JP2881319B2 - スピーカーガスケットの製造方法 - Google Patents

スピーカーガスケットの製造方法

Info

Publication number
JP2881319B2
JP2881319B2 JP1331959A JP33195989A JP2881319B2 JP 2881319 B2 JP2881319 B2 JP 2881319B2 JP 1331959 A JP1331959 A JP 1331959A JP 33195989 A JP33195989 A JP 33195989A JP 2881319 B2 JP2881319 B2 JP 2881319B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cavity
gasket
speaker
raw material
annular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1331959A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03190712A (ja
Inventor
卓弘 笹尾
哲夫 細川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
INOATSUKU KOOHOREESHON KK
Original Assignee
INOATSUKU KOOHOREESHON KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by INOATSUKU KOOHOREESHON KK filed Critical INOATSUKU KOOHOREESHON KK
Priority to JP1331959A priority Critical patent/JP2881319B2/ja
Publication of JPH03190712A publication Critical patent/JPH03190712A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2881319B2 publication Critical patent/JP2881319B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、カーオーディオ等のスピーカー前面に取
り付けられるスピーカーガスケット(スピーカーパッド
とも称される)に関する。
(従来技術) カーオーディオ等のスピーカー装置には、たとえば第
8図に示すスピーカーボックス10のように、スピーカー
ガスケット12が用いられている。そのスピーカーガスケ
ット12は、合成樹脂からなる環状のガスケット基体14
と、ポリウレタンフォーム等からなる環状のクッション
体16が網状体18を挟んで一体化されたもので、ガスケッ
ト基体14がスピーカー20の前面周囲に接着され、反対側
のクッション体16がスピーカーボックス10の開口部22の
内面周縁に圧着するようにして用いられる。
なおスピーカーボックスの開口部22には、装飾性の点
から目の粗いネットあるいは格子状の棒が取り付けられ
る場合もある。
ところで、そのスピーカーガスケットの製造は、あら
かじめガスケット基体とクッション体を別々に形成し、
その後それらを網状体を介して一体に接着することによ
り行われている。
しかしその製造方法にあっては、ガスケット基体とク
ッション体との接着作業、すなわち接着剤の塗布作業あ
るいは粘着テープの貼着作業に手間取る問題および接着
位置がずれ易い問題があり、しかも接着剤が硬化するま
での間、ガスケット基体とクッション体を圧着していな
ければならない煩わしさもある。さらに前記クッション
体は、ひも状あるいは打ち抜き加工品からなるため、打
ち抜き加工費や材料費にむだが多い問題もある。
(発明を解決しようとする課題) そこでこの発明は、前記の点に鑑み製造作業が容易
で、しかも材料等にむだを生じないスピーカーガスケッ
トの製造方法を提供せんとするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するためこの発明は、環状のガスケッ
ト基体と環状のクッション体が網状体を挟んで一体化さ
れたスピーカーガスケットの製造方法において、 環状凹溝からなる第1キャビティの上部に、該環状凹
溝の外径より僅かに大きな径からなる凹形状の第2キャ
ビティが形成された成形型を用意し、 該第1キャビティに液状発泡原料を注入し、 第2キャビティの底面に網状体を載置し、 環状部に上下方向の小さな貫通孔を設けてなるガスケ
ット基体を、第2キャビティの側面との間に隙間を残し
て網状体上面に圧着し、それにより第1キャビティを塞
いだ状態で第1キャビティ内の液状発泡原料を発泡させ
ること、 としたのである。
(作用) 環状凹溝からなる第1キャビティに注入された液状発
泡原料は、発泡して該第1キャビティに充満し、さらに
第1キャビティ上部(第2キャビティ底面)の網状体を
通ってガスケット基体の下面に至る。
その液状発泡原料の発泡反応時、該液状発泡原料から
は発泡ガスが発生する。発生した発泡ガスは、大部分が
クッション体の発泡形成に使用され、その残りがクッシ
ョン体の形成に使われることなく第1キャビティ内に放
出される。そしてその余剰の発泡ガスおよび第1キャビ
ティ内に初めから存在していた空気は、該第1キャビテ
ィ内を満たしつつある液状発泡原料によって第1キャビ
ティ上部に追われ、ガスケット基体に設けられた貫通孔
を通って、あるいはガスケット基体と第2キャビティ側
面間の隙間を通って成形型外へ放出される。
従って第1キャビティ内にガス溜まりあるいは空気溜
まりを生じることがなく、その結果液状発泡原料がガス
溜まり等に邪魔されることなく第1キャビティ内に充満
し、欠肉のないクッション体になる。そのクッション体
とガスケット基体は、液状発泡原料の発泡時に生じる自
己接着性により、網状体を介して接着一体化されてい
る。
また第1キャビティ内を満たした液状発泡原料は、さ
らに発泡してガスケット基体の貫通孔、あるいはガスケ
ット基体と第2キャビティ側面間の隙間に侵入し、該貫
通孔内およびガスケット基体外周に樹脂硬化物を形成す
る。しかし、ガスケット基体の貫通孔内に形成された樹
脂硬化物は、ガスケット基体の外部に露出してなく何ら
邪魔になることがないため、除去することなくそのまま
放置しておくことができる。一方ガスケット基体の外周
に形成された樹脂硬化物は、第2キャビティの径をスピ
ーカーガスケットの外径と等しくしておくことにより、
該樹脂硬化物をスピーカーガスケットの一部とすること
ができ、該樹脂硬化物を後作業により除去する必要がな
い。
そのため、液状発泡原料の発泡終了後、成形品を成形
型から取り出せば、後作業を行うことなく最終製品たる
スピーカーガスケットが得られる。
(実施例) 以下、この発明の一実施例について説明する。
第1図は、その実施例に用いる成形型24の断面図であ
る。
成形型24は、環状凹溝からなる第1キャビティ26と、
その上部に円形の凹形状からなる第2キャビティ28とを
有し、その第2キャビティ28の径cが、第1キャビティ
26を構成する環状凹溝の外径aよりも僅か、通常0.5mm
〜1.0mm程度大きいものからなる。なお、第1キャビテ
ィ26を構成する環状凹溝の外径a、その凹溝の幅b、お
よび第2キャビティ28の径cは、スピーカーの形状によ
って定められている。
第2図ないし第5図は、その成形型を用いて行うスピ
ーカーガスケットの製造工程を示す断面図である。
まず第2図のように成形型24の第1キャビティ26に、
軟質ポリウレタンフォーム原料等からなる液状発泡原料
30を注入する。液状発泡原料30は、軟質ポリウレタンフ
ォーム原料に限られず、発泡時に接着性を発揮する弾性
発泡体の原料であればよい。なお、液状発泡原料30が軟
質ポリウレタンフォーム原料からなる場合、その液状発
泡原料30の配合、注入量等は、該液状発泡原料30から形
成される後記のクッション体の硬さがガスケットに求め
られる硬さに適合するようにされる。
次に第3図のように成形型24の第2キャビティ28の底
面に、プラスチック製あるいは金属製等からなる網状体
32を載置する。その網状体32は、第2キャビティ28と同
じ大きさ、あるいは該第2キャビティの径cよりもわず
かに小(ただし環状凹溝の外径aよりも大)のものから
なる。
そしてその網状体32上面に環状のガスケット基体34
を、第2キャビティ28側面との間に隙間36を残して載置
し、圧着することにより、そのガスケット基体34で第1
キャビティ26を塞ぐ。
前記ガスケット基体34は、ABS樹脂のような硬い合成
樹脂からなり、環状部に上下方向の小さな貫通孔38が所
定間隔で形成されている。その貫通孔38の間隔は、第1
キャビティ26と第2キャビティ28の大きさ、または前記
液状発泡原料30の配合、種類等により最適な値が定めら
れている。また貫通孔38の形は、液状発泡原料30の配合
等により円形、長円形等とされるが、通常直径1mm前後
の円形とされる。一方、ガスケット基体34と第2キャビ
ティ28側面との隙間36についても、液状発泡原料30の配
合等に応じた最適な値とされるが、通常0.5mm前後の値
が好ましい。
そして第4図のように、第1キャビティ26内の液状発
泡原料30を発泡させて、該第1キャビティ26内に充満さ
せる。この時、第1キャビティ26内に存在していた空
気、および液状発泡原料30から発生して後記するクッシ
ョン体の発泡形成に用いられなかった余剰の発泡ガス
は、該第1キャビティ26内に充満する液状発泡原料30に
よって該第1キャビティ26上部に追いやられ、網状体32
更にはガスケット基体34の貫通孔38を通って、また第2
キャビティ28の側面とガスケット基体34間の隙間36を通
って成形型24外へ追い出される。
これにより液状発泡原料30は、第1キャビティ26内の
残存空気等に邪魔されることなく該第1キャビティ26内
に充満し、その第1キャビティ26上部(第2キャビティ
28底面)の網状体32の網目を通ってガスケット基体34の
下面に付着する。そして更にその液状発泡原料30は、第
5図のようにガスケット基体34の貫通孔38、および第2
キャビティ28側面とガスケット基体34の間の隙間36の一
部侵入した後硬化し、網状体32およびガスケット基体34
と接着一体化したクッション体40になる。
なおクッション体40と、網状体32およびガスケット基
体34との接着は、前記液状発泡原料30の発泡時に生じる
該液状発泡原料30の自己接着力によりなされる。
その後成形品を成形型24から取り出せば、第6図およ
び第7図の斜視図に示すスピーカーガスケット42が得ら
れる。得られたスピーカーガスケット42は、ガスケット
基体34の貫通孔38内およびガスケット基体34の周囲に、
前記液状発泡原料が硬化してなる樹脂硬化物43,44が詰
まり、あるいは付着している。しかし、ガスケット基体
34の貫通孔38内に詰まった樹脂硬化物43は、外部に露出
してなく、一方ガスケット基体24周囲に付着した樹脂硬
化物44は、スピーカーガスケットの外周を構成すること
になる。従ってそれらの樹脂硬化物43、44は、成形品の
脱型後に後処理により除去する必要がなく、脱型された
成形品が、そのまま所望のスピーカーガスケット42とな
る。
(効果) この発明は、前記の構成からなるため、環状のクッシ
ョン体の発泡成形と同時に、該クッション体とガスケッ
ト基体が網状体を介して一体化したスピーカーガスケッ
トを得ることができ、該スピーカーガスケットの製造作
業が極めて簡単になる効果がある。
またこの発明は、スピーカーガスケットの構成部品で
ある環状のクッション体を、紐状体から形成したり、ク
ッション製品から打ち抜いて形成するものでないため、
その打ち抜き加工費等の削減、あるいは材料損失の低減
を実現できる効果もある。
さらにこの発明は、キャビティ内の残存空気、余剰の
発泡ガスをキャビティ外へ逃がしながら環状のクッショ
ン体を発泡形成するため、欠肉の悪い環状クッション体
と環状ガスケット基体が網状体を介して一体となったス
ピーカーガスケットを得られる効果もある。
しかもバリとなる樹脂硬化物が、ガスケット基体の貫
通孔内に隠蔽されて外部に露出せず、あるいはガスケッ
ト基体の周囲にあって該スピーカーガスケットの外周を
構成するため、そのバリに相当する樹脂硬化物を除去す
る必要がない利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例に用いられる成形型の断面
図、第2図ないし第5図はその成形型を用いて行うこの
発明の一実施例に係るスピーカーガスケットの製造工程
を示す断面図、第6図はこの発明の実施により得られた
スピーカーガスケットをクッション体側から見た斜視
図、第7図は前記スピーカーガスケットをガスケット基
体側から見た斜視図、第8図は従来のスピーカーガスケ
ットが用いられたスピーカーボックスの断面図である。 24:成形型、26:第1キャビティ、28:第2キャビティ、3
0:液状発泡原料、32:網状体、34:ガスケット基体、36:
隙間、38:貫通孔、40:クッション体、42:スピーカーガ
スケット
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 39/00 - 39/44 H04R 1/02 B29D 31:00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】環状のガスケット基体と環状のクッション
    体が網状体を挟んで一体化されたスピーカーガスケット
    の製造方法において、 環状凹溝からなる第1キャビティの上部に、該環状凹
    溝の外径より僅かに大きな径からなる凹形状の第2キャ
    ビティが形成された成形型を用意し、 該第1キャビティに液状発泡原料を注入し、 第2キャビティの底面に網状体を載置し、 環状部に上下方向の小さな貫通孔を設けてなるガスケ
    ット基体を、第2キャビティの側面との間に隙間を残し
    て網状体上面に圧着し、それにより第1キャビティを塞
    いだ状態で、第1キャビティ内の液状発泡原料を発泡さ
    せること、 を特徴とするスピーカーガスケットの製造方法。
JP1331959A 1989-12-21 1989-12-21 スピーカーガスケットの製造方法 Expired - Fee Related JP2881319B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1331959A JP2881319B2 (ja) 1989-12-21 1989-12-21 スピーカーガスケットの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1331959A JP2881319B2 (ja) 1989-12-21 1989-12-21 スピーカーガスケットの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03190712A JPH03190712A (ja) 1991-08-20
JP2881319B2 true JP2881319B2 (ja) 1999-04-12

Family

ID=18249556

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1331959A Expired - Fee Related JP2881319B2 (ja) 1989-12-21 1989-12-21 スピーカーガスケットの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2881319B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7876923B2 (en) 2006-02-27 2011-01-25 Finnegan Brendan J Loudspeaker gasketing

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03190712A (ja) 1991-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4833741A (en) Seat material and a method of producing the same
US5895613A (en) Method of manufacturing molded plastic product with pad
JP2881319B2 (ja) スピーカーガスケットの製造方法
US5096403A (en) Mold for manufacturing skin covered foamed plastic seat with holes
US4618467A (en) Method for sealing cavities
ATE396856T1 (de) Verfahren zur herstellung eines formteils mit weichem einsatzteil
US5106548A (en) Method of producing skin-covered pad for seat
JP3298657B2 (ja) 自動車用内装部品
JPH08197648A (ja) パッド付きプラスチック成形品およびその製造方法
JP2548318B2 (ja) 弾性パッドの製法
JP3020424B2 (ja) 発泡成形品および発泡成形品の製造方法
JP3329087B2 (ja) 積層体及びその製造方法
JPH05162169A (ja) 自動車用内装部品の製造方法
WO2023184091A1 (zh) 搭扣带及搭扣带的制造方法
JPH07276384A (ja) 発泡成形品の製造方法
JP2004042335A (ja) 発泡製品とその製造方法
JP2770190B2 (ja) 革製表皮付き発泡成形品の製造方法
JPH08155980A (ja) 発泡成形品および発泡成形品の製造方法
JPH08156141A (ja) スピーカグリルを備えた表面材及びその製造装置
JPS645885B2 (ja)
JP2756840B2 (ja) インサートの埋設された発泡成形品の製造方法
JPH0369287B2 (ja)
JPH0699443A (ja) 面ファスナ一体発泡成形品の製造方法
JPH0742673Y2 (ja) 弾性パッド
JPH0688260B2 (ja) インサ−トの埋設された発泡成形品の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees