JP2882496B2 - 水冷式多気筒エンジンの冷却構造 - Google Patents

水冷式多気筒エンジンの冷却構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水冷式多気筒エンジンの
冷却構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水冷式多気筒エンジンでは、より効果的
に冷却を行えるよう実開昭59−175649号公報に
示されるように各種の工夫が成されている。図6、図7
はこのような改良を加えた構造の一例を示すものであ
り、これらの図中、101,102,103,104は
直列になるように形成されたシリンダボア、105はこ
のシリンダボア列の外周に形成したウォータージャケッ
トで、このウォータージャケット105は図7に示すよ
うに縦断面図で見るとシリンダブロック106からシリ
ンダヘッド107に亘って形成されており、シリンダブ
ロック106に設けたポンプでシリンダブロック106
側のウォータージャケット108からシリンダヘッド1
07側のウォータージャケット109へ冷却水を送るよ
うになっている。(矢印A,A)そして前記シリンダブ
ロック106の各シリンダボア101,102,10
3,104の間には冷却水通路110が形成されてお
り、この冷却通路110にウォータージャケット105
の冷却水を送り、シリンダボア間という燃焼熱の影響を
受けやすい部分の冷却を行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な構造では冷却水は図7の矢印A,Aの様に流れるの
で、冷却水通路110の冷却水の出入口B,Cでの圧力
差がほとんど生じず、従って冷却がこの冷却水通路11
0を勢良く流れていかず、結果的に冷却効果をあまり高
めることができなかった。又、一般にシリンダボアは吸
気側に比べて排気側の温度が高くなることが知られてお
り、冷却時には排気側をより強く冷却することが望まれ
るが、図6、図7の構造ではこれについての配慮が全く
成されていなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は、複数のシリンダボアが形成するシリンダボア
列の周囲にシリンダブロック側のウォータージャケット
を形成し、前記ウォータージャケットからシリンダヘッ
ド側のウォータージャケットにシリンダブロックに取付
けたポンプを介して冷却水を送る水冷式多気筒エンジン
の冷却構造において、前記複数のシリンダボアの間に少
なくとも一つの冷却水通路を形成し、この冷却水通路の
入口側を前記ウォータージャケットのシリンダブロック
側で且つ吸気側の部分に連通させ、冷却水通路の出口側
を前記ウォータージャケットのシリンダヘッド側で且つ
排気側に連通させたことを特徴とする。
【0005】
【作用】シリンダボア間に形成する冷却水通路の入口側
をウォータージャケットのシリンダブロック側に、出口
側をウォータージャケットのシリンダヘッド側に連通さ
せるので、冷却水通路の入口側と出口側で圧力差が生
じ、これにより冷却水が冷却水通路中を勢い良く流れる
ことになり、冷却効率を向上させることができる。又、
冷却水通路の入口側は吸気側、出口側は排気側としたの
で、吸気側の比較的温度の低い冷却水が温度の高い排気
側へ流れ、これにより排気周辺部を有効に冷却すること
ができ、エンジンの冷却効率を向上させることができ
る。
【0006】
【実施例】以下に本発明の好適一実施例を添付図面に基
づいて説明する。図1はシリンダブロックの平面図、図
2はシリンダヘッドの底面図、図3はガスケットの平面
図、図4は組付状態での図1の4ー4線に相当する断面
図、図5は図4の5−5線断面図を示す。これらの図
中、1はシリンダブロック、2はシリンダヘッド、3は
ガスケットを示し、図4に示すように前記シリンダブロ
ック1の上面にはシリンダヘッド2を固定し、これらシ
リンダブロック1とシリンダヘッド2の間にガスケット
3を配置する。
【0007】前記シリンダブロック1はアルミ合金等に
より形成し、このシリンダブロック1の壁部4には図1
に示すように4つのシリンダボア部5,6,7,8を直
列に形成する。又、シリンダブロック1の上面にはボル
ト孔10…を形成し、このボルト孔10に螺合したボル
ト(図示せず)をシリンダヘッド2、ガスケット3に夫
々形成したボルト孔11,12に螺合させてシリンダブ
ロック1にシリンダヘッド2及びガスケット3を固定す
る。
【0008】一方、前記シリンダヘッド2の底面側に
は、前記シリンダボア部5,6,7,8に対応させて、
燃焼室天井部14,15,16,17を形成し、この燃
焼室天井部14,15,16,17には夫々2つずつ吸
気ポート18,18、排気ポート19,19を形成す
る。従ってシリンダヘッド2においては図2の右側
(A)が吸気側、左側(B)が排気側となる。(同様に
シリンダブロック1、ガスケット3においては図1、3
の右側(A)が吸気側、左側(B)が排気側になる。)
前記シリンダブロック1、シリンダヘッド2にはウォー
タージャケット21を形成し、このウォータージャケッ
ト21はシリンダブロック1側の部分22とシリンダヘ
ッド2側の部分23に分れる(図4参照)。前記シリン
ダブロック1側のウォータージャケット22は図1、図
4に示すようにシリンダボア部5,6,7,8の周囲に
形成され、このウォータージャケット22は図1に示す
ようにシリンダブロック1の吸気側(A)に位置する部
分22aと、排気側(B)に位置する部分22bと、そ
の中間の部分22c,22cとからなる。そしてこのウ
ォータージャケット22は図4に示すようにガスケット
3に形成した孔25…及びシリンダヘッド2に形成した
孔26…を介してシリンダヘッド2に形成したウォータ
ージャケット23に連通する。
【0009】シリンダブロック1の側面にはポンプPを
設け、このポンプPでシリンダブロック1側のウォータ
ージャケット22から孔25 ,26を介してシリンダ
ヘッド2側のウォータージャケット23へ冷却水を送っ
てシリンダボア部5,6,7,8周囲を冷却するように
する。一方、前記シリンダボア部5,6,7,8の間に
は少なくとも一つの冷却水通路27を形成し、この冷却
水通路27は、シリンダブロック1に形成した溝28
と、ガスケット3に形成した孔29と、シリンダヘッド
2に形成した孔30とから成る。前記溝28は、図4、
図5に示すように小幅で深い第1溝部28aと、断面ほ
ぼ円筒状の第2溝部28bからなり、前記孔29,30
はこの第2溝部28bと同径とする。前記冷却水通路2
7の入口側(図4のC)は、ウォータージャケット22
の吸気側の部分22aに開口し、又、冷却水通路27の
出口側(図4のD)はウォータージャケット23の排気
側の部分23aに開口する。
【0010】このような構造に於いて、シリンダブロッ
ク1側に取付けたポンプPで冷却水をウォータージャケ
ット22側からウォータージャケット23側に送り、こ
の際、孔25、26でしぼりつつ冷却水を送るので上流
側と下流側とで圧力差が生じる。そして本実施例では冷
却水通路27の入口Cを冷却水の流れの上流側に、出口
Dを下流側に位置させているので、冷却水通路27の入
口Cと出口Dで圧力差が生じ、冷却水は勢い良く冷却水
通路27中を流れていく。従ってシリンダボア部5,
6,7,8の間という燃焼熱の影響を最も受けやすい部
分を勢よく流れていく冷却水で有効に冷却することがで
きる。又、冷却水通路27の入口Cは比較的低温である
シリンダブロック1側のウォータージャケット22に開
口し、出口Dは高温となるシリンダヘッド2の排気側の
ウォータージャケット23aに開口するので、比較的低
温の冷却水を高温となる部分に送ることができ、これに
よっても冷却を有効に行うことができる。
【0011】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、シリ
ンダボア間に形成する冷却水通路の入口側をウォーター
ジャケットのシリンダブロック側に、出口側をウォータ
ージャケットのシリンダヘッド側に連通させるので、冷
却水通路の入口側と出口側で圧力差が生じ、これにより
冷却水が冷却水通路中を勢い良く流れることになり、冷
却効率を向上させることができる。又、冷却水通路の入
口側は吸気ポート側、出口側は排気ポート側としたの
で、吸気ポート側の比較的温度の低い冷却水が温度の高
い排気ポート側へ流れ、これにより排気ポート周辺部を
有効に冷却することができ、エンジンの冷却効率を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シリンダブロックの平面図
【図2】シリンダヘッドの底面図
【図3】ガスケットの平面図
【図4】組付状態での図1の4ー4線に相当する断面図
【図5】図4の5−5線断面図
【図6】従来例におけるシリンダブロックの平面図
【図7】図6の7−7線断面図
【符号の説明】
1…シリンダブロック、2…シリンダヘッド、5,6,
7,8…シリンダボア部、18…吸気ポート、19…排
気ポート、21,22,23…ウォータージャケット、
27…冷却水通路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角田 哲史 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−53445(JP,A) 特開 昭61−112768(JP,A) 実開 平2−96421(JP,U) 実開 昭59−190953(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02F 1/10 F01P 3/02 F02F 1/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のシリンダボアが形成するシリンダ
    ボア列の周囲にシリンダブロック側のウォータージャケ
    ットを形成し、前記ウォータージャケットからシリンダ
    ヘッド側のウォータージャケットにシリンダブロックに
    取付けたポンプを介して冷却水を送る水冷式多気筒エン
    ジンの冷却構造において、前記複数のシリンダボアの間
    に少なくとも一つの冷却水通路を形成し、この冷却水通
    路の入口側を前記ウォータージャケットのシリンダブロ
    ック側で且つ吸気側の部分に連通させ、冷却水通路の出
    口側を前記ウォータージャケットのシリンダヘッド側で
    且つ排気側に連通させたことを特徴とする水冷式多気筒
    エンジンの冷却構造。
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DE102020202465A1 (de) 2020-02-26 2021-08-26 Ford Global Technologies, Llc Brennkraftmaschine mit flüssigkeitsgekühltem Zylinderblock und Verfahren zur Herstellung eines zugehörigen Zylinderblocks

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