JP2883160B2 - 車両のホイールアライメント測定装置及び方法 - Google Patents

車両のホイールアライメント測定装置及び方法

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JP2883160B2 JP12443990A JP12443990A JP2883160B2 JP 2883160 B2 JP2883160 B2 JP 2883160B2 JP 12443990 A JP12443990 A JP 12443990A JP 12443990 A JP12443990 A JP 12443990A JP 2883160 B2 JP2883160 B2 JP 2883160B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、車両のホイールに配されたタイヤの接地面
部に当接してホイールを回転させるローラ機構を備え
た、車両のホイールアライメント測定装置及び方法に関
する。
(従来の技術) 車両においては、その走行安定性に直接的な影響を及
ぼすホイールアライメントの調整が適正になされること
が極めて重要である。車両におけるホイールアライメン
トは、一般に、トーイン,キャンバ及びキャスタ等の各
要素を含むものとされ、車両の点検及び整備等に際して
は、これら各要素が迅速かつ的確に測定されるととも
に、夫々について、測定結果に応じて正確な調整が行わ
れることが必要とされる。
このような車両におけるホイールアライメントの測定
にあたっては、車両のホイールが車両の実走行状態を擬
した状態のもとで回転するものとされることが必要とさ
れ、それゆえ、車両のホイールアライメントを測定する
ホイールアライメント測定装置は、例えば、特開昭62−
175607号公報にも示される如く、車両の静止状態を維持
しつつそのホイールを回転させるホイール駆動機構を備
えたものとされることが多い。斯かるホイールアライメ
ント測定装置におけるホイール駆動機構は、通常、車両
のホイールに配されたタイヤの接地面部に当接してホイ
ールを回転させるローラとローラを回動させるモータ及
びそれに対する制御手段から成るローラ駆動部とを含ん
で構成される。
(発明が解決しようとする課題) 上述の如くのホイールアライメント測定装置における
ホイール駆動機構を構成するローラは、その外周面を車
両のホイールに配されたタイヤの接地面部に当接させて
回動し、それによって車両のホイールを回転させるもの
とされるので、ホイールアライメントの測定が繰り返し
行われるに伴って、ローラの外周面には、タイヤを形成
するゴム材等が付着することになる。そして、ローラの
外周面におけるゴム材等の付着物が比較的多量となる
と、ローラによる車両のホイールの回転駆動に悪影響を
及ぼし、ホイールアライメントの測定に誤差を生じさせ
るという不都合がもたらされることになる。
斯かる点に鑑み、本発明は、車両のホイールに配され
たタイヤの接地面部に当接してホイールを回転させるロ
ーラを有したホイール駆動機構を備えたもとで、そのホ
イール駆動機構を構成するローラの外周面におけるゴム
材等の付着物が適正に除去されて、ローラの外周面にお
ける付着物に起因するホイールアライメントの測定誤差
が低減せしめられるものとされた、車両のホイールアラ
イメント測定装置及び方法を提供することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) 上述の目的を達成すべく、本発明に係る車両のホイー
ルアライメント測定装置は、車両のホイールに配された
タイヤの接地面部に外周面を当接させて回動し、ホイー
ルを回転させるローラと、ローラによって回転せしめら
れるホイールについてのアライメントの計測に必要とさ
れる諸元を検出し、検出された諸元に基づいてホイール
についてのアライメントを算出するアライメント計測部
と、ローラの外周面に摺接してその外周面における付着
物を除去する状態をとるスクレイパーと、スクレイパー
駆動機構及びスクレイパー動作制御部とを備え、スクレ
イパー駆動機構が、ローラが回動状態にあるもとで、そ
のローラの外周面に摺接する状態をとったクレイパーを
ローラの回動軸に沿う方向に移動させるものとされると
ともに、スクレイパー動作制御部が、スクレイパー駆動
機構を所定のタイミングをもって作動させるものとされ
て、構成される。
また、本発明に係る車両のホイールアライメント測定
装置の一例にあっては、具体的には、スクレイパー動作
制御部が、アライメント計測部によるアライメントの算
出回数が所定回数となる毎に、あるいは、アライメント
計測部によるアライメントの算出が所定の間隔をおいて
継続的に行われるもとで所定の時間が経過する毎に、ス
クレイパー駆動機構を作動させるものとされる。
さらに、本発明に係る車両のホイールアライメント測
定方法は、車両のホイールに配されたタイヤの接地面部
にローラの外周面を当接させるとともにそのローラの外
周面にスクレイパーを摺接させて、ローラを回動状態と
なすことによりホイールを回転させて、回転するホイー
ルについてのアライメントの計測に必要とされる諸元を
検出し、検出された諸元に基づいてアライメントの算出
を行い、アライメントの算出回数が所定回数となる毎
に、あるいは、アライメントの算出を所定の間隔をおい
て継続的に行うもとで所定の時間が経過する毎に、ロー
ラが回動状態にあるもとでスクレイパーをローラの回動
軸に沿う方向に移動させるスクレイパー駆動機構を作動
させ、スクレイパーによりローラの外周面における付着
物を除去するものとされる。
(作用) 上述の如くに構成される本発明に係る車両のホイール
アライメント測定装置及び方法においては、ローラの外
周面における付着物が、ローラが回動状態にあるもと
で、ローラの外周面に摺接する状態をとってローラの回
動軸に沿う方向に移動せしめられるスクレイパーによ
り、ローラの外周面全体に亙って均一に除去され、しか
も、斯かるスクレイパーによるローラの外周面からの付
着物の除去が、所定のタイミングが選定されて極めて効
果的なものとされる。従って、ローラの外周面における
付着物がローラによる車両のホイールの回転駆動に悪影
響を及ぼし、それによってホイールアライメントの測定
に誤差が生じることになる事態が抑制される。
(実施例) 第3図は、本発明に係る車両のホイールアライメント
測定装置の一例であるトーイン測定装置を概略的に示
す。
第3図に示されるトーイン測定装置においては、図示
されていない車両に備えられたホイール11が、そのトー
イン量の測定がなされるべく、車幅方向に伸びる一対の
ローラ12A及び12B上に載置されており、ローラ12Bは駆
動部13によって回転駆動される。ローラ12A及び12Bと駆
動部13とは、ホイール駆動機構14を構成しており、ロー
ラ12A及び12Bの夫々は、その外周面をホイール11に配さ
れたタイヤ11Tの接地面部11Uに当接させた状態をもっ
て、ホイール11を回転させる。
ホイール11における空気注入用のバルブ15が配された
ダイヤ11Tの側面に対向する位置には、中央部に係合孔1
6が形成された板状部材17が配されている。この板状部
材17の係合孔16には、モータ18の出力軸に固定されたカ
ム19が係合しており、板状部材17は、モータ18の作動に
伴うカム19の回転に応じて、ホイール11に対してその径
方向に沿って左右に移動し得るものとされている。板状
部材17におけるタイヤ11Tの側面に対向する位置には、
夫々が対向せしめられるタイヤ11Tの側面までの距離を
検出するための光センサ20及び21と光センサ22及び23と
が、夫々、対をなして配されており、さらに、ホイール
11に配されたバルブ15を検出する光センサ24が配されて
いる。そして、これら光センサ20〜24の先端部は直線上
に並ぶものとされ、その直線が基準線Orとされている。
そして、本発明に係る車両のホイールアライメント測
定装置の一例をなす第3図に示されるトーイン測定装置
により、本発明に係る車両のホイールアライメント測定
方法の一例が実施されるにあたっては、先ず、光センサ
20〜23により、基準線Orから静止した状態にあるホイー
ル11におけるタイヤ11Tの側面までの距離a,b,c及びdが
検出されて、光センサ20〜23から、夫々、距離a〜dに
応じたレベルをとるアナログ出力Va,Vb,Vc及びVdが得ら
れる状態とされる。斯かるアナログ出力Va〜Vdは、夫
々、アナログ・ディジタル変換部(A/D変換部)26,27,2
8及び29においてディジタルデータDa,Db,Dc及びDdに変
換された後、コントローラ50に供給される。
コントローラ50は、ディジタルデータDa〜Ddに基づい
て、ディジタルデータDbとディジタルデータDaとの差Δ
D1(=Db−Da)、及び、ディジタルデータDcとディジタ
ルデータDdとの差ΔD2(=Dc−Dd)を算出し、さらに、
差ΔD1と差ΔD2との差ΔD3(=ΔD1−ΔD2)を算出し
て、差ΔD3に応じた制御信号Saを駆動制御回路31に供給
し、駆動制御回路31は、制御信号Saに応じてモータ18を
作動させる。それにより、板状部材17が移動せしめら
れ、それに伴って光センサ20〜23の夫々の位置が変化せ
しめられる。その際、光センサ20〜23の位置の変化は、
コントローラ50において算出される差ΔD3を小となるも
のとされ、コントローラ50は、差ΔD3が零となるとき、
制御信号Saの駆動制御回路31への供給を停止する。その
結果、光センサ20〜23の位置が、差ΔD3が零となる状態
に設定される。
このようにして、ホイール11に対する光センサ20〜23
の位置決めがなされた後、コントローラ50は、駆動制御
回路32に制御信号Sbを供給して駆動部13を作動させる。
それによりローラ12Bが回動せしめられ、その結果、ホ
イール11が回転せしめられるとともに、それに伴って、
ローラ12Aが回動せしめられる。斯かる状態において、
光センサ24によりホイール11に配されたバルブ15が検出
されると、光センサ24からアナログ出力Vxが送出され、
このアナログ出力Vxは、A/D変換部30においてディジタ
ルデータDxに変換された後コントローラ50に供給され、
ホイール11の回転に関する基準位置をあらわすものとし
て用いられる。そして、このようなもとで、光センサ20
〜23により検出された距離a〜dを示すディジタルデー
タDa〜Ddが、夫々、A/D変換部26〜29からコントローラ5
0に連続的に供給され、コントローラ50は、ホイール11
の1回転を単位とした期間中に得られるディジタルデー
タDa〜Ddに基づいて、ホイール11についてのトーイン量
を算出する。即ち、板状部材17,光センサ20〜23及びコ
ントローラ50は、ホイール11についてのトーイン量、即
ち、ホイールアライメントを算出するホイールアライメ
ント計測部を形成している。
また、コントローラ50は、算出されたトーイン量に応
じた制御信号Scを表示制御部40に供給して、表示部41に
算出されたトーイン量を表示させる。さらに、コントロ
ーラ50は、算出されたトーイン量とリード・オンリー・
メモリ(ROM)43に予め格納されたホイール11について
の適正トーイン量との比較を行う。そして、コントロー
ラ50により算出されたトーイン量が適正トーイン量に合
致する場合には、ホイール11についてのトーイン量の測
定が終了される。一方、コントローラ50により算出され
たトーイン量が適正トーイン量に合致しない場合には、
算出されたトーイン量と適正トーイン量との間の差をな
くすべく、ホイール11に対するトーイン調整が行われ
る。
上述の如くの本発明に係る車両のホイールアライメン
ト測定方法の一例に用いられて、本発明に係る車両のホ
イールアライメント測定装置の一例であるトーイン測定
装置において、ホイール駆動機構14は、例えば、第1図
及び第2図に示される如くに構成される。
第1図及び第2図において、ローラ12A及び12Bは、対
向配置された支持部材60A及び60Bにより所定の間隔をお
いて回動自在に支持されており、ローラ12Bを回転駆動
する駆動部13は、モータ62とモータ62の回転をローラ12
Bの回動軸70の一端部に設けられたスプロケット63に伝
達する無端チェーン64とを含んで構成されている。
ローラ12Aとローラ12Bとの間には、タイヤ受部65が設
置されており、このタイヤ受部65は、シリンダ機構66に
よって昇降せしめられるものとされるとともに、ローラ
12A及び12Bに対応するストッパ67A及び67Bを伴うものと
されている。そして、タイヤ受部65は、ホイール11がロ
ーラ12A及び12B上に配されるに先立ってシリンダ機構66
により上昇位置をとるものとされ、その際には、ストッ
パ67A及び67Bがローラ12A及び12Bに夫々当接せしめられ
て、ローラ12A及び12Bの夫々の回動が防止される。斯か
るもとで、ホイール11がローラ12A及び12B上に進入する
と、ホイール11のタイヤ11Tが、第1図において一点鎖
線により示される如くに、上昇位置をとるものとされた
タイヤ受部65により受けられる。その後、タイヤ11Tを
受けたタイヤ受部65は、シリンダ機構66により、第1図
において一点鎖線により示される如くの降下位置をとる
ものとされ、それにより、ストッパ67A及び67Bが夫々ロ
ーラ12A及び12Bから離隔せしめられてローラ12A及び12B
の夫々が回動可能とされるとともに、ホイール11のタイ
ヤ11Tが、タイヤ受部65からローラ12A及び12Bへと受け
渡される。
斯かるローラ12A及び12Bに対して、可動スクレイパー
68及び69が夫々設けられている。ローラ12Bに対する可
動スクレイパー69は、そのブレード部分69aをローラ12B
の外周面部71に摺接させるものとされ、また、支持部材
60A及び60Bにより支持されてローラ12Bの回動軸70に平
行に伸びるガイド部材72及びボール螺子部材73に、夫
々、透孔部69b及び雌螺子部69cをもって係合し、ガイド
部材72及びボール螺子部材73によって支持されるととも
に、ボール螺子部材73が回動せしめられることにより、
ガイド部材72によるガイドのもとにローラ12Bの回動軸7
0に沿って移動せしめられるものとされている。さら
に、支持部材60Aには、ボール螺子部材73を回転駆動す
るためのモータ74が取り付けられており、モータ74の回
動軸に設けられたスプロケット75とボール螺子部材73の
一端に設けられたスプロケット76とが、無端チェーン77
によって連結されている。それにより、モータ74が作動
せしめられるときには、その回動軸の回転が無端チェー
ン77を介してボール螺子部材73に伝達され、ボール螺子
部材73がモータ74の回転方向に応じた回動方向をもって
回動せしめられることになる。
また、ローラ12Aに対する可動スクレイパー68は、そ
のブレード部分68aをローラ12Aの外周面部78に摺接させ
るのとされ、また、支持部材60A及び60Bにより支持され
てローラ12Aの回動軸80に平行に伸びるガイド部材81及
びボール螺子部材82に、夫々、透孔部68b及び雌螺子部6
8cをもって係合し、ガイド部材81及びボール螺子部材82
によって支持されるとともに、ボール螺子部材82が回動
せしめられることにより、ガイド部材81によるガイドの
もとにローラ12Aの回動軸80に沿って移動せしめられる
ものとされている。さらに、支持部材60Aには、ボール
螺子部材82を回転駆動するためのモータ83が取り付けら
れており、モータ83の回動軸に設けられたスプロケット
84とボール螺子部材82の一端に設けられたスプロケット
85とが、無端チェーン86によって連結されている。それ
により、モータ83が作動せしめられるときには、その回
動軸の回転が無端チェーン86を介してボール螺子部材82
に伝達され、ボール螺子部材82がモータ83の回転方向に
応じた回動方向をもって回動せしめられることになる。
ボール螺子部材82を回転駆動するためのモータ83及び
ボール螺子部材73を回転駆動するためのモータ74は、モ
ータ駆動回路87から駆動信号Ma及びMbが夫々供給されて
作動せしめられ、モータ駆動回路87は、コントローラ50
から供給されるモータ制御信号Smに応じて駆動信号Ma及
びMbの送出を予め設定された所定の期間だけ行う。
このようなもとで、コントローラ50は、例えば、ホイ
ール11の如くのホイールがそのタイヤに当接せしめられ
たローラ12A及び12Bにより回転せしめられて行われるホ
イールについてのトーイン量の測定の回数が所定回数と
なる毎に、あるいは、ホイールについてのトーイン量の
測定が所定の間隔をおいて継続的に行われるもとで所定
の時間が経過する毎に、モータ制御信号Smをモータ駆動
回路87に送出する。その際、モータ制御信号Smは、その
極性が各送出時毎に反転せしめられるものとされる。そ
して、コントローラ50からモータ制御信号Smがモータ駆
動回路87に送出されると、モータ駆動回路87からモータ
制御信号Smに応じた駆動信号Ma及びMbが、予め設定され
た所定の期間だけ、モータ83及び74に夫々供給され、モ
ータ83夫々74の夫々が、例えば、時計回り方向、もしく
は、反時計回り方向に予め設定された所定の期間だけ回
転する作動状態とされる。それにより、ボール螺子部材
82及び73が夫々モータ83及び74の回転に応じて回動せし
められ、可動スクレイパー68が、そのブレード部分68a
をローラ12Aの外周面部78に摺接させた状態のもとに、
ローラ12Aの回動軸80に沿う方向をもって、例えば、支
持部材60A側から支持部材60B側へと移動せしめられ、ロ
ーラ12Aの外周面部78を横切るものとされ、また、可動
スクレイパー69が、そのブレード部分69aをローラ12Bの
外周面部71に摺接させた状態のもとに、ローラ12Bの回
動軸70に沿う方向をもって、例えば、支持部材60A側か
ら支持部材60B側へと移動せしめされ、ローラ12Bの外周
面部71を横切るものとされる。斯かるもとで、モータ駆
動回路87からの駆動信号Ma及びMbの供給がなされる予め
設定された所定の期間は、可動スクレイパー68及び69が
ローラ12Aの外周面部78及びローラ12Bの外周面部71を夫
々横切るに見合う期間に選定される。即ち、モータ83及
びモータ駆動回路87は、回動状態にあるローラ12Aの外
周面部78にブレード部分68aを摺接させた可動スクレイ
パー68を、ローラ12Aの回動軸80に沿う方向に移動させ
るスクレイパー駆動機構を形成し、また、モータ74及び
モータ駆動回路87は、回動状態にあるローラ12Bの外周
面部71にブレード部分69aを摺接させた可動スクレイパ
ー69を、ローラ12Bの回動軸70に沿う方向に移動させる
スクレイパー駆動機構を形成しており、さらに、コント
ローラ50は、モータ83及びモター駆動回路87が形成する
スクレイパー駆動機構、及び、モータ74及びモータ駆動
回路87が形成するスクレイパー駆動機構の夫々を所定の
タイミングをもって作動させるスクレイパー動作制御部
を形成している。
このような可動スクレイパー68及び69の作動により、
ローラ12Aの外周面部78における、例えば、タイヤを形
成するものとされていたゴム材等の付着物が、可動スク
レイパー68により、ローラ12Aの外周面部78の全体に亙
って除去され、また、ローラ12Bの外周面部71におけ
る、例えば、タイヤを形成するものとされていたゴム材
等の付着物が、可動スクレイパー69により、ローラ12B
の外周面部71の全体に亙って除去されることになる。そ
して、その結果、ローラ12Aの外周面部78及びローラ12B
の外周面部71の夫々における付着物の除去が極めて効果
的に行われることになり、ローラ12Aの外周面部78及び
ローラ12Bの外周面部71における付着物が、ローラ12A及
び12Bによるホイールの回転駆動に悪影響を及ぼし、そ
れによってトーイン量の測定に誤差が生じることになる
事態が防止される。
なお、上述の如く可動スクレイパー68がローラ12Aの
回動軸80に沿う方向に移動せしめられ、かつ、可動スク
レイパー69がローラ12Bの回動軸70に沿う方向に移動せ
しめられるにあたっては、コントローラ50から送出され
るモータ制御信号Smが、その極性が各送出時毎に反転せ
しめられるものとされ、それにより、コントローラ50か
らモータ制御信号Smが送出される毎に、モータ83及び74
の夫々が時計回り方向の回動と反時計回り方向の回動と
を交互に行うことにより、可動スクレイパー68及び69の
各々の支持部材60A側から支持部材60B側への移動と、支
持部材60B側から支持部材60A側への移動とが、交互に行
われることになる。
第4図は、第3図に示される本発明に係る車両のホイ
ールアライメント測定装置の一例であるトーイン測定装
置に用いられるホイール駆動機構14の他の具体構成例を
示し、斯かる第4図においては、第2図に示される各部
に対応する部分には、第2図と共通の符号が付されてい
る。
第4図に示されるホイール駆動機構14の例にあって
は、ローラ12Bに対する可動スクレイパー69が、第2図
に示されるホイール駆動機構14の例においてはガイド部
材72及びボール螺子部材73によってローラ12Bの回動軸7
0に沿う方向に沿って移動せしめられるものとされてい
るのに対し、シリンダ機構によってローラ12Bの回動軸7
0に沿う方向に移動せしめられるものとされている。即
ち、夫々が、支持部材60A及び60Bにより両端が支持され
てローラ12Bの回動軸70に平行に伸びるガイド部材90及
び91とシリンダ92とが設けられ、シリンダ92のピストン
にはスクレイパー支持部材93が連結されている。スクレ
イパー支持部材93は、ガイド部材90及び91の夫々に移動
可能に係合しており、シリンダ92のピストンが作動せし
められるとき、ガイド部材90及び91による案内のもと
に、ローラ12Bの回動軸70に沿う方向に移動せしめられ
る。そして、このようなスクレイパー支持部材93によっ
て、ローラ12Bに対する可動スクレイパー69が支持され
ており、可動スクレイパー69は、スクレイパー支持部材
93の移動に伴って、そのブレード部分69aをローラ12Bの
外周面部71に摺接させた状態のもとに、ローラ12Bの回
動軸70に沿う方向を、支持部材60A側から支持部材60B側
へ、もしくは、支持部材60B側から支持部材60A側へと移
動せしめられる。斯かる際におけるシリンダ92のピスト
ンが作動する期間も、可動スクレイパー60がローラ12B
の外周面部71を横切るに見合う期間に選定される。
また、ローラ12Aに対する可動スクレイパー68も、可
動スクレイパー69の場合と同様な構成がとられたもと
で、シリンダ機構によりローラ12Aの回動軸80に沿う方
向に移動せしめられるものとされる。
上述の例にあっては、本発明に係る車両のホイールア
ライメント測定装置及び方法がトーイン量を測定する装
置及び方法とされているが、本発明に係る車両のホイー
ルアライメント測定装置及び方法は、斯かる例に限られ
るものではなく、トーイン量以外のホイールアライメン
ト量を測定する装置及び方法、あるいは、トーイン量に
加えて他のホイールアライメント量を測定する装置及び
方法とされ得ること勿論である。
(発明の効果) 以上の説明から明らかな如く、本発明に係る車両のホ
イールアライメント測定装置及び方法にあっては、車両
のホイールに配されたタイヤの接地面部に当接してホイ
ールを回転させるローラを有したホイール駆動機構のロ
ーラの外周面における付着物が、ローラが駆動状態にあ
るもとで、ローラの外周面に摺接する状態をとってロー
ラの回動軸に沿う方向に移動せしめられるスクレイパー
により、ローラの外周面全体に亙って均一に除去され、
しかも、斯かるスクレイパーによるローラの外周面から
の付着物の除去が、所定のタイミングが選定されて極め
て効果的なものとされることになり、その結果、ローラ
の外周面における付着物がローラによる車両のホイール
の回転駆動に悪影響を及ぼし、それによってホイールア
ライメントの測定に誤差が生じることになる事態が的確
に抑制される。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明に係る車両のホイールアライ
メントの測定方法の一例に用いられるとともに、本発明
に係る車両のホイールアライメント測定装置の一例にお
けるホイール駆動機構の一例を示す構成図、第3図は本
発明に係る車両のホイールアライメントの測定方法の一
例に用いられるとともに、本発明に係る車両のホイール
アライメント測定装置の一例を示す概略構成図、第4図
は本発明に係る車両のホイールアライメントの測定方法
の一例に用いられるとともに、本発明に係る車両のホイ
ールアライメント測定装置の一例におけるホイール駆動
機構の他の例を示す構成図である。 図中、11はホイール、11Tはタイヤ、12A及び12Bはロー
ラ、14はホイール駆動機構、20〜24は光センサ、50はコ
ントローラ、68及び69は可動スクレイパー、72,81,90及
び91はガイド部材、73及び82はボール螺子部材、74及び
83はモータ、75,76,84及び85はスプロケット、77及び86
は無端チェーン、87はモータ駆動回路、92はシリンダ、
93はスクレイパー支持部材である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両のホイールに配されたタイヤの接地面
    部に外周面を当接させて回動し、上記ホイールを回転さ
    せるローラと、 該ローラによって回転せしめられるホイールについての
    アライメントの計測に必要とされる諸元を検出し、検出
    された諸元に基づいて上記アライメントを算出するアラ
    イメント計測部と、 上記ローラの外周面に摺接して該外周面における付着物
    を除去する状態をとるスクレイパーと、 上記ローラが回動状態にあるもとで、上記ローラの外周
    面に摺接する状態をとった上記スクレイパーを上記ロー
    ラの回動軸に沿う方向に移動させるスクレイパー駆動機
    構と、 該スクレイパー駆動機構を所定のタイミングをもって作
    動させるスクレイパー動作制御部と、 を備えて構成される車両のホイールアライメント測定装
    置。
  2. 【請求項2】スクレイパー動作制御部が、アライメント
    計測部によるアライメントの算出回数が所定回数となる
    毎に、あるいは、上記アライメント計測部によるアライ
    メントの算出が所定の間隔をおいて継続的に行われるも
    とで所定の時間が経過する毎に、スクレイパー駆動機構
    を作動させることを特徴とする請求項1記載の車両のホ
    イールアライメント測定装置。
  3. 【請求項3】車両のホイールに配されたタイヤの接地面
    部にローラの外周面を当接させるとともに該外周面にス
    クレイパーを摺接させ、上記ローラを回動状態となすこ
    とにより上記ホイールを回転させて、該回転するホイー
    ルについてのアライメントの計測に必要とされる諸元を
    検出し、検出された諸元に基づいて上記アライメントの
    算出を行い、該アライメントの算出回数が所定回数とな
    る毎に、あるいは、上記アライメントの算出を所定の間
    隔をおいて継続的に行うもとで所定の時間が経過する毎
    に、上記ローラが回動状態にあるもとで上記スクレイパ
    ーを上記ローラの回動軸に沿う方向に移動させるスクレ
    イパー駆動機構を作動させ、上記スクレイパーにより上
    記ローラの外周面における付着物を除去する車両のホイ
    ールアライメント測定方法。
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