JP2882514B2 - 樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

樹脂成形品の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は樹脂成形品の製造方法に
関し、特に成形品本体を樹脂により形成すると共に、こ
の成形品本体の表面に発泡樹脂製材を配置した樹脂成形
品の製造方法に関する。本発明で製造される成形品は、
気流の制御用のダンパとして使用でき、例えば自動車用
空調装置の吹出し口の切換え用、内気外気の吸入空気の
切換え用、もしくはヒータコアをバイパスする空気の量
を制御するエアミックスドア用として用いて有効であ
る。更に本発明で製造される成形品は、自動車用空調装
置のケースダクトにも係用可能である。
【0002】
【従来の技術】樹脂製のダンパ本体と、発泡樹脂製シー
ル材とを一体接着する方法として、例えば米国特許第
4,994,226号明細書に開示されたような技術が
ある。この従来技術は、金型内にあらかじめ発泡樹脂材
製シール材を設置しておき、型締め時にこのシール材を
圧縮して、その状態で樹脂を射出するものである。樹脂
の射出は二段階に分けて行い、比較的低圧の一次射出に
よって、シール材を押圧して、シール材の表面に沿って
射出された樹脂が流れるようにする。次いで二段目の高
圧射出によって金型内の型空間に隈なく樹脂を行き渡ら
せるようにしたものである。そして、この従来例では、
射出圧力によって樹脂の一部が、シール材の発泡部(中
空部)に流入するようにしている。この樹脂の発泡部
(中空部)への流入によって、ダンパ本体とシール材と
の接着を強固に行うようにするものである。
【0003】本発明は、この従来技術をさらに発展させ
たものである。本発明において、金型内に射出する樹脂
の圧力は必ずしも上記米国特許明細書に記載のものの如
く二段階に変える必要はないが、あらかじめ金型内に発
泡樹脂製材を配置し、樹脂の射出によって成形品本体を
形成するとともに、その表面に多孔樹脂材を接着させる
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1発明で
は、成形品本体よりエアガイド等の突出部を突出形成す
るの製造方法に於いて、成形品本体と突出部とを一体的
に形成するうえで、突出部に十分な強度を持たせること
を目的とする。また本願発明の第1発明では、この突出
部一体形成時において突出部の形成故に発泡樹脂材が突
出部周囲で異常変形したりすることがないようにするこ
とを目的とする。
【0005】特に本発明の第1発明では、突出部を形成
する樹脂が、発泡樹脂材の表面に流れ、発泡樹脂材の機
能(例えばシール機能)を劣化させることがないように
することを目的とする。本発明の第2発明では、成形品
本体として平面部とこの平面部より屈曲形成された屈曲
部を有し、更に、この成形品本体の屈曲部の表面に発泡
樹脂材を配置する樹脂成形品の製造方法に関する。
【0006】そして、本発明第2発明では、このように
屈曲した成形品本体上に接着される発泡樹脂材が、金型
の型締め時に不必要に引っ張られ、所定位置が保持され
なくなるような事態が生じないようにすることを目的と
する。従って本発明第2発明では、特に金型構造を工夫
し、型締め時に発泡樹脂材が的確に圧縮されるようにす
ることを目的とする。
【0007】本発明の第3発明も本発明第1発明と同
様、成形品本体より突出部を一体的に突出形成する製造
方法に関する。そして、本発明の第3発明ではこの突出
部に流れる樹脂の流れを規制することで、突出部に向か
う樹脂流れ故に、発泡樹脂材の形状が突出部周囲でいび
つになるのを防止することを目的とする。本発明の第4
発明では、射出成形後金型の型開きをする時も、形成さ
れた成形品本体がその形状を良好に維持できるようにす
ることを目的とする。
【0008】特に、本発明の第4発明では、型開き時に
成形品本体が保持される側の金型に、発泡樹脂材が圧縮
状態で保持されているような製造方法に関する。そし
て、この型開き時の発泡樹脂材の復元力により、成形品
本体の変形が生じないようにすることを目的とする。本
発明の第5発明では、成形品本体の一端側に例えばダン
パ本体を回動させるシャフト部のような平面より膨出し
た部位を有する成形品の製造方法に関する。特に、この
本発明の第5発明では発泡樹脂材が成形品本体に隣接す
る部位にも位置するようなダンパの製造方法に関する。
【0009】本発明の第5発明では、発泡樹脂が金型内
における成形時にシャフト部等の膨出部に接触しないよ
うにし、もって型開き後復元したシール材の形状を良好
なものとすることを目的とする。本発明の第6発明で
は、金型内で樹脂を射出する際、樹脂が発泡樹脂材の層
を貫通して型空間内へ流れるようにした樹脂成形品の製
造方法に関する。
【0010】特に、この本発明の第6発明では、射出口
が発泡樹脂材を貫通することに鑑み、射出された樹脂が
射出口の周囲の発泡樹脂材を金型面に沿って引っ張らな
いようにすることを目的とする。換言すれば、本発明の
第6発明では、射出口より射出した樹脂を一旦反転させ
て発泡樹脂材を射出口周囲に的確に保持できるようにす
ることを目的とする。
【0011】本発明の第7発明は、シール材等に用いる
である発泡樹脂の材質に鑑み、成形品本体を形成する樹
脂が、発泡材中に良好に流入することが困難であるよう
な場合であっても発泡樹脂材と成形品本体とを的確に接
着できるようにすることを目的とする。
【0012】
【構成】本発明は、以上に挙げた各発明に対応する目的
を達成するもので、それぞれ特許請求の範囲に記載の構
成を採用する。
【0013】
【作用効果】本発明の第1発明では、発泡樹脂材のうち
エアガイド等の突出部に対応する部位の所定位置にスリ
ットを形成したため、型空間内における樹脂の流れが成
形品本体部よりこのスリットを介して突出部へ流れるこ
とになる。特にこのスリットの大きさを特定すること
で、シール材を貫通して成形品本体部から突出部へ流れ
る樹脂の流れを適切に規定することができる。その結
果、突出部に充分な強度をもたせることができる。しか
も、本発明の第1発明では、スリットの位置を規定する
ことで、スリットとスリットの間に発泡樹脂材連続部を
持たすことができ、この連続部によって、成形品本体か
ら突出部へ流れる樹脂流れに係わらず、発泡樹脂材の位
置を金型内で的確に保持することができる。
【0014】また本発明の第2発明では、可動金型を分
割して、屈曲した成形品本体形状に対応させた方向に可
動金型を移動させることができる。すなわち本発明の第
2発明では屈曲部より成形品本体の一端側の部位におい
ては、第1可動金型を発泡樹脂材の方向と略直交する方
向から変位させることができ、発泡樹脂材の圧縮を的確
に行なうことができる。
【0015】第2可動金型は、発泡樹脂材を屈曲させつ
つ固定金型側へ圧縮することになるが、本発明の第2発
明では、この際の第2可動金型移動方向が発泡樹脂材の
屈曲される方向に対応した方向となるため第2可動金型
移動による発泡樹脂材の圧縮が良好に行われる。従っ
て、本発明の第2発明によれば、発泡樹脂材が屈曲形成
されるにも係わらず、型締め時に金型内で良好に発泡樹
脂材を圧縮することができる。換言すれば、型締め時
に、発泡樹脂材が異常に引っ張られその復元によって発
泡樹脂材形状がいびつなものとなることはない。
【0016】本発明の第3発明では、金型のうちエアガ
イド部等の突出部の板厚を規定したため、金型内におけ
る樹脂流れを適正なものをとすることできる。すなわち
金型内で成形品本体部を流れる樹脂流れと、突出部を流
れる樹脂流れを比較した場合、突出部に過剰な流れが生
じることが適切に防止できる。これにより、突出部へ流
れた樹脂がダンパ本体部へ流出して、成形品本体部表面
に位置する発泡樹脂材を覆ってしまうという不具合を良
好に防止できる。
【0017】本発明の第4発明では、金型のうち、型開
き時に成形品本体が発泡樹脂材を圧縮しつつ残っている
側の金型に保持部を形成したため、この保持部によっ
て、成形品本体が金型に前面に渡って適正位置で保持さ
れる。特に、本発明第4発明では、発泡樹脂製の発泡樹
脂材を圧縮しつつ金型が成形品本体が金型内に保持され
ることになるため、この発泡樹脂の復元力により成形品
本体が変形を受けやすい。しかしながら、本発明の第4
発明では上記の如く保持部を用いて、成形品本体が前面
に渡って同一形状のまま金型内に保持され得る。このよ
うに大きな復元力が加わる成形条件であっても、成形品
本体形状を損なうことなく良好な製品を作ることができ
る。
【0018】本発明の第5発明では、発泡樹脂材のうち
シャフト部等成形品本体の膨出部分に隣接する部位の端
面形状をテーパー状としたため、発泡樹脂材が膨出部に
密着する恐れがない。そのため、発泡樹脂材が膨出部に
密着することで膨出部側に引っ張られ、発泡樹脂材形状
がいびつなものとなるようなことはない。また本発明の
第6発明では、金型における射出口の形状を工夫し、射
出口より一旦型空間内に流入した樹脂流れを、反転させ
るようにしている。そのため、本発明の第6発明では、
樹脂が発泡樹脂材を貫通して型空間に流入するにも係わ
らず、反転した樹脂よって射出口周囲の発泡樹脂材が良
好に型に押しつけられることになる。換言すれば、射出
口より射出された樹脂によって発泡樹脂材が型表面に沿
って引っ張られることがなく、発泡樹脂材が型面に適切
に押圧されてその位置が規定される。
【0019】本発明の第7発明では発泡樹脂材と樹脂製
成形品本体との間にフィルム状の多孔質弾性部材を配置
したため、発泡樹脂部材を構成する発泡樹脂が、材料的
に脆弱なものであったとしても、成形品本体と的確に接
合させることができる。すなわち、発泡樹脂材を構成す
る発泡樹脂がその硬度の小さいなものであっても、また
発泡樹脂の中空部の大きさが大きすぎたり逆に小さすぎ
たりしたものであっても、さらに発泡樹脂の硬度が大き
すぎたり逆に小さすぎたりしても、もしくは発泡樹脂の
引き裂き強さが充分な強度を持たないものであったとし
ても、そのような発泡樹脂と樹脂製成形品本体とを的確
に接着することができる。
【0020】
【実施例】図1に本発明に係わる樹脂成形品を、ダンパ
に使用する例を、示す。本発明で製造されるダンパは自
動車用空調装置に用いて好適である。図1中100は内
外気切換え部で、内外気切換えドア101、102によ
ってケース内に流入される空気を車室外空気と車室内循
環空気とに切り換える。
【0021】内外気切換え部にはブロア103が設置さ
れおり、このブロア103によってドア101、102
によって選択的に流入された空気がケース内を通過後車
室内に吹き出される。ケース中にはエバポレータ104
および空気流れ下流側のヒータコア105が配置されて
いる。エバポレータ104を通過時に空気は冷却され、
ヒータコア105通過時に空気は加熱される。従って、
ヒータコアを通過する空気の量を調整することで吹出し
空気の温度が可変される。
【0022】このヒータコア105を通過する空気の量
はエアミックスドア106、107によって制御され
る。エアミックスドア106、107がヒータコア10
5を閉じた状態では、エバポレータ104で冷却された
空気は再加熱されることなく冷風のまま室内内に吹き出
される。逆にエアミックスドア106、107が回動し
て空気をヒータコア105へ流すようにすれば、空気は
ヒータコア105で温められた後車室内に吹き出され
る。
【0023】108はマックスクールドアで、エアミッ
クスドア106、107がヒータコアを完全に閉じた冷
風状態において、ケース内の通風面積を増し、多量の空
気が流れるようにするものである。図中109は吹出し
口の切換え部で、上方より暖風を自動車の前方ガラスに
吹き出して、窓ガラスの曇り防止を行なうデフロスタ部
110が上方に開口している。また冷風を乗員の頭胸部
に向けて吹き出させる上方吹出し口111もこの上方部
に配置されている。また切換え部109の下方には、温
風を乗員の足元部に向けて吹き出させるヒータ吹出し口
112が開口している。各吹出し口110、111、1
12はそれぞれデフロストタドア113、センターベン
トドア114及びヒータドア115によってそれぞれ関
連して切換え制御がなされる。
【0024】図2は、本発明第1発明に係わる実施例を
説明するもので、たとえばエアミックスドア106とし
て用いて有用な樹脂成形品の斜視図を示す。図中200
は樹脂製のダンパ本体部で、この本体部によって空気流
れの切換えが行われる。ダンパ本体200はその一端に
形成されたシャフト部203回りに回動可能となってい
る。ダンパ本体200の先端部近傍にはエアガイド20
1が一体的に突出形成されている。このエアガイド20
1はダンパ本体200によって流れを切換えられた空気
を所定方向へ導くためのものである。
【0025】また、ダンパ本体200の表面裏面にはそ
れぞれ発泡樹脂材料製のシール材210.211が配置
されている。このダンパは図3乃至図5に示すように金
型内で樹脂の射出成形によって製造される。図中301
及び302は金型で、両金型間にダンパ成形用型空間が
形成される。型空間のうち図中304で示す部位はダン
パ本体を形成する部位である。また図中305で示す部
位はエアガイドとなる部位である。図中303は型空間
に樹脂を射出する射出口である。図に示すように、まず
発泡樹脂製のシール材210.211を金型内に設置
し、型締めによって型空間304を形成するとともにシ
ール材210.211を圧縮する。
【0026】図3で示すように射出口303より射出さ
れた樹脂は、一方のシール材210を貫通し、シール材
210とシール材211の間の部位に流入する。そして
図4に示すように両シール材210及び211を圧縮し
つつ型空間内に樹脂が広がる。そして、エアガイド20
1が形成される側のシール材210を貫通して樹脂の一
部が型空間305へ流入する。
【0027】図5は樹脂が完全に充填された状態を示
し、これによってダンパ本体200及びエアガイド20
1が形成される。このように本例においては型空間内に
射出された樹脂が、一方のシール材210を貫通してエ
アガイドを形成する型空間305へ流入することにな
る。そのため、仮にシール210に何らスリットも形成
されていないようであれば、型空間304に射出された
樹脂は、シール材210の一部を突き破らなければエア
ガイド201用型空間305側へは流れないことにな
る。この場合には図6に示すように樹脂はシール材21
0を突き破った部分のみでダンパ本体200とエアガイ
ド201とが連通することになる。
【0028】従って、射出成形時の樹脂圧力や樹脂の流
れの程度、及びシール材210の引き裂き強度等によっ
て、樹脂がシール材210を突き破る位置(連通部21
2)が不規則に異なることになる。特に、このようにシ
ール体210を突き破ってエアガイド201を突設した
ものでは、図7に示すように連通部212が小さな接合
面積しか有さないことが多く、結果としてエアガイド2
01に十分な強度を持たすことができない。
【0029】そこで、本例では図8に示すようにシール
材210のうち、エアガイド201の対応部に予めスリ
ット215が形成してある。そのため、本例のものでは
射出された樹脂はこのスリット215を通ってエアガイ
ド201を形成する型空間305側へ流れることとな
る。このように、本例によればエアガイド201とダン
パ本体200とを結ぶ連通部212が、予め形成された
スリット215に対応して確実に形成されることにな
る。図9はこのスリットによる連通部212を示した断
面図であり、また、図10はエアガイド201を示した
斜視図であるが、これらの図より明らかなように、本例
によれば連通部212が確実にとれ、しかもその接合面
積も十分確保でき、エアガイド201の接合強度が十分
なものとなる。
【0030】なお、本例ではスリット215の幅を10
mm程度とし、またスリット215とスリット215と
の間にシール体の連続部216が形成されており、この
連続部216の幅は5mm程度となっている。ここで、
本例がスリット215をエアガイド201に対応する部
分の全長にわたって形成するのではなく、スリット21
5を複数に分割し、各スリット215の間に連続部21
6を設けるようにしたのは、以下の理由による。
【0031】即ち、図11に示すようにスリット215
がエアガイド201の全長にわたって形成しているもの
では、射出圧力によってシール材210のスリット21
5開口部217が必要以上に広がる恐れがある。図11
はその状態を示すもので、スリット215によって形成
される端面217が矢印で示す樹脂の射出流れ方向に大
きく後退した例を示す。この状態でさらに樹脂が充填さ
れると、図12に示すようにその一部がシール材210
と金型301との間に流入してしまうこととなる。
【0032】図4及び図5に示したように、本来樹脂は
シール材210とシール体211との間の部位に流入す
べきであるところ、図12のようにシール材210と金
型301の間に流入したのでは、結果として、シール材
210のシール機能が損なわれることとなり、ダンパの
不良となる。これに対し、図8に示すように連続部21
6を形成しておけば、スリット215が必要以上に拡大
されることがなくなり、このような不具合は発生しな
い。
【0033】このように、スリット215はその距離が
大きすぎてはダンパ不良に繋がることになる。逆にスリ
ット215の幅が小さすぎては、ダンパ本体200とエ
アガイド201との連通部212の接合面積が小さくな
ることとなって、エアガイドの強度を損なう。そのた
め、本例では上述のように、このスリット215の幅を
規定することで両方の特性を満足したものである。
【0034】ただ、このスリット215の距離の10m
m及び連続部216の距離の5mmは、上述の如く樹脂
の射出条件もしくはシール材210の強度によって変更
されるべきものであり、上記数値に必ずしも限定される
べきものではない。次に本発明の第2発明にかかわる例
について説明する。図13及び図14に示すように、樹
脂成形品によっては屈曲部221を有するものもある。
即ち、この例ではダンパ本体200が平板部220とそ
の平板部220より屈曲した支持部221とに分かれる
ものもある。そして、シール材210は屈曲点222を
挟んでダンパ本体の一端側223及び屈曲した支持部2
21側の双方に延在する。しかも、この例ではシール材
210は屈曲したダンパ本体200に対して、支持部2
21形成面とは反対側の面に配置されることになる。
【0035】そのため図14に示すように二つの金型3
01及び302を用いて一体成形しようとすると、シー
ル材210を屈曲点222から支持部221側へ押し付
けることになる。そのため、型締めの条件によっては、
シール材210が金型301に大きくひきづられたり、
逆に金型301によるシール部材210との接触が小さ
い時には、単にシール材210が屈曲するのみとなる。
【0036】換言すれば、図14に示すように二つの金
型のみでシール部材210を屈曲させた場合には、シー
ル材210が金型301によってずらされることになっ
て、シール材210の端面225の位置が一定しないこ
とになる。そこで、本例では、図15に示すように可動
金型を第1可動金型303と第2可動金型304とに分
割形成している。そして、第1可動金型303は、従来
例と同様シール部材210を直角に圧縮すべくダンパ本
体の平板部220と略直交する方向から固定金型302
側に移動する。
【0037】一方、第2可動金型304はシール部材2
10の屈曲する際の軌跡に近い方向より固定金型302
側へ変位するようにしている。即ち、シール部材210
の屈曲時の屈曲角度をθとすると、この角度θの約半分
の角度を傾斜した状態で固定金型302側へ変位するよ
うにしている。このように第2可動金型304の移動軌
跡がシール材210の屈曲時の変移軌跡と対応するた
め、型締め時金型304によってシール材210を引き
ずることがなく、その為端面225の位置も所定位置に
的確に定められる事となる。
【0038】特に、図15に示すように金型304に端
面225に対応する部位に係止部304aを形成してお
けば、この端面225の位置決めは一層確実になされる
ことになる。次に、本発明の第3発明にかかわる実施例
について説明する。この第3発明にかかる発明は、上述
の第1発明の例と同様エアガイド201をダンパ本体2
00より一体的に突出形成した樹脂成形品に関する。
【0039】特に図16に示すように、型空間における
樹脂の射出方向が、エアガイド201に沿った方向(図
中矢印Aで示す)である場合に、エアガイド201側の
型空間305へ流出した樹脂が図12の例と同様にシー
ル材210の表面側に流出することが認められた。即
ち、図16中231で示す部分が樹脂のオーバーフロー
部で、このオーバーフロー部231がシール材210の
表面に生じてしまう。
【0040】このオーバーフロー部231が発生する原
因について解析した結果を図17及び図18を用いて説
明する。上述の如く型空間内に射出された樹脂はスリッ
ト215よりエアガイド201を形成する型空間305
側へ流れる。その際、型空間305内の流出抵抗が、ダ
ンパ本体200を形成する型空間304に比してその断
面積が大きいと、樹脂は型空間305内に必要以上に流
れ込むことになる。換言すれば、図17中シール材21
0とシール材211との間に流入するよりも、シール材
210を押しつぶすようにして型空間305へ流入する
方が多くなる(図18参照)。このようにして、型空間
305に流入する樹脂がシール材210上に乗り上げる
こととなってオーバーフロー部231が形成される。
【0041】本発明者等の検討によれば、型空間305
へ流入する樹脂の量を規制することで、このオーバーフ
ロー部231の発生が抑制できることが認められた。そ
こで、図19に示すように、型空間305の対向部に相
当する、エアガイド201根本部の厚さ(b)を、ダン
パ本体の厚さ(a)に対して所定値以下に小さくするこ
とが重要である。本発明者等の検討によれば、エアガイ
ド201の根本部寸法(b)を、ダンパ本体200部板
厚(a)に比べて80%以下にすれば、型空間305へ
流入する樹脂の流速が抑制され、前述したオーバーフロ
ー部231の発生が防止できることが認められた。具体
的には、ダンパ本体部の板厚(a)を2.5乃至3.5
mmとするのに対し、エアガイド201根本部寸法
(b)を2.0乃至2.8mmとすれば、上述のオーバ
ーフロー部231が発生しなくなることが確かめられ
た。
【0042】なお、エアガイド201根本部寸法(b)
はダンパ本体部板厚(a)の8割以下にすれば、前述の
オーバーフローブ231の問題は解決されるため、オー
バーフロー部231のみを考慮すれば、根本部寸法
(b)は小さければ小さいほど良いこととなる。但し、
この根本部寸法(b)をあまり小さくすると、エアガイ
ド201の強度が不足することになるので、このエアガ
イド201の強度上の問題より根本部寸法(b)が定め
られることになる。
【0043】次に、本発明の第4発明にかかわる例につ
いて説明する。本発明者等の検討によれば、図20に示
すように、シャフト部203の表面に形成した平坦部2
32がダンパ本体200と平行にならない状態が発生す
ることが認められた。本来ダンパ本体200はシャフト
部203回りに回動するもので、その回動位置はシャフ
ト部203に形成された平坦部232によって規制され
ることになる。従って、このダンパシャフト部203の
平坦部232とダンパ本体部200との間に図20中α
で示す角度誤差があると、ダンパ本体部200の位置が
この角度α分ずれることになり、空気流れの切り換えが
的確には行えないことになる。
【0044】また、本発明者等の検討によれば、図21
に示すように本来完全な平板となるべきダンパ本体20
0が図中βで示す程度歪みが生じることも確かめられ
た。この図20及び図21に示すような不具合につき、
本発明者等がその発生原因を検討したところ、片開き時
のシール材211復元力によるものであることが認めら
れた。以下この本発明者等の検討結果を図を用いて説明
する。
【0045】図22に示すように、射出成形時シール材
210及び211は金型301及び302によって圧縮
された状態で型空間304内に保持されている。射出口
303より射出された樹脂は、シール材210とシール
材211の間を片空間304に沿って伸びることにな
る。そして、図23に示すようにシール材210及びシ
ール材211をさらに圧縮しつつ型空間304に樹脂が
充満する。図23に示すように射出が完了し、樹脂が硬
化した後に図24に示すように金型301が金型302
より型開きする。その際に、ダンパ本体200は依然シ
ール材211を圧縮しつつ金型302に保持されてい
る。その後、図示しないイジェクタピンでダンパ本体2
00が金型302より取り出されるのであるが、その際
ダンパ本体が全面的に金型302に保持されていない
と、図25に示すように部分的にダンパ本体200が変
形してしまうことになる。
【0046】特に、ダンパ本体200はシール材211
を圧縮した状態で金型302に保持されているものであ
るため、シール材211の復元力がダンパ本体200を
変形させる方向に働くことになる。そのため、ダンパ本
体200の離型抵抗が小さい部位があると、その部位で
シール材211の復元力が打ち勝ってダンパ本体200
を変形させることになる。
【0047】そこで、本発明の第4発明では、金型30
2に保持部233を樹脂成形品であるダンパ本体200
から一体に形成する窪み307を形成する。なお、この
窪み307の底面はイジェクタピン308の先端によっ
て形成される。従って、型空間304に流入した樹脂は
シール材211を貫通してこの窪み部307内に流入
し、保持部233を形成する。図26は、上述の図24
に対応する工程で、一方の金型301が開かれた状態を
示す。この図26に示すように、本例では保持部233
が金型302の窪み307中に嵌入し、保持されている
ため、ダンパ本体200は金型302に対して全面的に
確実に保持されることになる。換言すれば、いくらシー
ル材211の復元力が働いたとしても、この復元力に打
ち勝つ保持力が保持部233と窪み部307との間に発
生しているため、ダンパ本体200が部分的に金型30
2から外れることはない。
【0048】そして、その後、図27に示すようにイジ
ェクタピン308が移動し、この保持部203を介して
ダンパ本体200を金型302より押し放す。図28
は、この保持部233を有するダンパを示す斜視図であ
る。図28に示すように保持部の断面はシール材211
より露出している。ここで、シール材211の板厚は図
28に示すような復元状態で4.5乃至6mm程度ある
ので、保持部233がこのシール材211の正面よりさ
らに突出しないようにするためには保持部の高さは4.
5mm以下とすることが望ましい。
【0049】保持部233は、ダンパ本体200の離型
抵抗の少ない部位に形成するのが望ましいが、図28に
示すような平板状のドアの場合には、ダンパ本体200
の全面にわたって分布させるようにするのが望ましい。
但し、ダンパ本体のうちその周辺部はケースの開口部と
当接して空気流れのシールを行う必要があるので、その
ようなシールが必要なダンパ本体200の周辺部には保
持部233は形成しないようにする必要がある。また、
保持部233の周囲は保持部の影響でシール部材211
が変形しやすいので、保持部233の位置はこの保持部
周囲のシール部材211の変形も含めてダンパ本体周辺
より外す必要がある。
【0050】具体的には保持部の回り約5mm程度はシ
ール部材211が変形することが認められている。ま
た、シール部材211として機能する為には約10mm
程度のシール幅が要求されている。そのため、保持部2
33は少なくとも15mmはダンパ本体200の周辺よ
り内方に位置させる必要がある。なお、図26及び図2
7の例ではダンパ本体200の両側にシール材210及
びシール材211が配置された例を示したが、この本発
明の第4発明においてシール材としてその存在が問題と
なるのは金型302側に配置されたシール材211のみ
である。従って、この例においては一方側のシール材2
10は必ずしも必要でない。
【0051】次に、本発明の第5発明にかかわる例につ
いて説明する。シール材210及び211をダンパ本体
200のうちシャフト部203側の端面まで位置させる
場合には、図29に示すようにシャフト部203側の端
面においても所定のシール材形状を保持するようにする
必要がある。しかしながら、図30に示すようにシール
材210及び211がシャフト部203に密着し、その
結果シャフト部側でシール材の肉厚が薄くなるという不
良が発生することが確かめられた。次に、この図30に
示すようなシール材210及び211の肉厚減少の発生
原因について、本発明者等の検討結果を説明する。図3
1に示すように、シール材210及び211は予め型空
間304中に配置されている。その状態で図32に示す
ように型締めされシャフト203を形成する型空間30
9とダンパ本体200を形成する型空間304とが形成
される。そして、その状態で樹脂が型空間304及び3
09内に射出され、同時にシール材210及び211が
さらに一層圧縮される(図32図示状態)。
【0052】ここで、図32中矢印で示すように射出さ
れた樹脂が型空間304内をシャフト部203側に流れ
ることになる。そのため、この射出された樹脂の流れに
シール材210及び211が引きずられシール材の端面
がシャフト部203側に変位する恐れがある。図32中
Aで示す部分を拡大図示したのが図33であるが、前述
のようにシール材210が引きずられた結果シール材2
10の端面がシャフト部203と密着する恐れがある。
【0053】図34は片開き後シール材210及び21
1が復元した状態を示す。この図34に示すようにシー
ル部材210及び211の端面がシャフト部203に密
着しているとこの部位ではシール部材は復元できず、結
果としてシール部材210及び211のうちシャフト部
203側の肉厚は薄くなってしまう。そこで、本発明で
は図35に示すようにシール部材210及び211のう
ちシャフト部203のような膨出部側の端面をテーパ状
に形成している。このテーパ形状は図35に示すように
シール部材210.211が金型302に当接する位置
における端面240の方が他のエッジ241に比べてシ
ャフト部203から遠ざかる方向のテーパ状となってい
る。
【0054】そのため、本例によれば図36に示すよう
に型締め後樹脂が射出された状態であってもシール部材
210及び211の端面240はシャフト部203とは
当接しない。図36のB部を拡大図示したのが図37で
あるが、この図37より明らかなようにテーパ状に形成
されたシール部材210の端面240はシャフト部20
3から離れている。
【0055】図37図示状態からシール材210及び2
11が復元した状態を示しすのが図38である。前述の
ようにシール材部材210及び211の端面240はシ
ャフト203と当接していないため確実に復元すること
ができる。従って、本例によればシール部材210及び
211はその全長にわたって肉厚をほぼ一定に保持する
ことができる。
【0056】尚、本発明は必ずしも膨出部の近傍のみに
用いられるものではない。例えば、図39のようにシー
ル材210及び211がシャフト部203から離れて位
置するような場合には適用できる。端面をテーパ状にし
ておくことで、端面240がダンパ本体200に接する
恐れを確実に回避できる。次に、本発明の第6発明にか
かわる実施例について説明する。
【0057】この例ではシール材210を貫通して樹脂
を射出する際の射出口303形状を特徴とする。図40
に示すように、射出口303部分がシール部材210を
貫通して存在することになる。ここで、この射出口30
3形状が適切なものでない場合には、樹脂がシール部材
210と211との間に的確に流入せず、結果として図
41に示すようにシール部材210をずらしてしまった
り、もしくは図42に示すようにシール部材210と金
型301との間に樹脂が流入してしまったりする不具合
が生じる。
【0058】そこで、本発明者等は、射出孔303より
型空間304内に流入した樹脂が、確実に発泡樹脂材製
のシール部材210と211との間に流入するような射
出口303形状につき種々検討を重ねた。図43は、こ
の本発明の第6発明にかかわる一実施例を示すもので、
金型302のうち、射出孔303に対向する部位に、射
出孔303より射出された樹脂の流れを反転させるよう
な凹部310を設ける。
【0059】また、金型301のうち射出孔の周囲の部
分にシール部材210の圧縮密度を疎にし、シール部材
210がシール部材211より離れる方向に変位しやす
くするための凹部311を設ける。特にこの金型301
に形成された凹部311はその外縁がテーパ部312と
なっている。従って、本例によれば射出孔303より型
空間304内に射出された樹脂は一旦金型302の凹部
310側に流入し、この凹部内にて流れ方向が反転す
る。そして、反転した樹脂の流れはシール部材210と
シール部材211の間に流入して、シール部材210を
金型301側の凹部に向けて押し上げることになる。特
に、金型301の凹部311にはテーパ部312が形成
されているため、シール部材210はこのテーパ部に対
して略直角に押しつけられることになる。
【0060】そのため、シール部材210が樹脂流れに
よってずらされることなく、シール材211の端面の位
置が確実に保持される。図44は、図43図示金型30
1及び302にて成形されたダンパの形状を示す。この
図44に示すように、圧縮状態から原状態に復元したシ
ール材210及び211はその位置が確実に保持されて
いる。
【0061】なお、図43及び図44図示の例では、ダ
ンパ本体200の表面裏面双方にシール材210及び2
11を配設した状態を示したが、本発明は図45及び図
46に示すようにダンパ本体200の片側面のみにシー
ル材210を配置した例にも対応できる。この図45図
示例では、射出口303より射出された樹脂が、良好に
その流れ方向が反転できるよう金型302の窪み部31
0周囲にもテーパ部313が形成されている。
【0062】図46は図45図示の金型301及び30
2を型開きした後のダンパ本体200及びシール材21
0を示す。また、図47は金型302のうち窪み部31
0部分を示す正面図で、この図47に示すようにテーパ
部313は窪み部310の全体ではなく、45°ずつ離
れた8箇所のみに形成しても良い。図48及び図49
は、本発明の第6発明の更に他の例を示すもので、この
実施例では、金型302側に配置されるシール材211
は、射出孔303対向部に部分的にシール部材の存在し
ない部分を有する。
【0063】この図48図示では、金型302の凹部3
10の周囲に射出された樹脂の流れを更に反転させるた
めの突起314が環状に形成されている。即ち、この図
48図示実施例では射出口303より金型302の凹部
310に射出された樹脂は、この凹部310によって反
転し、突起314にガイドされつつ金型301の凹部3
11側に流入する。この反転した樹脂流れによってシー
ル材210を金型301のテーパ部312に押しつけ、
上述の図43図示実施例と同様にシール材210の位置
を的確に保持する。
【0064】特に、この図48図示実施例では金型30
1のテーパ部312と金型302の環状突起部314に
よって射出された樹脂の流れを再度反転させることがで
きる。即ち、金型301のテーパ部312に衝突した樹
脂は、環状突起314を回り込むようにして再度反転
し、金型302上に設置されたシール材212の端部に
当接する。そのため、この再度反転した樹脂流れがシー
ル材211にほぼ直角に向かうことになって、シール材
211は環状突起314の周囲に確実に保持されること
になる。
【0065】図49は図48図示金型でできたダンパの
一部を示すが、この図49図示に示されるようにシール
材210及びシール材211は共に所定位置に的確に保
持されている。尚、上述の例では樹脂流れを円滑に導く
ために、金型301にテーパ面312を成形したが、こ
の部位は必ずしもテーパ状に形勢しなければならないも
のではない。
【0066】例えば、円弧状に形成しても良く、又、直
角に形成してもよい。本発明は樹脂流れを反転させるさ
せるもので、その為には凹み部を設けることが重要であ
り、その周壁の形成は必ずしもテーパ面312に限らな
い。次に、本発明の第7発明にかかわる実施例について
説明する。本発明者等の検討結果によれば、シール材2
10及び211の素材によっては、シール材210及び
211とダンパ本体200との接合部に不良が生じる場
合があることが認められた。
【0067】図50乃至図52はこの不良例を示す。図
550は、シール材210とダンパ本体200との間の
結合力が弱く、シール材端面においてダンパ本体200
との剥がれが生じた例である。図51は、シール材21
1の内部を樹脂が貫通してしまい、結果としてダンパ本
体がシール材211の外側に位置した例である。
【0068】図52は射出時の樹脂の流動抵抗によって
シール材210及び211が延ばされ、これらシール材
210及び211の端面が直角となっていない状態を示
す。本発明者等がこれら不良の原因について検討したと
ころ、発泡樹脂材製のシール材210及び211を構成
する多孔樹脂の硬度、中空部(セル)の大きさ、多孔樹
脂の引っ張り強さ、及び多孔樹脂の引き裂き強さに関係
するものであることが認められた。 即ち、シール材2
10及び211の硬度が小さすぎると、射出成形時にこ
れらシール材が必要以上に圧縮され、結果として中空部
(セル)の内部に樹脂が含浸しないことになる。
【0069】逆の場合には、即ち、シール材210及び
211の硬度が大きい場合には、射出成形時に中空部
(セル)が潰されることがなく、シール部材210及び
211とダンパ本体200との間の結合は良好に達成で
きる。シール材の中空部(セル)の大きさが小さすぎる
ものでは、射出成形時にそのセル内に樹脂が十分に浸透
しないことになり、シール部材210及び211とダン
パ本体200との間の結合が不充分になる。
【0070】一方、多孔質樹脂の中空部(セル)の大き
さが大きすぎると、樹脂が中空体を容易に貫通してしま
うことになり、結果としてダンパ本体を形成する樹脂が
シール材210もしくは211を貫通してしまうことに
なる。図51図示不良例は、シール材211のセルが大
きすぎた場合に生じたものである。多孔樹脂の引っ張り
強さが大きすぎるものでは、シール材210及び211
の射出成形時図示の流通抵抗によって型空間内で引っ張
られた際に、その復元力が大きくなることになる。即
ち、金型301及び302が型開きした後に、シール材
210及び211は大きな復元力で樹脂の流動方法とは
反対側に復元変位することになる。ダンパ本体200を
形成する樹脂は、ダンパ本体200の端面に向けて射出
時流れるものであるため、この流れ方向と逆の方向にシ
ール材210及び211が変移しようとすると、図50
に示すようにダンパ本体200端面において剥がれが生
じやすい、また剥がれが生じない場合でもシール材21
0及び211の端面における板厚が薄くなる。
【0071】多孔樹脂として、引っ張り強さが小さく、
従って射出時のシール部材210及び211の伸びが大
きなものを用いた場合にも同様に不具合が生じる。この
場合には、射出時の樹脂の流通抵抗によってシール材2
10及び211が端面側に圧縮されることになる。即
ち、射出が終了した状態で、シール材210及び211
の端面における密度が高くなっている。そのため、金型
301及び302が型開きした状態では図52に示すよ
うにシール材210及び211の端面にダレが生じてし
まう。
【0072】さらに、多孔樹脂の材料として引き裂き強
度が弱いものを用いた場合には、樹脂の射出時の圧力に
よってシール材210もしくは211が引き裂かれてし
まう。このように、シール材210及び211を構成す
る多孔質樹脂の材質によっては、単にシール材210及
び211を金型内に設置して樹脂を射出しただけでは、
シール材210及び211とダンパ本体200との間の
結合が良好には出来ないものがある。
【0073】そこで、このシール材の材質に起因する成
形不良を無くすために、本発明の第7発明ではシール材
210及び211を構成する多孔質樹脂(発泡樹脂)の
表面にフィルム状の多孔質部材を予め接着してある。図
54は、この第7発明にかかわる実施例を示すものであ
るが、フィルム状の多孔質部材として、膜厚52ミクロ
ン程度の不織布245を用いている。この不織布245
はポリエステル系繊維と植物繊維との混合物から成る。
そして、その不織布245に予め接着剤としてホットメ
ルトを塗布しておく。そして、不織布245をシール材
210及び211の表面に当接させた状態で、不織布2
45に熱を加え、接着剤を溶融させることで不織布24
5とシール材210及び211とを一体的に接着する。
【0074】このようにした状態で図3に示すようにシ
ール材210及び211を金型内に設置して樹脂の射出
成形を行う。射出された樹脂はシール材210側の不織
布245とシール材211側の不織布245の間の中で
ダンパ本体200を形成する。射出された樹脂は、この
不織布245中に含浸されるため、射出成形時にダンパ
本体200と不織布245との間の接着が行われる。一
方、射出された樹脂は不織布245を貫通することがな
いので、射出された樹脂が直接的にシール材210及び
211側に流入することはない。
【0075】その結果、上述の図48乃至図53に示す
ような、射出時の樹脂に起因する形状不良は生じること
がない。なお、図54図示実施例では、ダンパ本体20
0の表面、裏面の両方に位置するシール材210及び2
11ともに不織布245を接着した例を示したが、シー
ル材210とシール材211とで材質が異なる場合に
は、樹脂の射出時の形状不良が問題となる側のシール部
材のみに不織布245を接着するようにすれば良い。
【0076】又、以上の実施例は本発明の第1発明乃至
第7発明をいずれも空調装置の気流の切り換えを行うダ
ンパ本体の成形に用いたが、本発明の各発明はいずれも
ダンパ本体成形用以外にも適用できる。例えば、図1に
示すような自動車用空調装置ではエバポレータ104や
ヒータコア105を収納するケースの成形にも使用可能
である。この場合、成形品本体にはケースが相当し、発
泡樹脂材はそのケースの内面に一体的に限られた断熱材
が相当する。
【0077】更には、本発明の各発明は内面に発泡樹脂
材の断熱層を内張りにした樹脂製ダクトの成形にも勿論
適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわるダンパの使用例を示す斜視図
【図2】本発明にかかわるダンパの一例を示す斜視図
【図3】本発明にかかわるダンパの成形例を示す断面図
【図4】本発明にかかわるダンパの成形例を示す断面図
【図5】本発明にかかわるダンパの成形例を示す断面図
【図6】シール部材210にフィットの形成されていな
い例を示す断面図
【図7】図6図示ダンパを示す斜視図
【図8】図8はスリットを形成したシール材を示す正面
【図9】図8図示シール材を用いたダンパの断面図
【図10】図9図示ダンパを示す斜視図
【図11】スリットの開口面積が大きすぎる場合の成形
例を示す断面図
【図12】スリットの開口面積が大きすぎる場合の成形
例を示す断面図
【図13】本発明にかかわるダンパの形状を示す正面図
【図14】図13図示ダンパを形成する金型の一例を示
す断面図
【図15】図13図示ダンパを形成する金型で本発明に
関する例を示す断面図
【図16】エアガイドを有するダンパの成形例を示す斜
視図
【図17】図16図示ダンパの成形状態を説明する断面
【図18】図16図示ダンパの成形状態を説明する断面
【図19】本発明にかかわるエアガイドの根本部板厚形
状を示す断面図
【図20】シャフト部の平面部とダンパ本体との角度ず
れ状態を示す断面図
【図21】ダンパ本体の歪み変形例を示す斜視図
【図22】図21図示ダンパの成形状態を示す断面図
【図23】図21図示ダンパの成形状態を示す断面図
【図24】図21図示ダンパの成形状態を示す断面図
【図25】図21図示ダンパの成形状態を示す断面図
【図26】本発意にかかわる保持部を有する金型を示す
断面図
【図27】図26図示金型におけるイジェクタピン作動
時を示す断面図
【図28】図26樹脂金型にて成形されたダンパの一実
施例を示す斜視図
【図29】ダンパのシャフト部近傍を示す断面図
【図30】シャフト部近傍でシール部材の変形が生じた
ダンパを示す断面図
【図31】図30図示ダンパの成形状態を示す断面図
【図32】図30図示ダンパの成形状態を示す断面図
【図33】図32のA部拡大断面図
【図34】図30図示ダンパの成形状態を示す断面図
【図35】本発明にかかわるダンパの成形状態を示す断
面図
【図36】本発意にかかわるダンパの成形状態を示す断
面図
【図37】図36のB部拡大断面図
【図38】本発明にかかわるダンパの成形状態を示す断
面図
【図39】本発明にかかわるダンパの成形状態を示す断
面図
【図40】本発明にかかわる射出口を備えた金型にて成
形されたダンパを示す斜視図
【図41】射出口近傍での樹脂の流動状態の不具合例を
示す断面図
【図42】射出口近傍での樹脂の流動状態の不具合例を
示す断面図
【図43】本発明にかかわる金型の射出口近傍を示す断
面図
【図44】図43図示金型にて成形されてダンパの一部
を示す断面図
【図45】本発明にかかわる金型の射出口近傍を示す断
面図
【図46】図45図示金型にて成形されたダンパの一部
を示す断面図
【図47】図45図示金型の窪み部近傍形状を示す正面
【図48】本発明にかかわる金型の射出孔近傍を示す断
面図
【図49】図48図示金型にて成形されたダンパの一部
を示す断面図
【図50】シール部材の成形不良状態を示す断面図
【図51】シール部材の成形不良状態を示す断面図
【図52】シール部材の成形不良状態を示す断面図
【図53】シール部材の成形不良状態を示す断面図
【図54】本発明にかかわるフィルム状多孔質弾性部材
を用いたダンパを示す断面図
【符号の説明】
200 ダンパ本体 201 エアガイド 210、211 シール部材 301、302 かな型 303 射出孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金井 芳秀 愛知県刈谷市一ッ木町茶煎坊下一番地 シミズ工業株式会社内 (72)発明者 高西 徹己 愛知県刈谷市一ッ木町茶煎坊下一番地 シミズ工業株式会社内 (72)発明者 東 和敏 愛知県刈谷市一ッ木町茶煎坊下一番地 シミズ工業株式会社内 (72)発明者 神谷 智治 愛知県刈谷市一ッ木町茶煎坊下一番地 シミズ工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−237916(JP,A) 特公 平4−20772(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/00 - 45/84 B32C 33/00 - 33/76

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気流の切り換えを行なうダンパ本体部
    と、このダンパ本体部より突設され、前記ダンパ本体部
    によって形成される空気流れのガイドを行うエアガイド
    部と、前記ダンパ本体部の表面に添付されダンパ本体部
    のシールを行う発泡樹脂材とを備える樹脂成形品の製造
    方法であって、あらかじめ前記発泡樹脂材に前記エアガイド部の軸線に
    沿って複数に分割された所定幅のスリットを形成し、こ
    のスリットは分割された各スリットの幅の方がスリット
    間の発泡樹脂材連続部の幅より大きく形成されており、 この状態で前記発泡樹脂材を樹脂成形金型内に配置し、 前記樹脂成形金型の型締めにより前記発泡樹脂材を圧縮
    し、 その後型締めされた前記樹脂成形金型内に溶融状態の樹
    脂を射出して、射出された樹脂を前記発泡樹脂材表面に
    沿って金型中に拡散させると共に、前記発泡樹脂材に形
    成された前記スリットより樹脂が前記発泡樹脂材を貫通
    するようにし、 前記発泡樹脂材の表面に沿って拡散した樹脂材によって
    前記ダンパ本体を形成するとともに、前記スリットを貫
    通した樹脂によって前記エアガイドを成形することを特
    徴する樹脂成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記各スリットの幅が15mm以下であ
    ることを特徴する請求項1記載の樹脂成形品製造方法。
  3. 【請求項3】 前記シール材連続部の幅が5mm以上で
    あることを特徴とする請求項1記載の樹脂成形品製造方
    法。
  4. 【請求項4】 平面部とこの平面部に対し屈曲した屈曲
    部とを有する成形品本体と、この成形品本体の平面部表
    面の少なくとも一部及び屈曲部表面の少なくとも一部に
    配置された発泡樹脂材とを有する樹脂成形品の製造方法
    であって、 前記成形品本体の屈曲部側の面の形状を形成する固定金
    型と、 前記成形品本体のうち屈曲部側とは反対側の面で屈曲部
    より水平面形状側の形状を成形する第1可動金型と、 前記成形品本体のうち屈曲部側とは反対側の面で屈曲部
    より傾斜面形状側の形状を成形する第2可動金型とを有
    し、 前記発泡樹脂材を前記屈曲部を跨いで前記固定金型状に
    配置するとともに、 前記第1可動金型を前記固定金型側へ前記平面部と略直
    交する方向に移動させ、各前記第2可動金型を前記固定
    金型方向へ前記屈曲部の屈曲方向に対応した傾斜方向に
    移動させ、 前記固定金型、前記第1可動金型及び前記第2可動金型
    で前記発泡樹脂材を圧縮しつつ型締めを行い、 その後前記固定金型、前記第1可動金型及び前記第2可
    動金型で形成される型空間中に樹脂を射出し、 樹脂を前記発泡樹脂材の発泡部に一部含浸させること
    で、前記成形品本体と前記発泡樹脂材との接着を行なう
    樹脂成形品の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記型空間に樹脂を射出する射出口が、
    前記第1可動金型に形成されていることを特徴とする請
    求項4記載の樹脂成形品製造方法。
  6. 【請求項6】 前記発泡樹脂材は前記屈曲部表面のうち
    前記平面部との接続部側から屈曲部の途中まで延在して
    おり、 前記固定金型と前記第2可動金型との当接部位が前記シ
    ール材のうち屈曲部表面の端面と合致していることを特
    徴する請求項4記載の樹脂成形品製造方法。
  7. 【請求項7】 前記金型の型締を行なって形成される型
    空間高さを、前記ダンパ本体部での樹脂の流動方向の断
    面高さに比べ、前記エアガイド部での樹脂の流動方向の
    断面高さを80%以下としたことを特徴とする請求項1
    記載の樹脂成形品の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記金型の型空間の樹脂流通部における
    断面高さが前記ダンパ本体部で2.5乃至3.5mm程
    度であり、前記エアガイド部で2.0乃至2.8mm程
    度であることを特徴とする請求項7記載の樹脂成形品製
    造成形方法。
  9. 【請求項9】 成形品本体と、この成形品本体の表面に
    配設された発泡樹脂材とを有する成形品製造方法であっ
    て、 固定金型と可動金型とで前記発泡樹脂材を圧縮しつつ型
    空間を形成し、 前記型空間のうち前記固定金型側の部位に前記発泡樹脂
    材が位置する状態で前記型空間内に樹脂を射出して成形
    品本体を形成し、 その後前記可動金型を前記固定金型より引き離し、 その後に前記発泡樹脂材が結合した前記成形品本体を前
    記固定金型より取外し 、前記可動金型が前記固定金型よ
    り型開きした状態で、前記成形品本体が前記発泡樹脂材
    を圧縮したまま前記固定金型内に保持されるべく前記成
    形品本体の一部に保持部を形成し、この保持部が前記固
    定金型に係合保持されるようしたことを特徴とする樹脂
    成形品の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記保持部は前記成形品本体より突出
    形成されるものであり、 その保持部の突出高さは前記発泡樹脂材の厚さ以下であ
    ることを特徴とする請求項9記載の樹脂成形品製造方
    法。
  11. 【請求項11】 前記成形品本体は、気流の切換えを行
    うダンパ本体をなし、 前記発泡樹脂材はシール材をなすことを特徴とする請求
    項10記載の樹脂成形品の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記保持部は前記ダンパ本体のうちダ
    ンパ本体端面より所定距離内方に位置して形成されてお
    り、 前記保持部と前記ダンパ本体端面との間には所定距離の
    シール材が位置することを特徴とする請求項11記載の
    樹脂成形品製造方法。
  13. 【請求項13】 前記保持部は前記ダンパ本体に略等間
    隔離れて複数形成されていることを特徴とする請求項1
    1記載の樹脂成形品製造方法。
  14. 【請求項14】 成形品本体と、この成形品本体の表面
    に配設された発泡樹脂材とを有する樹脂成形品の成形方
    法であって、 前記成形品本体の形状に対応した型空間を有する金型を
    用い、 前記発泡樹脂材を前記型空間のうち前記成形品本体対応
    部に設置し、ついで前記金型の型締め時に前記発泡樹脂
    材を圧縮し、 その状態で樹脂を型空間に射出して前記成形品本体を形
    成し、 さらに前記発泡樹脂材の端部の形状を前記金型に設置さ
    れた際の形状で、前記シール材のうち前記金型に当接す
    る部位が前記成形品本体が形勢される側より離れる方向
    に傾斜したテーパー形状としたことを特徴する樹脂成形
    品の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記成形品本体は、気流の切換えを行
    うダンパ本体と、このダンパ本体の一端例に位置し、ダ
    ンパ本体を軸芯回りに回動させるシャフト部からなり、
    前記発泡樹脂材は前記型空間内の前記ダンパ対向部で前
    記シャフト部 側に隣接する位置に設置されることを特徴
    とする請求項14記載の樹脂成形品の成形品製造方法。
  16. 【請求項16】 前記発泡樹脂材は前記成形品本体の表
    面裏面の両面に配置されていることを特徴とする請求項
    14記載の樹脂成形品製造方法。
  17. 【請求項17】 前記発泡樹脂材の前記金型当接面側の
    端部は、前記金型の型締め時においても前記型空間のう
    ち前記成形品本体部分の形成部位に位置しないことを特
    徴とする請求項14記載の樹脂成形品製造方法。
  18. 【請求項18】 成形品本体と、この成形品本体の表面
    に配置された発泡樹脂製材とを有する樹脂成形品の製造
    方法であって、 金型内に前記発泡樹脂材を設置したのち、 型締めにより前記発泡樹脂材を圧縮し、 ついで前記発泡樹脂材を貫通して樹脂を型空間内に射出
    して前記型空間内に前記成形品本体を形成するとともに
    樹脂を前記材の発泡樹脂材の一部に含浸させて前記成形
    品本体と前記発泡樹脂材との接着を行い、 特に前記発泡樹脂材を貫通して前記型空間に射出された
    樹脂が前記型空間内でその流れ方向を反転させ、前記発
    泡樹脂材のうち前記樹脂射出口近傍の部位に対して前記
    型空間内の樹脂流れが非平行流とし、 前記金型のうち前記射出口部は型空間内に突出形成され
    ており、前記金型の内この射出口と対面する部位は前記
    射出口から離れる方向に窪み形成されていることを特徴
    とする樹脂成形品製造方法。
  19. 【請求項19】 前記金型のうち前記射出口近傍には凹
    み部が形成されており、 前記射出口より前記型空間に射出されその後流れ方向が
    反転した樹脂流れは、この凹み部に向かって流れるよう
    にしたことを特徴とする請求項18記載の樹脂成形品製
    造方法。
  20. 【請求項20】 前記金型のうち前記凹み部の周面はテ
    ーパー状に形成されており、前記射出口より型空間に射
    出後反転した樹脂流れによって、前記発泡樹脂材はこの
    テーパー状部に押しつけられることを特徴とする請求項
    19記載の樹脂成形品製造方法。
  21. 【請求項21】 フィルム状の多孔質弾性部材に接着剤
    を塗布し、 このフィルム状多孔質弾性部材を前記発泡樹脂材に張り
    合わせるとともに、 フィルム状多孔質弾性部材が張り合わされた発泡樹脂材
    を金型に設置し、 次いで前記金型を型締めすることで型空間を形成し、 この型空間内に樹脂を射出し、 前記型空間内でフィルム状多孔質部材中に樹脂を含浸さ
    せてダンパ本体と前記発泡樹脂材とを接着させることを
    特徴する請求項1記載の樹脂成形品の製造方法。
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