JP2876746B2 - 洗濯機の設置台 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、洗濯機の設置台に関するものである。

従来の技術 従来、この種の洗濯機の設置台は、第５図および第６
図に示すように、４個の円筒状の設置脚１を洗濯機の底
部コーナー近傍に位置する脚部２に取り付けることによ
り、洗濯機本体が防水フロアー４に入らない場合におい
ても、設置可能としている。

また、第８図に示すように、洗濯機の脚部と対応する
ように略四角形状のコーナー部に逆斜錘台状の基台５を
配置し、それぞれ対角上に位置する基台５間を連結枠6,
7にて連結した構成としており、第９図に示すように、
基台５と連結枠6,7はネジ８とチョウナット９により止
められており、さらに、第８図に示すように、４個の補
強カバー10を連結枠6,7にネジとチョウナット９により
止めている。

そして、第７図（ａ）に示すように、洗濯機の排水ホ
ース11を通常使用状態より高位置に設置しなければなら
ない場合においても、第７図（ｂ）に示すように設置台
により排水能力を確保できるようにしている。

発明が解決しようとする課題 しかし、前記構成においては、４個の円筒状の設置脚
１により、防水フロアー４に設置した場合、洗濯機前面
では、前記防水フロアー４の端部の突起4aにより洗濯機
下部と床面の間隔n1が広くならないが、特に洗濯機左右
面では、前記洗濯機下部と床面との間隔n2がひろくなる
ため、使用者が手や足を前記洗濯機下部より洗濯機内部
に入れることが可能となるため、危険であるといった課
題を有していた。

さらに、前記逆斜錘台状の基台５と前記連結枠6,7に
構成された設置台の場合は、排水性能を確保するために
一定の高さが必要となるため洗濯機下部と床面との間隔
p1がひろくなり、洗濯機前後左右面より使用者が手や足
が前記洗濯機下部より洗濯機内部に入ってしまう。その
ため、補強カバー10を設け、さらに、前記補強カバー10
を取り付けるネジ及びチョウナット９も必要であり、そ
れを組み立てなければならず、材料費が増加し組み立て
性が悪くなるといった課題を有していた。

本発明は、このような課題を解決するもので、洗濯機
を防水フロアーに設置可能とし、洗濯機下部より手や足
が入るのを防ぎ、安全性を向上すると共に材料費も増加
せず、組み立て性も悪化せず、さらに、洗濯機の排水ホ
ースを排水ホース取り付け口より高位置に設置しなけれ
ばならない場合においても、排水能力を確保できる設置
台を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明は、洗濯機の下面部
４つのコーナーに設けられた脚部を載置する４つの基台
と、これら基台間を連結して全体形状を略四角形状にす
る４本の連結枠とを備え、前記連結された連結枠の中
で、平行に配置される少なくとも１組の連結枠には、前
記基台の外側側面より外方へ突出するとともに洗濯機本
体底部の下方であってそのフランジ部に対応する位置に
も突出する凸部を設けた構成である。

作用 上記構成により、基台を略四角形状に連結する連結枠
を設け、この連結枠には凸部を設けて洗濯機と連結枠の
隙間が発生しにくくしているので、洗濯機下部より手や
足が入るのを防ぎ、安全性の向上を図ることができる。
また、従来のような補強カバーも必要としないため、材
料費も増加せず、組み立て性も悪化せず、さらに、洗濯
機の排水ホースを排水ホース取り付け口より高位置に設
置しなければならない場合においても、排水能力を確保
できる設置台を提供することができる。

実 施 例 以下、本発明の一実施例につき第１図〜第４図を参照
して説明する。

第１図において、上面に凹部13を設けた基台12を略四
角形状のコーナー部（洗濯機の４つの脚部に対応した位
置）に配置し、さらに、前記基台12の側部には、Ｌ字状
溝14と爪部15を有した連結枠接続部16を設けている。

そして、前記各基台12間は、４本の連結枠17,18,19,2
0により、連結されているが、前記４本の連結枠17,18,1
9,20の両端部には接続部16のＬ字状溝にはまるＬ字状リ
ブ21を設け、このＬ字状リブ21を前記基台の接続部16の
Ｌ字状溝14に合わせて上方から挿入することにより、最
終的には前記爪部15により連結枠17,18,19,20の端部が
固定される。

さらに、前記４本の連結枠うち、平行に配置される１
組の連結枠18,20には基台12により外側に位置し、か
つ、洗濯機本体底部フランジ部27の下方に位置する凸部
22,23を設けている。

以上のように構成された洗濯機の設置台においては、
第２図に示すように、防水フロアー25に設置した場合、
洗濯機26の前後面では、前記防水フロアー25端部の突起
により洗濯機26の下部と床面との間隔m1が広くならない
が、特に洗濯機26の左右面では、前記洗濯機26の下部と
床面との間隔l1がひろくなるが、前記連結枠によりl2と
なり、さらに、前記連結枠18,20の凸部22,23を基台12よ
り外側に位置し、かつ、洗濯機26の底部フランジ部27に
対応する位置に設けることにより間隔l3とすることがで
きる（l1＞l2＞l3）。

従って、使用者が手や足を前記洗濯機下部より洗濯機
内部にいれることを防止し安全性を向上することができ
る。

また、第４図に示すように洗濯機26の排水ホース28を
通常の使用状態より高位置に設置しなければならない場
合は、前記４本の連結枠のうち、平行に配置される２組
の連結枠17,19と18,20、すなわち４本の連結枠全てに前
記基台12より外側に位置し、かつ、洗濯機本体底部フラ
ンジ部15に位置する凸部10を設けることにより、前記同
様に前記洗濯機下部と床面との間隔が前後左右全て広く
ならず、安全性を向上することができる。さらに、補強
カバー及びそれをとりつけるネジ及びチョウナットも必
要としないため、材料費が増加し組み立て性が悪くなる
こともない。

発明の効果 以上のように本発明では、洗濯機を防水フロアーに設
置する場合及び、洗濯機の排水ホースを通常の使用状態
より高位置に設置しなければならない場合、各基台間を
連結する４本の連結枠のうち平行に配置される２組又は
１組の連結枠に前記基台より外側に位置し、かつ、洗濯
機本体底部フランジ部に位置する凸部を設けることによ
り、洗濯機下部より手や足が入るのを防ぎ、安全性を向
上することができる。

さらに、部品点数も増加しないため材料費も増加せ
ず、組み立て性も悪化しない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例における洗濯機の設置台の外観
斜視図、第２図は同設置台を防水フロアーに設置した状
態の側面図、第３図（ａ）（ｂ）は第２図のＡ−Ａ断面
図、第４図は同設置台により排水ホースを通常の使用状
態より高位置に設置した状態の側面図、第５図は従来の
設置台を配した状態を示す側面図、第６図は同設置台を
配した洗濯機を下方から見た斜視図、第７図（ａ）は床
面に洗濯機を配した側面図、第７図（ｂ）は従来の他の
設置台を配した洗濯機の側面図、第８図は同設置台の外
観斜視図、第９図は同設置台の要部斜視図である。 12……基台、16……接続部、17,18,19,20……連結枠、2
2……凸部。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) D06F 37/26,39/12

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】洗濯機の下面部４つのコーナーに設けられ
   た脚部を載置する４つの基台と、これら基台間を連結し
   て全体形状を略四角形状にする４本の連結枠とを備え、
   前記連結された連結枠の中で、平行に配置される少なく
   とも１組の連結枠には、前記基台の外側側面より外方へ
   突出するとともに洗濯機本体底部の下方であってそのフ
   ランジ部に対応する位置にも突出する凸部を設けた洗濯
   機の設置台。