JP2884579B2 - 低発煙性難燃塗布組成物、内装材及び内装方法 - Google Patents

低発煙性難燃塗布組成物、内装材及び内装方法

Info

Publication number
JP2884579B2
JP2884579B2 JP63323502A JP32350288A JP2884579B2 JP 2884579 B2 JP2884579 B2 JP 2884579B2 JP 63323502 A JP63323502 A JP 63323502A JP 32350288 A JP32350288 A JP 32350288A JP 2884579 B2 JP2884579 B2 JP 2884579B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flame
coating composition
interior
mixture
retardant coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63323502A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02170854A (ja
Inventor
進 高橋
国臣 寺島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP63323502A priority Critical patent/JP2884579B2/ja
Publication of JPH02170854A publication Critical patent/JPH02170854A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2884579B2 publication Critical patent/JP2884579B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、建築分野における建築物及び乗物の内装
用、例えば防水材、舗装材、床材、壁材などに使用した
際に、着炎時の発煙の少ないポリウレタン樹脂による難
燃性塗布材料を供給するものである。
(従来技術) 従来、ポリウレタン樹脂の防水材、舗装材、床材、壁
材など内装用途において難燃性を付与するに当っては、
三酸化アンチモンとハロゲン原素含有物を併用する方
法、あるいはリン酸エステルの使用や、イソシアヌレー
ト化反応の併用、更には水酸化アルミニウムの併用など
が一般的に行われている。
しかしながら、三酸化アンチモンとハロゲン原素含有
物を併用する方法にあっては、着炎時に発する多量のSb
X3(Xはハロゲン原素)の毒性及び黒煙は床材や壁材の
内装用途にあっては視界を遮断し避難時に好ましくない
という欠点を有している。
又、リン酸エステル単独の使用は、着炎時の塗布膜の
溶融防止がなされず多量の黒色発煙を発するという欠点
を有している。
ポリウレタン樹脂の硬化時にイソシアヌレート化反応
を利用する方法にあっては、反応硬化後は系が固くなる
為、防水材、舗装材、床材、壁材等の柔軟性を要求され
るものには使用出来ないといった欠点を有している。
粗に、水酸化アルミニウムの使用は、ポリウレタン樹
脂に対して同一重量部以上の使用でなければ難燃性の作
用を与えないばかりか、着炎時の溶融落下を防止するに
至らないという欠点を有している。
(本発明が解決しようとする課題) 本発明者らは、このようなポリウレタン樹脂塗布材に
難燃性を付与するに際して特に内装用途に使用可能とす
る為着炎時の溶融落下防止性を有すると同時に発煙の非
常に少ない弾力性のある塗布組成物を得る為に鋭意研究
し、本発明を完成するに至った。
(課題を解決するための手段) 即ち、本発明は、(A)液状ポリウレタン樹脂、
(B)ポリリン酸アンモニウム、(C)水酸化アルミニ
ウム(a)とマイカ粉(b)との混合物からなり、
(A)+(B)+(C)=1.0(重量比)で、(A)=
0.2〜0.8、(B)=0.1〜0.7、(C)=0.1〜0.7の組成
比からなり、かつ(C)成分の水酸化アルミニウム
(a)/マイカ粉(b)=1/0.5〜1/4(重量比)からな
ることを特徴とする低発煙性難燃塗布組成物を提供する
ものである。
(構成) 本発明で用いる液状ポリウレタン樹脂(A)とは、ポ
リエーテルポリオール類、ポリエステルポリオール類お
よびポリマーポリオール類から選ばれる1種以上のポリ
オール類と及び/又はポリアミン類の混合物を第1成分
とし、1分子中に平均2個以上の末端イソシアネート基
を含有するポリイソシアネート類を第2成分として反応
硬化する、所謂二液型ウレタン樹脂、あるいは末端イソ
シアネート基含有プレポリマーからなり空気中の湿気に
より反応硬化するもの、及び空気中の酸素により酸化硬
化する油変性物などの所謂一液型ウレタン樹脂、あるい
は常温で弾性を示す硬化したウレタン樹脂の溶剤溶解
物、水溶液および水分散液をいう。本発明で使用する
(A)成分の使用量は、(A)+(B)+(C)=1.0
(重量比)であって(A)は、0.2から0.8の範囲であ
る。
ポリイソシアネート類としては、例えばヘキサメチレ
ンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、シ
クロヘキサンジイソシアネート、トルイジンジイソシア
ネート、2,4′−トリレンジイソシアネート、2,6−トリ
レンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソ
シアネート、p−フェニレンジイソシアネート、m−フ
ェニレンジイソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシ
アネート等およびこれらの混合物が挙げられる。これら
のうち、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソ
シアネート、2,6−トリレンジイソシアネートおよびこ
れらの混合物が好適である。
ポリオール類としては、好ましくは分子量500〜6,000
のポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオールで
ある。ポリエーテルポリオール類としては、例えばポリ
エチレングライコール、ポリプロピレングライコール、
ポリテトラメチレングライコール等が挙げられる。
また、ポリエステルポリオールとしてはエチレングリ
コール、1,2−プロピレングリコール、2,3ブチレングリ
コール、1,4−ブチレングリコール、2,2′−ジメチル−
1,3−プロパンジオール、ジエチレングリコール、1,5−
ペンタメチレングリコール、1,6−ヘキサメチレングリ
コール、シクロヘキサン1,4−ジオール、シクロヘキサ
ン1,4−ジメタノール等のグリコール単独あるいはこれ
らの混合物とコハク酸、マレイン酸、アジピン酸、グル
タル酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セパ
シン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ヘキ
サヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸等の
二塩基酸およびこれらの酸エステル、酸ハライドと重縮
合することによって得られるものが挙げられる。
さらにε−カプロラクトンなどのラクトンをグリコー
ル等の存在下で開環付加重合したポリカプロラクトンジ
オール類が挙げられる。低分子量グライコールを併用す
るときは前記ポリエステルポリオール類の製造に際し、
使用されるグリコール類の単独および混合物を用いるこ
とができる。さらにビスフェノールA、ハイドロキノン
にエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレ
ンオキサイド等を2〜4モル付加したものも使用でき
る。
本発明で使用するポリリン酸アンモニウム(B)は、
好ましくは一般式(NH4PO3)n〔n=10〜1000で示される
もの〕であり、ポリリン酸(HPO3)n〔n=10〜1000〕よ
り好ましくはn=40〜800に示されるものにNH3を反応さ
せて得られたもので、水分0.5%以下で、リン含有量が3
0.5〜32.5重量%好ましくは31〜32重量%、窒素含有量1
3.5〜15.5重量%、好ましくは14.0〜15.0重量%を示
し、粒子径50μ以下の粒子を90重量%以上有するものを
言う。
本発明で使用するポリリン酸アンモニウムの使用量
は、(A)+(B)+(C)=1.0であって(B)は、
0.1〜0.7である。
本発明の水酸化アルミニウム(a)とマイカ粉(b)
の混合割合、1/0.5(重量比)〜1/4(重量比)の割合で
示される混合物(C)とは、粒子径が0.00001〜1.0m/m
の範囲にある無水水酸化アルミニウムと結晶水含有水酸
化アルミニウムの単独および/あるいは混合物(a)か
らなるものと、粒子径が0.000001〜1.0m/mの範囲にある
マイカ、即ち天然雲母、合成雲母の単独および/あるい
は混合物(b)からなり、(a)と(b)の混合割合が
(a)/(b)=1/0.5〜1/4(重量比)で示されるもの
である。
本発明で使用される混合物(C)の量は(A)+
(B)+(C)=1.0であって(C)は0.1〜0.7であ
る。
本発明に使用する(A),(B)及び(C)の配合割
合は、(A)+(B)+(C)=1.0(重量比)であ
り、かつ(A)は0.2〜0.8、(B)は0.1〜0.7、(C)
は0.1〜0.7の範囲であって、好ましくは(A)は0.2〜
0.8、(B)は0.2〜0.6、(C)は0.2〜0.6の範囲のも
のが塗膜の柔軟性を得るうえで良好である。
更に、本発明には、適量の充填剤、可塑剤類、ハロゲ
ン系難燃剤、リン酸エステル、石油系高沸点溶剤等を本
発明の効果を失なわない程度添加しても良い。
本発明の組成物は、建築物、乗物等の内装用として、
防水材、床材、壁材等として、はけ、スプレー、こて等
により塗布される。
又、本発明の組成物は、別途作られた内装材例えば床
材、壁材、天井材等の表面に用いても良い。又、その形
状は、タイル状、パネル状、シート状いずれでも、本発
明の効果が損われない範囲で使用できる。
(効果) 本発明は、防水材、舗装材、床材、壁材等の内装用途
に柔軟性を有し、かつ発煙性が少なく、着炎時の溶融落
下防止可能とした低発煙性難燃塗布組成物を得るもので
ある。
本発明の大きな特徴は、発煙性の非常に大きなポリウ
レタン樹脂の難燃化を進めえたこと、即ち着炎時の多量
の黒色煙の発生と溶融落下の大きな欠点の防止を可能に
したことにある。
かかる効果は、本発明の組成物によってはじめて達成
し得たものであり、従来の防水材、舗装材、床材、壁材
等内装用途に利用した場合、火炎等の事故の際、着火、
着炎するも、溶融落下を示さず、又発煙の少ないものと
なり、火炎伝幡性が大巾に阻害される防火上非常に優れ
たものである。特に乗物例えば船、車、飛行機、電車等
の低発煙性を要求される分野に有用である。
以下本発明を実施例により説明する。
尚例中の部および%は重量基準であり、かかる実施例
は本発明の一態様をなすものであり、本発明を限定する
ものではない。
実施例1 3lセパラブルフラスコに一液湿気硬化型ウレタン樹脂
〔大日本インキ化学工業(株)製プライアデックT−4
6、TDi系ウレタン樹脂固形分42%〕1900gを秤量し、次
いでポリリン酸アンモニウム〔住友化学工業(株)製ス
ミセーフP〕100g、乾燥水酸化アルミニウム〔キシダ化
学工業(株)製試薬1級〕50gとマイカ粉〔クラレ
(株)製スズライトマイカ325S〕50gの混合物100gを秤
量し、30分均一に混合したあと、粘度6500cpsの混合物
を得た。
次に離型紙上に2kg/m2の割合に均一に広げて硬化させ
た。硬化後室内にて7日間養生したものを20×10cmに切
り出したものは180度に折り曲げても割れない柔軟性の
あるシートであった。更に45度の角度に保持して3cm長
の火炎を30秒接触させるも着炎面は若干膨張したが着火
状の溶融物の発生はなく、黒色の発煙のないものであっ
た。火炎を除去すると同時に消化する難燃性シートであ
った。
実施例2 3lセパラブルフラスコに水分散型ウレタン樹脂〔大日
本インキ化学工業(株)製ボンディック1050(B)固形
分47%〕426gを秤量し、次にポリリン酸アンモニウム
〔住友化学工業(株)スミセーフP〕700g、乾燥水酸化
アルミニウム〔キシダ化学工業(株)製試薬1級〕50g
とマイカ粉〔クラレ(株)製スズライトマイカ325S〕50
gの混合物100gを秤量し、均一に混合したあと3本ロー
ルにて混練した結果203cpsのペースト状混合物を得た。
次にこの混合物を3mm厚スレート板に金鏝にて2kg/m2
の割合に塗布し室内にて7日間乾燥させたものはスレー
ト板に3mmのヒビ割れを入れても破断しない柔軟性のあ
る塗膜であった。
更にこのスレート板を20×10cmの寸法に切り出し端部
を保持して、垂直な状態にて下部に30秒間3cmの火炎を
接触させるも、火炎の接触中にも多大な黒煙の発生の少
ない難燃性塗装面であり塗装物の溶融落下の発生はなか
った。
その後火種を除去すると同時に消火した。
実施例3 3lセパラブルフラスコに乾燥性ポリウレタン樹脂溶液
〔大日本インキ化学工業(株)製クリスボン3056(固形
分30%)〕667gを秤量し、ポリリン酸アンモニウム〔住
友化学工業(株)製スミセーフP〕100g、乾燥水酸化ア
ルミニウム〔キシダ化学(株)試薬1級〕350g、とマイ
カ粉〔クラレ(株)製スズライトマイカ325S〕350gの混
合物700gを加えて、1時間均一に混合した。混合物は10
3cpsの粘稠なペースト状のものであった。
次に、この混合物を3mm厚さスレート板に金鏝にて2kg
/m2の割合に塗布し室内にて7日間乾燥させたものは、
スレート板に3mmのヒビ割れを入れても破断しない柔軟
性のある塗膜であった。
更に、この塗装スレート板を20×10cmの寸法に切り出
し、垂直に保持し下部に3cm長の火炎を30秒接触させる
も、黒煙の発生と塗装物の溶融落下のない難燃性塗膜で
あり、火種の除去と同時に消火する塗装面物であった。
実施例4. 二液硬化型ウレタン樹脂のポリオール成分〔大日本イ
ンキ化学工業(株)パンデックスOD−X−825、OH価、3
5、〕400gを2l容器に秤量し、ポリリン酸アンモニウム
〔住友化学工業(株)スミセーフP〕200g、乾燥水酸化
アルミニウム〔キシダ化学(株)試薬1級〕100gとマイ
カ粉〔クラレ(株)製スズライトマイカ325S〕100gの混
合物200gと更にオクチル酸鉛(Pb content24%)を10g
加えてディスパー型攪拌機にて均一に混合したあと、TD
i系ポリイソシアネート成分(大日本インキ化学工業
(株)プライアデックPF-359、NCO%6.5%〕200gを加え
て均一に混合したものを3mm厚スレート板に2kg/m2の割
合に塗布し、室内に7日間硬化させた、硬化物はスレー
ト板を2つに折り180度折り曲げても破断しない柔軟性
のある塗膜であった。
更に、この塗装スレート板を20×10cmの寸法に切り出
し垂直に保持して、下部に3cm長の火炎を30秒接触させ
るも、黒煙の発生や溶融落下を生じない難燃性塗膜であ
り、火種の除去と同時に消火する難燃性塗装膜であっ
た。
実施例5. 二液硬化型ウレタン樹脂のポリオール成分〔大日本イ
ンキ化学工業(株)製ハイプロックスDP−200OH価56〕1
50gを2lステンレス容器に秤量し、ポリリン酸アンモニ
ウム〔ヘキスハジャパン(株)Exolit 422〕600g、水酸
化アルミニウム〔昭和電工(株)ハイジライト〕100g、
とマイカ粉〔クラレ(株)製スズライトマイカ325S〕10
0gの混合物200gを加えキシレン400gジブチルチンジラウ
レート2gを加え均一に混合する。次にポリメチレンポリ
フェニルイソシアネート系イソシアネート成分〔大日本
インキ化学工業(株)タックスT−020nFNCO%13.3〕50
gを加え均一に混合したものを3mm厚スレート板に2kg/m2
の割合に塗布し、室内にて7日間硬化させた。硬化物は
スレート板に3mmのヒビ割れを発生させても破断しない
柔軟性のある塗膜であった。
更にこのスレート板を20×10cmの寸法に切り出し、端
部を保持して垂直な状態にて下部に30秒間3cmの火炎を
接触させるも、黒煙の発生の少ない塗装面であり、溶融
落下を示さなかった。
その後、火種を除去すると同時に消火する難燃性塗装
面であった。
実施例6. 実施例5と同一ポリオール成分150gを2l容器に秤量
し、ポリリン酸アンモニウム〔ヘキストジャパン(株)
Exolit 422〕200g、水酸化アルミニウム〔昭和電工
(株)ハイジライト〕300g、マイカ粉〔クラレ(株)製
スズライトマイカ325S〕300g、キシレン400g、ジブチル
チンジラウレート2gを加え均一に混合する、次に実施例
5と同一イソシアネート成分50gを加え均一に混合した
ものを3mm厚のスレート板に2kg/m2の割合に塗布し、室
内にて7日間硬化させた。硬化物はスレート板に3mmの
ヒビ割れを発生させても破断しない柔軟性のある塗膜で
あった。
更にこのスレート板を20×10cmの寸法に切り出し、端
部を保持して垂直な状態にて下部に30秒間3cmの火炎を
接触させるも着火中には黒煙の発生の少ない、溶融落下
を示さない塗膜であり、火種を除去すると同時に消火す
る難燃性塗装面であった。
実施例7. 2lセパラブルフラスコに、一液湿気硬化型MDi系ウレ
タン樹脂〔大日本インキ化学工業(株)製パンデックス
TP-300、(NCO%6.9%)〕400gを秤量し、ポリリン酸ア
ンモニウム〔ヘキストジャパン(株)Exolit 422〕400
g、水酸化アルミニウム〔昭和電工(株)ハイジライ
ト〕100gとマイカ粉〔クラレ(株)製スズライトマイカ
325S〕100gの混合物を加え均一に攪拌混合し30000cpsの
粘稠ペーストを得た。
次に離型紙上に2kg/m2の割合に均一に広げて、室内に
7日間硬化させたシートは、180度に折り曲げても割れ
ない柔軟性のあるシートであった。次に20×10cmに切り
出し245度に保持し3cm長の火炎を30秒接触させるも、多
量の煙の発生もなく、溶融落下を示さなかった。
次に火種を除去すると同時に着火面は消火した難燃性
シートであった。
比較例1. 3lセパラブルフラスコに一液湿気硬化型ウレタン樹脂
〔大日本インキ化学工業(株)製プライアデックT−4
6、TDi系ウレタン樹脂固形分42%〕2024gを秤量し、次
にポリリン酸アンモニウム〔住友化学工業(株)製スミ
セーフP〕75g、乾燥水酸化アルミニウム〔キシダ化学
工業(株)製試薬1級〕37.5g、マイカ粉〔クラレ
(株)製スズライトマイカ325S〕37.5gを各々秤量添加
し30分均一に混合したあと、粘度5000cpsの混合物を得
た。
次に離型紙上に2kg/m2の割合に均一に広げて硬化させ
たあと、室内に7日間養生したものを20×10cmに切り出
したものは柔軟性のあるシートである。更に45度の角度
に保持し3cm長の火炎を30秒接触させると、着火面は溶
融落下を示し、多量の黒煙を発生した。
火種を除去すると、10秒間程度燃焼後消火した自己消
火物であった。
比較例2. 3lセパラブルフラスコに水分散型ウレタン樹脂〔大日
本インキ化学工業(株)製ボンディック1050(B)固形
分47%〕213gを秤量し、次にポリリン酸アンモニウム
〔住友化学工業(株)製スミセーフP〕800g、乾燥水酸
化アルミニウム〔キシダ化学工業(株)製試薬1級〕50
g、マイカ粉〔クラレ(株)製スズライトマイカ325S〕5
0gを加え実施例2と同様に混合した。
混合物はパサパサの混合物であった。
この混合物を3cm厚スレート板に金鏝にて2kg/m2の割
合に強制的に塗布し、7日間乾燥させたものは、スレー
ト板に1mmのヒビ割れを入らると破断した柔軟性のない
塗装物であった。
このスレート板を20×10cmの寸法に切り出し端部を保
持して、垂直な状態にて下部に30秒間3cmの火炎を接触
させると、溶融を示すが黒色の発煙は少ないもので、火
種を除去すると3秒後に消火した自己消火性塗装物であ
った。
比較例4. 2lのステンレス容器に、二液硬化型ウレタン樹脂のポ
リオール成分〔大日本インキ化学工業(株)パンデック
スODX-825OH価35〕334gを秤量し、ポリリン酸アンモニ
ウム〔住友化学工業(株)製スミセーフP〕450g、乾燥
水酸化アルミニウム〔キシダ化学工業(株)製試薬1
級〕25g、マイカ粉〔クラレ(株)製スズライトマイカ3
25S〕25gとオクチル酸鉛(Pb content24%)を10g加え
てディスパー型攪拌機にて均一に混合したあと、TDi系
ポリイソシアネート成分〔大日本インキ化学工業(株)
製プライアデックPF-359NCO%6.5%〕を166g加えて均一
に混合したものを3mm厚スレート板に2kg/m2の割合に塗
布し、室内に7日間硬化させた。硬化塗膜はスレート板
を180度折り曲げても破断しない柔軟性を有していた
が、更に20×10cmの寸法に切り出し、垂直に保持して下
部に3cm長の火炎を30秒接触させると若干発煙性は少な
いが、激しく溶融落下を示し、火種を除去しても5秒程
度燃焼後自己消火した塗膜であった。
比較例5. 二液硬化型ウレタン樹脂のポリオール成分〔大日本イ
ンキ化学工業(株)製ハイプロックスDP-2000OH価56〕9
0gを2lステンレス容器に秤量しポリリン酸アンモニウム
〔ヘキストジャパン(株)Exolit 422〕450g、水酸化ア
ルミニウム〔昭和電工(株)ハイジライト〕225gをマイ
カ粉〔クラレ(株)製スズライトマイカ325S〕225g、キ
シレン400g、ジブチルチンジラウレート2gを加えて均一
に混合する。次に液状MDi〔三菱化成イソネート143L〕1
2gを加え均一に混合したものを3mm厚スレート板に2kg/m
2の割合に塗布し、室内にて7日間硬化させた。
硬化塗膜はスレート板に1mmのヒビ割れを発生させた
ところ破断した柔軟性のない塗膜であった。
更にこのスレート板を20×10cmの寸法に切り出し、端
部を保持して垂直な状態にて下部に30秒間3cmの火炎を
接触させたけれども発煙は少なく、溶融落下しなかっ
た。
比較例6. 2lのステンレス容器に二液硬化型ウレタン樹脂のポリ
オール成分〔大日本インキ化学工業(株)製パンデック
スODX-825OH価35〕334gを秤量し、ポリリン酸アンモニ
ウム〔住友化学工業(株)製スミセーフP〕50g、乾燥
水酸化アルミニウム〔キシダ化学工業(株)製試薬1
級〕225g、マイカ粉〔クラレ(株)製スズライトマイカ
325S〕225gとオクチル酸鉛(Pb content24%)を10g加
えてディスパー型攪拌機にて均一に混合したあと、TDi
系ポリイソシアネート成分〔大日本インキ化学工業
(株)製プライアデックPF-359NCO%6.5%〕を166g加え
て均一に混合したものを、3mm厚スレート板に2kg/m2
割合に塗布し、室内に7日間硬化させた。
硬化塗膜はスレート板を180度に折り曲げても破断し
ない柔軟性を有していたが、更に20×10cmの寸法に切り
出し、垂直に保持して下部に3cm長の火炎を30秒接触さ
せると多量の黒煙を発するが、溶融落下を示さなかっ
た。
又火種を除去すると1秒後に自己消火する塗膜であっ
た。
実施例7. 2lセパラブルフラスコに、水酸化アルミニウム160gと
マイカ粉40gの混合物を用いた以外は実施例7と同様の
方法にて作成したものは27000cpsの粘稠ペーストであっ
た。
次に離型紙上に2kg/m2の割合に均一に広げて室内に7
日間硬化させたシートは柔軟性のあるシートであったけ
れども、20×10cmの寸法に切り出し45度に保持して3cm
長の火炎を30秒接触させると発煙は少ないものの激しく
溶融落下を起した。
火種を除去すると、1秒程度燃焼・溶融落下後自己消
火した。
実施例8. 2lセパラブルフラスコに水酸化アルミニウム33gとマ
イカ粉167gの混合物を用いた以外は実施例7と同様に作
成したものは、35000cpsの粘稠ペーストであった。
次に離型紙上に2kg/m2の割合に均一で広げて、室内に
7日間硬化させたシートは柔軟性のあるシートであった
けれども、20×10cmの寸法に切り出し、45度に保持して
3cm長の火種を30秒接触させると、溶融落下は示さない
ものの発煙が多いものであった。
火種を除去すると1秒程度燃焼後自己消火した。
以上の実施例及び比較例をまとめて表−1に示した。
この結果、本発明の組成物により得られた塗膜、シー
トが柔軟性に優れ、発煙性も少なく、着火溶融も示さな
い、優れた特性を示すものであることを確認した。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 3:34) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 75/00 - 75/16 C09D 175/00 - 175/16 C08K 3/00 - 13/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)液状ポリウレタン樹脂、 (B)ポリリン酸アンモニウム、 (C)水酸化アルミニウム(a)とマイカ粉(b)との
    混合物からなり、 (A)+(B)+(C)=1.0(重量比)で、(A)=
    0.2〜0.8、(B)=0.1〜0.7、(C)=0.1〜0.7の組成
    比からなり、かつ(C)成分の水酸化アルミニウム
    (a)/マイカ粉(b)=1/0.5〜1/4(重量比)からな
    ることを特徴とする低発煙性難燃塗布組成物。
  2. 【請求項2】ポリリン酸アンモニウム(B)が、一般式
    (NH 4 PO3)n(但し、n=10〜1000を示すものである)で
    ある請求項1の低発煙性難燃塗布組成物。
  3. 【請求項3】請求項1記載の低発煙性難燃塗布組成物を
    用いてなる内装材。
  4. 【請求項4】請求項1記載の低発煙性難燃塗布組成物を
    用いることを特徴とする内装方法。
JP63323502A 1988-12-23 1988-12-23 低発煙性難燃塗布組成物、内装材及び内装方法 Expired - Lifetime JP2884579B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63323502A JP2884579B2 (ja) 1988-12-23 1988-12-23 低発煙性難燃塗布組成物、内装材及び内装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63323502A JP2884579B2 (ja) 1988-12-23 1988-12-23 低発煙性難燃塗布組成物、内装材及び内装方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02170854A JPH02170854A (ja) 1990-07-02
JP2884579B2 true JP2884579B2 (ja) 1999-04-19

Family

ID=18155409

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63323502A Expired - Lifetime JP2884579B2 (ja) 1988-12-23 1988-12-23 低発煙性難燃塗布組成物、内装材及び内装方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2884579B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140138884A (ko) * 2012-03-13 2014-12-04 바스프 에스이 피복된 금속 수산화물, 인 함유 난연제 및/또는 하이드로탈사이트 및/또는 층상 규산염을 포함하는 난연성 열가소성 폴리우레탄

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2227817A1 (en) * 1997-01-30 1998-07-30 Air Products And Chemicals, Inc. Polyphosphoric acid as a stabilizer for polyurethane prepolymers
AT410548B (de) * 2000-12-14 2003-05-26 Intumex Brandschutzprodukte Ag Intumeszierende zweikomponenten-polyurthananstriche

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5898360A (ja) * 1981-12-07 1983-06-11 Hitachi Cable Ltd 難燃性熱硬化性樹脂組成物

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140138884A (ko) * 2012-03-13 2014-12-04 바스프 에스이 피복된 금속 수산화물, 인 함유 난연제 및/또는 하이드로탈사이트 및/또는 층상 규산염을 포함하는 난연성 열가소성 폴리우레탄
KR20200014437A (ko) * 2012-03-13 2020-02-10 바스프 에스이 알루미늄을 주성분으로 하는 피복된 금속 수산화물을 포함하는 난연성 열가소성 폴리우레탄
KR102147419B1 (ko) * 2012-03-13 2020-08-24 바스프 에스이 피복된 금속 수산화물, 인 함유 난연제 및/또는 하이드로탈사이트 및/또는 층상 규산염을 포함하는 난연성 열가소성 폴리우레탄
KR102197372B1 (ko) * 2012-03-13 2021-01-04 바스프 에스이 알루미늄을 주성분으로 하는 피복된 금속 수산화물을 포함하는 난연성 열가소성 폴리우레탄

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02170854A (ja) 1990-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2197598C (en) Fire-retardant polyurethane systems
CN101605831B (zh) 超高固含量的聚氨酯分散体和生产该超高固含量聚氨酯分散体的连续方法
KR100445015B1 (ko) 접착성조성물및이의제조방법
ES2744571T3 (es) Dispersiones acuosas de poliuretano
US3396129A (en) Intumescing fire-retardant coating compositions and method for making same
EP1158035B1 (en) Acrylic sol for a sound insulating underbody coating
ES2222011T3 (es) Agentes aglutinantes diluibles con agua para barnices de "tacto blando".
EP0965604B1 (en) One-package thixotropic polyurethane resin composition
JP2884579B2 (ja) 低発煙性難燃塗布組成物、内装材及び内装方法
JP2000072839A (ja) 一液型揺変性ポリウレタン樹脂組成物
JPH08225780A (ja) ウレタン系水性接着剤組成物
JP2001019734A (ja) 二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物
JPS6142373A (ja) スエ−ド調又はフエルト調模様の形成方法
JPH06322706A (ja) バラスト固結法および固結材
JPH0480281A (ja) 難燃耐火性シーリング材
JPH09183942A (ja) 常温硬化型ポリウレタン塗膜材
JPH08104861A (ja) 一液無溶剤反応型ウレタン系接着剤組成物及びそれを用いた床構造
JP2001342339A (ja) 水反応硬化型ウレタン樹脂組成物、塗料、コーティング材、シーリング材、接着剤、及び硬化物の製法
JPH09286875A (ja) 発泡耐火材
JP2925837B2 (ja) 復元性塗料組成物
JP4552334B2 (ja) 一液湿気硬化性ウレタン樹脂組成物
JP2000017032A (ja) ポリウレタン樹脂系スラッシュ成形用材料
JP5515393B2 (ja) ポリサルファイド系シーラント用トップコート組成物
JPH08170064A (ja) ウレタン系水性接着剤組成物
JP2002030131A (ja) 一液湿気硬化性ウレタン組成物