JP2871423B2 - 収納式ベッド装置 - Google Patents

収納式ベッド装置

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JP2871423B2
JP2871423B2 JP25696793A JP25696793A JP2871423B2 JP 2871423 B2 JP2871423 B2 JP 2871423B2 JP 25696793 A JP25696793 A JP 25696793A JP 25696793 A JP25696793 A JP 25696793A JP 2871423 B2 JP2871423 B2 JP 2871423B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は不使用時に小さく折り
畳むことができる収納式ベッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ベッド装置はマットレスや布団
などの寝具が載置されるベッド本体を有する。このベッ
ド本体は、長手方向一端に連結されたヘッドボ−ド体
と、他端に連結されたフットボ−ド体とによって所定の
高さでほぼ水平な状態で支持されている。
【0003】上記ベッド本体は利用者の身長よりも長く
形成されるから、その長さは約2m程度となり、幅寸法
はシングルベッドで約1m程度となる。そのため、不使
用時には上記ベッド装置が室内空間を大きく占有するこ
とになるから、非常に邪魔であり、とくに、部屋を多目
的に使用することが多い家屋ではその部屋の利用が制限
されるということがある。
【0004】そこで、不使用時には折り畳んで小さくで
きるベッド装置の開発が望まれている。ベッド装置を折
り畳み自在な構成とする場合、そのベッド本体を複数の
フレ−ムに分割し、それらフレ−ムを回動自在に連結す
ることで、不使用時には上記フレ−ムを接合状態に折り
畳んで使用時に比べて小さくできるようにしている。
【0005】しかしながら、ベッド本体を複数のフレ−
ムに分割した場合、各フレ−ムの下面側に脚部材を起伏
自在に設け、使用時には起立させ、不使用時には倒伏さ
せなければならない。そのため、利用者は、使用時ある
いは不使用時に上記脚部材をその都度、起伏操作しなけ
ればならないため、使いずらいということがあった。
【0006】また、不使用時にベッド本体を折り畳む場
合、水平に支持された一方のフレ−ムの上面に、そのフ
レ−ムに連結された他方のフレ−ムをほぼ180度回転
させて重ね合わせるようにしている。そのため、その他
方のフレ−ムを持ち上げながら180度回転させなけれ
ばならないから、大きな労力が要求され、操作性が非常
に悪いということがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の折
り畳み可能なベッド装置は、使用時あるいは不使用時に
分割されたフレ−ムを支持した脚部材をその都度、起伏
操作しなければならないということがあり、また折り畳
む場合にはフレ−ムを約180度回転させなければなら
ないから、それらのことによって操作がしずらいという
ことがあった。この発明は上記事情に基づきなされたも
ので、その目的とするところは、使用時や不使用時の操
作が容易に行える収納式ベッド装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明は、複数のフレ−ムが折り畳み自在に連結さ
れたベッド本体と、このベッド本体の一端に高さ方向中
途部が固定的に連結された第1のボ−ド体および他端に
高さ方向中途部が回動自在に連結された第2のボ−ド体
と、上記第1のボ−ド体に設けられそのボ−ド体を走行
自在に支持した走行手段と、上記ベッド本体の中途部に
位置するフレ−ムの下面に一端を回動自在に連結して設
けられた脚部材と、上記フレ−ムが水平に展開された状
態で上記脚部材の回動を阻止して複数のフレ−ムを上記
脚部材と一対のボ−ド体とで水平に支持させるととも
に、上記第1のボ−ド体を倒しながら上記フレ−ムを折
り畳んだときに上記脚部材を倒伏方向に連動させるリン
ク機構とを具備したことを特徴とする。
【0009】
【作用】上記構成によれば、第1のボ−ド体を垂直な状
態から走行させながら倒すことで、複数のフレ−ムを折
り畳むことができ、また脚部材をフレ−ムの折り畳みに
リンク機構によって連動させることができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1乃至図3はこの発明の第1の実施例を示
し、図1と図2に示す収納式ベッド装置はベッド本体1
を備えている。このベッド本体1は互いに回動自在に連
結された、ほぼ同じ長さ寸法の第1乃至第3のフレ−ム
2a、2b、2cからなる。各フレ−ムは枠部材3a
と、この枠部材3aに張設されたワイヤネット3bとか
ら形成されている。
【0011】図2(a)に示すように、第1のフレ−ム
2aと第2のフレ−ム2bとはこれらの一端の下面側が
第1のヒンジ4aによって連結され、第2のフレ−ム2
bの他端と第3のフレ−ム2cとはこれらの上面側が第
2のヒンジ4bによって連結されている。それによっ
て、第1のフレ−ム2aと第2のフレ−ム2bとの連結
部分は上方へ屈曲させることができ、第2のフレ−ム2
bと第3のフレ−ム2cとの連結部分は下方へ屈曲させ
ることができるようになっている。
【0012】上記第1のフレ−ム2aの他端両側には所
定長さの連結杆5の一端が連結されている。これら連結
杆5の他端にはヘッドボ−ド体6の高さ方向中途部が固
着されている。つまり、ヘッドボ−ド体6はその板面を
上記第1のフレ−ム1aに直交させて連結されている。
このヘッドボ−ド体6の下端の両端部には、その下端、
内面および外面に露出して一対の下部キャスタ7が設け
られ、上部外面の両端部には一対の上部キャスタ8が設
けられている。ヘッドボ−ド体6は、下部キャスタ7に
よって垂直に起立した状態からほぼ水平に倒伏させる状
態まで走行させることができ、また水平に倒伏させると
上部キャスタ8も接地するから、両方のキャスタ7、8
によって走行可能に支持されている。
【0013】上記第3のフレ−ム2cの他端にはフット
ボ−ド体9が配置されている。このフットボ−ド体9の
幅方向両端部の内面には、図1と図2(a)に示すよう
にアングル部材11の一辺が連結されている。このアン
グル部材11の他辺には第1のリンク12およびこの第
1のリク12よりも長尺な第2のリンク13の一端が枢
着されている。これらリンク12、13の他端は上記第
3のフレ−ム2cの枠部材3aの他端部内面に枢着され
ている。それによって、上記フットボ−ド体9は第3の
フレ−ム2cに対して直角なほぼ垂直な状態で保持さ
れ、その状態から図3に矢印で示す反時計方向へ回動さ
せて、上記第3のフレ−ム2cの下面に接合させること
ができるようになっている。
【0014】図1に示すように上記第2のフレ−ム2b
の一端部の幅方向両側下面側には一対の第1の脚部材1
5の一端部が枢着されている。これら一対の第1の脚部
材15の他端部には第1の補強杆16が架設されてい
る。
【0015】また、第2のフレ−ム2bの他端部の両側
にはそれぞれブラケット17が垂設されている。各ブラ
ケット17には第2の脚部材18の上部側が枢着されて
いる。これら第2の脚部材18の下端には第2の補強杆
19が架設され、上端部にはそれぞれ第3のリンク21
の一端が枢着されている。各第3のリンク21の他端は
上記第1の脚部材15の上部に枢着されている。この第
1の脚部材15の中途部には第4のリンク22の一端が
枢着されている。この第4のリンク22の他端は上記第
1のフレ−ム2aの一端に枢着されている。
【0016】上記第1乃至第3のフレ−ム2a〜2cは
上記ヘッドボ−ド体6、フットボ−ド体9、第1の脚部
材15および第2の脚部材18によってほぼ水平な状態
で支持される。そのとき、上記第1の脚部材15と第2
の脚部材18とはハの字状をなすよう、上記第3のリン
ク21の長さが設定されており、また第1の脚部材15
と第4のリンク22とは図3(a)に示すように第1の
フレ−ム2aと第2のフレ−ム2bとの連結点に交差す
る垂線Vに対して対象な角度をなすよう設定されてい
る。
【0017】第1の脚部材15の枢着端から第3のリン
ク21の他端が連結された中心点までの距離をa、第2
の脚部材18の上記第3のリンク21の一端が連結され
た中心点から第2の脚部材18がブラケット17に枢着
された中心点までの距離をbとすると、a=bに設定さ
れている。それによって、第1の脚部材15と第2の脚
部材18とを同じ角度で回動させることができる。
【0018】また、第4のリンク22の長さをc、第1
の脚部材15の枢着中心から上記第4のリンク22の他
端が枢着された点までの距離をdとすると、c=dに設
定されている。それによって、第1のフレ−ム2aに対
して第2のフレ−ム2bを確実に連動させて折り畳むこ
とができる。
【0019】さらに、ヘッドボ−ド体6を第1のフレ−
ム2aに連結した連結杆5の長さをe、第1、第2の脚
部材15、18によるベッド本体1の支持高さをfとす
ると、e=fに設定されている。それによって、第3の
フレ−ム2cをほぼ水平に保持した状態で第1、第2の
フレ−ム2b、2cを折り畳むことができるようになっ
ている。
【0020】上記ベッド本体1の上面には、各フレ−ム
2a〜2cに対応して3つに折り畳み自在なマットレス
23が載置される。上記第1のフレ−ム2aの一側には
把手24が設けられ、第3のフレ−ム2cの一側にはベ
ッド本体1を後述するごとく折り畳んだときに上記把手
24に係合してその折り畳み状態を維持するフック25
が回動自在に設けられている。
【0021】このように構成された収納式ベッド装置
は、使用時には図1と図2に示すようにベッド本体1を
水平に展開することができ、不使用時には図3に示すよ
うに折り畳むことができるから、折り畳んだ状態で、た
とえば押し入れなどに収納することができる。上記ベッ
ド装置を折り畳むには、つぎのように行なう。まず、マ
ットレス23をベッド本体1から外したならば、第1の
フレ−ム2aに設けられた把手24に手を掛けるか、ヘ
ッドボ−ド体6を下部キャスタ7によって図2(a)に
矢印で示す時計方向へ回動させながらフットボ−ド体9
側へ走行させることにより、ベッド本体1の第1のフレ
−ム2aの一端側を上昇させ、ヘッドボ−ド体6が連結
された他端側を下降させる。それによって、第1のフレ
−ム2aの一端に連結された第2のフレ−ム2bが連動
して上昇するから、これらフレ−ムは図3(a)に鎖線
で示すように山形状に屈曲する。
【0022】この状態からヘッドボ−ド体6をさらに下
部キャスタ7によってフットボ−ド体9側へ走行させ、
上部キャスタ8も接地する、水平な状態まで回動させ
る。それによって、第1のフレ−ム2aと第2のフレ−
ム2bとがほぼ垂直に起立してこれらは下面側を接合さ
せることになる。
【0023】図2(a)に示すように上記第1のフレ−
ム2aの回動に連動して第1の脚部材15が第4のリン
ク22により矢印Xの方向へ回動させられる。第1の脚
部材15の回動により、第3のリンク21が矢印Yで示
す方向へスライドするから、そのスライドによって第2
の脚部材18が矢印Zで示す、上記第1の脚部材15の
回動方向Xと逆方向に回動する。したがって、第1のフ
レ−ム2aと第2のフレ−ム2bとを折り畳むことで、
一対の脚部材15、18が第2のフレ−ム2bの下面側
に接合する方向へ倒伏させられることになる。
【0024】第2の脚部材18が倒伏方向へ回動するこ
とで、第3のフレ−ム2cの一端側の支持状態が不安定
となる。しかしながら、ヘッドボ−ド体6が第3のフレ
−ム2cの支持高さとほぼ同じ長さの連結杆5を介して
第1のフレ−ム2aに連結されているため、図3(b)
にAで示す第1のフレ−ム2aと連結杆5の長さeとの
和が、同じくBで示す第2のフレ−ム2bとその支持高
さfとの和にほぼ等しい。
【0025】そのため、ヘッドボ−ド体6の下部キャス
タ7を走行させながら、第1のフレ−ム2aと第2のフ
レ−ム2bとを折り畳む過程で、第3のフレ−ム2cの
他端側の支持高さが大きく変動するのが阻止される。そ
れによって、第3のフレ−ム2cが第2のボ−ド体9に
支持された他端側を支点として一端側が下方へ変位し、
その一端側が床面に接触するということがないから、そ
の床面を傷付けるのを防止できる。
【0026】第1のフレ−ム2aと第2のフレ−ム2b
とを折り畳んだら、つぎに第3のフレ−ム2cを、フッ
トボ−ド体9が連結された他端側を持ち上げて回動さ
せ、第2のフレ−ム2bの上面側に接合させる。第3の
フレ−ム2cを起立させれば、その他端側に第1、第2
のリンク12、13によって連結されたフットボ−ド体
9を、上記第3のフレ−ム2cの下面側に接合させるこ
とができる。
【0027】ついで、フック25を把手24に係合さ
せ、ベッド本体1の折り畳み状態を保持したならば、図
2(b)に示すように水平に倒伏したヘッドボ−ド体6
上に、折り畳んだマットレス23を載置する。その状態
で、各一対のキャスタ7、8によって全体を移動させる
ことができるから、たとえば押し入れなどに容易に収容
することができる。それによって、不使用時には室内空
間を有効に利用することができる。
【0028】また、ベッド本体1を折り畳む際、各フレ
−ム2a〜2cはほぼ水平な状態から約90度回動させ
てほぼ垂直にすればよい。そのため、重なり合うよう、
180度回動させて折り畳まなければならなかった従来
に比べてその折り畳みを軽い力で容易に行うことができ
る。
【0029】図4乃至図6はこの発明の第2の実施例を
示す。この実施例のベッド本体31は、互いに回動自在
に連結された、ほぼ同じ長さ寸法の第1乃至第4のフレ
−ム32a、32b、32c、32dからなる。各フレ
−ムは枠部材33と、この枠部材33aに張設されたワ
イヤネット33bとから形成されている。
【0030】図4と図5(a)に示すように、第1のフ
レ−ム32aと第2のフレ−ム32bとはこれらの一端
の下面側が第1のヒンジ34aによって連結され、第2
のフレ−ム2bの他端と第3のフレ−ム32cの一端と
はこれらの上面側が第2のヒンジ34bによって連結さ
れている。上記第3のフレ−ム32cの他端と第4のフ
レ−ム32dの一端とはこれらの上面側が第3のヒンジ
34cによって連結されている。
【0031】それによって、第1のフレ−ム32aと第
2のフレ−ム32bとの連結部分は上方へ屈曲させるこ
とができ、第4のフレ−ム32dは第3のヒンジ34c
を支点として他端側が上方になるよう回動させることが
できるようになっている。
【0032】上記第1のフレ−ム32aの他端両側には
所定長さの連結杆35の一端が連結されている。これら
連結杆35の他端にはフットボ−ド体36の高さ方向中
途部が固着されている。つまり、フットボ−ド体36は
その板面を上記第1のフレ−ム31aに直交させて連結
されている。このフットボ−ド体36の下端には下部キ
ャスタ37が設けられ、上部外面には上部キャスタ38
が設けられている。フットボ−ド体36は、下部キャス
タ37によって垂直に起立した状態からほぼ水平に倒伏
させる状態まで走行させることができ、また水平に倒伏
させると上部キャスタ38も接地するから、両方のキャ
スタ37、38によって走行させることができる。
【0033】上記第3のフレ−ム32cの第4のフレ−
ム32d側の下面には支持脚40が垂設され、その下端
にはキャスタ40aが設けられている。上記第4のフレ
−ム32dの他端にはヘッドボ−ド体39が配置されて
いる。このヘッドボ−ド体39の幅方向両端部の内面に
は、アングル部材41の一辺が連結されている。このア
ングル部材41の他辺には第1のリンク42およびこの
第1のリク42よりも長尺な第2のリンク43の一端が
枢着されている。これらリンク42、43の他端は上記
第4のフレ−ム32dの枠部材3aの他端部内面に枢着
されている。それによって、上記ヘッドボ−ド体39は
第4のフレ−ム32dに対して直交するほぼ垂直な状態
から図5(a)に矢印で示す反時計方向へ回動させ、上
記第4のフレ−ム2dの下面に接合させることができる
ようになっている。
【0034】上記第2のフレ−ム32bの一端部の幅方
向両側下面側には一対の第1の脚部材45の一端部が枢
着されている。これら一対の第1の脚部材45の他端部
には第1の補強杆46が架設されている。
【0035】また、第2のフレ−ム32bの他端部の両
側にはそれぞれブラケット47が垂設されている。各ブ
ラケット47には第2の脚部材48の上部側の中途部が
枢着されている。第2の脚部材48の下端には第2の補
強杆49が架設され、上端部にはそれぞれ第3のリンク
51の一端が枢着されている。各第3のリンク51の他
端は上記第1の脚部材45の上部に枢着されている。こ
の第1の脚部材45の中途部には第4のリンク52の一
端が枢着されている。この第4のリンク52の他端は上
記第1のフレ−ム32aの一端に枢着されている。
【0036】上記第1乃至第4のフレ−ム32a〜32
dは上記フットボ−ド体36、ヘッドフットボ−ド体3
9、キャスタ40a、第1の脚部材45および第2の脚
部材48によってほぼ水平な状態で支持される。そのと
き、上記第1の脚部材45と第2の脚部材48とはハの
字状をなすよう、上記第3のリンク51の長さが設定さ
れており、また第1の脚部材45と第4のリンク52と
は第1のフレ−ム32aと第2のフレ−ム32bとの連
結点に交差する垂線Vに対して対象な角度をなすよう設
定されている。
【0037】なお、図6(a)に示すa〜fの寸法は上
記第1の実施例と同様、a=b、c=d、e=fに設定
されている。この実施例における寸法fは、支持脚40
による第3のフレ−ム32cの支持高さとなっている。
【0038】上記ベッド本体31の上面には、寝具とし
て各フレ−ム32a〜32dがなす、ベッド本体31の
長さとほぼ同じ長さの布団53が載置される。なお、上
記第1のフレ−ム32aと第2のフレ−ム32bおよび
第4のフレ−ム32dは、それぞれ第3のフレ−ム32
dに対してほぼ直角に回動させた状態で、図示しない保
持手段によって保持できるようになっている。保持手段
としては上記第1の実施例のように把手とフックであっ
てもよく、とくに限定されるものでない。
【0039】このような構成によれば、不使用時にはベ
ッド本体31を、図4と図5(a)に示す展開状態から
図8に示すように折り畳むことができる。つまり、第1
のフレ−ム32aと第2のフレ−ム32bとを第3のフ
レ−ム32cの一端側でほぼ垂直に起立させ、第4のフ
レ−ム32dを他端側で起立させ、その下面側にヘッド
ボ−ド体39を接合させることができる。ベッド本体3
1上に布団53が載置された状態で、このベッド本体3
1を折り畳めば、上記布団53は図5(b)に鎖線で示
す状態となって保持される。
【0040】折り畳まれたベッド本体31は、3つのキ
ャスタ37、38,40aによって支持されているか
ら、このベッド本体31を容易に移動させて所定の場所
に収容することができる。
【0041】ベッド本体31を4つのフレ−ム32a〜
32dに分割したことで、折り畳んだときの高さ寸法を
3つに分割したときよりも低くできるから、低い押し入
れなどであっても容易に収容することができる。しか
も、第3のフレ−ム32cに対して第1、第2のフレ−
ム32a、32bと第4のフレ−ム32dとを折り曲げ
る構成としたことで、折り畳み時における全体の形状が
ほぼU字状となるから、ベッド本体31上に布団53を
載置した状態でこのベッド本体を折り畳むことが可能と
なる。
【0042】なお、上記各実施例ではボ−ド体を走行さ
せることができるようにするため、走行手段としてキャ
スタを用いたが、キャスタに代わり、床面を滑動させる
ことができる樹脂製の球形や円形の部材あるいはその他
の滑動可能な部材を用いるようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明は、キャスタ
が設けられたボ−ド体を倒す方向へ回動させることで、
ベッド本体の複数のフレ−ムを水平状態から垂直状態へ
起立させて折り畳むことができるとともに、それに連動
して上記フレ−ムを支持した脚部材をリンク機構によっ
て倒伏させることができるようにした。
【0044】そのため、フレ−ムを90度回動させるだ
けでベッド本体を折り畳むことができるから、180度
回動させて折り畳まなければならなかった従来に比べて
折り畳み操作がし易く、しかもその際、キャスタによっ
てボ−ド体を走行させながら折り畳むことができるた
め、そのことによっても折り畳み易いということがあ
る。さらに、ベッド本体の折り畳みに脚部材の起伏を連
動させることができるから、そのことによっても操作性
の向上が計れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例のベッド装置の斜視
図。
【図2】(a)は同じく側面図、(b)は同じく折り畳
んだ状態の側面図。
【図3】(a)は同じく折り畳み時の各部の動きを示す
模式図、(b)は同じく折り畳み時の第3のフレ−ムの
支持状態を説明する模式図。
【図4】この発明の第2の実施例のベッド装置の斜視
図。
【図5】(a)は同じく側面図、(b)は同じく折り畳
んだ時の側面図。
【図6】(a)は同じく折り畳み時の各部の動きを示す
模式図、(b)は同じく折り畳み時の第3のフレ−ムの
支持状態を説明する模式図。
【符号の説明】
1…ベッド本体、2a〜2c…フレ−ム、6…第1のボ
−ド体、7…キャッスタ、9…第2のボ−ド体、15…
第1の脚部材、18…第2の脚部材、21…第3のリン
ク(リンク機構)、22…第4のリンク(リンク機
構)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のフレ−ムが折り畳み自在に連結さ
    れたベッド本体と、このベッド本体の一端に高さ方向中
    途部が固定的に連結された第1のボ−ド体および他端に
    高さ方向中途部が回動自在に連結された第2のボ−ド体
    と、上記第1のボ−ド体に設けられそのボ−ド体を走行
    自在に支持した走行手段と、上記ベッド本体の中途部に
    位置するフレ−ムの下面に一端を回動自在に連結して設
    けられた脚部材と、上記フレ−ムが水平に展開された状
    態で上記脚部材の回動を阻止して複数のフレ−ムを上記
    脚部材と一対のボ−ド体とで水平に支持させるととも
    に、上記第1のボ−ド体を倒しながら上記フレ−ムを折
    り畳んだときに上記脚部材を倒伏方向に連動させるリン
    ク機構とを具備したことを特徴とする収納式ベッド装
    置。
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