JP2887758B2 - 構造物の制振装置 - Google Patents

構造物の制振装置

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JP2887758B2
JP2887758B2 JP19385389A JP19385389A JP2887758B2 JP 2887758 B2 JP2887758 B2 JP 2887758B2 JP 19385389 A JP19385389 A JP 19385389A JP 19385389 A JP19385389 A JP 19385389A JP 2887758 B2 JP2887758 B2 JP 2887758B2
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  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は高層建築物等が地震や強風により大きく制
動するのを防止する構造物の制振装置に関するもので、
特に複数種類の固有振動数を有するようにするものであ
る。
[従来の技術] 一般に構造物の制振装置としては例えば1000〜1500Kg
程度等の質量部材を最大振幅1〜1.5m程度で振動させる
ようになっている。したがって、振幅がかなり大きいも
のである。従来この種の装置には種々の提案がなされて
おり、例えば質量部材を剛性板とゴムを交互に重ね合わ
して結合した積層ゴムで支持するもの等がある。質量部
材が大きく変位すると積層ゴムの上端面が下端面の上方
から外れる様になり不安定になるもので、これを防止す
るには質量部材を多層にしてそれぞれの間に配置した積
層ゴムの変位を少くする必要があつた。しかしながら、
多層にすると高さがかなり高くなるものであった。ま
た、積層ゴムはそれより上にある全ての質量部材を支持
するため、常に大きい重力に耐える必要があって通常の
ゴムのみより成るものは使用出来なく高価になるという
欠点があった。
[発明が解決しようとする課題] この発明は質量部材が変位するとゴム部材で弾性復元
力を与えるものにおいても安定よく動作できる複数種類
の固有振動数が得られる構造物の制振装置を提供するも
のである。
[課題を解決するための手段] この発明はそれぞれ構造物に対して固定し上下方向に
間隔をもって複数段に配置し後記ゴム部材が貫通する部
分には開口部を形成した水平な支持部と、それぞれこの
支持部にあらゆる水平な方向に移動可能に支持される複
数個の質量部材と、この各上下に隣り合った質量部材間
及び少なくとも上下何れか一端の質量部材と構造物間を
それぞれ連結するゴム部材とを包含することを特徴とす
る構造物の制振装置を提供するものである。
[実施例] 以下図面を参照しながらこの発明の実施例に付いて説
明する。
第1,2図に示すこの発明の一実施例において、10は構
造物の上部その他の比較的大きい振幅で振動する部分に
固着する剛性の大きい本体で、上下方向に複数段とした
ほぼ水平な支持部11を有しておりかつ最下段のものを除
いて中央部に開口部12が形成してある。13はそれぞれこ
の各支持部11に水平なあらゆる方向に移動可能に支持さ
れる質量の大きい複数個の質量部材で、底面にあらゆる
方向に転動可能に取り付けた複数個の球状転子15が装着
してある。16は前記質量部材13間及び上端の質量部材13
と本体10を結合するように上下方向に配置した複数個の
ゴム部材である。このゴム部材としては天然ゴムや合成
ゴム等より成るものを使用できるが、積層ゴムを使用す
ることも出来る。積層ゴムを使用すると普通のゴムに比
べて剛性板の合計した厚さだけ高くなり、かつ高価にな
るものである。何れにしても上方の質量部材13が変位す
ると剪断変形して弾性復元力を与えるものである。ゴム
部材16は一個所の質量部材13間に2以上用いる場合もあ
る。
20は各質量部材13ごとに設けた減衰装置で、支持部11
上に固着した容器21に高粘性流体22が収容してあつて質
量部材13から延びる可動板23が接触するようになつてい
る。減衰装置20としては図示したものと異なる種々のも
のを用いることができる。例えば油圧によるものあるい
は摩擦によるもの等である。また、ゴム部材16として高
減衰の積層ゴムを用いて減衰装置20を省略してもよい。
前述したように構成したものにおいて、全体の固有振
動数が構造物自体の固有振動数に近い所望の値になるよ
うに各質量部材13の質量と各ゴム部材16の弾性が調整し
てある。したがって、構造物が地震や強風等により1
次,2次,3次等の固有振動数で振動する場合各質量部材13
がそれぞれ1次,2次,3次等の固有振動数で大きく振動し
て制振することになる。1次振動の場合には底部の質量
部材13が最も大きく振動するものである。各質量部材13
は支持部11に支持されるためゴム部材16が大きく変形し
ても不安定になることが全くないものである。
第3,4図に示すこの発明の他の実施例においては上端
の質量部材13が本体10に結合されることなく下端の質量
部材13が本体10にゴム部材16により結合してある。ま
た、各ゴム部材16は複数個ずつ用いてある。このように
何れか一端の質量部材13はゴム部材16を介して本体10に
結合する必要があるが、両端の質量部材13をいずれもゴ
ム部材16を介して本体10に結合する場合もある。また、
質量部材13には球状転子15を設けることなく支持部11に
直接支持されるようになつている。そのため摩擦力によ
り減衰力を与えて特別な減衰装置を使用しないものであ
る。
この発明においてはさらに種々の変更をすることがで
きる。例えば第1,2図に示す実施例においては最下段の
支持部11を構造物自体で構成したり、あるいは球状転子
15を質量部材13に取付けることなく支持部11上に取付け
るようにしてもよい。
[発明の効果] この発明は前述したように構成してあるから、極めて
簡単な構造で大きい振幅に対しても安定よく動作できる
構造物の複数の振動数に対して制振する構造物の制振装
置が得られるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を部分的に除去したり切り
欠いて示す正面図、第2図はそのA−A断面図、第3図
はこの発明の他の実施例を部分的に除去して示す正面
図、第4図はそのB−B断面図である。 10は本体、11は支持部、13は質量部材、16はゴム部材、
20は減衰装置。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ構造物に対して固定し上下方向に
    間隔をもって複数段に配置し後記ゴム部材が貫通する部
    分には開口部を形成した水平な支持部と、それぞれこの
    支持部にあらゆる水平な方向に移動可能に支持される複
    数個の質量部材と、この各上下に隣り合った質量部材間
    及び少なくとも上下何れか一端の質量部材と構造物間を
    それぞれ連結するゴム部材とを包含することを特徴とす
    る構造物の制振装置。
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JP6398356B2 (ja) * 2014-06-16 2018-10-03 株式会社大林組 制振構造
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