JPH08103427A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置

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JPH08103427A
JPH08103427A JP6243077A JP24307794A JPH08103427A JP H08103427 A JPH08103427 A JP H08103427A JP 6243077 A JP6243077 A JP 6243077A JP 24307794 A JP24307794 A JP 24307794A JP H08103427 A JPH08103427 A JP H08103427A
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JP
Japan
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magnetic resonance
image
magnetic field
dimensional
resonance imaging
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JP6243077A
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Inventor
Yoshiyuki Usui
嘉行 臼井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、時間分解能の向上を実現する
磁気共鳴イメージング装置を提供することである。 【構成】本発明は、静磁場空間に配置された被検体に対
し励起用回転磁場を傾斜磁場と共に印加することにより
被検体を励起し、この励起後誘起される磁気共鳴信号を
収集し、画像を再構成する磁気共鳴イメージング装置に
おいて、被検体の一部分からの磁気共鳴信号を繰り返し
収集するシステムコントローラ1及びその披制御要素
3,5,7,8,9と、収集された磁気共鳴信号から前
記一部分の画像を再構成するデータ処理部10と、前記
画像を時間経過に伴う濃度変化として表示する画像ディ
スプレイ12とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気共鳴イメージング
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴イメージングではそれが登場し
た当初から、撮影時間(データ収集時間)の短縮が重要
な課題の1つとされており、現在までに、高速スピンエ
コー法、高速フィールドエコー法、GRASE法、エコ
ープラナー法等様々な種類の高速イメージング法が開発
されている。ここで、2DFT法を採用した高速フィー
ルドエコー法を例に、撮影時間について見てみよう。繰
り返し時間TR=40ms、エンコード数が 128、アベレー
ジ数(加算平均化の回数)が1であれば、1枚の画像を
再構成するのに必要なデータを収集するのに要する撮影
時間Tは、40ms×128となり、約5秒を要することにな
る。
【0003】近年、磁気共鳴イメージング用の造影剤が
開発され、実用化の域に達している。この造影剤の流動
の様子を観察する手法として、ダイナミックスキャンと
呼ばれる同一部分からのデータ収集を繰り返して造影剤
の流動の様子を動画像として観察しようとする方法があ
る。
【0004】一般に、造影剤が心臓に流入し始めて流出
するまで約10秒と言われている。したがって、例えば
X線造影診断に比べて、時間分解能が低くダイナミック
スキャンの時間分解能の向上が求められている。時間分
解能を向上させる方法として、エコープラナー法等の高
速イメージング法があるが、エコープラナー法は高レベ
ルの静磁場均一性、傾斜磁場の急峻な勾配、傾斜磁場の
高周波反転、高速データサンプリング等の仕様を要求し
ていて、この要求に答えるためには特殊で高価なハード
ウエアが必要になってしまう。つまり、通常の例えばス
ピンエコー法用の磁気共鳴イメージング装置の能力では
上記仕様を実現できない。また、上述したような高速イ
メージング法の画像は、読影経験の豊富な通常のスピン
エコー法やフィールドエコー法とはコントラストの点で
相違するので、読影経験の蓄積を活用することができ
ず、読影のための知識を新たに修得する必要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、時間
分解能の向上を実現する磁気共鳴イメージング装置を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、静磁場空間に
配置された被検体に対し励起用回転磁場を傾斜磁場と共
に印加することにより被検体を励起し、この励起後誘起
される磁気共鳴信号を収集し、画像を再構成する磁気共
鳴イメージング装置において、被検体の一部分からの磁
気共鳴信号を繰り返し収集する収集手段と、前記収集手
段により収集された磁気共鳴信号から前記一部分の画像
を再構成する再構成手段と、前記画像を時間軸に沿って
表示する表示手段とを具備する。
【0007】
【作用】本発明によれば、例えば造影剤の時間的な流動
の変化を観察することができる。さらに、被検体に関す
る一部分からの磁気共鳴信号を繰り返し収集するための
パルスシーケンスに要する時間は、この一部分を1次元
領域とすることにより2次元領域(スライス領域)を画
像化するための例えば2次元フーリエ変換法における1
エンコード分の時間に相当し、この1エンコード分の短
時間の周期で一部分から磁気共鳴信号を繰り返し得るこ
とができ、これに応じて時間分解能を向上させることが
できる。造影検査では、特定の領域に関する造影剤の流
入から流出に至る流動状態を高い時間分解能で診断する
ことが重要であり、この特定の領域は一部分でも補償で
きる点に本発明は着目したものである。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明による磁気共鳴
イメージング装置の一実施例を説明する。図1に本実施
例による磁気共鳴イメージング装置の構成を示す。この
磁気共鳴イメージング装置は、システムコントローラ1
をシステム全体の制御中枢として備えており、このシス
テムコントローラ1によって、静磁場磁石2の励磁用電
源3、傾斜磁場コイル4の傾斜磁場電源5、プローブ6
から励起用回転磁場(RFパルスや高周波磁場とも呼ば
れる)を送信するためにプローブ6にRF信号を送信す
る送信部7、プローブ6を介して磁気共鳴信号を受信す
る受信部8、磁気共鳴信号を増幅及びディジタル化する
ためのデータ収集部9、磁気共鳴信号から画像を再構成
するためのデータ処理部10のそれぞれが制御動作さ
れ、これにより後述する所定のパルスシーケンスが実行
されるものである。データ処理部10で再構成された画
像は画像ディスプレイ12に表示される。また撮影条件
等を入力するためのコンソール11がシステムコントロ
ーラ1に接続されている。
【0009】システムコントローラ1の制御により実行
されるパルスシーケンスとしては、スピンエコー法、イ
ンバージョン時間(TI)の調整により様々なコントラスト
の画像を得ることができ、さらにSTIR法に発展させ
れば病変と脂肪を区別することができるIR法(Inversi
on Recovery 法) 、S/Nの高い画像を得ることができ
るフィールドエコー法のいずれかである。また、スピン
エコー法でも、90°RFパルスのフリップ角を90°以外
のもの、T2*を反映した脂肪抑制画像を得るために90°
RFパルスから 180°RFパルスまでの時間間隔と 180
°RFパルスからエコー中心までの時間間隔とを相違さ
せるいわゆる非対称スピンエコー法であってもよい。ま
たこれらの方法にサチュレーション法やプリパルスによ
る脂肪抑制法を併用してもよい。なお、ここではスピン
エコー法を例に説明する。
【0010】本発明では、造影剤の流動状態を高時間分
解能で観察できるように、被検体に関する1次元の関心
領域を選択的に励起してこの1次元領域からの磁気共鳴
信号を繰り返し収集し、1次元画像を高時間分解能で繰
り返し得るものである。通常、2次元フーリエ変換法
(2DFT)を用いたスピンエコー法では、位相エンコ
ード化によりY方向の位置情報を、また周波数コード化
によりX方向の位置情報を磁気共鳴信号(スピンエコ
ー)に与えている。このため、特定のスライス領域に関
して位相エンコードを変えながら磁気共鳴信号を繰り返
し得ている。エンコード回数が128であれば、128
回信号収集を繰り返すことにより当該スライス領域の画
像化に必要な全てのデータが揃うことになる。本発明で
は、1次元の関心領域だけを選択的に励起して、位相エ
ンコード化を不要とする。したがって、1次元画像のみ
得られ、2次元画像は得られないが、その代わり時間分
解能は原理的に2次元画像化のエンコード回数分の1に
短縮することができる。造影剤撮影では、特定の領域に
関する造影剤の流入から流出に至る流動状態を高い時間
分解能で診断することが重要であり、本発明はこの点に
着目し、1次元画像であってもこれを高い時間分解能で
得ることを特徴とするものである。なお、1次元領域か
らの信号を周波数コード化のための傾斜磁場と共に収集
し、1次元画像を1次元フーリエ変換(1DFT)の信
号処理に供することにより再構成する。
【0011】次に、1次元領域を選択的に励起する方法
について説明する。図2(a)は、この方法を適用した
スピンエコー法のパルスシーケンスであり、図3はこの
方法の原理図である。この方法は、傾斜磁場を印加しな
がら特定の位置に応じて周波数調整したRFパルスを印
加することで特定のスライス領域を選択的に励起するこ
とができるスライス選択励起法を応用したものであり、
90°RFパルスと共に印加する傾斜磁場に対して交差
(ここでは直交)する傾斜磁場を 180°RFパルスと共
に印加することにより、両スライス領域が重なり合う一
部分、つまり棒状の1次元領域(図3の点線で示す領
域)を選択的に励起することができる。図2(a)で
は、Z軸に沿って磁場強度が勾配する第1のスライス傾
斜磁場Gs1を90°RFパルスと共に印加し、Y軸に沿っ
て磁場強度が勾配する第2のスライス傾斜磁場Gs2を 1
80°RFパルスと共に印加してX軸に平行な被検体の一
部分(ここでは1次元領域)を励起する一例を示してい
るが、各RFパルスに対する傾斜磁場の組み合わせは任
意である。また、この1次元領域の位置、つまり1次元
領域の軸方向に直交する面内での位置は、90°RFパル
スと 180°RFパルス各々の周波数調整により決定され
ることは、通常のスライス選択励起法と同様である。1
次元領域からのエコーは、周波数コード化のための傾斜
磁場(ここではGr)の存在下で収集する。こうして得
られた1次元領域からのエコーを1次元フーリエ変換
(1DFT)の信号処理を介して1次元画像(データ)
が再構成される。このようなパルスシーケンスを繰り返
すことにより、当該一部分(1次元領域)の画像を高い
時間分解能で得ることができる。
【0012】なお、90°RFパルス及び 180°RFパル
ス繰り返し毎にその周波数を変化させることにより、図
4(a)に示すように、複数の1次元領域を選択励起す
ることが可能である(マルチライン)。また、図2
(b)に示すように、2DFTを使ってGs1にエンコー
ドをかけることで、図4(b)に示すように一部分とし
てスラブ領域からの磁気共鳴信号を得ることが可能とな
る(シングルスラブ)。さらに、マルチラインとシング
ルスラブとを組み合わせて図4(c)に示すように複数
のスラブ領域から磁気共鳴信号を得ることが可能となる
(マルチスラブ)。
【0013】なお、1次元領域を選択的に励起する方法
としては、上述したスライス選択励起法の応用に限定さ
れない。例えば、血流画像化で常用されているプレサチ
ュレーション法を応用してもよい。この方法を応用する
場合、通常のスピンエコー法のパルスシーケンスを実行
する前に、1次元領域以外の領域に90°パルスをかけ、
その後にdephase のための傾斜磁場をかけることで位相
のばらつきを増大させて、そこから信号が出ない、つま
り飽和した状態を作り出す。
【0014】次に、1次元領域の設定について説明す
る。1次元領域の設定の前準備として、当該1次元領域
を含むスライス領域からエンコードの異なるエコーを得
て、2次元画像を再構成する。この2次元画像上に所望
する1次元領域を特定するためのROIをマニュアルで
入力する。当該2次元画像のスライス領域に1次元領域
が含まれている場合、図6(a)に示すように、当該2
次元画像上に1次元領域に相当する矩形のROIを設定
する。当該2次元画像のスライス領域に1次元領域が直
交する場合、図6(b)に示すように、当該2次元画像
上に1次元領域の断面に相当する正方形のROIを設定
する。マルチライン、シングルスラブ、マルチスラブの
場合には、複数のROIを入力することで対応する。こ
のように設定された1次元領域の位置に応じて、システ
ムコントローラ1により90°RFパルスと 180°RFパ
ルス各々の周波数が決定され、これにより当該1次元領
域が選択的に励起される。
【0015】図2(a)に示したパルスシーケンスを、
数十ms〜数百msの範囲の短い繰り返し周期で繰り返し実
行する。これにより数十ms〜数百msの範囲の高い時間分
解能で1次元画像が繰り返し得られる。この1次元画像
はデータ処理部10から画像ディスプレイ12に順次送
られ、図7(a),(b)に示すように、横軸を時間、
縦軸を位置とした領域に、超音波診断のいわゆるMモー
ドと同様に、当該1次元領域の位置毎の時間経過に伴う
濃度変化として帯状にリアルタイムで濃淡表示される。
この濃度変化により、造影剤の流入から流出の様子が医
師により理解される。
【0016】この表示に際しては、濃度変化の画像の位
置と被検体との関係を補足情報として与えることが好ま
しい。図8(a),(b)に補足情報の2例を示す。図
8(a)では、入力されたROIを含む2次元画像を、
そのROI軸を濃度変化の縦軸に平行になるように適当
に回転して、この2次元画像を濃度変化の画像と同時表
示させる。図8(b)では、1次元領域の入力に用いた
2次元画像を濃度変化の画像と同時表示して、両画像間
で「前」、「後」等の文字情報によりその位置の対応関
係を明記する。
【0017】なお、1次元画像の表示方法としては、次
のような方法でもよい。上述の説明では、1次元画像を
濃淡表示している。この表示方法に代えて又は併用し
て、図12(a)に示すように、直交する3軸をそれぞ
れ時間、位置、画素値に対応させた3次元空間上に、1
次元画像の位置方向の画素値変化(位置プロファイル)
を時間軸に沿って順次プロットしてこの3次元分布を疑
似3次元画像として表示したり、図12(b)に示すよ
うに、同様な3次元空間上に、1次元画像の時間方向の
画素値変化(時間プロファイル)を位置軸に沿ってプロ
ットしてこの3次元分布を疑似3次元画像として表示す
る方法を採用してもよい。このようなプロファイル表示
方法は、造影剤濃度変化の定量化分析に有効とされる。
【0018】さらにデータ処理部10では、画像再構成
に加えて、特定位置に関する造影剤の存在量の時間変化
に相当する画素値の時間変化のグラフ(ダイナミックカ
ーブという)を作成する。図9(a),(b)に示すよ
うに、この時間変化を見る位置を、コンソール11を介
して濃度変化の画像上に線ROIまたは長方形ROIを
指定入力する。線ROIの場合、1次元画像から当該線
ROI上の画素値が抽出され、横軸を時間経過、縦軸を
画素値変化とした領域上に、データ収集時刻及び当該抽
出した画素値により特定される位置にドットをプロット
する。この動作を繰り返すことにより、ダイナミックカ
ーブが成長する如くリアルタイムで作成される。長方形
ROIの場合、1次元画像から当該長方形ROI内の複
数の画素値の平均値(平均値でなくても、最大値や最小
値であってもよい)が計算され、横軸を時間経過、縦軸
を画素値変化とした領域上に、データ収集時刻及び当該
計算した平均値により特定される位置にドットをプロッ
トする。このROI設定は自由度があり、例えば、図1
0に示すように複数、ここでは2本の線ROIまたは長
方形ROIを指定するようにしてもよく、この場合、複
数位置のダイナミックカーブを同時表示することがで
き、位置の相違に応じた造影剤の流動の時間遅延等の新
たな評価基準として提供される。なお、線ROIまたは
長方形ROIを濃度変化の画像上に指定することには限
定されず、図11に示すように、2次元画像上に1次元
領域を指定する際に、ROIも指定することも考えられ
る。
【0019】なお、上述したように、図2(a)に示し
たパルスシーケンスは数十ms〜数百msの範囲内で一定の
繰り返し周期TRで繰り返し実行される。一般に、造影
剤の動きは流入時には急激で、流出時には緩やかであ
る。したがって、データのコントラスト上の連続性を確
保するためにパルスシーケンスの繰り返し周期TRは一
定のままで、図13に示すように、流入時には、アベレ
ージ数(加算平均回数)を1回として高い時間分解能で
表示し、流出時にはアベレージ数を例えば10回として
低い時間分解能で表示しても流出過程の観察には支障が
なく、しかもS/Nを向上させることができる。なお、
アベレージ数を一定とするモードと、変化させるモード
とを撮影前に選択的に指定できるようにすることや、撮
影中にこのアベレージ数を変化できるようにすることが
好ましい。また、図2(a)に示したパルスシーケンス
を一定の繰り返し周期TRで繰り返し実行しながらも流
出時には間欠的に、例えば10回に1度だけ信号を収集
しデータを得ることが考えられる。なお、このように流
出時に低い時間分解能で表示することは、ダイナミック
カーブの連続性が失われてしまう。この欠点を、次のよ
うに補償する。ダイナミックカーブの連続性を得る方法
として、図14(a)に示すように多点または2点補間
法により、測定画素値の無い時刻についての画素値を補
間するものや、図14(b)に示すように測定画素値を
その測定時刻近傍の測定の無い時刻について当て嵌める
方法が考えられる。また、1次元画像が離散的に表示さ
れることを補償する方法としては、図14(b)に示す
ように得られた1次元画像を、次の測定周期まで繰り返
し表示で、空白を埋め合わせる方法が考えられる。
【0020】なお、次のようにパルスシーケンスを変形
してもよい。図15(a)に示すように、流入時には図
2(a)で示した1DFTを実行し、流出時には1DF
Tに代えて2DFTを実行する。なお、1DFTと2D
FTの繰り返し周期TR及び縦緩和時間T1 はコントラ
スト上の連続性を確保するために一定とする必要があ
る。流出時のダイナミックカーブは、2次元画像から抽
出したROI上の画素値を用いて作成する。この場合、
流出時には、2次元空間の造影剤分布の時間的変化をと
らえることができる。
【0021】また、図15(b)に示すように、1DF
Tと2DFTを組み合わせたパルスシーケンスを一定の
繰り返し周期TRで繰り返し実行して、ダイナミックカ
ーブと共に2次元画像を得るようにしてもよい。このパ
ルスシーケンスは、図16に示すように、1回の90°パ
ルスに対して、 180°パルスを2回ずつ印加し、最初の
180°パルスではエンコードをかけて2次元データを得
て、次の 180°パルスでは1次元データを得る。この場
合、繰り返し周期TRを15msとして、エンコード数が
128とすれば、ダイナミックカーブを15msの周期の
高い時間分解能で得られ、さらに2次元画像を15ms×
128の周期で得ることができる。つまり、この場合、
ダイナミックカーブの時間分解能を低下させないで、2
次元画像を繰り返し得ることができるようになる。本発
明は、上述した実施例に限定されることなく種々変形し
て実施可能であるのは勿論である。
【0022】
【発明の効果】本発明は、静磁場空間に配置された被検
体に対し励起用回転磁場を傾斜磁場と共に印加すること
により被検体を励起し、この励起後誘起される磁気共鳴
信号を収集し、画像を再構成する磁気共鳴イメージング
装置において、被検体の一部分からの磁気共鳴信号を繰
り返し収集する収集手段と、前記収集手段により収集さ
れた磁気共鳴信号から前記一部分の画像を再構成する再
構成手段と、前記画像を時間軸に沿って表示する表示手
段とを具備する。これにより本発明によれば、例えば造
影剤の時間的な流動の変化を観察することができる。さ
らに、被検体に関する一部分からの磁気共鳴信号を繰り
返し収集するためのパルスシーケンスに要する時間は、
この一部分を1次元領域とすることにより2次元領域
(スライス領域)を画像化するための例えば2次元フー
リエ変換法における1エンコード分の時間に相当し、こ
の1エンコード分の短時間の周期で一部分から磁気共鳴
信号を繰り返し得ることができ、これに応じて時間分解
能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による磁気共鳴イメージング
装置の構成図。
【図2】1次元領域を選択的に励起する一方法を示すパ
ルスシーケンス。
【図3】図2の原理図。
【図4】図2の発展例を示す図。
【図5】1次元領域を選択的に励起する他の方法を示す
パルスシーケンス。
【図6】1次元領域の設定方法の説明図。
【図7】1次元領域の位置毎の時間経過に伴う濃度変化
の表示例を示す図。
【図8】濃度変化の画像の位置と被検体との関係を補足
する情報について示す図。
【図9】ダイナミックカーブとそのROIの設定方法を
示す図。
【図10】2点に関するダイナミックカーブを示す図。
【図11】ダイナミックカーブのROIの他の設定方法
を示す図。
【図12】1次元画像の時間変化をプロファイル表示す
る表示例を示す図。
【図13】流入時と流出時とで表示の際の時間分解能を
変えた場合の表示例を示す図。
【図14】図13によるダイナミックカーブの非連続性
を補償する表示例を示す図。
【図15】1DFTと2DFTとを併用した場合の表示
例を示す図。
【図16】1DFTと2DFTとを1パルスシーケンス
に組み合わせたパルスシーケンスを示す図。
【符号の説明】
1…システムコントローラ、 2…静磁場磁石、3…
励磁用電源、 4…傾斜磁場コイル、5…
傾斜磁場電源、 6…プローブ、7…送信
部、 8…受信部、9…データ収集
部、 10…データ処理部、11…コンソー
ル、 12…画像ディスプレイ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静磁場空間に配置された被検体に対し励
    起用回転磁場を傾斜磁場と共に印加することにより被検
    体を励起し、この励起後誘起される磁気共鳴信号を収集
    し、画像を再構成する磁気共鳴イメージング装置におい
    て、 被検体の一部分からの磁気共鳴信号を繰り返し収集する
    収集手段と、 前記収集手段により収集された磁気共鳴信号から前記一
    部分の画像を再構成する再構成手段と、 前記画像を時間軸に沿って表示する表示手段とを具備す
    ることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 【請求項2】 前記収集手段は、第1の励起用回転磁場
    を第1の傾斜磁場と共に印加し、前記第1の励起用回転
    磁場の印加後、第2の励起用回転磁場を前記第1の傾斜
    磁場に交差する第2の傾斜磁場と共に印加することによ
    り、前記一部分を1次元領域として選択的に励起するこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁気共鳴イメージング装
    置。
  3. 【請求項3】 前記表示手段は、前記1次元領域の画像
    と被検体との位置関係の対応をとるための情報を表示す
    ることを特徴とする請求項2記載の磁気共鳴イメージン
    グ装置。
  4. 【請求項4】 前記画像上に関心点を指定する指定手段
    と、前記関心点についての画素値の時間変化を作成する
    作成手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1記
    載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 【請求項5】 前記画像上に関心領域を指定する指定手
    段と、前記関心領域内に存在する複数の画素値の時間変
    化を作成する作成手段とをさらに備えることを特徴とす
    る請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置。
JP6243077A 1994-10-06 1994-10-06 磁気共鳴イメージング装置 Pending JPH08103427A (ja)

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