JP2590332B2 - 正帯電性トナ− - Google Patents
正帯電性トナ−Info
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- JP2590332B2 JP2590332B2 JP62099644A JP9964487A JP2590332B2 JP 2590332 B2 JP2590332 B2 JP 2590332B2 JP 62099644 A JP62099644 A JP 62099644A JP 9964487 A JP9964487 A JP 9964487A JP 2590332 B2 JP2590332 B2 JP 2590332B2
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G9/00—Developers
- G03G9/08—Developers with toner particles
- G03G9/09—Colouring agents for toner particles
- G03G9/0906—Organic dyes
- G03G9/0914—Acridine; Azine; Oxazine; Thiazine-;(Xanthene-) dyes
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- G03G9/00—Developers
- G03G9/08—Developers with toner particles
- G03G9/087—Binders for toner particles
- G03G9/08702—Binders for toner particles comprising macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
- G03G9/08726—Polymers of unsaturated acids or derivatives thereof
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電子写真法に用いる正帯電性トナーに関す
るもので、より詳細には、帯電量の経時変化、特に帯電
量の減衰が極めて小さく、他のトナー特性にも優れた正
帯電性トナーに関する。
るもので、より詳細には、帯電量の経時変化、特に帯電
量の減衰が極めて小さく、他のトナー特性にも優れた正
帯電性トナーに関する。
(従来の技術) 電子写真法は、種々の複写や高速プリンター等の用途
に使用されているが、用いる感光体の種類によって正帯
電性を有するトナーが要求される。
に使用されているが、用いる感光体の種類によって正帯
電性を有するトナーが要求される。
トナー用定着媒質としては、トナーへの成形性や定着
性、更には耐オフセット性の見地から、スチレン−アク
リル系共重合体が特に適しているが、従来のスチレン−
アクリル系共重合体を用いたトナーは殆んど負帯電性で
あり、正帯電性トナーとしての用途には適していなかっ
た。
性、更には耐オフセット性の見地から、スチレン−アク
リル系共重合体が特に適しているが、従来のスチレン−
アクリル系共重合体を用いたトナーは殆んど負帯電性で
あり、正帯電性トナーとしての用途には適していなかっ
た。
特開昭61−219963号公報には、アミノアクリル系単量
体を全成分中に2乃至15重量%含有し且つ重合開始剤と
してアゾニトリル系開始剤を用いて得られる共重合体
と、金属、金属酸化物、金属硫化物又は金属ハライドを
含有せしめた正帯電性トナーが記載されている。
体を全成分中に2乃至15重量%含有し且つ重合開始剤と
してアゾニトリル系開始剤を用いて得られる共重合体
と、金属、金属酸化物、金属硫化物又は金属ハライドを
含有せしめた正帯電性トナーが記載されている。
(発明が解決しようとする問題点) 上記正帯電性トナーにおけるアミノアクリル単量体
は、このトナーに正帯電性を付与するが、トナーの粉砕
性を悪くするという欠点がある。このため、トナー中に
金属酸化物等を含有させて、粉砕性を良くしている。
は、このトナーに正帯電性を付与するが、トナーの粉砕
性を悪くするという欠点がある。このため、トナー中に
金属酸化物等を含有させて、粉砕性を良くしている。
しかしながら、この金属酸化物等はもともとトナー中
に不必要な成分であるばかりではなく、トナー中に含有
させた金属酸化物等は粉砕機や分級機を摩耗させる傾向
があるために、トナー中に含有させないことが望まし
い。
に不必要な成分であるばかりではなく、トナー中に含有
させた金属酸化物等は粉砕機や分級機を摩耗させる傾向
があるために、トナー中に含有させないことが望まし
い。
従って、本発明の目的は、スチレン−アクリル系共重
合体を定着媒質として含有しながら、安定した正帯電性
を示す電子写真用正帯電トナーを提供するにある。
合体を定着媒質として含有しながら、安定した正帯電性
を示す電子写真用正帯電トナーを提供するにある。
本発明の他の目的は、帯電量の経時変化が少なくしか
も帯電の立上りも速く、トナー飛散や地肌かぶりが少な
く、更にトナー成形性(粉砕性)、定着性及び耐オフセ
ット性の組合せにも優れている正帯電性トナーを提供す
るにある。
も帯電の立上りも速く、トナー飛散や地肌かぶりが少な
く、更にトナー成形性(粉砕性)、定着性及び耐オフセ
ット性の組合せにも優れている正帯電性トナーを提供す
るにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば、スチレン系単量体とアクリルエステ
ル系単量体のみから成る単量体成分をアゾニトリル系開
始剤の存在下に重合して得られる共重合体を定着媒質と
して含有し、且つ該媒質中に荷電制御剤としてpH6以上
のニグロシン染料が分散されていることを特徴とする正
帯電性トナーが提供される。
ル系単量体のみから成る単量体成分をアゾニトリル系開
始剤の存在下に重合して得られる共重合体を定着媒質と
して含有し、且つ該媒質中に荷電制御剤としてpH6以上
のニグロシン染料が分散されていることを特徴とする正
帯電性トナーが提供される。
(作用) 本発明のトナーでは、スチレン単量体とアクリルエス
テル系単量体とをアゾニトリル系開始剤の存在下に重合
させて得られる共重合体を定着媒質として用いることが
第一の特徴である。先ず、スチレン−アクリル共重合体
は、スチレン類とアクリル系単量体との組合せ、即ち種
類及び量比を変化させることにより、そのガラス転移点
(Tg)をトナーに適した範囲に自由に調節することがで
き、これにより更にトナーへの粉砕性、定着性及び耐オ
フセットの望ましい組合せを得ることができる。また、
重合開始剤の内でも最も代表的な有機過酸化物開始剤を
用いて得られたスチレン−アクリル系共重合体では、開
始剤分解残渣(不純物)として酸性物質が樹脂中に残存
し、従ってこの共重合体中に正電化制御剤を配合したと
しても、この分解残渣が正帯電性を阻害する。これに対
して、本発明に従い、アゾニトリル開始剤を用いて重合
した共重合体樹脂では、正帯電性を阻害する物質は存在
しなく、アゾニトリル開始剤の分解残渣はむしろ正帯電
性に寄与すると考えられることから、トナーの正帯電性
が安定する。
テル系単量体とをアゾニトリル系開始剤の存在下に重合
させて得られる共重合体を定着媒質として用いることが
第一の特徴である。先ず、スチレン−アクリル共重合体
は、スチレン類とアクリル系単量体との組合せ、即ち種
類及び量比を変化させることにより、そのガラス転移点
(Tg)をトナーに適した範囲に自由に調節することがで
き、これにより更にトナーへの粉砕性、定着性及び耐オ
フセットの望ましい組合せを得ることができる。また、
重合開始剤の内でも最も代表的な有機過酸化物開始剤を
用いて得られたスチレン−アクリル系共重合体では、開
始剤分解残渣(不純物)として酸性物質が樹脂中に残存
し、従ってこの共重合体中に正電化制御剤を配合したと
しても、この分解残渣が正帯電性を阻害する。これに対
して、本発明に従い、アゾニトリル開始剤を用いて重合
した共重合体樹脂では、正帯電性を阻害する物質は存在
しなく、アゾニトリル開始剤の分解残渣はむしろ正帯電
性に寄与すると考えられることから、トナーの正帯電性
が安定する。
本発明の正帯電性トナーでは、以上説明した特定の共
重合体定着媒質に、pHが6以上のニグロシン染料を電荷
制御剤として組合せることが第二の特徴である。即ち、
電荷制御用ニグロシン染料には、その製造条件等によっ
て各種pHのものが知られているが、本発明によれば、こ
のうちでも特にpHが6以上のものを選択し、これを特定
の共重合体中に配合することにより、安定した正帯電性
を有し、帯電の立上りが速く、しかも帯電量の経時変化
も極めて小さいトナーが得られる。
重合体定着媒質に、pHが6以上のニグロシン染料を電荷
制御剤として組合せることが第二の特徴である。即ち、
電荷制御用ニグロシン染料には、その製造条件等によっ
て各種pHのものが知られているが、本発明によれば、こ
のうちでも特にpHが6以上のものを選択し、これを特定
の共重合体中に配合することにより、安定した正帯電性
を有し、帯電の立上りが速く、しかも帯電量の経時変化
も極めて小さいトナーが得られる。
尚、ニグロシン染料のpHは、試料5gを300mlのビーカ
ーにとり、イオン交換水100mlを加えて、ガラス棒でか
き混ぜながら5分間煮沸する。これを室温で放冷した
後、蒸発した水を補充し、東洋濾紙No.2を用いて濾過す
る。得られた濾液について、ガラス電極pH計で測定する
ことにより求められる。
ーにとり、イオン交換水100mlを加えて、ガラス棒でか
き混ぜながら5分間煮沸する。これを室温で放冷した
後、蒸発した水を補充し、東洋濾紙No.2を用いて濾過す
る。得られた濾液について、ガラス電極pH計で測定する
ことにより求められる。
本発明において、スチレン系単量体としては、スチレ
ンの他にビニルトルエン、α−メチルスチレン、α−ク
ロルスチレン等を挙げることができ、またアクリルエス
テル系単量体としては、アクリル酸又はメタクリル酸の
エステル類、例えばメチルエステル、エチルエステル、
プロピルエステル、ブチルエステル、アミルエステル、
2−エチルヘキシルエステル等が挙げられる。スチレン
系単量体とアクリルエステル系単量体との共重合比率は
種々変化させ得るが、前述した目的に対しては、スチレ
ン系単量体とアクリルエステル系単量体とを、5:95乃至
95:5、特に10:90乃至90:10の重量比で組合せて用いるこ
とが望ましい。
ンの他にビニルトルエン、α−メチルスチレン、α−ク
ロルスチレン等を挙げることができ、またアクリルエス
テル系単量体としては、アクリル酸又はメタクリル酸の
エステル類、例えばメチルエステル、エチルエステル、
プロピルエステル、ブチルエステル、アミルエステル、
2−エチルヘキシルエステル等が挙げられる。スチレン
系単量体とアクリルエステル系単量体との共重合比率は
種々変化させ得るが、前述した目的に対しては、スチレ
ン系単量体とアクリルエステル系単量体とを、5:95乃至
95:5、特に10:90乃至90:10の重量比で組合せて用いるこ
とが望ましい。
これらの単量体の重合に用いる重合開始剤は、アゾニ
トリル類であり、 式中、R1,R2,R3及びR4は水素原子又はアルキル基であ
る で表わされるアゾビスニトリル類が好ましく、その適当
な例としてアゾビスイソブチルニトリル、アゾビスイソ
バレルニトリル等が挙げられる。このアゾニトリル系開
始剤の使用量は、所謂触媒量でよく、一般に単量体合計
量当り0.05乃至5重量%、特に0.1乃至3重量%の量で
用いるのがよい。
トリル類であり、 式中、R1,R2,R3及びR4は水素原子又はアルキル基であ
る で表わされるアゾビスニトリル類が好ましく、その適当
な例としてアゾビスイソブチルニトリル、アゾビスイソ
バレルニトリル等が挙げられる。このアゾニトリル系開
始剤の使用量は、所謂触媒量でよく、一般に単量体合計
量当り0.05乃至5重量%、特に0.1乃至3重量%の量で
用いるのがよい。
共重合は、それ自体公知の方法、例えば塊状重合、溶
液重合、懸濁重合、乳化重合等により行うことができ
る。
液重合、懸濁重合、乳化重合等により行うことができ
る。
本発明に用いるスチレン−アクリル共重合体は、一般
に1000乃至40000、特に2000乃至30000の数平均分子量
(Mn)を有することが好ましく、また重量平均分子量
(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)で表わさ
れる分子量分布は、3.5乃至40、特に4.0乃至30の範囲内
にあることが望ましい。また、ガラス転移点(Tg)は一
般に40乃至110℃、特に50乃至100℃で、環球法軟化点
は、100乃至170℃、特に110乃至160℃の範囲にあること
が望ましい。
に1000乃至40000、特に2000乃至30000の数平均分子量
(Mn)を有することが好ましく、また重量平均分子量
(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)で表わさ
れる分子量分布は、3.5乃至40、特に4.0乃至30の範囲内
にあることが望ましい。また、ガラス転移点(Tg)は一
般に40乃至110℃、特に50乃至100℃で、環球法軟化点
は、100乃至170℃、特に110乃至160℃の範囲にあること
が望ましい。
電荷制御剤として使用するニグロシン染料としては、
ニグロシンやニグロシンベースを例示することができ
る。このものは、アニリン、アニリン塩酸塩及びニトロ
ベンゼンの混合物に少量の塩化鉄を加えて加熱し、得ら
れる色素を必要により硫酸でスルホン化することにより
得られるものであり、この場合スルホン化の程度、中和
の程度及び水洗による精製の程度で各種のpHのものが得
られる。本発明の目的に適当な荷電制御剤は、オリエン
ト化学工業株式会社からBONTRON N−01の商品名で入手
される。電荷制御剤は、前述した共重合体定着媒質当り
0.5乃至10重量%、特に1乃至5重量%の量で用いるの
がよい。
ニグロシンやニグロシンベースを例示することができ
る。このものは、アニリン、アニリン塩酸塩及びニトロ
ベンゼンの混合物に少量の塩化鉄を加えて加熱し、得ら
れる色素を必要により硫酸でスルホン化することにより
得られるものであり、この場合スルホン化の程度、中和
の程度及び水洗による精製の程度で各種のpHのものが得
られる。本発明の目的に適当な荷電制御剤は、オリエン
ト化学工業株式会社からBONTRON N−01の商品名で入手
される。電荷制御剤は、前述した共重合体定着媒質当り
0.5乃至10重量%、特に1乃至5重量%の量で用いるの
がよい。
本発明の正帯電性トナーには、前述した必須成分に加
えて、それ自体公知のトナー配合剤、例えばカーボンブ
ラック等の着色顔料や低分子量ポリプロピレン等のオレ
フィン樹脂系離型剤等を配合することができる。着色顔
料は定着媒質当り2乃至20重量%の量、離型剤は定着媒
質当り1乃至10重量%の量で夫々使用するのがよい。
えて、それ自体公知のトナー配合剤、例えばカーボンブ
ラック等の着色顔料や低分子量ポリプロピレン等のオレ
フィン樹脂系離型剤等を配合することができる。着色顔
料は定着媒質当り2乃至20重量%の量、離型剤は定着媒
質当り1乃至10重量%の量で夫々使用するのがよい。
トナー粒子の製造は、前述した各成分を配合し、樹脂
の軟化点以上の温度で混練し、この混練組成物を粉砕
し、次いで分級操作に付することにより、容易に行われ
る。トナー粒子の粒度は、その平均粒径が7乃至15ミク
ロンの範囲となるようなものがよい。トナー粒子の流動
性を調節するために、気相法酸化アルミ等の流動性調節
剤をトナー粒子表面にマブシ配合することができる。
の軟化点以上の温度で混練し、この混練組成物を粉砕
し、次いで分級操作に付することにより、容易に行われ
る。トナー粒子の粒度は、その平均粒径が7乃至15ミク
ロンの範囲となるようなものがよい。トナー粒子の流動
性を調節するために、気相法酸化アルミ等の流動性調節
剤をトナー粒子表面にマブシ配合することができる。
本発明のトナーは、鉄粉、フェライト等の磁性キャリ
ヤと混合した二成分系現像剤の形で磁気ブラシを形成さ
せ、負の静電潜像を現像する用途に使用される。トナー
は、現像剤当り1乃至15重量%、特に2乃至12重量%と
なる割合いで用いるのがよい。
ヤと混合した二成分系現像剤の形で磁気ブラシを形成さ
せ、負の静電潜像を現像する用途に使用される。トナー
は、現像剤当り1乃至15重量%、特に2乃至12重量%と
なる割合いで用いるのがよい。
(発明の効果) 本発明によれば、スチレン−アクリル系共重合体を使
用しながら、安定した正帯電性を有するトナーが提供さ
れ、このトナーは帯電量の経時変化が少なく、しかも帯
電の立上りも速くその結果トナー飛散や地肌カブリが少
ないという利点を有し、更にトナー成形性、定着性及び
耐オフセット性の組合せにも優れている。
用しながら、安定した正帯電性を有するトナーが提供さ
れ、このトナーは帯電量の経時変化が少なく、しかも帯
電の立上りも速くその結果トナー飛散や地肌カブリが少
ないという利点を有し、更にトナー成形性、定着性及び
耐オフセット性の組合せにも優れている。
以下、実施例を記すが、本発明がこれらによって限定
されるものではない。
されるものではない。
実施例−1. 重合開始剤としてアゾビスイソブチルニトリルをモノ
マー総重量当り2重量%使用して、溶液重合にて得たス
チレン/n−ブチルアクリレート共重合体(組成比70:30,
Mw=198,000,Mn=9860,Mw/Mn=20.08,Tg=65.1℃、環球
法軟化点=130.5℃)100重量部、カーボンブラック(三
菱化成製;#44)10重量部、ポリプロピレン(三洋化成
製;ビスコール660P)2重量部、及びニグロシン染料
(pH6.8、オリエント化学工業製;ボントロンN−01)
5重量部を溶融混練後、ジェットミルを用い粉砕し、分
級を行って粒径5〜25μmのトナーを製造した。
マー総重量当り2重量%使用して、溶液重合にて得たス
チレン/n−ブチルアクリレート共重合体(組成比70:30,
Mw=198,000,Mn=9860,Mw/Mn=20.08,Tg=65.1℃、環球
法軟化点=130.5℃)100重量部、カーボンブラック(三
菱化成製;#44)10重量部、ポリプロピレン(三洋化成
製;ビスコール660P)2重量部、及びニグロシン染料
(pH6.8、オリエント化学工業製;ボントロンN−01)
5重量部を溶融混練後、ジェットミルを用い粉砕し、分
級を行って粒径5〜25μmのトナーを製造した。
該トナー5部と、フェライトキャリア95部とを混合
し、負帯電潜像を形成するように改造した三田工業製複
写機DC−111を用いて連続複写試験を行ったところ、10
万枚の複写においても画像濃度の低下、地肌カブリのな
い良好な画像が得られた。又、10℃、15%Rの低温低湿
下、35℃、85%RHの高温高湿下において同様の複写試験
を行なったが、このような特殊環境下においても画像濃
度の低下や地肌カブリのない良好な画像が得られた。
し、負帯電潜像を形成するように改造した三田工業製複
写機DC−111を用いて連続複写試験を行ったところ、10
万枚の複写においても画像濃度の低下、地肌カブリのな
い良好な画像が得られた。又、10℃、15%Rの低温低湿
下、35℃、85%RHの高温高湿下において同様の複写試験
を行なったが、このような特殊環境下においても画像濃
度の低下や地肌カブリのない良好な画像が得られた。
更に、該トナーとフェライトキャリアより成る、現像
剤を撹拌して摩擦帯電させた後、常温、常湿下で90日間
放置し、帯電量の変化を示したのが図−1である。図か
らも明らかなように、初期における帯電量(15.5μC/
g)が90日後においても、殆んど低下せず15μC/gを示し
た。更に図−2は、混合撹拌の時間に対する帯電量の変
化を示したもので、混合撹拌開始から4分後には所望の
帯電量(約15μC/g)に達しており、帯電の立ち上がり
が早いことがわかる。尚、帯電量の測定はブローオフ法
によって行った。
剤を撹拌して摩擦帯電させた後、常温、常湿下で90日間
放置し、帯電量の変化を示したのが図−1である。図か
らも明らかなように、初期における帯電量(15.5μC/
g)が90日後においても、殆んど低下せず15μC/gを示し
た。更に図−2は、混合撹拌の時間に対する帯電量の変
化を示したもので、混合撹拌開始から4分後には所望の
帯電量(約15μC/g)に達しており、帯電の立ち上がり
が早いことがわかる。尚、帯電量の測定はブローオフ法
によって行った。
比較例−1 重合開始剤として過酸化ベンゾイルをモノマー総重量
当り2重量%使用して溶液重合にて得たスチレン/n−ブ
チルアクリレート共重合体(組成比70:30,Mw=165,000,
Mn=7100,Mw/Mn=23.2,Tg=62.8℃、環球法軟化点=12
6.4℃)を、実施例1で用いた共重合体に替えて使用し
た他は実施例1と全く同様にしてトナーを製造した。
当り2重量%使用して溶液重合にて得たスチレン/n−ブ
チルアクリレート共重合体(組成比70:30,Mw=165,000,
Mn=7100,Mw/Mn=23.2,Tg=62.8℃、環球法軟化点=12
6.4℃)を、実施例1で用いた共重合体に替えて使用し
た他は実施例1と全く同様にしてトナーを製造した。
該トナー5部とフェライトキャリア95部とを混合した
現像剤を用いて、実施例−1と同様の試験を行った。複
写試験においては、10万枚を通じて、地肌カブリが多く
機内でのトナー飛散も著しく発生した。又特殊環境下に
おいては、画像濃度が低下してしまった。90日間におけ
る帯電量の変化は図−1からも明らかなように、初期帯
電量が、90日後に半分まで低下してしまい、又帯電の立
ち上がりにおいては図−2に示すように、10分かけて混
合撹拌させても所望の帯電量(約15μC/g)に達しなか
った。
現像剤を用いて、実施例−1と同様の試験を行った。複
写試験においては、10万枚を通じて、地肌カブリが多く
機内でのトナー飛散も著しく発生した。又特殊環境下に
おいては、画像濃度が低下してしまった。90日間におけ
る帯電量の変化は図−1からも明らかなように、初期帯
電量が、90日後に半分まで低下してしまい、又帯電の立
ち上がりにおいては図−2に示すように、10分かけて混
合撹拌させても所望の帯電量(約15μC/g)に達しなか
った。
比較例−2 実施例1で用いたpH値6.8のニグロシン染料をpH値3.2
のニグロシン染料(オリエント化学工業製:ボントロン
N−05)に変更した以外は全く同様にしてトナーを製造
した。
のニグロシン染料(オリエント化学工業製:ボントロン
N−05)に変更した以外は全く同様にしてトナーを製造
した。
該トナー5部とフェライトキャリア95部とを混合して
現像剤を得、実施例−1と同様の試験を行った。複写試
験においては、10万枚を通じて、地肌カブリが多く、ト
ナー飛散が著しかった。又、特殊環境下では、画像濃度
が低下してしまった。90日間における帯電量の変化は、
図−1からもわかるように、初期帯電量が90日後におい
て、半分以下にまで低下してしまった。又、帯電の立ち
上がりにおいても、比較例−1と同様に満足する結果が
得られなかった。
現像剤を得、実施例−1と同様の試験を行った。複写試
験においては、10万枚を通じて、地肌カブリが多く、ト
ナー飛散が著しかった。又、特殊環境下では、画像濃度
が低下してしまった。90日間における帯電量の変化は、
図−1からもわかるように、初期帯電量が90日後におい
て、半分以下にまで低下してしまった。又、帯電の立ち
上がりにおいても、比較例−1と同様に満足する結果が
得られなかった。
比較例−3 比較例1で用いた共重合体100重量部、カーボンブラ
ック(三菱化成製;#44)10重量部、ポリプロピレン
(三洋化成製:ビスコール660−P)2重量部及びpH値
3.2のニグロシン染料5重量部を用いて、実施例1と同
様にしてトナーを製造した。
ック(三菱化成製;#44)10重量部、ポリプロピレン
(三洋化成製:ビスコール660−P)2重量部及びpH値
3.2のニグロシン染料5重量部を用いて、実施例1と同
様にしてトナーを製造した。
該トナー5部とフェライトキャリア95部とを混合し
て、現像剤を得、実施例−1と同様の試験を行った。複
写試験では10万枚を通じて、地肌カブリ、トナー飛散が
著しく発生し、最もひどい状態であった。又、特殊環境
下においては、画像濃度が著しく低下してしまった。90
日間における帯電量の変化は、初期から所望の帯電量が
得られず、90日後には殆んど帯電していなかった。又帯
電の立ち上がりも悪く、10分間撹拌させても所望の帯電
量の半分にも達していなかつた。
て、現像剤を得、実施例−1と同様の試験を行った。複
写試験では10万枚を通じて、地肌カブリ、トナー飛散が
著しく発生し、最もひどい状態であった。又、特殊環境
下においては、画像濃度が著しく低下してしまった。90
日間における帯電量の変化は、初期から所望の帯電量が
得られず、90日後には殆んど帯電していなかった。又帯
電の立ち上がりも悪く、10分間撹拌させても所望の帯電
量の半分にも達していなかつた。
第1図は、本発明によるトナーとフエライトキヤリヤよ
り成る現像剤を撹拌して摩擦帯電させた後、常温、常圧
下で90日間放置した際の帯電量の変化を示す図であり、 第2図は、混合撹拌の時間に対する帯電量の変化を示す
図である。
り成る現像剤を撹拌して摩擦帯電させた後、常温、常圧
下で90日間放置した際の帯電量の変化を示す図であり、 第2図は、混合撹拌の時間に対する帯電量の変化を示す
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木嶋 章乃 大阪市東区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 石原 隆博 大阪市東区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 木村 登彦 大阪市東区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−71967(JP,A) 特開 昭61−184555(JP,A) 特開 昭57−78549(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】スチレン系単量体とアクリルエステル系単
量体のみから成る単量体成分をアゾニトリル系開始剤の
存在下に重合して得られる共重合体を定着媒質として含
有し、且つ該媒質中に荷電制御剤としてpH6以上のニグ
ロシン染料が分散されていることを特徴とする正帯電性
トナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62099644A JP2590332B2 (ja) | 1987-04-24 | 1987-04-24 | 正帯電性トナ− |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62099644A JP2590332B2 (ja) | 1987-04-24 | 1987-04-24 | 正帯電性トナ− |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63266461A JPS63266461A (ja) | 1988-11-02 |
JP2590332B2 true JP2590332B2 (ja) | 1997-03-12 |
Family
ID=14252762
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62099644A Expired - Lifetime JP2590332B2 (ja) | 1987-04-24 | 1987-04-24 | 正帯電性トナ− |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2590332B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5629901A (en) * | 1979-08-16 | 1981-03-25 | Suzue Agric Mach | Full automatic tiller |
JPS5778549A (en) * | 1980-11-04 | 1982-05-17 | Canon Inc | Developer for electrophotography |
JPS6037470A (ja) * | 1983-08-06 | 1985-02-26 | Raizaa Kk | 四方バルブ |
JPS60192958A (ja) * | 1984-03-14 | 1985-10-01 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | 静電像現像用トナ−及びその製造方法 |
JPS61184555A (ja) * | 1985-02-13 | 1986-08-18 | Canon Inc | 正帯電性トナ− |
JPS6271967A (ja) * | 1985-09-25 | 1987-04-02 | Minolta Camera Co Ltd | 正荷電性トナ− |
-
1987
- 1987-04-24 JP JP62099644A patent/JP2590332B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63266461A (ja) | 1988-11-02 |
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