JP2870775B2 - 光学式情報処理装置 - Google Patents
光学式情報処理装置Info
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- JP2870775B2 JP2870775B2 JP1011419A JP1141989A JP2870775B2 JP 2870775 B2 JP2870775 B2 JP 2870775B2 JP 1011419 A JP1011419 A JP 1011419A JP 1141989 A JP1141989 A JP 1141989A JP 2870775 B2 JP2870775 B2 JP 2870775B2
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- JP
- Japan
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- optical disk
- total reflection
- light
- parallelogram prism
- incident
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Description
【発明の詳細な説明】 〔概要〕 情報を光を用いて記録・再生する光学式情報処理装置
の改善構造に関し、 スイングアーム方式の光ディスク装置において、スイ
ングアームが揺動したときに発生するP偏光とS偏光と
の間の位相ずれを打ち消し可能な手段の提供を目的と
し、 情報を記録した光ディスク上の目標トラックに光ビー
ムを導くための光ディスク面と平行な長手方向の2面を
有する平行四辺形プリズムを当該光ディスクの半径方向
に円弧状に揺動するスイングアームに搭載した構成を備
え、前記平行四辺形プリズムの、光ディスク面と平行な
2面の内の前記光ディスクと反対側の面を入射面として
当該入射面からの入射光を最初に揺動中心側の傾斜端面
で全反射させた後、前記平行な2面間で全反射を繰り返
し、さらに自由端側の傾斜端面で全反射させた後、光デ
ィスク面に近い側の平行面から光ディスク面に出射する
ように入射光を出射せしめる構成とし、かつ前記平行四
辺形プリズム内における最初の傾斜端面での全反射から
前記自由端側傾斜端面での全反射までの各全反射位置に
おけるP偏光とS偏光との位相ずれ量の合計を180度の
整数倍になるように前記平行四辺形プリズムの傾斜端面
の傾斜角度と屈折率とを設定して前記スイングアームの
揺動に伴う再生信号の劣化を低減するように構成する。
の改善構造に関し、 スイングアーム方式の光ディスク装置において、スイ
ングアームが揺動したときに発生するP偏光とS偏光と
の間の位相ずれを打ち消し可能な手段の提供を目的と
し、 情報を記録した光ディスク上の目標トラックに光ビー
ムを導くための光ディスク面と平行な長手方向の2面を
有する平行四辺形プリズムを当該光ディスクの半径方向
に円弧状に揺動するスイングアームに搭載した構成を備
え、前記平行四辺形プリズムの、光ディスク面と平行な
2面の内の前記光ディスクと反対側の面を入射面として
当該入射面からの入射光を最初に揺動中心側の傾斜端面
で全反射させた後、前記平行な2面間で全反射を繰り返
し、さらに自由端側の傾斜端面で全反射させた後、光デ
ィスク面に近い側の平行面から光ディスク面に出射する
ように入射光を出射せしめる構成とし、かつ前記平行四
辺形プリズム内における最初の傾斜端面での全反射から
前記自由端側傾斜端面での全反射までの各全反射位置に
おけるP偏光とS偏光との位相ずれ量の合計を180度の
整数倍になるように前記平行四辺形プリズムの傾斜端面
の傾斜角度と屈折率とを設定して前記スイングアームの
揺動に伴う再生信号の劣化を低減するように構成する。
本発明は、情報を光を用いて記録・再生する光学式情
報処理装置の改善構造に関する。
報処理装置の改善構造に関する。
近年、コンピュータで扱うデータ量が膨大になるのに
伴い、高速・大容量のファイルメモリが必要とされてい
る。光学式情報処理装置いわゆる光ディスク装置は、磁
気ディスク装置と比較した場合、記録容量の大きさ及び
媒体の可搬性と言う点では有利ではあるが、一般的に可
動部の重量がどうしても重くなるため、アクセス時間が
長くなる欠点を有する。光ディスク装置がファイルメモ
リの主役になるためにはこのアクセス時間が遅いという
欠点を克服する必要がある。
伴い、高速・大容量のファイルメモリが必要とされてい
る。光学式情報処理装置いわゆる光ディスク装置は、磁
気ディスク装置と比較した場合、記録容量の大きさ及び
媒体の可搬性と言う点では有利ではあるが、一般的に可
動部の重量がどうしても重くなるため、アクセス時間が
長くなる欠点を有する。光ディスク装置がファイルメモ
リの主役になるためにはこのアクセス時間が遅いという
欠点を克服する必要がある。
光ディスク装置において、アクセス時間を短縮する一
つの方法として、光ビームを目標位置にアクセスさせる
機構にスイングアーム方式を用いる装置が提案されてい
る。
つの方法として、光ビームを目標位置にアクセスさせる
機構にスイングアーム方式を用いる装置が提案されてい
る。
第4図は従来のスイングアーム方式の機構要部斜視
図、第5図は従来の光学系の構成を示す斜視図であっ
て、以下構成、動作の説明を理解し易くするために全図
を通じて同一部分には同一符号を付してその重複説明を
省略する。
図、第5図は従来の光学系の構成を示す斜視図であっ
て、以下構成、動作の説明を理解し易くするために全図
を通じて同一部分には同一符号を付してその重複説明を
省略する。
第4図において、1は情報を記録した媒体、2は媒体
1を回転駆動するスピンドルモータ、3は対物レンズ、
その対物レンズ3を媒体1上の目標トラックに粗アクセ
スさせるのはスイングアームアクチュエータ12に駆動さ
れるスイングアーム6にて行う。5は平行四辺形プリズ
ムでスイングアーム6に取りつけられ、その一端の光の
入射面にはガルバノミラーが相対位置に配置され、他端
の出射面には対物レンズ3が相対位置に配置されてい
る。ガルバノミラー7で反射された図示しない半導体レ
ーザからのビーム光は平行四辺形プリズム5内を2回反
射して対物レンズ3に入射され、対物レンズ3により直
径約1μmのビームスポットに絞られる。フォーカスア
クチュエータ4は常にビームスポットが媒体1上に焦点
を結ぶように対物レンズ3を駆動する。
1を回転駆動するスピンドルモータ、3は対物レンズ、
その対物レンズ3を媒体1上の目標トラックに粗アクセ
スさせるのはスイングアームアクチュエータ12に駆動さ
れるスイングアーム6にて行う。5は平行四辺形プリズ
ムでスイングアーム6に取りつけられ、その一端の光の
入射面にはガルバノミラーが相対位置に配置され、他端
の出射面には対物レンズ3が相対位置に配置されてい
る。ガルバノミラー7で反射された図示しない半導体レ
ーザからのビーム光は平行四辺形プリズム5内を2回反
射して対物レンズ3に入射され、対物レンズ3により直
径約1μmのビームスポットに絞られる。フォーカスア
クチュエータ4は常にビームスポットが媒体1上に焦点
を結ぶように対物レンズ3を駆動する。
第5図において、半導体レーザ11を出射したレーザ光
はコリメータレンズ10と真円補正プリズム9により真円
平行光(光ビーム)に変換され、ビームスプリッタ8を
透過し、ガルバノミラー7により平行四辺形プリズム5
に入射され、その出射光は対物レンズ3に入射される。
ガルバノミラー7は光ビームを目標トラックに精密アク
セスさせる働きもする。この光学系において、半導体レ
ーザ11からガルバノミラー7までが固定部であり、平行
四辺形プリズム5と対物レンズ3は可動部となってい
る。可動部重量が小さくなっているためアクセス時間の
短縮が図れることになる。ところが、この構造では光路
の途中、すなわちガルバノミラー7と平行四辺形プリズ
ム5との間に回転運動が加わる。
はコリメータレンズ10と真円補正プリズム9により真円
平行光(光ビーム)に変換され、ビームスプリッタ8を
透過し、ガルバノミラー7により平行四辺形プリズム5
に入射され、その出射光は対物レンズ3に入射される。
ガルバノミラー7は光ビームを目標トラックに精密アク
セスさせる働きもする。この光学系において、半導体レ
ーザ11からガルバノミラー7までが固定部であり、平行
四辺形プリズム5と対物レンズ3は可動部となってい
る。可動部重量が小さくなっているためアクセス時間の
短縮が図れることになる。ところが、この構造では光路
の途中、すなわちガルバノミラー7と平行四辺形プリズ
ム5との間に回転運動が加わる。
第6図は平行四辺形プリズムから見た直線偏光の入射
方位の変化説明図を示す。図において、半導体レーザ11
から出射した直線偏光(例えば図示するように矢印x方
向とする)は平行四辺形プリズム5がbの位置にいると
きは入射直線偏光は矢印P方向と一致している。この場
合はP方向の光(P偏光成分と呼称し入射面に平行な面
内で振動する光成分)と矢印S方向の光(S偏光成分と
呼称し、入射面に垂直な面内で振動する光成分)との間
に位相ずれは発生しない。何故ならばP偏光成分しか存
在しないからである。
方位の変化説明図を示す。図において、半導体レーザ11
から出射した直線偏光(例えば図示するように矢印x方
向とする)は平行四辺形プリズム5がbの位置にいると
きは入射直線偏光は矢印P方向と一致している。この場
合はP方向の光(P偏光成分と呼称し入射面に平行な面
内で振動する光成分)と矢印S方向の光(S偏光成分と
呼称し、入射面に垂直な面内で振動する光成分)との間
に位相ずれは発生しない。何故ならばP偏光成分しか存
在しないからである。
しかし、平行四辺形プリズム5がaの位置や、cの位
置にいるときには平行四辺形プリズム5から見ると、入
射される直線偏光が回転しているように見える。すなわ
ち、入射光がP成分とS成分を持つようになり、もし平
行四辺形プリズム5の反射面がただの全反射を利用して
いるだけだとすると、必ずP偏光とS偏光との間に位相
差(後述する理論式参照)を発生する。
置にいるときには平行四辺形プリズム5から見ると、入
射される直線偏光が回転しているように見える。すなわ
ち、入射光がP成分とS成分を持つようになり、もし平
行四辺形プリズム5の反射面がただの全反射を利用して
いるだけだとすると、必ずP偏光とS偏光との間に位相
差(後述する理論式参照)を発生する。
従来のスイングアーム方式の光ディスク装置では、媒
体上の情報にアクセスしようとしてアームが回転すると
光に位相差を発生し、位相差が発生するとCD-ROMや、WO
RMタイプの光ディスク装置では検出系に戻ってくる光量
が減少したり、また、光磁気方式の光ディスク装置では
再生信号の劣化を発生するという問題がある。
体上の情報にアクセスしようとしてアームが回転すると
光に位相差を発生し、位相差が発生するとCD-ROMや、WO
RMタイプの光ディスク装置では検出系に戻ってくる光量
が減少したり、また、光磁気方式の光ディスク装置では
再生信号の劣化を発生するという問題がある。
本発明は上記従来の問題に鑑みてなされたもので、ス
イングアーム方式の光ディスク装置において、スイング
アームが揺動したときに発生するP偏光とS偏光との間
の位相ずれを打ち消し可能な手段の提供を目的とする。
イングアーム方式の光ディスク装置において、スイング
アームが揺動したときに発生するP偏光とS偏光との間
の位相ずれを打ち消し可能な手段の提供を目的とする。
第1図は本発明の原理説明図である。情報を記録した
媒体1(第4図参照)、即ち光ディスク上の目標トラッ
クに光ビームを導くための光ディスク1面と平行な長手
方向の2面を有する平行四辺形プリズム21(第2図参
照)を光ディスク1の半径方向に円弧状に揺動するスイ
ングアーム6(第4図参照)に搭載した構成を備え、前
記平行四辺形プリズム21の光ディスク面と平行な2面の
内の前記光ディスク1と反対側の面を入射面として当該
入射面からの入射光を最初に揺動中心側の傾斜端面で全
反射させた後、前記平行な2面間で全反射を繰り返し、
さらに自由端側の傾斜端面で全反射させた後、光ディス
ク1に近い側の平行面から光ディスク面に出射するよう
に入射光を出射せしめる構成とし、かつ前記平行四辺形
プリズム21内における最初の傾斜端面での全反射から前
記自由端側傾斜端面での全反射までの各全反射位置にお
けるP偏光とS偏光との位相ずれ量の合計を180度の整
数倍になるように前記平行四辺形プリズム21の傾斜端面
の傾斜角度(頂角)と屈折率とを設定して前記スイング
アーム6の揺動に伴う再生信号の劣化を低減するように
構成する。
媒体1(第4図参照)、即ち光ディスク上の目標トラッ
クに光ビームを導くための光ディスク1面と平行な長手
方向の2面を有する平行四辺形プリズム21(第2図参
照)を光ディスク1の半径方向に円弧状に揺動するスイ
ングアーム6(第4図参照)に搭載した構成を備え、前
記平行四辺形プリズム21の光ディスク面と平行な2面の
内の前記光ディスク1と反対側の面を入射面として当該
入射面からの入射光を最初に揺動中心側の傾斜端面で全
反射させた後、前記平行な2面間で全反射を繰り返し、
さらに自由端側の傾斜端面で全反射させた後、光ディス
ク1に近い側の平行面から光ディスク面に出射するよう
に入射光を出射せしめる構成とし、かつ前記平行四辺形
プリズム21内における最初の傾斜端面での全反射から前
記自由端側傾斜端面での全反射までの各全反射位置にお
けるP偏光とS偏光との位相ずれ量の合計を180度の整
数倍になるように前記平行四辺形プリズム21の傾斜端面
の傾斜角度(頂角)と屈折率とを設定して前記スイング
アーム6の揺動に伴う再生信号の劣化を低減するように
構成する。
光ビームが平行四辺形プリズム21の、光ディスク面
(第4図の媒体1参照)と平行な2面の内の前記光ディ
スクと反対側の面を入射面として当該入射面、即ちAの
方から入射した入射光を最初に揺動中心側の傾斜端面で
全反射させた後、前記平行な2面間で全反射を繰り返
し、さらに自由端側の傾斜端面で全反射させた後、光デ
ィスク面に近い側の平行面からBの方に出射するまでの
平行四辺形プリズム21内における最初の傾斜端面での全
反射から前記自由端側傾斜端面での全反射まで、即ちA
からBまでの各全反射位置におけるP偏光とS偏光との
位相ずれ量の合計が180度の整数倍になるように光学理
論式によって、平行四辺形プリズム21の頂角と屈折率と
を設定することにより、光学系の往路では光ビームが平
行四辺形プリズム21に入射してから出射するまでの位相
ずれ量は180度×M(Mは整数)となり、往復路を考え
ると180度×M×2となる。位相ずれ量の内360度の整数
倍は、ずれていないことと同じであるからこのような平
行四辺形プリズム21を用いることにより、スイングアー
ム6の揺動による位相ずれ量の発生を打ち消すことが可
能となる。
(第4図の媒体1参照)と平行な2面の内の前記光ディ
スクと反対側の面を入射面として当該入射面、即ちAの
方から入射した入射光を最初に揺動中心側の傾斜端面で
全反射させた後、前記平行な2面間で全反射を繰り返
し、さらに自由端側の傾斜端面で全反射させた後、光デ
ィスク面に近い側の平行面からBの方に出射するまでの
平行四辺形プリズム21内における最初の傾斜端面での全
反射から前記自由端側傾斜端面での全反射まで、即ちA
からBまでの各全反射位置におけるP偏光とS偏光との
位相ずれ量の合計が180度の整数倍になるように光学理
論式によって、平行四辺形プリズム21の頂角と屈折率と
を設定することにより、光学系の往路では光ビームが平
行四辺形プリズム21に入射してから出射するまでの位相
ずれ量は180度×M(Mは整数)となり、往復路を考え
ると180度×M×2となる。位相ずれ量の内360度の整数
倍は、ずれていないことと同じであるからこのような平
行四辺形プリズム21を用いることにより、スイングアー
ム6の揺動による位相ずれ量の発生を打ち消すことが可
能となる。
また、偏平でコンパクトな形状の平行四辺形プリズム
21の長手方向の2面を光ディスク面と平行にして横倒し
に用いることにより、スイングアーム構成の実装高さを
最も低くできてスイングアーム構成の全体質量を小さく
できる。
21の長手方向の2面を光ディスク面と平行にして横倒し
に用いることにより、スイングアーム構成の実装高さを
最も低くできてスイングアーム構成の全体質量を小さく
できる。
以下本発明の実施例を図面によって詳述する。第1図
は本発明の原理説明図である。図示するように平行四辺
形プリズム21内で複数回全反射するような光学系を考え
る。光ビームがある媒体内で全反射するときの位相ずれ
は入射角をφ,位相ずれ量をδ,平行四辺形プリズム21
の屈折率をnとすると、光学理論の示すところにより、 tan(δ/2)=〔cosφ(sin2φ−1/n2)1/2〕/sin2φ ・・・・ にて表される。
は本発明の原理説明図である。図示するように平行四辺
形プリズム21内で複数回全反射するような光学系を考え
る。光ビームがある媒体内で全反射するときの位相ずれ
は入射角をφ,位相ずれ量をδ,平行四辺形プリズム21
の屈折率をnとすると、光学理論の示すところにより、 tan(δ/2)=〔cosφ(sin2φ−1/n2)1/2〕/sin2φ ・・・・ にて表される。
第1の全反射面R1での入射角をα,位相ずれ量を
δ1,第2の全反射面R2での入射角をβ,位相ずれ量を
δ2,以下第kの全反射面Rkでの位相ずれ量をδwとす
ると、幾何光学的に全反射面Rkでの入射角は全反射面R1
における入射角と同じであり、R3〜Rk-1の各全反射面に
おける入射角は全反射面R2における入射角と同じである
から、光ビームがAから入射してBに出射するまでの総
位相ずれ量δtotalは、 δtotal=δ1+δ2+・・・+δw =2δ1+(n−2)δ2 ・・・・ ただし、 tan(δ1/2)=〔cosα(sin2α-1/n2)1/2〕/sin2α tan(δ2/2)=〔cosβ(sin2β-1/n2)1/2〕/sin2β となる。ここで、Mを正の整数として δtotal=180°×M ・・・ を満足するように式におけるδ1,δ2,nの値を計
算する。
δ1,第2の全反射面R2での入射角をβ,位相ずれ量を
δ2,以下第kの全反射面Rkでの位相ずれ量をδwとす
ると、幾何光学的に全反射面Rkでの入射角は全反射面R1
における入射角と同じであり、R3〜Rk-1の各全反射面に
おける入射角は全反射面R2における入射角と同じである
から、光ビームがAから入射してBに出射するまでの総
位相ずれ量δtotalは、 δtotal=δ1+δ2+・・・+δw =2δ1+(n−2)δ2 ・・・・ ただし、 tan(δ1/2)=〔cosα(sin2α-1/n2)1/2〕/sin2α tan(δ2/2)=〔cosβ(sin2β-1/n2)1/2〕/sin2β となる。ここで、Mを正の整数として δtotal=180°×M ・・・ を満足するように式におけるδ1,δ2,nの値を計
算する。
ここでAから入射する光ビームは第3の全反射面R3に
対して垂直方向に入射するから直角三角形の関係で第1
の全反射面R1での入射角αと平行四辺形プリズム21の頂
角とは等しくなる。
対して垂直方向に入射するから直角三角形の関係で第1
の全反射面R1での入射角αと平行四辺形プリズム21の頂
角とは等しくなる。
すなわち、式を満足させるように第1図における平
行四辺形プリズム21の頂角αと屈折率nを計算により求
める。第1の反射面R1と第2の反射面R2にそれぞれ立て
た垂線がなす角度はαに等しいからβ=180°−2αで
求められる。
行四辺形プリズム21の頂角αと屈折率nを計算により求
める。第1の反射面R1と第2の反射面R2にそれぞれ立て
た垂線がなす角度はαに等しいからβ=180°−2αで
求められる。
第2図は本発明の改良平行四辺形プリズムの一実施例
を示す図である。平行四辺形プリズム21の光学ガラスの
材料としては785257-SF11(837nmにおける屈折率n=1.
76037)を用い、図中頂角α=57°17′としC,D,E,Fの4
面で全反射するように設計されている。ここで反射面C
においては入射角は57°17′となる。この値を式に代
入してδ1=50°41′を得る。Dにおいては入射角は65
°26′でδ2=39°19′を得る。Eでの入射角はDと同
じ、Fでの入射角はCと同じなので結局、光ビームがA
から入射してBに出射するまでの位相ずれ量の合計δto
talは、 δtotal=(50°41′+39°19′)×2=180° となる。往路と復路を考えると180°×2=360°で36
0°位相がずれるということは、位相がずれないことと
同じである。
を示す図である。平行四辺形プリズム21の光学ガラスの
材料としては785257-SF11(837nmにおける屈折率n=1.
76037)を用い、図中頂角α=57°17′としC,D,E,Fの4
面で全反射するように設計されている。ここで反射面C
においては入射角は57°17′となる。この値を式に代
入してδ1=50°41′を得る。Dにおいては入射角は65
°26′でδ2=39°19′を得る。Eでの入射角はDと同
じ、Fでの入射角はCと同じなので結局、光ビームがA
から入射してBに出射するまでの位相ずれ量の合計δto
talは、 δtotal=(50°41′+39°19′)×2=180° となる。往路と復路を考えると180°×2=360°で36
0°位相がずれるということは、位相がずれないことと
同じである。
第3図は本発明の光学系全体の配置図を示す。図にお
いて、平行四辺形プリズム21の位置が第5図の平行四辺
形プリズム5に対応する前述した改良型の配置であって
その他の部分は従来例と同じである。
いて、平行四辺形プリズム21の位置が第5図の平行四辺
形プリズム5に対応する前述した改良型の配置であって
その他の部分は従来例と同じである。
以上の説明から明らかなように本発明によれば、媒体
上目標トラックへのアクセス時間の短縮をねらったスイ
ングアーム方式の光ディスク装置において、スイングア
ームの揺動に伴い発生する光ビームの位相差を往復路で
360°に設定することによりその影響を回避し、再生信
号劣化阻止に寄与する効果がある。
上目標トラックへのアクセス時間の短縮をねらったスイ
ングアーム方式の光ディスク装置において、スイングア
ームの揺動に伴い発生する光ビームの位相差を往復路で
360°に設定することによりその影響を回避し、再生信
号劣化阻止に寄与する効果がある。
第1図は本発明の原理説明図、 第2図は本発明の改良平行四辺形プリズムの一実施例を
示す図、 第3図は本発明の光学系全体の配置図、 第4図は従来のスイングアーム方式の機構要部斜視図、 第5図は従来の光学系の構成を示す斜視図、 第6図は平行四辺形プリズムから見た直線偏光の入射方
位の変化説明図を示す。 第1図と第4図において、1は媒体、6はスイングアー
ム、5と21は平行四辺形プリズムを示す。
示す図、 第3図は本発明の光学系全体の配置図、 第4図は従来のスイングアーム方式の機構要部斜視図、 第5図は従来の光学系の構成を示す斜視図、 第6図は平行四辺形プリズムから見た直線偏光の入射方
位の変化説明図を示す。 第1図と第4図において、1は媒体、6はスイングアー
ム、5と21は平行四辺形プリズムを示す。
Claims (1)
- 【請求項1】情報を記録した光ディスク上の目標トラッ
クに光ビームを導くための光ディスク面と平行な長手方
向の2面を有する平行四辺形プリズムを当該光ディスク
の半径方向に円弧状に揺動するスイングアームに搭載し
た構成を備え、 前記平行四辺形プリズムの、光ディスク面と平行な2面
の内の前記光ディスクと反対側の面を入射面として当該
入射面からの入射光を最初に揺動中心側の傾斜端面で全
反射させた後、前記平行な2面間で全反射を繰り返し、
さらに自由端側の傾斜端面で全反射させた後、光ディス
ク面に近い側の平行面から光ディスク面に出射するよう
に入射光を出射せしめる構成とし、 かつ前記平行四辺形プリズム内における最初の傾斜端面
での全反射から前記自由端側傾斜端面での全反射までの
各全反射位置におけるP偏光とS偏光との位相ずれ量の
合計を180度の整数倍になるように前記平行四辺形プリ
ズムの傾斜端面の傾斜角度と屈折率とを設定して前記ス
イングアームの揺動に伴う再生信号の劣化を低減するこ
とを特徴とする光学式情報処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1011419A JP2870775B2 (ja) | 1989-01-19 | 1989-01-19 | 光学式情報処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1011419A JP2870775B2 (ja) | 1989-01-19 | 1989-01-19 | 光学式情報処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02192043A JPH02192043A (ja) | 1990-07-27 |
JP2870775B2 true JP2870775B2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=11777538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1011419A Expired - Lifetime JP2870775B2 (ja) | 1989-01-19 | 1989-01-19 | 光学式情報処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2870775B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100230237B1 (ko) * | 1994-07-30 | 1999-11-15 | 윤종용 | 기록재생용 광픽업 |
EP1527365A2 (en) * | 2002-07-23 | 2005-05-04 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Optical scanning device |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63288435A (ja) * | 1987-05-20 | 1988-11-25 | Canon Inc | 光情報処理装置 |
-
1989
- 1989-01-19 JP JP1011419A patent/JP2870775B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02192043A (ja) | 1990-07-27 |
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