JP2871826B2 - Nb▲下3▼Sn超電導線用Cu―Sn系合金の処理方法 - Google Patents

Nb▲下3▼Sn超電導線用Cu―Sn系合金の処理方法

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JP2871826B2 JP2237001A JP23700190A JP2871826B2 JP 2871826 B2 JP2871826 B2 JP 2871826B2 JP 2237001 A JP2237001 A JP 2237001A JP 23700190 A JP23700190 A JP 23700190A JP 2871826 B2 JP2871826 B2 JP 2871826B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はNb3Sn超電導線用Cu−Sn系合金の処理方法に
関するものである。
〔従来技術〕
Nb3Sn超電導線は通常、ブロンズ法により製造されて
いる。この方法は、Cu−Sn系合金(ブロンズ)鋳塊に多
数本の穴をあけ、各穴にNb棒を挿入した後、熱間押出、
中間焼鈍を含む伸線加工を行って所望線径の複合線材を
得た後、この複合線材にNb3Sn生成のための熱処理を施
すというものである。
〔課題〕
ところで最近、超電導線の特性に対する要求が厳しく
なってきており、超電導線内のNb3Snフィラメントは極
細化、多心化の傾向にある。しかしNb3Snフィラメント
を極細化、多心化すると、フィラメントの断線が多くな
り、所期の特性が得られない、長尺条長の超電導線が製
造できない、製造歩留りが低下する等の問題が生じてい
る。
本発明の目的は、Nb3Snフィラメントが極細化、多心
化された超電導線の製造を可能にするNb3Sn超電導線用C
u−Sn系合金の処理方法を提供することにある。
〔課題の解決手段〕
Nb3Sn超電導線中のNb3Snフィラメントに断線が発生す
るのは、Cu−Sn系合金中に存在するブローホールやミク
ロな偏析のためである。その理由は、Cu−Sn系合金とNb
との複合材を減面加工するときに、Cu−Sn系合金中にブ
ローホールや偏析があると、その付近の応力場が不均一
になり、細く引き延ばされたNbフィラメントがさらに加
工されるときに、くびれや断線が発生しやすくなるから
である。
特にNb3Sn超電導線用のCu−Sn系合金は固溶限界ぎり
ぎりまでSnを固溶させているので、Snの偏析が生じやす
い。偏析やブローホールを完全に解消することは現在の
溶解鋳造技術の改良では困難である。
そこで本発明は、Nb3Sn超電導線用Cu−Sn系合金に、
500℃以上、その合金の平均組成の固相線以下の温度
での均質化熱処理と、350℃以上の温度と、その合金
のσ0.2以上の圧力でHIP(熱間静水圧加圧)処理を施す
こととしたものである。なおσ0.2とは0.2%耐力、すな
わち応力除去後に0.2%の永久歪を生じる応力値であ
る。
の均質化熱処理はCu−Sn系合金の偏析を解消するた
めに、のHIP処理はCu−Sn系合金のブローホールを解
消するために行うものであり、この二つの処理はどちら
を先に行ってもよい。
均質化熱処理の温度を、500℃以上、Cu−Sn系合金の
平均組成の固相線以下としたのは、500℃未満では拡散
速度が遅すぎ、均質化に時間がかかりすぎて工業的でな
いからであり、また固相線を越える温度では被処理材の
形状が保持できなくなるからである。
またHIP処理の条件を、350℃以上の温度、その合金の
σ0.2以上の圧力としたのは、σ0.2未満の圧力ではCu−
Sn系合金のブローホールが十分につぶれないからであ
り、350℃未満ではブローホールがつぶれても金属学的
に接合しないからである。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明す
る。
実施例1 Cu−14.3wt%Sn−0.2wt%Ti合金を溶解鋳造した。こ
の鋳塊からスライスを切り取って調査した結果では、配
合組成に対して最大5wt%のSn偏析部が認められた。ま
たスライス全面に大きさ8〜15μmの円形状や多角形状
のブローホールが無数に観察された。
この鋳塊スライスを520±5℃で40時間、真空中また
は不活性ガス雰囲気中で熱処理した。その後のスライス
を調査したところ、ブローホールはそのまま残存してい
たが、偏析部の特にSnリッチ側はきれいに偏析が解消し
ていた。
次いで上記合金鋳塊300mmφ×700mmlに、上記と同じ
条件で均質化熱処理を施し、その後、鋳塊全体をHIP処
理設備のアルゴンガス内に投入して、100℃/hrの昇温条
件で400℃まで到達させ、2000Kgf/cm2の圧力でHIP処理
を1時間行った。400℃でのσ0.2は14Kgf/mm2である。
その後、鋳塊の両端部および中央部からスライスを切り
出して調査したところ、Sn偏析は解消されており、また
ブローホールの存在も認められず、ブローホールは完全
につぶれて金属学的に接合していた。
そこで以上の処理を施した鋳塊を用いて超電導線を製
造した。まず鋳塊を鍛造加工し、200mmφに外削後、19
本の穴をあけてNb棒を挿入した。この複合材を熱間押出
し、次いで冷間加工と焼鈍を繰り返して所定の線径の複
合線材を得た後、それを定尺切断した。
次に均質化熱処理、HIP処理を施した上記と同じ鋳塊
に、上記と同じ鍛造加工、外削を行った後、前の工程で
定尺切断された複合線材を挿入した。この複合材を熱間
押出し、次いで冷間加工と焼鈍を繰り返して所定の線径
の複合線材を得た後、それを定尺切断した。
次に定尺切断された複合線材を多数本束ねてTaのバリ
アを巻き、Cu管中に挿入し、これを熱間押出した後、冷
間加工と焼鈍を繰り返して外径3.0mmまで加工した。
このようにして得られた線材にNb3Sn生成のための熱
処理を施し、3.0mmφ、ブロンズ比3.2、フィラメント数
120,000本のNb3Sn超電導線を製造した。この超電導線を
調査した結果、フィラメントの断線は認められず、Jc
(at 16T)は248A/mm2であった。
実施例2 実施例1と同じCu−14.3wt%Sn−0.2wt%Ti合金鋳塊
を用いた。この鋳塊は実施例1で説明したように配合組
成に対して最大5wt%のSn偏析部が認められ、また大き
さ8〜15μmの円形状や多角形状のブローホールが無数
に存在するものである。
この鋳塊160mmφ×500mmlをHIP処理設備のアルゴンガ
ス内に投入し、100℃/hrの昇温条件で350℃まで到達さ
せ、2000Kgf/cm2の圧力でHIP処理を1時間行った。その
後、鋳塊の両端部および中央部からスライスを切り出し
て調査したところ、ブローホールは完全につぶれてい
て、ブローホールの存在は認められなかった。しかしSn
偏析部はそのまま存在していた。
次にHIP処理後の鋳塊を520±5℃で40時間、真空中ま
たは不活性ガス雰囲気中で熱処理した。その後、この鋳
塊からスライスを切り出して調査したところ、実施例1
と同様、特にSnリッチ側の偏析はきれいに解消してい
た。
この鋳塊を用いて実施例1と同じ工程でNb3Sn超電導
線を製造した。この超電導線のJc(at 16T)は245A/mm2
であり、フィラメントの断線は認められなかった。
比較例1 ブロンズ鋳塊の均質化熱処理の温度を470℃としたこ
と以外は実施例1と同じ方法でNb3Sn超電導線を製造し
た。
比較例2 ブロンズ鋳塊のHIP処理の温度を330℃としたこと以外
は実施例1と同じ方法でNb3Sn超電導線を製造した。330
℃でのσ0.2は14Kgf/mm2である。
比較例3 ブロンズ鋳塊に均質化熱処理およびHIP処理を施さな
いこと以外は実施例1と同じ方法でNb3Sn超電導線を製
造した。
比較例1〜3で製造した超電導線のJc測定結果を実施
例1、2と比較して示すと表−1のとおりである。
〔発明の効果〕 以上説明したように本発明によれば、充分に均質で、
無欠陥のCu−Sn系合金を得ることができるため、フィラ
メント径が数ミクロン〜サブミクロンの極細、多心Nb3S
n超電導線をフィラメントの断線を生じさせることなく
製造することが可能となる。したがってNb3Sn超電導線
の臨界電流密度が向上するだけでなく、製品歩留りが向
上し、超電導線の条長を長尺化できる等、その工業上の
効果はきわめて顕著である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22F 1/00 661 C22F 1/00 661A 682 682 683 683 684 684C 694 694B 694Z H01B 12/10 ZAA H01B 12/10 ZAA (72)発明者 鈴木 卓哉 東京都千代田区丸の内2―6―1 古河 電気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−165005(JP,A) 特公 昭62−13429(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C22F 1/08 C22F 1/00 H01B 13/00 565

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Nb3Sn超電導線用Cu−Sn系合金に、500℃以
    上、その合金の平均組成の固相線以下の温度で均質化熱
    処理を施した後、350℃以上の温度と、その合金のσ0.2
    以上の圧力でHIP(熱間静水圧加圧)処理を施すことを
    特徴とするNb3Sn超電導線用Cu−Sn系合金の処理方法。
  2. 【請求項2】Nb3Sn超電導線用Cu−Sn系合金に、350℃以
    上の温度と、その合金のσ0.2以上の圧力でHIP処理を施
    した後、500℃以上、その合金の平均組成の固相線以下
    の温度で均質化熱処理を施すことを特徴とするNb3Sn超
    電導線用Cu−Sn系合金の処理方法。
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