JP2879562B2 - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、印刷用写真製版用の明室感光材料に関する
ものである。
〔従来の技術〕
近年、印刷写真製版分野に於いて、印刷物のカラー化
や複雑さが増し、又、カラースキャナーが発達してきて
おり、特に、返し工程での効率の向上が強く要望されて
いる。とりわけ、返し工程の明室化は、作業能率の向上
に大きく寄与するものであり、明室化率が年々増加して
いる。この返し工程の明室化は、プリンター等の機器面
の改良と感光材料の改良との両面からもたらされるもの
である。
感光材料の面からいえば、明室で扱うことのできる超
低感度の明室感光材料と呼ばれるハロゲン化銀感光材料
が開発されている。そして、その感光材料は、所謂“リ
ス現象”処理適性が付与され、高品質化がはかられてい
るが、その品質、写真特性曲線のガンマ、カブリ、足き
れ、網点品質等の点で不十分である。
一方、“リス現象”処理並の硬調な画像を得る為の技
術としては、幾つかその試みについて特許の開示を見る
ことができる。例えば特開昭52−18317号や特公昭53−4
0899号等がある。又、ヒドラジン化合物を使用し、硬調
化画像を得る技術として特開昭53−16623号、同53−209
21号、同53−20922号、同53−49429号、同53−66731
号、同53−66732号、同53−77616号、同53−84714号、
同53−137133号、同54−37732号、同54−40629号、同55
−52050号、同55−90940号、同56−67843号等が開示さ
れている。これら一連のヒドラジン化合物を用いた画像
形成方法における処理方法では、ヒドラジン化合物を含
有している現像液のpH値又はヒドラジン化合物を含有し
ている写真材料の処理現象液のpH値が比較的高いレベル
にあることが望ましいとしていて、現像液の有効寿命を
下げるという欠点があった。
これに対して、特開昭56−106244号では、画像形成時
にヒドラジン化合物及び現像促進量のアミノ化合物を含
有することによって、硬調な画像を比較的低pH(11〜1
1.5)で形成できることとしている。
しかしながらこれらヒドラジン化合物を用いた硬調な
画像形成法は所謂「明室感光材料」への適用例は今まで
に開示された技術にはなかった。本発明の発明者らは鋭
意研究の結果、これら有用なヒドラジン化合物による硬
調化技術を、現在最も高品質への要望の高い明室感光材
料への技術的応用法を確立できたのである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の第1の目的は高品質で硬調な画像を与える明
室返し用ハロゲン化銀写真感光材料を提供することであ
る。又、第2の目的はヒドラジド化合物による硬調化技
術を明室返し用ハロゲン化銀写真感光材料に適用できる
ようにすることである。
〔問題点を解決するための手段〕
前記した目的は下記の本発明によって達成できる。す
なわち、少なくとも60モル%の塩化銀を含有し、かつ、
ハロゲン化銀1モル当りルテニウム塩を1×10-9モル〜
1.0×10-5モル含有し、かつ下記一般式[I]で示され
る化合物を少なくとも1種類含有することを特徴とする
ハロゲン化銀写真感光材料により達成できた。
一般式[I] R1NHNHCOR2 (式中R1はアリール基またはピリジル基を表わし、これ
は置換基を有するものも含む。またR2は水素原子或いは
置換基を有してもよいフェニル基または炭素数1〜25の
アルキル基を表す。) 以下、本発明の構成について詳細に具体的に説明す
る。
本発明に於いて使用されるハロゲン化銀は塩化銀、塩
臭化銀、塩沃化銀或は塩臭沃化銀のいずれでもよいが、
そのハロゲン化銀組成率に於て塩化銀量は80モル%以上
であり、より好ましくは塩化銀含有率が90モル%以上で
ある。
塩化銀含有率が小さくなると、明室感光材料として重
要な明室室内灯下での安全性が劣化してくる。これによ
り明室感光材料(以後感光材料を感材と略記する)とし
ての作業性を低下させ、実用に供せられない。普通用い
られる明室室内灯の発光分布は波長400nmより長波長側
である。塩化銀含有率が小さくなれば小さくなるほど、
明室室内灯の発光波長と、ハロゲン化銀粒子の固有感度
との重なりが増加する為に、明室室内灯での安全性が劣
化していると考えられる。
本発明に於てはルテニウム塩の添加量はハロゲン化銀
1モルあたり1.0×10-8モル〜1.0×10-4モルである。ル
テニウム塩が1×10-9モルより少ない場合は、本発明の
目的である明室返し感材としての必要な感度まで減感し
ない。
本発明ではルテニウム塩を使用する他に、感度調節剤
として減感剤を併用することができる。併用可能な具体
的な減感剤としては、塩化第2銅、塩化イリジウム等の
無機減感剤や、ピナクリプトールイエロー、フェノサフ
ラニン等の有機減感剤が挙げられる。また、タートラジ
ン等、波長350〜450nmに吸収を持つような有機染料を併
用してもよい。もしルテニウム塩を単独で所要限度まで
減感させるには、好ましくは、10-8モル/AgX1モル以上
の添加が良い。
一方ルテニウム塩の添加量が1×10-5モル/AgX1モル
を超えると、一般にヒドラジン化合物による硬調化効果
が著しく減少するので好ましくない。即ち1.0×10-5
ル/AgX1モルまでの量のルテニウム塩を添加すること
で、所望の効果が得られる。乳剤に対しては、本発明の
目的を達せられるような高品質の明室感材を得る為のヒ
ドラジン化合物の添加量は、ハロゲン化銀1モル当たり
1×10-4〜1×10-2モルの量の添加が好ましい。
本発明において、ルテニウム塩は、ハロゲン化銀乳剤
の調製時に存在させると良いが、調製時とは乳化及び物
理熟成の過程を言い、この過程における任意の時期に任
意の方法で添加すればよい。しかし好ましい添加時期は
乳化時であり、更に特に好ましいのはハライド液中に、
ルテニウム塩を添加して調製する方法である。なぜなら
ばルテニウムの減感効果を最大に引き出す為にはルテニ
ウム原子をハロゲン化銀粒子の内部から表面にかけて均
一に分布させねばならず、その為ハライド液中に添加す
ることが好ましい。
次に本発明に係る一般式〔I〕で表される化合物につ
いて説明する。これはヒドラジン化合物であり、次の式
で示される。
一般式〔I〕 R1NHNHCOR2 R1はアリール基またはピリジル基を示す。特にハメッ
トのシグマ値から導かれる電子求引特性が+0.30より小
であるようなフェニル核が良い。ハメットのシグマ値
は、比較的簡単に文献等より求めることができる。好ま
しい基の1つとして、無置換のフェニル基がある。更に
アリール基に対する好ましい置換基としてハロゲン基
(例えばフルオル基、クロル基)、アルキル基(例えば
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、イソブチル基、n−ヘキシル基、n
−オクチル基、tert−オクチル基、n−デシル基、n−
ドデシル基)、アルコシル基、アシルアミノ基(例えば
アセチルアミノ基、プロパノイルアミノ基、ベンゾイル
アミノ基)が挙げられる。また、特に好ましくは、写真
添加剤用バラスト基を有しているものである。バラスト
基は一般的に炭素数8個以上を含有していて、例えばm
−tert−ペンチルフェノキシ基がブチルアミド等に置換
した状態で、乳剤塗設後のフィルム層中の拡散性を抑え
るのに有効に働く。
R2は水素原子或いは置換基を有してもよいフェニル基
または炭素数1〜3のアルキル基を示すが、特に好まし
いのは水素原子である。以下に、本発明の実施に際して
特に好ましく用いることができるヒドラジン化合物の例
を列挙するが、本発明は下記例にかぎるものではない。
一般式[I]で示される化合物は、一般にはヒドラジ
ン類とギ酸との反応、またはヒドラジン類とアリールハ
ライドとの反応によって合成することができる。
一般式[I]で示される化合物はハロゲン化銀1モル
当り1×10-4モル〜1×10-2モルの添加で用いられ、特
に好ましくは5×10-3モル〜5×10-2モル量の添加が良
い。
一般式[I]で示される化合物を乳剤中に添加するに
は、写真乳剤中の添加剤を加える通常の方法を用いるこ
とができる。例えば水溶性の化合物は適当な濃度の水溶
液とし水に不溶又は難溶の化合物は水と混合しうる適当
な有機溶媒に溶解し、溶液として乳剤に加えるなどの方
法で使用できる。
本発明における乳剤調製方法としては、順混合法、逆
混合法等のシングルジェット法や、同時混合法によるダ
ブルジェット法のいずれでもよい。特願昭58−88186
号、同58−88220号、同58−200685号に示された同時混
合法による乳剤調製法に従えば、単分散粒子が得られ、
本発明の効果に対して有効に働くが、本発明はこれら単
分散粒子のみに有効であるわけではない。また、アンモ
ニア法、中性法、酸性法や特公昭58−3532号に開示され
た変則アンモニア法等いずれでもよい。ハロゲン化銀粒
子晶癖は立方晶、14面体、8面体のいずれでもよく、又
特開昭58−108525号に開示されたタブレット型粒子でも
よい。粒子サイズは0.5μm以下が好ましいが、別に制
限するものではない。また粒子中に高照度特性を付与す
るためのイリジウム金属をハロゲン化銀1モル当り1×
10-9〜1×10-5の範囲でドープすること、硬調性を付与
するためにロジウム金属を1×10-9〜1×10-4の範囲で
ドープすることあるいは感度を調節するためにスカンジ
ウム,イットリウム,ランタン,プラセオジム,ネオジ
ム,サマリウム,ユーロピウム,ガドリニウム,ジスプ
ロシウム,ポロニウム,イットリビウム,ルテチウム,
テルビウム,スリウムなどの希土類金属をハロゲン化銀
1モル当り10-9〜10-5モルドープすることは任意であ
る。好ましい特性を付与するためにこれらの金属をハロ
ゲン化物としてハロゲン化銀粒子中にドープすること
は、本発明の効果を発揮させるによい方法である。粒子
にドープさせる際に粒子の表面に局在化させたり、ある
いは粒子内部に局在させたりしてもよい。
この様にして調製された乳剤は化学増感剤によって化
学増感(例えば、硫黄増感、金増感、還元増感等やそれ
らの併用)することも可能である。しかし全く化学増感
をしなくとも本発明の目的は達成される。
更に、この様にして調製された乳剤には安定剤として
例えばテトラザインデン類、カブリ防止剤として例えば
トリアゾール類、テトラゾール類、カバーリングパワー
向上剤、インジエーション防止剤として例えばオキサノ
ール染料、ジアルキルアミノベンジリデン染料等、湿潤
剤として例えばポリマーラテックス類、その他一般の写
真用乳剤に用いられる添加剤、例えば延展剤、硬膜剤等
を添加することは可能である。
また帯電防止剤として有機帯電防止剤の他に、金属酸
化物の微粒子を無機帯電防止剤として含有させることが
できる。好ましい金属酸化物としてスズやインジウムの
微粒子あるいは、これらにアンチモンなどをドープした
微粒子金属を保護層や乳剤層に含有させ導電性を付与
し、帯電防止効果を上げることができる。これらの金属
酸化物は、ハロゲン化銀1モル当り1×10-9〜1×102
の範囲、好ましくは10-6〜10-1の範囲で使用するのがよ
い。また乳剤層下層の下引層に含有させることもでき
る。また金属酸化物は球状でも不定型でもよい。金属酸
化物の選択は、その導電性とその透過率(ヘイズ)によ
り決定されるが、その使用量によって目的の性能を得る
ことは任意である。
本発明のハロゲン化銀写真感材の支持体は、ポリエス
テルベース、TACベース、バライタ紙、ラミネート加工
紙、ガラス板等通常用いられるものが用いられる。
本発明のハロゲン化銀写真感材の露光用光源としては
主として印刷分野で用いられる紫外線に富んだ光源、例
えばキセノン、メタルハライド、水銀灯、超高圧水銀灯
が用いられる。
本発明のハロゲン化銀写真感材に使用される現像液と
しては、一般的なハロゲン化銀写真感材に用いられる現
像液及びリス現像液のいずれをも用いることができる。
これら現像液の現像主薬としては、ハイドロキノン、ク
ロルハイドロキノン、カテコールの様なジヒドロキシベ
ンゼン類や、1−フェニル−3−ピラゾリドン、1−フ
ェニル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリドン、1−フェ
ニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾ
リドン、1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメ
チル−3−ピラゾリドンの様な3−ピラゾリドン類があ
げられ、さらに又、N−メチル−p−アミノフェノー
ル、N−(4−ヒドロキシフェニル)グリシンの様なパ
ラアミノフェノール類、β−メタンスルホンアミドエス
テル、エチルアミノトルイジン、N,N−ジエチル−p−
フェニルレンジアミンの様なp−フェニレンジアミン類
及びアスコルビン酸類などがあげられ、この様な現像主
薬を1つ以上含む水溶液として使用される。他に現像液
には亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、ホルムアルデ
ヒド亜硫酸水素ナトリウム、ヒドロキシルアミン、エチ
レン尿素の様な保恒剤、臭化ナトリウム、臭化カリウ
ム、ヨウ化カリウム等の様な無機塩の現像抑制剤、1−
フェニル−5−メルカプトテトラゾール、5−ニトロベ
ンツイミダゾール、5−ニトロベンツトリアゾール、5
−ニトロインダゾール、5−メチル−ベンツトリアゾー
ル、4−チアゾリン−2−チオン等の様な1種以上の有
機抑制剤、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアル
カリ剤、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、
3−ジエチルアミノ−1−プロパノール、2−メチルア
ミノ−1−エタノール、3−ジエチルアミノ−1,2−プ
ロパンジオール、ジイソプロピルアミン、5−アミノ−
1−ペンタノール、6−アミノ−1−ヘキサノール等の
現像促進効果を有するアルカノールアミン類、炭酸ナト
リウム、リン酸ナトリウム、炭酸水溶液、リン酸水溶液
等の現像液中でバッファー効果を持つバッファー剤、硫
酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムの
様な塩類、エチレンジアミン4酢酸ナトリウム、ニトロ
3酢酸ナトリウム、ヒドロキシジアミン3酢酸ナトリウ
ム等のキレート化効果による硬水軟化剤、グルタルアル
デヒドの様な現像硬膜剤、ジエチレングリコール、ジメ
チルホルムアルデヒド、エチルアルコール、ベンジルア
ルコールの様な現像主薬や有機抑制剤の溶剤、メチルイ
ミダゾリン、メチルイミダゾール、ポリエチレングリコ
ール、ドデシルピリジニウムブロマイド等の現像調整剤
等を添加して構成されている。
現像液のpHは特に限定はないがpH9〜13の範囲が好ま
しい。
本発明のハロゲン化銀感材を現像するのに好ましい現
像液の構成物の一例は次の通りである。現像主薬として
ハイドロキノン20〜60g/l及び1−フェニル−4−メチ
ル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン0.1〜2g/
l又は1−フェニル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリドン
0.1〜2g/l、現像液保恒剤としての亜硫酸ナトリウム10
〜200g/l又は亜硫酸カリウム10〜200g/l、無機塩の現像
抑制剤として臭化ナトリウムや臭化カリウム1〜10g/
l、現像促進効果を持つアルカノールアミン類1〜50g/
l、有機抑制剤として例えば5−メチルベンツトリアゾ
ール0.05〜2g/l、もしくは5−ニトロインダゾール0.01
〜2g/l、バッファー剤としての炭酸ナトリウム1〜50g/
lやリン酸水溶液(1mol/l)10〜800ml/l、キレート化剤
としてのエチレンジアミン4酢酸2ナトリウム塩0.1〜1
0g/lを添加し、適当なアルカリ剤(例えば水酸化カリウ
ム)を用いてpHを11.0〜12.5に合せた現像液である。
本発明のハロゲン化銀写真感材は、上述した現像液で
現像された後、定着、水洗、乾燥のプロセスを経て画像
を固定される。この時現像プロセスに於ける現像温度と
現像時間に対しては、特に制約はないが、現像温度は20
〜45℃、現像時間は15秒〜200秒の範囲が好ましい。
〔実施例〕
以下実施例により本発明を更に詳細に説明するが、こ
れらに限定されるものではない。
実施例1. 次に示すA液、B液及びC液の溶液を用いて塩臭化銀
乳剤1〜5を調製した。尚溶液Cに使用した塩化ナトリ
ウム及び臭化カリウム添加量は表1調製乳剤ハロゲン化
銀粒子組成と共に示した。
又、使用したルテニウム塩及びロジウム塩及びその量
を表1に示した。
〈溶液A〉 オセインゼラチン 17g ポリイソプロピン−ポリエチレンオキシジコハク酸エス
テルナトリウム塩10%エタノール溶液 5ml 蒸留水 1280cc 〈溶液B〉 硝酸銀 170g 蒸留水 410ml 〈溶液C〉 塩化ナトリウム 表1に記載の量 臭化カリウム 表1に記載の量 オセインゼラチチン 11g ルテニウム塩又はロジウム塩 表1に記載の量 ポリイソプロピレン−ポリエチレンオキシジコハク酸エ
ステルナトリウム塩10%エタノール溶液 3ml 蒸留水 412ml 溶液Aに溶液Bと溶液Cとを同時混合法により添加を
行なった。この時の添加時の保温温度及び溶液Bと溶液
Cの添加時間及び、添加終了後のオストワルド熟成時間
及びその時の保温温度は調製後のハロゲン化銀粒子の粒
子サイズが平均0.20μmその粒径分布が平均粒子サイズ
の±0.05μmの範囲内に90%以上の粒子が収まるように
適宜条件選定を行なった。その条件を表2に示した。
表2で示した条件で溶液(B)と(C)を添加し、オ
ストワルド熟成後、常法により脱塩、水洗を行い、その
後オセインゼラチンの水溶液600ml(オセインゼラチン3
0g含有)を加えて50℃30分間攪拌により分散し、乳剤1
〜5を得た。これら乳剤は平均粒子サイズ0.2μmの単
分散粒子であることが電子顕微鏡による観察で明らかに
なった。
次にこの乳剤に6−メチル−4−ヒドロキシ−1,3,3
a,7−テトラザインデンを1g/AgX1モル加え、前記のヒド
ラジド化合物である1−ホルミル−〔2−4−{2−
(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)ブチルアミド}
フェニル〕ヒドラジドを1.0g/AgX1モル添加し、またポ
リエチレングリコールを250mg/AgX1モル添加し。エチル
アクリレートラテックスポリマーを2g/m2、安全対策と
して下記構造の染料(a)〜(c)を85mg/m2、下記構
造の減感色素(d)を50mg/m2添加した。
また紫外線吸収剤として下記構造の化合物(e)およ
び(f)を100mg/m2添加した。
またカブリ防止剤としてハイドロキノン,没食子酸ブ
チルエステル,5−ニトロインダゾール,テトラフェニル
ホスホニウムクロリド塩酸プロメタジンをそれぞれ5mg/
m2、現像促進剤として1−フェニル−3−ピラゾリド
ン、ジエチルアミノ−プロパン1,2−ジオール,メトキ
シボランをそれぞれ7mg/m2添加した。
ゼラチンを2.5g/m2、AgX粒子を銀量換算で3.5g/m2
なるようにしてサポニン溶液を延展剤としてPETベース
上に塗布した。この乳剤層をゼラチン1.5g/m2になる様
にサポニン溶液と硬膜剤としてムコクロル酸及び2,4−
ジクロロ−6−トリアジン酸ナトリウム塩をグラムゼラ
チン当り50gを添加した硬膜オーバーコート層によって
保護した。こうして得られた試料を明室プリンター(オ
ーク製作所製HMW−215)でウェッジ露光した後下記表3
に示す現像液で38℃、30秒現像を行ないその後定着、水
洗、乾燥を行なった。
こうして現像処理をして得られた結果を表4に示す。
表4より、塩化銀の含有率が60モル%未満である比較
の乳剤1,2を用いた試料1−1,1−2は、明室安全時間が
1分以下、あるいは5分であって短く、製版作業上好ま
しくなく、かつ硬調度においても品質は満足すべきもの
でない。またルテニウム化合物でなくロジウム化合物を
含有させた比較の乳剤3を用いた試料1−3も明室安全
時間が3分と短いものであり、硬調度も悪く、感度も必
ずしも十分ではない。これに対し、塩化銀含有率が60モ
ル/%、かつルテニウム化合物を含有させた本発明に係
る乳剤4,5を用いた本発明の試料1−4,1−5は、ヒドラ
ジン化合物によると考えられる硬調化が十分で品質がよ
く、しかも明室安全時間が十分である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、ヒドラジン化合物によると考えられ
る硬調化が高品質な画像を与える感光材料において十分
に達成され、かつ印刷用感光材料に適用した場合にも、
高品質で硬調な画像を与える明室返し用ハロゲン化銀写
真感光材料として具体化できるものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも60モル%の塩化銀を含有し、か
    つハロゲン化銀1モル当りルテニウム塩を1×10-9モル
    〜1.0×10-5モル含有し、かつ下記一般式[I]で示さ
    れる化合物を少なくとも1種類含有する少なくとも1層
    のハロゲン化銀乳剤層を有することを特徴とするハロゲ
    ン化銀写真感光材料。 一般式[I] R1NHNHCOR2 (式中R1はアリール基またはピリジル基を表し、これは
    置換基を有するものも含む。またR2は水素原子或いは置
    換基を有してもよいフェニル基または炭素数1〜25のア
    ルキル基を表す。)
JP63152563A 1988-06-20 1988-06-20 ハロゲン化銀写真感光材料 Expired - Fee Related JP2879562B2 (ja)

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