JP2888965B2 - 静電像現像用キャリア - Google Patents

静電像現像用キャリア

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等に
用いられる静電像現像用キャリアに関し、詳しくは、結
着樹脂中に磁性体が分散含有されてなる磁性体分散型の
静電像現像用キャリアに関する。
〔従来の技術〕
電子写真法等に用いられる二成分現像剤は、トナーと
キャリアとにより構成され、キャリアはトナーに適正な
極性でかつ適正な量の摩擦帯電電荷を付与する目的で使
用されるものである。
従来においては、結着樹脂中に磁性体が分散含有され
てなる磁性体分散型キャリアが提案されている(特開昭
54−66134号公報)。
しかるに、耐久性の優れた磁性体分散型キャリアを得
るためには、キャリアの表面にトナー物質が付着してキ
ャリアの特性を阻害するいわゆるトナースペントを十分
に防止することが必要であり、斯かる観点から、従来、
次に掲げる技術が提案されている。
結着樹脂中に、磁性体微粉末と、離型性物質とを分散
含有させて磁性体分散型キャリアを構成する技術(特開
昭61−9663号公報)。
結着樹脂中に、磁性体微粉末と、流動性向上剤とを分
散含有させて磁性体分散型キャリアを構成する技術(特
開昭61−9661号公報)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記およびの技術では、結着樹脂に対す
る離型性物質や流動性向上剤の分散性がいまだ不十分で
あるために、均一な特性のキャリアが得られず、摩擦帯
電性および耐トナースペント性が悪い問題がある。
本発明は以上の課題を解決するためになされたもので
あって、その目的は、長期にわたる使用においても良好
な摩擦帯電性および耐トナースペント性が安定に発揮さ
れ、耐久性の格段に優れた静電像現像用キャリアを提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の静電像現像用キャリアは、結着樹脂中に磁性
体が分散含有されてなる磁性体分散型の静電像現像用キ
ャリアであって、前記結着樹脂が、軟化点が70〜150℃
の熱可塑性シリコーン樹脂であることを特徴とする。
〔作用〕
結着樹脂として用いられる熱可塑性シリコーン樹脂の
軟化点が70〜150℃の範囲にあるので、磁性体と共に溶
融混練することが可能である。従って、磁性体が充分に
分散されたキャリアが得られる。
また、熱可塑性シリコーン樹脂は優れた低表面エネル
ギー特性を有しているため、キャリアの耐トナースペン
ト性が格段に向上する。
また、キャリアの流動性も向上するので、高速で現像
する場合にも高い画像濃度が得られる。
また、熱可塑性シリコーン樹脂は正または負のいずれ
の極性にも帯電し得るものであるため、トナーによる荷
電制御が容易である。
また、熱可塑性シリコーン樹脂は湿度に対する安定性
が高いために、キャリアの摩擦帯電性の環境依存性が小
さいという利点もある。
〔発明の具体的構成〕
以下、本発明の構成を具体的に説明する。
本発明のキャリアは、磁性体分散型のキャリアであっ
て、その結着樹脂として軟化点が70〜150℃の熱可塑性
シリコーン樹脂を用いる。
ここで「軟化点」は、次のようにして測定されたもの
である。ガラス細管に微量の試料をつめて油浴に入れ、
それを加熱してゆき試料が透明に変化する点をもって
「軟化点」とした。
この熱可塑性シリコーン樹脂の軟化点が70℃未満の場
合には、キャリアの耐ブロッキング性が悪くなり、現像
不良が発生する。一方、熱可塑性シリコーン樹脂の軟化
点が150℃を超える場合は、磁性体と共に溶融混練する
ことが困難となる。
ここでいう「熱可塑性シリコーン樹脂」は、 (I)フェニルシルセスキオキサン (II)メチルシルセスキオキサン (III)ジフェニルシロキサン (IV)ジメチルシロキサン (V)フェニルメチルシロキサン の化合物の組合せからなる重合体であり、(I)の必須
成分とする。熱可塑性を付与するために(I)および
(II)の樹脂中に占める割合が20〜70%(モル比)であ
ることが好ましく、かつ重量平均分子量Mwは1.5×103
2.5×103が好ましく、数平均分子量Mnは1.2×103〜1.5
×103が好ましく、両者の比Mw/Mnの値は1.3〜1.6が好ま
しい。また、分子量分布においてピークが2つある2山
分布をもつものが好ましい。
本発明においては結着樹脂中に磁性体が分散含有され
てキャリアが構成されるが、かかる磁性体としては、磁
場によってその方向にきわめて強く磁化する物質、例え
ば、鉄、コバルト、ニッケル等の金属、フェライト、マ
グネタイト、ヘマタイト等をはじめとする鉄、コバル
ト、ニッケル等の強磁性を示す元素を含む合金あるいは
化合物、または強磁性元素を含まないが適当に熱処理す
ることによって強磁性を示すようになる合金、例えばマ
ンガン−銅−アルミニウム、マンガン−銅−スズ等のマ
ンガンと銅とを含むホイスラー合金と呼ばれる種類の合
金または二酸化クロム等が挙げられる。
磁性体の平均粒径は0.05〜3μm程度が好ましい。ま
た、磁性体の含有割合は、キャリア全体の30〜80重量%
が好ましく、特に50〜75重量%が好ましい。
キャリアの平均粒径は、10〜100μmの範囲が好まし
い。ここで、キャリアの平均粒径は、「レーザー回折式
粒度分布測定装置HELOS SYSTEM」(SYMPATEC社製)によ
って測定された体積平均粒径である。
本発明の磁性体分散型のキャリアは、種々の方法によ
って製造することができる。例えば、結着樹脂と磁性体
とを溶融混練し、冷却した後粉砕し、分級する方法、あ
るいは混練物を噴霧し、冷却し、固化させる方法等によ
り製造することができる。
本発明のキャリアは、トナーと混合されて二成分現像
剤が構成されるが、トナーとしては特に限定されず、従
来公知のトナーを用いることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれら
の態様に限定されるものではない。なお、以下において
「部」は「重量部」を表す。
〔実施例1〕 軟化点110℃の熱可塑性シリコーン樹脂100部と、平均
粒径0.3μmのマグネタイト185部とをボールミルにより
混合し、さらに2本ロールにより混練した後、粉砕し、
分級し、平均粒径45μmのキャリアを製造した。
〔実施例2〕 軟化点80℃の熱可塑性シリコーン樹脂100部と、平均
粒径0.3μmのマグネタイト300部とをボールミルにより
混合し、さらに加圧ニーダーにより充分混練した後、円
盤式の噴霧装置を用いて、噴霧し、冷却し、平均粒径60
μmのキャリアを製造した。
〔比較例1〕 実施例1において、軟化点が110℃の熱可塑性シリコ
ーン樹脂を、軟化点が110℃のポリエステル樹脂に変更
した以外は実施例1と同様にして平均粒径50μmの比較
用キャリアを製造した。
〔比較例2〕 実施例1において、軟化点が110℃の熱可塑性シリコ
ーン樹脂を、軟化点が60℃のシリコーン樹脂に変更した
以外は実施例1と同様にして平均粒径50μmの比較用キ
ャリアを製造した。
〔実写テスト〕
スチレン/n−ブチルメタクリレート共重合体(単量体
組成比70:30)100部と、カーボンブラック10部と、低分
子量ポリプロピレン4部とをボールミルを用いて混合
し、混練し、粉砕し、分級して、平均粒径10μmの着色
粒子を製造した。次いで、この着色粒子に疎水性シリカ
粉末を0.4重量%の割合で添加混合してトナーを製造し
た。
上記実施例および比較例で製造した各キャリアと上記
トナーとをトナー濃度が4重量%となる割合で混合して
各二成分現像剤を調製した。
以上の二成分現像剤をそれぞれ用いて、電子写真複写
機「U−Bix 2025」(コニカ(株)製)改造機を用い
て、複写画像を形成する実写テストを行い、下記の項目
について調べた。結果を後記第1表、第2表に示す。
<トナーの摩擦帯電量> 通常のブローオフ法により求めた。
<ソリッド画像濃度> 「サクラデンシトメーター」(コニカ(株)製)を用
いて0.0の白地部分の複写画像に対する相対濃度を測定
した。
<かぶり> 「サクラデンシトメーター」(コニカ(株)製)を用
いて原稿濃度が0.0の白地部分に対する相対濃度を測定
した。
<トナースペント> 走査型電子顕微鏡でキャリアを観察し、判定した。
<耐久性> 「サクラデンシトメーター」(コニカ(株)製)を用
いて0.0の白地部分の複写画像に対する相対濃度を測定
し、ソリッド画像の濃度が1.0以下になる時点の複写枚
数で評価した。
第1表および第2表から、本発明の実施例1,2のキャ
リアを用いた二成分現像剤によれば、比較例1,2のキャ
リアを用いた場合に比べて、トナーの摩擦帯電量が充分
であるうえ経時的にも安定しており、かぶりのないソリ
ッド画像濃度の高い複写画像が多数回にわたり安定に得
られる。また、多数回にわたる繰り返し使用においても
トナースペントが生ぜず、耐久性が格段に優れている。
また、高温高湿および低温低湿のいずれの環境下におい
ても摩擦帯電性が安定していて、かぶりのない画像濃度
の高い複写画像が安定に得られる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の磁性体分散型のキャリ
アによれば、結着樹脂として軟化点が70〜150℃の熱可
塑性シリコーン樹脂を用いているため、優れた摩擦帯電
性が発揮され、長期にわたる使用においても摩擦帯電性
の安定性が高く、またその環境依存性も小さい。しかも
熱可塑性シリコーン樹脂は低表面エネルギー特性を有し
ているため、優れた耐トナースペント性が発揮され、キ
ャリアの耐久性が格段に向上する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−96357(JP,A) 特開 平2−272577(JP,A) 特開 昭60−26353(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 9/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結着樹脂中に磁性体が分散含有されてなる
    磁性体分散型の静電像現像用キャリアであって、 前記結着樹脂が、軟化点が70〜150℃の熱可塑性シリコ
    ーン樹脂であることを特徴とする静電像現像用キャリ
    ア。
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