JP2879610B2 - 竪穴掘削時における止水工法 - Google Patents
竪穴掘削時における止水工法Info
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- JP2879610B2 JP2879610B2 JP1583991A JP1583991A JP2879610B2 JP 2879610 B2 JP2879610 B2 JP 2879610B2 JP 1583991 A JP1583991 A JP 1583991A JP 1583991 A JP1583991 A JP 1583991A JP 2879610 B2 JP2879610 B2 JP 2879610B2
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- Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地盤中に竪穴を掘削す
る場合に当該竪穴への地下水の浸水を防止する、竪穴掘
削時における止水工法に関するものである。
る場合に当該竪穴への地下水の浸水を防止する、竪穴掘
削時における止水工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】深礎工法、シールド工法を施工する際に
地盤に、深礎杭を構築すべき竪穴や、竪穴の一つである
立坑等を掘削することがある。一例として深礎工法につ
いて説明すると、当該工法は地盤中に平面視円形の竪穴
を人力で掘削し、山止めしながら順次掘り下げて行く工
法である。そして、前記竪穴内にコンクリートを充填す
ることにより構造物の基礎とすることができる。掘削は
人力により行うので湧水と瓦斯の発生が問題となる。し
たがって、深礎杭を構築する場合においては、掘削底面
からの地下水の竪穴内への浸水を防止しなければなら
い。この点については立坑その他の竪穴を構築する場合
においても同様である。従来より、地下水の竪穴内への
浸水を防止するために図3に示すように、ディープウェ
ル1を用いて揚水することにより行っている。図中、符
号Gは地盤、符号2は竪穴である。
地盤に、深礎杭を構築すべき竪穴や、竪穴の一つである
立坑等を掘削することがある。一例として深礎工法につ
いて説明すると、当該工法は地盤中に平面視円形の竪穴
を人力で掘削し、山止めしながら順次掘り下げて行く工
法である。そして、前記竪穴内にコンクリートを充填す
ることにより構造物の基礎とすることができる。掘削は
人力により行うので湧水と瓦斯の発生が問題となる。し
たがって、深礎杭を構築する場合においては、掘削底面
からの地下水の竪穴内への浸水を防止しなければなら
い。この点については立坑その他の竪穴を構築する場合
においても同様である。従来より、地下水の竪穴内への
浸水を防止するために図3に示すように、ディープウェ
ル1を用いて揚水することにより行っている。図中、符
号Gは地盤、符号2は竪穴である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術には以下に掲げる問題点があった。
術には以下に掲げる問題点があった。
【0004】ディープウェルによる地下水の揚水には、
排水ポンプを稼働させる等による費用が嵩むため、竪穴
の構築に高額を要するという問題点があった。また、地
下水を揚水するため地盤沈下を起こす場合があるという
問題点があった。
排水ポンプを稼働させる等による費用が嵩むため、竪穴
の構築に高額を要するという問題点があった。また、地
下水を揚水するため地盤沈下を起こす場合があるという
問題点があった。
【0005】本発明は斯かる問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、従来技術に比べて
竪穴の構築に要する経費を軽減し、地盤沈下を起こすこ
となく地下水の竪穴内への浸水を防止することができる
竪穴掘削時における止水工法を提供する点にある。
のであり、その目的とするところは、従来技術に比べて
竪穴の構築に要する経費を軽減し、地盤沈下を起こすこ
となく地下水の竪穴内への浸水を防止することができる
竪穴掘削時における止水工法を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、地盤中
に竪穴を掘削する場合に当該竪穴への地下水の浸水を防
止する、竪穴掘削時における止水工法であって、前記竪
穴を構築すべき地盤を囲繞するように不透水層まで至る
溝を掘削し、当該溝内に不透水性シートを建て込むこと
を特徴とした竪穴掘削時における止水工法に存する。
に竪穴を掘削する場合に当該竪穴への地下水の浸水を防
止する、竪穴掘削時における止水工法であって、前記竪
穴を構築すべき地盤を囲繞するように不透水層まで至る
溝を掘削し、当該溝内に不透水性シートを建て込むこと
を特徴とした竪穴掘削時における止水工法に存する。
【0007】
【作用】ディープウェルに接続した排水ポンプを稼働し
地下水を汲み上げることにより竪穴内への地下水の浸水
を防止するものではなく、不透水性シートが竪穴内への
地下水の浸水を防止するので、竪穴掘削時に排水費用が
嵩むということはなく、また地盤沈下を起こすことはな
い。
地下水を汲み上げることにより竪穴内への地下水の浸水
を防止するものではなく、不透水性シートが竪穴内への
地下水の浸水を防止するので、竪穴掘削時に排水費用が
嵩むということはなく、また地盤沈下を起こすことはな
い。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。ただし、本実施例に記載されてい
る構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、
特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそ
れらのみに限定する趣旨のものではなく、単なる説明例
にすぎない。
して詳細に説明する。ただし、本実施例に記載されてい
る構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、
特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそ
れらのみに限定する趣旨のものではなく、単なる説明例
にすぎない。
【0009】本実施例に係る竪穴掘削時における止水工
法について図1及び図2を用いて説明する。当該止水工
法は地盤G中に深礎杭を構築する場合に適用したもので
ある。まず、前記止水工法に係る深礎杭について説明す
る。深礎杭は、深礎工法により構築する杭であり、当該
工法は地盤G中に1.4ないし3.5mの平面視円形の
竪穴10を掘削し、山止めしながら掘り下げて行く工法
である。そして、竪穴10内にコンクリートを充填し構
造物の基礎とするものである。
法について図1及び図2を用いて説明する。当該止水工
法は地盤G中に深礎杭を構築する場合に適用したもので
ある。まず、前記止水工法に係る深礎杭について説明す
る。深礎杭は、深礎工法により構築する杭であり、当該
工法は地盤G中に1.4ないし3.5mの平面視円形の
竪穴10を掘削し、山止めしながら掘り下げて行く工法
である。そして、竪穴10内にコンクリートを充填し構
造物の基礎とするものである。
【0010】次に、前記止水工法の工程について説明す
る。ます、図1に示すように、深礎杭を構築すべき地盤
Gに当該深礎杭を囲繞するように溝21を掘削する。当
該溝21は、図2に示すように構築すべき深礎杭が中心
に位置する平面視において外輪郭六角形なし、下端が不
透水層Iまで至るものである。前記溝21の掘削方法と
しては本出願人が既に提案している止水壁の構築方法
(特願平1ー286833号)等、本発明を実施するう
えで好適なものを用いて構築すれば良い。なお、図中、
符号はワイヤーソーのガイドを建て込む先行穴22であ
る。次いで、前記溝21内にビニールシート等の不透水
性シート20を建て込む。不透水性シート20の建て込
み方法としても止水壁の構築方法(特願平1ー2868
33号)等、本発明を実施するうえで好適なものを用い
ればよい。不透水性シート20を建て込んだ前記溝21
内にモルタル等の不透水性材料を充填する。以上により
地下水の深礎杭を構築すべき竪穴10内への浸水を防止
することができる。なお、深礎杭を構築するには、上記
工程の後に従来工法と同様に山止め材11を用いて山止
めしながら人力により掘り下げて行けば良い。その際、
前記不透水性シート20が囲繞する地盤G内に存する地
下水が竪穴10内に浸水した場合には排水ポンプ等の排
水手段により排水すれば良い。次に、以上のように構成
された止水工法の作用について説明する。溝21内に建
て込んだ不透水性シート20は、不透水性シート20の
外側の地盤Gから内側の地盤Gに地下水が侵入するのを
防止する。また、下端が不透水層Iにまで至るので、前
記不透水性シート20の下から地下水が廻り込んで竪穴
10内に浸水するのを防止する。次に、止水工法の効果
について説明する。不透水性シート20が竪穴10内へ
の地下水の浸水を防止するので、排水ポンプの稼働等に
より竪穴10の掘削時に排水費用が嵩むということはな
く、また地盤Gの沈下を起こすこともないので、従来技
術に比べて竪穴10の構築に要する経費を軽減し、地盤
Gの沈下を起こすことなく地下水の竪穴10内への浸水
を防止することができる。
る。ます、図1に示すように、深礎杭を構築すべき地盤
Gに当該深礎杭を囲繞するように溝21を掘削する。当
該溝21は、図2に示すように構築すべき深礎杭が中心
に位置する平面視において外輪郭六角形なし、下端が不
透水層Iまで至るものである。前記溝21の掘削方法と
しては本出願人が既に提案している止水壁の構築方法
(特願平1ー286833号)等、本発明を実施するう
えで好適なものを用いて構築すれば良い。なお、図中、
符号はワイヤーソーのガイドを建て込む先行穴22であ
る。次いで、前記溝21内にビニールシート等の不透水
性シート20を建て込む。不透水性シート20の建て込
み方法としても止水壁の構築方法(特願平1ー2868
33号)等、本発明を実施するうえで好適なものを用い
ればよい。不透水性シート20を建て込んだ前記溝21
内にモルタル等の不透水性材料を充填する。以上により
地下水の深礎杭を構築すべき竪穴10内への浸水を防止
することができる。なお、深礎杭を構築するには、上記
工程の後に従来工法と同様に山止め材11を用いて山止
めしながら人力により掘り下げて行けば良い。その際、
前記不透水性シート20が囲繞する地盤G内に存する地
下水が竪穴10内に浸水した場合には排水ポンプ等の排
水手段により排水すれば良い。次に、以上のように構成
された止水工法の作用について説明する。溝21内に建
て込んだ不透水性シート20は、不透水性シート20の
外側の地盤Gから内側の地盤Gに地下水が侵入するのを
防止する。また、下端が不透水層Iにまで至るので、前
記不透水性シート20の下から地下水が廻り込んで竪穴
10内に浸水するのを防止する。次に、止水工法の効果
について説明する。不透水性シート20が竪穴10内へ
の地下水の浸水を防止するので、排水ポンプの稼働等に
より竪穴10の掘削時に排水費用が嵩むということはな
く、また地盤Gの沈下を起こすこともないので、従来技
術に比べて竪穴10の構築に要する経費を軽減し、地盤
Gの沈下を起こすことなく地下水の竪穴10内への浸水
を防止することができる。
【0011】なお、本実施例においては深礎杭の構築に
前記止水工法を適用したが、本発明の範囲をそれに限定
する趣旨ではなく、本発明においては他のもの、例えば
シールド工法における発進立坑等、本発明を実施するう
えで好適なものを用いることができる。また、本発明の
範囲を鉛直な穴を構築する場合に限定する趣旨ではな
く、本発明においては斜穴等にも適用することができ
る。
前記止水工法を適用したが、本発明の範囲をそれに限定
する趣旨ではなく、本発明においては他のもの、例えば
シールド工法における発進立坑等、本発明を実施するう
えで好適なものを用いることができる。また、本発明の
範囲を鉛直な穴を構築する場合に限定する趣旨ではな
く、本発明においては斜穴等にも適用することができ
る。
【0012】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に掲げる効果を奏する。不透水性シートが竪穴
内への地下水の浸水を防止するので、排水ポンプの稼働
等により竪穴掘削時に排水費用が嵩むことはなく、また
地盤沈下を起こすこともないので、従来技術に比べて竪
穴の構築に要する経費を軽減し、地盤沈下を起こすこと
なく地下水の竪穴内への浸水を防止することができる。
その結果、本発明によれば、従来技術に比べて施工経費
を軽減することができ、また地下水の揚水を規制してい
る場所においても竪穴を構築することができる。
で、以下に掲げる効果を奏する。不透水性シートが竪穴
内への地下水の浸水を防止するので、排水ポンプの稼働
等により竪穴掘削時に排水費用が嵩むことはなく、また
地盤沈下を起こすこともないので、従来技術に比べて竪
穴の構築に要する経費を軽減し、地盤沈下を起こすこと
なく地下水の竪穴内への浸水を防止することができる。
その結果、本発明によれば、従来技術に比べて施工経費
を軽減することができ、また地下水の揚水を規制してい
る場所においても竪穴を構築することができる。
【図1】本発明の一実施例に係る不透水性シートを地盤
に建て込んだ状態を示す断面斜視図である。
に建て込んだ状態を示す断面斜視図である。
【図2】同不透水性シートを地盤に建て込んだ状態を示
す平面図である。
す平面図である。
【図3】従来例に係る、深礎杭を構築すべき竪穴の縦断
面図である。
面図である。
G 地盤 I 不透水層 10 竪穴 20 不透水性シート 21 溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桂 豊 東京都中央区京橋二丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)発明者 小野 正 東京都中央区京橋二丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−129419(JP,A) 特開 昭52−64011(JP,A) 特開 昭61−204413(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 19/16 E21D 1/10
Claims (1)
- 【請求項1】 地盤中に竪穴を掘削する場合に当該竪穴
への地下水の浸水を防止する、竪穴掘削時における止水
工法であって、前記竪穴を構築すべき地盤を囲繞するよ
うに不透水層まで至る溝を掘削し、当該溝内に不透水性
シートを建て込むことを特徴とした竪穴掘削時における
止水工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1583991A JP2879610B2 (ja) | 1991-01-16 | 1991-01-16 | 竪穴掘削時における止水工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1583991A JP2879610B2 (ja) | 1991-01-16 | 1991-01-16 | 竪穴掘削時における止水工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04237720A JPH04237720A (ja) | 1992-08-26 |
JP2879610B2 true JP2879610B2 (ja) | 1999-04-05 |
Family
ID=11900007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1583991A Expired - Fee Related JP2879610B2 (ja) | 1991-01-16 | 1991-01-16 | 竪穴掘削時における止水工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2879610B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2762882B2 (ja) * | 1992-12-28 | 1998-06-04 | 鹿島建設株式会社 | 地下止水壁の構築法 |
CN109113076A (zh) * | 2018-10-12 | 2019-01-01 | 中国电建集团贵阳勘测设计研究院有限公司 | 一种临江下沉隧道基坑开挖支护及降止水方法及其结构 |
CN111139854A (zh) * | 2020-01-16 | 2020-05-12 | 龙元建设集团股份有限公司 | 采用引流注浆法处理基坑勘探孔管涌施工方法 |
-
1991
- 1991-01-16 JP JP1583991A patent/JP2879610B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04237720A (ja) | 1992-08-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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