JP2881966B2 - 光重合性組成物 - Google Patents

光重合性組成物

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JP2881966B2 JP13877190A JP13877190A JP2881966B2 JP 2881966 B2 JP2881966 B2 JP 2881966B2 JP 13877190 A JP13877190 A JP 13877190A JP 13877190 A JP13877190 A JP 13877190A JP 2881966 B2 JP2881966 B2 JP 2881966B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光重合性組成物、特に活性光線に対し、高感
度を示す光重合性組成物に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、光重合系を利用した画像形成法は多数知られて
いる。例えば、付加重合可能なエチレン性二重結合を含
む化合物と光重合開始剤、さらに所望により用いられる
有機高分子結合剤等からなる光重合性組成物を調製し、
この光重合性組成物を支持体上に塗布して光重合性組成
物の層を設けた感光材料を作成し、所望画像を像露光し
て露光部分を重合硬化させ、光露光部分を溶解除去する
ことにより硬化レリーフ画像を形成する方法、光による
接着強度の変化を惹起させた後、支持体を剥離すること
により画像を形成する方法、その他光重合性組成物層の
光によるトナー附着性の変化を利用した画像作成方法等
がある。これらの方法に応用される光重合性組成物の光
重合開始剤としては従来、ベンゾイン、ベンゾインアル
キルエーテル、ベンジルケタール、ベンゾフェノン、ア
ントラキノン、ベンジル、あるいはミヒラーケトンなど
が用いられてきたが、これらの光重合開始剤は400nm以
下の紫外線領域を中心とした短波長の光線に対し感応し
得る機能を有していた。
近年、画像形成技術の発展に伴ない可視領域の光線に
対し高度な感応性を有するフォトポリマーが強く要請さ
れる様になってきた。例えば、アルゴンイオンレーザー
の488nmの発振ビームを用いたレーザー製版方式は将来
有望視される技法の一つと考えられており、これに対応
して500nm前後迄感度域を拡張した光重合開始系が多数
提案されている。更に、最近に至っては、600nmを超え
る長波長光線に対応した光重合開始系の研究が活発化し
てきた。それらの応用技術の一つは、He−Neレーザーや
半導体レーザーを用いたレーザー製版であり、他の一つ
は光重合系を用いたフルカラー画像の複製技術である。
後者に関しては、古くは特公昭46−41346号明細書に
記載されており、同明細書によれば、青、緑、赤色光に
対応した各光重合開始剤とカラーカプラーを含有する小
滴状光重合性組成物をゼラチン膜中に各々分散したもの
を三層に塗布し、感光層を形成する。次いでカラー画像
光線を照射して発色現像液で処理すれば未硬化部分が発
色しフルカラー画像が得られるという技術を開示してい
る。また、この思想をマイクロカプセルを用いた感圧発
色の手法と組合せた応用技術も提案されている。例え
ば、特開昭62−143044号明細書にその記載が見られる。
同明細書によれば、各三色光線に感応する光重合開始剤
と各ロイコ色素を含む光重合性組成物をマイクロカプセ
ルに充填してシート上に塗布し、これをカラー画像光線
に露出した後、未硬化部分のカプセルを発色シート上に
加圧、破壊、転写して各黄、マゼンタ、シアンの発色を
うながし、フルカラー画像を得ている。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上述べた長波長レーザーによるレーザー製版やバン
クロカラー感材を用いたフルカラー画像の複製技法にお
いて最も大きな課題は活性光線に対する感材感度の向上
である。
従来、斯様な画像形成法に対応した光重合開始剤がい
くつか提案されてきたがそれらは感度的に充分ではなか
った。
例えば、本発明者の一部は、以前、特定のシアニン色
素とトリアジン誘導体との組合せより成る光開始係が、
特に可視領域において高感度を示すことを報告している
(特開昭58−29803号明細書)。しかしながら、実用的
見地からは、更に、感度改善が強く望まれていた。
〔課題を解決する為の手段〕
本発明者等はかかる課題を克服すべく鋭意検討を重ね
たところ、ある特定な置換基を有するシアニン色素と特
定なs−トリアジン化合物と組合せた系によりこれらが
解決できることを見い出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明の要旨とする所は、付加重合可能な
エチレン性不飽和化合物と光重合開始系を含有する光重
合性組成物において、該光重合開始系が、 a)下記一般式〔I〕で表わされるシアニン色素、 〔式中、R1,R2はアルキル基または置換アルキル基であ
って、しかも、R1,R2の少なくとも一方はアリール基、
アリールオキシ基、アルコキシ基、アシルオキシ基、カ
ルボアルコキシ基またはカルボアリールオキシ基により
置換されたアルキル基を示す。m,nは各々が1または
0、Z1およびZ2は複素環を形成するに必要な原子群を表
わす。X はハロゲン陰イオン、無機陰イオン、CH3SO4
-−、 CH3COO-及びナフタリンスルホン酸アニオンから選ばれ
る対アニオンを示し、Lは置換基を有していても良いモ
ノ、トリ、ペンタまたはヘプタメチン基を示してい
る。〕 および、 b)少なくとも1個のハロゲン化メチル基を有するs−
トリアジン化合物から成ることを特徴とする光重合性組
成物に存する。
以下本発明について詳細に説明する。
本発明の光重合性組成物において第一の必須成分とし
て含まれるエチレン性不飽和二重結合を少くとも1個有
する付加重合可能な化合物(以下、「エチレン性化合
物」と略す)とは、光重合性組成物が活性光線の照射を
受けた場合、第二の必須成分である光重合開始系の作用
により付加重合し、硬化するようなエチレン性不飽和二
重結合を有する化合物であって、例えば前記の二重結合
を有する単量体、または、側鎖もしくは主鎖にエチレン
性不飽和二重結合を有する重合体である。なお、本発明
における単量体の意味するところは、所謂高分子物質に
相対する概念であって、従って、狭義の単量体以外に二
量体、三量体、オリゴマーをも包含するものである。
エチレン性不飽和結合を有する単量体としては例えば
不飽和カルボン酸、それとモノヒドロキシ化合物とのエ
ステル、脂肪族ポリヒドロキシ化合物と不飽和カルボン
酸とのエステル、芳香族ポリヒドロキシ化合物と不飽和
カルボン酸とのエステル、不飽和カルボン酸と多価カル
ボン酸および前述の脂肪族ポリヒドロキシ化合物、芳香
族ポリヒドロキシ化合物等の多価ヒドロキシ化合物との
エステル化反応により得られるエステル等が挙げられ
る。
前記脂肪族ポリヒドロキシ化合物と不飽和カルボン酸
とのエステルは限定はされないが、具体例としては、エ
チレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコ
ールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアク
リレート、トリメトロールエタントリアクリレート、ペ
ンタエリスリトールジアクリレート、ペンタエリスリト
ールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラア
クリレート、ジペンタエリスリトールテトラアクリレー
ト、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレート、グリセロール
アクリレート等のアクリル酸エステル、これら例示化合
物のアクリレートをメタクリレートに代えたメタクリル
酸エステル、同様にイタコネートに代えたイタコン酸エ
ステル、クロトネートに代えたクロトン酸エステルもし
くはマレエートに代えたマレイン酸エステル等がある。
芳香族ポリヒドロキシ化合物と不飽和カルボン酸との
エステルとしては、ハイドロキノンジアクリレート、ハ
イドロキノンジメタクリレート、レゾルシンジアクリレ
ート、レゾルシンジメタクリレート、ピロガロールトリ
アクリレート等が挙げられる。
不飽和カルボン酸との多価カルボン酸及び多価ヒドロ
キシ化合物とのエステル化反応により得られるエステル
としては必ずしも単一物では無いが代表的な具体例を挙
げれば、アクリル酸、フタル酸およびエチレングリコー
ルの縮合物、アクリル酸、マレイン酸およびジエチレン
グリコールの縮合物、メタクリル酸、テレフタル酸およ
びペンタエリスリトールの縮合物、アクリル酸、アジピ
ン酸、ブタンジオールおよびグリセリンの縮合物等があ
る。
その他本発明に用いられるエチレン性化合物の例とし
てはエチレンビスアクリルアミド等のアクリルアミド
類;フタル酸ジアリル等のアリルエステル類;ジビニル
フタレート等のビニル基含有化合物などが有用である。
前記した主鎖にエチレン性不飽和結合を有する重合体
は、例えば、不飽和二価カルボン酸とジヒドロキシ化合
物との重縮合反応により得られるポリエステル、不飽和
二価カルボン酸とジアミンとの重縮合反応により得られ
るポリアミド等がある。側鎖にエチレン性不飽和結合を
有する重合体は側鎖に不飽和結合をもつ二価カルボン酸
例えばイタコン酸、プロピリデンコハク酸、エチリデン
マロン酸等のジヒドロキシまたはジアミン化合物との縮
合重合体がある。また側鎖にヒドロキシ基やハロゲン化
メチル基の如き反応活性を有する官能基をもつ重合体、
例えばポリビニルアルコール、ポリ(2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート)、ポリエピクロルヒドリン等とア
クリル酸、メタクリル酸、クロトン酸等の不飽和カルボ
ン酸との高分子反応により得られるポリマーも好適に使
用し得る。
以上記載したエチレン性化合物の内、アクリル酸エス
テルまたはメタクリル酸エステルの単量体が特に好適に
使用できる。
次に、本発明の光重合性組成物の第2の必須成分であ
る光重合開始系について説明する。本発明の光重合開始
系は2種成分の組合せから構成されており、その第1の
成分(a)は、下記一般式〔I〕で表わされるシアニン
色素である。
〔式中、R1,R2はアルキル基または置換アルキル基であ
って、しかも、R1,R2の少なくとも一方はアリール基、
アリールオキシ基、アルコキシ基、アシルオキシ基、カ
ルボアルコキシ基またはカルボアリールオキシ基により
置換されたアルキル基を示す。m,nは各々が1または
0、Z1およびZ2は複素環を形成するに必要な原子群を表
わす。X はハロゲン陰イオン、無機陰イオン、CH3SO4
-−、 CH3COO-及びナフタリンスルホン酸アニオンから選ばれ
る対アニオンを示し、Lは置換基を有していても良いモ
ノ、トリ、ペンタまたはヘプタメチン基を示してい
る。〕 シアニン色素は、通常、2個の含窒素複素環を有して
いるが、従来、このN−置換基の構造に由来して感度が
大巾に変化する現象は知られていなかった。我々は、こ
れに関し精査することにより、特定な構造のN−置換基
を導入することにより大巾な感度改善がなされることを
見い出し、本発明に到達したものである。一般式〔I〕
のシアニン色素について、更に具体的に説明するに、こ
れらに含まれる含窒素複素環としては、例えば、チアゾ
ール、ベンゾチアゾール、ナフトチアゾール、チアゾリ
ン、キノリン、ピロリン、テトラゾール、インドール、
ピリジン、オキサゾール、ベンゾオキサゾール、ナフト
オキサゾール、イミダゾール、ベンズイミダゾール、ベ
ンゾセレナゾールまたはナフトセレナゾールなどの誘導
体が挙げられる。Lは、モノ、トリ、ペンタまたはヘプ
タメチン基であり、それらは置換基、例えばハロゲン原
子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、複素環基
等有していても良い。
前記一般式[I]における対アニオンX-は、例えばCl
-,Br-,I-などのハロゲン陰イオン、ClO4 -,BF4 -,PF6
-などの無機陰イオン、CH3SO4 -CH3COO-及びナフタリンスルホン酸アニオンから選ばれ
る。
N−置換基であるR1,R2は、特に、本発明の特徴をな
すものである。即ち、R1,R2は、少なくともその一方が
特定な置換基を有するアルキル基でなければならない。
これらの具体例としては、例えば、ベンジル基、フェネ
チル基、2−フェニル−n−プロピル基、2−ピリジル
メチル基、p−クロルベンジル基、p−メトキシベンジ
ル基の様なアラアルキル基;フェノキシメチル基、フェ
ノキシエチル基、3−フェノキシ−n−プロピル基、2
−フェノキシ−n−プロピル基、1−ナフトキシエチル
基の様なアリールオキシアルキル基;エトキシエチル
基、メトキシ−n−プロピル基、n−ブトキシエチル基
の様なアルコキシアルキル基;ベンゾイルオキシエチル
基、アセチルオキシエチル基、プロピオニルオキシエチ
ル基、アクリロイルオキシエチル基の様なアシルオキシ
アルキル基;カルボ−n−ペンチルオキシメチル基、1
−メチル−1−カルボエトキシメチル基、2−カルボ−
n−ブトキシエチル基、1−エチル−1−カルボエトキ
シメチル基、3−カルボエトキシ−n−プロピル基の様
なカルボアルコキシアルキル基;カルボフェノキシメチ
ル基、2−カルボフェノキシエチル基の様なカルボアリ
ールオキシアルキル基等を挙げることができる。本発明
においては、R1,R2の少くとも一方が前述の如き置換基
を有していればよく、従ってもう一方の置換基として
は、公知のアルキル基、置換アルキル基などを適用する
ことができる。これらのシアニン色素は、常法に従い、
例えば、尾形著、日本化学会誌 55 394、(1934)の
方法により調製する事ができる。
次に、一般式〔I〕のシアニン色素を具体的に例示す
る。
3,3′−ジ(フェノキシエチル)−2,2′−チアシアニ
ンブロマイド、 3−メチル−3′−フェネチル−2,2′−(6′,7′−
ベンゾ)チアシアニントシレート、 3−n−ペンチル−3′−フェネチル−2,2′−
(6′,7′−ベンゾ)チアシアニントシレート、 3−(3″−フェノキシプロピル)−3′−n−ヘプ
チル−2,2′−(4′,5′−ベンゾ)チアシアニントシ
レート、 3,3′−ジフェネチル−2,2′−(4′,5′−ベンゾ)
チアシアニントシレート、 1−アセチルオキシエチル−1′−n−ペンチル−2,
4′−キノシアニンβ−ナフタリンスルホネート、 3−フェノキシエチル−1′−ベンジル−3′,3′−
ジメチル−2,2′−チアインドシアニンβ−ナフタリン
スルホネート、 3,3′−ジフェネチル−2,2′−チアカルボシアニンβ
−ナフタリンスルホネート、 3,3′−ジベンジル−2,2′−チアカルボシアニンβ−
ナフタリンスルホネート、 3,3′−ジ(メトキシエチル)−2,2′−チアカルボシ
アニンβ−ナフタリンスルホネート、 3,3′−ジ(3″−フェノキシプロピル)−2,2′−チ
アカルボシアニンβ−ナフタリンスルホネート、 3、3′−ジ(カルボペントキシエチル)−2,2′−
チアカルボシアニンβ−ナフタリンスルホネート、 3,3′−ジ(ベンゾイルオキシエチル)−2,2′−チア
カルボシアニンβ−ナフタリンスルホネート、 1,1′−ジ(3″−フェノキシプロピル)−2,2′−キ
ノカルボシアニンβ−ナフタリンスルホネート、 1,1′−ジ(エトキシエチル)−4,4′−キノカルボシ
アニントシレート、 3,3′−ジベンジル−2,2′−(4,5−ベンゾ)−オキ
サカルボシアニントシレート、 1,1′−ジ(3″−フェノキシプロピル)−3,3,3′,
3′−テトラメチル−2,2′−インドシアニンブロマイ
ド、 3,3′−ジ(3″−フェノキシプロピル)−2,2′−チ
アジカルボシアニンβ−ナフタリンスルホネート、 3,3′−ジフェネチル−2,2′−チアジカルボシアニン
β−ナフタリンスルホネート、 1,1′−ジベンジル−3,3,3′,3′−テトラメチル−2,
2′−インドジカルボシアニントシレート、 1,1′−ジ(カルボヘキソキシメチル)−2,2′−キノ
ジカルボシアニンβ−ナフタリンスルホネート、 3,3′−ジ(3″−フェノキシプロピル)−2,2′−チ
アトリカルボシアニンβ−ナフタリンスルホネート、 3,3′−ジ(ベンゾイルオキシエチル)−2,2′−オキ
サトリカルボシアニントシレート、 1,1′−ジ(3″−フェノキシプロピル)−3,3,3′,
3′−テトラメチル−2,2′−インドトリカルボシアニン
ブロマイド。
以上、一般式〔I〕のシアニン色素を具体的に例示し
たが、これらの内、特に好ましいものは,複素環がチア
ゾール環またはインドール環誘導体を含むものであり、
R1,R2の少なくとも一方がアリール基、アリールオキシ
基またはアルコキシ基で置換されたアルキル基の場合で
ある。
次に、本発明の光重合開始系を構成する第2の成分
(b)について述べる。
成分(b)は少なくとも一つのモノ、ジ、トリハロゲ
ン置換メチル基がs−トリアジン環に結合したs−トリ
アジン化合物である。これらは例えば、若林ら著、Bul
l.Chem.Soc.Japan,42,2924,(1969)、米国特許3,987,0
37号明細書、F.C.Schaefer et al,J.Org.Chem.,29,152
7,(1964)記載の化合物があげられる。
以下、これらの化合物を具体的に例示するが〔 〕内
の文字は、以後用いる化合物の略号である。それらは、
例えば、2,4,6−トリス(トリクロルメチル)−s−ト
リアジン〔b−1〕、2−メチル−4,6−ビス(トリク
ロルメチル)−s−トリアジン〔b−2〕、2−フェニ
ル−4,6−ビス(トリクロルメチル)−s−トリアジ
ン、2−(p−クロルフェニル)−4,6−ビス(トリク
ロルメチル)−s−トリアジン〔b−3〕、2−フェニ
ルチオ−4,6−ビス(トリクロルメチル)−s−トリア
ジン、2−ベンジルチオ−4,6−ビス(トイクロルメチ
ル)−s−トリアジン〔b−4〕、2−メチルチオ−4,
6−ビス(トリクロルメチル)−s−トリアジン〔b−
5〕、2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(ト
リクロルメチル)−s−トリアジン、2−n−プロピル
−4,6−ビス(トリクロルメチル)−s−トリアジン、
2−(α,α,β−トリクロルエチル)−4,6−ビス
(トリクロルメチル)−s−トリアジン、2−スチリル
−4,6−ビス(トリクロルメチル)−s−トリアジン、
2,4,6−トリス(ジクロルメチル)−s−トリアジン、
2,4,6−トリス(モノクロルメチル)−s−トリアジ
ン、2−(p−メトキシスチリル)−4,6−ビス(トリ
クロルメチル)−s−トリアジン、2,4,6−トリス(ト
リブロムメチル)−s−トリアジン〔b−6〕、2−メ
チル−4,6−ビス(トリブロムメチル)−s−トリアジ
ン、2,4,6−トリス(ジプロムメチル)−s−トリアジ
ン、2−メトキシ−4,6−ビス(トリブロムメチル)−
s−トリアジン等である。これらの内、特に好適なもの
は、例えば、2,4,6−トリス(トリクロルメチル)−s
−トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス(トリクロル
メチル)−s−トリアジン、2−メチル−4,6−ビス
(トリクロルメチル)−s−トリアジン、2−フェニル
チオ−4,6−ビス(トリクロルメチル)−s−トリアジ
ン、2,4,6−トリス(トリブロムメチル)−s−トリア
ジン等トリクロルまたはトリブロムメチル基が2個以上
含まれるs−トリアジン類があげられる。
本発明の光重合開始系は前述の(a),(b)二成分
の組合せによりはじめて顕著な効果を発揮し得るが、そ
の使用割合は(a):(b)の重量比で、好ましくは、
1:30ないし10:1の範囲、特に好ましくは1:15ないし4:1
までの範囲である。また本発明の光重合性組成物に含ま
れる光重合開始系は、前記エチレン性化合物に対して重
量比率で、好ましくは、0.1%ないし30%であり、特に
好ましくは0.5%ないし20%の範囲である。
本発明の光重合性組成物は前記の各構成成分の他に、
それの使用目的に応じて、更に、他の物質を添加混合す
ることができる。
例えば、皮膜形成能や粘度調節能を必要とする場合は
有機高分子物質を結合剤として添加すれば良い。その具
体例としては、例えば、(メタ)アクリル酸、それらの
エステル化物、マレイン酸、アクリロニトリル、スチレ
ン、酢酸ビニル、塩化ビニリデン等の単独もしくは共重
合体、その他、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピ
ロリドン、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエチレンテ
レフタレートイソフタレート、アセチルセルロースまた
はポリビニルブチラール等が挙げられる。これらの結合
剤は前記エチレン性化合物に対し重量比率で500%以
下、好ましくは200%以下の範囲で添加混合することが
できる。
その他、ハイドロキノン、p−メトキシフェノール、
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾールなどの熱重合防
止剤;有機または無機の染顔料から成る着色剤;ジオク
チルフタレート、ジドデシルフタレート、トリクレジル
ホスフェート、ジオクチルアジペート、トリエチレング
リコールジカプリレート等の可塑剤、その他、三級アミ
ンやチオールの様な感度改善剤などの添加剤も加えるこ
とができる。
本組成物をカラー画像の複製技法に応用する場合は、
色素前駆体、例えば、特公昭46−41346号明細書に記載
されている様な常用カラー写真フィルムに用いられる様
な発色材料や感圧色素の技術分野などで良く知られてい
る色素ロイコ体を添加するとよい。色素ロイコ体として
は、例えば、トリアリールメタン、ビスアリールメタ
ン、キサンテン化合物、フルオラン、チアジン化合物や
その部分骨格としてラクトン、ラクタム、スルトン、ス
ピロピラン構造を形成させた化合物などが包含される。
以上述べた各種添加剤の好ましい添加量は光重合性組
成物の固形分に対する重量比率で熱重合防止剤2%以
下、着色剤10%以下、可塑剤40%以下、色素前駆体40%
以下の範囲である。
本組成物を用いて作製される感光材料の形態は使用目
的に応じて適宜選択することができる。例えば、無溶媒
または適当な溶剤で希剩してシート、例えばポリマーシ
ート、紙、金属シート上に塗布、乾燥し、必要に応じて
酸素遮断の為のオーバーコート層を更に上層に設けた形
態、異相媒質中に小滴分散した複数種の感材を多層塗布
した形態、該組成物をマイクロカプセル中に内包させシ
ート上に塗布した形態など種々の選択が可能である。
本発明の組成物に適用し得る露光光源としては特に限
定されないが例えば、カーボンアーク燈、高圧水銀燈、
キセノンランプ、メタルハライドランプ、蛍光ランプ、
タングステンランプ、ハロゲンランプ、アルゴンレーザ
ー、ヘリウムネオンレーザー、半導体レーザー等400nm
以上の活性光線を含む光源が特に好適に使用し得る。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例および比較例により更に具体的
に説明するが、本発明は、その要旨を越えない限りこれ
らの実施例に限定されるものではない。
なお、実施例、比較例中で用いている成分(a)とし
てのシアニン色素の構造式は以下の通りである。
実施例1〜6、比較例1 メタクリル酸メチル/メタクリル酸共重合体 (重量平均分子量45,000、共重合比85/15) 2gおよびペンタエリスリトールトリアクリレート8gを
メリルエチルケトン120gに溶解し感光原液を調製した。
この原液を分け取り、表−1に記載したシアニン色素0.
5wt%(対固形分)およびs−トリアジン化合物(b−
1)6.0wt%(対固形分)を添加して試料感光液を調整
した。得られた各感光液を砂目立てかつ陽極酸化を施し
たアルミニウムシート上にホワラーを用い、乾燥膜厚1.
5μmとなる様に塗布し、次いで60℃、3分間乾燥し
た。その表面に更にポリビニルアルコール水溶液を塗布
し、乾燥膜厚3μmのオーバーコート層を設け、感光材
試料を作成した。次に、これらの試料に対し分光照射装
置(“RM−23−I"、ナルミ社製)を用いて一定時間露光
した後、現像液(ブチルセロソルブ9wt%、ケイ酸ソー
ダ1wt%を含む水溶液)により現像を行ない、ほぼ感光
極大に対応した550nmの光線に対しての光硬化に要する
エネルギー値(mj/cm2)を求めた。結果を表−1に示
す。
実施例7〜13、比較例2〜8 実施例1において表−2に示したシアニン色素を用
い、同表に示した測定波長を用いた以外は同様な条件で
エネルギー値を求め、結果を同表に示した。
実施例14〜18 実施例1においてシアニン色素は を用い、s−トリアジン化合物は表−3に示したものを
用いた以外、同様な方法により評価した。結果を同表に
示す。
〔発明の効果〕 本発明により、画像形成技術において、可視領域、長
波長領域を含む活性光線に対し、高度な感度を示す光重
合性組成物を提供することできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03F 7/028 C08F 2/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】付加重合可能なエチレン性不飽和化合物と
    光重合開始系とを含有する光重合性組成物において、該
    光重合開始系が、 a)下記一般式〔I〕で表わされるシアニン色素、 〔式中、R1,R2はアルキル基または置換アルキル基であ
    って、しかも、R1,R2の少なくとも一方はアリール基、
    アリールオキシ基、アルコキシ基、アシルオキシ基、カ
    ルボアルコキシ基またはカルボアリールオキシ基により
    置換されたアルキル基を示す。m,nは各々が1または
    0、Z1およびZ2は複素環を形成するに必要な原子群を表
    わす。X はハロゲン陰イオン、無機陰イオン、CH3SO4
    -−、 CH3COO-及びナフタリンスルホン酸アニオンから選ばれ
    る対アニオンを示し、Lは置換基を有していても良いモ
    ノ、トリ、ペンタまたはヘプタメチン基を示してい
    る。〕 および、 b)少なくとも1個のハロゲン化メチル基を有するs−
    トリアジン化合物から成ることを特徴とする光重合性組
    成物。
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