JP2877410B2 - 貴金属微粒子の調製方法 - Google Patents

貴金属微粒子の調製方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は触媒、各種ペースト、コロイド溶液等の貴金
属の微粒子を調製する方法に関するものである。
(従来技術とその問題点) 従来、貴金属の微粒子としては200Å以上の大きさの
ものしか安定した微粒子として調製することが出来てい
ない。
その主な方法として、貴金属の酸性溶液に保護コロイ
ドとしてゼラチン等を加え、貴金属を水素やヒドラジン
等の還元剤で還元する方法や、貴金属を有機溶媒に抽出
したのち、該有機溶媒を微細な粒子として不活性ガス気
流中に分散させ加熱分解して、貴金属に還元し微粒子と
する方法等がある。
しかし、貴金属の溶液の濃度や保護コロイドの量や、
他の高分子の界面活性剤等の種類や量を変えても安定し
た微粒子として調製できるのは粒子径が200Å程度が限
界であった。
(発明の目的) 本発明は、上記の欠点を解決するために成されたもの
で、貴金属の微粒子として粒子径が30〜200Åで粒子径
の範囲がせまく安定したのものを調製する方法を提供す
ることを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、貴金属含有溶液と還元剤を含む溶液反応さ
せて、貴金属の微粒子を調製するに際し、貴金属含有溶
液に水溶性キチンを加えてのちに還元剤を含む溶液を加
えて反応させることを特徴とする貴金属微粒子の調製方
法で、前記水溶性キチンがキチンを脱アセチル化したも
のを含む構造であり、還元剤を含む溶液が水酸化アルカ
リを含むホルムアルデヒド溶液またはヒドラジン水和物
である。
また、貴金属含有溶液中の貴金属が1種以上含有して
成る貴金属微粒子の調製方法である。
以下、本発明の詳細について説明する。
本発明の貴金属含有溶液は最も一般的である塩化物の
水溶液でよく、貴金属濃度は0.1〜0.5g/であることが
好ましい。
上記の理由は調製した貴金属の微粒子が凝集せずまた
調製する量が経済的な範囲であるからである。
水溶性キチンはキチン(N−アセチル−D−グルコサ
ミンが約850連なったもの)を脱アセチル化したものを
含む構造であり、水溶性の高分子化合物として貴金属の
微粒子が安定させる効果を有するものと考えられる。
上記水溶性キチンの加える量は反応させる溶液中の濃
度を0.2〜3g/とすることにより、貴金属の粒子径を30
〜200Åに調製することができ、粒子径と水溶性キチン
との関係は水溶性キチンの濃度を高くするに従い粒子径
が小さくなり、粒子径の分布範囲は平均粒子径の±20%
で80%以上のものが得られる。
還元剤を含む溶液は水酸化アルカリとして水酸化ナト
リウムまた水酸化カリウムを加えてあるホルムアルデヒ
ド3%前後の水溶液またはヒドラジン水和物の4%前後
で、水酸化アルカリを加えるのは貴金属をホルムアルデ
ヒドで還元させやすい反応条件とするためである。
また、還元剤としてのホルムアルデヒドおよびヒドラ
ジンの加える量は貴金属に対して2倍当量となるように
するのが好ましく、過剰に加えると経済的でないばかり
か貴金属の微粒子の粒子径の分布が広くなってしまう等
の問題が生ずる。
尚、反応させる溶液のそれぞれの液温は室温でよく、
貴金属含有溶液中に貴金属が2種以上含ませて操作する
と貴金属合金微粒子として調製させることができるもの
である。
以下、本発明の実施例について記載するが、該実施例
は本発明を限定するものではない。
(実施例1) 塩化金酸溶液(Au12.5ミリモル/)を1mlナスフラ
スコに取り、水溶性キチン(0.5gを水に溶解して50mlに
メスアップしたもの)を5ml加え、水を加えて全量を50m
lとし、マントルヒータを用いて還流し、沸騰後ホルム
アルデヒド溶液(1N−KOHを5ml+水を20ml+35%ホルム
アルデヒドを2.5ml)を1ml加えて撹拌して反応させ直ち
に氷冷したところ、溶液は赤紫に変化して金の微粒子が
生成した。
この微粒子を拡大して観察したところ、平均粒子径は
31Åで±20%の範囲に80%が入るもので、30日間凝集せ
ずに安定していた。
(実施例2) 塩化白金酸溶液、塩化ロジウム溶液、塩化パラジウム
溶液をそれぞれ実施例1と同様の方法で行ったところ下
記の様な結果であった。
(実施例3) 実施例1で用いた塩化金酸溶液0.5mlと実施例2で用
いた塩化白金酸溶液0.5mlをナスフラスコに取り、水溶
性キチン(0.5gを水に溶解して50mlにメスアップしたも
の)を5ml加え、水を加えて全量を50mlとし、マントル
ヒータを用いて還流し、沸騰後ヒドラジン水和物溶液
(濃度4%)を1ml加えて撹拌して反応させ直ちに氷冷
したところ、白金−金合金の微粒子が生成した。
この微粒子を拡大して観察したところ、平均粒子径は
92Åは±20%の範囲に80%が入るもので、30日間凝集せ
ずに安定していた。
(実施例4) 実施例1で用いた塩化金酸溶液0.5mlと実施例2で用
いた塩化パラジウム溶液0.5mlをナスフラスコに取り、
水溶性キチン(0.5gを水に溶解して50mlにメスアップし
たもの)を5ml加え、水を加えて全量を50mlとし、マン
トルヒータを用いて還流し、沸騰後ヒドラジン水和物溶
液(濃度4%)を1ml加えて撹拌して反応させ直ちに氷
冷したところ、金−パラジウム合金の微粒子が生成し
た。
この微粒子を拡大して観察したところ、平均粒子径は
36Åで±20%の範囲に80%が入るもので、30日間凝集せ
ずに安定していた。
(実施例5) 実施例1で用いた塩化金酸溶液0.5mlと実施例2で用
いた塩化ロジウム溶液0.5mlをナスフラスコに取り、水
溶性キチン(0.5gを水に溶解して50mlにメスアップした
もの)を5ml加え、水を加えて全量を50mlとし、マント
ルヒータを用いて還流し、沸騰後ヒドラジン水和物溶液
(濃度4%)を1ml加えて撹拌して反応させ直ちに氷冷
したところ、金−ロジウム合金の微粒子が生成した。
この微粒子を拡大して観察したところ、平均粒子径は
85Åで±20%の範囲に80%が入るもので、20日間凝集せ
ずに安定していた。
(実施例6) 水溶性キチンの加える量を0〜5ml段階的に加えた他
の実施例2のパラジウムとロジウムについて同様に操作
してそれぞれの粒子径を測定したところ、下記のような
結果であった。
〔結果〕
パラジウムについては、 ロジウムについては、 (発明の効果) 本発明は、以上の結果から明確なように、従来法では
得られなかった30〜200Åの貴金属微粒子の粒子径を調
製することができ、反応条件等も極めて簡便であり、貴
金属の微粒子を貴金属の特性を利用した触媒、ペース
ト、あるいは薄膜形成用材料の原料等広く利用すること
が期待されるものである。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】白金、パラジウム、ロジウムの少なくとも
    1種の貴金属を含有する貴金属含有溶液と還元剤を含む
    溶液を反応させて、貴金属の微粒子を調製するに際し、
    貴金属含有溶液に水溶性キチンを加えたのちに還元剤を
    含む溶液を加えて反応させることを特徴とする貴金属微
    粒子の調製方法。
  2. 【請求項2】水溶性キチンがキチンを脱アセチル化した
    ものを含む構造であることを特徴とする請求項1に記載
    の貴金属微粒子の調製方法。
  3. 【請求項3】還元剤を含む溶液が水酸化アルカリを含む
    ホルムアルデヒド溶液またはヒドラジン水和物であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の貴金属微粒子の調製方
    法。
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JP2007239053A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Kyushu Univ 合金ナノ粒子の製造方法、および水素吸蔵合金
JP2009084700A (ja) * 2008-12-09 2009-04-23 Kyushu Univ 水素吸蔵合金

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