JP2889687B2 - 電気掃除機 - Google Patents
電気掃除機Info
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- electric blower
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電気掃除機に係り、さらに詳細には、電気掃
除機の吸口力制御に関する。
除機の吸口力制御に関する。
従来、電気掃除機において掃除機本体内の電動送風機
の消費電力(又は回転数)を変化させて掃除機の吸込力
を掃除面に応じて変化させ、適度に調整するものがあ
る。簡単なものとして使用者が手で調整しながら適当と
判定した点に設定して掃除を行うものがある。これは第
10図に示すような回路で電動送風機1を双方向性半導体
素子22を用いて交流位相制御を行うものである。この回
路の動作は可変抵抗23の抵抗値を変えてコンデンサ24と
の時定数を変えて電力制御回路25により双方向性半導体
素子22の点弧角を変えることにより電動送風機1の消費
電力(回転数)を変えて適度な吸込力に設定することが
可能である。
の消費電力(又は回転数)を変化させて掃除機の吸込力
を掃除面に応じて変化させ、適度に調整するものがあ
る。簡単なものとして使用者が手で調整しながら適当と
判定した点に設定して掃除を行うものがある。これは第
10図に示すような回路で電動送風機1を双方向性半導体
素子22を用いて交流位相制御を行うものである。この回
路の動作は可変抵抗23の抵抗値を変えてコンデンサ24と
の時定数を変えて電力制御回路25により双方向性半導体
素子22の点弧角を変えることにより電動送風機1の消費
電力(回転数)を変えて適度な吸込力に設定することが
可能である。
しかし、この方法では使用者が掃除面に応じて感覚的
に設定する必要があるため、設定が面倒であり、又、使
用者の感覚で行うので必ずしも適度な吸込力になるとは
限らず、正確なものとはいえなかった。
に設定する必要があるため、設定が面倒であり、又、使
用者の感覚で行うので必ずしも適度な吸込力になるとは
限らず、正確なものとはいえなかった。
そこで掃除機内の負圧力を検出してその出力を電動送
風機1の電力制御回路25に送り、負圧力に応じた消費電
力(回転数)に設定し、使用者の感覚に頼らず、自動的
に予め、決められた吸込力に設定することができる。こ
れは第11図に示すような回路で、圧力センサ19が負圧力
を検出し、負圧力検出回路26が掃除機内の負圧力を検出
し、その負圧と一定の関係にある出力電圧をマイクロコ
ンピュータ27に送り、その出力電圧からマイクロコンピ
ュータ27が上記出力電圧に見合った制御指令を電力制御
回路25に送り、電力制御回路25が電動送風機1の消費電
力(回転数)を制御する。この方法では第3図に示すよ
うに、掃除機内の検出負圧力は、フィルタA1と電動送風
機1間の負圧力を検出するのが一般的であるが、この負
圧力はフィルタA1が集じんにより目詰りすると変化し、
それに伴って電動送風機1の消費電力を上げて吸込力を
増してフィルタA1の目詰り補正を行うようにしたもので
ある。
風機1の電力制御回路25に送り、負圧力に応じた消費電
力(回転数)に設定し、使用者の感覚に頼らず、自動的
に予め、決められた吸込力に設定することができる。こ
れは第11図に示すような回路で、圧力センサ19が負圧力
を検出し、負圧力検出回路26が掃除機内の負圧力を検出
し、その負圧と一定の関係にある出力電圧をマイクロコ
ンピュータ27に送り、その出力電圧からマイクロコンピ
ュータ27が上記出力電圧に見合った制御指令を電力制御
回路25に送り、電力制御回路25が電動送風機1の消費電
力(回転数)を制御する。この方法では第3図に示すよ
うに、掃除機内の検出負圧力は、フィルタA1と電動送風
機1間の負圧力を検出するのが一般的であるが、この負
圧力はフィルタA1が集じんにより目詰りすると変化し、
それに伴って電動送風機1の消費電力を上げて吸込力を
増してフィルタA1の目詰り補正を行うようにしたもので
ある。
しかし、上記負圧力は被掃除面の状態、例えば床,た
たみ,じゅうたん,カーテン等多様な用途において変化
し、これら多様な用途においてそれぞれ適度な吸込力で
制御するのは困難であった。
たみ,じゅうたん,カーテン等多様な用途において変化
し、これら多様な用途においてそれぞれ適度な吸込力で
制御するのは困難であった。
本発明の目的は、床,たたみ,じゅうたん,カーテン
等多様な用途において、それぞれフィルタの目詰り状態
に応じて常に適度な吸込力制御を行うことのできる、使
い勝手の点で優れた電気掃除機を提供することにある。
等多様な用途において、それぞれフィルタの目詰り状態
に応じて常に適度な吸込力制御を行うことのできる、使
い勝手の点で優れた電気掃除機を提供することにある。
上記目的は、掃除機本体ケースに内蔵された電動送風
機と、この電動送風機の電力又は回転数制御を行い、か
つ掃除機本体からホース,延長管を通じて接続される電
動式吸口に内蔵される電動機の回転数制御を行う制御回
路とを備える電気掃除機において、掃除機内負圧を検出
し、その負圧に対応した出力信号を送る圧力検出回路を
有し、この圧力検出信号は前記制御回路からの指示信号
により、負圧に対する圧力検出信号の増幅度を異ならし
めた出力値を複数存在せしめると共に、負圧力に対する
出力値及びその変動幅を検出し、さらには風量検出手段
を設け、これらに基づいて電動送風機の運転を制御する
ことによって達成される。
機と、この電動送風機の電力又は回転数制御を行い、か
つ掃除機本体からホース,延長管を通じて接続される電
動式吸口に内蔵される電動機の回転数制御を行う制御回
路とを備える電気掃除機において、掃除機内負圧を検出
し、その負圧に対応した出力信号を送る圧力検出回路を
有し、この圧力検出信号は前記制御回路からの指示信号
により、負圧に対する圧力検出信号の増幅度を異ならし
めた出力値を複数存在せしめると共に、負圧力に対する
出力値及びその変動幅を検出し、さらには風量検出手段
を設け、これらに基づいて電動送風機の運転を制御する
ことによって達成される。
必要な掃除性能は一定以上の風量があれば十分であ
り、必要以上の風量は無駄なエネルギーを消費している
ことになる。
り、必要以上の風量は無駄なエネルギーを消費している
ことになる。
一方、吸口が床面に強く吸い付いたりすると吸口の操
作性が悪くなる。
作性が悪くなる。
そして掃除機の風量と真空度は被掃除面,吸口の状態
の状態によって変わるので従来例のように圧力を検出し
ただけではあらゆる被掃除面に対応できない。例えばじ
ゅうたん上では強い吸込力が要求されるので風量を大き
く設定するのが望ましく、じゅうたん上では比較的吸口
の吸い付きが弱いので真空度を高めに設定するのが望ま
しい。一方、ハードフロア上ではじゅうたん上ほど吸込
力を必要としないので風量を小さく設定するのが望まし
く、吸い付きは強いから真空度を低めに設定するのが望
ましい。又、たたみ上では風量,真空度共、じゅうたん
とハードフロアの中間になるよう設定するのが望まし
い。
の状態によって変わるので従来例のように圧力を検出し
ただけではあらゆる被掃除面に対応できない。例えばじ
ゅうたん上では強い吸込力が要求されるので風量を大き
く設定するのが望ましく、じゅうたん上では比較的吸口
の吸い付きが弱いので真空度を高めに設定するのが望ま
しい。一方、ハードフロア上ではじゅうたん上ほど吸込
力を必要としないので風量を小さく設定するのが望まし
く、吸い付きは強いから真空度を低めに設定するのが望
ましい。又、たたみ上では風量,真空度共、じゅうたん
とハードフロアの中間になるよう設定するのが望まし
い。
これに対し、後述する第5図に示すように、掃除機内
の圧力変動幅Δhはハードフロア,たたみ,じゅうたん
1(毛足長さ短い),じゅうたん2(毛足長さ長い)と
云ったように各被掃除面によって異なり、したがって上
記圧力変動幅Δhをとり込むことにより現在掃除を行っ
ている被掃除面が何であるかを知ることができ、床,た
たみ,じゅうたん,カーテン等多様な用途において、そ
れぞれフィルタの目詰り状態に応じて常に適度な吸込力
制御を行うことができる。
の圧力変動幅Δhはハードフロア,たたみ,じゅうたん
1(毛足長さ短い),じゅうたん2(毛足長さ長い)と
云ったように各被掃除面によって異なり、したがって上
記圧力変動幅Δhをとり込むことにより現在掃除を行っ
ている被掃除面が何であるかを知ることができ、床,た
たみ,じゅうたん,カーテン等多様な用途において、そ
れぞれフィルタの目詰り状態に応じて常に適度な吸込力
制御を行うことができる。
なお、上記圧力変動幅Δhをとり込むに際しては、こ
の圧力変動幅Δhに対して敏感に反応するように圧力検
出信号の出力値を増幅したものを選択的に使用する。
の圧力変動幅Δhに対して敏感に反応するように圧力検
出信号の出力値を増幅したものを選択的に使用する。
以下、本発明の一実施例を第1図他によって説明す
る。
る。
第1図において1は電動送風機で掃除機本体内に内蔵
されている。2は電動送風機1の回転子(ロータ)の磁
極位置を検出する回転数センサであり、回転子が1回転
する毎にこの場では3個設けられているa,b,cの回転数
センサが1回ずつHigh信号(以下単に「H」とする)と
Low信号(以下単に「L」とする)を繰り返す。3は回
転数センサ2の出力を信号処理してマイクロコンピュー
タ4(以下単に「マイコン」と云う)に送るための回転
数検出回路であり、第2図に回転数センサ2の信号を受
けてからの回転数検出回路3の信号タイミングチャート
を示す。回転数検出回路3からの出力信号によりマイコ
ン4は電動送風機1の回転数Nを認識する。5は電動送
風機1に電源の供給を制御するパワー駆動回路で、マイ
コン4からの指令をドライバー回路6を通じて電動送風
機1に供給する電源のデューティ比(100%通電時間に
対する実通電時間の割合)を変えて電動送風機1の回転
数(又は消費電力)を制御する。7は電動送風機1に流
れる電流を検出する電流検出抵抗で、増幅回路8を通じ
て信号Idとしてマイコン4に送られる。これによりマイ
コン4は電動送風機1に流れる電流を認識し、その運転
状態を認識する。9は交流電源12からノイズフィルタ回
路11を通した後で作られる主高電圧電源回路で電動送風
機1の電源となる。10は主高電圧電源回路9からさらに
マイコン4他の制御回路を駆動するための低電圧電源回
路である。13は電動式吸口D内に内蔵され、ロータリー
ブラシを回転駆動させるための電動機で、双方向性半導
体素子15をマイコン4からの信号によりゲート制御回路
14から出力信号が出て双方向性半導体素子15のON−OFF
を決め、ON−OFF時間を制御する、いわゆる交流位相制
御を行い、電動機13の回転数制御を行う。16は電動機13
に流れる電流を検出するための電流センサで、増幅回路
17により増幅されて信号PBIとしてマイコン4は電動機1
3に流れている電流を認識する。18は運転信号回路で第
3図のホース手元部B1にあり、使用者がスイッチをON−
OFFすることにより、電動送風機1や電動機13の運転停
止を行う。
されている。2は電動送風機1の回転子(ロータ)の磁
極位置を検出する回転数センサであり、回転子が1回転
する毎にこの場では3個設けられているa,b,cの回転数
センサが1回ずつHigh信号(以下単に「H」とする)と
Low信号(以下単に「L」とする)を繰り返す。3は回
転数センサ2の出力を信号処理してマイクロコンピュー
タ4(以下単に「マイコン」と云う)に送るための回転
数検出回路であり、第2図に回転数センサ2の信号を受
けてからの回転数検出回路3の信号タイミングチャート
を示す。回転数検出回路3からの出力信号によりマイコ
ン4は電動送風機1の回転数Nを認識する。5は電動送
風機1に電源の供給を制御するパワー駆動回路で、マイ
コン4からの指令をドライバー回路6を通じて電動送風
機1に供給する電源のデューティ比(100%通電時間に
対する実通電時間の割合)を変えて電動送風機1の回転
数(又は消費電力)を制御する。7は電動送風機1に流
れる電流を検出する電流検出抵抗で、増幅回路8を通じ
て信号Idとしてマイコン4に送られる。これによりマイ
コン4は電動送風機1に流れる電流を認識し、その運転
状態を認識する。9は交流電源12からノイズフィルタ回
路11を通した後で作られる主高電圧電源回路で電動送風
機1の電源となる。10は主高電圧電源回路9からさらに
マイコン4他の制御回路を駆動するための低電圧電源回
路である。13は電動式吸口D内に内蔵され、ロータリー
ブラシを回転駆動させるための電動機で、双方向性半導
体素子15をマイコン4からの信号によりゲート制御回路
14から出力信号が出て双方向性半導体素子15のON−OFF
を決め、ON−OFF時間を制御する、いわゆる交流位相制
御を行い、電動機13の回転数制御を行う。16は電動機13
に流れる電流を検出するための電流センサで、増幅回路
17により増幅されて信号PBIとしてマイコン4は電動機1
3に流れている電流を認識する。18は運転信号回路で第
3図のホース手元部B1にあり、使用者がスイッチをON−
OFFすることにより、電動送風機1や電動機13の運転停
止を行う。
19は掃除機内の負圧を検出する圧力センサでセンサ出
力回路20で増幅されるのが、増幅度が異なる出力がVA,
VBの2本あり、マイコン4のA,B出力信号により、セン
サ出力切換回路21はVA又はVBのいずれかを選択してマイ
コン4のAN2に送る。
力回路20で増幅されるのが、増幅度が異なる出力がVA,
VBの2本あり、マイコン4のA,B出力信号により、セン
サ出力切換回路21はVA又はVBのいずれかを選択してマイ
コン4のAN2に送る。
以上の構成により本発明の一実施例による電気掃除機
の基本動作について説明する。
の基本動作について説明する。
掃除機の運転パターンは一般的に第4図(a)に示す
如く、風量Qと真空度Hの関係で示される。実線部が一
般の掃除機(制御なし)のQ−H特性であるが必要な掃
除性能は一定以上の風量があれば十分であり、必要以上
の風量は無駄なエネルギーを消費していることになる。
そこでQ>Q1にならないように電動送風機1の回転数を
抑えて制御する(一定風量制御)。又、吸口が床面に強
く吸い付いたりすると吸口の操作性が悪くなるのでH>
H1にならないように電動送風機1の回転数を抑えて制御
する(一定圧力制御)。それからフィルタが相当目詰り
した状態であるか、ホース,延長管,吸口のいずれかが
ふさがれた状態の風量が極く小さい部分は掃除性能が極
端に悪くなり、掃除機としての機能を果たさなくなるた
め、電動送風機1の回転数を著しく下げて使用者にこの
領域での使用をやめるよう注意を促し、使用者にフィル
タの交換又は掃除、ホース,延長管,吸口のいずれかを
ふさいだ異物をとり除かせるようにする。以上をまとめ
ると理想的なQ−H特性は第4図(b)に示す如くとな
る。しかし、Q1,H1は被掃除面,吸口の状態によって変
わるので従来例のように圧力を検出しただけではあらゆ
る被掃除面に対応できない。例えばじゅうたん上では強
い吸込力が要求されるのでQ1を大きく設定するのが望ま
しく、じゅうたん上では比較的吸口の吸い付きが弱いの
でH1を高めに設定するのが望ましい。一方、ハードフロ
ア上ではじゅうたん上ほど吸込力を必要としないのでQ1
を小さく設定するのが望ましく、吸い付きは強いからH1
を低めに設定するのが望ましい。又、たたみ上ではQ1,
H1共、じゅうたんとハードフロアの中間になるよう設定
するのが望ましい。そこでこれらの望ましい状態を自動
的に判断するための条件として風量Q,掃除機内負圧hと
その変動幅Δh,パワーブラシ電流PBIとその変動幅ΔPBI
を検出することにより自動的に判断することが可能とな
る。これは、Δh,PBI,ΔPBIと各掃除面とは第5図のよ
うな相関関係にあり、マイコン4では負圧力h及び電動
機電流PBIを一定期間サンプリングしてその平均値をと
ってデータとしてとり込むことでΔh,ΔPBIはマイコン
4が認識できる。この時、VA,VBは第6図のような出力
特性になる。圧力変動幅Δhをとり込む時は圧力変化に
対して敏感に反応するようにVAに対してVBのように圧力
センサ出力回路20内の増幅度を上げている。掃除機内負
圧を検出する場合、掃除機内全状態の圧力範囲でリニア
な特性を保つことが必要であるがVBは増幅度を上げてい
るため、H1以上ではセンサ出力か飽和してしまい、全領
域で使用できないのでVAのように圧力全範囲(O−H2)
でリニアな特性を保つことが必要である。従って圧力変
動幅を特に敏感に検出するためにはVBを選択し、負圧力
の絶対値及び通常の圧力変動幅を検出する時はVAを選択
する。マイコン4のA,B端子からH又はL信号の組合わ
せにより、センサ出力切換回路21はVB,VAのいずれかを
選択する。
如く、風量Qと真空度Hの関係で示される。実線部が一
般の掃除機(制御なし)のQ−H特性であるが必要な掃
除性能は一定以上の風量があれば十分であり、必要以上
の風量は無駄なエネルギーを消費していることになる。
そこでQ>Q1にならないように電動送風機1の回転数を
抑えて制御する(一定風量制御)。又、吸口が床面に強
く吸い付いたりすると吸口の操作性が悪くなるのでH>
H1にならないように電動送風機1の回転数を抑えて制御
する(一定圧力制御)。それからフィルタが相当目詰り
した状態であるか、ホース,延長管,吸口のいずれかが
ふさがれた状態の風量が極く小さい部分は掃除性能が極
端に悪くなり、掃除機としての機能を果たさなくなるた
め、電動送風機1の回転数を著しく下げて使用者にこの
領域での使用をやめるよう注意を促し、使用者にフィル
タの交換又は掃除、ホース,延長管,吸口のいずれかを
ふさいだ異物をとり除かせるようにする。以上をまとめ
ると理想的なQ−H特性は第4図(b)に示す如くとな
る。しかし、Q1,H1は被掃除面,吸口の状態によって変
わるので従来例のように圧力を検出しただけではあらゆ
る被掃除面に対応できない。例えばじゅうたん上では強
い吸込力が要求されるのでQ1を大きく設定するのが望ま
しく、じゅうたん上では比較的吸口の吸い付きが弱いの
でH1を高めに設定するのが望ましい。一方、ハードフロ
ア上ではじゅうたん上ほど吸込力を必要としないのでQ1
を小さく設定するのが望ましく、吸い付きは強いからH1
を低めに設定するのが望ましい。又、たたみ上ではQ1,
H1共、じゅうたんとハードフロアの中間になるよう設定
するのが望ましい。そこでこれらの望ましい状態を自動
的に判断するための条件として風量Q,掃除機内負圧hと
その変動幅Δh,パワーブラシ電流PBIとその変動幅ΔPBI
を検出することにより自動的に判断することが可能とな
る。これは、Δh,PBI,ΔPBIと各掃除面とは第5図のよ
うな相関関係にあり、マイコン4では負圧力h及び電動
機電流PBIを一定期間サンプリングしてその平均値をと
ってデータとしてとり込むことでΔh,ΔPBIはマイコン
4が認識できる。この時、VA,VBは第6図のような出力
特性になる。圧力変動幅Δhをとり込む時は圧力変化に
対して敏感に反応するようにVAに対してVBのように圧力
センサ出力回路20内の増幅度を上げている。掃除機内負
圧を検出する場合、掃除機内全状態の圧力範囲でリニア
な特性を保つことが必要であるがVBは増幅度を上げてい
るため、H1以上ではセンサ出力か飽和してしまい、全領
域で使用できないのでVAのように圧力全範囲(O−H2)
でリニアな特性を保つことが必要である。従って圧力変
動幅を特に敏感に検出するためにはVBを選択し、負圧力
の絶対値及び通常の圧力変動幅を検出する時はVAを選択
する。マイコン4のA,B端子からH又はL信号の組合わ
せにより、センサ出力切換回路21はVB,VAのいずれかを
選択する。
又、電動送風機の回転数Nと電流Idを検出することに
より風量Qが求まる。QとN,Idの関係は実験データ上、
第7図のようになっており、一般式でQ=K N/Id(Kは
比例定数)。吸口判別は電動式吸口の他に第8図(a)
に示すように棚用吸口や(b)に示す隙間用吸口が考え
られる。電動式吸口と棚用吸口,隙間用吸口の区別は電
動機13に流れている電流の有無で容易に判別できる。
より風量Qが求まる。QとN,Idの関係は実験データ上、
第7図のようになっており、一般式でQ=K N/Id(Kは
比例定数)。吸口判別は電動式吸口の他に第8図(a)
に示すように棚用吸口や(b)に示す隙間用吸口が考え
られる。電動式吸口と棚用吸口,隙間用吸口の区別は電
動機13に流れている電流の有無で容易に判別できる。
隙間用吸口は開口部xの断面積が棚用吸口よりはるか
に狭いため、負圧力が上昇するので判別は可能である。
に狭いため、負圧力が上昇するので判別は可能である。
以上のセンシングパラメータにより第9図に示すQ−
H特性の制御を行うことができる。即ちハードフロア側
の場合はQ4,H4に近い側を選び、各吸口の基本カーブ上
を動く。つまり、ハードフロアで吸口が棚用吸口の場合
はQ4−D−I−G−Oのカーブ上をフィルタの目詰りに
応じて電動送風機の回転数を制御しながら動く。又、ハ
ードフロアで隙間用吸口の場合はQ4−A−B−C−Oの
カーブ上をフィルタの目詰り状態に応じて動く。さらに
被掃除機面がじゅうたんで棚用吸口の場合はQ1−H−I
−G−Oのカーブ上を動き、じゅうたんと電動式吸口の
組合せの場合はQ1−J−K−G−Oのカーブ上をフィル
タの目詰り状態に応じて動く。
H特性の制御を行うことができる。即ちハードフロア側
の場合はQ4,H4に近い側を選び、各吸口の基本カーブ上
を動く。つまり、ハードフロアで吸口が棚用吸口の場合
はQ4−D−I−G−Oのカーブ上をフィルタの目詰りに
応じて電動送風機の回転数を制御しながら動く。又、ハ
ードフロアで隙間用吸口の場合はQ4−A−B−C−Oの
カーブ上をフィルタの目詰り状態に応じて動く。さらに
被掃除機面がじゅうたんで棚用吸口の場合はQ1−H−I
−G−Oのカーブ上を動き、じゅうたんと電動式吸口の
組合せの場合はQ1−J−K−G−Oのカーブ上をフィル
タの目詰り状態に応じて動く。
又、電動式吸口は電動機の回転数即ちロータリーブラ
シの回転数をじゅうたんのときほど毛足にからみついた
塵埃を除去するため、回転数を高くし、ハードフロアほ
どかき出し効果をあまり必要としないので回転数は低く
設定される。
シの回転数をじゅうたんのときほど毛足にからみついた
塵埃を除去するため、回転数を高くし、ハードフロアほ
どかき出し効果をあまり必要としないので回転数は低く
設定される。
なお、風量検出手段として電動送風機の回転数及び電
流を直接検出しているので特開昭57−209029号公報,特
開昭60−34424号公報に紹介されている風量(風圧)を
検出する方法に比べて外乱の影響を受けずに正確な検出
ができ、正確な制御が可能である。
流を直接検出しているので特開昭57−209029号公報,特
開昭60−34424号公報に紹介されている風量(風圧)を
検出する方法に比べて外乱の影響を受けずに正確な検出
ができ、正確な制御が可能である。
本発明によれば、床,たたみ,じゅうたん,カーテン
等多様な用途において、それぞれフィルタの目詰り状態
に応じて常に適度な吸込力制御を行うことのできる、使
い勝手の点で優れた電気掃除機が得られる。
等多様な用途において、それぞれフィルタの目詰り状態
に応じて常に適度な吸込力制御を行うことのできる、使
い勝手の点で優れた電気掃除機が得られる。
第1図は本発明の一実施例による回路ブロック図、第2
図は電動送風機の回転数信号のタイムチャート、第3図
は本発明の一実施例による掃除機全体の構成図、第4図
は一般の掃除機の風量Q−真空度H特性図、第5図は圧
力変動,電動機電流,電動機電流変動幅と各被掃除面と
の相関関係を示す図、第6図は圧力センサ出力信号と負
圧力の関係を示す図、第7図は回転数N/電動送風機電流
Idと風量Qの関係を示す図、第8図は棚用吸口及び隙間
用吸口の縦断面図、第9図は本発明の一実施例による電
気掃除機の風量Q−真空度H特性図、第10図,第11図は
従来例による電気掃除機の回路図。 1…電動送風機、2…回転数センサ、4…マイクロコン
ピュータ、7…電流検出抵抗、8…増幅回路、13…電動
機、14…ゲートトリガ制御回路、15…双方向性半導体素
子、16…電流センサ、17…増幅回路、19…圧力センサ、
20…圧力センサ出力回路、21…圧力センサ出力切換回
路、A…掃除機本体、B…ホース、C…延長管、D…電
動式吸口。
図は電動送風機の回転数信号のタイムチャート、第3図
は本発明の一実施例による掃除機全体の構成図、第4図
は一般の掃除機の風量Q−真空度H特性図、第5図は圧
力変動,電動機電流,電動機電流変動幅と各被掃除面と
の相関関係を示す図、第6図は圧力センサ出力信号と負
圧力の関係を示す図、第7図は回転数N/電動送風機電流
Idと風量Qの関係を示す図、第8図は棚用吸口及び隙間
用吸口の縦断面図、第9図は本発明の一実施例による電
気掃除機の風量Q−真空度H特性図、第10図,第11図は
従来例による電気掃除機の回路図。 1…電動送風機、2…回転数センサ、4…マイクロコン
ピュータ、7…電流検出抵抗、8…増幅回路、13…電動
機、14…ゲートトリガ制御回路、15…双方向性半導体素
子、16…電流センサ、17…増幅回路、19…圧力センサ、
20…圧力センサ出力回路、21…圧力センサ出力切換回
路、A…掃除機本体、B…ホース、C…延長管、D…電
動式吸口。
フロントページの続き (72)発明者 常楽 文夫 茨城県日立市東多賀町1丁目1番1号 株式会社日立製作所多賀工場内 (72)発明者 豊島 久則 茨城県日立市東多賀町1丁目1番1号 株式会社日立製作所多賀工場内 (72)発明者 川又 光久 茨城県日立市東多賀町1丁目1番1号 株式会社日立製作所多賀工場内 (72)発明者 小原木 春雄 茨城県日立市東多賀町1丁目1番1号 株式会社日立製作所多賀工場内 (72)発明者 田原 和雄 茨城県日立市東多賀町1丁目1番1号 株式会社日立製作所多賀工場内 (72)発明者 遠藤 常博 茨城県日立市東多賀町1丁目1番1号 株式会社日立製作所多賀工場内 (72)発明者 安島 俊幸 茨城県日立市東多賀町1丁目1番1号 株式会社日立製作所多賀工場内 (72)発明者 宮下 邦夫 茨城県日立市東多賀町1丁目1番1号 株式会社日立製作所多賀工場内 (72)発明者 安部 岳志 茨城県日立市東多賀町1丁目1番1号 株式会社日立製作所多賀工場内 (56)参考文献 特開 昭61−13932(JP,A) 特開 平2−147042(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47L 9/28
Claims (5)
- 【請求項1】掃除機本体ケースに内蔵された電動送風機
と、この電動送風機の電力又は回転数制御を行い、かつ
掃除機本体からホース,延長管を通じて接続される電動
式吸口に内蔵される電動機の回転数制御を行う制御回路
とを備える電気掃除機において、掃除機内負圧を検出
し、その負圧に対応した出力信号を送る圧力検出回路を
有し、この圧力検出信号は前記制御回路からの指示信号
により、負圧に対する圧力検出信号の増幅度を異ならし
めた出力値を複数存在せしめると共に、負圧力に対する
出力値及びその変動幅を検出し、さらには風量検出手段
を設け、これらに基づいて電動送風機の運転を制御する
ことを特徴とする電気掃除機。 - 【請求項2】請求項1において、検出した各パラメータ
の演算処理を行うことにより被掃除面及びフィルタ目詰
りに応じた電動送風機の制御を行うことを特徴とする電
気掃除機。 - 【請求項3】請求項1又は2において、風量検出手段と
して、電動送風機の回転数と電流を検出し、この2つの
パラメータの演算処理により風量の検出を行うことを特
徴とする電気掃除機。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項において、負
圧力及び風量の検出と共に電動式吸口に内蔵された電動
機の電流値及びその変動幅を検出し、これらに基づいて
電動送風機及び吸口内蔵電動機の運転を制御することを
特徴とする電気掃除機。 - 【請求項5】請求項4において、検出した各パラメータ
の演算処理を行うことにより被掃除面,フィルタ目詰
り、及び吸口に応じた電動送風機の制御を行うことを特
徴とする電気掃除機。
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JP2311991A Expired - Fee Related JP2889687B2 (ja) | 1990-11-17 | 1990-11-17 | 電気掃除機 |
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Cited By (1)
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JPH02147042A (ja) * | 1988-11-30 | 1990-06-06 | Hitachi Ltd | 電気掃除機の表示装置 |
-
1990
- 1990-11-17 JP JP2311991A patent/JP2889687B2/ja not_active Expired - Fee Related
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EP2946711A1 (de) | 2014-05-23 | 2015-11-25 | BSH Hausgeräte GmbH | Verfahren zum betreiben eines staubsaugers sowie staubsauger |
DE102014209925A1 (de) | 2014-05-23 | 2015-11-26 | BSH Hausgeräte GmbH | Verfahren zum Betreiben eines Staubsaugers sowie Staubsauger |
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JPH04183424A (ja) | 1992-06-30 |
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