JP2874927B2 - Mri装置 - Google Patents

Mri装置

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JP2874927B2
JP2874927B2 JP2000994A JP99490A JP2874927B2 JP 2874927 B2 JP2874927 B2 JP 2874927B2 JP 2000994 A JP2000994 A JP 2000994A JP 99490 A JP99490 A JP 99490A JP 2874927 B2 JP2874927 B2 JP 2874927B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、磁気共鳴イメージング装置(以下「MRI装
置」という)に関する。
(従来の技術) 従来MRI装置では、2次元フーリエ変換法(2DFT法)
が主流となっている。この2DFT法においてMRデータ(以
下「エコーデータ」ともいう)は、周波数エンコード方
向と位相エンコード方向との2次元で収集する必要があ
る。周波数エンコード方向のデータサンプリングは、1
のRFパルス周期TR内で行えるため、撮影時間にはほとん
ど影響しない。しかしながら、位相エンコード方向のデ
ータサンプリングは、位相エンコード数だけRFパルスの
照射を繰り返すことになるので、撮影時間に影響してく
る。このため、撮影時間を低減する為に特にロング・ス
ピン・エコー法においては、位相エンコード数を減らす
ことが重要となる。
位相エンコード数を減らす方法として可変マトリック
ス法と、エンコードリダクション法とがある。可変マリ
ックス法は、位相エンコード方向のピクセルサイズΔXe
を一定にしたまま、位相エンコード方向の撮影領域(以
下単に「FOVe」という)を被写体又は観察対象部位のサ
イズに応じて可変させるものである。また、エンコード
リダクション法は、FOVeを一定にしたまま、位相エンコ
ード方向の画素寸法ΔXeを被写体又は観察対象部位の空
間周波数帯域に応じて可変するものである。以下、可変
マトリックス法及びエンコードリダクション法の両方を
可変エンコード法と称して説明する。
すなわち、可変エンコード法は、被写体又は観察対象
部位の大きさに合わせてぎりぎりの撮影領域(以下「FO
V」という)、例えば被写体サイズの1.5倍程度を設定す
ることによりなるべく無駄な領域,無駄な周波数領域は
撮影しないようにして、位相エンコード数を減らすよう
に努めるものである。
また、撮影時間を短縮する方法として、主に位相エン
コード数が撮影時間に寄与するため、特に周波数エンコ
ード数を可変することは行われていなかった。
一方特開昭63−283632号にて、無駄な周波数領域に関
するデータ収集を排除し、画像化速度を増分すると共
に、折り返しアーチファクトを減らすことを目的とし
て、FOVを被検者の位相エンコード方向,周波数エンコ
ード方向の最大寸法に合わせエンコードピッチを可変す
る磁気共鳴画像化方法及び装置が開示されている。
(発明が解決しようとする課題) 上記可変エンコード法では、位相エンコード数と共に
周波数エンコード数が制御されていなかったため、被検
体の周波数帯域以上の帯域の無駄なデータをサンプリン
グすることがあり、MR像のS/N比を低下させるという問
題があった。
また前記特開昭63−283632号に係る発明は、画素寸法
までは制御していないので、被検体の周波数成分を無駄
に又は少なくサンプリングする場合が生じ空間分解能と
S/N比とが最適に設定されないという問題があった。
また観察対象部位としての病変部位のみがFOVに入
り、このFOVについてのみ撮影を行えば短時間で撮影が
終わる。しかしながら、FOVを病変部位に合わせたサイ
ズでエンコードピッチを決めると、可変エンコード法で
は、設定したFOV以外の箇所から折り返しが入り画像が
劣化するという問題があった。具体的には、離散フーリ
エ変換の同期性より第9図に示すように、FOVeを被写体
PサイズLeより小さく設定すると、FOVeより左側の食み
出た部位PaはFOVe内の右側に虚像Pa′として入り込み、
FOVe右側に食み出た部位Pbは、FOVe内の左側に虚像Pb′
として入り込むため診断の支障となる。
そこで本発明は上記事情に鑑みてなされたものであ
り、必要な部位についての必要な空間分解能で撮影を短
時間で行うことができ、しかも折り返しアーチファクト
のないS/N比と空間分解能とが最適なMR像を得ることの
できるMRI装置を提供することを目的としている。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために請求項1記載の発明には、
観察対象部位を含む被写体からのMR信号を収集してMR像
を得るMRI装置において、パルスシーケンスの制御を行
なうシーケンサと、予め撮影された位置決め用MR像上
で、被写体の輪郭より位相エンコード方向内側に前記観
察対象部位に合わせてROIを設定する手段と、前記ROIに
基づいてFOVを設定する手段と、設定されたFOVについて
前記パルスシーケンスを用いて撮影を行ない診断用MR像
を得る手段とを有し、前記FOVを設定する手段は、前記
診断用MR像に折り返しアーチファクトが入らないように
最適なFOVを設定することを特徴とするものである。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明に
おいて、前記FOVを設定する手段は、前記被写体の輪郭
に接する位相エンコード方向の領域を抽出する手段を含
み、該領域と前記ROIに基づいてFOVを設定することを特
徴とするものである。
更に、請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明に
おいて、設定された前記FOVに基づいて、サンプリング
ピッチ、位相エンコード用傾斜磁場増分、及び画素寸法
のうち少なくとも一つを設定するパラメータ決定手段を
有することを特徴とするものである。
(作用) 以下に上記構成の装置の作用を説明する。
請求項1記載の発明においては、FOVを設定する手段
は、ROIが被写体の輪郭より位相エンコード方向内側に
観察対象部位にあわせて設定された場合に、診断用MR像
に折り返しアーチファクトが入らないようにFOVを自動
設定する。これにより短時間で撮影でき、しかもアーチ
ファクトの入らない良好なMR像を得ることができる。
請求項2記載の発明においては、FOVを設定する手段
は、被写体の輪郭に接する位相エンコード方向の領域を
抽出し、この領域と予め設定されたROIに基づいてFOVを
設定する。これにより短時間でアーチファクトの入らな
いMR像を得ることができる。
請求項3記載の発明においては、設定されたFOVに基
づいて、サンプリングピッチ、位相エンコード用傾斜磁
場増分、及び画素寸法のパラメータのうち少なくとも一
つを設定する。これにより、被写体に合ったS/N比及び
空間分解能の良好なMR像を得ることができる。
(実施例) 以下に本発明の実施例を詳細に説明する。
第1図は本装置の構成を示すブロック図である。
本装置は、静磁場を発生する静磁場コイル1と、MR信
号の励起部位の位置情報付与のための互いに直交するス
ライス用傾斜磁場Gs,エンコード用傾斜磁場Ge及び読み
出し用傾斜磁場Grを形成し得る傾斜磁場コイル2と、RF
パルスを被写体Pに向けて照射し、被写体PからMR信号
を検出するRFコイル3と、前記静磁場コイル1の静磁場
を制御する静磁場制御系4と、X軸傾斜磁場電源5と、
Y軸傾斜磁場電源6と、Z軸傾斜磁場電源7と、RFコイ
ル3にRFパルス信号を送信する送信器8と、RFコイル3
からのMR信号を受信する受信器9と、後述するパルスシ
ーケンスを実行するシーケンサ10と、送出されたMRデー
タに基づいて2DFT処理を実行して被写体PのMR像を再構
成する画像作成部11と、この画像作成部11により再構成
されたMR像を可視化する表示部12と、位置決め用MR撮
影,診断用MR撮影等の撮影モードの選択,ROIの設定,画
素寸法Δx等をマニュアルで設定するための操作部13
と、この装置の動作を司るシステムコントローラ20とを
有している。
前記システムコントローラ20は、外形矩形領域決定手
段21と、最適FOV決定手段22と、エンコード方向決定手
段23と、FOVパラメータ決定手段24a及び画素寸法パラメ
ータ決定手段24bから構成されたパラメータ決定手段24
と、閾値記憶手段25と、シーケンサ制御手段26とを有し
ている。
前記外形矩形領域決定手段21は、公知の技術により位
置決め用MR撮影により得られた第2図に示す位置決め用
MR像に基づいて、閾値処理により被写体Pの輪郭L0に接
する位相エンコード方向の領域L1乃至L2を決定するもの
である。
前記最適FOV決定手段22は、位相エンコード方向の領
域m1乃至m2及び周波数エンコード方向の領域m3乃至m4
設定されたROIsの領域に折り返しアーチファクトL′が
入らないように、最適FOVすなわち第2図に示すFOVe及
び周波数エンコード方向の撮影領域(以下「FOVr」とい
う)を決定するものである。折り返しアーチファクト
L′が撮影時間との関係で問題となるのは、FOVeの方で
ある。折り返しアーチファクトL′がROIs内に入り込ま
ないためには、第2図に示す領域XをFOVeとして決定す
ればよい。すなわち、 L2−X<m1 L1+X>m2 となるXを求めればよい。従って X=min(L2−m1,m2−L1) となる。
またFOVrは、エンコード方向と同様に求めてもよい
が、ここではエコーデータのサンプリングピッチΔTrは
通常一定とし、そのシステムで最小の値でサンプリング
しても撮影時間は変化しないので、そのΔTrに対応する
値Lrとしている。
前記エンコード方向決定手段23は、ROIの縦,横の大
きさを比較し、比較した結果ROIの両辺の内短い方を位
相エンコード方向に設定し、長い方を周波数エンコード
方向に設定するものである。
前記FOVパラメータ決定手段24aは、前記最適FOV決定
手段22によりFOVが決定されたことにより次に示す式
(1),(2)のパラメータを求めるものである。
周波数エンコード方向の撮影領域FOVr及びは位相エン
コード方向の撮影領域FOVeは、 FOVr=1/(2πγ・Gr・ΔTr) …(1) FOVe=1/(2πγ・ΔGe・Te) …(2) で表される。但し、 γ:核磁気回転比 Gr:読み出し用傾斜磁場強度 ΔTr:サンプリングピッチ ΔGe:位相エンコード用傾斜磁場増分 Te:位相エンコード用傾斜磁場印加時間 第3図はパルスシーケンスの一例を示すものである。
π/2RFパルス及びπRFパルスを照射すると共にスライ
ス用傾斜磁場Gsを与え、複数の位相エンコード用傾斜磁
場増分ΔGeを付加する毎に得られるMR信号を所定サンプ
リングピッチΔTrの読み出し用傾斜磁場Grを与えて収集
するものである。尚、前記各傾斜磁場電源5乃至7は、
シーケンサ10の制御の下に、スライス面方向に応じて,
スライス用傾斜磁場Gs,エンコード用傾斜磁場Ge及び読
み出し用傾斜磁場Grに適宜選択されて対応される。
このように各パラメータは構成されているのでFOVパ
ラメータ決定手段24aは、FOVrが決まると、式(1)よ
り読み出し用傾斜磁場強度Grは、装置の能力等により既
知であるので、これによりサンプリングピッチΔTrを求
めるようにしている。またFOVパラメータ決定手段24a
は、同様にしてFOVeが決まると、式(2)より位相エン
コード用傾斜磁場印加時間Teは、装置の能力等により既
知であるので、これにより位相エンコード用傾斜磁場増
分ΔGeを求めるようにしている。
前記画素寸法パラメータ決定手段24bは、画素寸法Δ
xに関する後述の式(3),(4)のパラメータを求め
るものである。周波数エンコード方向の画素寸法Δxr及
び位相エンコード方向の画素寸法Δxeは、 Δxr=1/(2πγ・Gr・Tr) …(3) Δxe=1/(2πγ・Gem・Te) …(4) で表される。但し、 Gem:位相エンコード用最大傾斜磁場強度 Tr:1つのエコーデータのサンプリング合計時間 しかしながら、上記式(3),(4)においてTr,Gem
は既知ではないため、この式(3),(4)より直ちに
Δxr,Δxeを求めることは困難である。そこで後述する
方法により位相エンコード用最大傾斜磁場強度Gem及び
サンプリング合計時間Trを決めて、画素寸法Δxr,Δxe
を求めるようにしている。
更に第4図乃至第6図を参照して、画素寸法パラメー
タ決定手段24bの機能について説明する。
第4図は周波数空間で収集されたMRデータの信号値S
(fr,fe)を横軸を位相エンコード方向の周波数fe、縦
軸を周波数エンコード方向の周波数frで示すものであ
り、第5図は第4図のMRデータを周波数エンコード方向
の周波数fr=0のプロフィールを示すもので、第6図は
第5図と等価のプロフィールを横軸をエンコード回数n,
縦軸を1つのエコーデータの直流(Ge=0)での信号強
度S(0,n)として示すものである。第6図中閾値は、S
s(0,n)で示し、そのときのエンコード数をNoptとす
る。
前記閾値記憶手段25は、第5図に示すMRデータの信号
値S(fr,fe)の閾値Ss(0,fe)又は第6図に示す閾値S
s(0,n)を記憶するものである。
前記シーケンサ制御手段26は、MRデータの信号値S
(fr,fe)と閾値Ss(0,fe)とがほぼ等しくなった場合
に、シーケンサ10に停止信号を送出してエンコード用傾
斜磁場増分ΔGeの付加を停止するように制御するもので
ある。従って最終のエンコード用傾斜磁場の最大傾斜磁
場Gemがこれにより定まる。
このようにして、シーケンサ制御手段26により磁場Ge
mが定まると、画素寸法パラメータ決定手段24bにより前
記式(4)について計算が行われ、位相エンコード方向
の画素寸法Δxeを求め、同様にして周波数エンコード方
向の画素寸法Δxrを求めるようにしている。
一方第5図に示す周波数帯域幅Femと位相エンコード
方向の画素寸法Δxeとの関係は、 Δxe=1/2Fem …(5) とも表される。周波数帯域幅Femが決まれば、前記式
(4)と同様にして位相エンコード方向の画素寸法Δxe
が求まるので、画素寸法パラメータ決定手段24bは、上
記式(5)により各パラメータを決定してもよい。また
周波数エンコード方向もこれと同様に求めるようにして
もよい。
上記構成の装置の作用及び効果を第7図及び第8図を
も参照して説明する。
まず操作者が被写体サイズより小さいROIを設定し、
マニュアルで画素寸法Δxを設定した場合について第7
図のフローチャートに従って説明する。
操作者は、操作部13に位置決め用MR撮影モードを選択
すると、システムコントローラ20はシーケンサ10を制御
して位置決め用MR撮影を行い、同図(a)に示すよう
に、頭部のMR像が得られる(ST1)。尚、同図(a)乃
至(e)中、斜線で示す部位は病変部位を示すものであ
る。
次に操作者は、同図(b)に示すように、操作部13を
操作して被写体内部に描出された病変部にROIを設定す
る(ST2)。外形矩形領域決定手段21は、同図(c)に
示すように、外接矩形領域の決定をする(ST3)。次に
最適FOV決定手段22は、最適FOVを決定し(ST4)、この
最適FOVが決定後、エンコード方向決定手段24により各
エンコード方向を決定する。次にFOVパラメータ決定手
段24aは、位相エンコード用傾斜磁場増分ΔGe及びサン
プリングピッチΔTrを前記式(1),(2)に基づいて
求める(ST5)。そしてシステムコントローラ20は、操
作部13より入力された診断用MR撮影の撮影条件に基づい
てシーケンサ10を制御して、診断用MR撮影を行う(ST
6)。被写体の全領域についてMRデータを収集せず、最
小限の最適FOVについて撮影を行うので、この診断用MR
撮影は短時間で終了する。MRデータが画像作成部11に取
り込まれるとこの画像作成部11で画像再構成され(ST
7)、同図(e)に示すように、表示部12に折り返しア
ーチファクトL′が入り込まずS/N比の良好なMR像が表
示される(ST8)。
次に操作者がROIを設定せずに、自動的に装置により
最適画素寸法Δxを設定する場合について第8図のフロ
ーチャートに従って説明する。
シーケンサ10は、システムコントローラ20の制御の下
に、第6図に示すエンコード最大数Nmaxを設定する(ST
11)。続いてエンコード数nを初期化(n=0)する
(ST12)。更にエンコード傾斜磁場強度を初期化する
(ST13)。次にシーケンサ10は、位相エンコード傾斜磁
場増分Δ+Ge,Δ−Geを付加してMRデータの2ライン分
を別々に収集する(ST14)。更にシーケンサ10は、MRデ
ータの信号強度S(0,n)と閾値Ssとの大小の(S(0,
n)≧S+n)の判断を各ラインについて行う(ST1
5)。続いてシーケンサ10は、前回の位相エンコード傾
斜磁場Geに増分ΔGeを加えて次の位相エンコード傾斜磁
場Geを設定する(ST16)。そしてシーケンサ制御手段26
は、Nmax/2>|n|の判断を行い(ST17)、Yesの場合は、
前記ステップST14に進み、Noの場合は、Nopt=nとして
MRデータの収集が終了する(ST18)。そして前述したの
と同様にして画像作成部11により画像再構成され(ST1
9)、表示部12に被写体の最適周波数帯域で収集したMR
データに基づいてS/N比の良好なMR像が表示される(ST2
0)。
以上、一実施例について説明したが、本発明はこれに
限定されるものでなく、その要旨を変更しない範囲で種
々に変形実施が可能である。
例えば、第7図に示すステップST6以降は、第8図に
示すステップST11以降としてもよい。このようにするこ
とにより、最適FOV及び画素寸法Δxが自動的に定ま
る。
また、ROIは矩形状で設定された場合について説明し
たが、任意形状で設定されてもこれに外接する矩形線と
して認識するようにすればよい。
[発明の効果] 以上詳述した請求項1記載の発明によれば、エンコー
ド方向決定手段によりROIの縦,横の大きさを比較して
この内短い方を位相エンコード方向に設定し、長い方を
周波数エンコード方向に設定するようにしているので、
必要な部位についての必要な空間分解能で撮影を短時間
で行うことができ、しかも折り返しアーチファクトのな
いS/N比と空間分解能とが最適なMR像を得ることのでき
るMRI装置を提供することができる。
また請求項2記載の発明によれば、ROIが被写体の輪
郭より位相エンコード方向内側に観察対象部位に合わせ
て矩形状で設定された場合でも、最適FOV決定手段によ
り診断用MR像に折り返しアーチファクトが入らないよう
にFOVを自動設定するようにしているので請求項1記載
と同様の効果が得られる。
更に請求項3記載の発明によれば、シーケンサ制御手
段によりMRデータの信号値と閾値記憶手段が記憶する閾
値とを比較し、MRデータの信号値と閾値とがほぼ等しく
なった場合に、シーケンサに停止信号を送出して位相エ
ンコード用傾斜磁場増分の付加を停止するようにしてい
るので、画素寸法を決定する他のパラメータを容易に決
定でき、被写体の最適周波数帯域でMRデータを収集でき
るので、請求項1記載と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例装置のブロック図、第2図は
この装置の最適FOV決定手段の作用を示す説明図、第3
図乃至第6図はパラメータ決定手段及び閾値記憶手段の
作用を示す説明図、第7図及び第8図はこの装置の作用
を示すフローチャート、第9図は従来例装置におけるMR
像の一例を示す図である。 10…シーケンサ、22…FOV決定手段、23…エンコード方
向決定手段、25…閾値記憶手段、26…シーケンサ制御手
段、Ss…MRデータの信号値の閾値、ΔGe…位相エンコー
ド用傾斜磁場増分、Lo…被写体の輪郭、P…被写体、Δ
Tr…サンプリングピッチ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】観察対象部位を含む被写体からのMR信号を
    収集してMR像を得るMRI装置において、 パルスシーケンスの制御を行なうシーケンサと、 予め撮影された位置決め用MR像上で、被写体の輪郭より
    位相エンコード方向内側に前記観察対象部位に合わせて
    ROIを設定する手段と、 前記ROIに基づいてFOVを設定する手段と、 設定されたFOVについて前記パルスシーケンスを用いて
    撮影を行ない診断用MR像を得る手段とを有し、 前記FOVを設定する手段は、前記診断用MR像に折り返し
    アーチファクトが入らないように最適なFOVを設定する
    ことを特徴とするMRI装置。
  2. 【請求項2】前記FOVを設定する手段は、前記被写体の
    輪郭に接する位相エンコード方向の領域を抽出する手段
    を含み、該領域と前記ROIに基づいてFOVを設定すること
    を特徴とする請求項1記載のMRI装置。
  3. 【請求項3】設定された前記FOVに基づいて、サンプリ
    ングピッチ、位相エンコード用傾斜磁場増分、及び画素
    寸法のうち少なくとも一つを設定するパラメータ決定手
    段を有することを特徴とする請求項1記載のMRI装置。
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