JP2886383B2 - ジヤンパ線の地絡防止装置 - Google Patents

ジヤンパ線の地絡防止装置

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JP2886383B2 JP4092224A JP9222492A JP2886383B2 JP 2886383 B2 JP2886383 B2 JP 2886383B2 JP 4092224 A JP4092224 A JP 4092224A JP 9222492 A JP9222492 A JP 9222492A JP 2886383 B2 JP2886383 B2 JP 2886383B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鳥害によるジヤンパ線の
地絡防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】烏等が春先の営巣時期になると針金等で
鉄塔のアーム近傍に巣を作る場合があるが、針金等を銜
えた鳥が着塔するとその針金等がジヤンパ線に接触して
地絡事故を起こすことがあり、また翼を広げたとき充電
部に接触して地絡事故を起こすことがある。このような
地絡事故の発生箇所はたとえば66/77KV送電線鉄
塔においてはジヤンパ線と塔体間の場合が多く、このた
めジヤンパ線を絶縁電線に置き換えることにより地絡事
故を防止することが検討されており、たとえば実開平3
−39329の絶縁プレハブジヤンパ装置は、所定長に
切断された絶縁電線の両端にジヤンパソケットを接続し
て防水処理を施した絶縁電線をジヤンパ線として用い、
これに鳥が銜えた針金等が接触しても地絡事故が起こら
ないようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のような絶縁電線
を用いたジヤンパ線は、たとえば架橋ポリエチレン等で
絶縁被覆する場合その被覆厚さは66/77KVでは5
〜10mm必要であり、このような絶縁被覆を施したジ
ヤンパ線は剛性が大になって取扱いが不便となるばかり
でなく、絶縁被覆の内側に雨水が入って水トリー現象に
よる絶縁被覆材の劣化と電線の腐食を生ずるので、防水
にする構成が不可欠となり、さらにクランプを特殊な構
造にする必要がある。また、絶縁被覆ジヤンパ線に針金
等が引っ掛かっていると激しいコロナが発生してラジオ
・テレビ障害を誘起し遂には絶縁破壊して地絡に至るお
それがある。
【0004】従来のジヤンパ装置は、すべてのジヤンパ
線が鉄塔アーム先端部において垂直下方に垂下して取付
けられているので、針金等を銜えた鳥が着塔してその針
金等が垂下するとその直下に位置しているジヤンパ線に
接触するのを避けることができなかった。
【0005】本発明は、鳥が銜えた針金等がジヤンパ線
に接触することにより発生する地絡事故を確実に防止す
ることができるジヤンパ線の地絡防止装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め本発明のジヤンパ線の地絡防止装置は、(1)ジヤン
パ線の下方に位置する鉄塔部材の少なくとも中相アーム
もしくは中相アームと下相アームに絶縁長幹体の下端を
取付けて、この絶縁長幹体の上端を前記アーム先端より
も斜め外側方または側方に突出させ、この絶縁長幹体の
上端にその上方にあるジヤンパ線の中間部を取付けてジ
ヤンパ線を鉄塔アーム先端よりも外側方に張り出させた
ことを特徴とするものであり、(2)前記のジヤンパ線
の地絡防止装置において、絶縁長幹体を、高分子ポリマ
ー碍子製としてその上端に電線把持部を設け、下端に鉄
塔部材取付金具を設けたことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】ジヤンパ線を鉄塔アーム先端よりも外側方に張
り出させたことにより、鉄塔アーム上に止まった鳥が銜
えた針金等が垂下しても、その鉛直方向直下にはジヤン
パ線が位置していないから、接触せず地絡事故は起こら
ない。
【0008】ジヤンパ線は絶縁長幹体に把持されている
ので、ジヤンパ線が強風により過大に横振れするような
ことがあっても、鉄塔部材には触れないから地絡事故は
起こらない。
【0009】また、絶縁長幹体を高分子ポリマー碍子製
としたことにより、軽量であり、かつ曲げにも強いの
で、鉄塔を特に大型に構築する必要がなく、強風時にジ
ヤンパ線が大きく横振れしても折損するおそれがない。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図面により説明する。
本発明のジヤンパ線の地絡防止装置の1実施例の正面を
示した図1、およびその側面を示した図2において、10
は鉄塔11のアームであり、その各アーム10のうち10(a)
は上、中、下に配置された3相の各送電線支持アームの
うちの上相の送電線支持用の上アーム、10(b) は中相の
送電線支持用の中アーム、10(c) は下相の送電線支持用
の下アームである。12、13は鉄塔部材であり12はア
ームの斜梁部材、13は鉄塔の柱部材である。14、15は前
記アーム10に一端を支持された耐張碍子連、16、17はこ
の耐張碍子連14、15の他端に連結されて送電線18、19を
引留める引留クランプであり、この引留クランプ16、17
にジヤンパ線20の両端がジヤンパソケット21、22により
接続される。ジヤンパ線20のうち20(a) 、20(b) 、20
(c) は前記の上アーム10(a) 、中アーム10(b) 、下アー
ム10(c) に支持された各送電線の上相、中相、下相のジ
ヤンパ線である。
【0011】前記のアーム10と鉄塔部材12、13に絶縁長
幹体1の下端を固定して先端部を斜め外側方にまたは側
方に突出させその絶縁長幹体上端に各ジヤンパ線20の中
間部を取付けてジヤンパ線20を図1に示したように鉄塔
アーム先端支持点よりも外側に、鉄塔アーム先端支持点
における鉄塔線路方向よりも外側方に張り出させる。こ
の絶縁長幹体1は、図3に示したように、FRPロッド
をコア材2としシリコンゴムやエチレンプロピレンゴム
その他の電気絶縁性にすぐれた絶縁材で一体にモールド
成型して長幹部3とその外周面の傘状部4を設けた高分
子ポリマー碍子であり、この長幹部3の上端のコア材上
端に上端取付具5の孔5aを嵌着固定しその台座部5bにジ
ヤンパ線把持クランプ6を取付けてジヤンパ線把持部7
を設け、長幹部3の下端には前記と同様に下端取付具8
を取付けその台座部8bに鉄塔部材取付金具9を設ける。
なお、この絶縁長幹体1は前記のように高分子ポリマー
碍子製とするかわりに、セラミックと高分子ポリマーか
らなるコンポジット碍子、あるいはセラミック製碍子と
することもできる。
【0012】前記のように構成した絶縁長幹体1は、図
1、図2に示したように、上相のジヤンパ線20(a) に対
しては、鉄塔の中アーム10(b) の斜梁部材12に上相用の
絶縁長幹体1(a) の下端の鉄塔部材取付金具9を取付け
固定して絶縁長幹体1(a) の先端を上アーム10(a) から
斜め外側方に突出させ、この絶縁長幹体1(a) の上端の
ジヤンパ線把持部7に上相ジヤンパ線20(a) の中間部を
把持させて取付け、図1に示したように上相ジヤンパ線
20(a) を鉄塔アーム先端よりも外側に張り出させて支持
する。同様に中相ジヤンパ線20(b) に対しては、下アー
ム10(c) の斜梁部材12に中相の絶縁長幹体1(b) の下端
の鉄塔部材取付金具9を取付けてこの絶縁長幹体1(b)
の先端を中アーム10(b) から斜め外側方に突出させ、こ
の中相の絶縁長幹体1(b) の上端のジヤンパ線把持部7
を中相ジヤンパ線20(b) の中間部に取付けて中相ジヤン
パ線20(b) を鉄塔アーム先端よりも外側に張り出させ
る。また、下相ジヤンパ線20(c) に対しては、その下方
の鉄塔部材13の箇所に下相の絶縁長幹体1(c) の鉄塔部
材取付金具9を取付けてこの絶縁長幹体1(c) の先端を
外側方に突出させ、この下相の絶縁長幹体1(c) の上端
のジヤンパ線把持部7を下相ジヤンパ線20(c) の中間部
に取付けて下相ジヤンパ線20(c) を鉄塔アーム先端より
も外側方に張り出させて支持する。図1においては前記
のように設ける絶縁長幹体1を鉄塔11の片側のアームの
みについて示したが、反対側においても上、中、下の各
アームに前記と同様に絶縁長幹体1を取付けて上相、中
相、下相の各ジヤンパ線を鉄塔アーム先端よりも外側方
に張り出させる。
【0013】前記のように各ジヤンパ線20を鉄塔アーム
先端よりも外側方に張り出させた本発明のジヤンパ線の
地絡防止装置は、鉄塔アーム10に烏B等が止まって銜え
た営巣材の針金等Aが垂下しても、その下方のジヤンパ
線20は鉄塔アーム先端よりも外側方に張り出し、垂下す
る針金Aの鉛直方向の直下にはジヤンパ線20が位置して
いないから、垂下した針金Aがジヤンパ線20に接触する
ことはなくしたがって地絡が防止されることになる。ま
た、前記のように絶縁長幹体に中間部を取付けられたジ
ヤンパ線は強風を受けて大きく横振れしても鉄塔部材に
触れるおそれがないからこの地絡事故も起こらない。
【0014】前記のようにジヤンパ線20を鉄塔アーム先
端から外側方に張り出させる水平距離は、図1におい
て、アーム10からジヤンパ線20までの距離が1500m
mとすると、ジヤンパ線20が外側方に張り出す角度θを
30°にすれば張り出し水平距離Lは約750mmとな
り、この張り出し距離は烏Bが銜えた針金Aが垂下して
もジヤンパ線20との接触を防ぐのに充分な距離である。
なお、烏の習性を観察した結果によれば、鉄塔に止まる
烏の殆どが塔体の頂部に止まり、下アーム10(c)に止ま
る例はなかった。したがって実用上は上相、中相、下相
のうち上相と中相のジヤンパ線20(a) 、20(b) を絶縁長
幹体1により外側方に張り出させるだけでも地絡防止を
充分に果たすことが可能である。
【0015】
【発明の効果】前記のように本発明のジヤンパ線の地絡
防止装置は、鉄塔部材に取付けて外側方に突出させた絶
縁長幹体の上端にジヤンパ線を把持させこのジヤンパ線
を鉄塔アームの先端よりも外側方に張り出させたので、
鉄塔アームに止まった烏等から営巣材の針金等が垂下し
てもジヤンパ線に接触しないから地絡を防止することが
でき、しかもジヤンパ線は絶縁長幹体に取付けられてい
るのでジヤンパ線が強風時に過大に横振れしても鉄塔部
材に触れるおそれはなく地絡事故が防止される。
【0016】また、絶縁幹体を高分子ポリマー碍子製と
することにより軽量となり、かつ曲げにも強いので、鉄
塔を特に大型に構築する必要がなく、強風でジヤンパ線
が横振れしても折損するおそれがなく安全なものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の正面図
【図2】本発明の1実施例の側面図
【図3】絶縁長幹体の1部断面で示した正面図
【符号の説明】
1;絶縁長幹体 7;ジヤンパ線把持部 9:鉄塔部材取付金具 10、10(a) 、10(b) 、10(c) :鉄塔部材 20、20(a) 、20(b) 、20(c) :ジヤンパ線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−23708(JP,A) 特公 昭48−44798(JP,B1) 実公 昭40−6788(JP,Y1) 実公 昭40−13187(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 7/00 - 7/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁長幹体を鉄塔部材に取付けて絶縁長幹
    体上端を外側方に突出させ、ジヤンパ線を前記絶縁長幹
    体の上端に取付けて鉄塔アーム先端よりも外側に張り出
    させたことを特徴とするジヤンパ線の地絡防止装置。
  2. 【請求項2】絶縁長幹体を高分子ポリマー碍子とし、上
    端にジヤンパ把持部を設け、下端に鉄塔部材取付金具を
    設けたことを特徴とする請求項1のジヤンパ線の地絡防
    止装置。
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