JP2874344B2 - 調理器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、一般家庭において焼き
物，煮物，鍋物調理等に使用される調理器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の調理器の調理板には、高
温時でも調理板を持ち運びができるように調理板域は鍋
（以下、調理板という）の両側に合成樹脂性の把手が取
り付けられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の調理
器では、調理中の調理板が高温になっているときに、調
理板の上縁部に手が触れたり、調理器の本体の移動時に
調理板の上縁部に手が触れたりして火傷をするという問
題があった。

【０００４】本発明は、上記課題を解決するもので、調
理中の高温の調理板の上縁部に直接手が触れることのな
い安全な調理器を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、調理器の本体と、前記本体に内装された
加熱源と、前記加熱源上に載置される調理板とを備え、
前記調理板の上縁部の上部全周に合成樹脂製のガードを
取付金具で取り付けるとともに、前記調理板の上縁部と
合成樹脂製のガードとの間に隙間を設けた調理器とす
る。

【０００６】

【作用】本発明は、上記した構成により、調理板の上縁
部の上部全周に合成樹脂製のガードを取付金具で取り付
けるとともに、前記調理板の上縁部と合成樹脂製のガー
ドとの間に隙間を設けたことにより、調理中の高温の調
理板の上縁部に直接手が触れることがなく、たとえ、ガ
ードに手が触れても、カードを形成している合成樹脂は
一般に低熱導性であるため高温度になることはなく、火
傷を防止することができる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図１および
図２を参照しながら説明する。

【０００８】図に示すように、１は調理器の本体で、本
体１には加熱源であるヒーター２が内装されている。な
お、加熱源はガスバーナであってもよい。ヒーター２上
には調理板３が着脱自在に載置されている。

【０００９】調理板３の上縁部４には複数の取付金具５
により、上縁部４を覆うように低熱伝導で高耐熱性の合
成樹脂、例えばフェノール樹脂製のガード６が取り付け
られている。また、調理板３の上縁部４と樹脂製のガー
ド６との間には隙間が設けられている。

【００１０】次に、この一実施例の構成における作用を
説明する。上記構成において、調理中に調理板３が高温
になると、調理板３の上縁４も高温になるが、カード６
は複数の取付金具５により調理板２の上縁部４に取り付
けられ、しかも、ガード６は低熱伝導、高耐熱性の合成
樹脂製であるので、ガード６の温度は、上縁４の熱が取
付金具５から直接伝わるものと調理板３の放射熱により
伝わるものとで上昇するが、調理板３の上縁部より遥か
に低い温度であり、ガード６に手が触れても火傷をする
ことはない。

【００１１】また、ガード６は調理板３の上縁部４の全
周を覆っているので、手が調理板３の上縁部４に直接触
れることがなく、火傷をすることはない。

【００１２】なお、図示していないが、ガード６の外周
縁を調理板３の上縁部４の側面を覆うように垂下させ、
上縁部３の上方と側方を覆うよう形成してもよいもので
ある。

【００１３】

【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなよう
に、本発明によれば、調理板の上縁部の上部全周に合成
樹脂製のガードを取付金具で取り付けるとともに、前記
調理板の上縁部と合成樹脂製のガードとの間に隙間を設
けたことにより、手が調理板の上縁部に直接触れること
がなく、また、手がガードに触れることがあっても、ガ
ードの温度は調理板の上縁部の温度より遥かに低い温度
であるので、火傷することはない。

【００１４】このように、調理中の高温の調理板の上縁
部に直接手が触れることのない安全な調理器を提供する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の調理器の分解斜視図

【図２】同調理器の調理板の要部の側断面図

【符号の説明】

１ 本体 ２ 加熱源 ３ 調理板 ４ 上縁部 ６ ガード

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】調理器の本体と、前記本体に内装された加
   熱源と、前記加熱源上に載置される調理板とを備え、前
   記調理板の上縁部の上部全周に合成樹脂製のガードを取
   付金具で取り付けるとともに、前記調理板の上縁部と合
   成樹脂製のガードとの間に隙間を設けた調理器。