JP2889475B2 - 現像機 - Google Patents

現像機

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JP2889475B2 JP29588093A JP29588093A JP2889475B2 JP 2889475 B2 JP2889475 B2 JP 2889475B2 JP 29588093 A JP29588093 A JP 29588093A JP 29588093 A JP29588093 A JP 29588093A JP 2889475 B2 JP2889475 B2 JP 2889475B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、現像機に関し、より詳
細には、寸法の異なる歯科用X線撮影フィルムを特別の
キャリヤシート等の補助具を有せず現像処理可能とする
歯科用自動現像機に関する。
【0002】
【従来の技術】歯科治療においては、全顎の歯のX線写
真、咬合型のX線写真、歯列弓のX線写真、顎関節のX
写真等、種々のX線写真が矯正臨床におけるX線検査に
用いられている。これらのX線写真には、小判のデンタ
ルサイズのカットフィルムと、大判のパノラマサイズの
カットフィルムが用いられ、このパノラマサイズのカッ
トフィルムは歯列弓のX線写真に用いられる。
【0003】上述のごときX線写真を現像するために、
本出願人は、先に、種々の現像機を提案した(例えば、
特公平2−17013号公報)。而して、上記現像機
は、パノラマ式の大判のフィルムを現像液タンク、定着
液タンク、洗浄液タンクと順次通過させるものである
が、上記大判のフィルムは回転駆動される搬送ローラ対
の間に両側部が挟まれて搬送ローラ対とフィルム面の摩
擦力によって搬送されていた。搬送ローラ対は各タンク
毎にタンク内に配設され、各々の搬送ローラ対は連動し
同一回転速度で駆動される。
【0004】また、大判のフィルムの搬送路は、タンク
両側壁に設けられた曲線状の切欠溝を案内溝とし、大判
のフィルムの両端面は、切欠溝に挿入され切欠溝に沿っ
て搬送されていた。デンタルサイズの小判のカットフィ
ルムは切欠溝に挿入することができないので、小判のフ
ィルムが入る大きさの穴を有する大判のフィルムと同サ
イズのフィルムキャリヤシートの穴の内側周辺に取り付
けられた複数の突起対に小判のフィルムを支持し、搬送
されて現像処理された。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の現像機
は、小判の未現像フィルムを現像処理するために、両端
部間長さが大判のフィルムと同一のフィルムキャリヤシ
ートを必要とし、更に穴の内側周辺に複数の突起対を有
するので高価であり、暗室内で複数の突起部にフィルム
を装着するため非能率で現像処理費用も嵩んだ。また、
搬送ローラ対は、外気内および各々のタンク内に配設さ
れているので、化学的活性の異なる現像液や定着液等環
境内での寿命が違い、長期的には補修する必要があっ
た。
【0006】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
もので、フィルムキャリヤシート等の特別の補助具なし
に歯科治療に使用されるすべてのサイズのX線写真フィ
ルムを現像可能とし、かつ、長期安定した小型な現像機
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、(1)暗室内に現像液タンクと定着液タ
ンクと洗浄液タンクとが順に配設され、未現像フィルム
を前記タンク内に順次通して現像処理する現像機におい
て、前記未現像フィルムを前記現像液タンクと定着液タ
ンクと洗浄液タンクの各々の内部に通して現像処理し前
記各々のタンク間を循環移動する搬送手段と、該搬送手
段移動方向の前記現像タンクの前位置に配設され前記未
現像フィルムを載置するフルム載置台と、前記搬送手段
に両端部が固着され該搬送手段の移動に従って移動する
移動軸と、該移動軸に固着され、前記フィルム載置台に
載置された前記未現像フィルムを面に直角な方向に挟持
するばね力が作用するばね手段を有し、該ばね手段のば
ね力に抗して該未現像フィルムの一辺を面方向に押込み
着脱可能に固着するフィルム押え具とを有すること、更
には、(2)前記(1)において、前記フィルム載置台
が前記搬送手段の移動方向と直角な方向に所定間隔を隔
てて配設され、移動方向に長い複数の大フィルム載置部
と、隣接する前記大フィルム載置部の間に配設され、高
さ位置が前記移動方向に順次高くなり前記大フィルム載
置部と略同一高さとなる小フィルム載置部とからなるこ
と、更には、(3)前記(1)において、前記フィルム
押え具が前記移動軸と軸平行に該移動軸に固着される支
持柱と、該支持柱に高さ方向の2面を挾んで一端が対向
固着され自由端が前記搬送手段の移動方向上流側にある
一対の板ばねで各々の板ばね間距離の最小位置が自由端
近傍にある支持ばねと、前記支持柱と軸平行な面の粗い
円柱体で前記支持柱側の支持ばねに支持されるコロと、
該コロと前記支持体の側面との間に張設され、前記支持
ばねとコロとの接触位置に作用するばね力を所定の大き
さに保持する押圧ばねとからなり、前記未現像フィルム
の一辺を前記板ばねとコロとの間に押し込み該未現像フ
ィルムを該板ばねとコロの間に作用するばね力により固
着すること、更には、(4)前記(3)において、前記
フィルム押え具における前記コロの径方向の断面形状
を、円形と該円形から前記支持ばね自由端側に向け突起
する突起部とからなる形状とし、前記突起部と前記支持
ばねとで構成される隙を前記未現像フィルム挿入時の案
内隙としたこと、更には、(5)前記(1)において、
前記フィルム押え具が前記移動軸に挿通固着され前記搬
送手段の移動方向上流に向けて水平に開口する水平溝を
有する支持柱と、前記水平溝内に該水平溝と直角方向に
突起する固定突起と、該固定突起と同軸で一端が該固定
突起と接触可能に前記支持柱に挿通される移動突起と、
一端が前記支持柱上面に片持固着され自由端側が前記移
動突起の他端に当接し、該移動突起に前記固定突起を押
圧する押圧力を与える押しばねとからなること、更に
は、(6)前記(1)において、前記フィルム押え具が
前記移動軸に固着され、前記搬送手段の移動上流側に突
起する突起部を有する固定板と、前記突起部と当接する
押圧片を有する可動板と、前記固定板と可動板とを蝶番
支持するピンと、該ピンを挿通し、前記突起部を押圧片
との間に常時押圧力を与えるばねとからなり、該フィル
ム押え具による前記突起部と押圧片とを、前記ばね力に
抗して前記可動板の前記ピン下流側位置を押圧し、前記
突起部と押圧片とを離間させるカムを有すること、或い
は、(7)暗室内に現像液タンクと定着液タンクと洗浄
液タンクとが順に配設され、未現像フィルムを前記タン
ク内に順次通して現像処理する現像機において、前記未
現像フィルムを前記現像液タンクと定着液タンクと洗浄
液タンクの各々の内部に通して現像処理し前記各々のタ
ンク間を循環移動する搬送手段を有し、該搬送手段が一
対のエンドレスチェーンと、該チェーンに係合する多数
の歯車と、前記チェーン間に固定され、該チェーンと共
に移動する移動軸とから成り、未現像フィルムが該移動
軸に固定されて搬送されることを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】現像機を暗室と現像処理室とを一体に構成した
小型な現像機において、小判のデンタルサイズや大判の
パノラマサイズ等複数サイズの歯科治療用の未現像のX
線写真フィルムを暗室内で抜き取り、特別の補助具なし
に手探りで確実にフィルムサイズ別の未現像フィルムを
移動軸に固着されたフィルム押え具に押し込みばね力で
挟持する。移動軸は現像処理室内に配設された現像液タ
ンク、定着液タンク、洗浄液タンク(水洗)内を循環移
動する搬送手段に固着されており、未現像フィルムを自
動的に現像処理する。
【0009】
【実施例】図1は、本発明による現像機の一実施例を説
明するための構成図であり、図1(a)は図(b)の矢
視A−A線断面図、図1(b)は、図1(a)の矢視B
−B線断面図を示し、図中、1は現像機、2はフィルム
抜取操作部、3は現像処理室、4は暗室蓋、5は未現像
フィルム処理台、6は腕挿入口、7はフィルム載置台、
8は現像液タンク、9は定着液タンク、10は洗浄液タ
ンク、11はガイド板、12は搬送装置、13は回転伝
達歯車、14はチェーン、15は移動軸、16はフィル
ム押え具、17は現像処理液槽、18は隔板である。
【0010】現像機1は、内部は暗室となっており、暗
室内の上部はフィルム抜取操作部2、下部は現像処理室
3とから構成されている。現像機1の上部面には暗室蓋
4が蝶支され、フィルム抜取操作部2の内室下方に未現
像フィルム処理台5が配設され、正面側壁には腕袋6a
を有する左右一対の腕挿入口6が配設されている。現像
処理室3内には、上部にフィルム載置台7が、下部には
現像処理液槽17が配設され、更に、フィルム載置台7
と現像処理液槽17の間を一循し未現像フィルムを現像
処理するための搬送装置12が配設されている。
【0011】現像処理液槽17は、2枚の隔壁18a,
18bで三分割され、現像液タンク8、定着液タンク
9、洗浄液タンク10を構成している。搬送装置12
は、各々軸平行に軸支され軸両端に固着された回転伝達
歯車13a,13b、〜、13gと、これらの回転伝達
歯車13a、〜、13gに噛み合って回転伝達する一対
のエンドレスのチェーン14とからなっており、一対の
チェーン14間には後述するフィルム押え具16を装着
した移動軸15の両端が固着されており、駆動モータ
(図示せず)により矢印S方向に回転駆動される。
【0012】回転伝達歯車13a,13gはフィルム載
置台7を挟んでこのフィルム載置台7の面と両軸を通る
面が平行となるように配設され、回転伝達歯車13b,
13d,13fは各々現像液タンク8、定着液タンク
9、洗浄液タンク10内に、回転伝達歯車13c,13
eは各々隔板18a,18bの上部に配設されている。
このため、チェーン14はフィルム載置台7を基点とし
て現像液タンク8内を通って隔板18aの上部に至り、
以下、同様にして定着液槽9、洗浄液槽10を通ってフ
ィルム載置台7に戻る循環路を移動する。
【0013】次に、以上の如く構成された現像機1にお
いて、未現像フィルムを現像処理する過程を説明する。
X線撮影された未現像のフィルムは暗室蓋4を開けて未
現像フィルム処理台5上に載置後暗室蓋4を閉じる。こ
の未現像フィルムは腕袋6aを介して暗室内のフィルム
抜取操作部2に挿入された両腕により露光防止カバーを
取り外してフィルム載置台7の上に手探で載せて、未現
像フィルムの一端をフィルム押え具16に押し込み固着
する。フィルム押え具16の具体例は後述するが、原理
的には、未現像フィルム面に直角な方向に作用するばね
力を有し、このばね力に抗して押し込むことにより、ば
ね力で着脱可能に固着するものである。
【0014】一端をフィルム押え具16により固着され
た未現像のフィルムは、移動軸15と共に矢印S方向に
移動し、前述のように現像液タンク8を通って現像され
たあと、定着液タンク9で定着され、これを洗浄液タン
ク10内において水洗処理し現像処理が完了しフィルム
載置台7に戻される。ガイド11は、フィルムが以上の
循環路を移動し、各々の回転伝達歯車13の位置にきた
とき、その向きが変化するので、この変化を助ける様
に、フィルムを案内する湾曲板である。なお、図1
(a)においては、チェーン14の循環路内に洗浄液タ
ンク10を通った現像処理済のフィルムを乾燥する工程
を省いているが、洗浄液タンク10の後段に、ヒータ等
の加熱手段を有する乾燥室を配設した循環路とすること
が好ましい。
【0015】図2は、本発明に係るフィルム載置台を説
明するための部分斜視図であり、図1と同様の作用をす
る部分には、図1と同じ参照番号を付して説明を省く。
フィルム載置台7は、大フィルム載置部7aと小フィル
ム載置部7bとで構成されている。大フィルム載置部7
aは、回転伝達歯車13aの軸と平行な平面上に間隔L
を隔てて配設された移動方向(矢印S)に長い矩形状部
分であり、小フィルム載置部7bは、前記間隔Lの部分
であり、移動方向の上流側Aが大フィルム載置板7aよ
りも高さHだけ低く、下流側Bで略等しくなる傾斜面と
なっている。
【0016】歯科用X線フィルムのサイズは治療部位に
より選択され、多様な寸法ものがある。即ち、一般にパ
ノラマサイズ(150〜350mm,200〜300m
m)の大判のものと一般にデンタルサイズ(20〜40
mm)と云われる小判のものとがある。大判のフィルム
は複数配置された大フィルム載置部7a上に載置され、
小判のフィルムは各々の小フィルム載置部7b上に載置
され、後述するフィルム押え具16に差し込み易いよう
になっている。
【0017】図3は、本発明に係るフィルム押え具の一
実施例を説明するための図であり、図3(a)は平面
図、図3(b)は図3(a)の矢視B−B線断面図で、
図中、20は支持柱、21は上部支持ばね、22は下部
支持ばね、23はコロ、24はばね、25はビスであ
り、図1と同様の作用をする部分には図1と同じ参照番
号を付している。支持柱20は四角柱で、上部面20a
には自由端部21aが上方に曲げられた上部支持ばね2
1が、下部面21bには上部面20aと対向して自由端
部21bが下方に曲げられた下部支持ばね22が、ビス
25で固着されている。上部支持ばね21は支持柱20
のエッジ部で下部支持ばね22側に曲げられ支持部Eの
高さよりも小さい挟小部Cと挟小部Cの高さよりも大き
い開口部Dを構成している。
【0018】上部支持ばね21と下部支持ばね22とで
形成される挟小部Cと支持部Eとの間に、表面をローレ
ット等の凹凸部を有する円柱状のコロ23が支持柱20
と軸平行に挿入され、コロ23は、支持柱20の支持部
E側との間に円弧状のばね24が張設されて、コロ23
と上部支持ばね21と下部支持ばね22との間に適当な
ばね力が作用するようにしている。
【0019】図3(a),(b)に示すよう構成された
フィルム押え具16は、移動軸15上の小フィルム載置
板7bの上部に位置し、開口部Dが移動方向Eの上流側
に開口するようにビス25aで固着される。非現像時、
移動軸15はフィルム載置台7の下流側近傍に停止して
おり、小判のフィルムは、小フィルム載置部7b上で両
側の大フィルム載置部7aの側面で案内されて、手探り
でも容易にフィルム押え具16の下部支持ばね22とコ
ロ23の間に導びくことができる。同様に、大判のフィ
ルムは、移動軸15上に複数のフィルム押え具16を取
り付けることによりフィルムの端部を回転伝達歯車13
の軸と平行に導びき、下部支持ばね22とコロ23との
間のばね力に抗して押し込みフィルム押え具16に固着
することができる。なお、支持柱20を移動軸15と共
用し、上部支持ばね21、下部支持ばね22、コロ23
およびばね24を図3と同様に構成することができる。
【0020】図4は、本発明に係るフィルム押え具の他
の実施例を説明するための図であり、図4(a)は平面
図、図4(b)は図4(a)の矢視B−B線で、図中、
26はアングル板、27は支持ばね、28はフィルムス
トッパ、29はコロである。図4(a),(b)に示し
たフィルム押え具16は、図3(a),(b)に示した
フィルム押え具16と同じ原理に基づくものであるが、
コロ29の断面形状が異なり、コロ23の断面が円形で
あるのに対し、コロ29の断面は円形部29aと支持ば
ね27の自由端側に突起する突起部29bからなる形状
で、支持ばね27との間にフィルムを案内し易い微小な
隙下を構成しており、図3(a),(b)におけるコロ
23と代替してもよい。
【0021】また、支持ばね27は、一枚のばね板材を
支持柱20の上下角部20d,20cに対応した位置で
同じ側に折り曲げて上部支持ばね27aと下部支持ばね
27bと折り曲げられた角部間の支持部27cを構成
し、支持ばね27は平面な支持部27cでアングル板2
6に電子ビーム等で固着される。アングル板26は上部
角部20dで直角に折り曲げた板材であり、ビス25で
後述するストッパ28とともに支持柱20に固着され
る。上部支持ばね27aのコロ29と接する部分で下方
に突起する凸部Pを構成し、円形部29aと突起部29
bとのなす凹部に係合させることによりコロ29は支持
ばね27内で回転することなく保持され、フィルムの挿
入を案内する微小な隙Fが安定して確保できる。フィル
ムを微小な隙Fに確実に案内するためには、上部支持ば
ね27a側にフィルムが挿入されるのを防ぐ必要があ
る。ストッパ28は、このためのもので、支持ばね2
7、コロ29の両側部にコロ29と直角な面を有し、突
起部29bを覆う高さの形状を有するストッパ28がビ
ス25で支持柱20に固着されている。
【0022】図5(a),(b)は、本発明に係るフィ
ルム押え具の、更に他の実施例を説明するための図であ
り、図5(a)は平面図、図5(b)は図5(a)の矢
視B−B線断面図で、図中、31は支持柱、35は固定
突起、36は移動突起、37は押ばね、38はボルト、
39はフィルムである。図5に示したフィルム押え具1
6cは、対向する突起部の間でばね力でフィルム39を
保持するもので、支持柱31、固定突起35、移動突起
36と押ばね37およびボルト38とで構成される。支
持柱31は、矩形棒状体で、中央に面を直角に貫通する
貫通孔32と、この貫通孔32の壁面から一方側部31
bに貫通するスリット33と、他方の側部31aに開口
する水平溝34とが穿設されている。
【0023】水平溝34においては、支持柱31の水平
溝34と直角な同一軸上に溝中央位置で接触する固定突
起35と移動突起36とが配設されている。固定突起3
5は、突起35aを有し支持柱31に螺合され、移動突
起36は突起36aを有し支持柱31内に緩合される。
移動突起35の他端には、支持柱31の上面に一端が片
持式に固着された押ばね37の自由端部37aが接触
し、突起35aと36aの間には押ばね37によるばね
力が作用している。なお、押ばね37はスリット33を
直角に貫通して螺着されるボルト38により支持柱31
に固着される。水平溝34は、上流側に向け開口してお
り、フィルム39を押ばね37のばね力に抗して矢印の
方向に押し込むことにより突起35a,36a間にフィ
ルム39をばね力で固着する。フィルム39が大フィル
ムの場合も同様にして固着される。
【0024】図6(a),(b)は、本発明に係るフィ
ルム押え具の更に他の実施例を説明するための図であ
り、図6(a)は平面図、図6(b)は図6(a)のB
−B線断面図で、図中、40は固定板、41は可動板、
42は突起、43は押圧片、44はピン、45はばね、
46はカム、47はカム軸である。フィルム押え具16
dは、移動軸15aに軸平行に固着される突起42を有
する固定板40と、固定板40と略平行で、共通軸とな
るピン44で軸支され、前記突起42と接触可能に直角
に先端部が折り曲げられた押圧片43を有する可動板4
1と、突起42と押圧片43とをばね力で圧接するため
の、例えば、つる巻ばね等のばね45とからなってい
る。ピン44は、固定板40および可動板41の両側部
を移動軸15aの軸と直角に各々が重ならないように折
り曲げられた固定側板40aと可動側板41aとを貫通
し、ピン44の両側板間にはピン44を軸として突起4
2と押圧片43とに常時ばね力を与えるばね45が配設
されている。
【0025】上述のフィルム押え具16dは、突起42
と押圧片43とが常にばね力で圧接されているのでフィ
ルム39を固着するときは、ピン44に同じ押圧片43
の反対側上部に配設されたカム軸49に対し偏心するカ
ム36を点線で示す位置までばね力に抗して回動して圧
接部を開口し、フィルム39挿入後カム46を実線の位
置まで回動することにより再び作用するばね力によりフ
ィルム39の端部を固着する。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、下記の効果がある。 (1)暗室部と現像処理室とが一体になり、小形で、し
かも暗室内で抜き取られた未現像フィルムを直ちにフィ
ルム載置台に載置し、フィルム押え具に固着することが
できるので、熱練を要せず誰にでも未現像フィルムの現
像操作が可能となる。 (2)未現像フィルムを搬送し現像処理する搬送装置
は、回転伝達歯車とエンドレスのチェーンが使用されて
いるので、移動経路全体の長さが短かくなり小形な現像
機とすることができ、また、従来のローラによる搬送装
置による搬送の不安定動作がなくなり補修なしに長期使
用可能となる。 (3)フィルム載置台を、大判の未現像フィルムが載置
される大フィルム載置板の間に小判の未現像フィルムを
載置する小フィルム載置板を大フィルム載置板と段差を
もって傾斜する構造とし、この上部位置にフィルム押え
具を配設したので、手探りの状態でも、特別の補助具な
しに小判の未現像フィルムを搬送装置に取り付けること
ができる。 (4)フィルム押え具を、フィルム挿入側が開口して対
向し挟小部を有する上下支持ばねと上下支持ばね間に挿
入されたコロを常に挟小側に押圧するばねとで構成した
ので、簡単にフィルムを押し込む位置を探すことがで
き、しかも、安定した力でフィルムを固着することがで
きる。 (5)フィルムを押し込む側のコロに突起部を付けて下
部支持ばねとの間にフィルムを案内する微小隙を構成
し、しかも、上部支持ばねとの間にストッパを配設した
ので、より確実に、容易に未現像フィルムの固着が可能
となる。 (6)フィルム押え具を、支持柱と固定突起と移動突起
と、移動突起を固定突起に押圧する押しばねとで構成し
たので簡単で安価なフィルム押えを可能とする。 (7)フィルム押え具を、突起を有する固定板と押圧片
を有する可動板とで構成して共通軸となるピンで蝶支
し、突起と押圧をばねで常に押圧するように構成したの
でカムを用いることにより押圧片を開口することがで
き、フィルムを痛めることなくフィルムを固着すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による現像機の一実施例を説明するた
めの構成図である。
【図2】 本発明に係るフィルム載置台を説明するため
の斜視図である。
【図3】 本発明に係るフィルム押え具の、一例による
実施例を説明するための図である。
【図4】 本発明に係るフィルム押え具の、他の実施例
を説明するための図である。
【図5】 本発明に係るフィルム押え具の、更に他の実
施例を説明するための図である。
【図6】 本発明に係るフィルム押え具の、更に他の実
施例を説明するための図である。
【符号の説明】
1…現像機、2…フィルム抜取操作部、3…現像処理
室、4…暗室蓋、5…未現像フィルム処理台、6…腕挿
入口、7…フィルム載置台、8…現像液タンク、9…定
着液タンク、10…洗浄液タンク、11…ガイド板、1
2…搬送装置、13…回転伝達歯車、14…チェーン、
15…移動軸、16…フィルム押え具、17…現像処理
液槽、18…隔板、20…支持柱、21…上部支持ば
ね、22…下部支持ばね、23…コロ、24…ばね、2
5…ビス、26…アングル板、27…支持ばね、28…
フィルムストッパ、29…コロ、31…支持柱、35…
固定突起、36…移動突起、37…押ばね、38…ボル
ト、39…フィルム、40…固定板、41…可動板、4
2…突起、43…押圧片、44…ピン、45…ばね、4
6…カム、47…カム軸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03D 3/00 - 17/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 暗室内に現像液タンクと定着液タンクと
    洗浄液タンクとが順に配設され、未現像フィルムを前記
    タンク内に順次通して現像処理する現像機において、前
    記未現像フィルムを前記現像液タンクと定着液タンクと
    洗浄液タンクの各々の内部に通して現像処理し前記各々
    のタンク間を循環移動する搬送手段と、該搬送手段移動
    方向の前記現像タンクの前位置に配設され前記未現像フ
    ィルムを載置するフルム載置台と、前記搬送手段に両端
    部が固着され該搬送手段の移動に従って移動する移動軸
    と、該移動軸に固着され、前記フィルム載置台に載置さ
    れた前記未現像フィルムを面に直角な方向に挟持するば
    ね力が作用するばね手段を有し、該ばね手段のばね力に
    抗して該未現像フィルムの一辺を面方向に押込み着脱可
    能に固着するフィルム押え具とを有することを特徴とす
    る現像機。
  2. 【請求項2】 前記フィルム載置台が前記搬送手段の移
    動方向と直角な方向に所定間隔を隔てて配設され、移動
    方向に長い複数の大フィルム載置部と、隣接する前記大
    フィルム載置部の間に配設され、高さ位置が前記移動方
    向に順次高くなり前記大フィルム載置部と略同一高さと
    なる小フィルム載置部とからなることを特徴とする請求
    項1記載の現像機。
  3. 【請求項3】 前記フィルム押え具が前記移動軸と軸平
    行に該移動軸に固着される支持柱と、該支持柱に高さ方
    向の2面を挾んで一端が対向固着され自由端が前記搬送
    手段の移動方向上流側にある一対の板ばねで各々の板ば
    ね間距離の最小位置が自由端近傍にある支持ばねと、前
    記支持柱と軸平行な面の粗い円柱体で前記支持柱側の支
    持ばねに支持されるコロと、該コロと前記支持体の側面
    との間に張設され、前記支持ばねとコロとの接触位置に
    作用するばね力を所定の大きさに保持する押圧ばねとか
    らなり、前記未現像フィルムの一辺を前記板ばねとコロ
    との間に押し込み該未現像フィルムを該板ばねとコロの
    間に作用するばね力により固着することを特徴とする請
    求項1記載の現像機。
  4. 【請求項4】 前記フィルム押え具における前記コロの
    径方向の断面形状を、円形と該円形から前記支持ばね自
    由端側に向け突起する突起部とからなる形状とし、前記
    突起部と前記支持ばねとで構成される隙を前記未現像フ
    ィルム挿入時の案内隙としたことを特徴とする3記載の
    現像機。
  5. 【請求項5】 前記フィルム押え具が前記移動軸に挿通
    固着され前記搬送手段の移動方向上流に向けて水平に開
    口する水平溝を有する支持柱と、前記水平溝内に該水平
    溝と直角方向に突起する固定突起と、該固定突起と同軸
    で一端が該固定突起と接触可能に前記支持柱に挿通され
    る移動突起と、一端が前記支持柱上面に片持固着され自
    由端側が前記移動突起の他端に当接し、該移動突起に前
    記固定突起を押圧する押圧力を与える押しばねとからな
    ることを特徴とする請求項1記載の現像機。
  6. 【請求項6】 前記フィルム押え具が前記移動軸に固着
    され、前記搬送手段の移動上流側に突起する突起部を有
    する固定板と、前記突起部と当接する押圧片を有する可
    動板と、前記固定板と可動板とを蝶番支持するピンと、
    該ピンを挿通し、前記突起部を押圧片との間に常時押圧
    力を与えるばねとからなり、該フィルム押え具による前
    記突起部と押圧片とを、前記ばね力に抗して前記可動板
    の前記ピン下流側位置を押圧し、前記突起部と押圧片と
    を離間させるカムを有することを特徴とする請求項1記
    載の現像機。
  7. 【請求項7】 暗室内に現像液タンクと定着液タンクと
    洗浄液タンクとが順に配設され、未現像フィルムを前記
    タンク内に順次通して現像処理する現像機において、前
    記未現像フィルムを前記現像液タンクと定着液タンクと
    洗浄液タンクの各々の内部に通して現像処理し前記各々
    のタンク間を循環移動する搬送手段を有し、該搬送手段
    が一対のエンドレスチェーンと、該チェーンに係合する
    多数の歯車と、前記チェーン間に固定され、該チェーン
    と共に移動する移動軸とから成り、未現像フィルムが該
    移動軸に固定されて搬送されることを特徴とする現像
    機。
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