JP2871185B2 - 電荷結合装置 - Google Patents

電荷結合装置

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JP2871185B2
JP2871185B2 JP3173023A JP17302391A JP2871185B2 JP 2871185 B2 JP2871185 B2 JP 2871185B2 JP 3173023 A JP3173023 A JP 3173023A JP 17302391 A JP17302391 A JP 17302391A JP 2871185 B2 JP2871185 B2 JP 2871185B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/71Charge-coupled device [CCD] sensors; Charge-transfer registers specially adapted for CCD sensors
    • H04N25/713Transfer or readout registers; Split readout registers or multiple readout registers

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電荷結合装置(Cha
rge−CoupledDevice 以下「CCD」
ともいう)に関し、特にその電荷電圧変換部の構成に関
する。
【0002】
【従来の技術】CCDシフトレジスタは今日、固体撮像
装置やアナログ遅延装置などに幅広く用いられている。
これらの装置においては、画素ピッチの縮小や駆動周
波数の低減などを目的として、1列の情報を交互に振り
分け、2本のCCDアナログシフトレジスタに入力して
転送する手法が用いられることが多い。一般にCCDの
出力部には電荷電圧変換部が設けられ、ここでCCD内
を転送されて来た信号電荷がその電荷量に比例した電圧
に変換され、出力アンプを経て出力信号として取り出さ
れる。
【0003】信号電荷を2本のCCDシフトレジスタに
入力して転送する場合、これら2つの信号を合成する必
要があるが、この合成は電荷電圧変換部に信号電荷が転
送される以前に行うことが望ましい。何故ならば、各シ
フトレジスタの出力部に電荷電圧変換部と出力アンプを
設けて、各シフトレジスタに関し、それぞれ別の電荷電
圧変換部と出力アンプを用いるものとすると、もともと
電荷電圧変換部や出力アンプの特性が加工寸法のなどの
違いにより異なっていることがあるので、2本のCCD
シフトレジスタの出力に差異を生じてしまうことになる
からである。
【0004】図7及び図8は、2本のCCDシフトレジ
スタの電荷電圧変換部を共通にした従来の電荷結合装置
の構成例を示したものであり、図7は平面形状を示し、
図8はクロックパルスと出力信号のタイミングを示して
いる。図7に示すように、この従来例ではAチャンネル
及びBチャンネルの2本のCCDシフトレジスタが形成
されている。これらのCCDシフトレジスタは、例えば
P型シリコン基板上にn型の半導体領域1、2を設け、
これらの半導体領域1、2の上部にSiO2膜のような
ゲート絶縁膜を介して多数の転送電極3、4、5、6を
設けることによって形成することができる。
【0005】このCCDシフトレジスタは2相駆動方式
であり、転送電極3、6にはクロックパルスφ1が、ま
た転送電極4、5にはクロックパルスφ1に対し180
°位相の異なるクロックパルスφ2が印加される。な
お、各転送電極下部には転送方向付けのための障壁がP
型不純物のイオン注入などによって形成されており、信
号電荷は転送電極下部を右から左へのみ転送され、左か
ら右へは転送されないようになっている。
【0006】ここで、AチャンネルとBチャンネルは出
力電極7で合流し、浮遊拡散層8に接続している。該浮
遊拡散層8はリセットゲート電極9を介してリセットド
レイン10に接続している。浮遊拡散層8及びリセット
ゲート電極9はP型シリコン基板に高濃度でn型不純物
を拡散することにより形成されており、浮遊拡散層8、
リセットゲート電極9、リセットドレイン10でMOS
トランジスタを構成する。すなわち、10がMOSトラ
ンジスタのドレイン、8がソース、9がゲートとして機
能することになる。浮遊拡散層8の電位は配線11及び
MOSトランジスタ12を通して出力端子22へ導出さ
れる。このため配線11はMOSトランジスタ12のゲ
ートに接続されている。該MOSトランジスタ12のソ
ースは抵抗13を介して接地端子23と接続されるとと
もに、出力端子22に接続されている。尚、この場合、
MOSトランジスタ12はソ−スフォロアアンプとして
動作する。
【0007】上記出力電極7には直流電圧OGが印加さ
れ、リセットドレイン10には直流電圧RDが印加され
る。また、MOSトランジスタ12のドレインには端子
21を通して直流電圧ODが印加されている。また、リ
セットゲート電極9にはクロックパルスφRが印加され
る。
【0008】次に、図8を用いて上記従来例の動作につ
いて説明する。t=t1でφRが高レベルになると、浮
遊拡散層8の電位はRDになり、t=t2でφRが低レ
ベルになると浮遊状態になる。次にt=t3でφ1が低
レベルになると、Aチャンネルの信号電荷が出力電極7
の下部を通って浮遊拡散層8に到達し、浮遊拡散層8の
接合容量を放電することにより、該浮遊拡散層8の電位
を降下させる。この電位降下の大きさは信号電荷量に比
例するので、信号電荷量が電圧に変換されたことにな
る。
【0009】次にt=t4でφRが再び高レベルになる
と、浮遊拡散層8の電位はRDになり、t=t5でφR
が低レベルになると浮遊状態になる。そしてt=t6で
φ2が低レベルになると、Bチャンネルの信号電荷が出
力電極7の下部を通って浮遊拡散層8に到達し、浮遊拡
散層8の接合容量を放電することにより、該浮遊拡散層
8の電位を降下させる。
【0010】以上のような動作の繰り返しによりAチャ
ンネルとBチャンネルの信号電荷が交互に浮遊拡散層8
に到達し、電圧に変換される。浮遊拡散層8の電位はM
OSトランジスタ12より成るソースフォロワアンプを
経て出力端子22に出力信号OSとして取り出される。
【0011】尚、特開平2−91954号には、各チャ
ンネルの最終端と出力電極との間に、更に複数の転送電
極を設け、この転送電極にクロックパルスφ1、φ2よ
りも周波数の高いクロックパルスφ3、φ4を印加して
出力電極側へ転送するようにしたCCDが示されてい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のようにして、2
つのCCDシフトレジスタの信号の合成を電荷電圧変換
部に信号電荷が転送される以前に行うことができ、同一
の電荷電圧変換部や出力アンプによる出力信号を得るこ
とが可能となる。
【0013】しかしながら、前記図7及び図8の構成を
用いても、AチャンネルとBチャンネルの信号に、特に
直流レベルに差を生じてしまうことがある。この原因は
以下のように考えられる。すなわち、浮遊拡散層8が浮
遊状態になった後、Aチャンネルの信号電荷はφ1が低
レベルになることにより、一方Bチャンネルの信号電荷
はφ2が低レベルになることにより、浮遊拡散層8に到
達する。
【0014】浮遊拡散層8とクロックパルスφ1が印加
される電極や配線及びクロックパルスφ2が印加される
電極や配線は、CCD上部に絶縁層を介して設けられた
遮光アルミニウムやシリコン基板を介して容量結合して
いる。このため浮遊拡散層8はクロックパルスφ1及び
クロックパルスφ2よりの誘導を受けるが、パターンレ
イアウト上の制約からこの容量結合を完全に同一とする
ことは困難である。またクロックパルスφ1とクロック
パルスφ2も、完全に特性が揃ったクロックドライバー
を用いて発生させることも困難である。このため、t=
t2とt=t5では浮遊拡散層8が受ける誘導が異なっ
てしまい、直流レベルに差を生じてしまうことになる。
【0015】また、上記特開平2−91954号も共通
の転送電極で2つのチャンネルの信号電荷を合流させ転
送するようにしているが、その転送電極のクロックパル
スφ4が作動するとき、各チャンネルのクロックパルス
φ1又はφ2も作動するので、各チャンネルの容量結合
のバラツキによる影響が出て、各チャンネルの信号電荷
の出力に直流レベルの差が生じてしまうという欠点を有
している。
【0016】本発明の目的は、複数のCCDシフトレジ
スタの信号の合成を電荷電圧変換部に信号電荷が転送さ
れる以前に行う電荷結合装置において、複数のチャンネ
ルの信号に直流レベル差などを生じない電荷結合装置を
提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の電荷結合装置は、複数のシフトレジスタ
と、 該複数のシフトレジスタに共通に設けられ、前記
複数のシフトレジスタからの信号電荷を受けるととも
に、当該信号電荷を電圧信号に変換する浮遊拡散層と、
前記複数のシフトレジスタと前記浮遊拡散層との間に設
けられるとともに、前記複数のシフトレジスタに共通の
少なくとも1つ電極を含み、前記浮遊拡散層への信号電
荷の転送が、前記シフトレジスタの駆動パルスが停止し
ているときに行われるようになす手段と、を備えたこと
を特徴とする。
【0018】
【作用】このような構成によると、複数のCCDチャン
ネルを転送されて来た信号電荷が浮遊拡散層8に転送さ
れるときに生じる容量結合の結果、おこる変動(誘導)
を等しくすることができ、このため出力信号の直流レベ
ルに差を生じない電荷結合装置を実現することが可能と
なる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1及び図2は本発明を適用した電荷結合装
置の第1実施例を示したものである。ここで図1は平面
形状を示し、図2はクロックパルスと出力信号のタイミ
ングを示している。すなわち、図1に示すように、Aチ
ャンネル及びBチャンネルの2本のCCDシフトレジス
タが形成されている。これらのCCDシフトレジスタ
は、上記従来例と同様に例えばP型シリコン基板上にn
型の半導体領域1、2を設け、これらの半導体領域1、
2の上部にSiO2膜のようなゲート絶縁膜を介して多
数の転送電極3a〜3c、4a〜4c、5b、5c、6
b、6cを設けることによって形成することができる。
【0020】本実施例においてCCDは2相駆動方式で
あり、転送電極3a、3b、3c、6b、6cにはクロ
ックパルスφ1が、また転送電極4a、4b、4c、5
b、5cにはクロックパルスφ1に対し180°位相が
異なるクロックパルスφ2が印加される。なお、各転送
電極下部には転送方向付けのための障壁がP型不純物の
イオン注入などによって形成されており、信号電荷は転
送電極下部を右から左へのみ転送され、左から右へは転
送されないようになっている。
【0021】ここで、AチャンネルとBチャンネルは統
合転送電極14で合流した後、出力電極7に接続してい
る。統合転送電極14が、本発明によって加えられた電
極であり、後述するクロックパルスφMと相挨って重要
な機能を果たすことになる。統合転送電極14の下部に
も、各転送電極下部と同様に転送方向付のための障壁が
P型不純物のイオン注入などによって形成されており、
信号電荷は統合転送電極下部を右から左へのみ転送され
るようになっている。
【0022】出力電極7、浮遊拡散層8、リセットゲー
ト電極9、リセットドレイン10の構造と役割は図7の
従来例と同一であるので、これらの詳細な説明は省略す
る。また、配線11、MOSトランジスタ12、抵抗1
3、出力端子22等も図7と同一である。出力電極7に
は直流電圧OGが、リセットドレイン10には直流電圧
RDが、MOSトランジスタ12のドレインには直流電
圧ODがそれぞれ印加されている。また、リセットゲー
ト電極9にはクロックパルスφRが印加される。
【0023】次に、図2を用いて動作について説明す
る。尚、本実施例で、統合転送電極14に印加されるク
ロックパルスφMの立ち下がり(ハイレベルからロ−レ
ベルへの変遷)は統合転送電極14の下部に蓄積された
信号電荷を浮遊拡散層8へ送り出す役割を演じるが、こ
の立ち下がりはクロックパルスφ1、φ2が変化しない
状態のとき、即ち図示の例でいえば、クロックパルスφ
1がロ−レベル又はハイレベルのままで且つクロックパ
ルスφ2がハイレベル又はロ−レベルのままのとき(こ
れらのときはφ1、φ2の電荷転送機能が停止している
ことと等価である)に行なわれるようになっている。
【0024】さて、t=t1でφRが高レベルになる
と、浮遊拡散層8の電位はRDになり、t=t2でφR
が低レベルになると浮遊状態になる。一方、信号電荷
は、t=t1でφ1が低レベルになりφMが高レベルに
なることにより、Aチャンネルの最も左端の転送電極3
c(この電極にはクロックパルスφ1が印加されてい
る)の下部の信号電荷が、統合転送電極14の下部に転
送される。このとき、Bチャンネルの方はクロックパル
スφ2が高レベルになることにより、転送電極4cの下
部に信号電荷が蓄積される。
【0025】次にt=t3でφMが低レベルになると、
統合転送電極14の下部に蓄積していた信号電荷(Aチ
ャンネルを転送されて来た信号電荷)が、出力電極7の
下部を通って浮遊拡散層8に到達し、浮遊拡散層8の接
合容量を放電することにより、該浮遊拡散層8の電位を
降下させる。この電位降下の大きさは信号電荷量に比例
するので、信号電荷量が電圧に変換されたことになる。
【0026】t=t4でφRが再び高レベルになると、
浮遊拡散層8の電位はRDになり、t=t5でφRが低
レベルになると浮遊状態になる。一方、信号電荷はt=
t4でφ2が低レベルになりφMが高レベルになること
により、Bチャンネルの最も左端の転送電極4c(この
電極にはクロックパルスφ2が印加されている)の下部
の信号電荷が、統合転送電極14の下部に転送される。
このとき、Aチャンネルの方はクロックパルスφ1が高
レベルになることにより、転送電極3の下部に信号電荷
が蓄積される。
【0027】次にt=t6でφMが低レベルになると、
統合転送電極14の下部に蓄積していた信号電荷(Bチ
ャンネルを転送されて来た信号電荷)が、出力電極7の
下部を通って浮遊拡散層8に到達し、浮遊拡散層8の接
合容量を放電することにより、該浮遊拡散層8の電位を
降下させる。
【0028】以上の動作を繰り返すことにより、Aチャ
ンネルとBチャンネルの信号電荷が、統合転送電極14
と出力電極7を経て交互に浮遊拡散層8に到達し、信号
電荷量に比例した電圧変化が浮遊拡散層8に生じる。浮
遊拡散層8の電位はMOSトランジスタ12から成るソ
ースフォロワアンプを経て出力端子22に出力信号OS
として取り出される。
【0029】このように本実施例のCCDでは、クロッ
クパルスφMが高レベルから低レベルに変化したとき
に、信号電荷が浮遊拡散層8に到達し、このときクロッ
クパルスφ1、φ2は高レベルから低レベル又はその逆
の切換り期間ではない。一方、クロックパルスφ1、φ
2が変化するときにはクロックパルスφRが高レベルに
なるので、浮遊拡散層8の電位はRD電圧に固定されて
いる。このため浮遊拡散層は、φ1とφ2の誘導により
電位が変化することはない。浮遊拡散層8の電位はクロ
ックパルスφMの誘導を受けるが、クロックパルスφM
はAチャンネルの信号電荷が浮遊拡散層8に到達すると
きも、Bチャンネルの信号電荷が浮遊拡散層8に到達す
るときも、全く同じ様に変化するので、誘導による浮遊
拡散層8の電位変化も等しくなる。それ故、Aチャンネ
ルとBチャンネルの信号に直流レベル差を生じることが
ない。
【0030】次に、図3又は図4は本発明を適用した電
荷結合装置の第2の実施例を示したものである。ここで
図3は平面形状を示し、図4はクロックパルスと出力信
号のタイミングを示している。本実施例では、図1に示
した第1実施例の統合転送電極14が複数の統合転送電
極15〜19に置きかえられ、電極15、17、19に
はクロックパルスφM1が与えられ、電極16、18に
はクロックパルスφM2が印加されるようになってい
る。また、これらの統合転送電極下部には転送方向付け
のための障壁がP型不純物のイオン注入などによって形
成されており、信号電荷は統合転送電極下部を右から左
へのみ転送され、左から右へは転送されないようになっ
ている。
【0031】一般にQ=CV(Qは電荷、C:容量、
V:出力電圧)の式より、一定の信号電荷Qが生じた場
合、大きい出力電圧Vを得るためには容量Cを小さくす
る必要がある。従って、複数の統合転送電極を用いて信
号電荷を合流することにより、浮遊拡散層8の面積、す
なわち接合容量を小さくすることができ、同一の信号電
荷量に対し大きい信号出力電圧を得ることができる。こ
こで、統合転送電極を複数用いることにより、転送チャ
ンネルの幅を徐々に小さくしていき電荷の転送効率をあ
げることが可能となる。
【0032】また、本実施例で注目すべき点はφM2が
印加される電極が2個設けられているのに対し、φM1
が印加される電極が3個設けられていることである。す
なわち、Aチャンネル及びBチャンネルの左端の転送電
極3c、4cと接する統合転送電極15と出力電極7に
接する統合転送電極19とには、同一のクロスパルスφ
M1が印加される構成となっている。
【0033】言いかえれば、統合転送電極15〜19に
よって形成されるシフトレジスタのビット数(電極15
と16で1ビットと換算)はn+0.5(n:整数)と
なっている。ここで、n+0.5(奇数)とするのは、
クロックパルスφ1、φ2による影響を受けないように
するのに少なくとも統合転送電極の最終のもの19に印
加されるクロックパルスφM1のみをφ1、φ2の停止
時に動作させるように配慮するだけでよく、その最終の
もの19に関与しないφM2はφ1、φ2の動作時に動
作するようにしてもよいことを意味する。この点、前記
特開平2−91954号では統合転送電極にφM1、φ
M2と同じようなクロックパルスφ3、φ4を用いてい
るが、統合転送電極が偶数であるため、その最終のもの
に加わるクロックパルスφ4が必ずφ1、φ2と同時に
動作することになり、信号電圧を得るときに各チャンネ
ルごとにレベルが変わってしまうのである。
【0034】次に、図4を用いて、第2実施例の動作に
ついて説明を行う。t=t1でφ1が低レベルになりφ
M1が高レベルになることにより、Aチャンネルの最も
左端の転送電極3c(この電極にはクロックパルスφ1
が印加されている)の下部の信号電荷が、隣接する統合
転送電極の下部に転送される。このときBチャンネルの
方は、クロックパルスφ2が高レベルであることによ
り、転送電極4cの下部に信号電荷が蓄積される。
【0035】次にt=t2でφM1が低レベルに、φM
2が高レベルになることにより、統合転送電極15下部
の信号電荷は統合転送電極16の下部に移動する。一
方、AチャンネルとBチャンネル内の信号電荷は、φ1
とφ2が変化しないため転送されず保持される。
【0036】次にt=t3ではφ1、φ2、φM1、φ
M2が低レベルから高レベルへ或いは高レベルから低レ
ベルへ変化することからAチャンネル及びBチャンネル
の信号電荷は半ビット左へ移動し、統合転送電極16下
部の信号電荷は、統合転送電極17の下部に移動する。
また、Bチャンネルの最も左端の信号電極4c(この電
極にはクロックパルスφ2が印加されている)の下部の
信号電荷が、統合転送電極15の下部に転送される。
【0037】t=t4でφM1が高レベルから低レベル
に、またφM2が低レベルから高レベルに変化すること
から、統合転送電極17下部の信号電荷は統合転送電極
18下部に、統合転送電極15下部の信号電荷は統合転
送電極16下部にそれぞれ転送される。
【0038】t=t5でφRが高レベルになると、浮遊
拡散層8の電位はRDになり、t=t6でφRが低レベ
ルになると浮遊状態になる。一方信号電荷は、t=t5
でφM1が低レベルから高レベルに、またφM2が高レ
ベルから低レベルに変化することから18下部の信号電
荷は19下部に、16下部の信号電荷は17下部に転送
される。次にt=t7でφM1が低レベルに変化するこ
とから、19下部の信号電荷(Aチャンネルを転送され
て来た信号電荷)が、出力電極7の下部を通って浮遊拡
散層8に到達し、浮遊拡散層8の電位を降下させる。こ
こで電荷電圧変換が行われたことになる。また、このと
き17下部の信号電荷は18下部に転送される。
【0039】次にt=t8でφRが高レベルになると、
浮遊拡散層8の電位はRDになり、t=t9でφRが低
レベルになると浮遊状態になる。一方信号電荷は、t=
t8でφM1が低レベルから高レベルに、またφM2が
高レベルから低レベルに変化することから、18下部の
信号電荷は19下部に転送される。次にt=t10でφ
M1が低レベルに変化することから、19下部の信号電
荷(Bチャンネルを転送されて来た信号電荷)が、出力
電極7の下部を通って浮遊拡散層8に到達し、電荷電圧
変換が行われる。
【0040】以上の動作を繰り返すことにより、Aチャ
ンネルとBチャンネルの信号電荷が、統合転送電極15
〜19と出力電極7を経て交互に浮遊拡散層8に到達
し、電荷電圧変換が行われる。
【0041】以上述べたように、この第2実施例では、
先の実施例と同様に、信号電荷が浮遊拡散層8に到達す
るとき、すなわち電荷電圧変換が行われるときには、ク
ロックパルスφ1とφ2は停止している。このため先の
実施例と同様に、AチャンネルとBチャンネルの信号に
直流レベル差を生じることがない。
【0042】図5及び図6は本発明を適用した電荷結合
装置の第3の実施例を示したものである。ここで図5は
平面形状を示し、図6はクロックパルスと出力信号のタ
イミングを示している。本実施例では、前記図3に示し
た第2の実施例の統合転送電極19と出力電極7との間
に統合転送電極20が付加された構成となっている。す
なわち、本実施例ではクロックパルスφM1が印加され
る電極とφM2が印加される電極が3個で等しくなって
いる。言いかえれば、統合転送電極によって形成される
シフトレジスタのビット数はn(n整数)となってい
る。
【0043】このような構成においても、図6に示した
タイミングのクロックパルスを用いれば、2つのチャン
ネルの信号に直流レベル差のない電荷結合装置を実現す
ることが可能となる。すなわち、本実施例においては、
φM2が高レベルから低レベルに変化したときに信号電
荷が浮遊拡散層8に到達するが、このときクロックパル
スφ1とφ2は停止している。このため2つのチャンネ
ルの信号に直流レベル差を生じることはない。
【0044】本実施例では図1と図3で示した第1、第
2実施例と異なり、パルスのタイミングに若干の注意が
必要である。以下にその説明を行う。t=t1でφ1が
低レベルになり、φ2が高レベルになることにより、A
チャンネルとBチャンネルの信号電荷はそれぞれ半ビッ
ト左へ転送される。しかしながら、Aチャンネルの最左
端の転送電極(この電極にはクロックパルスφ1が印加
されている)下部の信号電荷は転送されない。何故なら
ば、隣接する統合転送電極15に印加されているクロッ
クパルスφM1が低レベルであるからである。
【0045】次にt=t2でφM1が高レベルになるこ
とにより、前記信号電荷が15下部転送される。t=t
3ではφM1が低レベル、φM2が高レベルになること
により、15下部の信号電荷は16下部へ転送され、t
=t4でφM1が高レベル、φM2が低レベルになるこ
とにより、16下部の信号電荷は17下部に転送され
る。
【0046】一方、AチャンネルとBチャンネルの信号
電荷はt=t3でφ1が高レベル、φ2が低レベルにな
ることにより、それぞれ半ビット左へ転送される。しか
しながら、Bチャンネル最左端の転送電極(この電極に
はクロックパルスφ2が印加されている)下部の信号電
荷は転送されず、t=t4でφM1が高レベルになるこ
とにより、15下部に転送される。
【0047】上記動作を実現するためには、φM1が低
レベルになったあと、φ1またはφ2が低レベルになる
ことが必要である。すなわち、図6に示したようにΔt
>0であることが必要である。何故ならば、例えば、φ
M1が高レベルのときにφ2が低レベルになると、t=
t2で15下部に転送された信号電荷(Aチャンネルを
転送されて来た信号電荷)にBチャンネルの信号電荷が
混じってしまうことになる。
【0048】前記注意を払えば、AチャンネルとBチャ
ンネルの信号電荷を交互に浮遊拡散層8へ転送して行く
ことができ、またAチャンネルとBチャンネルに直流レ
ベル差のない出力信号を得ることが可能となる。
【0049】尚、先に説明した第2実施例では、この第
3実施例の如くΔt>0ということを配慮しなくて済む
というメリットがある。しかし、第2実施例の場合は統
合転送電極を必ず奇数個(非整数ビット)にする必要が
ある。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、複
数のシフトレジスタを転送されて来た信号電荷が浮遊拡
層に転送されるときに生じる容量結合の結果、おこる
変動(誘導)を等しくすることができ、従って浮遊拡散
層が複数のシフトレジスタに共通である構成において、
シフトレジスタ出力に差のない信号を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電荷結合装置の第1実施例の平面形
状を示す図。
【図2】 そのクロックパルスと出力信号のタイミング
を示す波形図。
【図3】 本発明の電荷結合装置の第2実施例の平面形
状を示す図。
【図4】 そのクロックパルスと出力信号のタイミング
を示す波形図。
【図5】 本発明の電荷結合装置の第3実施例の平面形
状を示す図。
【図6】 そのクロックパルスと出力信号のタイミング
を示す波形図。
【図7】 従来例の電荷結合装置の平面形状を示す図。
【図8】 そのクロックパルスと出力信号のタイミング
を示す波形図。
【符号の説明】
3a〜3c Aチャンネルの転送電極 4a〜4c Bチャンネルの転送電極 5b、5c Aチャンネルの転送電極 6b、6c Bチャンネルの転送電極 7 出力電極 8 浮遊拡散層 9 リセットゲ−ト電極 10 リセットドレイン電極 11 配線 12 MOSトランジスタ 14〜20 統合転送電極 22 出力端子 φ1、φ2 Aチャンネル及びBチャンネルの転送クロ
ックパルス φM 統合転送電極14の転送クロックパルス φM1〜φM2 統合転送電極15〜20の転送クロッ
クパルス

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のシフトレジスタと、該複数のシフトレジスタに共通に設けられ、 前記複数の
    シフトレジスタからの信号電荷を受けるとともに、当該
    信号電荷を電圧信号に変換する浮遊拡散層と、前記複数のシフトレジスタと前記浮遊拡散層との間に設
    けられるとともに、前記複数のシフトレジスタに共通の
    少なくとも1つ電極を含み、前記浮遊拡散層 への信号電
    荷の転送が、前記シフトレジスタの駆動パルスが停止し
    ているときに行われるようになす手段と、を備えた ことを特徴とする電荷結合装置。
  2. 【請求項2】前記電極は複数であって前記複数のシフト
    レジスタと前記浮遊拡散層との間に設けられた共通シフ
    トレジスタの転送電極を構成し、前記手段は前記共通シ
    フトレジジスタの前記転送電極に前記複数のシフトレジ
    スタの転送パルスとは異なるタイミングで動作する転送
    パルスを印加する転送パルス印加手段を備えたことを特
    徴とする請求項1に記載の電荷結合装置。
  3. 【請求項3】前記電極は複数であって前記複数のシフト
    レジスタと前記浮遊拡散層との間に設けられた共通シフ
    トレジスタの転送電極を構成し、前記共通シフトレジス
    タのビット数が非整数であることを特徴とする請求項1
    に記載の電荷結合装置。
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