JP2873809B2 - 軟弱地盤における地下室を有する家屋の建設方法 - Google Patents

軟弱地盤における地下室を有する家屋の建設方法

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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軟弱地盤上に地下室を
有する家屋建設方法の改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】軟弱地盤上に地下室を有する家屋を建設
する際、地下室の建設工事は、地下室建設場所の周囲を
鋼矢板等で囲い、当該囲いの中の土砂を掘削除去した後
基礎固めを行いその上に駆体工事を施工するのである
が、地下室空間となる場所の土砂掘削工事に際しては当
該部の湧水は排水ポンプ等で排水し、鋼矢板等による囲
いの外からのボイルを防止するため鋼矢板等囲いの外に
おいてはウエルポイント方式等によって排水しつつ掘削
し、地下室の基礎工事を行い更に駆体工事を施工するの
が常である。従って従来工法では軟弱地盤においては湧
水やボイルに対する上記の措置を講じなければならない
という難点があった。又軟弱地盤においては地下室外壁
に接して極めて水分が多い土質となっているから室内へ
の漏水、室内の結露が大であるという欠点もある。更に
駆体工法には潜函方式もあるが当該工法は住宅用工法と
しては、多額の費用を要するので採用困難という難点が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
技術に鑑み、従来技術は一切排除して地盤圧密工法を採
用し、地盤を圧密して水分を排除し住宅建設予定範囲の
地盤を乾燥状態として地盤を安定化し、従って排水ポン
プ等による排水作業等を実施することなく作業性を向上
し、然も地下室の漏水や結露を完全に防止すると共に軟
弱地盤上に建設された家屋及びその地下室でも、建設後
の地盤沈下による傾きなどを完全に防止せんとするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】軟弱地盤に地下室を有す
る家屋を建設する場合、宅地内基礎施工予定部及びその
圍繞部内を、適宜間隔と適宜の深さまでア−スオ−ガ−
をもって掘進し、次いでア−スオ−ガ−を逆転しつつ地
盤圧密材を地盤内に送り込みソイルパイルを形成すると
共に該パイル周辺をも圧密し、次いで地下室建設予定地
内を地下室建設に必要な深さに掘削して地下室建設空間
部を形成し当該空間部に地下室の駆体を構成し、基礎施
工予定部に形成したソイルパイル上に家屋の基礎部を施
工して地下室を有する家屋を建設する。ソイルパイルを
形成する地盤の圧密間隔、即ちソイルパイルの間隔は地
盤の軟弱度にもよるが、地盤の圧密によって形成される
ソイルパイルの周辺圧密部が互に接するか又は互に重な
り合う程度の間隔で地盤圧密を行うのが最良であるが、
軟弱度が極めて高い地盤にあってはソイルパイルが近接
して形成される間隔で地盤圧密を行う。又地下室内に柱
を建てる場合は要建柱個所のソイルパイルの圧密芯に添
って建柱穴を形成し該穴に建柱するか、建柱個所を、周
囲に掘進羽根を有する中空管と掘進錐の併用で適宜深さ
まで掘進し掘削錐を抜き去り中空管にコンリ−トパイル
等建柱材を建て込み、中空管の周圍に圧密材を投入しな
がら中空管を逆転しつつ圧密材を送り込み建柱材の周辺
を圧密して建柱するか、又地下室内建柱個所に砂杭を造
成して当該杭上に建柱する方法を採用する。又軟弱地盤
にして隣接する他人の宅地に近接して家屋を建設する際
は、隣接境界線に添う基礎部は、適宜間隔を有し且つ境
界線に近接して、掘進羽根を有する中空管と掘進錐の併
用で適宜深さまで掘進したる後該管内にコンクリ−トパ
イル等土留用柱材を建て込み、更に中空管を逆転しなが
ら地盤圧密材を掘進羽根によって送り込み該柱材周辺を
圧密する方法を採用し、又当該個所に適宜間隔をもって
砂杭を造成圧密する方法を採用して当該杭上に基礎施工
を行う。地下室内への水の侵入又は結露発生を更に防止
するため地下室駆体側面とソイルパイルとの間隙を小型
掘削ア−スオ−ガ−で圧密充填し漏水及び結露を防止す
る構成とすることにより前記課題を解決した。
【0005】
【実施例】図1は、軟弱地盤ではあるが地下水の低い宅
地における本発明の第一実施例でその平面説明図であ
る。1は宅地境界線で、2は住宅の外周基礎部、3は内
部基礎部、4は地下室駆体、5はソイルパイル、6は圧
密影響範囲をそれぞれ示し、境界線の一辺については圧
密影響範囲が重り合っている。そして図2は図1の断面
説明図でソイルパイル及び圧密影響範囲の形成状態並び
に地下室駆体の構成状態を示した説明図である。図3は
多湿軟弱地盤に地下室を有する家屋を建設した場合の実
施例でその平面説明図であり、図4は断面説明図であ
る。第1実施例及び第2実施例共にソイルパイル5の造
成は基礎施工部1・3を初めその圍繞部内は勿論のこと
地下室建設部及び必要に応じて外周基礎部2の外側も含
めて適宜の間隔で且つ適宜の深さで掘削用ア−スオ−ガ
−8で掘進し、次いで掘削土砂及び砂、砂利、セメント
等を混合した圧密材7を該ア−スオ−ガ−8を逆転しな
がら地下に押し込み地表まで圧密する。然るときは当該
個所に極めて強固なソイルパイル5が造成されると共に
圧密材7はソイルパイル5の周辺にも押し込まれ圧密影
響範囲6が造成され当該部5・6地内の水分はすべて排
除される。従って家屋建設予定の軟弱地盤は乾燥状態と
なる。なお、圧密影響範囲の外側にも圧密材7が押し込
まれることは勿論であるが、押し込まれる圧密度は小で
ある。
【0006】地盤の圧密間隔は地盤の軟弱度及び含湿の
度合い等にもよるが圧密影響範囲6が互に接するか、又
は互に重なり合う程度の間隔が最良である。特に外周基
礎部施工予定部においては地盤の軟弱度や含湿度にとら
われず圧密影響範囲を重合させて施工(圧密)すること
が最も好ましい。勿論軟弱度によっては、圧密影響範囲
間に或程度の間隔があってもよい。
【0007】上記のような地盤圧密は地下室建設予定部
及び家屋建設予定地全面を実施するものであるが、軟弱
地盤であっても軟弱度又は含湿度が比較的小なる地盤に
あってはソイルパイル造成の深さを調整してもよいし、
又地下室駆体施工の基礎となるソイルパイルの造成の深
さも適宜調整すること勿論であり、更に圧密影響範囲が
隣接する該範囲と多小離れる程度の圧密間隔でもよいこ
と勿論である。
【0008】住宅建設予定地内全面の圧密が完了したな
らば、地下室建設予定部の土砂を削削除去する。この際
前記圧密施工によって宅地内の水分は殆ど宅地外に排除
されており且つ又ソイルパイル5と圧密影響範囲6が防
水壁となっているから隣接地からの滲透水はないから掘
削除去は能率的である。この際圧密によってソイルパイ
ル5が地表まで造成されている場合は当該パイル5を他
の土砂と共に地下室予定の深さまで切削除去するものと
する。当該除去作業が完了したならば地下室駆体4の建
設工事を行い、更に家屋の基礎工事をその予定圧密部上
に施工する。9はソイルパイル5上に施工した家屋の基
礎である。そしてこの基礎の上に家屋の建設が行われ
る。
【0009】
【実施例】図6は本発明の第3実施例で地下室の建面積
を広く採った場合は地下室内に建柱する必要が生ずる。
かかる場合は建柱個所のソイルパイル5を圧密芯に添っ
て小口径ア−スオ−ガ−で適宜の深さまで掘削して建柱
穴10を形成し該穴10に建柱する。建柱穴10と柱1
1との隙間は砂やモルタル等の充填材で充填する。その
他の建設方法は実施例1及び実施例2と同様である。
【0010】
【実施例】図7は本発明の第4実施例で、第3実施例と
同様地下室に建柱する場合、何らかの事情によって建柱
個所に圧密施工が困難な場合は適宜口径にして掘進羽根
12を有する中空管13と、該管13に内嵌して該管13
の先端部から突出させた掘進錐14とを併用して建柱個
所を掘削して建柱穴10を形成、中空管13の逆転によ
り適宜量の圧密材を掘進錐14の周辺に送り込み、掘進
錐14を逆転して掘削先端部を圧密したる後掘進錐14
を引き抜き中空管13内に柱材を嵌挿し、然る後中空管
を逆転しながら地盤圧密材7を送り込んで柱周辺を圧密
して建柱する。その他の構成は実施例1又は実施例2と
同様である。
【0011】
【実施例】図8は本発明の第5実施例で、家屋建設地の
地下水位が極めて高い等地下室への水の滲透や結露の度
合いが大と考えられる場合であって且つ地下室面積を広
くとらねばならない場合は、敷地全体を実施例1又は2
の方法で圧密排水したる後、地下室内建柱個所は特に砂
杭20の造成により排水したる後該杭20の上に建柱す
る。即ち図8に示すように掘進羽根12を有する中空管
13と掘進錐(掘進錐は図面では省略)との併用で該個
所を掘進したる後掘進錐14を抜き去り中空管13内に
透水管15を嵌挿し、中空管13を逆転して適宜砂利等
16を投入し透水管15の周囲に透水性良好な壁を形成
して透水管15を安定させつつ中空管13を引き抜き、
次いで透水管15内にスクリュ−シャフト17を嵌挿し
且つ砂18を投入したる後スクリュ−シャフト17を引
き抜き透水管15を介して地下室建設部の排水を行う。
透水管15への浸透水が殆どなくなったならば透水管1
5内に再度スクリュ−シャフト17を挿入して、砂・セ
メント等からなる砂杭材19を投入しつつスクリュ−シ
ャフトを逆転し強制的に送り込みつつ透水管15とスク
リュ−シャフト17を引き抜きつつ強力に圧密する。然
るときは当該個所に強固な砂杭20が造成されると共
に、先に投入してある砂利16の隙間にも砂杭材19が
押し込まれて圧密影響範囲6を形成する。以上のような
施工が終了したならば地下室部の土砂を除去し、地下室
駆体4を施工すると共に該砂杭20上に建柱する。その
他の工法は前記実施例1又は実施例2と同様である。な
お、21はその上に建てた地下室内の柱である。
【0012】
【実施例】図9及び図10は本発明の第6実施例で家屋
建設予定の宅地が軟弱地盤で且つ隣接地との境界に近接
して基礎施工をしなければならない場合もある。かかる
場合は圧密によって造成されるソイルパイルは勿論のこ
と圧密影響範囲が隣接地に侵入造成され他人の土地を侵
害することになるからこれを防止し且つ家屋建設地盤の
強化を企らなければならない。以上のような條件の時
は、第9図及び第10図に示す実施例の方法を採用す
る。 即ち第9図及び第10図はかかる場合の地盤圧密
施工の平面説明図であるが隣接地境界線1に添って境界
線から法定距離上に適宜の間隔を有して掘進羽根12を
有する大口径の中空管13内に掘進錐14を嵌入して適
宜深さまで掘進したる後該管13の掘進羽根12を利用
してモルタル等圧密材を投入して送り込み掘進錐14で
もって掘進先端部を適宜圧密し、次いで掘進錐14を抜
去して該管13内にコンクリ−トパイル等土留用柱材2
2を嵌挿し、該管13の逆転による掘進羽根12によっ
て圧密材7を送り込み土留用柱材22の周辺を圧密する
ことによって建物基礎の支持用圧密部が形成されると共
に該部地中の水分も排除され、更に隣接地からの滲透水
も防止される。なお、大口径の中空管13の有する掘進
羽根12は掘削用ア−スオ−ガ−8に比して掘進羽根1
2が小であるから土留用柱材周辺部に造成される圧密部
23(圧密影響範囲6に相当する。)の範囲、即ち厚み
は薄く隣接地には及ばないが中空管13の直径が大であ
るから回転圧密力が極めて強力で造成される圧密部23
は巾は狭くとも隣地との間に圧密壁を形成して水分の滲
透を防止することになる。即ちこの方法はソイルパイル
5にかえてコンクリ−トパイル等土留用材22を使用
し、圧密部23は圧密影響範囲に相当する構成というこ
とになる。家屋の基礎9はこの土留用柱材22上に施工
し家屋及び地下室を施工する。前記境界線に添った圧密
部23以外の他の軟弱地盤の圧密は第1及び第2実施例
とすべて同様であり、地下室部地盤の圧密施工において
も第3実施例乃至第5実施例と同様である。
【0013】
【実施例】図11は本発明の第7実施例で、前記第6実
施例と同様の境界線を有する軟弱地盤の隣接地境界に近
接して家屋基礎施工部の圧密を行う場合の他の実施例で
ある。この実施例は大口径ア−スオ−ガ−24と小口径
ア−スオ−ガ−25を使用して圧密と土留材の建込みを
行う方法を採用している。即ち隣接境界線に近接して適
宜間隔と適宜の深さまで小口径ア−スオ−ガ−25で掘
削し該オ−ガ−25の逆転によって圧密材7を送り込み
掘削先端部より適宜高さまで強固に圧密し、次に同一掘
削芯において小口径ア−スオ−ガ−25に代えて大口径
ア−スオ−ガ−24で前記圧密部26の直上まで掘進
し、次いで該オ−ガ−24の逆転によって地表部まで圧
密材7をもって圧密し、更に再び小口径ア−スオ−ガ−
25を使用して同一圧密芯を掘削して掘削穴27を形成
して当該穴27にコンクリ−トパイル等土留用柱材22
を立設する。然るときは土留用柱材22を中心としてそ
の周囲に圧密壁が造成される。当該施工部以外の家屋建
設部分の圧密は実施例1及び2と同様であり、地下室建
設部においても前記各実施例と同様の手段を採用する。
なお、掘削穴27と土留用柱材22との間隙には圧密材
を投入して埋める。その他の構成は前記実施例6と同様
である。
【0014】
【実施例】本実施例は、第7実施例で第6実施例と同様
の環境の軟弱宅地に家屋を建設する際の別の実施例であ
る。本実施例の場合は、図12に示すように隣接地境界
線に近接して適宜間隔で適宜の深さまで第8図に示す第
5実施例の砂杭20を造成して排水すると共に砂杭20
の周辺に造成した圧密部23によって隣接地からの滲透
水を阻止する。そしてこの砂杭20の上に家屋の基礎部
9を施工すると共に地下室において必要あるときは実施
例6と同様手段で柱21を設ける。なお住宅建設敷地内
及び地下室建設敷地内の地盤の圧密は実施例1又は実施
例2と同様であり、地下室駆体の施工も同様とする。図
12は本実施例の断面説明図である。
【0015】図13は本発明の第8実施例で、地下室駆
体4の施行は、地下室駆体4の施工空間に型枠及び鉄筋
等使用の現場コンクリ−ト打ちでもよいし、組立て施工
でもよいが、駆体4とその側方圧密部(圧密影響範囲や
ソイルパイル、或は圧密壁。)との間に間隙が生ずるこ
とは当然さけられないことであるからこの間隙28を小
型掘削ア−スオ−ガ−29で掘削して後圧密材7を送り
込み圧密密閉して地下水等の滲み込むことを防止する。
その他の施工は前記各実施例と同様である。
【0016】
【発明の効果】地下水の高い地盤或は埋立て地等軟弱地
盤に地下室を有する家屋を建設する場合、従来通りの基
礎施工では、経時的に地盤が沈下して家屋が傾いたり、
又地下室駆体がゆがんだり亀裂が入ったりするばかりで
なく地下水が滲透し、或は結露に悩まされるのである
が、本発明のようにこれらの軟弱地盤を適宜の深さでも
って掘進して掘進先端部から地表部まで圧密材をもって
圧密すれば圧密芯を中心として極めて強固なソイルパイ
ルが造成され且つ該パイルの周辺にも圧密材が押し込ま
れて圧密され、湿潤地では水分が排除され又埋立地盤に
あたっては地盤そのものが団粒組織の土壌が強固な単粒
組織化するばかり水分が排除された強固なソイルパイル
と水分が排除された圧密影響範囲が造成され宅地全体が
必要な深さまで乾燥状態の強固な地盤に改善される。特
に地下室建設部においては駆体施工部全面が強固にして
乾燥した地盤と化しているから地下水の浸潤もなく、更
に地下室側面からの水の浸潤も防止され更に駆体と地盤
との隙間にも圧密材が強固に圧入されているから地下や
側方或は地表からの流入水も防止され地下室への水の滲
み込みや結露などが完全に防止されるという大きな効を
奏する。又隣接地境界に近接して法定距離で基礎を施工
しなければならない場合、ソイルパイル又は圧密影響範
囲が隣接地まで及びトラブル発生の心配がある場合、基
礎施工線に添ってコンクリ−トパイル等土留用柱の埋設
とその周囲の圧密による圧密部の造成、又は砂杭造成と
その周囲の圧密による圧密部の造成によって境界に近接
してソイルパイル造成時の圧密影響範囲の巾よりは小な
る巾であるが圧密壁が形成されるから隣接地からの水の
滲透は防止されるし、土留用柱材(コンクリ−トパイル
等)はその周辺にして当該材と一体的に圧密部が造成さ
れているから如何なる軟弱地であっても乾燥状態となり
当該部に基礎施工しても地盤沈下による家屋の傾き現象
は発生しないという大きな効を奏する。又広い地下室を
建設する際、地下室の柱を地下室地盤に造成したソイル
パイルと一体的にコンクリ−トパイル等の柱を建立する
ことにより、又砂杭を造成してその上に建立する構成を
採用することにより、地下室の構造を強固にすることが
可能という効をも奏するのである。
【図面の簡単な説明】
図1 宅地全面を圧密影響範囲が互に接する程度の間隔で圧密
施工した場合の平面説明図で、地下室部分も同様の圧密
施工している。 図2 図1のA−A断面説明図 図3 宅地全面を圧密影響範囲が互に重なり合うような間隔で
圧密施工した場合の平面説明図で、地下室部分も同様の
圧密施工している。 図4 図3のB−B断面説明図 図5 ソイルパイルの造成説明図 図6 ソイルパイル内に建柱穴を設け地下室の柱を建てる場合
の断面説明図 図7 地下室内に大口径の中空管と掘進錐を利用して建柱する
場合の断面説明図 図8 地下室内に砂杭利用によって建柱する際の断面説明図 図9 軟弱地盤にして隣接他人宅地に近接して基礎施工する際
の施工例1で、コンクリ−トパイル等土留用柱の建て込
みとその周辺の圧密施工の平面説明図 図10 図9のC−C線断面説明図 図11 軟弱地盤にして隣接地境界に近接して基礎工事を施工す
る一実施例で大口径ア−スオ−ガ−と小口径ア−スオ−
ガ−の併用による土留用柱材の建立説明図である。 図12 隣接地境界に近接して砂杭造成による圧密工法の実施例
でその説明図である。 図13 ソイルパイルと地下室駆体との隙間圧密方法の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 宅地境界線 2 家屋の外周基礎部 3 家屋の内部基礎部 4 地下室駆体 5 ソイルパイル 6 圧密影響範囲 7 圧密材 8 掘削用ア−スオ−ガ− 9 家屋基礎 10 建柱穴 11 柱 12 掘進羽根 13 中空管 14 掘進錐 15 透水管 16 砂利 17 スクリュ−シャフト 18 砂 19 砂杭材 20 砂杭 21 柱(地下室の) 22 土留用柱材 23 圧密部(土留用材周辺の) 24 大口径ア−スオ−ガ− 25 小口径ア−スオ−ガ− 26 圧密部 27 掘削穴 28 駆体と圧密部との間隙 29 小型掘削ア−スオ−ガ−
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 3/08 E02D 5/46 E02D 27/26

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟弱地盤における家屋建設基礎施工部及
    びその圍繞地内を適宜間隔をもって適宜深さまで地盤圧
    密を行い、次いで地下室建設予定地内を地下室建設に必
    要な深さに掘削して地下室建設空間部を形成し、当該部
    に地下室の駆体を構成することを特徴とする軟弱地盤に
    おける地下室を有する家屋の建設方法。
  2. 【請求項2】 軟弱地盤における家屋建設基礎施工部に
    おいて適宜間隔及び適宜深さまで、その圧密影響範囲が
    互に接し又は重なり合うように地盤圧密を行い、次いで
    地下室建設予定範囲の地盤においては当該部全面におい
    て適宜の深さまで、その圧密影響範囲が互に接し又は重
    なり合うように地盤圧密を行うことを特徴とする前記請
    求項1記載の軟弱地盤における地下室を有する家屋の建
    設方法。
  3. 【請求項3】 地下室内建柱個所における圧密部のソイ
    ルパイルを、その圧密芯に添って小口径ア−スオ−ガ−
    で適宜の深さまで掘削して建柱穴を形成し、該建柱穴に
    建柱することを特徴とする前記請求項1又は2記載の軟
    弱地盤における地下室を有する家屋の建設方法。
  4. 【請求項4】 地下室内建柱個所を、適宜口径にして掘
    進羽根を有する中空管と掘進錐の併用で適宜の深さまで
    掘削し、次いで掘削先端部に圧密材を中空管と掘進錐の
    逆転で送り込み圧密して掘進錐を取りはずし中空管内に
    建柱用材を嵌挿し中空管を逆転しつつ該管の周囲に圧密
    材を投入して該柱材の周辺を圧密しながら該管を地上に
    引き抜き建柱することを特徴とする前記請求項1又は2
    記載の軟弱地盤における地下室を有する家屋の建設方
    法。
  5. 【請求項5】 地下室内建柱個所を適宜の深さまで掘進
    羽根を有する中空管と掘進錐との併用で掘削し、掘進錐
    を抜き取り、次いで中空管内に透水管を入れ、透水管に
    はスクリュ−シャフトを入れ、次いで中空管を引き抜き
    ながら該管の周辺に砂利などを投入して透水管の周囲に
    砂利壁を形成して透水管を安定させ且つ透水管内へ砂杭
    用砂を投入し、透水管を介して地下水を排出し、更に透
    水管内に砂杭用砂とセメントを混入した砂杭材を投入し
    ながらスクリュ−シャフトを逆転して圧密しつつ透水管
    とスクリュ−シャフトを引き抜き砂杭を造成し、当該砂
    杭上に建柱することを特徴とする前記請求項1又は2記
    載の軟弱地盤における地下室を有する家屋の建設方法。
  6. 【請求項6】 軟弱地盤にして家屋建設の基礎施工部
    が、隣接する他人の宅地との境界に近接する場合、当該
    境界に近接して掘進羽根を有する中空管と掘進錐の併用
    で適宜深さまで掘進したる後圧密材を該管の掘進羽根に
    よって送り込み掘進先端部を掘進錐の逆転によって圧密
    し、次いで掘進錐を該管内から抜去し、次いで中空管内
    に土留用柱材を嵌挿し、中空管の周辺から圧密材を該管
    の逆転によって送り込み土留用柱材の周辺部を圧密する
    ことによって基礎の土留用材を建て込むと共に該土留用
    材周辺の圧密によって強固な圧密壁を造成することを特
    徴とする前記請求項1又は2又は3又は4又は5記載の
    軟弱地盤における地下室を有する家屋の建設方法。
  7. 【請求項7】 隣接地境界に近接して、適宜の間隔及び
    適宜の深さまで小口径ア−スオ−ガ−で掘削し次いで該
    オ−ガ−を逆転しつつ該オ−ガ−の周辺から圧密材を投
    入して掘削先端部を適宜高さまで圧密したる後該オ−ガ
    −を抜き去り、次に同掘削芯において大口径ア−スオ−
    ガ−で前記圧密部直上まで掘進したる後該オ−ガ−の周
    辺に圧密材を投入しながら該オ−ガ−の逆転により地盤
    を圧密し、次いで当該圧密芯を掘削芯として小口径ア−
    スオ−ガ−で先端圧密部まで掘削したる後当該掘削穴に
    コンクリ−トパイル等土留用材を建て込むことを特徴と
    する前記請求項1又は2又は3又は4又は5記載の軟弱
    地盤における地下室を有する家屋の建設方法。
  8. 【請求項8】 軟弱地盤において隣接地境界に近接して
    適宜間隔及び適宜深さまで砂及びセメントをもって砂杭
    を造成し地盤を圧密してなることを特徴とする前記請求
    項1又は2記載の軟弱地盤における地下室を有する家屋
    の建設方法。
  9. 【請求項9】 地下室駆体側面を小型掘削ア−スオ−ガ
    −をもって圧密してなることを特徴とする前記請求項1
    又は2又は3又は4又は5又は6又は7記載の軟弱地盤
    における地下室を有する家屋の建設方法。
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