JP2872296B2 - ハーフPCa板PCスラブ構法 - Google Patents

ハーフPCa板PCスラブ構法

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JP2872296B2
JP2872296B2 JP1259803A JP25980389A JP2872296B2 JP 2872296 B2 JP2872296 B2 JP 2872296B2 JP 1259803 A JP1259803 A JP 1259803A JP 25980389 A JP25980389 A JP 25980389A JP 2872296 B2 JP2872296 B2 JP 2872296B2
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JP
Japan
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slab
construction method
beams
slab construction
pca plate
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正生 上田
俊彦 山本
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Tokyu Construction Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ハーフPCa板のPCスラブにPC(プレストレ
ストコンクリート)用鋼材を入れて緊張し、プレストレ
ス力を与えるハーフPCa板PCスラブ構法に関するもので
ある。
[従来の技術] 一般に、第4A図および第4B図に示すようなPCスラブに
おいて、該スラブを構成する個々のスラブパネルは、そ
の周辺梁の支持状態によって中央スラブA、端部スラブ
Bおよび隅部スラブCの3種類に分類される。
そして、このスラブのX,Y方向に、第5図に示すよう
に、PCスラブ1′上に後打ちされたコンクリートスラブ
1内にPC鋼線2を入れて緊張し、スラブにかかる荷重に
よって生ずる曲げモーメントを打ち消すようにプレスト
レス力を与えると、スラブ1の応力や変形は上記周辺の
支持条件の違いによって相当異なる。
即ち、各スラブの中央点の鉛直撓みに着目すると、プ
レストレス力によりスラブを吊り上げ、その撓みを減少
させる効果は、中央スラブA、端部スラブB、隅部スラ
ブCの順となり、端部スラブBおよび隅部スラブCで
は、その効果は著しく小さくなる。
このように、端部スラブBと隅部スラブCに対するプ
レストレスの効果が小さくなるのは、周辺の梁が、各ス
ラブの端部のPC鋼材の緊張力による曲げ上げとは逆方向
に捻れて変形することに起因するものである。
また、上記ハーフPCa板PCスラブは、PC鋼材2のライ
ズeが十分にとれず、上記梁の捻れによるプレストレス
効果の減少に加えて十分な懸垂力がとれないという問題
点があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされ
たもので、その目的とするところは、スラブの荷重によ
る撓みを相殺或いは減少せしめて、スラブの吊り上げ効
果の減少がなく、PC鋼材によるプレストレス力を十分に
期待することができるハーフPCa板PCスラブ構法を提供
することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明のハーフPCa板PCスラブ構法は、スラブにかか
る荷重によって生ずる曲げモーメントを打ち消すように
PC鋼材によりプレストレス力を与えられたハーフPCa板P
Cスラブにおいて、該スラブの両端を支持すると共に該
スラブと一体的に構築された梁を、上記荷重による捩れ
と逆方向に捩るように構成したことを特徴とするもので
あり、上記両端の梁をスラブに対して上付き状態に構築
すると共に、上記PC構材の両端を上記梁の下部に定着せ
しめること、或いは、上記両端の梁をスラブに対して下
付き状態に構築すると共に、上記PC構材の両端を上記梁
の中間部または下部に定着せしめることを特徴とするも
のである。
[実施例] 以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら
説明する。
第1図において、1はコンクリートスラブであってPC
スラブ1′上に後打ちされている。該コンクリートスラ
ブ1の内部にPC鋼線2がアンボンド状態で埋設されてい
る。該PC鋼線2は、スラブにかかる荷重によって生ずる
曲げモーメントを打ち消すようにプレストレス力が与え
られている。
3は両端の梁であって、スラブ1に対して上側、すな
わち上付き状態に一体的に構築されている。
従って、この上付き梁3は、従来の下付き梁の場合と
逆方向に捩れることになり、スラブ1をスラブ内のPC鋼
線2の吊り上げ力の他に付加的に更に上方に吊り上げ、
その効果を倍加する。
第2図は、連続スラブの端部スパンにおける実施例を
示すものである。
第3図は別の実施例を示すものであって、両端の梁4
が従来のようにスラブ1の下側、すなわち下付き状態に
一体的に構築されていると共に、これらの梁4,4の中間
部をPC鋼材5により緊張して梁4の捻れ方向を荷重によ
る捻れ方向と逆にして、スラブの吊り上げ効果を倍加せ
しめるようになっている。
[発明の効果] 1)ハーフPCa板PCスラブの両端の梁をスラブに対して
上付き状態に構築することにより、スラブの吊り上げ効
果の減少を少なくし、PC鋼材によるプレストレス力を十
分に期待することができる。
2)ハーフPCa板PCスラブの両端の梁が下付きの場合に
は、梁の中間部を相互にPC鋼材により緊張して、スラブ
の吊り上げ効果が倍加することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のハーフPCa板PCスラブ構法の一実施例
を示すコンクリートスラブの断面図、第2図は別の実施
例を示すコンクリートスラブの断面図、第3図は更に別
の実施例を示す断面図、第4A図は連続スラブの平面図、
第4B図はその断面図、第5図は従来のハーフPCa板PCス
ラブにおけるPC鋼線の配置状態を示すコンクリートスラ
ブの断面図である。 1……コンクリートスラブ、1′……PCスラブ、2……
PC鋼線、3,4……両端の梁、5……PC鋼材。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 5/43 E04B 5/02 E04C 3/26 E04C 3/293

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スラブにかかる荷重によって生ずる曲げモ
    ーメントを打ち消すようにPC鋼材によりプレストレス力
    を与えられたハーフPCa板PCスラブにおいて、該スラブ
    の両端を支持すると共に該スラブと一体的に構築された
    梁を、上記荷重による捩れと逆方向に捩るように構成し
    たことを特徴とするハーフPCa板PCスラブ構法。
  2. 【請求項2】上記両端の梁をスラブに対して上付き状態
    に構築すると共に、上記PC構材の両端を上記梁の下部に
    定着せしめることを特徴とする請求項1に記載のハーフ
    PCa板PCスラブ構法。
  3. 【請求項3】上記両端の梁をスラブに対して下付き状態
    に構築すると共に、上記PC構材の両端を上記梁の中間部
    または下部に定着せしめることを特徴とする請求項1に
    記載のハーフPCa板PCスラブ構法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5833662A (ja) * 1981-08-21 1983-02-26 三井建設株式会社 スラブ構造体の構築工法
JPS60219347A (ja) * 1984-04-13 1985-11-02 飛嶋 康文 ブレストレスト・コンクリ−ト床の構築方法及び該方法に使用するブレキヤスト・トラス板

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