板1を有し、その透光性絶縁基板
1上に、n型不純物またはp型不純物を高濃度に導入し
ている例えば多結晶シリコンによる半導体薄膜でなるソ
ース領域5及びドレイン領域6が、並置して、例えば方
形パターンに形成されている。 また、透光性絶縁基板1上に、ソース領域5及びドレ
イン領域6間に延長し、且つ両端がソース領域5上のド
レイン領域6側の領域及びドレイン領域6上のソース領
域5側の領域に延長している活性層2が形成されてい
る。この場合、活性層2は、アモルファスシリコン膜が
多結晶化されている多結晶化シリコン膜から、例えば方
形にパターニングされて得られた層でなる。 さらに、透光性絶縁基板1上に、ソース領域5、ドレ
イン領域6及び活性層2を覆って延長している例えばSi
O2でなるゲート絶縁膜3が形成されている。 また、透光性絶縁基板1上に、例えば導電性を与える
不純物を高濃度に導入している多結晶化シリコン膜でな
り且つストライプ状パターンを有するゲート電極4が、
ゲート絶縁膜3を介して、上方からみて、活性層2を幅
方向に横切って延長して形成されている。 さらに、透光性絶縁基板1上に、ゲート絶縁膜3及び
ゲート電極4を覆って延長している層間絶縁膜7が形成
されている。 また、層間絶縁膜7及びゲート絶縁膜3に、それらを
通して、ソース領域5及びドレイン領域6をそれぞれ外
部に臨ませる窓8及び9が穿設されている。 さらに、層間絶縁膜7上に、窓8及び9をそれぞれ通
じてソース領域5及びドレイン領域6にそれぞれ連結し
ている例えばアルミニウムでなるソース電極10及びドレ
イン電極11が形成されている。 以上が、従来提案されている薄膜電界効果トランジス
タの構成である。 このような構成を有する従来の薄膜電界効果トランジ
スタによれば、ソース電極10及びドレイン電極11間に、
負荷(図示せず)を介して所要の電源(図示せず)を接
続し、そして、ソース電極10またはドレイン電極11とゲ
ート電極4との間に、制御電圧を、極性を加味した所要
値で印加させれば、活性層2のソース領域5及びドレイ
ン領域6間の領域に、ソース領域5及びドレイン領域6
間に延長しているチャンネルが形成されることによっ
て、ソース電極10及びドレイン電極11間がオンの状態に
なる。このため、負荷に、電源からの電流を供給させる
ことができる。 また、このような状態から、ソース電極10またはドレ
イン電極11とゲート電極4との間の印加している制御電
圧の値を、他の所要の値に変更させれば、活性層2のソ
ース領域5及びドレイン領域6間の領域に形成されてい
たチャンネルがなくなることによって、ソース電極10及
びドレイン電極11間がオフの状態になる。このため、負
荷への電源からの電流の供給を断にさせることができ
る。 従って、第4図に示す上述した構成を有する薄膜電界
効果トランジスタによれば、スイッチング素子としての
機能が得られる。 また、第4図に示す上述した構成を有する薄膜電界効
果トランジスタによれば、透光性絶縁基板1上を用いて
いるので、上述したスイッチング素子としての機能が、
透光性絶縁基板1に、光を通過させてもまたは光を通過
させている状態でも得られるので、詳細説明は省略する
が、液晶表示用アクティブマトリクス基板の薄膜電界効
果トランジスタの製法に適用して好適である。 また、従来、第4図で上述した薄膜電界効果トランジ
スタを、第5図を伴って次に述べる方法によって製造す
る薄膜電界効果トランジスタの製法が提案されている。 すなわち、第4図で上述した、ガラスでなり且つ例え
ば656℃の歪点温度を有する透光性絶縁基板1を用意す
る(第5図A)。 そして、その透光性絶縁基板1上に、n型不純物また
はp型不純物を高濃度に導入している多結晶シリコンで
なる半導体薄膜を、減圧CVD法によって形成し、次で、
その半導体薄膜に対しパターニング処理を施して、第4
図で上述したソース領域5及びドレイン領域6を形成す
る(第5図B)。 次に、透光性絶縁基板1上に、ソース領域5及びドレ
イン領域6を覆って延長している、爾後第4図で上述し
た活性層2になるアモルファスシリコン膜2′を、原料
ガスとしてSiH4ガスを用い、透光性絶縁基板1の温度を
その透光性絶縁基板1の歪点温度以下の温度である560
℃の温度とした減圧CVD法によって形成する(第5図
C)。 次に、アモルファスシリコン膜2′に対する、透光性
絶縁基板1の歪点温度以下の温度である600℃の温度で
の熱アニーリング処理によって、アモルファスシリコン
膜2′から、その多結晶化されている多結晶化シリコン
膜2″を形成する(第5図D)。 次に、多結晶化シリコン膜2″に対するパターニング
処理にって、多結晶化シリコン膜2″から、第4図で上
述した活性層2を形成する(第5図E)。 次に、透光性絶縁基板1上に、第4図で上述した、ソ
ース領域5、ドレイン領域6及び活性層2を覆って延長
しているゲート絶縁膜3を、常圧CVD法によって形成す
る(第5図F)。 次に、ゲート絶縁膜3上に、導電性を与える不純物を
高濃度に導入している多結晶化シリコン膜を、減圧CVD
法によって形成し、次で、その多結晶化シリコン膜に対
するパターニング処理によって、その多結晶化シリコン
膜から、第4図で上述したゲート電極4を形成する(第
5図G)。 次に、ゲート絶縁膜3上に、第4図で上述した、ゲー
ト電極4を覆って延長している層間絶縁膜7を、常圧CV
D法によって形成する(第5図H)。 次に、層間絶縁膜7及びゲート絶縁膜3に、それらを
通した第4図で上述した窓8及び9を、フォトリソグラ
フィ法によって形成し、次で、層間絶縁膜7上に、第4
図で上述した、ソース領域5及びドレイン領域6にそれ
ぞれ窓8及び9を通じて連結しているソース電極10及び
ドレイン電極11を、フォトリソグラフィ法によって形成
する(第5図I)。 次に、水素を含む雰囲気中での、透光性絶縁基板1の
歪点温度以下の温度である例えば400℃の温度による熱
処理を行う。 以上が、第4図で上述した従来の薄膜電界効果トラン
ジスタの、従来提案されている製法である。 このような従来の薄膜電界効果トランジスタの製法に
よれば、第4図で上述した機能を有する薄膜電界効果ト
ランジスタを、容易に製造することができる。 また、透光性絶縁基板1を用いていることから、液晶
表示装置用アクティブマトリクス基板の薄膜電界効果ト
ランジスタの製法に適用して好適である。
【発明が解決しようとする課題】
第5図に示す従来の薄膜電界効果トランジスタの製法
の場合、透光性絶縁基板1上に、爾後活性層2になるア
モルファスシリコン膜2′を形成する工程(第5図C)
における減圧CVD法において、原料ガスとして、SiH4
スを用い、また、透光性絶縁基板1の温度を、その透光
性絶縁基板1の歪点温度以下であるが、560℃のような
高い温度としている理由で、次に、そのアモルファスシ
リコン膜2′に対する熱アニーリング処理によってその
アモルファスシリコン膜2′から多結晶化シリコン膜
2″を形成する工程(第5図D)をとって得られる多結
晶化シリコン膜2″が、0.2μm以下という小さな粒径
しか有しない多結晶シリコンからなるものとしてしか得
られず、従って、次に、その多結晶化シリコン膜2″に
対するパターニング処理によってその多結晶化シリコン
膜2″から活性層2を形成する工程(第5図E)をとっ
て得られる活性層2が、0.2μm以下という小さな粒径
しか有しない多結晶化シリコンでなるものとしてしか形
成されていない。 このため、薄膜電界効果トランジスタを、活性層2に
おけるキャリア(電子または正孔)の移動度が20cm2/Vs
以下という小さな値でしか有しないものとしてしか製造
することができなかった。 従って、第5図に示す従来の薄膜電界効果トランジス
タの製法の場合、薄膜電界効果トランジスタを、比較的
動作速度の遅いものとしてしか製造することができな
い、という欠点を有していた。 よって、本発明は、上述した欠点のない、新規な薄膜
電界効果トランジスタの製法を提案せんとするものであ
る。
【課題を解決するための手段】
本発明による薄膜電界効果トランジスタの製法は、第
5図で上述した従来の薄膜電界効果トランジスタの製法
の場合と同様に、ガラスでなる透光性絶縁基板上に、
n型不純物またはp型不純物を導入している半導体薄膜
でなるソース領域及びドレイン領域を、並置して、所要
のパターンに、形成する工程と、上記透光性絶縁基板
上に、上記ソース領域及び上記ドレイン領域を覆って延
長しているアモルファスシリコン膜を減圧CVD法によっ
て形成する工程と、上記アモルファスシリコン膜に対
する熱アニーリング処理によって、上記アモルファスシ
リコン膜から、その多結晶化されている多結晶化シリコ
ン膜を形成する工程と、上記多結晶化シリコン膜に対
するパターニング処理によって、上記多結晶化シリコン
膜から、上記ソース領域及び上記ドレイン領域間に延長
している活性層を形成する工程と、上記透光性絶縁基
板上に、上記活性層を覆って延長しているゲート絶縁膜
を形成する工程と、上記ゲート絶縁膜上に、上方から
みて、上記活性層を幅方向に横切って延長しているゲー
ト電極を形成する工程とを有する。 しかしながら、本発明による薄膜電界効果トランジス
タの製法は、このような工程を有する薄膜電界効果トラ
ンジスタの製法において、上記アモルファスシリコン
膜を形成する工程における減圧CVD法において、原料ガ
スとしてSi2H6ガスを用い且つ上記透光性絶縁基板の温
度をその透光性絶縁基板の歪点温度以下の温度である42
0℃〜550℃とする。
【作用・効果】
本発明による薄膜電界効果トランジスタの製法によっ
て製造される薄膜電界効果トランジスタは、見掛上、第
4図で上述した従来の薄膜電界効果トランジスタと同様
の構成を有し、従って、第4図に示す従来の薄膜電界効
果トランジスタで上述したと同様のスイッチング素子と
しての機能を有する。 また、第4図に示す従来の薄膜電界効果トランジスタ
で上述したと同様の理由で、液晶表示装置用アクティブ
マトリクス基板の薄膜電界効果トランジスタに適用して
好適である。 さらに、本発明による薄膜電界効果トランジスタの製
法によれば、見掛上、第5図に示す従来の薄膜電界効果
トランジスタの製法と同様であり、従って、第5図に示
す従来の薄膜電界効果トランジスタの製法の場合と同様
にスイッチング素子としての機能を有する薄膜電界効果
トランジスタを、容易に製造することができ、また、液
晶表示装置用アクティブマトリクス基板の薄膜電界効果
トランジスタの製法に適用して好適である。 しかしながら、本発明による薄膜電界効果トランジス
タの製法の場合、透光性絶縁基板上にアモルファスシリ
コン膜を形成する工程において、原料ガスとしてSi2H6
ガスを用い、且つ透光性絶縁基板の温度を、第5図に示
す従来の薄膜電界効果トランジスタの製法の場合と同様
の透光性絶縁基板の歪点温度以下としているが、第5図
で上述した従来の薄膜電界効果トランジスタの製法の場
合に比し低い420〜550℃の温度としている。 このため、次の、アモルファスシリコン膜に対する熱
アニーリング処理によってそのアモルファスシリコン膜
から多結晶化シリコン膜を形成する工程をとって得られ
る多結晶化シリコン膜が、1μm以上という、第5図で
上述した従来の薄膜電界効果トランジスタの製法の場合
に比し格段的に大きな粒径を有する多結晶シリコンでな
るものとして得られ、よって、次に、その多結晶化シリ
コン膜に対するパターニング処理によってその多結晶化
シリコン膜から活性層を形成する工程をとって得られる
活性層が、1μm以上という、第5図で上述した従来の
薄膜電界効果トランジスタの場合に比し格段的に大きな
粒径を有する多結晶化シリコンでなるものとして得られ
る。 このため、薄膜電界効果トランジスタを、キャリアの
移動度が、30cm2/Vs以上というような、第5図で上述し
た従来の薄膜電界効果トランジスタの製法の場合に比し
大きな値を有するものとして、容易に製造することがで
きる。 従って、本発明による薄膜電界効果トランジスタの製
法の場合、薄膜電界効果トランジスタを、第5図で上述
した従来の薄膜電界効果トランジスタの製法の場合に比
し格段的に高速度で動作するものとして、容易に製造す
ることができる。
【実施例】
次に、第1図を伴って、本発明による薄膜電界効果ト
ランジスタの製法の実施例を述べよう。 第1図において、第5図との対応部分には同一符号を
付して詳細説明を省略する。 第1図に示す本発明による薄膜電界効果トランジスタ
の製法の実施例は、次に述べる順次の工程をとって、見
掛上、第4図で上述したと同様の薄膜電界効果トランジ
スタを製造する。 すなわち、第5図で上述した従来の薄膜電界効果トラ
ンジスタの製法の場合と同様に、第4図で上述した、ガ
ラスでなり且つ例えば656℃の歪点温度を有する透光性
絶縁基板1を用意する(第1図A)。 そして、その透光性絶縁基板1上に、n型不純物また
はp型不純物を高濃度に導入している多結晶シリコンで
なる半導体薄膜を、減圧CVD法によって形成し、次で、
その半導体薄膜に対しパターニング処理を施して、第4
図で上述したソース領域5及びドレイン領域6を形成す
る(第1図B)。 次に、透光性絶縁基板1上に、ソース領域5及びドレ
イン領域6を覆って延長している、爾後第4図で上述し
た活性層2に対応している活性層(第4図において22と
して示されている)なるアモルファスシリコン膜22′
を、原料ガスとしてSi2H6ガスを用い且つ透光性絶縁基
板1の温度をその透光性絶縁基板1の歪点温度以下の温
度である420℃〜550℃の温度とした減圧CVD法によって1
50nmの厚さに形成する(第1図C)。この場合、具体的
には、反応炉を用いて、その反応炉内に、原料ガスとし
てのSi2H6ガスを、20%にHe希釈して導入し、そして、
反応炉内を1Torrの圧力に保ち、アモルファスシリコン
膜22′を、透光性絶縁基板1の温度を420℃とすると
き、2nm/分の堆積速度で、また、透光性絶縁基板1の温
度を480℃とするとき、6nm/分の速度で形成した。 次に、第5図で上述した従来の薄膜電界効果トランジ
スタの製法の場合に準じて、アモルファスシリコン膜2
2′に対する、透光性絶縁基板1の歪点温度以下の温度
である560℃〜650℃の温度での熱アニーリング処理によ
って、アモルファスシリコン膜22′から、その多結晶化
されている多結晶化シリコン膜2″を形成する(第1図
D)。この場合、具体的には、透光性絶縁基板1の温度
を600℃とした48時間の熱アニーリング処理を、窒素雰
囲気中で行った。 次に、第5図で上述した従来の薄膜電界効果トランジ
スタの製法の場合に準じて、多結晶化シリコン膜22″に
対するパターニング処理によって、多結晶化シリコン膜
22″から、第4図で上述した活性層2に対応している活
性層22を形成する(第1図E)。 次に、透光性絶縁基板1上に、第5図で上述した従来
の薄膜電界効果トランジスタの製法の場合と同様に、第
4図で上述した、ソース領域5、ドレイン領域6及び活
性層22を覆って延長しているゲート絶縁膜3を、常圧CV
D法によって100nmの厚さに形成する(第1図F)。 次に、ゲート絶縁膜3上に、第5図で上述した従来の
薄膜電界効果トランジスタの製法の場合と同様に、導電
性を与える不純物を高濃度に導入している多結晶化シリ
コン膜を、減圧CVD法によって350nmの厚さに堆積形成
し、次で、その多結晶化シリコン膜に対するパターニン
グ処理によって、その多結晶化シリコン膜から、第4図
で上述したゲート電極4を形成する(第1図G)。 次に、ゲート絶縁膜3上に、第5図で上述した従来の
薄膜電界効果トランジスタの製法の場合と同様に、第4
図で上述した、ゲート電極4を覆って延長している層間
絶縁膜7を、常圧CVD法によって形成する(第1図
H)。 次に、層間絶縁膜7及びゲート絶縁膜3に、第5図で
上述した従来の薄膜電界効果トランジスタの製法の場合
と同様に、それらを通した第4図で上述した窓8及び9
を、フォトリソグラフィ法によって形成し、次で、層間
絶縁膜7上に、第5図で上述した従来の薄膜電界効果ト
ランジスタの製法の場合と同様に、第4図で上述した、
ソース領域5及びドレイン領域6にそれぞれ窓8及び9
を通じて連結しているソース電極10及びドレイン電極11
を、フォトリソグラフィ法によって形成する(第1図
I)。 次に、第5図で上述した従来の薄膜電界効果トランジ
スタの製法の場合と同様に、水素を含む雰囲気中での、
透光性絶縁基板1の歪点温度以下の温度である例えば40
0℃の温度による熱処理を行う。 以上が、第4図に示す薄膜電界効果トランジスタの、
本発明による薄膜電界効果トランジスタの製法の実施例
である。 第1図に示す本発明による薄膜電界効果トランジスタ
の製法によって製造される薄膜電界効果トランジスタ
は、見掛上、第4図で上述した薄膜電界効果トランジス
タと同様の構成を有し、従って、第4図で上述したと同
様のスイッチング素子としての機能を有する。 また、第4図に示す薄膜電界効果トランジスタで上述
したと同様の理由で、液晶表示装置用アクティブマトリ
クス基板の薄膜電界効果トランジスタに適用して好適で
ある。 さらに、第1図に示す本発明による薄膜電界効果トラ
ンジスタの製法によれば、見掛上、第5図で上述した従
来の薄膜電界効果トランジスタの製法と同様であり、従
って、第5図で上述した従来の薄膜電界効果トランジス
タの製法の場合と同様にスイッチング素子としての機能
を有する薄膜電界効果トランジスタを、容易に製造する
ことができ、また、液晶表示装置用アクティブマトリク
ス基板の薄膜電界効果トランジスタの製法に適用して好
適である。 しかしながら、第1図に示す本発明による薄膜電界効
果トランジスタの製法の場合、透光性絶縁基板1上にア
モルファスシリコン膜22′を形成する工程における減圧
CVD法において、原料ガスとしてSi2H6ガスを用い、且つ
透光性絶縁基板1の温度を、第5図で上述した従来の薄
膜電界効果トランジスタの場合と同様の透光性絶縁基板
1の歪点温度以下としているが、第5図で上述した従来
の薄膜電界効果トランジスタの製法の場合に比し低い42
0〜550℃の温度としている。 このため、次の、アモルファスシリコン膜22′に対す
る熱アニーリング処理によってそのアモルファスシリコ
ン膜22′から多結晶化シリコン膜22″を形成する工程を
とって得られる多結晶化シリコン膜22″が、アモルファ
スシリコン膜22′を形成するときの透光性絶縁基板1の
温度(℃)に対する多結晶化シリコン膜22′の多結晶シ
リコンの粒径(μm)の関係を実測して示している第2
図からも明らかなように、1μm以上という、第5図で
上述した従来の薄膜電界効果トランジスタの製法の場合
に比し格段的に大きな粒径を有する多結晶シリコンでな
るものとして得られ、よって、次に、その多結晶化シリ
コン膜22″に対するパターニング処理によってその多結
晶化シリコン膜22″から活性層22を形成する工程をとっ
て得られる活性層22が、1μm以上という、第5図で上
述した従来の薄膜電界効果トランジスタの場合に比し格
段的に大きな粒径を有する多結晶化シリコンでなるもの
として得られる。 このため、薄膜電界効果トランジスタを、キャリアの
移動度が、アモルファスシリコン膜22′を形成するとき
の透光性絶縁基板1の温度(℃)に対する、活性層22に
おけるキャリアの移動度(cm2/Vs)の関係を実測して示
している第3図からも明らかなように、30cm2/Vs以上と
いうような、第5図で上述した従来の薄膜電界効果トラ
ンジスタの製法の場合に比し大きな値を有するものとし
て、容易に製造することができる。 従って、第1図に示す本発明による薄膜電界効果トラ
ンジスタの製法の場合、薄膜電界効果トランジスタを、
第5図で上述した従来の薄膜電界効果トランジスタの製
法の場合に比し格段的に高速度で動作するものとして、
容易に製造することができる。 なお、上述においては、本発明の1つの実施例を示し
たに留まり、本発明の精神を脱することなしに、種々の
変型、変更をなし得るであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図A〜Iは、本発明による薄膜電界効果トランジス
タの製法の実施例を示す順次の工程における略線的断面
図である。 第2図は、本発明による薄膜電界効果トランジスタの製
法の説明に供する、アモルファスシリコン膜を形成する
ときの透光性絶縁基板の温度に対する、多結晶化シリコ
ン膜の多結晶シリコンの粒径の関係を示す図である。 第3図は、本発明による薄膜電界効果トランジスタの製
法の説明に供する、アモルファスシリコン膜を形成する
ときの透光性絶縁基板の温度に対する、活性層における
キャリアの移動度(cm2/Vs)の関係を示す図である。 第4図は、従来提案されている薄膜電界効果トランジス
タ、及び本発明によって製造される薄膜電界効果トラン
ジスタを示す略線的断面図である。 第5図A〜Iは、第4図に示す薄膜電界効果トランジス
タの、従来の製法を示す順次の工程における略線的断面
図である。 1……透光性絶縁基板 2……活性層 2′……アモルファスシリコン膜 2″……多結晶化シリコン膜 3……ゲート絶縁膜 4……ゲート電極 5……ソース領域 6……ドレイン領域 7……層間絶縁膜 8、9……窓 10……ソース電極 11……ドレイン電極 22……活性層 22′……アモルファスシリコン膜 22″……多結晶化シリコン膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/336 H01L 29/786

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラスでなる透光性絶縁基板上に、n型不
    純物またはp型不純物を導入している半導体薄膜でなる
    ソース領域及びドレイン領域を、並置して、所要のパタ
    ーンに、形成する工程と、 上記透光性絶縁基板上に、上記ソース領域及び上記ドレ
    イン領域を覆って延長しているアモルファスシリコン膜
    を減圧CVD法によって形成する工程と、 上記アモルファスシリコン膜に対する熱アニーリング処
    理によって、上記アモルファスシリコン膜から、その多
    結晶化されている多結晶化シリコン膜を形成する工程
    と、 上記多結晶化シリコン膜に対するパターニング処理によ
    って、上記多結晶化シリコン膜から、上記ソース領域及
    び上記ドレイン領域間に延長している活性層を形成する
    工程と、 上記透光性絶縁基板上に、上記活性層を覆って延長して
    いるゲート絶縁膜を形成する工程と、 上記ゲート絶縁膜上に、上方からみて、上記活性層を幅
    方向に横切って延長しているゲート電極を形成する工程
    とを有する薄膜電界効果トランジスタの製法において、 上記アモルファスシリコン膜を形成する工程における減
    圧CVD法において、原料ガスとしてSi2H6ガスを用い且つ
    上記透光性絶縁基板の温度を、その透光性絶縁基板の歪
    点温度以下の温度である420℃〜550℃とすることを特徴
    とする薄膜電界効果トランジスタの製法。
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