JP2882342B2 - 多方向多重通信システム - Google Patents
多方向多重通信システムInfo
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- Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1つの親局と複数
の子局からなる多方向多重通信システムにおいて、親局
と各子局間における通信チャンネルの利用効率を局内通
信機能により高める多方向多重通信システムに関し、特
に、この局内通信機能による通話路の短絡の前と後にお
いて、受信時の振幅レベル格差を簡単に解消する多方向
多重通信システムに関する。
の子局からなる多方向多重通信システムにおいて、親局
と各子局間における通信チャンネルの利用効率を局内通
信機能により高める多方向多重通信システムに関し、特
に、この局内通信機能による通話路の短絡の前と後にお
いて、受信時の振幅レベル格差を簡単に解消する多方向
多重通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多方向多重通信システムにはデマ
ンドアサインメント方式等が採用されている。このデマ
ンドアサインメント方式は、通信回線により交換機と接
続する1つの親局と、複数の加入者端末装置(以下、省
略して端末という)をそれぞれ伴う複数の子局から構成
してあり、1つの端末から通信を要求することにより、
該当する親局と子局の間に通信チャンネルを割り当てる
ようになっている。
ンドアサインメント方式等が採用されている。このデマ
ンドアサインメント方式は、通信回線により交換機と接
続する1つの親局と、複数の加入者端末装置(以下、省
略して端末という)をそれぞれ伴う複数の子局から構成
してあり、1つの端末から通信を要求することにより、
該当する親局と子局の間に通信チャンネルを割り当てる
ようになっている。
【0003】このデマンドアサインメント方式では、各
端末の相互間または他の親局を介する多重通信を行う際
に、発信側と着信側の端末が同一の子局内に属する通信
の場合は、子局内で双方の端末を相互に接続し、親局と
の通信チャンネルを開放してその利用効率を高めること
が重要であり、このための多方向多重通信システムが種
々提案されている。
端末の相互間または他の親局を介する多重通信を行う際
に、発信側と着信側の端末が同一の子局内に属する通信
の場合は、子局内で双方の端末を相互に接続し、親局と
の通信チャンネルを開放してその利用効率を高めること
が重要であり、このための多方向多重通信システムが種
々提案されている。
【0004】図4は、特開昭63−10922号公報の
従来例を示す概略構成図であり、図4(a)は交換機を
介して通話路を確立する状態を示し、図4(b)は通話
路を子局内で短絡する状態を示すものである。図4
(a)に示す従来の多方向多重通信システムは、発信側
の第1端末401が着信側の第2端末402に対する通
信要求を子局403を介して親局404に行い、子局4
03と親局404の間に往路の通信チャンネルを割り当
てて親局404と接続する。これにより、親局404は
図示しない交換機に発信して、交換機を含む通信回線の
伝送路405を形成し、復路の通信チャンネルにより親
局404と子局403を介し第2端末402と接続して
通話路を確立する。
従来例を示す概略構成図であり、図4(a)は交換機を
介して通話路を確立する状態を示し、図4(b)は通話
路を子局内で短絡する状態を示すものである。図4
(a)に示す従来の多方向多重通信システムは、発信側
の第1端末401が着信側の第2端末402に対する通
信要求を子局403を介して親局404に行い、子局4
03と親局404の間に往路の通信チャンネルを割り当
てて親局404と接続する。これにより、親局404は
図示しない交換機に発信して、交換機を含む通信回線の
伝送路405を形成し、復路の通信チャンネルにより親
局404と子局403を介し第2端末402と接続して
通話路を確立する。
【0005】その際に、第1端末401は、所定の送信
レベルαの通信を発信し、この通信は伝送路405にお
ける伝送路損失βにより減衰され、受信レベルγとなっ
て第2端末402に達する。ここで受信レベルγは、往
復の通信チャンネル、各端末401,402への配線、
および子局403と親局404の内部回路等によるわず
かな損失を無視すればγ=α−βの式により求められ
る。
レベルαの通信を発信し、この通信は伝送路405にお
ける伝送路損失βにより減衰され、受信レベルγとなっ
て第2端末402に達する。ここで受信レベルγは、往
復の通信チャンネル、各端末401,402への配線、
および子局403と親局404の内部回路等によるわず
かな損失を無視すればγ=α−βの式により求められ
る。
【0006】続いて、図4(b)に示す親局404は、
第1端末401の通信要求が第2端末402を指定して
おり、共に自らの子局403内に属するか否かを判定
し、属する場合は当初の通話路を短絡する局内通信機能
を使用し、子局403に指示して双方を子局403内で
直結して使用中の通信チャンネルを開放する。開放され
た往復の通信チャンネルは、図示しない他の端末からの
新たな通信要求に提供され、通信チャンネルの実効的な
利用効率を高めることができる。なお、局内通信機能
は、前記判定の他、単に通話路の発信側と着信側が同一
子局を経由する通話であるかのみを判定してもよい。
第1端末401の通信要求が第2端末402を指定して
おり、共に自らの子局403内に属するか否かを判定
し、属する場合は当初の通話路を短絡する局内通信機能
を使用し、子局403に指示して双方を子局403内で
直結して使用中の通信チャンネルを開放する。開放され
た往復の通信チャンネルは、図示しない他の端末からの
新たな通信要求に提供され、通信チャンネルの実効的な
利用効率を高めることができる。なお、局内通信機能
は、前記判定の他、単に通話路の発信側と着信側が同一
子局を経由する通話であるかのみを判定してもよい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の局内通
信機能を使用して通話路の短絡を図ろうとする場合に
は、次のような問題点があった。すなわち、第2端末4
02では、通話路が短絡して伝送路損失βが消滅する
と、第1端末401から受信レベルγで受信していた当
初の振幅レベルが第1端末401の送信レベルαまで増
加してしまう。つまり、短絡前後で第2端末の受信レベ
ルに伝送路損失β分の振幅レベル格差が生ずる。
信機能を使用して通話路の短絡を図ろうとする場合に
は、次のような問題点があった。すなわち、第2端末4
02では、通話路が短絡して伝送路損失βが消滅する
と、第1端末401から受信レベルγで受信していた当
初の振幅レベルが第1端末401の送信レベルαまで増
加してしまう。つまり、短絡前後で第2端末の受信レベ
ルに伝送路損失β分の振幅レベル格差が生ずる。
【0008】この振幅レベル格差の発生は、第1に、デ
ィジタル通信にあっては、例えばデコード時の位相ずれ
等によるビットエラーレートの低下を招きやすい。また
第2に、アナログ通信にあっては、復調時のスプリアス
歪み等の原因となる。また第3に、入出力インターフェ
ースの電気的ストレスを増加させ、予期せぬ障害を引き
起こす場合も考えられる。
ィジタル通信にあっては、例えばデコード時の位相ずれ
等によるビットエラーレートの低下を招きやすい。また
第2に、アナログ通信にあっては、復調時のスプリアス
歪み等の原因となる。また第3に、入出力インターフェ
ースの電気的ストレスを増加させ、予期せぬ障害を引き
起こす場合も考えられる。
【0009】本発明は、上記の問題点にかんがみてなさ
れたものであり、局内通信機能により通話路を短絡する
前後において、受信時の振幅レベル格差を簡単な構成で
解消する多方向多重通信システムの提供を目的とする。
れたものであり、局内通信機能により通話路を短絡する
前後において、受信時の振幅レベル格差を簡単な構成で
解消する多方向多重通信システムの提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の多方向多重通信システムは、発信側の第1加入
者端末装置と受信側の第2加入者端末装置が属する子局
と、この子局と通信チャンネルにより一方が接続し、他
方が交換機と接続する親局からなり、第1加入者端末装
置からの通信要求により通信チャンネルを開設し、交換
機上の通信回線を割り当てて多重通信の通話路を確立す
る多方向多重通信システムにおいて、通信回線に対し送
出する信号と導入する信号のレベル差を比較しつつ、第
1および第2加入者端末装置が同一子局内に属するかを
判定する前記親局に設けられた比較判定手段と、第1お
よび第2加入者端末装置が同一子局内に属する場合に、
このレベル差に従って第1および第2加入者端末装置に
送出する信号を補正するとともに、第1および第2加入
者端末装置を子局内で接続する前記子局に設けられた補
正接続手段を具備する構成としてある。この多方向多重
通信システムによれば、第1および第2端末が同一子局
内に属する場合に双方が子局内で短絡され、通信回線に
対し送出する信号と導入する信号のレベル差に従い双方
に送出する信号が補正される。
本発明の多方向多重通信システムは、発信側の第1加入
者端末装置と受信側の第2加入者端末装置が属する子局
と、この子局と通信チャンネルにより一方が接続し、他
方が交換機と接続する親局からなり、第1加入者端末装
置からの通信要求により通信チャンネルを開設し、交換
機上の通信回線を割り当てて多重通信の通話路を確立す
る多方向多重通信システムにおいて、通信回線に対し送
出する信号と導入する信号のレベル差を比較しつつ、第
1および第2加入者端末装置が同一子局内に属するかを
判定する前記親局に設けられた比較判定手段と、第1お
よび第2加入者端末装置が同一子局内に属する場合に、
このレベル差に従って第1および第2加入者端末装置に
送出する信号を補正するとともに、第1および第2加入
者端末装置を子局内で接続する前記子局に設けられた補
正接続手段を具備する構成としてある。この多方向多重
通信システムによれば、第1および第2端末が同一子局
内に属する場合に双方が子局内で短絡され、通信回線に
対し送出する信号と導入する信号のレベル差に従い双方
に送出する信号が補正される。
【0011】請求項2記載の多方向多重通信システムに
おいて、前記比較判定手段は、第1および第2加入者端
末装置が同一子局内に属する場合に局内接続信号を子局
に返送する局内接続信号判定器と、前記両端末装置のレ
ベル差を検出して差分信号を子局へ伝送する差分検出器
とで構成してある。この比較判定手段を備えた親局によ
れば、第1および第2端末が同一子局内に属する場合に
局内接続信号が子局に返送され、前記レベル差が検出さ
れて差分信号が子局に伝送される。
おいて、前記比較判定手段は、第1および第2加入者端
末装置が同一子局内に属する場合に局内接続信号を子局
に返送する局内接続信号判定器と、前記両端末装置のレ
ベル差を検出して差分信号を子局へ伝送する差分検出器
とで構成してある。この比較判定手段を備えた親局によ
れば、第1および第2端末が同一子局内に属する場合に
局内接続信号が子局に返送され、前記レベル差が検出さ
れて差分信号が子局に伝送される。
【0012】請求項3記載の多方向多重通信システムに
おいて、前記補正接続手段は、前記差分信号に従い第1
および第2加入者端末装置に送出する信号を補正する回
路と、局内接続信号を受け第1および第2加入者端末装
置を子局内で接続する回路とで構成してある。この補正
接続手段を備えた子局によれば、差分信号に従い双方へ
の送出信号が補正され、局内接続信号が受けられ第1お
よび第2端末が子局内で接続される。
おいて、前記補正接続手段は、前記差分信号に従い第1
および第2加入者端末装置に送出する信号を補正する回
路と、局内接続信号を受け第1および第2加入者端末装
置を子局内で接続する回路とで構成してある。この補正
接続手段を備えた子局によれば、差分信号に従い双方へ
の送出信号が補正され、局内接続信号が受けられ第1お
よび第2端末が子局内で接続される。
【0013】請求項4記載の多方向多重通信システムに
おいて、前記補正接続手段が、第1および第2加入者端
末装置に送出する信号の利得を減衰させる回路で構成し
てある。この回路を備えた子局によれば、第1および第
2端末に送出する信号の利得が減衰される。
おいて、前記補正接続手段が、第1および第2加入者端
末装置に送出する信号の利得を減衰させる回路で構成し
てある。この回路を備えた子局によれば、第1および第
2端末に送出する信号の利得が減衰される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明による実施形態の
構成を概略的に説明する図であり、図1(a)は親局を
介して通話路が確立する状態を示し、図1(b)はこの
通話路を子局内で確立する状態を示すものである。図1
(a)に示す実施形態は、受信信号110を補正し子局
内接続を行う補正接続手段106を子局103に設け、
送受信信号109,110を比較し通話路を判定する比
較判定手段107を親局104に設けてある。
を参照して説明する。図1は、本発明による実施形態の
構成を概略的に説明する図であり、図1(a)は親局を
介して通話路が確立する状態を示し、図1(b)はこの
通話路を子局内で確立する状態を示すものである。図1
(a)に示す実施形態は、受信信号110を補正し子局
内接続を行う補正接続手段106を子局103に設け、
送受信信号109,110を比較し通話路を判定する比
較判定手段107を親局104に設けてある。
【0015】比較判定手段107は、発着信がこの通話
路のみに依存するか否かを判定し、依存する場合に公知
の局内通信機能を実行する一方、送受信信号109,1
10の振幅レベルを比較して伝送路損失βを求め、これ
らの結果を通話路の短絡と受信信号110の補正を指示
する子局制御情報108として補正接続手段106に送
出する。
路のみに依存するか否かを判定し、依存する場合に公知
の局内通信機能を実行する一方、送受信信号109,1
10の振幅レベルを比較して伝送路損失βを求め、これ
らの結果を通話路の短絡と受信信号110の補正を指示
する子局制御情報108として補正接続手段106に送
出する。
【0016】補正接続手段106は、通話路が子局内で
確立するまでは受信信号110を単に通過させるだけで
あるが、図1(b)に示す通話路が子局内で確立され往
復の通信チャンネルが開放される際には、子局制御情報
108に従い第1端末401からの送信信号109の送
信レベルαを伝送路損失β分だけ減衰し、第2端末での
受信信号111の受信レベルγに補正する。なお、図1
では説明を分かり易くするため送信信号109のみを示
すが、第2端末402から第1端末401への送信信号
も同様に補正される。
確立するまでは受信信号110を単に通過させるだけで
あるが、図1(b)に示す通話路が子局内で確立され往
復の通信チャンネルが開放される際には、子局制御情報
108に従い第1端末401からの送信信号109の送
信レベルαを伝送路損失β分だけ減衰し、第2端末での
受信信号111の受信レベルγに補正する。なお、図1
では説明を分かり易くするため送信信号109のみを示
すが、第2端末402から第1端末401への送信信号
も同様に補正される。
【0017】次に、この実施形態の具体的な構成を述べ
る。図2および図3は、図1における具体的な構成を説
明する構成図であり、図2は親局を、図3は子局を示す
ものである。図2に示す親局104の主要部は、発信と
着信における振幅レベルの差分を検出する差分検出器1
1と、局内接続の要不要を判定する局内接続信号判定器
12、送受信信号の経路切り替えを制御するチャンネル
切替制御回路13、発信と着信の2系列に設けた切替器
4,5とバンドパスフィルタ7,8と積分器9,10か
らなる周辺回路、および発信器14と切替器6であり、
この主要部を比較判定手段107として付加し新たな親
局104を構成する。
る。図2および図3は、図1における具体的な構成を説
明する構成図であり、図2は親局を、図3は子局を示す
ものである。図2に示す親局104の主要部は、発信と
着信における振幅レベルの差分を検出する差分検出器1
1と、局内接続の要不要を判定する局内接続信号判定器
12、送受信信号の経路切り替えを制御するチャンネル
切替制御回路13、発信と着信の2系列に設けた切替器
4,5とバンドパスフィルタ7,8と積分器9,10か
らなる周辺回路、および発信器14と切替器6であり、
この主要部を比較判定手段107として付加し新たな親
局104を構成する。
【0018】各切替器4,5,6は、送受信信号の経路
を切り替え、その切り替えシーケンスにチャンネル切替
制御回路13が指示し、バンドパスフィルタ7,8は周
波数εを通過帯域とする。また、発振器14は、音声帯
域内の周波数εで振幅が送信レベルαに等しい正弦波信
号201を発生して切替器6に送出する。差分検出器1
1は、送受信信号の振幅レベルを比較して第2端末40
2方向の伝送路損失β1を検出し、第2端末差分信号2
07として多重化回路16に送出する。同様に、第1端
末401方向の伝送路損失β2も第1端末差分信号20
8として送出する。
を切り替え、その切り替えシーケンスにチャンネル切替
制御回路13が指示し、バンドパスフィルタ7,8は周
波数εを通過帯域とする。また、発振器14は、音声帯
域内の周波数εで振幅が送信レベルαに等しい正弦波信
号201を発生して切替器6に送出する。差分検出器1
1は、送受信信号の振幅レベルを比較して第2端末40
2方向の伝送路損失β1を検出し、第2端末差分信号2
07として多重化回路16に送出する。同様に、第1端
末401方向の伝送路損失β2も第1端末差分信号20
8として送出する。
【0019】局内接続信号判定器12は、確立された通
話路に沿う正弦波信号101の到達により発着信が一義
的にこの通話路のみに依存するか判定し、依存する場合
に公知の局内通信機能により発信側と着信側が同一の子
局103内であるとみなして、その結果を局内接続信号
206として多重化回路16に送出する。通信チャンネ
ル制御回路20は、所定のデマンドアサインメント方式
により親局104と子局103の間に通信チャンネルを
開設し、第1および第2端末401,402を通話可能
な状態に遷移させる。
話路に沿う正弦波信号101の到達により発着信が一義
的にこの通話路のみに依存するか判定し、依存する場合
に公知の局内通信機能により発信側と着信側が同一の子
局103内であるとみなして、その結果を局内接続信号
206として多重化回路16に送出する。通信チャンネ
ル制御回路20は、所定のデマンドアサインメント方式
により親局104と子局103の間に通信チャンネルを
開設し、第1および第2端末401,402を通話可能
な状態に遷移させる。
【0020】図3に示す子局103の主要部は、子局1
03を制御する情報を検出する子局制御情報検出器29
と、この子局制御情報検出器29からの信号により受信
信号の利得を変化させる第1および第2端末の利得減衰
器30,31、およびその周辺回路であり、この主要部
を補正接続手段106として付加し新たな子局103を
構成する。子局制御情報検出器29は、多重化抽出回路
26で抽出された子局制御情報108を導入し、親局か
らの局内接続信号206を検出して局内接続回路35に
送出するとともに、親局からの第2および第1端末差分
信号207,208を検出して各利得減衰器30,31
に送出する。
03を制御する情報を検出する子局制御情報検出器29
と、この子局制御情報検出器29からの信号により受信
信号の利得を変化させる第1および第2端末の利得減衰
器30,31、およびその周辺回路であり、この主要部
を補正接続手段106として付加し新たな子局103を
構成する。子局制御情報検出器29は、多重化抽出回路
26で抽出された子局制御情報108を導入し、親局か
らの局内接続信号206を検出して局内接続回路35に
送出するとともに、親局からの第2および第1端末差分
信号207,208を検出して各利得減衰器30,31
に送出する。
【0021】第2および第1端末の利得減衰器31,3
0は、各々第2または第1端末差分信号302,303
により第1または第2端末401,402の送信信号を
補正して各々第2または第1端末402,401の受信
信号とする。発信検出回路34は、第1端末401の発
信要求による発信信号301を検出し、多重化回路25
に送出し、また、局内接続回路35は、多重化回路25
と多重化抽出回路26を介して通話路を子局内で確立す
る。
0は、各々第2または第1端末差分信号302,303
により第1または第2端末401,402の送信信号を
補正して各々第2または第1端末402,401の受信
信号とする。発信検出回路34は、第1端末401の発
信要求による発信信号301を検出し、多重化回路25
に送出し、また、局内接続回路35は、多重化回路25
と多重化抽出回路26を介して通話路を子局内で確立す
る。
【0022】以上において、通常は、第1および第2端
末401,402の通信内容を、双方向のA/D変換器
27,28を介して子局の多重化回路25で時分割によ
る多重化を行い、変調器23と送受信器22を介して親
局104に伝送する。一方、親局104からの通信内容
を、送受信器22と復調器24を介して子局の多重化抽
出回路26で抽出し、双方向のA/D変換器27,28
を介して第1および第2端末401,402に送出す
る。
末401,402の通信内容を、双方向のA/D変換器
27,28を介して子局の多重化回路25で時分割によ
る多重化を行い、変調器23と送受信器22を介して親
局104に伝送する。一方、親局104からの通信内容
を、送受信器22と復調器24を介して子局の多重化抽
出回路26で抽出し、双方向のA/D変換器27,28
を介して第1および第2端末401,402に送出す
る。
【0023】次に、図2を参照して親局104の具体的
な構成の作用について述べる。親局104は、時分割で
多重化されたデータ列を子局103から送受信器19お
よび復調器17を介して導入し、このデータ列から第1
端末401の発信要求による発信信号301を多重化抽
出回路15により抽出する。この発信信号301を通信
チャンネル制御回路20に導入し子局103との通信チ
ャンネルを開設し、第1および第2端末401,402
間の通話路を確立するとともに、チャンネル切替制御回
路13に指示し各切替器4,5,6による送受信信号の
切り替えを行わせる。つまり、発振器14からの正弦波
信号201を発信側出力信号202として交換機1に送
出する。
な構成の作用について述べる。親局104は、時分割で
多重化されたデータ列を子局103から送受信器19お
よび復調器17を介して導入し、このデータ列から第1
端末401の発信要求による発信信号301を多重化抽
出回路15により抽出する。この発信信号301を通信
チャンネル制御回路20に導入し子局103との通信チ
ャンネルを開設し、第1および第2端末401,402
間の通話路を確立するとともに、チャンネル切替制御回
路13に指示し各切替器4,5,6による送受信信号の
切り替えを行わせる。つまり、発振器14からの正弦波
信号201を発信側出力信号202として交換機1に送
出する。
【0024】交換機1から通話路に沿い返送される減衰
された正弦波信号201を着信側入力信号205として
導入し、切替器5とバンドパスフィルタ8を介し積分器
10と局内接続信号判定器12に分岐して導入する。局
内接続信号判定器12は正弦波信号201の到達により
局内接続信号206を多重化回路16に送出する。他
方、差分検出器11は、正弦波信号201を積分器10
で積分して一方の入力とし、発信側出力信号202を切
替器4とバンドパスフィルタ7を介し積分器9により積
分して他方の入力とする。また、各切替器4,5を切り
替えると着信側出力信号204と送信側入力信号203
も同様に差分検出器11に入力される。
された正弦波信号201を着信側入力信号205として
導入し、切替器5とバンドパスフィルタ8を介し積分器
10と局内接続信号判定器12に分岐して導入する。局
内接続信号判定器12は正弦波信号201の到達により
局内接続信号206を多重化回路16に送出する。他
方、差分検出器11は、正弦波信号201を積分器10
で積分して一方の入力とし、発信側出力信号202を切
替器4とバンドパスフィルタ7を介し積分器9により積
分して他方の入力とする。また、各切替器4,5を切り
替えると着信側出力信号204と送信側入力信号203
も同様に差分検出器11に入力される。
【0025】差分検出器11で検出された第2および第
1端末差分信号207,208を多重化回路16により
局内接続信号206とともに時分割で多重化し、子局制
御情報108として変調器18と送受信器19を介し子
局103に伝送する。なお、2,3は公知の双方向のA
/D変換器である。
1端末差分信号207,208を多重化回路16により
局内接続信号206とともに時分割で多重化し、子局制
御情報108として変調器18と送受信器19を介し子
局103に伝送する。なお、2,3は公知の双方向のA
/D変換器である。
【0026】続いて図3を参照し、子局103の具体的
な作用を述べる。発信検出回路34で検出された発信信
号301を親局104に伝送して通話路を確立した後、
親局104の子局制御情報108を多重化抽出回路26
で抽出し、子局制御情報検出器29に導入する。子局制
御情報検出器29は、子局制御情報108から分離され
た第2および第1端末差分信号207,208により第
2および第1端末の利得減衰器31,30に受信信号の
補正を指示し、同時に、分離された局内接続信号206
により第1および第2端末401,402間の通話路を
子局内で確立する。以上の処理が遂行されると、確立さ
れた当初の通話路の各通信チャンネルは全て開放され、
図示しない他の端末群による通話路のために提供され
る。
な作用を述べる。発信検出回路34で検出された発信信
号301を親局104に伝送して通話路を確立した後、
親局104の子局制御情報108を多重化抽出回路26
で抽出し、子局制御情報検出器29に導入する。子局制
御情報検出器29は、子局制御情報108から分離され
た第2および第1端末差分信号207,208により第
2および第1端末の利得減衰器31,30に受信信号の
補正を指示し、同時に、分離された局内接続信号206
により第1および第2端末401,402間の通話路を
子局内で確立する。以上の処理が遂行されると、確立さ
れた当初の通話路の各通信チャンネルは全て開放され、
図示しない他の端末群による通話路のために提供され
る。
【0027】従って、第2端末の利得減衰器31は、通
話路が親局104を介して確立している状態で受信信号
の振幅レベルをそのままとして第2端末に通過させるだ
けであったが、通話路が子局内で確立され往復の通信チ
ャンネルが開放される際には、第1端末401からの送
信レベルαを伝送路損失β1分だけ減衰して第2端末の
受信レベルγに補正する。なお、同様に、第2端末40
2から第1端末401への送信信号も伝送路損失β2分
だけ減衰し補正される。なお、本発明は前述の実施形態
にのみ限定されるものではなく、その他、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論で
ある。
話路が親局104を介して確立している状態で受信信号
の振幅レベルをそのままとして第2端末に通過させるだ
けであったが、通話路が子局内で確立され往復の通信チ
ャンネルが開放される際には、第1端末401からの送
信レベルαを伝送路損失β1分だけ減衰して第2端末の
受信レベルγに補正する。なお、同様に、第2端末40
2から第1端末401への送信信号も伝送路損失β2分
だけ減衰し補正される。なお、本発明は前述の実施形態
にのみ限定されるものではなく、その他、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論で
ある。
【0028】
【発明の効果】以上、本発明の多方向多重通信システム
には次の効果がある。第1に、補正接続手段が、通信回
線の伝送路損失に従い受信信号を補正するため、ディジ
タル通信におけるビットエラーレートの向上、アナログ
通信における復調時の歪みの軽減、入出力インターフェ
ースの予期せぬ障害が解消できる。第2に、比較判定手
段が、通話路の判定と送受信の比較を兼ねるため、従来
の同一子局内の判定と局内通信機能における多くの重複
部分を省き相対的にオーバーヘッドを軽減することがで
きる。ひいては、局内通信機能により通話路を子局内で
確立する前後で、受信時の振幅レベル格差を解消する多
方向多重通信システムを提供できるようになる。
には次の効果がある。第1に、補正接続手段が、通信回
線の伝送路損失に従い受信信号を補正するため、ディジ
タル通信におけるビットエラーレートの向上、アナログ
通信における復調時の歪みの軽減、入出力インターフェ
ースの予期せぬ障害が解消できる。第2に、比較判定手
段が、通話路の判定と送受信の比較を兼ねるため、従来
の同一子局内の判定と局内通信機能における多くの重複
部分を省き相対的にオーバーヘッドを軽減することがで
きる。ひいては、局内通信機能により通話路を子局内で
確立する前後で、受信時の振幅レベル格差を解消する多
方向多重通信システムを提供できるようになる。
【図1】図1は、本発明による実施形態の構成を概略的
に説明する説明図である。
に説明する説明図である。
【図2】図1における親局の具体的な構成を示す構成図
である。
である。
【図3】図1における子局の具体的な構成を示す構成図
である。
である。
【図4】特開昭63−10922号公報の従来例を示す
概略構成図である。
概略構成図である。
103 子局 104 親局 106 補正接続手段 107 比較判定手段 108 補正情報 109 第1加入者端末装置(第1端末)からの送信信
号 110 受信信号 111 第2加入者端末装置(第2端末)での受信信号 401 第1加入者端末装置(第1端末) 402 第2加入者端末装置(第2端末) 405 伝送路 α 送信レベル γ 受信レベル β 伝送路損失
号 110 受信信号 111 第2加入者端末装置(第2端末)での受信信号 401 第1加入者端末装置(第1端末) 402 第2加入者端末装置(第2端末) 405 伝送路 α 送信レベル γ 受信レベル β 伝送路損失
Claims (4)
- 【請求項1】 発信側の第1加入者端末装置と受信側の
第2加入者端末装置が属する子局と、この子局と通信チ
ャンネルにより一方が接続し、他方が交換機と接続する
親局からなり、第1加入者端末装置からの通信要求によ
り通信チャンネルを開設し、交換機上の通信回線を割り
当てて多重通信の通話路を確立する多方向多重通信シス
テムにおいて、 通信回線に対し送出する信号と導入する信号のレベル差
を比較しつつ、第1および第2加入者端末装置が同一子
局内に属するかを判定する前記親局に設けられた比較判
定手段と、 第1および第2加入者端末装置が同一子局内に属する場
合に、このレベル差に従って第1および第2加入者端末
装置に送出する信号を補正するとともに、第1および第
2加入者端末装置を子局内で接続する前記子局に設けら
れた補正接続手段とを具備したことを特徴とする多方向
多重通信システム。 - 【請求項2】 前記比較判定手段は、第1および第2加
入者端末装置が同一子局内に属する場合に局内接続信号
を子局に返送する局内接続信号判定器と、前記両端末装
置のレベル差を検出して差分信号を子局へ伝送する差分
検出器からなる請求項1記載の多方向多重通信システ
ム。 - 【請求項3】 前記補正接続手段は、前記差分信号に従
い第1および第2加入者端末装置に送出する信号を補正
する回路と、局内接続信号を受け第1および第2加入者
端末装置を子局内で接続する回路からなる請求項1記載
の多方向多重通信システム。 - 【請求項4】 前記補正接続手段が、第1および第2加
入者端末装置に送出する信号の利得を減衰させる回路で
ある請求項3記載の多方向多重通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4355296A JP2882342B2 (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 多方向多重通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4355296A JP2882342B2 (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 多方向多重通信システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09238117A JPH09238117A (ja) | 1997-09-09 |
JP2882342B2 true JP2882342B2 (ja) | 1999-04-12 |
Family
ID=12666926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4355296A Expired - Lifetime JP2882342B2 (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 多方向多重通信システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2882342B2 (ja) |
-
1996
- 1996-02-29 JP JP4355296A patent/JP2882342B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09238117A (ja) | 1997-09-09 |
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