JP2885274B2 - 圧電トランス装置 - Google Patents

圧電トランス装置

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JP2885274B2
JP2885274B2 JP4148196A JP4148196A JP2885274B2 JP 2885274 B2 JP2885274 B2 JP 2885274B2 JP 4148196 A JP4148196 A JP 4148196A JP 4148196 A JP4148196 A JP 4148196A JP 2885274 B2 JP2885274 B2 JP 2885274B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電素子を使用し
て、入力電圧を出力電圧に変換する圧電トランス装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の圧電振動子は、電気信
号を機械振動に変換するか、或いは、機械振動を電気信
号に変換するための素子であり、スピーカ、マイクロホ
ン等に広く用いられている。
【0003】一方、最近、入力電圧を出力電圧に変換す
るトランス装置に、圧電振動子を使用する試みも成され
ており、このように圧電振動子を用いたトランス装置
は、圧電トランス、或いは、圧電トランス装置と呼ばれ
ている。ここでは、圧電トランス装置に使用される圧電
振動子を他の圧電振動子と区別するために、圧電トラン
ス素子と呼ぶ。
【0004】従来、種々の圧電トランス装置用の圧電ト
ランス素子の構造が提案されており、且つ、その応用回
路についても、種々提案されている。例えば、パソコン
やカーナビゲーション等の液晶表示パネルの冷陰極管バ
ックライト用のインバータ回路、民生製品一般に用いる
アダプタ電源回路、或いは、電子複写機に用いる高圧発
生回路等に、圧電トランス装置を適用することが提案さ
れている。このように、圧電トランス装置は、電源回路
に使用されることが多いため、圧電トランス素子には、
通常の他の圧電振動子に比較して、高い電圧、電力が加
えられ、また、振動の大きさも大きいのが普通である。
【0005】したがって、この種の圧電トランス素子に
対しては、他の圧電振動子とは異なる配慮が必要であ
る。例えば、通常の圧電振動子を収納するパッケージと
して、多数のパッケージが提案、使用されているが、こ
れらのパッケージを圧電トランス素子を収納するパッケ
ージとして、そのまま使用することはできない。
【0006】例えば、特開昭57−138211号公
報、特開平2−213210号公報、特開平5−243
886号公報、実開昭63−30017号公報、実開昭
59−29820号公報、及び、実開平4−85823
号公報等には、圧電振動子を収納、支持するパッケージ
が提案されているが、これらの提案に係るパッケージ
は、いずれも圧電トランス装置用のパッケージとして使
用することを考慮していない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このため、圧電トラン
ス装置において生じる振動、機械的衝撃、或いは、高い
電圧等に耐えられない保持構造を有している。より具体
的に言えば、従来の圧電振動子のパッケージ内における
保持構造は、圧電フィルタ等のように、圧電振動子のサ
イズが小さく、圧電振動子の振動動作レベルの小さい
(小振動レベル)ものに対してのみ適用可能である。
【0008】しかし、近年注目されている圧電トランス
素子は、前述したように、電源用のトランス部品として
適用するために電力が数ワットにも達し、振動動作レベ
ルが大きく(大振動レベル)、従来とは全く異なる保持
形態を必要とする。
【0009】本発明の目的は、大きいサイズを有し、且
つ、重量の重い圧電トランス素子に適したケース、即
ち、パッケージを有する圧電トランス装置を提供するこ
とである。
【0010】本発明の他の目的は、外部からの振動や衝
撃に耐え得る圧電トランス素子の保持構造を備えた圧電
トランス装置を提供することである。
【0011】更に、本発明の他の目的は、トランス部品
の電気特性として必要な入出力の電力変換ロスが小さい
圧電トランス装置を提供することである。
【0012】本発明の更に他の目的は、圧電トランス素
子の大振動レベルの振動を阻害せず、しかも、大振動レ
ベルのために発生する雑音ノイズ(音圧ノイズ)を抑え
ることができる圧電トランス装置を提供することであ
る。
【0013】また、本発明の他の目的は、信頼性の高い
圧電トランス装置を提供することである。
【0014】また、本発明は、部品点数を少なくできる
と共に、部品の加工形状を簡略化し、且つ、組み立て工
数を少なくできるため、低コストで、量産性の高い圧電
トランス装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、圧電ト
ランス素子と、当該圧電トランス素子を収納する外装ケ
ース、及び、前記圧電トランス素子に結合されると共
に、前記外装ケース外部に引き出された導体素子とを有
し、前記導体素子は、前記圧電トランス素子に入力電圧
を与えるための第1の導体素子と、出力電圧を取り出す
ための第2の導体素子とを備えた圧電トランス装置が得
られる。
【0016】更に、本発明によれば、第1の導体素子
は、前記圧電トランス素子上に形成された入力電極部
と、当該入力電極部に接触すると共に、前記外装ケース
の外側まで延在する入力リード部とを有し、他方、第2
の導体素子は、前記圧電トランス素子上に形成された出
力電極部と、当該出力電極部に接触すると共に、前記外
装ケースの外側まで延在する出力リード部とを有してい
る圧電トランス装置が得られる。
【0017】更に、具体的に言えば、圧電トランス素子
の上面および下面に形成した入力及び出力電極と前記入
力及び出力リード端子とは、圧電トランス素子のノード
点を中心とする位置に対応した位置に設けた構成を有し
ている。
【0018】この場合、圧電トランス素子の上面側にあ
るリード端子の外部取り出し部と、圧電トランス素子の
下面側にあるリード端子の外部取り出し部とは、外装ケ
ースの側面から対向する方向に配置されており、外装ケ
ースの部品高さ方向に対して異なる高さを有している。
【0019】また、リード端子の静止時の押圧力は、単
位接点かつ圧電トランス素子単位重さ当りに換算し、2
0〜120grfであることが望ましいし、また、圧電
トランス素子に形成した電極とリード端子の面接触の割
合が単位接点当り前記圧電トランス素子の片側面積に対
し0.5%以下であることが望ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]以下に本発明の実施の形態について図
面を参照して説明する。
【0021】まず、本発明の一実施の形態に係る圧電ト
ランス装置10の部品構成、組み立て方法、及び、部品
の特徴について述べる。
【0022】図1は、本発明の圧電トランス装置10に
おける構成部品の概要を示す分解斜視図であり、圧電ト
ランス素子11を有している。図示された圧電トランス
素子11は、材料商品名:ネペーク8(NEPEC)
(トーキン社製)を42.0×10.0×1.0mmの
寸法を有する矩形形状に加工したものである。
【0023】矩形形状の圧電トランス素子11は、図の
上方向に向けられた上面、下方向に向けられた下面、前
方及び後方に長さ方向に位置づけられた前方及び後方側
面、及び、左及び右の幅方向に位置づけられた左及び右
側面とを備えている。ここで、図示された圧電トランス
素子11は、長手方向3次の振動を行う対称3次ローゼ
ンタイプのものであり、この結果、圧電トランス素子1
1は、3つのノードを有している。ここで、圧電トラン
ス素子11のノード位置を中心と上面及び下面には、入
力電極12a及び12bがそれぞれ対の形で設けられる
共に、出力電極14対が設けられている。これら入出力
電極12a、12b、及び14はAgPd厚膜ペースト
をスクリーン印刷することにより形成されている。図示
された圧電トランス素子は、スクリーン印刷後、焼成さ
れ、分極されることにより、上記した3次ローゼン型の
タイプとして製作された。
【0024】また、圧電トランス素子11は、上部ケー
ス21と下部ケース22とによって形成されるパッケー
ジ20内に収納されている。これら上部ケース21及び
下部ケース22は、樹脂モールドによって形成されてお
り、図示された上部ケース21及び下部ケース22は、
形成樹脂として商品名:ベクトラA−130 (ポリプラ
スチック社製)を使用して形成されている。ここで、上
部ケース21は、平坦面21a、前後に位置づけられた
前後側面21b、側面21bから下方向に突出した突出
部21c、及び、左右側面21dとを有している。他
方、下部ケース22は平坦な底面22a、上部ケース2
1の突起部21cと結合される係合部22b、係合部2
2bの間に設けられた側面部22c、及び、左右側面部
22dを有している。下部ケース22の左右側面部22
dは、上部ケース21の左右側面21と接触するように
設けられている。
【0025】図示された上部ケース21の前後側面21
bには、後方から上部ケース21の内側へ延びる上部リ
ード端子25a、25b、及び25cがインサートモー
ルドにより取り付けられており、下部ケース22の側面
部22cには、図の前方から後方へ延びる下部リード端
子26a、26b、及び26cが取り付けられている。
上部及び下部リード端子25a、26a及び25b、2
6bとは、それぞれ一対の入力リード端子を構成してお
り、他方、上部及び下部リード端子25c、26cは出
力リード端子を構成している。これら入力リード端子及
び出力リード端子と、圧電トランス素子11上の電極と
の組み合わせは、総称的に、導体素子と呼ばれても良
い。
【0026】入力及び出力リード端子の材料としては、
りん青銅に、錫めっきを施したものを用いても良いし、
ニッケルめっき、或いは、ニッケルめっきに金めっきを
施したものでもよい。
【0027】いずれにしても、入力及び出力リード端子
は、あらかじめ圧電トランス素子との電極接点の接続に
必要な形状に加工され、その上部リード端子25a〜2
5c或いは下部リード端子26a〜26cを樹脂材とイ
ンサートモールド形成することによって製作された。図
1に示す様に、本発明の実施の態様に係る圧電トランス
は、圧電トランス素子11、上部ケース21、下部ケー
ス22の3つの部品点数のみで構成するので部品コスト
の面からも非常に有利である。また、圧電トランス素子
11のケース21、22内への組み込みは、上部ケース
21と下部ケース22が互いにはめ合わせ構造(スナッ
プフィット)になっており手先業で効率よく行える。組
み込みを完了した部品は、ケース外部のリード端子を金
型により切断、曲げを行い、表面実装部品の形態とな
る。外部のリード端子の曲げ形状は、外向きL字タイ
プ、内向きL字タイプ、内向きJ字タイプのいずれの形
状も簡単に達成できる。
【0028】上部及び下部ケース21、22によって形
成されるパッケージ20の外形サイズは、45.0×1
3.0×3.3mmである。
【0029】図2は、図1に示された本発明に係る圧電
トランスにおける各部品の位置関係を示す平面図であ
る。また、図3は図2のIII−III線に沿う縦断面図であ
り、図4は図2のIV−IV線に沿う断面図である。図2及
び3に示すように、3次ローゼン型の圧電トランス素子
11は、その上面および下面にノード点N1〜N3をそ
れぞれ三箇所備えており、且つ、各ノード点N1〜N3
を中心とする位置において、上面および下面側から、上
部リード端子25a〜25cと下部リード端子26a〜
26cにより押圧されてパッケージ20内に保持されて
いる。
【0030】図1及び図4を参照すると、上部リード端
子25a〜25cと下部リード端子26a〜26cは、
上部ケース21および下部ケース22の前後の側面21
b及び側面部22cにモールドされている。また、上部
ケース21側面からの上部リード端子25a〜25cの
取り出し方向は、下部ケース22側面からの下部リード
端子26a〜26cの取り出し方向と逆方向であり、且
つ、上部ケース21側面からの上部リード端子25a〜
25cの取り出し高さは、下部ケース22側面からの下
部リード端子26a〜26cの取り出し高さと異なって
いる。
【0031】この構造は以下の点において優れている。
【0032】(1)リード端子は、必要最小限の曲げ加
工のため、加工精度が良い。
【0033】(2)リード端子のバネ耐久性が最も良い
構造となる。
【0034】(3)構造が単純なためバネの設計が容易
で、且つ、製造の際におけるばらつきが小さい。
【0035】(4)リードフレームおよびモールドの型
設計が容易で、且つ、製造コストが安価となる。
【0036】また、本実施の形態では、図に示す様に圧
電トランス素子11に形成した電極12a、12b、1
4と電気接続および圧電トランス素子の保持をするため
の上部リード端子25a〜25cの接点形状は、線状
(例えば、巾0.5mm)、また下部リード端子26a
〜26cの接点形状は長方形(例えば、巾0.5×長さ
1.0mm)の面接点となっている。そして、上部およ
び下部リード端子25a〜25c及び26a〜26c
は、モールド端面を固定点とする板バネとして扱うこと
ができる。
【0037】この場合、上下で対をなす互いのリード端
子におけるバネ定数を実質上、同一にした構成にする。
また、図示されたリード端子の接点形状とばね構成は、
以下の点において優れている。
【0038】(1)少なくとも一方の接点は面形状で保
持することで、外部からの衝撃に対し圧電トランス素子
を安定に保持できる。
【0039】(2)接点面積を小さくすることで、圧電
トランス素子の振動に対する影響を極力小さくし、圧電
トランス素子の電気特性を向上させることができる。
【0040】(3)上下同一のバネ定数で圧電トランス
素子11を保持することによって、上下いずれの方向か
らの衝撃に対してもバネ性が対称なために安定にリード
端子と電極の接点を確保できる。
【0041】更に、圧電トランス素子11の長さ及び幅
方向に規定されたX及びY方向に対して安定に保持する
ためには、圧電トランス素子11の重心が少なくとも上
下面の接点部に対して安定な位置にある必要がある。
尚、ここでは、圧電トランス素子11の厚さ方向をZ方
向とする。本実施例における圧電トランス素子の安定性
は、接点が押圧力のみで確保し接着剤等で固定していな
いので、ケース内壁の圧電トランス素子とのクリアラン
ス(例えば、片側0.2mm)だけ圧電トランス素子1
1との重心が移動するものとして考慮する必要がある。
この点を考慮した結果、上述した本実施の形態の接点の
寸法及び形状が得られる。
【0042】図5(a)及び(b)、図6(a)及び
(b)に、入力及び出力の各リード端子の接点形状を示
す。ここでは、上下面の少なくとも一方を面状接点(図
4)により保持されているものとする。この場合、他方
の接点形状は、リード端子25bに設けられた線状接点
(図5(a)及び(b))であっても良いし、また、線
状接点のかわりに、リード端子25´に設けられた点状
接点(図6(a)及び(b))を用いることによって
も、圧電トランス装置は、同様な特性を示すことが判明
した。尚、接点面積を小さくする手段として、リード端
子面をメッシュ構造や網状に表面加工することも考えら
れる。
【0043】また、図1、図3、及び図4に示すよう
に、下部ケース22には圧電トランス素子11と下部リ
ード端子26との接点近傍に貫通穴が形成されている。
この貫通穴は、圧電トランス素子11の動作時の発熱が
接点部で最も大きくなるため熱伝導性の悪いモールド樹
脂を除いて放熱性を良くするため、或いは、圧電トラン
ス部品としてのモールド内部の洗浄時の洗浄性の向上と
乾燥時の洗浄液の抜け性を良くするために設けてある。
【0044】次に、本実施の形態の圧電トランス装置の
電気特性、機械特性について説明する。先にも述べたよ
うに圧電トランス装置に使用される圧電トランス素子
は、従来の圧電振動子と異なる大振動素子であるため、
その素子の利点を最大に生かすために、いかに素子の振
動を損なわずに、電気接点と素子とを確実に保持するか
が重要である。換言すれば、エネルギー変換ロスの小さ
い電気接点と素子の保持構造を採用することが重要であ
る。
【0045】そこで、本実施の形態に基づき作製した圧
電トランス装置は、電気特性として入力に115kHz
前後の交流電圧を印加し、出力側を冷陰極管にみたてた
擬似負荷(抵抗100kΩと容量15pFの並列素子)
を接続することにより、擬似点灯試験を行い、入出力の
電流、電圧、電力およびその際の圧電トランス素子の発
熱温度の測定をした。また、機械特性として、振動試験
(X、Y、Z方向各2〜5G)および衝撃試験(X、
Y、Z方向20〜100G、11msec)を行い、そ
の前後での電気特性の変化を測定し、更に、圧電トラン
ス素子11を動作させ冷陰極管を点灯した状態での衝撃
点灯試験(X、Y、Z方向20〜100G、11mse
c)を行い、圧電トランス素子11の電極とリード端子
の接点開放による点灯状態の瞬断の有無を確認した。
【0046】上記の特性の中で、特に重要な項目とし
て、圧電トランス素子11の入出力の電力から求められ
る電力変換効率が挙げられる。電力変換効率は、バッテ
リー駆動における省力化等の観点から高効率であること
が望まれる。これを達成するには、リード端子が圧電ト
ランス素子11を押圧する力を極力小さくすること、ま
た、リード端子が圧電トランス素子11を押圧する面積
を極力小さくすることが必要である。
【0047】前者の対策として、リード端子の押圧力が
単位接点かつ圧電トランス素子11の単位重さ当り12
0grf以下であれば、電力変換効率は加圧しない状態
と比較して0.5%以内の低下で高効率な状態を保つこ
とができる。しかし、120grfより大きい押圧力で
は、効率の低下が急激に起こり、同時に接点付近の圧電
トランス素子の発熱温度が極端に高くなり、接点部の影
響により圧電トランス素子11の振動が阻害されること
が確認された。
【0048】後者の対策として、圧電トランス素子11
に形成した電極とリード端子の面接触の割合が単位接点
当り圧電トランス素子11の片側面積に対し0.5%以
下であれば、電力変換効率は加圧しない状態と比較し
0.5%以内の低下で高効率な状態を保つことができ
る。そして、片側面積に対し0.5%より大きくなるに
従い、効率の低下が急激に起こり、同時に接点付近の圧
電トランス素子の発熱温度が極端に高くなり、接点部に
よる影響により圧電トランス素子の振動が阻害されるこ
とが確認された。
【0049】更に、圧電トランス素子11を動作させ冷
陰極管を点灯した状態での衝撃点灯試験(瞬断試験)も
重要な項目として挙げられる。日常生活内で起こり得る
微弱な振動による冷陰極管の点灯の瞬断は、例えば数十
msec程度のちらつきでディスプレイにあらわれ、使
用する人に異常な不快感を与えるため防止する必要があ
る。本実施例において、リード端子の押圧力が単位接点
かつ圧電トランス素子単位重さ当り20grf以上であ
れば、通常の製品使用状態において外部からの振動、衝
撃に対して良好な(20G以上)接点状態を保つことが
できる。
【0050】以上のことから、本実施の形態において
は、リード端子の押圧力が単位接点かつ圧電トランス素
子11単位重さ当り20〜120grfの範囲、そして
圧電トランス素子に形成した電極とリード端子の面接触
の割合が単位接点当り圧電トランス素子の片側面積に対
し0.5%以下とした。さらに、この範囲で圧電トラン
ス素子上下面からリード端子のバネ力で保持する限り、
圧電トランス素子はモールド内壁とのクリアランス範囲
内で外部からの衝撃等によりほぼ自由に移動でき、圧電
トランス素子に加わる外部応力や熱応力を最小限にとど
め得るので、電力変換効率を高効率に維持できる。そし
て、詳細に述べた電力変換効率および衝撃点灯試験以外
の電気特性、機械特性についても良好な結果を得てい
る。
【0051】ここでは、代表例としてリード端子材料に
はりん青銅を示したが、その他の材料として42ニッケ
ルアロイ、黄銅、ベリリウム銅等、そのめっき材料には
錫めっきを示したが、鉛合金錫めっき、ニッケルめっ
き、インジュウムめっき、金めっき、パラジウムめっ
き、およびそれらの複合めっき等でも同様の結果が得ら
れる。また、モールド樹脂材料には、成形樹脂として、
液晶ポリマーであるベクトラーA−130を代表例とし
て示したが、商品名:スミカスーパ(住友化学社製)、
商品名:NOVACCURATE(三菱化学社製)など
の液晶ポリマーあるいはポリフェニレンスルフィド樹脂
等でも同様の結果が得られる。
【0052】[実施の形態2]図7(a)及び(b)
は、本発明の第2の実施の形態に係る圧電トランス装置
を示す横断面図である。本実施の形態では、上部リード
端子25(添字略)及び下部リード端子26を上部ケー
ス21あるいは下部ケース22の側面だけでなく、図に
示すように上部ケース21の上面、或いは、下部ケース
22の底面においてもモールド固定を行っている。この
構成では、リード端子25、26のモールド部端面を固
定端としたときの1次モードの固有振動数を可聴周波数
よりも高くすることができた。
【0053】このとき、実施の形態1で行った大振動動
作時における雑音(ノイズ)レベルの測定(A特性:音
圧レベル)を行ったところ、実施の形態1の構成よりも
さらに3dB程度改善された。これは、圧電トランス素
子自身の振動がリード端子25、26を介して伝播され
るためと推定する。実際に、レーザドップラ測定により
リード端子25、26とケースの振動を確認したとこ
ろ、振動レベルはわずかであるが、リード端子25、2
6の振動の方がケースの振動より大きいことが解った。
以上のことから判断するとリード端子25、26のモー
ルド部端面を固定端としたときの1次モードの固有振動
数を可聴周波数より高くすることで、低雑音レベルの圧
電トランス装置を実現できる。また、上述以外の圧電ト
ランス装置の機械特性、および電気特性は、実施の形態
1と同様に良好な結果を得た。
【0054】ここで、バネとして動作する上部及び下部
リード端子25、26はZ方向、即ち、圧電トランス素
子11の厚さ方向に対して、所定範囲内で変形され、所
定範囲内の押圧力を与えることが必要であり、これによ
って、上部及び下部リード端子25、26の接点部が圧
電トランス素子11から離れるのを防止できることが判
った。
【0055】上記した接点部の離脱防止及び機械的衝撃
に対する強度の保証のために、図7(b)では、上部及
び下部リード端子25、26の押し込みストローク量が
考慮されている。ここで、押し込みストローク量は、圧
電トランス素子11の厚さt1及び圧電トランス素子1
1が挿入されない状態における上部及び下部リード端子
25、26間の間隔D1との関係、即ち、t1−D1に
よって表される。即ち、押し込みストローク量は、上下
のリード端子によって形成されるバネの返り量の和とし
て表され、実験によれば、この押し込みストローク量が
0.5mmの時に良好な結果が得られることが判明し
た。また、押し込みストローク量を大きくすると、外部
からの衝撃、パッケージの変形、バネの変形等による変
動に対して、より安定に電極接点を保持できる。更に、
上下のバネ定数を同一にすれば、押し込みストローク量
は、上下において同一となり、最大のストローク量を得
ることができる。
【0056】[実施の形態3]図8(a)は、本発明の
第3の実施の形態に係る圧電トランス装置を示す横断面
図である。本実施の形態では、図に示す様に上部ケース
21および下部ケース22の内部壁面にモールド突起3
6、37を形成している。この突起の役目は、外部より
強い衝撃が加わったとき、リード端子25及び26のバ
ネ特性に応じて動く圧電トランス素子11の動作を制限
するために設けられている。突起36、37の形状とし
ては、図8(a)に示すように、例えば、断面が半円形
状の突起が使用できる。ここで、この突起36、37
は、例えば1.0mmの直径、0.4mmの高さを有し
ていれば良く、また、圧電トランス素子11と各突起3
6、37との間の間隔の和は、0.1〜0.2mmの範
囲にあることが望ましい。
【0057】図8(b)を参照すると、図8(a)に示
された圧電トランス装置の変形例が示されており、上部
ケース21の内側に、2つの突起36´、36”が形成
されると共に、下部ケース22の内側にも、2つの突起
37´、37”が形成されている。この例の場合、各突
起36´、36”、37´、37”の高さは、例えば、
0.4mmであり、各突起36´、36”、37´、3
7”と、圧電トランス素子11との間隔の和は、0.1
5mmに保たれている。
【0058】このように、複数の突起36´、36”、
37´、37”を設けることにより、圧電トランス素子
11の回転運動を抑制できると共に、接点位置の変位に
よる不規則振動をも防止できる。
【0059】図9を参照すると、図8(a)及び(b)
に使用できる円筒形状突起が例示されている。この円筒
形状突起も、1.0mmの直径及び0.4mmの高さを
有している。いずれの形状の突起を用いても同様の効果
が得られることが確認されている。
【0060】図10を参照すると、圧電トランス素子1
1の外周方向に対する動きにも制限を加えるため、ケー
ス21又は22の周囲に微小突起38を設けた。この微
小突起38は、紙面内で、例えば、直径0.2mmの半
円形状を有しており、且つ、紙面に対して垂直な方向に
対して円筒形状を有している。各突起38と圧電トラン
ス素子11とのギャップの和は、0.1〜0.2mmの
範囲内になるように、調整されている。ここで、ギャッ
プの和が0.2mmの場合、電力変換効率の低下が0.
3%しかないことが確認された。
【0061】本実施の形態に係る圧電トランス装置にお
いても、衝撃点灯試験における瞬断が発生するレベルが
向上(100G以上)し、衝撃に対する圧電トランス素
子のチッピング、割れ等の不良発生を防止できる。ま
た、上述以外の圧電トランス装置の機械特性、および電
気特性についても、実施の形態2と同様に良好な結果を
得ることができた。
【0062】図11(a)、(b)、(c)、及び
(d)を参照して、上部リード端子25及び下部リード
端子26と、圧電トランス素子11(図示せず)との接
触部の構成を説明する。図11(a)では、上部及び下
部リード端子25、26の内側端部41、42が圧電ト
ランス素子11と面接触している場合が示されている。
【0063】このように、上部及び下部リード端子2
5、26を圧電トランス素子11に対して面接触させる
ことにより、衝撃に対するがたつきを防止できると共
に、圧電トランス装置の信頼性を向上させることができ
る。
【0064】図11(b)では、上部及び下部リード端
子25、26の内側端部41´、42´を圧電トランス
素子11に対して線接触させる場合が示されている。こ
のように、上部及び下部リード端子25、26の双方を
圧電トランス素子11に線接触させることによっても、
圧電トランス素子11の好ましくない変位を防止でき
る。
【0065】図11(c)は、上部及び下部リード端子
25、26の内側端部41”、42”を圧電トランス素
子11に対して点接触させる場合を示しており、このよ
うに、圧電トランス素子11に対するリード端子25、
26の接触面積を最小にすることにより、圧電トランス
素子11の振動に対する接触部分の影響を最低限に抑え
ることができる。したがって、電力変換効率の低下を最
小限に止めることができる。
【0066】図11(d)は、上部リード端子25の内
側端部に幅方向に並べられた2つの突起43と、下部リ
ード端子26の内側端部に長さ方向に並べられた2つの
突起44とを備えている。これら上下4つの突起43、
44は、圧電トランス素子11のノード点を挟むように
配列されている。この構成では、圧電トランス素子11
のがたつきを防止できると共に、接触面積が非常に小さ
いため、圧電トランス素子11の振動に対する悪影響を
低減できる。したがって、電力変換効率の低下を最小限
に止めることが可能である。また、接触部における信頼
性をも向上させることができる。
【0067】図12を参照すると、モールド樹脂によっ
て形成されたケース21(22)に対するリード端子2
5(26)の抜け防止のために、リード端子25(2
6)に、切り欠き部45が設けられている例が示されて
いる。このように、リード端子25(26)に切り欠き
部45を設けることにより、リード端子25(26)の
引っ張り強度を5倍にすることができた。
【0068】図13(a)及び(b)を参照して、下部
リード端子26の固有振動周波数と、圧電トランス素子
11の駆動周波数との関係について説明する。通常、圧
電トランス素子11の駆動周波数は115kHz程度で
あるから、この駆動周波数に対して、下部リード端子2
6が20kHz以内の固有振動周波数を有している場合
には、駆動周波数と固有振動周波数とのビート音が可聴
音として圧電トランス装置から発生することになる。図
13(a)に示すように、リード端子26の中間部にお
いて、リード端子26と圧電トランス素子11とが接触
する場合には、リード端子26の先端が、圧電トランス
素子11に対して50μm以下になるようにする必要が
あることが実験により確認された。また、図13(a)
の構造は、リード端子26が自由端となるため音を発生
しやすいことも判明した。
【0069】他方、図13(b)に示すように、リード
端子26の先端が圧電トランス素子11に接触している
場合にも、リード端子26の折曲部の位置は、圧電トラ
ンス素子11から50μm以内にあることが望ましい。
いずれにしても、ビート音等のノイズは、リード端子2
6と圧電トランス素子11との接触点がノード点からず
れた場合に発生し易いことが判った。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の圧電トラ
ンスは電力が数ワットにも達する様な振動動作レベルの
大きい(大振動レベル)電源用のトランス部品として適
用できるため、従来の圧電素子に対して以下の効果を有
する。
【0071】(1)簡素な部品加工形状でかつ構成部品
点数が少なく、圧電トランス素子の高い組み込み位置精
度が不要であり、部品の組み立て工数が削減できるた
め、非常に安価な圧電トランス部品を提供することがで
きる。
【0072】(2)従来の圧電振動子の実装形態に比
べ、数ワットレベルの高電力を供給でき、しかも電力の
入出力変換が高効率(電力変換ロスが小さい)で部品発
熱温度が極めて小さい。
【0073】(3)圧電トランス部品自身が大振動子で
あるために発生する雑音ノイズ(音圧レベル)を低減で
きる。
【0074】(4)素子サイズの大きく、素子重量の重
い部品について、外部からの振動や衝撃に対して電気特
性、機械特性を十分に満足する構造である。
【0075】(5)ノード点を直接固定しないため、熱
応力の影響を受けず、高電力変換効率を達成でき、接続
点の信頼性の高い部品を提供できる。
【0076】(6)必要最小限の電極接続面積で接続す
るため、高効率を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の態様に係る圧電トランス装置
における構成部品の概要を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示された本発明に係る圧電トランス装置
における各部品の位置関係を示す平面図である。
【図3】本発明に係る圧電トランス装置を図2のIII−I
II線に沿って断面した場合を示す断面図である。
【図4】本発明に係る圧電トランス装置を図2のIV−IV
線に沿って断面した場合を示す断面図である。
【図5】(a)は、図2〜4において使用されるリード
端子を説明するための平面図である。(b)は、図2〜
4において使用されるリード端子を説明するための側面
図である。
【図6】(a)は、本発明の圧電トランス装置に使用で
きる上部リード端子の一例を示す平面図である。(b)
は、本発明の圧電トランス装置に使用できる上部リード
端子の一例を示す側面図である。
【図7】(a)は、本発明の他の実施の態様に係る圧電
トランス装置を説明するための断面図である。(b)
は、図7(a)に示された圧電トランス装置における押
し込みストロークを説明するための概略図である。
【図8】(a)は、本発明の更に他の実施の態様に係る
圧電トランス装置を説明するための断面図である。
(b)は、図8(a)に示された圧電トランス装置の変
形例を説明するための断面図である。
【図9】図8(a)及び(b)に使用できる他の突起形
状の例を説明するための断面図である。
【図10】本発明に係る圧電トランス装置の変形例を示
し、ここでは、圧電トランス素子外周に突起を設けた例
を示す断面図である。
【図11】(a)は、圧電トランス素子とリード端子と
の接触部の一構成例を説明するための斜視図である。
(b)は、圧電トランス素子とリード端子との接触部の
他の構成例を説明するための斜視図である。(c)は、
圧電トランス素子とリード端子との接触部の更に他の構
成例を説明するための斜視図である。(d)は、圧電ト
ランス素子とリード端子との接触部のもう一つの構成例
を説明するための斜視図である。
【図12】リード端子のケースからの抜けを防止するた
めの構成を説明するための図である。
【図13】(a)は、下部リード端子と圧電トランス素
子との間の接触構造の一例を示す図である。(b)は、
下部リード端子と圧電トランス素子との間の接触構造の
他の例を示す図である。
【符号の説明】
11 圧電トランス素子 12a、12b 入力電極 14 出力電極 N1〜N3 ノード点 20 パッケージ 21 上部ケース 22 下部ケース 25a〜25c 上部リード端子 26a〜26c 下部リード端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 祐子 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−79028(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 41/00 - 41/26

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電トランス素子、当該圧電トランス素
    子を収納する外装ケース、前記圧電トランス素子上に形
    成された入力電極部、及び、前記圧電トランス素子上に
    形成された出力電極部とを備え、前記入力電極部は、前
    記圧電トランス素子の上面及び下面に設けられた入力電
    極対によって構成され、他方、前記出力電極部は、前記
    圧電トランス素子の上面及び下面の前記入力電極対とは
    異なる位置に設けられた出力電極対とによって構成され
    ると共に、前記入力電極対及び前記出力電極対には、そ
    れぞれ入力リード端子及び出力リード端子が接触してい
    ることを特徴とする圧電トランス装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記入力電極対及び
    前記出力電極対は、前記圧電トランス素子のノード位置
    を覆うように形成されており、且つ、前記入力リード端
    子及び前記出力リード端子は前記ノード位置上で前記入
    力及び出力電極対と接触していることを特徴とする圧電
    トランス装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記入力リード端子
    及び出力リード端子は、それぞれ上面側の入力及び出力
    電極と点接触又は線接触されており、更に、前記入力リ
    ード端子及び出力リード端子は、それぞれ下面側の入力
    及び出力電極と面接触されていることを特徴とする圧電
    トランス装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記入力リード端子
    及び出力リード端子は、それぞれ上面側の入力及び出力
    電極と点接触又は線接触されており、更に、前記入力リ
    ード端子及び出力リード端子は、それぞれ下面側の入力
    及び出力電極と点接触又は線接触されていることを特徴
    とする圧電トランス装置。
  5. 【請求項5】 請求項2において、前記入力リード端子
    及び出力リード端子は、それぞれ上面側の入力及び出力
    電極と面接触されており、更に、前記入力リード端子及
    び出力リード端子は、それぞれ下面側の入力及び出力電
    極と面接触されていることを特徴とする圧電トランス装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項2において、前記圧電トランス素
    子の上面側にある前記入力及び出力リード端子と、前記
    圧電トランス素子の下面側にある前記入力及び出力リー
    ド端子とは、互いに対向する方向に延在しており、前記
    外装ケースの互いに対向する側面上から外部へ引き出さ
    れており、且つ、前記外装ケースの高さ方向に対して異
    なる高さを有していることを特徴とする圧電トランス装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項2において、前記入力及び出力リ
    ード端子の静止時の押圧力が、単位端子当り、圧電トラ
    ンス素子単位重さ当りに換算し、20〜120grfで
    あることを特徴とする圧電トランス装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記圧電トランス素
    子に形成した入力及び出力電極と前記入力及び出力リー
    ド端子の面接触の割合が、単位端子当り前記圧電トラン
    ス素子の片側面積に対し0.5%以下であることを特徴
    とする圧電トランス装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、下面側の前記入力及
    び出力電極に対して、前記入力及び出力リード端子とが
    傾斜した状態で接触していることを特徴とする圧電トラ
    ンス装置。
  10. 【請求項10】 請求項2において、前記外装ケース
    は、樹脂によって形成されており、前記入力及び出力リ
    ード端子は、外装ケースに対してインサートモールドさ
    れていることを特徴とする圧電トランス装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記外装ケース
    内部のモールド端部を固定点とする前記入力及び出力リ
    ード端子の固有振動数が可聴周波帯域にないことを特徴
    とする圧電トランス装置。
  12. 【請求項12】 請求項10において、前記外装ケース
    内部のモールド端部を固定点とする前記入力及び出力リ
    ード端子の固有振動数が前記圧電トランス素子の動作周
    波数と異なっていることを特徴とする圧電トランス装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項10において、前記入力及び出
    力リード端子の前記外装ケースにモールドされる部分
    は、他の部分に比較して狭い幅を有していることを特徴
    とする圧電トランス装置。
  14. 【請求項14】 請求項2において、前記圧電トランス
    素子は3点のノードを有し、各ノードに上下リード端子
    が前記入力及び出力リード端子として接触されているこ
    とを特徴とする圧電トランス装置。
  15. 【請求項15】 請求項10において、前記外装ケース
    の内部壁面に少なくとも1つのモールド突起を形成した
    ことを特徴とする圧電トランス装置。
  16. 【請求項16】 請求項2において、上面を下面で組を
    なす前記入力及び出力リード端子におけるバネ定数が選
    択されていることを特徴とする圧電トランス装置。
  17. 【請求項17】 請求項16において、上面と下面で組
    をなす前記入力及び出力リード端子は、実質上、同じバ
    ネ定数を有していることを特徴とする圧電トランス装
    置。
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