JP2876312B2 - 排水路構造物 - Google Patents

排水路構造物

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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/60Planning or developing urban green infrastructure

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路をはじめと
し、排水を必要とする箇所に設置される排水路構造物に
関する。
【0002】
【従来の技術】排水路構造物には、コンクリートの現場
打ち側溝、コンクリート製の落蓋式U型側溝、閉じ蓋式
U型側溝、鋼製の排水溝等があり、これらはいずれも雨
水等の排水を河川等へ排出するための通路の一つとして
機能している。
【0003】排水路構造物において、導水された排水を
河川等へ排出することは、きわめて重要な機能である
が、同時に排水路構造物に導入された異物をも河川等へ
排出してしまうため環境上の種々の問題を引き起してい
る。
【0004】特に昨今、山間部の開発に伴い、雨水等と
ともに流出した赤土が排水路構造物を経て下流へ排出さ
れるため、沿岸及び近海の汚染の原因を作り出し、海岸
環境の破壊が懸念されている。また、山間部に棲息する
小動物等が排水路構造物に転落し、濁流に流されたり、
脱出できなかったりして死亡してしまうような状況とな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述したよ
うな排水路構造物を経て排出される赤土等による沿岸及
び近海の汚染、小動物等が排水路構造物へ転落して死亡
するというような環境に対する排水路構造物の課題を一
挙に解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、上
述の課題を解決するため、以下の手段を提供する。
【0007】まず、基本的には、排水路ユニットの深さ
とほぼ同一の高さ及び排水路ユニットの側壁内側間とほ
ぼ同一の幅を有し、流水方向の前後に勾配を付してなる
透水ボードを排水路ユニット列に頂部が排水路ユニット
の側壁の上端部にほぼ面一になるようにして適宜の間隔
で嵌挿してなる排水路構造物を提供する。
【0008】そして好ましくは、上記排水路構造物にお
いて、透水ボードの頂部を平坦に形成して提供する。
【0009】さらに好ましくは、上記排水路構造物にお
いて、透水ボードを流水方向の前後で2分割して提供す
る。
【0010】
【実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を図面に基
いて説明する。
【0011】まず、図1乃至図3に基き、本発明に係る
排水路構造物を説明する。図1は、排水路構造物の正面
図、図2は、同平面図、図3は、図2のA−A断面図で
ある。
【0012】1は排水路ユニットで、排水路ユニット1
は、コンクリート製のU字型側溝ユニットからなり、長
手方向に連接されて地中に埋設されて排水路ユニット列
2を形成する。埋設にあたって、排水路ユニット1の側
壁3の上端部は路面又は地表面とほぼ面一になるように
するのが普通である。
【0013】4は透水ボードで、透水ボード4は一対の
透水ボード片5、6の背面を合わせて一体となってい
る。透水ボード片5は流水方向の前面に勾配が付され、
背面が垂直に形成され、全体として断面がほぼ直角三角
形状をなし、その頂部7が平坦に形成されてなってい
る。透水ボード片6は、透水ボード片5を流水方向に1
80度回転させたものと同一で、流水方向の後面に勾配
が付され、背面が垂直に形成され、頂部8が平坦に形成
されてなっている。透水ボード4の流水方向の前後に付
す勾配は、小動物等が排水路構造物2に転落したとき、
脱出することのできる傾斜であればよい。
【0014】透水ボード片5、6は、いずれも排水路ユ
ニットの深さとほぼ同一の高さと排水路ユニット1の側
壁3の内側間とほぼ同一の幅を有している。
【0015】このようにしてなる透水ボード片5、6と
からなる透水ボード4は排水路ユニット列2に、排水路
ユニット1の側壁3の上端部にほぼ面一になるようにし
て両側壁3間に適宜の間隔で嵌挿される。
【0016】かくして、全体として排水路ユニット列2
に透水ボード4を嵌挿した排水路構造物が形成される。
【0017】ここで、透水ボード4の原材料は公知のも
のでよく、たとえば、ポーラスコンクリート、ヤシガラ
繊維、樹脂コンクリート等が用いられる。骨材は軽量化
を図るために軽量骨材(溶岩、人工軽骨)等を使用す
る。透水ボード4の作成にあたっては、流出する赤土等
の異物の遮断性、流水の通過の程度、配置場所等を考慮
して、透水ボード4の空隙率を定めるとよい。また、透
水ボード4は、既成の透水ボードを加工することにより
必要な形状とするものであってよいこともちろんであ
る。
【0018】ちなみに、本発明の実施の形態に用いた透
水ボードの原材料データを表1に、配合を表2及び表3
に示す。得られた透水ボードの空隙率は18,8%で、
流水の通過性、赤土等の遮断性はともに後述するように
十分であった。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】なお、上述の実施の形態は、透水ボードの
頂部はほぼ平坦に形成され、透水ボードは、流水方向の
前後で、二つの透水ボード片に分割されている排水路構
造物についての説明であるが、本発明においては透水ボ
ードの頂部が平坦ではない排水路構造物であっても、ま
たは透水ボードが二つの透水ボード片に分割されていな
くても或いは透水ボードはその頂部が平坦ではなく、か
つ、二つの透水ボードに分割されていなくても本発明に
いう排水路構造物である。
【0023】つぎに、上述のように形成された排水路構
造物において、赤土汚染緩和実験及び小動物保護実験を
試みたので、以下に説明する。
【0024】赤土汚染緩和実験では、赤土濁りの濁水を
排水路構造物内に流出してみた。最初の透水ボードの箇
所でかなりの赤土が遮断され、流水は、透水ボードを容
易に通過することが確認された。排水路構造物内に堆積
した赤土は、別途スコップ等を用いて取り除いた。ま
た、赤土等により透水ボードに目詰まりを生じたとき
は、透水ボードの向きを流水方向に反対にすることで、
流水の通過が目詰まりの原因となった赤土を押し出すこ
とも確認できた。押し出された赤土は、流されて、次の
透水ボードで遮断された。
【0025】小動物保護実験では、排水路構造物内にハ
ムスターと亀を放ってみた。ハムスターは動きのよい小
動物、亀は動きが悪くまた重量のある小動物であるが、
いずれも透水ボードを登って脱出できることが確認され
た。
【0026】
【発明の効果】本発明は、上述のようにしてなるので、
つぎの効果を有する。
【0027】請求項1乃至請求項3において、排水路ユ
ニット列に排水路ユニットの深さとほぼ同一の高さと排
水路ユニットの側壁内側間とほぼ同一の幅を有し、流水
方向の前後に勾配を付した透水ボードの複数を排水路ユ
ニットの側壁の上端部にほぼ面一になるようにして適宜
の間隔で嵌挿したので、雨水等とともに流出した赤土等
の異物は、透水ボードにより遮断され、これらが下流へ
排出されることがなく、また、排水路構造物へ転落した
小動物は、透水ボードに付された傾斜を登って排水路構
造物の外へ容易に脱出することができるという効果を有
する。
【0028】また、透水ボードの流水方向の前後の勾配
は、流水方向に対して反対に向きを変えても同一機能を
有するので、流れ方向の前面に目詰まりを生じたとき
は、透水ボードの向きを反対にすることで、流れ方向に
対して、前面は後面となり、流水が目詰まりを解除する
ように作用する。
【0029】さらに、既成のコンクリートU字型側溝ユ
ニット等の寸法に合わせて透水ボードを作成するので、
排水路構造物の寸法等を全然変更せずに上述の効果をも
たらすことができる。
【0030】請求項2において、透水ボードの頂部をほ
ぼ平坦に形成したことにより、排水路構造物に転落後、
傾斜を登ってきた小動物が、反対側に再び転落するのを
防止することができる。
【0031】請求項3において、透水ボードは流水方向
の前後で2分割されているので、一方の透水ボート片が
赤土等で目詰まりを生じた場合、この透水ボード片を取
替えるだけですむので、経済的にも有利であり、また、
目詰まりを解消するため、全体の向きを反対にする場合
でも作業が容易である。
【0032】本発明は、叙上のような優れた効果を有す
る排水路構造物を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す排水路構造物の正
面図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示す排水路構造物の平
面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【符号の説明】
1 排水路ユニット 2 排水路ユニット列 3 排水路ユニットの側壁 4 透水ボード 5 透水ボード片 6 透水ボード片 7 頂部 8 頂部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水路ユニットの深さとほぼ同一の高さ
    及び排水路ユニットの側壁内側間とほぼ同一の幅を有
    し、流水方向の前後に勾配を付してなる透水ボードを排
    水路ユニット列に頂部が、排水路ユニットの側壁の上端
    部にほぼ面一になるようにして適宜の間隔で嵌挿してな
    ることを特徴とする排水路構造物。
  2. 【請求項2】 透水ボードの頂部は、ほぼ平坦に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の排水路構造
    物。
  3. 【請求項3】 透水ボードは、流水方向の前後で2分割
    されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載の排水路構造物。
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