JP2870623B2 - 読み出し専用半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

読み出し専用半導体記憶装置およびその製造方法

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JP2870623B2
JP2870623B2 JP4143609A JP14360992A JP2870623B2 JP 2870623 B2 JP2870623 B2 JP 2870623B2 JP 4143609 A JP4143609 A JP 4143609A JP 14360992 A JP14360992 A JP 14360992A JP 2870623 B2 JP2870623 B2 JP 2870623B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、読み出し専用半導体記
憶装置およびその製造方法に関し、特に、マスクROM
と称されるMOS型半導体記憶装置およびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】読み出し専用半導体記憶装置では、高集
積度が得られることから、複数個のメモリセルを直列に
接続したセル配列をとるNAND型構造のものが主流と
なっている。この構成の記憶装置は、MOS型トランジ
スタからなるメモリセルを電気的に直列状態に接続し、
書き込まれるデータに応じて、メモリセルに選択的に不
純物を導入して、所望のトランジスタのみをエンハンス
メント型からディプリーション型に転換したものであ
る。
【0003】図4は、従来の読み出し専用半導体記憶装
置の製造方法を説明するための工程断面図である。従来
例を作製するには、まず、p型半導体基板201上に、
フィールド酸化膜202とゲート酸化膜203とを、そ
れぞれ選択的に形成する。次に、リンを含有した多結晶
シリコン膜204およびタングステンシリサイド膜20
5の2層構造からなるゲート電極を選択的に形成したの
ち、フォトレジスト206でメモリセル部を覆い、リン
イオンを注入して周辺回路部トランジスタのソース・ド
レイン領域にn- 型拡散層207を形成する[図4の
(a)]。
【0004】次に、半導体基板全面に酸化シリコン膜2
08を形成し、タングステンシリサイド膜205に比べ
酸化シリコン膜208の方が十分エッチングレートが高
い雰囲気下で異方性エッチングを行い、ゲート電極の側
壁にのみ酸化シリコン膜208を残存させる。しかる
後、ヒ素イオンを注入して、メモリセル部および周辺回
路部トランジスタのソース・ドレイン領域となるn+
拡散層210を形成する[図4の(b)]。
【0005】次に、フォトレジスト211をマスクに、
硼素イオンを導入してメモリセル部のフィールド酸化膜
202直下にp型拡散層212を形成する[図4の
(c)]。このp型拡散層212は、メモリセル部トラ
ンジスタの素子分離性を高めるために形成される領域で
ある。
【0006】次に、フォトレジスト213をマスクに所
望のメモリセルのチャネル領域にリンイオンを導入して
n型コード拡散層214を形成する[図4の(d)]。
最後に層間絶縁膜215を形成し、所望の位置にコンタ
クトホールを形成した後、Al配線216を形成すれば
本従来例の製造が完了する[図4の(e)]。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の読み出し専用半
導体記憶装置では、高い集積度を得るために、通常、メ
モリセル配列部の素子分離にはLOCOS分離が用いら
れている。LOCOS分離は、製造上の容易さから広く
採用されている素子分離技術ではあるが、ゲート電極を
選択形成する過程で、図5に示すように、フィールド酸
化膜202の端部に、ゲート電極形成材である多結晶シ
リコン膜204が残り易く、紙面の前、後に存在する隣
接するゲート電極どうしを短絡させる。
【0008】この不都合を回避するには、ゲート電極形
成時に、ゲート酸化膜203に比べ多結晶シリコンに対
するエッチングレートが十分高い雰囲気下で、多結晶シ
リコン膜204を十分に選択除去して多結晶シリコン膜
204にエッチング残りが発生しないようにする必要が
あるが、その場合には、ゲート酸化膜203が薄膜であ
るため、ストッパ機能が不十分で半導体基板表面に重大
な損傷を与えるという問題が起こる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の読み出し専用半
導体記憶装置は、第1導電型の半導体基板上にゲート絶
縁膜を介して複数本のゲート電極が形成され、各ゲート
電極毎に複数個のMOSトランジスタが形成されている
ものであって、同一のゲート電極に接続されたMOSト
ランジスタ同士は、フィールド酸化膜を介することなく
高不純物濃度第1導電型拡散層のみによって分離されて
いることを特徴としている。
【0010】また、その製造方法は、第1導電型の半導
体基板上に、ゲート絶縁膜を介して複数本のゲート電極
を形成する工程と、前記ゲート電極上および前記ゲート
絶縁膜上の所望の箇所に選択的に絶縁膜を形成する工程
と、前記絶縁膜直下の前記半導体基板表面に第1導電型
不純物イオンを選択的に導入する工程と、前記絶縁膜お
よび前記ゲート電極をマスクとして前記半導体基板の表
面に第2導電型不純物イオンを導入する工程と、選択さ
れた前記ゲート電極直下の前記半導体基板表面に第1導
電型または第2導電型不純物イオンを導入する工程とを
具備している。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1の(a)、(b)は、それぞれ本発明
の一実施例のメモリセルのゲート電極を含む部分の断面
図と、同ゲート電極を含まない部分の断面図である。同
図に示されるように、本実施例の、図4の(e)に示す
従来例と相違する点は、メモリセル部にフィールド酸化
膜が形成されておらず、代わりにメモリセル部において
ゲート電極(104、105)およびゲート酸化膜10
3上に酸化シリコン膜108が形成されている点であ
る。
【0012】酸化シリコン膜108の直下には素子分離
用のp型拡散層112が形成されている、即ち、本実施
例では、隣接するメモリセル同士の分離は、p型拡散層
112のみによって達成されている。
【0013】次に、本実施例の、メモリセルのゲート電
極を含む部分の工程断面図である図2と、同ゲート電極
を含まない部分の工程断面図である図3を参照して本実
施例の製造方法について説明する。まず、p型半導体基
板101上に膜厚300〜400nmのフィールド酸化
膜102および膜厚10〜20nmのゲート酸化膜10
3をそれぞれ選択的に形成する。このとき、メモリセル
部にはフィールド酸化膜102を形成しない。次に、リ
ンを含有した膜厚50〜200nmの多結晶シリコン膜
104および膜厚100〜200nmのタングステンシ
リサイド膜105からなるゲート電極を紙面に対して平
行に複数本形成する。
【0014】このゲート電極のパターニング工程におい
て、メモリセル部内にはフィールド酸化膜が存在してい
ないので、フィールド酸化膜の側壁に多結晶シリコン膜
のエッチング残滓が残ることはなくなり、ゲート電極間
の短絡事故の発生は防止される。ゲート電極形成後、フ
ォトレジスト106をマスクとしてメモリセル部以外の
MOSトランジスタのソース・ドレイン領域にリンイオ
ンを導入してn- 型拡散層107を形成する[図2、図
3の(a)]。
【0015】次に、化学気相成長法により半導体基板表
面に、膜厚100〜500nmの酸化シリコン膜108
を形成し、将来メモリセル配列の素子分離領域となる領
域上にフォトレジスト109を選択的に形成する[図
2、図3の(b)]。
【0016】次に、酸化シリコン膜108に対してフォ
トレジスト109をマスクに異方性エッチングを行い、
メモリセル部においてメモリセルゲート電極と直交する
ように帯状に酸化シリコン膜108を残存させ、さらに
全ゲート電極の側壁にも酸化シリコン膜108を残存さ
せる。しかる後、メモリセル部を含むトランジスタのソ
ース・ドレイン領域にヒ素イオンを、加速エネルギー:
30〜70keV、ドーズ量:1〜5×1015cm-2で導
入してn+ 型拡散層110を形成する[図2、図3の
(c)]。このとき、メモリセル部では、ゲート電極が
存在しない箇所で酸化シリコン膜108がマスクとして
働き、n+ 型拡散層110は互いに分離された領域とし
て形成される。
【0017】次に、フォトレジスト111をマスクにメ
モリセル部の酸化シリコン膜108直下の半導体基板上
に、硼素イオンを、加速エネルギー:150〜200k
eV、ドーズ量:1×1012〜1×1014cm-2の条件で
導入し、p型拡散層112を形成する[図2、図3の
(d)]。このとき、メモリセル部のゲート電極の存在
している領域では、硼素イオンは、酸化シリコン膜10
8、タングステンシリコン膜105、多結晶シリコン膜
104およびゲート酸化膜103を透過してp型半導体
基板の表面に達している。また、メモリセル部のゲート
電極の存在しない領域では、p型拡散層112は深く形
成され、隣接するn+ 型拡散層110を分離する機能を
果たす。ここで、p型拡散層112は不純物濃度の高い
領域であるので、耐圧低下を防ぐためにn+ 型拡散層1
10とは接触することのないように形成することが重要
である。
【0018】フォトレジスト113をマスクにリンイオ
ンを、加速エネルギー:300〜400keV、ドーズ
量:1×1012〜1×1014cm-2で導入して所望のメモ
リセルトランジスタのチャネル領域にn型コード拡散層
114を形成し、このトランジスタをディプリーション
化する。
【0019】ここで、n型コード拡散層114は、接合
耐圧を確保するために素子分離用のp型拡散層112と
は接触することのないように形成する必要がある。従っ
て、n型コード拡散層114形成時に酸化シリコン膜1
08がマスク機能を果たすことができれば都合がよく、
そのため、酸化シリコン膜108の膜厚を、多結晶シリ
コン膜104およびタングステンシリサイド膜105の
複合膜厚より厚くすることが好ましい。この場合、フォ
トレジスト113と酸化シリコン膜108との間に位置
ズレマージンを持たせる必要がなくなり、メモリセルの
高集積化に有利になる。
【0020】最後に、層間絶縁膜115を形成し、必要
なコンタクト孔を開孔した後、Al配線116を形成す
れば、図1に示す本実施例の読み出し専用半導体記憶装
置の製造が完了する。
【0021】以上の実施例では、NAND型の読み出し
専用半導体記憶装置について説明したが、本発明は、N
OR型のものについても適用できる。この場合、回路構
成をNOR型にした上で、上記実施例で示したn型コー
ド拡散層114に代えてp型コード拡散層を形成する必
要がある。また、ゲート電極材料や配線材料等は実施例
で示した以外の適切な材料に変更することができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、メモリ
セル部の素子分離にフィールド酸化膜を用いていないの
で、ゲート電極を形成する過程で発生しやすいフィール
ド酸化膜側壁でのエッチング残滓がなくなり、短絡事故
の発生を激減させることできる。また、ゲート電極のパ
ターニング時にゲート電極形成材料を過度にエッチング
する必要がなくなるので、半導体基板に損傷を与えるこ
とがなくなり、歩留りが向上する。さらに、フィールド
酸化膜に不可避的に発生するバーズビークのためにチッ
プ面積が消費されることがないので、半導体記憶装置を
より高集積化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図。
【図2】図1の実施例のメモリセルゲート電極を含む断
面での工程断面図。
【図3】図1の実施例のメモリセルゲート電極を含まな
い断面での工程断面図。
【図4】従来例の工程断面図。
【図5】従来例の問題点を説明するための断面図。
【符号の説明】
101、201 p型半導体基板 102、202 フィールド酸化膜 103、203 ゲート酸化膜 104、204 多結晶シリコン膜 105、205 タングステンシリサイド膜 106、109、111、113、206、211、2
13 フォトレジスト 107、207 n- 型拡散層 108、208 酸化シリコン膜 110、210 n+ 型拡散層 112、212 p型拡散層 114、214 n型コード拡散層 115、215 層間絶縁膜 116、216 Al配線

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基板上にゲート絶縁
    膜を介して複数本のゲート電極が形成され、各ゲート電
    極毎に複数個のMOSトランジスタが形成されている読
    み出し専用半導体記憶装置において、 同一のゲート電極に接続されたMOSトランジスタ同士
    は、フィールド酸化膜を介することなく高不純物濃度第
    1導電型拡散層のみによって分離されていることを特徴
    とする読み出し専用半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 第1導電型の半導体基板上に、ゲート絶
    縁膜を介して複数本のゲート電極を形成する工程と、 前記ゲート電極上および前記ゲート絶縁膜上の所望の箇
    所に選択的に絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜直下の前記半導体基板表面に第1導電型不純
    物イオンを選択的に導入する工程と、 前記絶縁膜および前記ゲート電極をマスクとして前記半
    導体基板の表面に第2導電型不純物イオンを導入する工
    程と、 選択された前記ゲート電極直下の前記半導体基板表面に
    第1導電型または第2導電型不純物イオンを導入する工
    程と、 を具備する読み出し専用半導体記憶装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記絶縁膜の膜厚が前記ゲート電極の膜
    厚より厚い請求項2記載の読み出し専用半導体記憶装置
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記絶縁膜の形成工程が、前記ゲート電
    極の側壁に側壁絶縁膜を形成する工程を兼ねている請求
    項2または3記載の読み出し専用半導体記憶装置の製造
    方法。
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